FPSやMOBAといったeスポーツタイトルをプレイする際に揃えておきたいのがゲーミングデバイス。ゲーミングPCに始まり、マウス、マウスパッド、ヘッドセット、キーボード、モニター……など、いずれも性能面でプレイヤーのゲームプレイをサポートしてくれる頼もしい存在だ。

 

今回紹介する「Optix MAG342CQ」は、34インチ湾曲パネルを搭載したウルトラワイドモニター。実機画像やゲームタイトルのスクリーンショットを交えつつ、気になる特徴などを紹介していこう。

スタイリッシュな仕上がりのウルトラワイドモニター

今回ご紹介するのは、3,440×1,440の解像度(21:9のUWQHD)を誇るMSI製のOptix MAG342CQ。本体サイズが810mm(幅)×270mm(奥)×510mm(高さ)、重量は約6.91kgとなっている。フレーム部分はベゼルレスでパネルの種類はVA(ノングレア)。一般的な16:9のPCモニターと比べて大きいながらも、比較的スタイリッシュな見栄えだ。

 

▲Optix MAG342CQの前面イメージ。比較対象は560mlのペットボトル

 

▲Optix MAG342CQの背面イメージ。ドラゴンエンブレムは上部へ刻印済み

 

背面にはMSI製品を象徴するドラゴンエンブレムが刻印済み。スティック型のNAVIキーは搭載されていないものの、パネル下部のコントロールボタンで設定及び電源のオン/オフを気軽に変えられるため、不便さは感じられなかった。なお、製品を支えるスタンドはワンタッチでモニターへ取り付けできる。

 

▲Optix MAG342CQを上から見た様子。モニターが前方へ湾曲しているのが分かる

 

パネル部分は上下(-5°〜20°)だけでなく、上下角度(チルト)も0〜90mmの範囲内で調節でき、スイベルの変更(-30°〜30°)にも対応済み。

自分なりの見やすい角度を探してポジションを変えられるほか、必要であればスタンドを取り外し、VESA75規格に対応したモニターアームを装着可能だ。この点は複数枚のモニター運用を考えているユーザーや、PCデスク周りをきれいにレイアウトしたいユーザーにとって便利と言えるだろう。

 

▲Optix MAG342CQのポート部分。電源入力や各種端子が並んでいる

 

▲Optix MAG342CQ付属のスペーサーネジ。モニター背面に取り付けて使用する

表示領域の広さが様々なシチュエーションで輝く

Optix MAG342CQの基本スペックは以下の通り。ウルトラワイドモニターだからこそ実現した表示領域の広さが魅力で、UWQHDに対応したタイトルであれば、画面を最大限に使った迫力あるゲームプレイが楽しめる。加えて視界を覆うような湾曲パネルの採用により、画面端の情報も視線をあまり動かさずにキャッチすることができるはずだ。

 

▲Optix MAG342CQの製品スペック一例(引用:https://jp.msi.com/Monitor/Optix-MAG342CQ/Specification

 

パネルが単純に巨大なだけでなく、没入感をしっかりと高める仕上がりなのが特徴的。ただ本製品は湾曲モニターという仕様上、角度をつけた状態で設置するのはあまりオススメできない。視野角を乱さずに製品スペックをしっかり引き出すためにも、真正面を向けたまま置くのが正しい運用方法と言える。

 

Optix MAG342CQはゲーミングモニターとあって、eスポーツ向け性能も充実。1秒間に画面を書き換える回数を表すリフレッシュレートは144Hz、応答速度は1msとなっており、ゲームスピードが素早いタイトル(FPSやアクションアドベンチャー等)でも残像感があまり気にならない。

 

実際に本製品のレビュープレイで『VALORANT』(5vs5のタクティカルシューター)を触ってみたが、グラフィック描画の観点で問題点は特になし。おおむね快適な状態を保ったまま、デスマッチやアンレート(通常ルール)に興じることができた。

 

▲タクティカルシューター『VALORANT』プレイ画像。eスポーツ向け性能のおかげで撃ち合いも快適

 

一方、Optix MAG342CQはビジネスシーンや動画鑑賞といったゲーム以外のシチュエーションでもポテンシャルを発揮してくれる。「文書作成ソフトと表計算ソフトを同時に立ち上げつつ、カレンダーで今後の予定を入力する」といった作業も、広い表示領域を生かして同時に進行可能だ。

 

また、本製品はPIP/PBP機能のおかげで異なる入力ソースを一画面に映すことができ、「ゲームの実況プレイ時に映像とコメント画面を別々で並べたい」というニーズにもばっちり対応している。こうしたビジネス用途のほか、動画配信サイト等で映像コンテンツを視聴する際も迫力や臨場感は十分。用途を問わずに活用できるのもOptix MAG342CQの大きな魅力である。

 

▲複数アプリケーションを同時に並べた様子。ソフト切替を伴わずに作業に集中できる

 

▲PIP/PBP機能でノートPCの画面をOptix MAG342CQの画面内へ並べた様子。ウィンドウの場所はユーザー側で気軽に変更できる

 

各種アシスト機能で快適なゲーミングライフを保証

最後に、本製品に搭載されている数々の便利機能を改めてチェックしよう。

 

Optix MAG342CQにはチラつきを軽減するアンチフリッカー(チラつき軽減)をはじめ、カクつき及びティアリングを抑えるAdaptive-Sync(対応グラフィックボードのみ)、黒フレームを挿入して映像のブレを抑制するアンチモーションブラー……等々、長時間モニターを眺め続けるユーザーのために多種多様なアシスト機能が豊富に備わっている。

 

このほか眼精疲労を予防するうえで効果的なブルーライトカット機能も含め、ゲーミングライフを快適に送るためのポイントが的確に盛り込まれている。これらは設定画面で簡単に切り替えが行えるため、デスク等へセッティング完了後にすぐ適用可能だ(アンチリッカーのみ設定不要)。さらにナイトビジョンモードをONにしておけば、暗闇等のシーンでも視界を確保しながらゲームプレイ可能という優れもの。

 

というわけで、今回ご紹介したウルトラワイドモニター「Optix MAG342CQ」は、34インチの湾曲パネルがもたらす迫力と没入感が魅力だ。「FPSやアクションゲームに対応した大型モニターが欲しい」、「今使っているモニターの表示領域に不満を感じる」といった方は、ぜひ本製品をチョイスしてみてはいかがだろうか。

■MSI Optix MAG342CQスペック表

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