msi Creator z16 × MOTSU

Creator z16 × MOTSU

DJ MOTSUさん MSIクリエイターノートPC “Creator Z16” を体験

世代やジャンルを超えて楽しめるものを作っていきたい

90年代から日本のダンスミュージックの第一線で活躍するMOTSUさん。さまざまなユニットへの参加や楽曲・作詞提供など、異彩を放つオリジナルなセンスで幅広く活動中です。テレビアニメ『頭文字D』の全てのオープニング曲をm.o.v.eが手掛けたことから、現在はアニソンシーンでも活躍しています。今回は、新製品「Creator Z16」を実際に使いながら、音楽と映像制作の裏側を語っていただきました。

パワフルな処理性能で、快適なDTM作業を実現

ふだん使っているPCのスペックはWindows OS、メモリ32GB、Ryzen7 3700Xで、グラフィックはGeForce RTX 2070 SUPERのデスクトップ PCです。あとはオーディオインターフェース、MIDIキーボード、マイクだけで制作しています。楽器は全部バーチャルです。
昔は機材をぶわーっと並べてコックピットみたいにしていましたが、2000~2005年頃にかけて全て売ってしまいました。PCに全部入るからコックピットにする必要がなくなったんです。ちなみに、作業用のPCはビジネスホテルの冷蔵庫くらいの大きさがあります。こういった環境で夜な夜な制作をしています。

このノートPCは、最新の第11世代インテルCore i9 プロセッサーと GeForce RTX 3060 Laptop GPUを搭載していますよね。今のDTMの世界では 、このPCくらいのスペックがあればなんの問題もなく作業できます。2000年代中盤くらいから、ハイスペックでなくても音楽ソフトを使えるようになりましたから。
僕がDTMをはじめた頃は、フロッピーでメモリは1MB、ハードディスクなしという感じで、スペックとの闘いだったんです。でも、2000年くらいからPCがぎゅーんと進化していって、「エフェクトなんでもかけられるじゃん」となりました。だから今の若い子は、全段に違うリバーブをインサートしていたりします。昔はリバーブをかける時、深さと浅さだけを表現して、空間のサイズは同じに作るのがセオリーだったんですけどね。
今日は、芹澤優 with DJ KOO & MOTSU の楽曲『YOU YOU YOU』の音をそのまま持って来ました。テレビアニメ『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω』のエンディングテーマで、僕が作詞・作曲・アレンジを担当した曲です。オープニングテーマの『EVERYBODY! EVERYBODY!』は、作詞・作曲が僕で編曲は別の人にお願いしました。
同じ音にたくさんリバーブをかけるというハードテストを家でしてみたんです。自分のPCだとOzoneを使って4~5個リバーブをかけたら CPUがいっぱいになりましたが、このPCは7つくらいまで大丈夫でした。音が変になるからこういう使い方はしないですけど、すごいですよね 。ちなみに『YOU YOU YOU』では、ホールリバーブとピンポンディレイをかけているトラックが多いです。

それと、VSTインストゥルメントを100個立ち上げるというエクストリームな実験もしてみました。CPUが半分を切るくらいで全然大丈夫だったので、「おーすげーな」と思いました。
ちなみに、『YOU YOU YOU』のトラック数は13です。ボーカルは5トラック。でも、掛け合いとかハモりとかは1つにまとめているものもあるので、それをトラック数にカウントするなら、けっこう使っています。ボーカルは全部ダブルで録ったから、意外と手間がかかった記憶があります。

書き出しが速いから、映像制作がスムーズに進む

僕が主催している『アニレヴ』というイベントが11月にあるのですが、アニレヴ用に作った映像と曲を使って、実際に今ラップを入れてみましょうか。MSIのPCすごいなと思って感動したので、Z16愛をぶつけたラップを書いてきたんです。映像の編集はAdobe Premiere、After Effects、ゲームやアニメの映像制作でよく使われているUnityなどを使っています。アニレヴのイベント映像をベースにして、数日かけてが一 っと作ってみました。
作業していてわかったのですが、このPCは書き出しの速さがすごいんです。僕と息子で共有しているArter Effectsのテンプレがあって、息子のPCは23分、僕のは17分くらいかかるのですが、このPCは9分で。「えー、半分くらいじゃん」とびっくりしました。
ちなみに今Cubaseも立ち上がっていて、アプリを6個ひらいている状態です。このPCは搭載メモリが64GBだから、たくさん立ち上げてもサクサク作業できますよね。

MSI用に作った今回の映像は、曲名を入れた看板がたくさんあります。自分のYouTubeチャンネルに、どこにも使われていないオリジナルの歌をアップしているので、それを素材にして。『常磐線Battlefield』という曲があるから「常磐線」とか『SUPER EXPRESS』とか。「祝還暦DJ KOO」という看板もあります。DJ KOOさんが還暦を迎えた時にお祝い映像を作ったのですが、その時の素材を使っちゃいました。MSIの看板もあります。繁華街CGは文字要素が多いから、文字で遊べるのが楽しいです。
作業は細かいですけど、手順さえ覚えれば割と簡単に作れるんです。Arter Effectsにはバックグラウンドをぱっといい感じにしてくれるエフェクトがあるので、それを活用しています。あとは色味を調整して。一つひとつのデザインは特に凝っていないけど、色味をそろえるとトータル感が出てかっこよくなりますね。
アセットは、Unityのアセットストアにある「ネオシティ」をベースにしています。フリーで手に入ります。今日お見せした映像くらいのものならコーディングなしで作れるので、みんなもやってみたら楽しいと思います。

拡張性が高く持ち運びやすいから、場所を選ばず作業可能

コロナの前に計画していたことがあるのですが、30万円だけ持って30日間で世界一周したいなと思っていて。このPCは15.9mmとすごく薄いから、持ち運びしやすいのがいいですよね。それと、USBポート2つ、microSDカードリーダー、Thunderbolt 4ポート2つを搭載しています。 僕が作業をする場合は、さすがにドッキングステーションがひとつ必要ですけど、世界一周の時にこのPCがあったら相当なことができるなと思います。
デザインもいいですよね。アルミ削り出しっていうんですか。これがドヤポイントですよ、おしゃれ感満載で。キーボードのイルミネーション機能は、クリエイターモデルでは珍しいと思います。今まで光るキーボードは使ったことがないのですが、触っているうちに気に入ってきました。

『ANIMAX MUSIX 2021』というイベントが、11月20日 (土)に横浜アリーナで開催されます。僕は、芹澤優 with DJ KOO & MOTSUで出演します。DJ KOOさんとセリコ(芹澤優)と3人で集まる機会はなかなかないから本当に待ち遠しくて、すでに盛り上がっている感じです。ANIMAXは昔からアニメど真ん中のイベントですから、襟を正さないといけないという気持ちもあります。ほかの演者さんもたくさんいるし有観客イベントなので、今からすごく楽しみです。
それと、11月22(月)、23日(火・祝)には、チームスマイル豊洲PITで『アニレヴ2021』があります。僕が主催しているイベントです。運営側 に立ってわかったことは、「良いパフォーマンスをしたい」という演者さん一人ひとりの気持ちがシナジーを生んでいるということ。とてもありがたいなと感じています。そして、見に来る人にはチケット代の何倍も良かったなと思ってほしい。だから準備をしていても、ずっと足りないような気持ちなんです。
僕の世代の人たちは、アニソンのことを閉鎖的なジャンルだと言う人がけっこういると思います。若者はそうでもないのですが。だから僕は、アニソンとポップスを融合させたいと思っているんです。いろんなギャップを解消したいというミッションめいた想いを感じながら、前のめりに準備をしています。

MOTSU
MOTSU (Musician, Rapper)

22才で渡米、ラップとダンスを独学で学ぶ。1990年にDANCE MUSICユニット“MORE DEEP"のリーダーとしてデビュー。1997年にm.o.v.eへ参加。その後、m.o.v.eとしての活動を母体に、V6、倖田來未、AAAへの楽曲&作詞提供や、Every Little Thing、浜崎あゆみのリミックスアルバムなどへの参加、アパレル・アイウェアデザイン、映像制作等、幅広い活動を続ける。
人気テレビアニメ“頭文字D”の全てのオープニング曲を手掛けたほか、田村ゆかり楽曲へのfeat参加や、fripSideのsat &黒崎真音とユニット「ALTIMA」を立ち上げ、「灼眼のシャナ」「アクセルワールド」等、数々の人気アニメのテーマソングを手掛け、アニソンシーンでも大活躍。 2012年の「Animelo Summer Live」では初日の大トリと総合司会まで務めた、アニソン界に君臨し続ける レジェンドラッパー。
日本のRAP/DANCE MUSIC創生期から培ってきた、ジャンルの枠や、国境の枠までをも超えてオーディエンスを盛り上げるパフォーマンススキルと独特のサウンド/リリックメイキング、センスは間違いなく日本において唯一無二であり、その勢いはまだまだ拡大中である。

第11世代インテル Core プロセッサー搭載超薄型クリエイターノートPC

第11世代インテル Core プロセッサー搭載
超薄型クリエイターノートPC

Creator Z16