提供:エムエスアイコンピュータージャパン

 

 

「Optix G251F」は、2023年9月下旬にMSIから発売された24.5インチのゲーミングモニターだ(想定価格:27,800円前後)。

コストパフォーマンスに優れたOptix Gシリーズであり、RAPID IPSパネルの採用で高画質かつ165Hzと高いリフレッシュレートを両立しているのが特徴的だ。

 

また、G-SYNC Compatibleやナイトビジョンをはじめとしたゲーム支援機能も充実しているほか、DisplayHDR 400やUSBハブ機能も搭載している。

実際に筆者が10日間ほどメインモニターとして使用したインプレッションをお届けする。

美しいだけでなく高いリフレッシュレートに対応したディスプレイ

まず、eスポーツに欠かせないリフレッシュレートが165Hzと非常に高いことが最大の特徴だ。

リフレッシュレートは簡単に述べると1秒間に描画される画像の枚数であり、その数値が高ければ高いほど、1秒間にたくさんの絵によって映像が作られ、よりなめらかに感じることができるわけだ。

 

 

特にFPSなどでは敵の動きをより鮮明にとらえることができるため、この数値には気を遣う。

一般的な作業用モニターは60Hzのものが多く、それらと比べると雲泥の差だ。

エントリーモデルとして販売されている多くが144Hzであることを考えると、多少のアドバンテージもある。

 

競技シーンなどでは360Hzモニターが採用されることも増えてきたが、プロを目指すユーザーも最初の一歩としては165Hzあれば十分だろう。

 

また、24.5インチというサイズ感もポイントだ。競技シーンではこのサイズのモニターが一般的に用いられることが多い。モニターに向き合った時に無理なく視野全体を使って視認できるからだ。

フルHD(1,920×1,080)という解像度もやや物足りなく感じるが、仮に高い解像度のモニターでも、FPSではフレームレートを上げるために解像度を落としてプレイする場合があり、高解像度モニターで最大未満の解像度に設定する際に画面がぼやけることもあるので、かえってありがたかったりする。

 

もちろん応答速度も1ms(GTG)で遅延を全く感じないレベルであり、FPSを遊ぶ最初のモニターとして選択するのもアリだ。

 

 

また、RAPID IPSパネルを採用することにより、高画質でゲームを楽しむことができる。sRGBカバー率は98.62%ととても高い。

eスポーツに特化したうえで、シングルプレイがメインのゲームタイトルや、映画などの映像作品を美しい映像で楽しむことが可能だ。DisplayHDR 400にも対応しており、対応コンテンツを更に美しく表示してくれる。178度ととても広い視野角もポイントだ。

うれしいUSBハブ機能と弱点を補うポテンシャル

モニターの端子類には、この価格帯には珍しくUSBハブ機能が搭載されている。2つのType-A端子はUSB 3.2 Gen1に対応しており、マウスやキーボードなどのゲーミングデバイスはもちろん、仕事中にさっとデータを整理したり、ちょっとした補助に使ったりと何かと便利だ。

筆者としてもUSBポートが手元に2つ増えるというのはとても嬉しい。

 

USBスロットがいくつあっても足りないことはゲーマーでなくともPCユーザーであれば頷いてくれるはずだ。

 

 

なお、コストパフォーマンスに優れたOptix Gシリーズということもあり、細かな機能は省かれている。そのひとつは角度調節だ。チルト(縦向き)には-5度~20度に対応しているが、スイベル(横向き)や高さ調節などの細かい調節機能はほぼない。

 

FPSなどではモニターの角度や高さにこだわりたい場面が多々あると思う。そんな場合はモニターアームなどで対応して欲しい。付属のスペーサーを使うことでしっかりVESA100に対応している。

 

▲取り付け時には2本のネジを締める必要がある

ゲームを補助する機能も満載

Optix G251Fは、ユーザーのゲーミングライフを補助する機能もたんまり設けられている。

黒挿入により残像感を抑えるアンチモーションブラー、ゲームの暗い部分でも視認性を上げるナイトビジョン、対応のグラフィックスカードと組み合わせることでカクつきやティアリングを抑えるG-SYNC Compatibleなどさまざまだ。

長時間ゲームしたがりなユーザーにうれしい目の疲労を軽減する「アンチフリッカー」「ブルーライトカット」機能も搭載されている。

 

また、背面のジョイスティックを使えば画面の色味を簡単にレスポンス良くカスタマイズすることも可能である。

 

 

Optix G251Fはコストパフォーマンスに優れている点についても触れておきたい。24.5インチでDisplayHDR 400にも対応し、165Hzという高いリフレッシュレートを持つゲーミングモニターのなかでは想定価格27,800円ととても安い値段だ。

 

安心してFPSをプレイできるスペックと、快適に映像を楽しめる高画質パネル、USBハブ搭載やゲーミングらしいさまざまな機能を持っている。FPSをはじめたいユーザーやいろんなゲームを遊びたいユーザー、ビジネス用途とも両立したいモニターを探しているなら有力な選択肢になるだろう。

 

■ゲーミングモニター:Optix G251F

https://jp.msi.com/Monitor/Optix-G251F

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