千葉県の海浜幕張駅の海沿いに立つアパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉。そこに、2023年7月よりサッカー日本代表の装飾などを施した「サムライブルールーム」があるのをご存じだろうか?
今回、その部屋にゲーミングチェア「AKRacing サッカー日本代表Ver.」が導入されたと聞き、実際に滞在する機会をいただいた。
結論から言えば、サッカーファンにとって、日本代表ファンにとって、このアパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉は想像を遥かに超える、特別なホテルだったのだ。
「単に壁面とかデスクに装飾しただけでしょ?」と考えている人にこそ、ぜひ一度このスペシャルルームに滞在してみてほしい。「サムライブルールーム」は、キャラクターの装飾があるコラボルームともまったく違う。
国内で唯一、アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉だけに設置されている「サムライブルールーム」は、50階建てのセントラルタワー トリプルルームを改装した、公益財団法人日本サッカー協会(JFA)とコラボした客室だ。2023年7月に開始して以降、サッカーファンを中心に好評を博している。
アパホテルとサッカーの結びつきは深く、2009年から「アパリゾート上越妙高」にて、子どもたちのサッカー技術の向上と普及を目的に、元サッカー日本代表選手などを招いた「サッカークリニック」を開催。2019年からはU-11ジュニアサッカー大会「アパ名蹴会レジェンドカップ」なども開催している。
そして、2023年にJFAとのパートナーシップ契約を締結。ホテル業界からの「JFAナショナルチームパートナー」は史上初だ。
そんな特別なコラボルームは、三角形のセントラルタワーの先、東京湾に面した20階と21階に隣り合って2室ずつの計4室に設置されている。
最大の特徴は、窓の外にある日本代表選手がオフや試合前の練習・調整に使用する戦略基地、高円宮記念JFA夢フィールドの存在だ。

まずは2014号室へ。部屋に入ると、目の前に夢フィールドが広がり、サムライブルーカラーでデザインされたベッドやテーブルが出迎えてくれた。


サムライブルールームには「AKRacing サッカー日本代表Ver.」が導入されているが、このチェアが導入される前までは他のアパホテルと同様に、テーブルの中に収まる背もたれが低い通常のチェアが使われていたという。
ただ、最近は部屋でスマートフォンやパソコンなどに長時間ふれる宿泊客も多い。その点で、深く包み込んでくれるクッション性の高さやリクライニング、座高、アームレストやランバーサポート(腰のクッション)などの各種調整機能が、ゆったりした滞在時間をサポートしてくれている。
特にこの2014号室は、夢フィールドで誰かが練習している際には動きまでしっかり見られる絶好のロケーション。もし選手が調整に来るタイミングに遭遇できれば、それこそサッカーファンは1日中チェアに座って眺めていても飽きないだろう(ちなみに、JFAの公式サイトには日時こそ明記されてはいないものの、2023年12月に「トレーニングキャンプ」を夢フィールドで実施するという予定もしっかり告知されていた)。
ファンにしてみれば、雑誌やテレビなどで少ししか見ることができない練習風景を独り占めできるこの部屋は、かなりお得に感じられるだろう。実際、アパホテル自体を利用する選手もいるという。
部屋の中を見回すと、象徴的な壁面の選手写真がお出迎え。キリンチャレンジカップ2023年3月召集メンバーと、サイン入りのユニフォームが部屋ごとに飾られている(2024年3月に新たなデザインに差し替え予定 )。


ちなみに、もうひとつの2034号室の方は千葉マリンスタジアム寄りの部屋ではあるが、夢フィールドの様子もしっかり見える。しかもこちらは東京湾越しに東京スカイツリーと、天気が良ければその向こうに富士山も見えるという絶景もある。



取材日は特に練習もなく、日本代表の試合なども行われてはいない普通の平日だった。しかし、こうしてサムライブルーに囲まれていると、スマホやPCでサッカーの情報を追ってみたりと、自然とサッカーのことばかり考えてしまうもの。
正直なところ、取材前は「単に部屋を飾っただけだろう」と考えていたのだが、クリスマスのデコレーションで気持ちが昂るように、サッカーファンには本当にたまらない、特別なホテルステイになることは間違いない。
なお、宿泊プランから予約すると、宿泊者しか入手できない「サッカー日本代表オリジナルグッズセット」がプレゼントされる。オリジナルエコバック、オリジナル手拭い、客室内のカップで使用できるAPAラップドカップ専用スリーブと、アパ社長カレーが入っている。
実はこれらのグッズ、アパホテル従業員の中のサッカー日本代表応援チームが中心となって、どんなグッズがお客様に喜んでもらえるかと試行錯誤して製作したものだという。他では入手できないかなりレアなグッズだ。

実際にどんな方が宿泊されるのかを聞いてみると、もちろん、サッカー日本代表が好きな方であることは間違いないが、カップルもいれば、友達同士、家族連れなども多いとのこと。
壁面の選手の写真は部屋によって異なると知ったとあるカップルからは、予約時に「サプライズで、彼女の好きな選手の部屋にしてほしい」といった要望を受けたという。実際に訪れた彼女さんは大変喜んでいたとのこと。
また、とある家族連れは子どもが堂安選手のファンだったため、堂安選手の写真がある部屋にルームチェンジを希望。空き状況次第だが、アパホテルとしてはそういった要望にも柔軟に対応しているとのことだ。
ちなみに、当日空いていれば通常の部屋からのアップグレードも可能とのこと。サムライブルールームがあると知らずに訪れたサッカーファンが、急遽変更するというケースもかなり多いという。


中には、JFA主催の夢フィールド見学ツアーなどに合わせて、サムライブルールームを予約される方や、サッカー日本代表の放送がある時に泊まる方も。ホテル内のレストランで日本代表を応援するようなメニューが出されることもあるそうだ。
2023年7月の実施以降、シーズンに限らずじわじわと予約や反響が広がっているというサムライブルールーム。JFAとの強固なパートナーシップを築いているアパホテルだからこそ実現できた企画と言えよう。
幕張メッセやマリンスタジアムに限らず、海浜幕張駅の周辺には、サッカーやバスケなどのスタジアム、東京ディズニーランドなどのアミューズメント施設、さらにモールやアウトレットなどのショッピング施設などが多数存在する。
幕張周辺に旅行する際、いつもよりも少しだけリッチに、旅の思い出を作りたいサッカーファンの方は、ぜひアパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉の「サムライブルールーム」での滞在をおすすめしたい。
アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉 サムライブルールーム
https://www.apahotel.com/news/detail/37948/

今回、その部屋にゲーミングチェア「AKRacing サッカー日本代表Ver.」が導入されたと聞き、実際に滞在する機会をいただいた。
結論から言えば、サッカーファンにとって、日本代表ファンにとって、このアパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉は想像を遥かに超える、特別なホテルだったのだ。
「単に壁面とかデスクに装飾しただけでしょ?」と考えている人にこそ、ぜひ一度このスペシャルルームに滞在してみてほしい。「サムライブルールーム」は、キャラクターの装飾があるコラボルームともまったく違う。
眼下に広がるサッカー日本代表の戦略基地「夢フィールド」
国内で唯一、アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉だけに設置されている「サムライブルールーム」は、50階建てのセントラルタワー トリプルルームを改装した、公益財団法人日本サッカー協会(JFA)とコラボした客室だ。2023年7月に開始して以降、サッカーファンを中心に好評を博している。
アパホテルとサッカーの結びつきは深く、2009年から「アパリゾート上越妙高」にて、子どもたちのサッカー技術の向上と普及を目的に、元サッカー日本代表選手などを招いた「サッカークリニック」を開催。2019年からはU-11ジュニアサッカー大会「アパ名蹴会レジェンドカップ」なども開催している。
そして、2023年にJFAとのパートナーシップ契約を締結。ホテル業界からの「JFAナショナルチームパートナー」は史上初だ。
そんな特別なコラボルームは、三角形のセントラルタワーの先、東京湾に面した20階と21階に隣り合って2室ずつの計4室に設置されている。
最大の特徴は、窓の外にある日本代表選手がオフや試合前の練習・調整に使用する戦略基地、高円宮記念JFA夢フィールドの存在だ。

20階のサムライブルールーム。ドアのJFAのロゴマークがお出迎え。三角形の頂点にあたる部屋のため、斜めに隣り合っている
まずは2014号室へ。部屋に入ると、目の前に夢フィールドが広がり、サムライブルーカラーでデザインされたベッドやテーブルが出迎えてくれた。

部屋に入ってすぐのテーブル部分。窓の外にあるのが夢フィールド。ラインなどもなく、まさに練習や調整のための施設だ

テーブルには「JAPAN PRIDE」の文字
サムライブルールームには「AKRacing サッカー日本代表Ver.」が導入されているが、このチェアが導入される前までは他のアパホテルと同様に、テーブルの中に収まる背もたれが低い通常のチェアが使われていたという。
ただ、最近は部屋でスマートフォンやパソコンなどに長時間ふれる宿泊客も多い。その点で、深く包み込んでくれるクッション性の高さやリクライニング、座高、アームレストやランバーサポート(腰のクッション)などの各種調整機能が、ゆったりした滞在時間をサポートしてくれている。
特にこの2014号室は、夢フィールドで誰かが練習している際には動きまでしっかり見られる絶好のロケーション。もし選手が調整に来るタイミングに遭遇できれば、それこそサッカーファンは1日中チェアに座って眺めていても飽きないだろう(ちなみに、JFAの公式サイトには日時こそ明記されてはいないものの、2023年12月に「トレーニングキャンプ」を夢フィールドで実施するという予定もしっかり告知されていた)。
ファンにしてみれば、雑誌やテレビなどで少ししか見ることができない練習風景を独り占めできるこの部屋は、かなりお得に感じられるだろう。実際、アパホテル自体を利用する選手もいるという。
サッカーファンにはたまらない、サムライブルー一色のデザイン
部屋の中を見回すと、象徴的な壁面の選手写真がお出迎え。キリンチャレンジカップ2023年3月召集メンバーと、サイン入りのユニフォームが部屋ごとに飾られている(2024年3月に新たなデザインに差し替え予定 )。

ベッド部の壁面に飾られた日本代表メンバー。2014号室はこの6名。サッカーファンにはたまらない演出だ

ベッドカバーにもJFAモチーフパターンがさりげなくあしらわれている
ちなみに、もうひとつの2034号室の方は千葉マリンスタジアム寄りの部屋ではあるが、夢フィールドの様子もしっかり見える。しかもこちらは東京湾越しに東京スカイツリーと、天気が良ければその向こうに富士山も見えるという絶景もある。

2034号室の壁面はこの6名。部屋が空いていれば、好きな選手がいる方を指名することもできるそう

2034号室のベッドサイドからの眺め。目の前にはマリンスタジアムと、奥にうっすら東京スカイツリーも見える

2034号室から見た夢フィールド。こちらも十分にピッチが見渡せる
取材日は特に練習もなく、日本代表の試合なども行われてはいない普通の平日だった。しかし、こうしてサムライブルーに囲まれていると、スマホやPCでサッカーの情報を追ってみたりと、自然とサッカーのことばかり考えてしまうもの。
正直なところ、取材前は「単に部屋を飾っただけだろう」と考えていたのだが、クリスマスのデコレーションで気持ちが昂るように、サッカーファンには本当にたまらない、特別なホテルステイになることは間違いない。
なお、宿泊プランから予約すると、宿泊者しか入手できない「サッカー日本代表オリジナルグッズセット」がプレゼントされる。オリジナルエコバック、オリジナル手拭い、客室内のカップで使用できるAPAラップドカップ専用スリーブと、アパ社長カレーが入っている。
実はこれらのグッズ、アパホテル従業員の中のサッカー日本代表応援チームが中心となって、どんなグッズがお客様に喜んでもらえるかと試行錯誤して製作したものだという。他では入手できないかなりレアなグッズだ。

「JAPAN PRIDE」が刻まれた宿泊者しかもらえないオリジナルグッズ
カップル、友達、家族などに大好評
実際にどんな方が宿泊されるのかを聞いてみると、もちろん、サッカー日本代表が好きな方であることは間違いないが、カップルもいれば、友達同士、家族連れなども多いとのこと。
壁面の選手の写真は部屋によって異なると知ったとあるカップルからは、予約時に「サプライズで、彼女の好きな選手の部屋にしてほしい」といった要望を受けたという。実際に訪れた彼女さんは大変喜んでいたとのこと。
また、とある家族連れは子どもが堂安選手のファンだったため、堂安選手の写真がある部屋にルームチェンジを希望。空き状況次第だが、アパホテルとしてはそういった要望にも柔軟に対応しているとのことだ。
ちなみに、当日空いていれば通常の部屋からのアップグレードも可能とのこと。サムライブルールームがあると知らずに訪れたサッカーファンが、急遽変更するというケースもかなり多いという。

正面ロビーに飾られたサッカー日本代表のロールパネル。このホテルには2枚のパネルが展示されている

もうひとつのパネルはこちら。実はサインも入っている
中には、JFA主催の夢フィールド見学ツアーなどに合わせて、サムライブルールームを予約される方や、サッカー日本代表の放送がある時に泊まる方も。ホテル内のレストランで日本代表を応援するようなメニューが出されることもあるそうだ。
サムライブルールームで素敵なホテルステイを
2023年7月の実施以降、シーズンに限らずじわじわと予約や反響が広がっているというサムライブルールーム。JFAとの強固なパートナーシップを築いているアパホテルだからこそ実現できた企画と言えよう。
幕張メッセやマリンスタジアムに限らず、海浜幕張駅の周辺には、サッカーやバスケなどのスタジアム、東京ディズニーランドなどのアミューズメント施設、さらにモールやアウトレットなどのショッピング施設などが多数存在する。
幕張周辺に旅行する際、いつもよりも少しだけリッチに、旅の思い出を作りたいサッカーファンの方は、ぜひアパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉の「サムライブルールーム」での滞在をおすすめしたい。
アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉 サムライブルールーム
https://www.apahotel.com/news/detail/37948/

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緊張ですごくテンパったりしていたんですが、今回の大会で次に向けての課題を見つけられてよかったです。reia7sh:ちょっと危ないところもあったけど、後半になるにつれて、落ち着いていつも通りにプレーができ、優勝することができました。JackReacher:STAGE:0に懸ける思いは段違いだったので、すごく緊張しましたが、この大舞台で優勝できて良かったです。インスモークサンジ:優勝できてめちゃくちゃうれしいです。練習が報われました。sunday:今年はリザーバーとして試合に出場することはなかったんですが、みんなが2連覇を勝ち取ってくれてうれしいです。ursus:もう率直に、超うれしいです。——この万博内で実際にプレーしてみて、なにか感じたことはありますでしょうか?イクラはいくら:会場がすごくデカくて、より勝とうという思いがありました。JackReacher:この先、生きているうちにこの大阪という地で万博が開催されるかどうかは分からないので、そこに足を踏み入れることができてとてもうれしいです。——今大会では、大阪府からのeスポーツに対する支援があったかと思います。環境面など、この支援について感想をお聞かせください。イクラはいくら:当日の車での送迎だったり、できるだけ体力を使わないようにしてくださったので、体感でいつも通りのパフォーマンスが出せるようになったかなと思います。JackReacher:日本ではまだeスポーツが浸透しているとは言えない中で、大阪府がこのような支援をしてくれてとてもうれしかったです。インスモークサンジ:全体的な支援は物すごく厚かったので、選手目線ですごく助かりました。——このSTAGE:0という晴れ舞台、そして今回の勝利が、皆さんにとってどういったものだったか教えてください。reia7sh:STAGE:0は、同い年とか、自分と歳の近い人が出場できる数少ない大会だと思います。ここまでチームで勝てて良かったと思います。JackReacher:高校生活の中で3回しかなく、1年1年が貴重なので、やっぱり練習をすればするほどうまくなって勝つ確率も上がることが実感できました。sunday:このSTAGE:0は、高校生にとっても一種の青春でもあるし、新しい選手の芽を見つけることができる場所でもあるので、もっとこういった大きな舞台がたくさん開催されてほしいですね。勝利については——正直、1年生から3年生の間で3連覇したかったけど、今回は去年のメンバーとともに2連覇を達成することができてうれしいです。ursus:STAGE:0のために、このメンバーで集まって毎日練習してきて、めっちゃ頑張ってきたので、今日はちゃんと勝ちきれてすごくうれしいです。▲優勝トロフィーを掲げる「大阪に行くために」のメンバーたち ——普段の練習というのは、どういうことをされているのでしょうか?reia7sh:スクリム(練習試合)の相手を外部で募集できるサイトがあるんですけど、そこでよくプロチームなどとスクリムをしています。——決勝戦では3センチネルという尖った構成を使用していましたが、これはどういった意図だったのでしょうか?インスモークサンジ:ほとんどのチームがやらない構成なので対策されづらいし、その上セットアップも多くて刺さりやすいという感じだったので、強かったですね。——後半、少し相手に追いつかれる展開もありました。その中で最後勝ちきれた要因とは何でしょうか?ursus:タイムアウト中にコーチが「絶対勝てるよ」と声を掛けてくれて、だいぶ緊張がやわらぎました。▲焦る選手たちを落ち着けるかの如く、コーチによりタイムアウトが発動。選手たちは明確に、このタイムアウトが勝利の要因だと答えた ——チームメイトやコーチ、ご家族などに感謝を伝えたいと思う方がいれば、少し教えていただきたいと思います。JackReacher:お母さんに感謝したいと思います。お母さん……eスポーツは嫌いなんですけど(一同笑い)JackReacher:ゲームそのものが嫌いなんですけど、それでも自分がプロゲーマーになりたいと言うと、それを信じていろいろな支援をしてくれて、ここまで来れたということがすごくうれしいです。サプライズゲスト登場!ステージに現れたのは、まさかの吉村大阪府知事 この日の夕方、『League of Legends』部門の決勝戦が行われる直前のこと、突如としてステージに登壇したのは、この大阪・関西万博開催の立役者である吉村洋文大阪府知事であった。▲報道陣も直前に知らされた知事の登壇。ステージから降りた後、このあと実施される『LoL』部門の決勝戦を観戦していた アンガールズ田中:大阪府は結構eスポーツにも力を入れていると聞いたんですけども。吉村知事:「eスポーツといえば、大阪」と……呼ばれてませんが! そうなれるくらい力を入れたいと思って、今進めています。アンガールズ田中:(STAGE:0は)ずっと東京で開催していたんですけども、万博でやるということで、こちらでやらせていただいて。凄い盛り上がってるんですよ、朝から。吉村知事:ほんまですか?アンガールズ田中:いやいやいや、めちゃめちゃ朝から何回も鳥肌が! 大阪で言うと「さぶいぼ出てもうて~」吉村知事:さぶいぼね(笑)▲「このSTAGE:0が、できればまた大阪でやってもらえたら……」と、知事自ら誘致活動。試合に出場する高校生たちにエールを送りつつ、大阪府全体でeスポーツを盛り上げていくことを宣言した(https://www.youtube.com/live/q09sCT_Pf1M?si=g56ISY_Wew0tIkCQ&t=31209) ——— 今回のイベントで興味深かったのは、明らかに観客層が通常のeスポーツイベントとは異なっていた点だ。もちろん観客の中には、ゲームのルールを理解している人も多少いたが、その他大勢はeスポーツの試合を見ることすら初めてだという人も多かった。老若男女、本当に幅広い人々が観戦をしていた。だからこそ、競技シーンならば当たり前の「どちらかのチームを応援する」という現象が、今回はあまりなかった。むしろ「どちらも頑張れ」という、温かい声援と拍手が印象的だった。一昔前の価値観からすると考えられないというか、先人たちの努力もあってここまで社会に受け入れられてきたのだと、特に肌で感じた大会であった。今後、日本の競技シーンやその芽となる学生たちにとって、よりいっそう活躍の舞台が広がっていくことを期待したいと思う。なお関西に住む筆者としては、多くのゲーム系イベントが東京で開催される中、このようなイベントを大阪で開催してくれるのは非常に喜ばしい。「eスポーツといえば大阪」と言われるようになるまで、ぜひこの万博をてこにして頑張っていただきたい。■関連リンクSTAGE:0(ステージゼロ)|全国高校対抗eスポーツ大会 公式サイト:https://stage0.jpSTAGE:0(ステージゼロ) 公式X:https://x.com/stage0_jp配信アーカイブ:https://www.youtube.com/live/q09sCT_Pf1M?si=T9SHUhK4YB-e8lHq撮影:まいる編集:いのかわゆう【まいるプロフィール】関西を拠点にする男性コスプレーヤー。イベントや大会によくコスプレ姿で出没する。2021年頃から『VALORANT』にハマり、競技シーンを追い続ける。現在の推しチームは「CREST GAMING」。X:@mlunias(Photo by Subaru.F.)
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- 【結果速報 8月10日】 「LCP 2025 Season Finals」 注目の日本チーム直接対決はSHGに軍配!
- 『リーグ・オブ・レジェンド』のアジア太平洋リーグ「LCP 2025 Season Finals」のグループステージ フェーズ1が8月10日(日)に行われ、日本のFukuoka SoftBank HAWKS gaming(SHG)とDetonatioN Focus Me(DFM)の直接対決で、SHGが2-1でDFMを下した。グループステージ フェーズ1は、「Mid Season」の順位に応じて4チームずつ2つのグループに分けられ、上位グループと下位グループの勝敗数によってフェーズ2での有利不利が決まる。SHGとDFMはともに1勝1敗での直接対決で、勝った方がフェーズ2に有利な位置で挑める。1vs1はEvi vs Aria ピック順を決めるための1vs1はSHGのEvi選手とDFMのAria選手の対決。Evi選手はヴァルスでAria選手のイレリアを遠距離から攻め立てるも、Aria選手の攻め+タワーダメージで1キルを獲得。アイテムで強化したAria選手はアルティメットからまとわりつき、見事に勝利した。互いに一歩も譲らない好ゲーム ゲーム1はDFMがブルーサイドを選択。タワーや視界の有利を広げてアタカンを狙うSHGは、近づいてくるDFMを待ち受けて迎撃。ここからゴールド差と視界をさらに広げたSHGがまずは勝利した。ゲーム2はSHGがレッドサイドを選択。DFMはボット・トップともに相打ち覚悟で序盤にキルを奪うと、そのゴールド有利をさらに伸ばして1勝を取り返す。Bo3最後のゲーム3もDFMはブルーサイドを選択。DFMが有利で試合を進め、タワー、ゴールドともにDFM有利で迎えたアタカンファイトで、人数有利を取られたSHGがDFMを追い返しアタカンもリセット。ドラゴンをめぐる集団戦ではEvi選手のエンゲージから勝ち切り、そのままドラゴン&バロンを獲得。育ったMarble選手のカイ=サ、FATE選手のサイラスが止まらず、ゴールド差も逆転すると、じっくりひとつずつタワーを破壊していったSHGが勝利した。LCP 2025 Season Finals グループステージ フェーズ1 SHG vs DFM リザルト ゲーム1 SHG勝利バン&ピック試合結果ゲーム2 DFM勝利バン&ピック試合結果ゲーム3 SHG勝利バン&ピック試合結果最終結果グループステージ フェーズ2は8月15日(金)より この結果を受けてグループステージはフェーズ2に移行。再びグループを組み替えて、プレーオフ進出6チームを目指す。なお、下位2チームは「LCP 2026」への参戦をかけた入れ替え戦を行う。グループステージ フェーズ2は8月15日よりスタートする。© 2025 Riot Games, Inc. Used With Permission■関連SNSLoLEsports:https://lolesports.com/ja-JP/■配信URLTwitch:https://www.twitch.tv/riotgamesjpYouTube:https://www.youtube.com/LoLeSportsJP