さまざまな機能が搭載され、ゲーミングデバイスのなかでも選ぶのが難しいのがモニター。とりあえず最初は144Hzのエントリーモデルや、今持っているものをそのまま使っているというユーザーも多いのではないだろうか。

 

そんなユーザーの“ステップアップ”におすすめしたい新しくて“ちょっと良い”ゲーミングモニターが、本稿でご紹介するG274QPF E2だ。

 

最大180Hzのリフレッシュレートだけでなく、表示領域の広いWQHD(2,560 × 1,440)解像度への対応、自由度の高いスタンドやUSB Type-C接続など、エントリーモデルにはない機能が盛りだくさんなうえに、市場価格は税込み39,800円前後とコスパも良く、手に取りやすい金額となっている。

つまり、最初からしっかりとしたモニターがほしい!という要望に応えたスペックで、エントリークラスのモニターからの買い替えにも最適と言える。高リフレッシュレートのサブモニターとしてもその存在感を発揮してくれそうだ。

 

ではそのおすすめポイントを改めて紹介していきたい。

高機能なスタンドとスタイリッシュなデザイン

まずは外観からみていこう。G274QPF E2は27インチでWQHD(2,560 × 1,440)に対応している。本体サイズは横幅約614 ×奥行き 228 × 高さ407(mm)でやや大きめだが、ベゼル(縁)の部分はかなり細いためにスタイリッシュな印象を受ける。複数台のモニターを並べたときや、後述のピボットでの使用時にも大きさが気にならないデザインだ。

 

▲ボタン類は右下部に電源ボタンが、背面右下にはジョイスティックが備えられている

 

また、スタンド機能の自由度の高さがG274QPF E2の特徴のひとつだ。具体的には上下角度調節(チルト)は-5° ~ 20°、高さ調節は0 ~ 130(mm)、左右角度調整(スイベル)は-30° ~ 30°に対応している。

 

 

これによりモニター角度の自在な設定が可能で、FPSなどのゲームを遊ぶ際に最も自分の姿勢にあった角度で遊べるうえに、ビジネス利用などの際にはちょっと変えたいといったさまざまな使い方で役に立つ。なお、付属のスペーサーネジでVESA75規格にも対応しているので、さらなる自由度を求めてモニターアームなどを活用することも可能だ。

 

また、特筆すべきは画面回転(ピボット)-90° ~ 90°に対応していることだ。これはいわゆる縦画面にすることが可能で、サブモニターとして使う際や、ピボットしたモニターを2枚並べたいなど、多くの需要に応えることができる。ゲーム用途としてはあまりないかもしれないが、ビジネス現場ではよくある使い方だ。

 

表示領域の広いWQHDに対応

昨今、WQHD対応モニターの需要が高まっているそうだ。WQHD解像度への出力も余裕のあるグラフィックカードが増えてきていることや、高いスペックのコンソール機の普及が理由と考えられる。

 

WQHD(2,560 × 1,440)はフルHD(1,920×1,080)よりも表示できる情報量が多いため、ゲーム画面がより綺麗に映るため重宝される。また、たくさんの情報を表示させることが可能で、スプリットビューによるウェブブラウジングやエクスプローラーからお目当てのファイルを見つけやすいなど、たくさんの利点がある。27インチというやや大きめなサイズ感にもWQHDがあっていると言っていい。さらに、G274QPF E2は明るい画面や広い色域の証しでもあるDisplayHDR 400をクリアしている。

 

 

また、リフレッシュレートはDP接続時で180Hzととても高い。リフレッシュレートについてざっくり説明すると、1秒あたりに表示する画像の枚数を示すもので、この値が高ければ高いほど画像が多く表示され、ぬるぬるとした映像を楽しむことが可能となる。

FPSではリフレッシュレートが高ければ高いほど、敵を描画する枚数が多くなり、その分敵の動きをよりハッキリと視認することが可能となる。G274QPF E2は一般的なモニターの60Hzの3倍である180Hzに対応。ゲーミングモニターのエントリーモデルには144Hzのものもまだ多く、アドバンテージがあるだろう。

応答速度も1ms(GTG)で遅延も全く感じない。競技シーンを遊びたいユーザーにもピッタリだ。

ゲーマーに嬉しいさまざまな機能を搭載

 

入力端子についてはHDMI 2.0b ×2 DisplayPort 1.4a ×1 USB Type-C(DP Alt mode) ×1に対応する。USB Type-Cでノートパソコンと簡単に接続できるのも便利な点だ。

そのほか、残像感を抑えるアンチモーションブラー、チラつきを防止するアンチフリッカー、画面のズレやかくつきを抑えるAdaptive-Syncのほか、暗い場所の視認性を向上させるナイトビジョンや、長時間遊びがちなゲーマーに嬉しいブルーライトカットが搭載されており、1枚のディスプレイに複数の画面を表示させるPIP・PBPにまで対応している。

 

 

ここまで述べてきた通り、G274QPF E2には高い解像度とリフレッシュレート、自由度の高いスタンドにさまざまな機能と、多くの要素が詰め込まれたモデルとなっている。冒頭で書いたとおり、これからゲームをはじめるユーザーで最初からしっかりとしたモニターが欲しい方や、今エントリーモデルを使っている人の買い換え、さらにピボット機能が使える高リフレッシュレートなサブモニターにと、さまざまなポテンシャルを秘めた一台だと言えるだろう。

製品スペック

パネルサイズ:27インチ
アスペクト比:16:9
最大解像度:WQHD(2,560 × 1,440)
リフレッシュレート:180Hz
応答速度:1ms(GTG)
パネル種類:RAPID IPS
表面タイプ:ノングレア
画素ピッチ (H X V):0.2331 × 0.2331(mm)
色域:sRGBカバー率:99%・AdobeRGBカバー率:94%・DCI-P3 カバー率:93%
最大表示色:約10億7,300万色
視野角:178°(H)/ 178°(V)
パネル表面曲率:
輝度:400
コントラスト比:1,000:1
消費電力:使用時 26W / スタンバイ時 0.5W
入出力端子:HDMI 2.0b ×2・DisplayPort 1.4a ×1・USB Type-C(DP Alt mode) ×1・ヘッドホン出力 ×1
本体サイズ:約614 × 228 × 407(mm)
本体重量:約6.3kg
電源タイプ:65W ACアダプタ
電源入力:100 ~ 240V、50 / 60Hz
走査周波数:64.56 ~ 266.4 KHz(H) / 48 ~ 180 Hz(V)
上下角度調節(チルト):-5° ~ 20°
高さ調節:0 ~ 130(mm)
左右角度調整(スイベル):-30° ~ 30°
画面回転(ピボット):-90° ~ 90°
映像端子:最大解像度 / リフレッシュレート:
DP:1,920 × 1,080 / 180Hz
HDMI:1,920 × 1,080 / 144Hz

G274QPF E2製品ページ

https://jp.msi.com/Monitor/G274QPF-E2

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