提供:エムエスアイコンピュータージャパン

 

 

2024年9月に発売されたMSIの「MPG 341CQPX QD-OLED」は、最新のQD-OLED技術と240Hzの高リフレッシュレートを兼ね備えた34.18インチのウルトラワイドゲーミングモニターだ。約10日間使用した印象を交えながら、このハイエンドなモニターの特徴と性能をご紹介しよう。

 

圧倒的な映像美:QD-OLEDがもたらす次世代の視覚体験

まず、UWQHD(3,440 × 1,440)解像度のMPG 341CQPX QD-OLEDを使用しはじめたとき、その圧倒的な映像美に息を呑むことになるだろう。QD-OLED(Quantum Dot OLED)技術が生み出す色彩の豊かさと、「本物」の黒の深さは、これまでのパネルとは一線を画す映像体験を生み出してくれる。

 

例えば、オープンワールドゲーム『サイバーパンク2077』のナイトシティを探索すると、ネオンサインなどの鮮やかさと暗闇の奥深さが共存し没入感が高まる。とりわけ暗いシーンでの細部の描写力は特筆すべきもので、従来の液晶ディスプレイでは見逃していたような微細なディテールまでクリアに認識できるようになった。DisplayHDR True Black 400にも対応しているため、HDR対応コンテンツもより楽しめるだろう。

 

 

また、レーシングゲーム『Forza Horizon 5』では、34.18インチ、アスペクト比21:9のの湾曲ウルトラワイド画面と相まって、その没入感はさらに増す。広大な風景が視界いっぱいに広がり、車の細部や路面の質感まで鮮明に描写される様は圧巻だ。湾曲設計により、画面の端まで均一な視距離が保たれるため、臨場感がさらに増幅される。

 

 

QD-OLEDの魅力は、ゲームだけにとどまらない。映画やアニメを視聴すると、制作者が意図した色彩がありのままに再現され、従来のディスプレイよりも一段うえの体験ができていることがよくわかる。古い映画などの印象すら新しくしてしまう。さらに驚いたのは、普段何気なく見ているデスクトップの壁紙ですら、いつも以上の美しさで輝いて見える。

 

 

なお、モニターの鮮明度(クリアさ)を示す規格「ClearMR」においては、最高ランクの「13000」を取得しているそうだ(2024年9月時点)。

 

高性能と目への優しさの両立

MPG 341CQPX QD-OLEDは、美しさだけでなく高い性能も兼ね備えている。240Hzという高リフレッシュレートと0.03ms(GTG)の応答速度は、特にFPSなどの競技性の高いゲームで真価を発揮する。

 

『VALORANT』や『オーバーウォッチ2』などのタイトルをプレイしたところ、敵の動きがこれまで以上に滑らかに見え、狙いを定めやすくなったことを実感した。特に、敵が素早く画面を横切る瞬間や、急な方向転換をする場面で、その違いが顕著。240Hzと高いフレームレートでゲームをプレイすることで、状況把握や反応速度の向上にも直結することを、身をもって体験できた。

 

 

また、これほどの高性能でありながら、目への負担を軽減する機能も備えている。ハードウェアレベルのブルーライトカット機能が搭載されており、長時間のゲームプレイや作業でも目の疲れを感じにくい。通常、ブルーライトカット機能を使用すると色味が変わってしまうことが多いが、このモニターではQD-OLEDの優れた色再現性により、色味の変化をほとんど感じることなく、目に優しい映像を楽しめる。

 

OLEDの懸念を払拭する技術

OLEDモニターの最大の懸念点である焼き付きについても、MSIは「MSI OLED Care 2.0」という独自の技術で対策を講じている。この機能は、ピクセルシフト、パネルプロテクト、静止画検出など、複数の焼き付き防止メカニズムを組み合わせたものだ。

 

また、OLEDのもう一つの課題である発熱に関しても、MSIは独自の冷却技術で対応している。熱伝導率の高いグラフェンフィルムと専用設計のヒートシンクを採用し、ファンレス設計を実現している。使用中は、モニターに手を近づけるとほんのり暖かさを感じる程度で、過度の熱さを感じることはなかった。さらに、ファンレス設計のため動作音も皆無なため、静寂な環境でのゲームプレイや作業にも最適だ。

 

多機能性と使いやすさの追求

MPG 341CQPX QD-OLEDは、高画質・高性能だけでなく、使いやすさにも徹底的にこだわっている。例えば、KVMスイッチ機能は、複数のデバイスを切り替えて使用する際に非常に便利だ。仕事用のノートPCとゲーミングデスクトップを頻繁に切り替えて使用する場合などに重宝するだろう。

 

USB PD 90W対応の充電機能も見逃せない。ノートPCを接続すれば、モニター経由で充電が可能だ。これにより、デスク周りのケーブル類を大幅に整理することができ、作業環境がすっきりと改善することも可能だ。

 

 

さらに、Gaming Intelligence対応により、各種設定も簡単に行える。専用ソフトウェアを使えば、モニターの各種機能をPCから直接制御できるため、OSDメニューを操作する手間が大幅に省ける。ゲームごとに最適な設定を保存しておけるのも便利だ。

 

その他、アンチフリッカー、ナイトビジョン、AIビジョン、Adaptive-Syncなど、ゲーマーにはお馴染みの機能も多数搭載されており、様々なゲームジャンルや環境に合わせた最適な視聴体験を得ることができる。

 

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ここまで述べてきた通り、MPG 341CQPX QD-OLEDは、圧倒的な映像美、高いゲーミング性能、そして多彩な機能を兼ね備え、あらゆる面でゲーマーの期待に応えてくれるゲーミングモニターだ。価格は236,300円と決して安くはないが、その性能と品質、そして3年間の国内保証を考慮すれば、十分な価値がある。

 

美しいウルトラワイドモニターで没入感のあるゲーム体験を求める方、圧倒的な高スペックで映像美を存分に楽しみたいユーザー、ゲームもビジネスも妥協したくない、最上位グレードの製品を求めるユーザー、そして240Hzの高リフレッシュレートを活かし、FPSなどの競技ゲームで真剣に勝負したい方にオススメしたい。

 

MPG 341CQPX QD-OLED:製品ページ

https://jp.msi.com/Monitor/MPG-341CQPX-QD-OLED

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