高校生のためのeスポーツ選手権大会「第3回 NASEF JAPAN全日本高校eスポーツ選手権」『フォートナイト』部門の決勝が2025年12月6日(土)にオンラインで開催され、東日本通信制ブロックから勝ち上がったルネサンス高等学校 池袋キャンパス「しぇろんていらーりゅどら」が昨年に続き2連覇を達成した。

『フォートナイト』部門は、東日本/西日本、全日制ブロック/通信制ブロックからそれぞれ7チームずつ、合計28チームが5ゲームを戦い、高校日本一を決定する。チーム編成はトリオ(3人)で、生存ポイント(ビクトリーロイヤルで10ポイント、以下順位に応じたポイント)と撃破ポイント(1撃破=1ポイント)による合計ポイントで争われた。ルール上、ひとつの学校から最大8チームまでエントリー可能とあって、3チームが決勝進出する学校も見られるなど、実力をつけたチームが年々増えている印象だ。





NASEF JAPAN全日本高校eスポーツ選手権 とは

eスポーツを通じて仲間と共に成長することを目的とした、高校生のためのeスポーツ選手権大会。仲間とともに日頃の練習の成果を発揮し優勝を目指す、高校生活の輝かしい1ページとなる大会と銘打っている。

『フォートナイト』部門は3回目の開催。全国を4ブロック(東日本・西日本の全日制高校/通信制高校)に分け、10月4日(土)~5日(日)のオンライン予選を経て、12月6日(土)に決勝大会(オンライン)が行われた。


ゲーム1〜3:世界でも上位に食い込む実力者が無双


今大会では、最初の降下後に任意の場所から空中を移動できる「ジェットパック」が登場し、離脱や追撃の戦術が豊富に。また、安全地帯が移動するルールにより、終盤には安全地帯の半分が危険地帯になったり、生存人数が多い際には、前向きに戦っていないプレーヤーにはダメージが与えられるといった、積極的に戦闘させるシステムになっている。


オープニングとなるゲーム1は静かな立ち上がりながら、早くも強豪校が建設による位置取りなどで実力を発揮。eスポーツ高等学院 シブヤeスタジアム「さなおまる」がビクトリーロイヤルを獲得したものの、3チームが決勝に残っているルネサンス大阪高等学校 なんばeスポーツキャンパス「うしろおんねん」が13撃破で1位に躍り出る。


ゲーム2はゲーム1でビクロイを決めた「うしろおんねん」が撃破数を重ねたが、ひとりだけ安全地帯に置いて勝ち切ったルネサンス高等学校 池袋キャンパス「しぇろんていらーりゅどら」がビクロイを獲得。



下位チームとの差が開き始めたゲーム3、世界大会にも参戦している「しぇろんていらーりゅどら」のしぇろんが、残り3人の絶体絶命の接近戦を制して生存。2連続ビクロイと同時に撃破数も稼ぎ、リードを広げていく。



ゲーム4〜5:撃破ポイントで一気に上位浮上


しかしゲーム4では、ビクロイこそ「しぇろんていらーりゅどら」の3連取となったものの、第一学院高等学校KONAMI eスポーツ学院 銀座キャンパス「昼ご飯は12時、夜ご飯は7時」が31ポイントという大量の撃破得点でゲーム4を制す。


ゲーム4を終えて、首位「しぇろんていらーりゅどら」が87ポイント、2位「うしろおんねん」が76ポイント、「昼ご飯は12時、夜ご飯は7時」が72ポイントと上位3チームが突出。4位以下も40ポイント台のため、ビクロイ+撃破の数、上位3チームの戦況次第ではわずかに逆転の可能性も残している。


そうして迎えたゲーム5も、上位チームがその圧倒的な実力を見せつけ、「しぇろんていらーりゅどら」がなんと4度目のビクロイで試合を決めた。



最終結果:圧巻の展開でルネサンス池袋校が2連覇


5ゲームを終え、3位はゲーム4で大量の撃破ポイントを獲得した第一学院高等学校KONAMI eスポーツ学院 銀座キャンパス「昼ご飯は12時、夜ご飯は7時」が入賞。KingCat!選手は、「ゲーム3まででポイント差が開いてしまって、追いつくには撃破とビクロイしかないから、敵を見つけたらどんどん行こう、と考えていました。ゲーム4で撃破ポイントが取れて、ゲーム5は追いつかなければならなかったので、撃破で1位を狙っていきました。小学校からの友達と一緒に大会に出られて、いい思い出になりました」と大会の感想を語った。

2位は序盤から着実にポイントを重ねてきたルネサンス大阪高等学校 なんばeスポーツキャンパス「うしろおんねん」。nataの弟選手は、「大会自体がめちゃくちゃ楽しくてレベルが高かった。終盤はしぇろんさんとかがずっとハイグラ(建築などで常に高い位置にいること。ハイグラウンド)を取っていて2位だったのが悔しかったです」と語り、実はトリオではあまり練習できておらず、即席チームだったとも語っていた。

そして1位は、4連続ビクロイを決めたルネサンス高等学校 池袋キャンパス「しぇろんていらーりゅどら」が圧巻の勝利。1年生での出場となったryudora!選手は勝因について、「周りに倒せそうな人がいたら強気に行きました。自分はこの大会には初参加だったのですが、しぇろんさん、ていらーさんは連覇がかかっていたので緊張はしていました。先輩たちの存在は大きかったです」と仲間の強さを讃えていた。

なお、ベストプレーヤー賞は「しぇろんていらーりゅどら」が獲得している。

第3回 NASEF JAPAN全日本高校eスポーツ選手権 フォートナイト部門 最終結果

順位所属チーム|選手名生存撃破合計
1 ルネサンス高等学校 池袋キャンパス
「しぇろんていらーりゅどら」
45  77 122
2 ルネサンス大阪高等学校 なんばeスポーツキャンパス
「うしろおんねん」
35  63 98
3 第一学院高等学校KONAMI eスポーツ学院 銀座キャンパス
「昼ご飯は12時、夜ご飯は7時」
22 61 83
4 eスポーツ高等学院 シブヤeスタジアム
「さなおまる」
25 27 52 
5 ルネサンス大阪高等学校 なんばeスポーツキャンパス
「あめとゆずとはむ」
 27 23 50 
6 ルネサンス大阪高等学校 なんばeスポーツキャンパス
「チーム男子」
25 21 46 
7 eスポーツ高等学院 シブヤeスタジアム
「ABC123」
20 16 36
8 eスポーツ高等学院 ハカタeスタジアム
「てげてげーみんぐ」
10 23 33
9 ルネサンス高等学校 池袋キャンパス
「辛味チキン」 
24 5 29
10 バンタンゲームアカデミー高等部 東京校
「誤射は文化」 
13 15 28
 11 水戸啓明高等学校
「CREATE Lab.」 
17 9 26
12 ルネサンス豊田高等学校 博多キャンパス
「運営をキャリーする会」
18 7 25
13 あいち情報専門学校高等課程
「カービン呼びは無知」 
17 8 25
14 品川学藝高等学校
「チームエゴイスト」 
14 10 24
15 ルネサンス豊田高等学校 名古屋eスポーツキャンパス
「下剋上」
11 9 20
16 クラーク記念国際高等学校 CLARK NEXT Tokyo
「あたまじかるえぐしゅぎー!」
11 8 19
17 学校法人奥田学園 創成館高等学校
「monster」
8 9 17
18 N高等学校
「吉田と愉快な仲間たち」
8 8 16
19 宮城県一迫商業高等学校
「れみねるばたー」
6 7 13
20 岡山県共生高等学校
「Ctrl + Alt + Del」
6 7 13
21  あいち情報専門学校高等課程
「全日 is The Best」
3 9 12
22 札幌新陽高等学校
「ひゃっふぅ」
5 6 11
23 長崎県立大村工業高等学校
「チームデストピア」
3 7 11
24 おかやま山陽高等学校
「nowy」
6 3 9
25 長崎総合科学大学附属高等学校
「DMT アオギリ」
5 2 7
26 八幡工業高等学校
「ハッピーラッキーチャッピー!」
3 2 5
27 神戸山手グローバル高等学校
「FCT」
0 5 5
28 ルネサンス大阪高等学校
「Male」
0 3 3


配信URL



NASEF JAPAN 全日本高校eスポーツ選手権:https://www.nasef-nhec.jp/


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