ライターのMW岩井といいます。

前回の日記では、『モンスターハンターライズ』(以下『ライズ』)集会所でマルチプレイをする前に、各種定型文を変更するための方法をお伝えしました。これで、いよいよ集会所に……と思ったんですが、何かが足りないような? そんな気持ちになりました。

 

僕は『モンスターハンター』シリーズ経験者なので、使い慣れた大剣を背負い、走っていって抜刀斬り。そのあとに横転して、モンスターから離脱。こうした、過去シリーズで培った技術と知識を使い、これらを繰り返しているだけで、特に危なげなく討伐できてしまうんです。でも、何かが違うような気がして。

 

 

そんな時、気付いたことがありました。

 

「もしかして僕は、『ライズ』から増えた新要素を全然使っていないんじゃあ?」

 

そう気付いた僕は、ゲーム内マニュアルである「ハンターノート」を見ながら、翔蟲関係の練習をすることにしました。

疾翔けを使った、ジャンプ攻撃を狙いたい

翔蟲の技の中で、狩猟に役立ちそうなものを探してみることに。「ハンターノート」>「基本操作指南」>「翔蟲を使うアクション」の中に、気になるものを発見しました。

 

「これは……?」

 

目についたのは、空中へ飛び上がれる「疾翔け(はやがけ)」。『モンスターハンター4』からは「段差を利用してジャンプできる」ようになった『モンスターハンター』シリーズ。
今作からは段差すら必要なく、全武器種が「その場で」空中へ跳び上がれるようになりました。

 

僕が愛用している大剣は、空中でXボタンを押せば、空中で溜め斬りを出せます。ジャンプ攻撃をモンスターに当てると操竜も狙えますし、モンスターの肉質が硬い部位を攻撃しても、ジャンプ攻撃なら弾かれることはありません。

 

 

「よし、疾翔けを多用して戦うぞ」

 

そう思って実戦に取り入れてみたものの、新しい問題が発覚しました。

 

「モンスターにジャンプ攻撃が当たらない……」

 

モンスターに向かって疾翔けし、空中でXボタンを長押し。でも、空中で溜め斬りを出す関係上、落下スピードが緩やかになり、ハンターが攻撃を出すまでの間に、モンスターが移動してしまうのです。

 

 

幾度となくスカる、僕の空中溜め斬り。

 

「これは使いものにならない技なのかな?」

 

新しい壁に直面した僕は、その打開策を探すため、再びハンターノートをチェック。そう、ここに僕の悩みを解決する答えが書かれていたのです。

 

「空中でAボタン…空中停止」

 

疾翔けで飛び上がったあと、空中でAボタン。すると空中で真上に翔蟲を出し、空中で停止できるのです。

 

 

疾翔けで飛び上がり、そのまま空中溜め斬りを出すのではなく、いったん空中で停止。ここでモンスターがいる方向を確認してから、そちらに向けて空中で溜め斬り。これで、攻撃がスカる確率が著しく下がったんです。

 

 

モンスターが真下にいる場合は、ZRボタンを押して真下方向へ「落下突き」も使うようにすると、さらに攻撃の精度は上がりました。

こうして、攻撃に関する『ライズ』らしさは実現できたのです。

攻撃後の回避行動にも翔蟲のアクションを!?

次の課題は、攻撃を当てられるようになったものの、攻撃後の硬直中にモンスターから反撃を受けてしまうことが多く、力尽きてしまうことが目立っていました。

 

過去シリーズの大剣では、抜刀斬りやジャンプ溜め斬りのあとは回避行動を出すのがセットになっていました。回避行動を出すと、攻撃を出したあとの硬直時間をキャンセルして、早く動き始められるのです。

このため、縦斬りを出したあとはセットで回避行動を出すようにしていたんですが、どうも『ライズ』の大剣は鉄蟲糸技「強化納刀」が非常に強力との噂。

 

 

「騙されたと思って、使ってみるか……」

 

大剣の抜刀斬りや、ジャンプ溜め斬りなどを出したあと、強化納刀。過去の大剣の基本と較べてみたものが以下です。

 

●回避行動によるキャンセル(いままで)

Xボタンで抜刀攻撃→Bボタンで回避行動

●強化納刀によるキャンセル(『ライズ』から)

Xボタンで抜刀攻撃→ZL+Aで強化納刀

 

このように、これまでは硬直中にBボタンを押していただけの操作を、ZL+Aボタンの操作に置き換えるのは、なかなか慣れません。「翔蟲関連の技を出すにはZLボタンを押しながら」と頭では理解できていても、長年染み付いた手癖を直すのは(特に、おじさんにとっては)大変です。

 

でもクエストで練習しているうちに、強さの理由がわかってきたんです。

 

強化納刀の利点ベスト5

① 硬直時間をキャンセルできるのは、回避行動と同タイミング

硬直時間をキャンセルできる性能が回避行動と同じならば、これまでの回避行動と同じ用途に置き換えられます。

 

② 回避行動は左右と前方にしか回避できなかったが、強化納刀は全方向へ移動可能

移動方向が自由ならば、モンスターから間合いを離すようにも動けるばかりか、モンスターの股下を潜るような動きもできるなど、自由自在。

 

③ モーション序盤に無敵時間がある

無敵時間がある&移動距離が長いお陰で、移動開始時に攻撃を受けづらい。

 

④ 強化納刀を終えると、納刀状態になる

過去シリーズの大剣における基本行動は抜刀攻撃→回避行動→納刀までが一連の動きだったので、次の攻撃に移るまでのサイクルが短くなる。

 

⑤ 強化納刀後、20秒間は攻撃力が10%上昇

パワーが売りの大剣なので、攻撃力が上がるのは大歓迎。

 

このように、強化納刀は『ライズ』大剣にとって、なくてはならないものだということを実感しました。

これらの要素を取り入れた僕の大剣の動きは、まさしく『ライズ』らしい戦い方になりました。

攻撃を受けた際のリカバリーにも翔蟲を

前述した2つの要素を取り入れただけでも、見違えるほど『ライズ』らしくなった僕の大剣。でも、『ライズ』の翔蟲はこのほかにも、まだ戦闘に役立つ要素があったんです。それは、「翔蟲受け身」。

 

 

モンスターなどの攻撃を受けてふっ飛ばされた場合、ハンターが起き上がろうとしているところにモンスターが攻撃を出していた場合、ガードできない武器だと回避できず、一方的に攻撃を受けてしまいます。一応、ダウン時には操作を行わないことで起き上がるタイミングを遅らせるという方法もありますが、長く継続する攻撃についてはどうしようもありません。

 

そんな時に役立つのが、翔蟲受け身。吹っ飛び中にZLを押しながらBボタンを押すと、ダウンせずに態勢を整え、着地できるのです。

 

「回避する方向を間違えた。わー、攻撃を食らった!」

そこで、翔蟲受け身。

 

「お? モンスターから離れるように受け身できた」

これにより連続で攻撃を受けづらくなるばかりか、素早く反撃できるため、終了時間も短縮できます。

 

また、この時に受け身をする方向をモンスターに向けて行った場合、空中で攻撃を出せるようになるので、ジャンプ攻撃を狙うこともできます。ピンチがチャンスに変わるというわけ。

「吹き飛ばされたけど、ここから再度モンスターに接近して、ジャンプ攻撃を狙う! 操竜できるか……?」

 

 

大剣「だから」という先入観には惑わされない

大剣というと、どうも「大ダメージ武器」という先入観があるせいか、ついダメージを求めがち。真・溜め斬りを当てた時のダメージは非常に大きいので、大剣を始めたばかりの人は積極的に真・溜め斬りを狙いがちです。

 

 

でも、真・溜め斬りは出すまでの行程が必要であり、モンスターがダウン中などでないと、当てることはなかなか難しい攻撃です。

 

もちろん、ゲームをしていて「楽しい」と思えることも大事だとは思います。でも、僕が考える『モンスターハンター』の「上手い」闘い方とは、闘牛のようなものだと思っています。

 

モンスターの攻撃を華麗に、最小限の動きで避け、モンスターの隙を狙って反撃する。理論的には、ノーダメージでモンスターを倒せるはず。

『ライズ』で使えるようになった翔蟲を利用すれば、ヒット&アウェイがやりやすくなっている印象があります。

 

何より、狩猟中の自分の動きが、たまらなく格好いい! 動画を撮影してSNSで公開したいくらいの自画自賛です。

 

僕は、これを機に「美しい闘い方をする」ハンターを目指したいと思っています。皆さんも、素敵なハンターライフを!

 

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