3人ひと組のチームで戦うバトルロイヤルゲームとして2019年に世に放たれて以来、世界中で多くのアクティブユーザーが日夜遊び続けている『Apex Legends』(以下『Apex』)。その人気ぶりにあわせてe-elementsもシーズン8から本格的に『Apex』を取り上げてきたが、ゲームはいよいよシーズン9に突入した。

 

連載8回目となる今回は、6月末に行なわれたシーズン途中の小規模バージョンアップ(バランス調整)で遊びの幅が広がった点を中心に語っていきたい。

マップ数が一気に増加! ジェネシス・コレクションイベント

今回のプレイ期間中の前半、6月中旬~下旬はとくに目立ったイベントは開催されなかった”凪”の時期。それならばと、6月中旬からは期間中はランクマッチを集中的にプレイ。

プロンズ帯からのやり直しになったためか(アリーナにかまけてランクマッチを1ヶ月近く放置)、シーズン8終盤に伸び悩んでいたころよりはいい結果(ベスト5あたりからチャンピオン)が出やすかった。

 

課題だった中距離での戦闘でもG7スカウトやヘムロックバーストのような発射後の反動が少ない銃であれば多少はダメージを取れるようになっていた。

▲前回記事でやった射撃訓練場での練習のおかげで(?)、キル、ノックダウン数多めでの上位入賞が増えた(気がする)

 

そんな感じで、ゆっくりとマイペースにランクマッチを遊んでいると、6月末(29日)からはジェネシス・コレクションイベントがスタート。

イベント期間中はフリーマッチのトリオ、ペアでのバトルロイヤルのマップが、『APEX』初期時のキングスキャニオン、ワールズエッジに変化。しかも1時間ごとにふたつのマップが入れ替わるため、ランクマッチのオリンパスとあわせると、ほぼ常時3つのマップでのバトルロイヤルを楽しむことができた。

 

▲シーズン7の終わりぐらいから『Apex』を始めた筆者にとっては、今回出現した山中にやたらサプライボックスが落ちているキングスキャニオン、列車が走るワールズエッジは実質初めて訪れる新マップ。新鮮な気持ちで遊べた

 

▲ジェネシス・コレクション開催中は、アリーナのマップも増加。スカルタウンの一部を切り取ったマップが定期的に戦場として出現し、試合開始前に資源で購入する武器やアイテム、アビリティの価格にも調整が施された

P2020、レヴナントでバトルロイヤルを謳歌

ただ、ジェネシス・コレクションでのマップの増加以上に環境を変えたと思ったのは、イベントの開催と同時に行なわれたバランス調整。ナーフ(弱体化)に関しては公式サイト(https://www.ea.com/ja-jp/games/apex-legends/news/genesis-update-patch-notes)の方を確認してもらうとして、ここでは強化されて使い勝手がよくなった武器&レジェンドについて触れたい。

 

まず武器だが、以前とはほぼ別もののような性能になったピストル、P2020が強い……というよりは楽しい! 連射速度と拡張ライトマガジンを装備した際の装弾数が増えたため、ピストルというよりはマシンガンのようなスピード感で銃弾を発射する武器に変化。

一級品のマシンガン、アサルトライフル(R-99、R-301、弱体化してもなお強いスピットファイアなど)を押しのけてメイン武器にはならずとも、サブ武器(接近戦でトドメを刺す際に便利)としては十二分に役立つ武器になったように思う。

 

▲マークスマン(ライフル)とマシンガンの間ぐらいの速度で弾を連射できるようになったP2020。反動が小さく弾がバラけないのもいい

 

そしてレジェンドは、レヴナントの調整がかなり面白い。アビリティ、アルティメットアビリティの効果時間は微妙(公式サイトによると5秒)に短くなったものの、パッシブアビリティのストーカーが大幅強化。他のレジェンドと比べてはるかに高い位置まで壁をよじ登って移動が可能になり、『Apex』の中でもトップレベルの縦方向への機動力を持つレジェンドへと躍り出た。

 

文字で説明するだけだと地味な調整に思えるが、実際にレヴナントを触ってみると、その機動力はバージョンアップ前と後では別キャラと思うレベル。『APEX』中~上級者ならいち早く高所を確保しての狙撃や、アルティメットアビリティのデストーテムを併用した奇襲、もっと低いレベルの話ならリング縮小で追いつめられた際の逃走ルートが他のレジェンドよりも見つけやすいなど、さまざまな局面で図抜けた壁登り能力にありがたみを感じるはずだ。

 

▲6月末からのレヴナントは写真のような高さの壁をアビリティなしでよじ登れる

 

この移動能力の高さにやみつきになり、7月に入ってからはバトルロイヤルでもアリーナも、レヴナントを第一希望としてピックするように。

『Apex』を始めたばかりのころはイマイチ使いこなせなかったデストーテムも、発動する場所、タイミングがなんとなく察せるようになり、味方とともにデスプロテクション(疑似的な不死状態)で突っこんで戦果をあげる……といったプレイもできるようになっていた(具体的な戦果=キル数を稼ぐのは主にチームメイトだが)。

 

▲各種アビリティは効果時間が短くなってもなお強力で、オンリーワンな性能。デストーテム設置からの敵陣突入はテンションが上がるシーン

 

▲(女性のレジェンドを操作している)チームメイトにお礼のテキストチャットを送ると、やたら辛辣なメッセージが返ってくるのもレヴナントの特徴のひとつ(?)

 

……と、こんな感じで好き勝手に8回ほどプレイレポートを書かせてもらってきた本連載も、今回でひと区切り。ここ最近の『Apex』はきな臭い話題が先行している感はあるものの(チーターの増加、サーバーのハック)、ゲームを起動させればどんな時間帯でもバトルロイヤルorアリーナが楽しめるプレイ人口の多さは変わっていない。

とりあえず筆者は生まれ変わったレヴナントで各種バトルを楽しみつつ、シーズン10で追加されるであろう新レジェンドの登場を待ちたいところ。ではまたどこかで!

 

(ライター/マンモス丸谷)

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