2019年のサービス開始以来、世界中で数多くのアクティブユーザーが最大20チーム60人のバトルロイヤル、3対3のアリーナ戦を日夜遊び続けている『Apex Legends』(以下『Apex』)。この夏(2021年8月4日)にはついにシーズン10に突入した。

 

本記事では過去のシーズン更新時と比べても劇的に環境に変化を与えそうなシーズン10の新要素&変更ポイントを紹介。新レジェンドのシア、武器の性能、出現条件なども含めた大幅リニューアルについて語っていきたい。

撃ち合いに強い索敵タイプ、新レジェンド”シア”

『Apex』のシーズン更新で一番に注目されるのは、やはりプレイアブルキャラクターとして追加される新レジェンド。今回追加されたのは、”アンブッシュマスター”の異名を持つシア。索敵につながるアビリティが充実しているレジェンドだ。

 

▲シーズン10で追加された18人目のレジェンド、シア

 

すでに索敵系レジェンドとして活躍しているブラッドハウンド、クリプトと比べると、シアの索敵できる”距離”は短め。銃を構えているあいだは敵の心拍を捉えて視覚化する”ハートシーカー”のような、効果”時間”を気にせず索敵に使えるパッシブアビリティを所持(有効距離は75m)。

 

さらに、索敵しつつ敵のパッシブアビリティや回復行動を妨害できる戦術アビリティ”フォーカス・オブ・テンション”、ドーム状の索敵範囲内で行動している敵を一定時間強調表示してシア自身は自由に動けるアルティメットアビリティ”ショーケース”など、索敵と戦闘を同時にこなせるようになっている点が優秀。

 

あらかじめ敵の位置を把握して攻撃をしかける役周りではブラッドハウンドやクリプトには及ばないケースが多いものの、銃撃戦中に敵を確実に発見する能力は非常に高く、索敵系レジェンドを使い慣れていなくてもアビリティが腐りにくいため扱いやすい。とくにマップが狭いアリーナ戦では頼りになりそうな存在だ。

 

▲シアの索敵はアビリティ使用中に移動不能になったり、(アルティメットアビリティであれば)ピン留めで味方に報告しなくても情報を共有できるため、雑にアビリティを発動させても役立つのが〇。戦術、アルティメットアビリティともにリチャージ時間が短めなのもありがたい

通常ドロップとケアパッケージ武器の入れ替え、そして新武器“ランページ”が変える対戦環境

シーズン10は武器にまつわる仕様変更、追加要素が多岐に渡っているのも特徴だ。その中でもインパクトが大きかったのは、新武器のランページ。このランページ、通常時は攻撃力高め、しかし当てやすさ(射撃時の反動や連射速度)はイマイチなライトマシンガンといった印象の武器だが、テルミットグレネードをチャージ(消費)すると、連射速度が大幅にアップ。とんでもない火力の弾を一瞬で吐き出す凶悪な武器に変化。

 

その性能は、これまでは銃撃戦になると1対1でも押しこまれることが大半だった筆者のようなゴールド帯のプレイヤーが、1対2の状況でも撃退(※ランページの火力を恐れて後退するケースが大半。毎回ダブルキルができたわけではない)してしまえるレベル。いままで近~中距離戦で敵を倒しきれずにいた人にとっては革命的ともいえる性能になっているので、ランページ&テルミットグレネードを見つけたら積極的に拾うことをオススメしたい。

 

▲アイテム消費で性能がアップするギミックを引っさげて現われた新武器、ランページ。テルミットグレネードのチャージ効果が持続している間の火力は、現状の『Apex』では最高レベル

 

▲アイテム所持に余裕ができやすいアリーナ戦や、アイテム枠ひとつにつきグレネードをふたつ持てるヒューズ使用時はさらに評価が上がる銃だ

 

そして新武器の出現と同等かそれ以上にシーズン10のプレイ環境に影響を与えているのが、ケアパッケージ用武器と通常武器の入れ替え。これまで長きに渡ってケアパッケージ専用武器だったプラウラーがフィールドで入手可能になった代わりに、オルタネーター、スピットファイアがケアパッケージ用武器に”昇格”した。

 

この仕様変更、一見するとプラウラーが通常武器に”型落ち”し、弱体化したかのように思えるのだが、実際にフィールドで拾ったプラウラーを使ってみると、シーズン9までとそれほど使い勝手が変わっていない(ように思える)のが面白いポイント。

実際には1回のバースト射撃(5連射)を撃ち終わるまでの時間が長くなっており、加えて初期状態でアタッチメントパーツが装着されていないため、射撃の安定性も低下している。しかし通常武器として拾えるアサルトライフルと考えると、中距離での当てやすさはトップレベル。火力もそこそこあるため、接近戦でも頼りになった。

 

ケアパッケージ武器に昇格したオルタネーター、スピットファイアは当然のことながら性能がアップしているため、個人的には武器が入れ替わったというよりは、単純に「強い武器が3つ増えた」という感覚。プラウラー、そしてランページで消費する弾が同じヘビーアモなため弾薬が不足しがちになることは気になるものの(心なしかシーズン10ではヘビーアモをほしがるチームメイトも増えた印象)、強い武器を使ってバトルロイヤル&アリーナを楽しめている。

 

▲射撃時の反動が少なく、弾丸の軌道にもクセがないプラウラー。倍率2倍のスコープを装着できれば遠距離戦でも使い勝手のいい武器になる

 

▲プラウラー、ランページはアリーナにて安価で買えるのも魅力のひとつ。早いラウンドから使っていける

 

▲ケアパッケージ用武器になったスピットファイアは度重なるナーフから全盛期に近い性能へ返り咲き

 

▲シールドダメージを40%増加させるというディスラプター弾を装填した武器になったオルタネーターに関しては、シーズン9までとはほぼ別ものになった

 

▲強化された武器としてはL-スターも見逃せない。バレルスタビライザー、拡張エネルギーマガジンが装備できるようになり、射撃時の反動を軽減、オーバーヒートを防止しやすくなった

 

新レジェンド、新武器の追加と同時に、多くの武器に調整が施された結果、バトルロイヤル、アリーナともに、大きくプレイ環境が変化したシーズン10の『Apex』。今回の記事で紹介した要素以外にも、地形の変化や動くオブジェクト(ゴンドラ)の出現でステージの雰囲気が変わったワールズエッジ、ランクマッチが追加されたアリーナ戦などが導入され、新鮮なプレイ感覚に加え、遊びかたの幅も広がっている。

 

超強力な武器(テルミットグレネードチャージ中のランページ、L-スター)を活用できれば気持ちよくキル数を稼げる環境でもあるので、『Apex』から離れた人、未プレイの人も、ぜひこのタイミングで『Apex』を遊んでみてほしい。

 

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