2021年9月30日(木)〜10月3日(日)にかけて、オンラインと幕張メッセにて開催されている「東京ゲームショウ 2021」。
各社が工夫をこらした配信番組やVR会場など、オンライン環境も整ってきているが、やはり「TGS」と言えば幕張メッセだ。ただし今年は、プレスとインフルエンサーのみに公開されるかたちとなり、毎年のお祭りに参加できないファンにとっては寂しい限り……。
そこで、eSports World編集部として現地で見てきたeスポーツ関連の情報をまとめてお届けしたい。
取材に訪れたのは初日の9月30日(木)。首都圏では緊急事態宣言中ということもあって幕張メッセまで道を歩く人もまばらだ。
海浜幕張駅から幕張メッセまでつながる歩道橋のエスカレーターを降りると、例年「Capcom Pro Tour」が開催されていた国際展示場が見えてくる。各種イベントが開催される時には、ここから出展者や新製品のバナーが並び、歩く人たちを楽しませてくれるが、今回は『エクス アストリス』というゲームの告知バナーがあるのみ。

取材の際にはあまり気に止めてこなかった会場までのこの道だが、一般公開日のファンにとっては好きなゲームに向けて気持ちを昂らせてくれる準備区間のようなものだった。なにもかもなくなった状況を見るにつけ、こういった場所での展示にも大きな価値はあったと実感する。

木曜日は例年プレスデーでもあり、一般客向けの展示はたしかにあまりない。それでも今年はプレスのみに公開なわけで、木曜日から展示をしていてもいいはずだ。それがこの閑散とした状況というのは、寂しいというかなんというか、コロナ禍の怖さ、異常さを強く感じた。

そんななか、ホール8のみではあるものの、企業ブースもいくつか展示していた。eスポーツというキーワードに関しては、ここ数年で最も目立たなかった印象だ。今回はそんな展示ブースの中から、eスポーツ関連の展示をいくつかご紹介したい。

今回「TGS」初出展となったイケアは、「Republic of Gamers」(ROG)とのコラボによるゲーミング関連の商品を、店舗と同様にコンセプトルームのようなかたちで展示していた。
ゲーミングチェアも話題となっていたが、編集部が特に注目したのはトータルで部屋をプロデュースしてくれるゲーミングインテリアの数々だ。プロゲーマーとコラボしたヘッドホンスタンド、デスクトップPCのローラー付きスタンド、ボタンひとつで昇降可能なゲーミングデスクなどなど、一気に充実したアイテムをそろえてきた。



ベンキュージャパンのブースでは、eスポーツ向けのハイエンドモニターシリーズ「ZOWIE」と、ゲームからビジネスまで幅広く使える「MOBIUZ」シリーズを展示し、実際にゲームをプレイしながら、応答速度やリフレッシュレートの違いを体験できるブースとなっていた。
今回メインに据えられていたのは、世界初となるゲーミングプロジェクター。応答速度4msで、50インチ相当の大画面で遊べる。eスポーツというとひとり1画面だが、パーティーゲームや対戦格闘などでは1画面を複数でシェアすることもある。これだけの画面サイズと応答速度があれば、快適にプレイできそうだ。
実際にレースゲームを試遊してみたが、ステアリング操作のズレなどはほとんど感じないレベル。本格的なレースとなれば気になるだろうが、皆で楽しむ分には問題ない。もちろん、映画などの従来のプロジェクターとしての楽しみ方も可能だ。

定価は20万円前後とだいぶ高額だが、購入前に試せるレンタルも実施しており、本来は1万円台後半のところ、TGS記念として3泊4日で2500円という破格の値段で借りられるとのこと。興味がある方はぜひ借りてみてほしい。

会場に入ってすぐに目についたのが、AKRacingのゲーミングチェアと「ハピネット」の巨大な試遊ブースだった。
ハピネットはゲームメーカーのさまざまな業務や流通などをサポートしており、今回はインディーゲーム関連の移植作の多くが、このハピネットブースに置かれていた。
単独メーカーがブースを構えるには厳しい情勢下でもあるが、このようにひとつのブースの中でお付き合いのあるメーカーのゲームを横並びで紹介することで、メーカーとの関係も強固になるのだろう。
海外のゲーム関連グッズのパッケージなども手がけており、『UNDERTALE』や『Among us』、『マインクラフト』などのグッズがまるでゲーム部屋のように飾られていた。

また、PlayStation 5の容量を増やすM.2 SSDの発売が話題となったが、この商品にはハピネット、ネクストレージ、アイ・オー・データが連名で開発・販売しているという。

会場の隅でひときわ異彩を放っていたのが、このNOKというメーカーの展示だ。今回の会場で真正面から「eスポーツ」という言葉を掲げていたのはここだけだったかもしれない。
NOKはもともと自動車のクランクシャフトのゴム部品などで大きなシェアを誇るパーツメーカー。その同社がなぜ脳波測定かというと、この測定に用いる電極の部分のゴムを手がけているためだ。
会場では、センサーを用いて脳波を測定するプロトタイプを用いて来場者の脳波を測定。腕前やプレイ中の脳の状態に応じてランキングカードをプレゼントしていた。


会場での反応は上々だったようだが、今回の展示はあくまで協力企業やチームなどを集めるため。機械は作れてもデータの活用はこれからで、興味を持ってくれる企業や研究者を募集しているとのことだ。
毎年TGSに登場するモンスターエナジー。今回は『エーペックスレジェンズ』のオクタンをイメージキャラクターに据えて、公式アカウントのフォローでオリジナルモンスターエナジー1缶と、福引によるグッズプレゼントも実施していた。

6年の時を経ていよいよ2022年にリリース予定の『THE KING OF FIGHTERS XV』の試遊台が、TGS会場に登場。8つのブースを構え、多くの格闘ゲームファンがプレイ感覚を確かめていた。
『KOF』シリーズ特有のボタン操作や小ジャンプ、大ジャンプ、前転などのシステムはそのままだが、なんといっても技を当てた時の感触などが『KOFらしい動き』に感じられるのがいい。どちらかというと過去作に近いイメージだ。

短い時間で新キャラの「イスラ」をさわってみたが、メナトのようなオプションが付いていたり、空中から起動変化できる足技などで相手を翻弄するイメージ。『KOF』勢の選手も多数来場していたので、気になる方は配信などでしっかりチェックしてほしい。

各社が工夫をこらした配信番組やVR会場など、オンライン環境も整ってきているが、やはり「TGS」と言えば幕張メッセだ。ただし今年は、プレスとインフルエンサーのみに公開されるかたちとなり、毎年のお祭りに参加できないファンにとっては寂しい限り……。
そこで、eSports World編集部として現地で見てきたeスポーツ関連の情報をまとめてお届けしたい。
東京ゲームショウ当日とは思えない幕張周辺
取材に訪れたのは初日の9月30日(木)。首都圏では緊急事態宣言中ということもあって幕張メッセまで道を歩く人もまばらだ。
海浜幕張駅から幕張メッセまでつながる歩道橋のエスカレーターを降りると、例年「Capcom Pro Tour」が開催されていた国際展示場が見えてくる。各種イベントが開催される時には、ここから出展者や新製品のバナーが並び、歩く人たちを楽しませてくれるが、今回は『エクス アストリス』というゲームの告知バナーがあるのみ。

新作タイトルのバナーも4枚のみ。奥のバナーにはなにもなかった
取材の際にはあまり気に止めてこなかった会場までのこの道だが、一般公開日のファンにとっては好きなゲームに向けて気持ちを昂らせてくれる準備区間のようなものだった。なにもかもなくなった状況を見るにつけ、こういった場所での展示にも大きな価値はあったと実感する。

幕張メッセまでの通路も閑散としていた
木曜日は例年プレスデーでもあり、一般客向けの展示はたしかにあまりない。それでも今年はプレスのみに公開なわけで、木曜日から展示をしていてもいいはずだ。それがこの閑散とした状況というのは、寂しいというかなんというか、コロナ禍の怖さ、異常さを強く感じた。

幕張メッセの中央入り口からはいったところ。見事になにもない。緊急事態宣言解除前の9月30日とあって、手前の「ヤマザキデイリーストア」も閉店中
そんななか、ホール8のみではあるものの、企業ブースもいくつか展示していた。eスポーツというキーワードに関しては、ここ数年で最も目立たなかった印象だ。今回はそんな展示ブースの中から、eスポーツ関連の展示をいくつかご紹介したい。

規模の縮小を憂う声も多かったが、たしかに「TGS2021」はそこにあった
イケアの本気を見た! 充実のゲーミングルームが1社だけで完成
今回「TGS」初出展となったイケアは、「Republic of Gamers」(ROG)とのコラボによるゲーミング関連の商品を、店舗と同様にコンセプトルームのようなかたちで展示していた。
ゲーミングチェアも話題となっていたが、編集部が特に注目したのはトータルで部屋をプロデュースしてくれるゲーミングインテリアの数々だ。プロゲーマーとコラボしたヘッドホンスタンド、デスクトップPCのローラー付きスタンド、ボタンひとつで昇降可能なゲーミングデスクなどなど、一気に充実したアイテムをそろえてきた。

ホワイトのゲーミングデスクは奥側にメッシュの隙間があり、ケーブルなどを入れることができる

ありそうで意外となかったデスクトップPCスタンド

家具関係はすべてイケアの商品。電動デスクは、右端のボタンでプリセットの4段階&自由に上下できる
本格eスポーツからゲーミングプロジェクターまで、モニター三昧のベンキュー
ベンキュージャパンのブースでは、eスポーツ向けのハイエンドモニターシリーズ「ZOWIE」と、ゲームからビジネスまで幅広く使える「MOBIUZ」シリーズを展示し、実際にゲームをプレイしながら、応答速度やリフレッシュレートの違いを体験できるブースとなっていた。
今回メインに据えられていたのは、世界初となるゲーミングプロジェクター。応答速度4msで、50インチ相当の大画面で遊べる。eスポーツというとひとり1画面だが、パーティーゲームや対戦格闘などでは1画面を複数でシェアすることもある。これだけの画面サイズと応答速度があれば、快適にプレイできそうだ。
実際にレースゲームを試遊してみたが、ステアリング操作のズレなどはほとんど感じないレベル。本格的なレースとなれば気になるだろうが、皆で楽しむ分には問題ない。もちろん、映画などの従来のプロジェクターとしての楽しみ方も可能だ。

定価は20万円前後とだいぶ高額だが、購入前に試せるレンタルも実施しており、本来は1万円台後半のところ、TGS記念として3泊4日で2500円という破格の値段で借りられるとのこと。興味がある方はぜひ借りてみてほしい。

レンタルは「レンティオ」という会社から行われる。特別クーポンコードは写真のとおり
あらゆるゲームの流注&パッケージを手がけるハピネット
会場に入ってすぐに目についたのが、AKRacingのゲーミングチェアと「ハピネット」の巨大な試遊ブースだった。
ハピネットはゲームメーカーのさまざまな業務や流通などをサポートしており、今回はインディーゲーム関連の移植作の多くが、このハピネットブースに置かれていた。
単独メーカーがブースを構えるには厳しい情勢下でもあるが、このようにひとつのブースの中でお付き合いのあるメーカーのゲームを横並びで紹介することで、メーカーとの関係も強固になるのだろう。
海外のゲーム関連グッズのパッケージなども手がけており、『UNDERTALE』や『Among us』、『マインクラフト』などのグッズがまるでゲーム部屋のように飾られていた。

また、PlayStation 5の容量を増やすM.2 SSDの発売が話題となったが、この商品にはハピネット、ネクストレージ、アイ・オー・データが連名で開発・販売しているという。

会場には、実際に取り付けてあるPS5も展示。左端はマッドキャッツのマウス
脳波測定でゲームがうまくなる? NOKのeスポーツメンタルトレーニング
会場の隅でひときわ異彩を放っていたのが、このNOKというメーカーの展示だ。今回の会場で真正面から「eスポーツ」という言葉を掲げていたのはここだけだったかもしれない。
NOKはもともと自動車のクランクシャフトのゴム部品などで大きなシェアを誇るパーツメーカー。その同社がなぜ脳波測定かというと、この測定に用いる電極の部分のゴムを手がけているためだ。
会場では、センサーを用いて脳波を測定するプロトタイプを用いて来場者の脳波を測定。腕前やプレイ中の脳の状態に応じてランキングカードをプレゼントしていた。

会場では『ぷよぷよテトリス』を用いて脳波を測定。その状態を見ながらメンタル面のコーチングなどに用いる

手前のゴムの電極がNOKの製品。グループ企業などと協働で測定器を製作した
会場での反応は上々だったようだが、今回の展示はあくまで協力企業やチームなどを集めるため。機械は作れてもデータの活用はこれからで、興味を持ってくれる企業や研究者を募集しているとのことだ。
モンスターエナジーを飲んだオクタン?『エーペックスレジェンズ』とのキャンペーン
毎年TGSに登場するモンスターエナジー。今回は『エーペックスレジェンズ』のオクタンをイメージキャラクターに据えて、公式アカウントのフォローでオリジナルモンスターエナジー1缶と、福引によるグッズプレゼントも実施していた。

モンスターブースは無観客でもいつもと同様。元気が出ます!
SNKブースにはいよいよプレイアブルな『KOFXV』が登場!
6年の時を経ていよいよ2022年にリリース予定の『THE KING OF FIGHTERS XV』の試遊台が、TGS会場に登場。8つのブースを構え、多くの格闘ゲームファンがプレイ感覚を確かめていた。
『KOF』シリーズ特有のボタン操作や小ジャンプ、大ジャンプ、前転などのシステムはそのままだが、なんといっても技を当てた時の感触などが『KOFらしい動き』に感じられるのがいい。どちらかというと過去作に近いイメージだ。

単体ゲームでのプレイアブルブースとしては最大規模だった
短い時間で新キャラの「イスラ」をさわってみたが、メナトのようなオプションが付いていたり、空中から起動変化できる足技などで相手を翻弄するイメージ。『KOF』勢の選手も多数来場していたので、気になる方は配信などでしっかりチェックしてほしい。

グラフィックは『サムライスピリッツ』に近い印象。新しいSNKらしさを感じさせる
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- 【イベントレポート】両国国技館でストリーマーが大集結!——ZETA DIVISION所属のファン太が主催する「超激動 -SUPER GEKIDO-」閉幕。見逃し配信も発売中
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- 【大会レポート】優勝賞金100万円のタイトルも!——大学生のeスポーツ大会「マイナビeカレ〜esports全国大学選手権 2025〜」は近畿大学×日本大学が優勝!
- 全国の大学生を対象にしたeスポーツ大会「マイナビeカレ〜esports全国大学選手権 2025〜」の決勝大会が3月26日(水)〜27日(木)に開催。ストリートファイター6部門では日本大学が、Apex Legends部門では近畿大学が優勝した。<以下、ニュースリリースより>全国のeスポーツ大学生166大学657人が参戦! 株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、eスポーツを楽しむすべての大学生を対象としたesports選手権『マイナビeカレ~esports全国大学選手権 2025~』(以下マイナビeカレ)の決勝大会を2025年3月26日(水)~27日(木)に開催しました(3月26日はストリートファイター6、3月27日はApex Legends)。 マイナビでは、eスポーツに学生生活を懸けた大学生が、キャリア形成において他のスポーツや音楽などと同様に、胸を張ってアピールすることのできる環境づくりの一助となるべく2023年から本大会を開催しており、今年で3回目の開催となります。 本大会の採用ゲームタイトルは「ストリートファイター6」と「Apex Legends」。総勢657名が予選に参加し、大学生対象のeスポーツ大会としては国内最大級となりました。 オフラインで開催された「Apex Legends」大学対抗部門の決勝大会には予選を勝ち抜いた20校60人が会場に集結し、本タイトルエントリー総数74チームの頂点を競いました。2025年大会で見事優勝を手にしたのは近畿大学となり、優勝賞金100万円が贈呈されました。 各チームの応援アンバサダーとのコラボレーション企画であるエキシビションマッチを開催した後、頂点を決める決勝大会を開催し、熱い戦いが繰り広げられました。なお、大会の様子は以下アーカイブよりご覧いただけます。 ・ストリートファイター6:https://www.youtube.com/live/5EPjNVRFWCo ・Apex Legends:https://www.youtube.com/live/TFgAgT0CFWQ優勝チームのコメント ■[Apex Legends]大学対抗部門優勝 近畿大学 決勝開催形式:オフライン 出場チーム:74チーム<コメント> ※()内は読み方・Takabon_q選手 (たかぽん) 5試合通して一度もチャンピオンを取れていないことから、正直に言うと後味はあまり良くなかったです。ただ優勝はとにかくうれしいです! レベルの高い大会に同じ大学の友人と一緒に出場し、1位を目指して頑張るのはすごく充実した時間で、とてもいい機会に恵まれたと感じています。・Yuri_WM_0選手 (みーとぼーるきんぐ) 昨年は14位だったなか優勝を勝ち取ることができ本当にうれしいです。個人的には来月末に開催される世界大会が控えていますが、そこでも優勝を目指し、頑張ります!・FREEA_APEX選手 (ふりーえ) 悔しい思いをした1年前から、もし来年もeカレがあるのであればその時は頑張りたい、と思い期待して鍛錬した1年でした。チームとして苦しい場面もありましたが、とにかくやるときはやる、という気持ちで必死に乗り越えました。いい結果を残すことができて良かったです。■[Apex Legends]フレンド部門優勝 コーナーレジェンズ 決勝開催形式:オンライン 出場チーム:59チーム<コメント>・ステカセキング選手 大逆転優勝ができて気持ちいいです! チームメンバーとは6年くらいの付き合いでよく食事に行くなど、とても仲がいいため、今回共に出場して優勝することができてうれしいです。賞金30万円の使い道としては、まずはメンバーで美味しいものを食べに行きたいです。・fu選手 周囲も競合がそろう中でチームメンバーとは2位になれたらいい、と話していました。勝てるとは思っていなかったため、逆転優勝の実感が湧かないです。チームメンバーと過ごしてきた6年間の中で一番の思い出になりました。・Muramasa選手 本当に、言葉に表せないくらいうれしいです。終盤は勝ちを確信しつつ気を抜けない状況が続き、ドキドキが止まらなかったです。メンバーとは、学校は違えど、休みの日やスケジュールの合う日には、必ず会うようにしているほど仲が良く、この最高のメンバーで優勝できたことは感激です。■[ストリートファイター6] 大学対抗部門優勝 日本大学 決勝開催形式:オンライン 出場チーム:50チーム<コメント>・寝ることは大事選手 優勝ができ、本当にうれしいです。チームメンバーのタンタンメン選手は負けない安心感があり、レスリングは無敵だ選手は結果こそ振るわなかったものの格上の相手を引き付けるようなプレーをしてくれて、優勝は全員で勝ち取ったものだと感じています。・タンタンメン265twitch選手 別のオフラインの大会で一度だけ優勝経験があったものの、今回のような賞金のある大規模な大会での優勝は初めてで、かつチーム戦で勝てたのがとてもうれしいです。始まる前のエキシビションマッチ後には、(アンバサダーの)Shutoさんから「ネガティブなことを考えずに試合内容のことだけを考えよう。勝てる筋だけを考え、ミスしても落ち込まない。」というメンタル面のアドバイスをもらい、背中を押された気持ちでした。いただいた賞金は、今後自身でオフラインイベントを開催する際に活用したいです。・レスリングは無敵だ選手 まずはチームメイトと(アンバサダーの)Shutoさんにありがとう、と伝えたいです。自分自身は結果が振るわなかったもののチームメイトの2人がすべて勝利してくれて、救われました。とはいえ、格上の相手に自分も勝ちたかったという想いはあります。チームとして大学日本一を勝ち取ったことは特別な思い出になると思うので、この結果を胸に今後も練習に励みたいと思います。■[ストリートファイター6]フレンド部門優勝 ソニックスラッシャー 決勝開催形式:オンライン 出場チーム:52チーム<コメント>・れれれれれ~げん選手 味方2人に本当に助けてもらい、チームメンバーに恵まれて優勝できたと感じています。今回のチームメンバーは本大会から初めてご一緒しますが、大会出場が決まって以降は対戦会に一緒に出たり、ご飯に行ったりして仲を深めてきました。試合については、普段ミスをしないようなところでミスをしてしまう場面もあり、プレッシャーのある内容でしたがチームとして優勝できてよかったです。・レオン/つじまろ選手 今回対戦した雄次郎選手とはこれまで何度か大会で戦ったことがあり、ほとんど負けていました。しかし今回は無事勝利を手にすることができ、チームで優勝できて本当にうれしいです。・シュウジ選手 決勝の対戦相手はこれまでもかなり苦戦してきた方だったので、最終的に優勝できて本当にうれしいです。自分が大将として勝たなくてはいけない中で、チームメンバーの動きも素晴らしく逆に緊張しましたが、何とか勝ち抜くことができて良かったです。キャストからのコメント ■実況 平岩康佑氏 eスポーツサークルや、格闘ゲームサークルなど、大学の仲間でeスポーツに取り組むことのできる環境が徐々に拡大しています。大学生活では仲間で楽しくサークル活動を行うことが多い中、eスポーツは真剣に勝負に取り組むことができるため、より大学生活が充実したものになると感じます。 大学時代にハイレベルなeスポーツ大会で切磋琢磨した経験を、今後のキャリアを考える上で、ぜひ生かしていただきたいと思います。■実況 大和周平氏 近年は、大学生の中でもeスポーツがかなりの盛り上がりを見せていて、大学対抗戦というのは、大会の場がさまざまな方と知り合うきっかけになるというお話はよく聞きます。将来的にプロプレーヤーになった際に仲が続いているというのはすごくうれしいことだと思っています。惜しくも敗れてしまったチームの皆さんも学生ながら、素晴らしい選手だと思っていますので、今後の活躍を期待しています。■解説 Alelu氏 有名どころから地方に至るまで、幅広く大学が並び同年代で実力を争うことのできる本大会には、他の大会にはないような魅力を感じます。私が大学生だった当時は、大学生向けの大会がなかったためマイナビeカレのように大学生対象の大規模な大会があると明確に実力を確かめる機会になり、自分の学生時代にもあったら良かったなと思います。私自身は、大学4年生の就職活動が終わった後の期間にApexの大会に出場したところ、日本1位を獲得し世界大会に出場することになりました。その際、Apexでキャリアを築くことを決めました。多くの学生たちがeスポーツに夢中になり、よりスポーツとしての盛り上がりが広がるといいなと思います。■解説 ハイタニ氏 私は10代のころから格闘ゲームに取り組んでいましたが、当時はゲームをプレーするにはゲームセンターに足を運ぶ必要がありました。今は、学校で仲間とともに取り組み、真剣に打ち込める場があることは、本当にいい時代になったと感じます。 ゲームは「遊び」ではなく、真剣に向き合い、挑戦できるものになったと思っています。eスポーツを通じてゲームの理解を深め、課題をどう乗り越えるかを考え抜く力が養われるだけでなく、チームでの協力やコミュニケーションを通して、将来にも活きるスキルが自然と身についていくと感じています。私自身も大会の運営に携わることがありますが、出場経験やイベントへの参加経験がある方と一緒に仕事をすると、非常に頼もしく感じる場面が多くあります。eスポーツの大会を通じて得られる経験は、仕事の現場でもしっかりと生きています。スポーツとして取り組んでいなくても、ゲームが好きな方同士であれば、それが共通言語になり、大いに盛り上がることができます。ゲームやeスポーツに興味がある方には、ぜひ一歩踏み込んでその世界を体験してみてほしいです。大会概要 【大会概要】 イベント名:マイナビeカレ ~esports全国大学選手権 2025~ 開催日: 2025年3月26日(水)~27日(木) 会場:EBiS303(東京都渋谷区) タイトル:Apex Legends/ストリートファイター6【部門】 1.大学対抗部門(同じ大学の仲間と3人1組で参加可能) 2.フレンド部門(大学生なら誰とでも3人1組で参加可能) ※決勝大会は、ストリートファイター6は両部門ともオンライン開催、 Apex Legends は大学対抗部門がオフライン、フレンド部門がオンライン開催となります。【出演者・アンバサダー】 [ストリートファイター6] キャスト:平岩 康佑/大和 周平/ハイタニ アンバサダー:板橋ザンギエフ/Shuto/かずのこ/なるお [Apex Legends] キャスト:大和 周平/平岩 康佑/Alelu アンバサダー:1tappy/cheeky/shomaru7/でっぷ/AlphaAzur/Dizzy/Taida/えでん/Hesiko/saku/すでたき/dtto./Ftyan/PRiZE/UmichanLoveti/バーチャルゴリラ/まさのりch/うぉっか/みこだよ/栗原【主催】 株式会社マイナビ【協賛】 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)、はごろもフーズ株式会社、株式会社ディスコ、レノボ・ジャパン合同会社 結果の詳細はHP(https://esports-college.jp/)をご覧ください。(3/31以降に公開予定) マイナビは今後も、パーパスである「一人ひとりの可能性と向き合い、未来が見える世界をつくる。」を体現すべく、その理念に共感するさまざまな取り組みを実施してまいります。
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- 【大会レポート】こく兄たちが目隠しで『スト6』に挑戦!——学生主体の企画「傀儡杯 Powered by NURO 光」でeスポーツに新しい可能性を
- 2025年3月21日(金)に『ストリートファイター6』(スト6)のeスポーツイベント「傀儡杯 Powered by NURO 光」が開催された。本イベントの特徴は、なんといってもプレーヤーが目隠しをして対戦をするというもの。▲目隠しプレーをするのは、REJECT所属のストリーマーこく兄をはじめとする、Sasatikk、桃井ルナといった人気ストリーマーたち そして、彼らの目となり指示役となるのが、千羽黒乃、乾伸一郎、dtto.といったVTuberだ。この斬新でありながら『スト6』の可能性を感じるイベントを立案したのは、「福岡デザイン&テクノロジー専門学校」や「神戸・甲陽デザイン&テクノロジー専門学校」に通う学生たち。▲「傀儡杯」の発表をする神戸・甲陽デザイン&テクノロジー専門学校1年生の中島氏。企画をプレゼンし、ほかの学生に興味を持ってもらうところからスタートした 企画の発端は、本大会を企画した神戸・甲陽デザイン&テクノロジー専門学校1年生の中島氏が、「何が視聴者にとって面白いか」、「ゲームコミュニティにどう貢献できるか」から着想を得たアイデアだったとか。▲イベントの開催までの流れもすべて学生主導で行われた 本大会の台本作成やクリエイティブデザインを含めた準備も学生が担当。企業側も学生の成長をサポートしながらイベントを具現化した。大会はeスポーツチームREJECTの公式YouTubeチャンネルで生配信され、再生数は現時点で7.6万回を超え高評価を得ている。 それでは、本大会のレポートを見どころをサクッと紹介していこう。やはりネックは聴覚情報のラグか 目隠しでプレーするというプレースタイルだけで見れば、全盲プレーヤーが真っ先に浮かぶだろう。バリアフリーeスポーツユニットePARA所属のNaoya選手は、全盲でありながら『スト6』をプレーしている。▲視覚障害がありながらも『スト6』がプレーできるのは、ePARA所属の彼らがサウンドアクセシビリティの改善に協力していたのも要因のひとつ。障害者が主導となってさまざまな機能が追加されたことで、より多くの視覚障害者が格闘ゲームをプレーできるようになった しかし健常者は視覚情報で状況を判断するのが大半。彼らのように聴覚情報だけで状況を把握するのはかなり難しい。しかも、今回はサウンドアクセシビリティの機能を活用するというよりは、指示役による声を頼りにプレーするといったコンセプトなので、指示役の的確な現状報告がかなり重要視されるようだ。▲こく兄の練習風景。やはりネックは通話アプリ(Discord)によるラグ。ドライブインパクトを打たれたことを報告するも、画面ではすでにインパクトを食らってしまっている。こういったラグを考慮した指示が重要になってくると感じる瞬間だ(https://www.youtube.com/live/L1h3DkUBuNE?si=MnHMs7W-h2v65skj&t=1024) つまり自身が今どこにいるのかといった状況を先手で伝えるのが重要そう。特にドライブインパクトを食らいやすい画面端にいるのかいないのかだけでも早めに知らせられれば……といった具合だ。▲試合前のインタビューで、本大会のレギュレーションについて語るSasatikk。「このルールって、結局指示役の責任が大きいと思うんで……負けたら乾のせいなんで」といった発言に、指示役の乾伸一郎は「傀儡の性能の差が結構あるかなって思うんですよね。今回は結構低スペの機体を引いちゃったなって」と責任転嫁でバチバチになるシーンも(笑)(https://www.youtube.com/live/L1h3DkUBuNE?t=1725s) ルールは1先総当たりで、キャラクターの選択は自由とかなりカジュアルでありながら一発勝負感のある内容となっている。▲3チームによる総当たり戦なので上記のような組み合わせの3試合が行われた こく兄が奮闘!——見えてるんじゃないかと思うほどのコンボで勝つ! 実際の試合を見てみると、やはり指示役の状況判断がかなり重要視されている印象だ。特に、簡単なワードで状況を解説しなければならないという点では、普段からトーク力に長けているVTuberにとって腕の見せ所となるポイントだ。そんな中、第一試合目でいきなり配信を沸かせたのは、こく兄×千羽黒乃のペア。まるで状況が見えているかのような華麗なコンボで勝利を勝ち取った瞬間、配信のコメントも大盛り上がり!▲中足のヒットからのドライブラッシュを絡めたコンボで体力を奪っていくこく兄。「こく兄、見えてるだろ」とコメントされるくらい正確なコンボを入れ込んだ(https://www.youtube.com/live/L1h3DkUBuNE?si=6b8WVHtX-aseWFK2&t=2774) 一方、試合前からバチバチの空気感を出していたSasatikk×乾伸一郎ペア。ビッグマウスだった乾伸一郎は、なぜか、「左、左、右、右」と状況を説明するだけの状況解説モードに。▲「ん〜、コンボされてる。右……インパクトパナしてあげて。投げられてるっ、死んでるっ」と、ただただ状況をなぞるだけの乾伸一郎。これにはコメントでも「乾殿感想w」や「乾殿実況?」といった疑問のコメントであふれた(https://www.youtube.com/live/L1h3DkUBuNE?si=SacRdptAeWUdmGI_&t=3511) あまりに指示役が指示役になっていない状況に、実況解説陣も「乾殿、まじでトロール(チームメートの邪魔をする行為)の可能性があるな」と吐露。いかに指示役が難しいかが垣間見える瞬間でもあった。やはり格ゲー歴の長さ、そしてケンという飛び道具持ちのポテンシャルも相まって、こく兄×千羽黒乃ペアが見事優勝。無敗という圧倒的な実力で勝利を収めた。▲随所に細かいテクニックを見せていたのがこく兄。相手を昇龍拳でダウンさせてからの中足セットプレーで、起き上がりに投げを重ねるなど、見えなくてもできるテクを実践に取り入れていた(https://www.youtube.com/live/L1h3DkUBuNE?t=4245s) まとめ 学生のふとしたアイデアが形となった「傀儡杯 Powered by NURO 光」。操作するプレーヤーだけでなく、指示役との信頼関係やコミュニケーションによって勝敗が左右されるのは、面白い企画だと感じた。やはり難しいポイントは指示役と操作役の一体感。操作している側が今知りたい情報をどれだけ的確に、簡潔に伝えられるかが勝利の鍵となる。また、見えない相手対策ならではのキャラクター選択も重要となってくるというのが今回の大会で明るみになったのではないだろうか。こういった特殊なレギュレーションでの大会は、煮詰めると穴が見えてしらけてしまうパターンもあるだけに、第二回、第三回と続く過程で、視聴者が楽しめるルール作りも課題になりそうだ。例えば、完全にゲームの音をなくすとか、音の情報を絞るとか、実際にオフラインで遅延のない状態で指示するとか、より指示役と操作役のそれぞれが頼らなければ成立しない状況を作るのもありかもしれない。eスポーツは考えひとつで同じタイトルでも全く違った競技シーンを作り出すことができると感じた本イベント。学生にとっても、eスポーツの新しい可能性を感じたのではないだろうか。■配信アーカイブ傀儡杯 Powered by NURO 光https://www.youtube.com/live/L1h3DkUBuNE■関連リンク福岡デザイン&テクノロジー専門学校:https://www.fca.ac.jp/神戸・甲陽デザイン&テクノロジー専門学校:https://www.kobe-tech.ac.jp/REJECT:https://reject.jp©CAPCOM