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- MSI27インチゲーミングモニター「MAG 276CXF」レビュー―280Hz駆動と高コスパを実現したFPS特化型モデル
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提供:エムエスアイコンピュータージャパン
昨今のゲーミングモニターにおいて、選択する材料に高リフレッシュレートは必須項目となっている。今回レビューするMSIの「MAG 276CXF」は、280Hzの高リフレッシュレートを実現しながら、Amazon専売モデルとして3万円前半の手頃な価格を実現した注目モデルだ。
FPSプレイヤーを中心に、競技志向のゲーマーにとって魅力的な選択肢となるこのモニターを、実際の使用感とともにレビューしていこう。
◆27インチフルHDというFPSにとっての“最適解”
パッケージには本体の他、電源ケーブル、DisplayPortケーブルが同梱されている。組み立てには工具不要、スタンドを本体パチっと取り付けるだけの簡単な作業だ。スタンドはチルト調整(上下角度)のみ対応とやや心許ないが、VESAマウント(100×100mm)でモニターアームへも対応する。もし自由に動かしたい場合はモニターアームでの運用が良いだろう。
「MAG 276CXF」は27インチのフルHD(1,920×1,080)解像度を採用したゲーミングモニター。パネルにはRAPID VAを採用し、0.5ms(GTG)という高速な応答速度と、VAパネル特有の高コントラストを両立している。さらに湾曲デザインにより、没入感の高い映像体験を実現する。
27インチというサイズ選択は、現代のゲーミングモニターとしては標準的なものだ。デスクトップでの作業効率を確保しながら、ゲームプレイ時の視野角も適度に保てる絶妙なバランスである。
フルHD解像度との組み合わせは、高リフレッシュレート駆動時でもグラフィックスカードへの負荷を抑えられるメリットもあるだろう。また、多くのFPSではリフレッシュレートをあげるために解像度は高くしないのが一般的なので、フルHDで十分と言える。
◆VAパネルの特徴と湾曲率1,500Rで実現する高い没入感
VAパネルの最大の特徴は高コントラスト比にある。本機では4,000:1のコントラスト比を実現し、IPSパネルでは難しい深みのある黒表現が可能だ。特にホラーゲームや暗いシーンの多いゲームで効果を発揮する。
一方で、VAパネルの一般的な弱点である視野角の狭さは、本機では湾曲パネルの採用により大幅に緩和されている。湾曲率1,500Rの湾曲により、画面端までの視線移動が自然で、長時間のゲームプレイでも目の疲れを軽減できる。とりわけFPSでは画面端にミニマップなど重要な情報があることが多い。それらへ自然に目をやることができるのはメリットだ。
また、レースゲームも湾曲パネルの効果が特に顕著なジャンルだ。『Forza Horizon 5』など、コーナリング時の没入感や、横方向の速度感などがマシマシになるので、レースゲームファンは一度体験してみてほしい。
◆280Hz駆動がもたらすメリット
本機の最大の特徴は、280Hzという極めて高いリフレッシュレートにある。一般的な144Hz/165Hzなどのモデルと比較して、格段に滑らかな描写を実現している。特に『VALORANT』や『Apex Legends』などの競技性の高いFPSタイトルにおいて、その効果は顕著にあらわれる。
実際には、エイム時の追従性が大幅に向上するほか、動きの速い敵プレイヤーの動きがより鮮明に視認できる。また、RAPID VAパネルの採用により、VAパネル特有の残像も最小限に抑えられている。応答速度0.5ms(GTG)という数値以上に、実際の使用感では非常にクリアな動画表示が可能となっている。
また、動きの速いゲームでも、跳躍する敵の追尾や、接近戦での素早い方向転換時など、その恩恵を大きく感じとることができた。
◆ゲーマーを支援する盛りだくさんの機能を満載
画面に応じて最適な表示設定を自動調整してくれるAIビジョンや暗い場所の視認性を向上させるナイトビジョン、豊かな色彩表現を実現するHDRのほか、アンチモーションブラー、Adaptive-Sync、アンチフリッカー、ブルーライトカットなど、長時間の使用でも目の疲れを軽減する機能なども豊富に搭載されている。
◆驚異的なコストパフォーマンス
「MAG 276CXF」はAmazon専売モデルとして展開されており、セール時にはさらにおトクな価格になることもある。280Hz駆動対応の27インチゲーミングモニターとしては、驚異的なコストパフォーマンスと言えるだろう。
高リフレッシュレートを求めるFPSプレイヤー、コストパフォーマンスを重視するゲーマー、湾曲パネルでの没入感を求めるユーザーにとって手軽かつ有力な選択肢だ。特にFPSゲームを主戦場とするユーザーにとって、280Hzという高リフレッシュレートは大きな魅力となるだろう。4KやWQHDモニターと比較すると快適さでは一歩譲る形とはなるが、ゲーミングに特化したモニターとして見た場合、その性能と価格のバランスは極めて優れている。ゲーミングモニターの新規購入やアップグレードを検討している方は、ぜひ候補の一つとして検討してみてはいかがだろうか。
「MAG 276CXF」製品ページ
https://jp.msi.com/Monitor/MAG-276CXF/Overview
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- 『モンハンワイルズ』公認モニター「MPG 321URX QD-OLED」レビュー…4K対応の31.5インチQD-OLEDで体験する、進化した狩猟生活
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提供:エムエスアイコンピュータージャパン
全世界で累計販売本数1億本を突破する人気ハンティングアクション「モンスターハンター」のシリーズ最新作『モンスターハンターワイルズ』が、2025年2月28日(金)にいよいよ発売を迎えようとしている。本作はアクションゲームとしての進化のみならず、ドラマチックなストーリー展開とゲームプレイがシームレスにつながる、途切れることのない没入感を体験できる。
そんな本作を最大限楽しむため、PCやゲーム機を新調したユーザーも多いと察するが、まずはモニターを刷新してみるのはいかがだろうか。今回は、美しく描かれた『モンスターハンターワイルズ』の世界へより没入するために、その魅力を引き出してくれる同作の公認画質の認証を受けたMSIのゲーミングモニター「MPG 321URX QD-OLED」を紹介する。
◆アクション、ストーリー、世界観など全てがパワーアップした『モンスターハンターワイルズ』
まず、『モンスターハンターワイルズ』について軽く触れておこう。本作は『モンスターハンター』シリーズの最新作であり、PlayStation®5 / Xbox Series X|S / Steam® でプレイ可能だ。
飢えた肉食モンスターが群れて争う過酷な「荒廃期」と、「異常気象」を経て迎える豊かな生命が溢れる「豊穣期」という二面性を持った広大なフィールドでは、生物たちがまるでそれぞれの意思を持っているように行動する。採掘では鉱石のかけらがパラパラと落ちたり、モンスターの骸が時間を経て骨塚に変化したりと、その表現はマシンスペックの向上に伴い大きく進化した。
メインモンスターとなる「アルシュベルド」や、オープンベータテストでたくさん狩猟されたであろう「ドシャグマ」など、個性豊かな新規モンスターはもちろん、久々の登場となるイャンクックやゲリョス、ババコンガといった懐かしいモンスターたちも復活する。新たな表現で彼らのどんな生態が描かれるのか、楽しみにしたいところだ。
また、シームレスに紡がれ、まるで海外ドラマのようにやめどきを失うストーリーやその世界観にも注目だ。
本稿で紹介するMPG 321URX QD-OLEDは、そんな『モンスターハンターワイルズ』を最大限楽しめる公認画質の認証を受けている。詳しくみていこう。
※イメージです。
◆31.5インチ4Kで美しくも厳しい世界をあますことなく
MPG 321URX QD-OLEDの大きな特徴は、量子ドットと有機ELを組み合わせた最新世代の31.5インチ4KQD-OLEDパネルだ。色純度の高い鮮明な画像やディテール、より鮮明なテキストを表示する量子ドットと、色の切り替えが超高速で残像を感じない有機ELが融合し、次世代の映像美を楽しむことができる。とりわけ黒色の美しさが特徴的だ。コントラスト比も高いので、暗部の色の違いもしっかり見て取れる。有機ELは色の切り替えが高速であるため、アクションゲームという側面からみても有益だろう
実際に目にすると明らかに“美麗”という言葉が相応しく、色彩豊かでメリハリのある『モンスターハンターワイルズ』のデザインにピッタリだ。発色が良く色域も広いため、水や溶岩といった流動的な映像や、自然光や霧などの細かいエフェクトなども綺麗に感じ取ることができる。
※イメージです。
また、解像度は4K UHD(3,840 × 2,160)に対応する。4Kで高いグラフィック設定にするにはそれ相応のスペックが要求されるが(推奨スペックはオープンベータテストから変更される予定であり、詳しい内容は今後の発表を待たれたい)、その分画面の情報量が増えたかのような感覚で、より世界を楽しめる。そのほか、PCでの使用時は表示できるコンテンツの数が多くなるなど、ゲーム以外でもメリットがある(※)
そのほか、モニターがどれほど鮮明に見えるかを評価する指標「ClearMR」では、最高ランクの13000を取得している(2025年1月時点)。グラフィックの透明感すら感じるほどで、他モニターと比べ、画質が水々しく潤いを感じるほどに立体感を覚える。とりわけオトモアイルーやハンターの装備品など、細かなディテールが立体感をもってハッキリと表現されているというわけだ。
※「モンスターハンターワイルズ」のパフォーマンスや動作環境ついて、詳しくは公式サイトをご覧ください。
https://www.monsterhunter.com/wilds/ja-jp/product/
※イメージです。
さらにDisplayHDR True Black 400にも対応。HDRとは明暗のダイナミックレンジを拡大し、より鮮明な映像を表現する技術であり『モンスターハンターワイルズ』もこれに対応している。発色がより強くなるも違和感のない範囲内でより美しい映像を実現しているので、映画やゲームなど対応コンテンツをより美しく楽しめるだろう。
◆応答速度0.03ms(GTG)に対応、ヌルヌルのアクション体験を
240Hzの高リフレッシュレートにも対応する。リフレッシュレートとは簡単に述べると、1秒間にどれほどの枚数の画像を描画し、如何になめらかな映像になるかというものだが、一般的なモニターが60Hzなのに対してMPG 321URX QD-OLEDは240Hzと非常に高い。よりヌルヌルのハンティングアクションを楽しめるというわけだ。また、応答速度もGTGで0.03msと非常に高速。遅延など一切感じることなくプレイできる。アクションに限らず、さまざまなジャンルのゲームでその性能は活きてくるだろう。
◆カスタム可能なソフトウェア「Gaming Intelligence」で楽々設定
MPG 321URX QD-OLEDの画面の色の傾向としては、全体的に赤みが強く、青についてもやや緑色なトーンで、全体的には暖かみのある発色だ。彩度やコントラストも高く、発色の良いモニターではあるが、ユーザーによっては好みがあるかもしれない。そこで役に立つのがモニターの輝度やコントラストなどを変更する機能だ。
また、アンチフリッカー、ナイトビジョン、AIビジョン、PIP/PBP、Adaptive-Syncといった機能も搭載する。
一般的にこの機能は背面のボタンから呼び出すOSD(オンスクリーンディスプレイ)から設定することができ、MPG 321URX QD-OLEDも例に漏れず設定可能だ。しかし、もうひとつのオプションとしてソフトウェア「Gaming Intelligence」でPC上から直接設定をすることができる。機能のオンオフや画面設定を快適にできるだけでなく、マクロキーの設定やボタン割り当てなどの便利機能にも対応するため、忘れずにインストールしておきたい。
◆「MSI OLED Care 2.0」で有機ELの懸念を払拭!
有機ELモニターの最大の懸念点である焼き付きについても、MSIは「MSI OLED Care 2.0」という総合的なメンテナンス機能で解決している。焼き付きは、静止画が長時間同じ位置に表示されることで発生する問題で、一度発生すると修復が困難だ。そうなる前にさまざまな対策を講じようというもの。
例えば、画面のピクセルを定期的に微細に移動させ、同じ位置での表示を避ける「ピクセルシフト(移動速度は低速・標準・高速から選択可能)」や、「短時間」(4時間ごと)と「長時間」(16時間ごと)の2種類のリフレッシュ機能である「パネルプロテクト」(モニターがスタンバイ状態になった際に自動実行され、約20分かけてパネルの状態を最適化する)。画面上の静止画を検出し、自動的に輝度を下げる静止画検出といった多彩な機能を搭載している。
また、有機ELのもう一つの課題である発熱に関しても、熱伝導率の高いグラフェンフィルムと専用設計のヒートシンクを採用し、ファンレス設計で対応している。ほんのりあたたかさを感じるが、長時間使用しても熱くならない。さらに、国内3年保証にも対応する。万が一のことがあった際にも安心だ。
◆高性能だけでなく高機能、USB充電やハブ、盛りだくさんの便利機能
MPG 321URX QD-OLEDの型番に含まれるMPGとは、MSIのゲーミングモニターにおけるハイエンドモデルであることを示し、高い性能と豪華な機能を持ち合わせている。
ここまで述べてきた機能だけでなく、例えばUSB Type-CでDP Alt mode、USB PD(90W)にも対応する。映像入力も簡単なうえ、充電までできてしまう。USBハブ機能も搭載するので、ゲーミングデバイスやコントローラーをつなぐのにもピッタリだ。また、複数のPCで同じデバイスを共有できる機能「KVMスイッチ」にも対応する。ゲーミングPCでガッツリ『モンスターハンターワイルズ』を楽しみつつ、仕事用には別のPCで…というユーザーにも便利だろう。
また、組み立てにも気を遣われている。足周りは手回しネジをしめるだけで固定可能なうえ、ディスプレイ部と首もワンタッチで装着可能だ。ドライバーも用意する必要はない。なお、付属のスペーサーネジでVESA100にも対応する。モニターアームでの運用も可能だ。
ここまで述べてきた通り。MPG 321URX QD-OLEDは、量子ドットと有機ELを組み合わせた美麗なディスプレイと、高いゲーム性能を持ったモニターである。美しくも過酷な世界を描く『モンスターハンター』シリーズの進化と、シームレスに紡がれるストーリーと狩猟体験をあますことなく楽しむなら、有力な選択肢になるだろう。
2月7日(金)から実施を予定している第二回オープンベータテストや、2月28日(金)の狩猟解禁に向けて、新たなモニターを検討しているハンター諸君には、是非選択肢のひとつとして欲しい。MPG 321URX QD-OLEDの価格は217,800円前後で、MSIオンラインショップをはじめ、ECサイトなどで発売中だ。
モンスターハンターワイルズ:公式サイト
https://www.monsterhunter.com/wilds/ja-jp/
MPG 321URX QD-OLED:公式サイト
https://jp.msi.com/Monitor/MPG-321URX-QD-OLED
©CAPCOM
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- MSIの27インチ湾曲ゲーミングモニター「MPG 275CQRXF」レビュー! ゲームに最適な240Hz駆動とビジネス機能を兼ね備えた万能モデル
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提供:エムエスアイコンピュータージャパン
ゲーミングモニター選びで悩むポイントの一つが画面サイズだ。大きすぎると視野角が広くなりすぎて競技に不利になり、小さすぎると没入感が失われる。MSIの新製品「MPG 275CQRXF」は27インチという扱いやすいサイズながら、高性能と実用的な機能を両立した注目モデルである。結論から言えば、高性能なゲーミング性能を求めるワンランクうえのモデルを求めるゲーマーや、ビジネスでの活用も考えているユーザーにおすすめの一台だ。
◆WQHDパネルがもたらす没入感と視認性の向上
「MPG 275CQRXF」の特徴は、27インチWQHD(2,560×1,440)解像度の湾曲VAパネルを採用している点だ。フルHD(1,920×1,080)と4K(3,840×2,160)の中間に位置するWQHDは、デスクトップでの作業効率を高めながら、ゲームでも十分な描画性能を発揮できる絶妙な解像度と言える。
実際にFPSゲームをプレイすると、その恩恵は顕著だ。27インチの画面サイズは敵の視認性を損なわず、かつWQHDの高精細さにより、より正確な照準合わせが可能になる。画面の端まで鮮明な描写により、広い視野での状況把握も容易になった。さらに、PS5やXbox Series X|Sなどの現行ゲーム機でも1,440p/120Hz出力に対応しており、コンソールゲーマーにとっても魅力的な選択肢となっている。
湾曲パネルの採用も、本機の大きな特徴の一つだ。適度な曲率により、画面の端までの視線移動が自然で、長時間のゲームプレイでも目の疲れを軽減できる。また、よりリアルな没入感を得られることで、レースゲームやアクションRPGなどの臨場感も大きく向上する。FPSをはじめとするeスポーツの観戦でも没入感が増すのでオススメしたい。
◆240Hz駆動で競技シーンにも対応
本機は240Hzの高リフレッシュレートと0.5msの応答速度を実現。これは競技シーンでも十分通用するスペックだ。高速で動く対象を追跡する際も、滑らかな動きで違和感なくプレイできる。RAPID VAパネルの高速応答性能により、残像感も抑えられている。
実際に『VALORANT』や『Apex Legends』などの人気FPSタイトルをプレイしてみたが、240Hzならではの滑らかな描写により、エイム時の追従性が格段に向上。また、動きの速い敵プレイヤーの動きも鮮明に捉えられ、より正確な照準合わせが可能になった。
◆ビジネスユースも視野に入れた充実の機能群
「MPG 275CQRXF」の特筆すべき点は、ゲーミング性能だけでなく、ビジネスでの使用も考慮した機能を搭載している点だ。98Wの給電に対応したUSB Type-Cポートは、スマートフォンのみならずものによってはノートPCの充電まで可能で、配線もすっきりとまとめられる。さらにKVM機能により、ノートPCとデスクトップPCの切り替えもスムーズだ。ゲーム用と仕事用でPCを使い分けているユーザーにとっては嬉しい機能だろう。
ユーティリティソフト「Gaming Intelligence」では各種設定をPC上から操作することが可能。設定管理も秀逸で、あらかじめプロファイルを設定しておけば、ゲームの種類に応じて最適な表示設定を自動で調整してくれる。 また、画面分割機能やPIP/PBP機能により、作業効率を大きく向上させることができる。
モニター本体の操作性も優れており、ジョイスティック式の操作ボタンにより、直感的な操作が可能。OSDメニューのレスポンスも良好で、ストレスなく各種設定の変更が行える。
アンチフリッカーやブルーライトカット機能により、長時間の作業でも目の疲れを軽減。ゲームプレイはもちろん、ビジネスシーンでの長時間利用も快適だ。また、スタンドは高さ調整、スイベル、チルト調整に対応しており、最適な視聴位置に調整可能。VESAマウントにも対応しているため、モニターアームへの載せ替えも可能だ。
◆画質と色再現性も充実
VAパネルの特徴である高コントラストにより、深みのある黒表現と鮮やかな色彩を実現。また、HDR対応により、対応コンテンツではより豊かな色彩表現も楽しめる。工場出荷時の色調整も良好で、特に調整せずとも自然な色味で使用できる点も好印象だ。
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ここまで述べてきた通り、「MPG 275CQRXF」は、ハイエンドなゲーミング性能とビジネス機能を両立したバランスの取れたモニターだ。27インチWQHDという扱いやすいサイズながら、240Hzの高リフレッシュレート、湾曲ディスプレイ、USB-C給電、KVM機能など、必要十分な機能が詰め込まれている。
価格はやや高めだが、その分の価値は十分にある。大画面でゲームを楽しみたいユーザー、競技性の高いFPSを楽しみたいユーザー、そしてゲーミングとビジネスの両立を求めるユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢となるだろう。27インチクラスのゲーミングモニターとして、まさに「ちょうど良い」アップグレード先と言える一台だ。
MPG 275CQRXF製品ページ
https://jp.msi.com/Monitor/MPG-275CQRXF
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- MSIの31.5インチ250Hz湾曲モニター「MAG 32C6X」は没入感と高性能を両立したオールラウンダー【レビュー】
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提供:エムエスアイコンピュータージャパン
「ゲーミングモニター欲しいけど、スマートテレビと迷ってる」というユーザーをよく目にする。MSIの新製品「MAG 32C6X」は、31.5インチの大画面と1,500Rの湾曲ディスプレイを採用し、ゲームだけでなく普段使いにも適した万能型モニターだ。結論から言えば、没入感重視のゲーマーや、ゲーミングモニターとして活用しながら、スマートTV的な使い方を求めるユーザーにもピッタリの一台である。
◆圧倒的な没入感をもたらす1500R湾曲31.5インチディスプレイ
「MAG 32C6X」最大の特徴は、31.5インチの大画面の湾曲ディスプレイである点だ。これにより、ゲームはもちろん、映画、ドラマ、アニメなど、あらゆるコンテンツで没入感を体験できる。1,500Rは人間の視野に近いため、自然な没入感となることもポイントのひとつ。また、HDR対応により、対応コンテンツであればより鮮やかで豊かな色彩表現も可能だ。
実際にFPSゲームをプレイしてみると、その違いは一目瞭然。広い視野角により、敵の動きがより捉えやすくなり、ゲームプレイの質が向上する。また、eスポーツ観戦や配信視聴時にも画面がみやすく、画面に集中せずにカジュアルに映像を楽しむ際にも手軽に臨場感を味わえる。
さらに、Fire TV StickやGoogle TV Streamer(Chromecastの後継機)などをHDMI端子に接続すれば、スマートTVとして活用することも可能だ。大画面と高い没入感を活かし、リビングのテレビのような使い方ができるのも魅力的。チューナーを搭載していないので、YouTubeやNetflixをはじめとしたオンデマンド番組を中心に見るのであれば、選択肢に入れるのも良いだろう。
家庭用ゲーム機では1,080p/120Hzに対応する点もポイントが高い。入力端子もHDMIが2つ、DPが1つあるので、PCとスマートTVデバイス、家庭用ゲーム機を繋ぐ余裕もある。さらにOSDもレスポンスが良いため切り替えもサクサクでストレスフリーだ。
ただ、唯一の弱点は角度調整に対応していないという点。これは背面のVESAマウントに対応するため、こだわるのであればモニターアームなどで対応すると良いだろう。逆に言うとスマートTV的な使い方であればそのままでOKだ。
◆競技シーンレベルの高性能
「MAG 32C6X」は250Hzの高リフレッシュレートと1ms(MPRT)の高速応答を実現している。これは競技シーンでも通用するレベルの性能であり、FPSなどの高速なゲームプレイに最適だ。大画面であることも相まって、敵の動きがより鮮明に、より正確に捉えられるため、とくにFPSでは重宝するだろう。高速で動く対象を追跡する際も、滑らかな動きで違和感なくプレイできる。
◆充実の機能群でゲーミング体験を最適化
「MAG 32C6X」には、ゲーマーに嬉しい機能が多数搭載されている。アンチフリッカーやブルーライトカット機能により、長時間のプレイでも目の疲れを軽減。アンチモーションブラー技術により、高速な動きでもぶれの少ないクリアな映像を実現する。また、暗所視認性を向上させるナイトビジョン、ゲーム内の視認性を自動調整してくれるAIビジョン、画面のちらつきやティアリングを防止するAdaptive-Syncなど、ゲーミング体験を最適化する機能が満載だ。
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ここまで述べてきた通り。「MAG 32C6X」は、没入感を重視するゲーマーにとって理想的なモニターだ。31.5インチの大画面と1,500Rの湾曲ディスプレイによる圧倒的な没入感、250Hzの高リフレッシュレート、1ms(MPRT)の応答速度など、ゲーミングに必要な要素が詰め込まれている。
さらに、スマートTVとしての活用も可能なこのモニターは、ゲーミングだけでなく、普段使いにも適した万能型モニターと言える。大きな画面でゲームを楽しみたいユーザー、湾曲モニターで没入感を体験したいユーザー、そしてゲーミングモニターとスマートTVの両立を求めるユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢となるだろう。
MAG 32C6X製品ページ
https://jp.msi.com/Monitor/MAG-32C6X
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- 34インチウルトラワイド240Hzモニター「MSI MPG 341CQPX QD-OLED」レビュー! 次世代の映像美と高性能を兼ね備えたゲームから仕事までこなせるハイエンドな装い
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提供:エムエスアイコンピュータージャパン
2024年9月に発売されたMSIの「MPG 341CQPX QD-OLED」は、最新のQD-OLED技術と240Hzの高リフレッシュレートを兼ね備えた34.18インチのウルトラワイドゲーミングモニターだ。約10日間使用した印象を交えながら、このハイエンドなモニターの特徴と性能をご紹介しよう。
圧倒的な映像美:QD-OLEDがもたらす次世代の視覚体験
まず、UWQHD(3,440 × 1,440)解像度のMPG 341CQPX QD-OLEDを使用しはじめたとき、その圧倒的な映像美に息を呑むことになるだろう。QD-OLED(Quantum Dot OLED)技術が生み出す色彩の豊かさと、「本物」の黒の深さは、これまでのパネルとは一線を画す映像体験を生み出してくれる。
例えば、オープンワールドゲーム『サイバーパンク2077』のナイトシティを探索すると、ネオンサインなどの鮮やかさと暗闇の奥深さが共存し没入感が高まる。とりわけ暗いシーンでの細部の描写力は特筆すべきもので、従来の液晶ディスプレイでは見逃していたような微細なディテールまでクリアに認識できるようになった。DisplayHDR True Black 400にも対応しているため、HDR対応コンテンツもより楽しめるだろう。
また、レーシングゲーム『Forza Horizon 5』では、34.18インチ、アスペクト比21:9のの湾曲ウルトラワイド画面と相まって、その没入感はさらに増す。広大な風景が視界いっぱいに広がり、車の細部や路面の質感まで鮮明に描写される様は圧巻だ。湾曲設計により、画面の端まで均一な視距離が保たれるため、臨場感がさらに増幅される。
QD-OLEDの魅力は、ゲームだけにとどまらない。映画やアニメを視聴すると、制作者が意図した色彩がありのままに再現され、従来のディスプレイよりも一段うえの体験ができていることがよくわかる。古い映画などの印象すら新しくしてしまう。さらに驚いたのは、普段何気なく見ているデスクトップの壁紙ですら、いつも以上の美しさで輝いて見える。
なお、モニターの鮮明度(クリアさ)を示す規格「ClearMR」においては、最高ランクの「13000」を取得しているそうだ(2024年9月時点)。
高性能と目への優しさの両立
MPG 341CQPX QD-OLEDは、美しさだけでなく高い性能も兼ね備えている。240Hzという高リフレッシュレートと0.03ms(GTG)の応答速度は、特にFPSなどの競技性の高いゲームで真価を発揮する。
『VALORANT』や『オーバーウォッチ2』などのタイトルをプレイしたところ、敵の動きがこれまで以上に滑らかに見え、狙いを定めやすくなったことを実感した。特に、敵が素早く画面を横切る瞬間や、急な方向転換をする場面で、その違いが顕著。240Hzと高いフレームレートでゲームをプレイすることで、状況把握や反応速度の向上にも直結することを、身をもって体験できた。
また、これほどの高性能でありながら、目への負担を軽減する機能も備えている。ハードウェアレベルのブルーライトカット機能が搭載されており、長時間のゲームプレイや作業でも目の疲れを感じにくい。通常、ブルーライトカット機能を使用すると色味が変わってしまうことが多いが、このモニターではQD-OLEDの優れた色再現性により、色味の変化をほとんど感じることなく、目に優しい映像を楽しめる。
OLEDの懸念を払拭する技術
OLEDモニターの最大の懸念点である焼き付きについても、MSIは「MSI OLED Care 2.0」という独自の技術で対策を講じている。この機能は、ピクセルシフト、パネルプロテクト、静止画検出など、複数の焼き付き防止メカニズムを組み合わせたものだ。
また、OLEDのもう一つの課題である発熱に関しても、MSIは独自の冷却技術で対応している。熱伝導率の高いグラフェンフィルムと専用設計のヒートシンクを採用し、ファンレス設計を実現している。使用中は、モニターに手を近づけるとほんのり暖かさを感じる程度で、過度の熱さを感じることはなかった。さらに、ファンレス設計のため動作音も皆無なため、静寂な環境でのゲームプレイや作業にも最適だ。
多機能性と使いやすさの追求
MPG 341CQPX QD-OLEDは、高画質・高性能だけでなく、使いやすさにも徹底的にこだわっている。例えば、KVMスイッチ機能は、複数のデバイスを切り替えて使用する際に非常に便利だ。仕事用のノートPCとゲーミングデスクトップを頻繁に切り替えて使用する場合などに重宝するだろう。
USB PD 90W対応の充電機能も見逃せない。ノートPCを接続すれば、モニター経由で充電が可能だ。これにより、デスク周りのケーブル類を大幅に整理することができ、作業環境がすっきりと改善することも可能だ。
さらに、Gaming Intelligence対応により、各種設定も簡単に行える。専用ソフトウェアを使えば、モニターの各種機能をPCから直接制御できるため、OSDメニューを操作する手間が大幅に省ける。ゲームごとに最適な設定を保存しておけるのも便利だ。
その他、アンチフリッカー、ナイトビジョン、AIビジョン、Adaptive-Syncなど、ゲーマーにはお馴染みの機能も多数搭載されており、様々なゲームジャンルや環境に合わせた最適な視聴体験を得ることができる。
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ここまで述べてきた通り、MPG 341CQPX QD-OLEDは、圧倒的な映像美、高いゲーミング性能、そして多彩な機能を兼ね備え、あらゆる面でゲーマーの期待に応えてくれるゲーミングモニターだ。価格は236,300円と決して安くはないが、その性能と品質、そして3年間の国内保証を考慮すれば、十分な価値がある。
美しいウルトラワイドモニターで没入感のあるゲーム体験を求める方、圧倒的な高スペックで映像美を存分に楽しみたいユーザー、ゲームもビジネスも妥協したくない、最上位グレードの製品を求めるユーザー、そして240Hzの高リフレッシュレートを活かし、FPSなどの競技ゲームで真剣に勝負したい方にオススメしたい。
MPG 341CQPX QD-OLED:製品ページ
https://jp.msi.com/Monitor/MPG-341CQPX-QD-OLED
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- 250Hz・24.5インチMSI「MAG 255XFV」レビュー! FPSやeスポーツを“ガチ”ではじめる第一歩に最適なゲーミングモニター
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提供:エムエスアイコンピュータージャパン
ゲーミングモニターの選択は、FPSをプレイするゲーマーにとって極めて重要な要素のひとつだ。MSIの新製品「MAG 255XFV」は、32,800円前後と安価ながら24.5インチ、リフレッシュレート250Hz、応答速度0.5msなど、FPSゲーマーにとっての"最適解"を提供する一台である。結論だけ述べると、FPSを"ガチる"最初の一歩やステップアップとしてピッタリだ。
本稿では、その特徴と実際に10日ほど使用したインプレッションをお伝えしよう。
◆驚異的な250Hzリフレッシュレートがもたらす圧倒的な滑らかさ
「MAG 255XFV」最大の特徴は、250Hzという驚異的なリフレッシュレートと0.5msという超高速の応答速度だ。これは世界大会レベルの性能であり、一般的な60Hzや144Hzモニターとは比較にならないほど滑らかな映像を映し出す。
実際にFPSゲームをプレイしてみると、その違いは一目瞭然。敵の動きがより鮮明に、より正確に捉えられるため、エイミングの精度が格段に向上する。もちろん、プレイヤーの腕前も求められるのだが、リフレッシュレートについてはPay to Winと言ってもいい。敵が一瞬だけ頭を見せたときに精確に頭を撃ち抜くと「これは250Hzの力だ……」と思ってしまうほど、その違いは大きい。低いリフレッシュレートのモニターに戻してみると明らかに違いがわかるだろう。一度この滑らかさを体験すると、もはや低リフレッシュレートのモニターには戻れなくなる。
◆プロシーンでも愛される24.5インチディスプレイ
「MAG 255XFV」は24.5インチというサイズを採用している。これはプロのFPS選手の間で最もスタンダードなサイズとされている。多くのFPSタイトルの国際大会などでも使用されるサイズ感であるほか、視野全体を素早く把握できる最適なバランスを持っているようにも感じる。
大きすぎるモニターだと視線の移動距離が増え、反応が遅れる可能性があり、小さすぎると細かい部分が見づらくなる。一方で24.5インチは、自然に視界で敵の動きを捉えやすく、かつデスク上でも邪魔にならないサイズ感であり、多くのゲーマーに愛用されているといえるだろう。
もちろん、VESA規格(100)にも対応しているため、お好みでモニターアームなどと組み合わせるのも良いだろう。
◆高コントラストと高速表示を両立するRAPID VAパネル
「MAG 255XFV」はRAPID VAパネルを採用している。RAPID VAパネルは深い黒の表現力に優れており、コントラスト比が高いのが特徴だ。よりハッキリとした映像を楽しむことができ、(こればっかりは好みにもよるが)映画やドラマといったコンテンツ視聴にも向いている。
さらに、アンチモーションブラー技術の採用により、高速な動きでもぶれの少ないクリアな映像を実現。FPSやアクションゲームでのプレイ体験を大幅に向上させてくれる。また、家庭用ゲーム機でも1080p/120Hz表示に対応しているため、幅広いゲーミング環境で活用できる。HDMI 2.0bも2つ搭載しているため、複数のゲーム機を接続できるのも嬉しい。
◆充実の機能群でゲーミング体験を最適化
そのほか、「MAG 255XFV」には目の疲れを軽減するアンチフリッカー、画面のちらつきやティアリングを防止するAdaptive-Syncなどに対応するほか、より鮮やかで豊かな色彩表現を実現するHDR、暗所視認性向上させるナイトビジョン、ゲーム内の視認性を自動調整するAIビジョン、複数の入力ソースを同時表示するPIP / PBPなど、豊富な機能も特徴的だ。
とりわけAIビジョンは、ゲームの種類や場面に応じて自動で最適な画質設定を行うため、常に最高のパフォーマンスを発揮できるだろう。
◆FPSゲーマーの理想を追求したモニター
ここまで述べてきた通り、「MAG 255XFV」はFPSゲーマーの要求に応えるべく設計された高性能モニターだ。250Hzの高リフレッシュレート、0.5msの応答速度、24.5インチのサイズ感、RAPID VAパネルによる高画質と高速表示の両立など、FPSゲーマーにとっての最適解が詰め込まれているのだ。
初めてハイエンドゲーミングモニターを検討しているユーザーはもちろん、現在60Hzや144Hzなどのモニターを使用しているユーザーのステップアップにもってこいだ。FPSゲームでより高いレベルを目指すプレイヤーにとって有力な選択肢のひとつとなるだろう。
MAG 255XFV製品ページ
https://jp.msi.com/Monitor/MAG-255XFV/Specification
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- 26.5インチゲーミングモニター「MPG 271QRX QD-OLED」レビュー。360Hzの超高画質パネル「QD-OLED」採用!! 究極の映像美と高いリフレッシュレートを求めるならコレ!
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提供:エムエスアイコンピュータージャパン
高いスペックを誇るMSIの「MPG 271QRX QD-OLED」は、最新のQD-OLED技術と驚異的な360Hzリフレッシュレートを兼ね備えた26.5インチのゲーミングモニターだ。単にモニターが映像を映し出すだけのデバイスではなく、ゲーミング体験を底上げしてくれるような製品である。10日間ほど使用したインプレッションをお届けしよう。
圧倒的な映像美で“本物”を感じる仕上がりに
MPG 271QRX QD-OLEDにおいて、まず目を奪われるのはその圧倒的な画質だ。WQHD(2,560 × 1,440)解像度は、従来のフルHDの1.8倍の情報量を伝え、ゲームの細部まで鮮明に描写してくれる。例えば、『サイバーパンク2077』のようなネオンがぎらつく退廃的な空気感を鮮やかに映し出し、世界の情報量がフルHDと比べて一段アップするような印象を受けた。また、クリアな映像を実現する裏付けとして、モニターの鮮明度(クリアさ)を示す規格「ClearMR」において、最高ランクの「13000」を取得しているそうだ(2024年7月時点)。
量子ドットと有機ELを組み合わせたQD-OLEDパネルは、従来のOLEDを遥かに凌ぐ色彩豊かさを実現。工場出荷時にカラーキャリブレーションがなされ、開封時からDelta E≦2の高い色精度での発色が可能であり、ゲームや映像作品がみせたい色味を限りなく近く再現してくれている。
例えば、『Forza Horizon 5』のメキシコの風景は、まるで窓から外を覗いているかのような臨場感があり、砂漠の赤茶けた大地から鮮やかな熱帯雨林まで、その色彩の再現性にみとれること間違いなしだろう。もちろんゲームだけでなく、映画、ドラマ、アニメなどあらゆるものが美しく感じる。なんなら普段見ているデスクトップすら一段上の綺麗さがあるように感じるほどだ。従来の液晶パネルと比べると一目瞭然の美しさだ。
これだけの美しさを備えながら、ハードウェアブルーライトカットも搭載されている。これはデフォルトでONになっていて、文字通りハードウェアレベルのブルーライトカットを備え、目への負担を低減してくれる。ブルーライトカットといえば色味が若干変わってくるものも多いが、これまで述べてきた鮮やかで正確な色味を実現しているままだから驚きだ。
有機ELといえば、画面の焼き付きが懸念のひとつではあるが、これを防ぐ「MSI OLED Care 2.0」が搭載されているため心配はいらない。これは画面のピクセルを一定間隔で移動させる「ピクセルシフト」、モニターがスタンバイ状態のときに自動的にピクセルリフレッシュを行う「パネルプロテクト」 、画面上で動く映像を検出し、タスクバーなど静止画が一定時間表示されていることを検知すると、その周辺の自動的に輝度を下げる「静止画検出」など、焼き付きを防ぐ多数の機能を内包している。
なお、「パネルプロテクト」については、「短時間(4時間)」と「長時間(16時間)」の2つの設定がある。どちらもモニターがスタンバイ状態(10分以上)のときに自動的に実行されるほか、時間ごとにリフレッシュ実行の通知が表示される。4時間設定の場合は3回までスキップすることができ、4回目および16時間設定の場合はその都度、強制的に実行されるため注意して欲しい。リフレッシュ時間は約20分だ。リフレッシュの間は一定時間モニターを使えなくなるわけだが、手動で実行した場合には使用時間のカウントがリセットされる。
もうひとつ有機ELの懸念点は発熱だ。MPG 271QRX QD-OLEDは、熱伝導率の高いグラフェンフィルムと専用設計のヒートシンクによりファンレス設計となっている。一般的な液晶モニターと比べれば多少熱さを感じるが、排熱も十分できているようだ。また、国内サポート保証が3年ついているというのも安心できる材料だ。
ハイリフレッシュレートでライバルに差を付けろ
MPG 271QRX QD-OLEDは映像だけではなく、卓越したゲーミング性能も特徴のひとつだ。360Hzという驚異的なリフレッシュレートと、0.03ms(GTG)と高速な応答速度は、『VALORANT』や『オーバーウォッチ2』といった競技性の高いシューティングゲームなどで圧倒的に優位に立つことができる。
筆者自身、360Hzのモニターに触れるのは初めてであり、普段使っている280Hzモニターから違いを感じ取れるか不安ではあった。実際に使用すると、射撃場などでマウスを振ってもあまり違いは感じなかったが、対人戦になると、その違いは明確に理解できた。
例えば、敵が遮蔽物の後ろからジャンプして、一瞬だけ見えた頭を正確に撃ち抜けたときは「これは360Hzでなければできなかったな」と感じた。敵の動きを正確に捉えられる利点は素人の筆者でもわかるレベルだ。また、筆者の280Hzモニターに戻した際に「ちょっとフレームレート低いな」と感じたので、筆者のなかでは、人間の目にもしっかり360Hzが有用であると結論付けた。
また、MPG 271QRX QD-OLEDは26.5インチモニターではあるが、eスポーツシーンで使われがちな24.5インチサイズ表示に対応している。四方が黒帯となるのでやや違和感があるが、より高い競技性をもってプレイしたいユーザーには良いかもしれない。
至れり尽くせりの豊富すぎる機能
画質やゲーミング性能はもちろんだが、MPG 271QRX QD-OLEDは多数の機能を備えている。スタンドの機能性も秀逸で、高さ調節はもちろんチルト、スイベル、さらに90°回転させることも可能だ。この高画質と高ゲーミング性能を活かせるのか筆者は見出せなかったが、縦画面専用のゲームを遊びたいプレイヤーにも良いかもしれない。なお、専用のスペーサーを使うことでVESA100のモニターアームなどにも対応する。
そのほかに、KVMスイッチにも対応。これは、モニターに搭載されたUSBハブに接続したUSBデバイス2つを、HDMIまたはDP接続と、USB Type-C(DP Alt mode)の入力切り替え時に自動的に切り替えるというもの。1つのマウス・キーボードを2つのPCで共有できるというわけだ。
例えば、普段はMacでUSB Type-C(DP Alt mode)で接続して仕事をしつつ、ゲーム用の別のPCを使うような環境であれば、同じマウス・キーボードで仕事もゲームもできて便利になる。
また、入力端子もHDMI 2.1 ×2(HDCP:2.3)、DisplayPort 1.4a ×1(HDCP:2.3)、USB Type-C(DP Alt mode、USB PD) ×1、USB 2.0 Type-A(USBハブ) ×2、USB 2.0 Type-B(PC接続用) ×1、ヘッドホン出力と非常に豊富、複数のPCも家庭用ゲーム機もラクラクつなげられる。USB PDは90W出力に対応するため、対応するデバイスであれば急速充電も可能だ。また、家庭用ゲーム機は1440p/120Hz/HDRに対応するため、HDMI 2.1が2つあるのは大きなポイントだろう。
そのほかに、アンチフリッカー、ナイトビジョン、Adaptive-Sync、AIビジョン、PIP/PBP、DisplayHDR True Black 400など多数の機能を搭載する。これらを制御するのはモニターのボタンを直接押して操作するOSDのほかに、PCにインストールする専用ソフト「Gaming Intelligence」でも可能だ。マウスとキーボードでらくらく操作できるのは地味だが便利だ。なお、背面にあるLEDライトの制御などもこのソフトから可能だ。
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ここまで述べてきた通り、MPG 271QRX QD-OLEDは圧倒的な画質、驚異的な応答速度とリフレッシュレート、そして多機能なスタンドなどの豊富な機能は、ゲーマーの要求を余すところなく満たしてくれる、至れり尽くせりな一台となっている。
とりわけ、360Hzの超高リフレッシュレートと0.03msの応答速度は、反射神経と正確性が要求されるゲームで大きなアドバンテージとなるため、競争性の高いeスポーツタイトルのプレイヤーには強くおすすめしたい。
もちろん、QD-OLEDパネルがもたらす鮮やかな色彩と深い黒を楽しみたい、高画質のゲーム体験を求めるプレイヤーや、豊富な機能を使いこなして仕事もゲームもバリバリこなしたいマルチタスクユーザーなど、多くのユーザーにとって頼り強い相棒となってくれるだろう。
MPG 271QRX QD-OLED製品ページ
https://jp.msi.com/Monitor/MPG-271QRX-QD-OLED
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- MSIの27インチ湾曲ゲーミングモニター「MAG 27CQ6PF」の魅力は“汎用性の高さ”―WQHD・180Hz対応や優秀な足周りでゲームからビジネスでも活躍
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提供:エムエスアイコンピュータージャパン
MSIから2024年5月30日に発売された「MAG 27CQ6PF」は、27インチ・WQHD・180Hzなどに対応した湾曲ゲーミングモニターだ。想定価格は税込38,800円前後。ゲーミングユーザー向けの高スペックな「MAG」シリーズであり、高コントラストと高速応答を両立した次世代のVAパネルや、AIビジョンをはじめとしたさまざまな機能を搭載している。
本稿では実際に「MAG 27CQ6PF」を10日間ほどメインモニターとして使用したインプレッションをお届けしよう。
美しいRAPID VAパネルで高精細な映像を
まず、MAG 27CQ6PFの大きな特徴は、高い解像度と湾曲している点にある。解像度はWQHD(2560×1440)であり、一般的なフルHDの約1.8倍の高精細を誇る。画面を見たときにドットが目立たずより美しい映像を楽しめるだろう。肉眼に近い美しい色彩でHDRにも対応する充実っぷりだ。
そのほかに、画面に一度に表示できる量が増えるというメリットもある。例えばエクスプローラーからお目当てのファイルを探したいときにも、より多くのファイルを表示できるから探しやすかったり、ウィンドウを4つに分割して表示してもしっかり文字が読めたりと、ゲーム以外でも大きな恩恵を受けることができる。
高精細で奥行きのある映像を楽しめる高コントラストと高速応答を両立したRAPID VAパネルは、180Hzの高いリフレッシュレートと、応答速度0.5ms(GTG/最小値)に対応。リフレッシュレートとはざっくりいうと1秒間に描画される画像の枚数であり、その数値が高ければ高いほど、よりなめらかな映像に感じることができるわけだ。一般的なモニターは60Hzであり、MAG 27CQ6PFはその3倍の“ぬるぬる感”でゲームをプレイすることができる。
これはFPSなど、敵の動きをより鮮明に捉えることが勝利へと繋がるゲームで重視されるもので、一度高いものを体験すると低いものを体験したときに明らかに違いが感じ取れる。
また、27インチというサイズ感もFPS用途の場合はやや大きめな部類に入るが、敵が大きく見やすいというメリットがある。もちろんビジネス用途でこのサイズ感とWQHD解像度の相性が良いため、ゲームとビジネスの両方で活用したいユーザーにとっては嬉しいポイントだ。
適度な湾曲で自然なゲーム体験
もうひとつの大きな特徴は「湾曲」という点だ。MAG 27CQ6PFの湾曲率は1,500Rである。湾曲の度合いを示す湾曲率とは数字が小さいほど大きく湾曲する。なかでも1,500Rは人間の視野に近いといわれ、視界に自然に視野が広がっていくようなフィット感が得られる。
より自然に画面全体を視界に収めることができるため、レースゲームやフライトシミュレーターのような没入感の高いゲームとの相性が非常に良い。それだけでなく、映画やドラマなどの映像鑑賞のみならず、eスポーツ大会の観戦なども没入感をもって楽しむことが可能だ。
なお、湾曲率1,500Rは27インチモニターであればそこまでキツくない。感覚的には「ゆるやかにカーブしている」という印象で、FPSや画像編集など、大きくカーブしているとやりにくくなってしまうゲームや作業も、大きな影響を受けにくい。さまざまな用途への汎用性が高いと言えるだろう。
ゲーマーを支える機能を豊富に搭載
また、PS5/Xbox Series X|Sなど家庭用ゲーム機では1440p・120Hzに対応している。DisplayPort 1.4のほかHDMI 2.0b入力も2つ搭載しているため、最大3つの機器を接続でき、前述の映像を楽しむための用途としても存分に活用できるだろう。
そのほかに、残像間を抑えるアンチモーションブラー、チラつきを防止するアンチフリッカー、ティアリングやカクつきを抑えるAMD FreeSync、暗い場所の視認性を向上するナイトビジョン、映像のシーンに合わせてコントラスト・明るさ・彩度を自動で調整してくれる「AIビジョン」、ブルーライトカットなど、ゲームプレイ時にあると嬉しい機能をふんだんに搭載している。
また、足周りも優秀で、上下角度調節(チルト)、高さ調節、左右角度調整(スイベル)にも対応し、角度を自由に調節することができる。とくにスイベルに対応することでモニターの足とキーボードの干渉を防ぐなどの工夫も可能となっている。モニターアームの規格VESA100にも対応しており、もっと自由に動かしたいというユーザーは活用すると良いだろう。
ここまで述べてきた通り、MAG 27CQ6PFは美しく高精細なパネル、高いリフレッシュレートと高速な応答速度、自由度の高い足周りや、ゲーマーを支援するさまざまな機能を搭載した高スペックなゲーミングモニターと言えるだろう。ゲームや映像鑑賞、FPSなどのeスポーツタイトル、そしてビジネス用途など、さまざまな用途にぴったりな一台となっている。
MAG 27CQ6PF製品ページ
https://jp.msi.com/Monitor/MAG-27CQ6PF/Overview
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- 魅せるデザインが◎—ガラスパネルでメンテナンスもしやすいMSIのハイエンドゲーミングPCの使用感をLully選手が深掘り!
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提供:エムエスアイコンピュータージャパン
PCパーツメーカーでおなじみのMSIは、いわゆるゲーミングPCといった既製品だけでなく、マザーボードやビデオカード、PCケースなどさまざまなパーツも個別で展開している。
今回は、そんなMSIのパーツで構成されたハイエンドゲーミングPCの使用感を、GHS ProfessionalのApex Legends部門に所属しているLully選手のインプレッションとともにお届けしよう。
▲Lully選手。FPS歴14年のプロプレーヤー。元々は『コール オブ デューティ』シリーズで活躍していたが、現在は『Apex Legends』に舞台を移し、eスポーツチーム「GHS Professional」で活動中
プロ選手をも唸る圧倒的存在感とポテンシャル
まずは今回紹介するPCのスペックを紹介しよう。
CPU:AMD Ryzen7 7950X3D
マザーボード:MAG X670E TOMAHAWK WIFI
メモリー:CP24G60C48U5 24GB x2
水冷クーラー:MAG CORELIQUID E240
ビデオカード:GeForce RTX4070Ti GAMING X TRIO 12G
電源:MPG A850G PCIE5
ケース:MPG GUNGNIR 300R AIRFLOW
CPUはゲームに特化したAMDのRyzen7 7950X3Dを採用。CPUとメモリ以外はMSI製でそろえたハイエンドモデルとなっている。スペックを見たLully選手が「あー、最強ね!」と、プロをも納得させるパーツ構成になっている。
また、「特に気に入っているのは、見た目のかっこよさです。今までPCの見た目にはこだわりを持っていましたが、トップレベルでかっこいいと思いました」とLully選手。性能面だけでなくデザイン面も高く評価している。
▲サイドはガラスパネルを採用。ファンや水冷キットなど、LEDが光り輝くすっきりとしたデザインが印象的だ
また全方位対応のグラフィックスカードホルダーも必見。昨今のビデオカードは高性能が故に重量も増加傾向に。そんなビデオカード傾き問題を解決してくれるのが、グラフィックスカードホルダーだ。
▲ビデオカードを支える棚的な役割を持つグラフィックスカードホルダー。スライド式になっているため、ビデオカードの種類を問わず使用できるのが魅力。実はこれ特許取得のギミックなのだとか
さらに付属のモジュール式PCIEブラケットと別売のライザーケーブルを使用すれば、ビデオカードを縦置きにすることもできる。
▲ビデオカードを縦置きにする際に使用するモジュール式PCIEブラケットは背面の2カ所の手締めネジで簡単に換装できる
縦置きしやすいスペースが確保されていたり、モジュール式PCIEブラケットでケーブルの取り回しもしやすかったりしている。ただしビデオカードの縦置きは非常に難易度が高いため、自作PCの組み立てになれている人向け。
また今回使用している「MPG GUNGNIR 300R AIRFLOW」は、裏面配線がしやすいケースでもあるので、ガラスパネル越しに見える内部は非常にスッキリしている。また、裏面には3.5インチHDDを収納できるスペースが確保されているので、動画やゲームデータといった大容量のファイルを別ストレージで保存しておきたい人は活用するといいだろう。
▲裏面下部にスライド式のHDDケージがある。ここには3.5インチのHDDを2基、また背面部分には2.5インチのSSDやHDDを収納できるスペースが4カ所あるため、拡張性もバッチリ
Apex Legendsで240fps張り付き!ゲーミングモニターの性能を遺憾なく発揮!
ビデオカードはGeForce RTX4070Ti GAMING X TRIO 12Gを採用。オリジナルクーラーの3連ファンは静音性が高くビデオカードの性能を最大限に発揮できるのが魅力だ。
自宅で240Hz+FHD(1980×1080)のモニターを使用しているLully選手も、「Apex Legendsをプレーしていていも240fps張り付きなので快適にプレーできた」とコメント。FPSタイトルの中でも、割に高負荷なタイトルでもある『Apex Legends』でも十分にパフォーマンスが出せていることが確認できた。
▲FHD環境なら『Apex Legends』でも240fpsを確認。『VALORANT』ならば600fps以上出せるので、360Hzや540Hzといった超高リフレッシュレートモニターのポテンシャルも最大限に発揮できるはずだ
また、特筆すべきは静音性。CPUは水冷クーラーを採用していることもあり、高負荷時でもファンの音はそこまで気にならない。音楽や映画を再生しているときなど負荷が低い時は、GPUのファンは回転しないため、ほぼ無音といってもいいくらい静かなのもうれしいポイントだ。
▲ケース内にはフロント3基、リア1基、CPU水冷クーラー用にトップ2基の合計6基のファンが内蔵されている。またフロントやトップ部分はメッシュ加工がされているため、通気性が良く発熱効率が非常に高い
▲トップのメッシュ部分はマグネット式になっているので簡単に取り外すことができる。メンテナンスのしやすさも初心者におすすめのポイント
一方で、高負荷のタイトルの4K画質になるとやや力不足に感じる場面も。3Dゲームを最高画質で楽しみたいのであれば、ビデオカードを4080、4090シリーズに換装するのも手だ。ビデオカードを簡単に交換できるのも、パーツ買いできるデスクトップPCならではの魅力といえる。
ドライバーを一括管理できるMSI Centerが優秀
自作PCで面倒な部分は、各パーツのドライバーのインストールやアップデートだ。昨今ではWindowsのOS側でインストールしてくれるようにはなってきているが、そうでない場合は各メーカーのサイトからパーツにあったドライバーを探してインストールするといった作業を強いられる。
今回のようにパーツを1メーカーで統一することで、専用アプリを使ってドライバーを一括インストール+アップデートできるようになる。MSI製の場合は、MSI Centerというアプリを使用することで、さまざまな項目を管理できるようになる。
▲MSI Center起動画面。画面上部のサポートから、Live Updateを選択すれば、各パーツのドライバーをスキャンして最新版を一括でインストールできる
▲Hardware Monitoringは、CPUやGPUのクロック数やファンの回転数、温度などさまざまな項目が監視できる
▲Mystic Lightは、各種パーツのLEDのライティングを設定できる。パーツごと別々に設定したり、各パーツを連動させるように一括で設定したりできる。自分好みにカスタマイズして自分だけのライティングを楽しもう
ゲームだけでなく配信でも真価を発揮するMSIのハイエンドゲーミングPC。「ゲームをしながら配信をしていても、ゲームが重くなったり配信が途切れたりすることもありませんでした。デュアルモニター環境でもカクつくことなくプレーできるのはうれしい。クリップなど動画編集もサクサクで快適だった」と Lully選手。今後は複数のサイトでの配信や長時間の配信もしてみたいと語っていた。
▲ゲームプレイしながらの配信にも全くストレスがない
今回紹介したPCで採用されているケースは、ブラックのほかにホワイトカラーもあり、価格帯は2万円台とハイエンドなPCケースの中ではお手軽価格となっている。
今回は紹介していないが、ビデオカードを縦置きする際に空気の流れを良くするための追加ファン装着用のパーツが付属しているなど、かゆいところに手が届く機能が満載なので、これから自作PCを作ってみたいという初心者はもちろん、今のケースから乗り換えたいという自作PCユーザーにもおすすめしたい。
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- MSIの34インチ湾曲モニター「MAG 345CQR」で知るその利便性をチェック! ウルトラワイドモニターがもたらす恩恵はゲームだけではない!!
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提供:エムエスアイコンピュータージャパン
一般的なモニターよりも横幅が広い「ウルトラワイドモニター」は、レースゲームやシューティングゲームなど、没入感の高まりがゲームの楽しさを増幅させるタイトルに向くとされている。実際にそれは間違いないが、一方でテレワークなどのビジネスユースでもその真価を発揮してくれる。普段のモニターとして、ゲーム用途として、二つの使い方で便利なものであるというわけだ。
本稿では、MSIの34インチ湾曲モニター「MAG 345CQR」を実際に筆者が使ってみたインプレッションをお届けする。
没入感高まる湾曲ウルトラワイドモニター
34インチでUWQHD(3,440 × 1,440)のMAG 345CQRは、横幅約798 × 奥行き333 × 高さ519(mm)であり、足周りを含めても一般的なモニターと比較して(当然だが)かなり大きいサイズ感となる。導入する際には自身の環境に合っているかどうか確認してほしい。
また、画面サイズが広いため目とモニターの距離は一般的なモニターよりもやや広くとる必要がある。ゲームをするときにはちょっと近づけたいな……というユーザーもいると思われるが、付属のスペーサーネジによってVESA(100)規格に対応するため、モニターアームを導入するというのも手だ。
前面はシンプルなデザインだが、背面にはLEDライトと首の部分に赤いワンポイントがあり、ゲーミングらしさも兼ね備えている(消すことも可能)。ボタン類は右下の電源ボタンと、左下背面にあるジョイスティックの2つがあり、ジョイスティックでは上下左右と押し込みで後述の機能の設定などが可能だ。
アスペクト比は21:9で、湾曲率1000Rのパネルが採用されている。この数値は人間の視野とほぼ同等の湾曲率であるそうで、視界がちょうどよくモニターに支配されるイメージとなっており、自然な没入感が得られる。とくにレーシングゲームなどでは表示領域が広くなることで、サイドミラーに自然に目をやることで後方を確認など、その恩恵は大きい。また、横に広いウルトラワイドモニターでも画面の左右端がみやすい効果もある。映画やドラマなどの視聴にも適している。
なお、21:9へ対応しているゲームタイトルは限られるので、事前に確認していく必要があるほか、家庭用ゲーム機では原則として対応していないので注意してほしい。
端子類はHDMI 2.0b ×2、DisplayPort 1.4a ×1、ヘッドホン出力 ×1であり、複数のPCをついだり、家庭用ゲーム機を繋いだりする場合にも(アスペクト比は通常の16:9となる)便利だ。
また、リフレッシュレートが180Hz(DP接続時)と高いものになっている。これは1秒間に描画する画像の枚数のようなものを示す数値であり、この値が大きいほど映像がよりヌルヌルと動く。FPSなどのジャンルでは敵の動きをより鮮明にとらえることができるため重宝されるほか、一度高いリフレッシュレートに慣れてしまうともう後戻りできないほどだ。シューティングゲームをより快適にプレイできる。
ウルトラワイドモニターならではの情報量
ウルトラワイドモニターの利便性についてはゲームにおける没入感だけでなく、普段使いでも強く感じることができる。言ってしまえば画面を横に並べるマルチモニターを1枚で実現しているようなものなので、作業効率に与える影響は大きい。
例えば、ブラウザを参照しながらテキスト入力をしたい際などはそれぞれのウィンドウを大きなサイズで横並びにしても、ひとつひとつが窮屈にならずに快適にそれぞれのウィンドウをしっかりと視認することができる。Web会議中に相手の顔をみつつ資料を広々と参照したり、
Windows11ではウィンドウを画面上部に持って行くことで画面分割をスムーズに行うスナップ機能も強化されているため、より活用しやすいだろう。
また、シンプルに高い解像度(3,440 × 1,440)がより多くの情報を表示してくれるため、クリエイティブ作業でも有用だ。フルスクリーンでは冗談かと思うほど大量のファイルを表示することが可能で、膨大な数からお目当てのものが見つけやすい。
そのほか、たくさんのゲーマーを支援する機能も搭載している。残像間を抑えるアンチモーションブラー、チラつきを防止するアンチフリッカー、画面のズレやかくつきを抑えるFreeSync Premiumなど、映像をより快適に楽しめる機能のほか、暗い場所の視認性を向上させるナイトビジョンや、映像のシーンに合わせてコントラスト・明るさ・彩度を自動で調整してくれる「AIビジョン」、さらにはブルーライトカット機能まで搭載している。
ここまで述べてきた通り、ゲーミングウルトラワイドモニターはゲームへの没入感を高めるだけでなく、ビジネスユースなどの普段使いにも適しているモニターと言える。
なかでもMAG 345CQRは、高いリフレッシュレートやゲーマーを支援する機能を搭載することで基本的なスペックが高く、2つの用途で利便性をしっかりと与えてくれる。もしゲームをしっかり楽しみつつ作業効率をあげたいモニターを探しているのなら、有力な選択肢のひとつとなるだろう。
G274QPF E2製品ページ
ゲーミングモニター:MAG 345CQR
https://jp.msi.com/Monitor/MAG-345CQR
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- 西村歩乃果へのミッション!APEX LEGENDS ASIA FESTIVALで世界最強TSMインペリアルハルのニュースを10個集めろ!
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4月のテーマは『ゲーミングニュースを徹底討論!JUNKIe NEWS』
4月12日(金)26時05分から放送されたGHS第58回放送の未公開動画です。
APEX LEGENDS ASIA FESTIVALに潜入した西村歩乃果さん。
各チームに周辺取材した未公開映像を大公開! 実はあの有名人にも取材へ行っていました…!
【番組情報】
■番組名 e-elements GAMING HOUSE SQUAD
■出演 メインMC:ELLY (三代目 J SOUL BROTHERS)
MC:西村歩乃果
MC:長谷川忍(シソンヌ)
番組公式サイト:https://e-elements.jp/channel/
番組公式X(旧Twitter):https://twitter.com/e_elements_Jp
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- 27インチのゲーミングモニター G274QPF E2 はエントリークラスからの乗り換えに最適! 高リフレッシュレートのサブモニターにも使える!
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さまざまな機能が搭載され、ゲーミングデバイスのなかでも選ぶのが難しいのがモニター。とりあえず最初は144Hzのエントリーモデルや、今持っているものをそのまま使っているというユーザーも多いのではないだろうか。
そんなユーザーの“ステップアップ”におすすめしたい新しくて“ちょっと良い”ゲーミングモニターが、本稿でご紹介するG274QPF E2だ。
最大180Hzのリフレッシュレートだけでなく、表示領域の広いWQHD(2,560 × 1,440)解像度への対応、自由度の高いスタンドやUSB Type-C接続など、エントリーモデルにはない機能が盛りだくさんなうえに、市場価格は税込み39,800円前後とコスパも良く、手に取りやすい金額となっている。
つまり、最初からしっかりとしたモニターがほしい!という要望に応えたスペックで、エントリークラスのモニターからの買い替えにも最適と言える。高リフレッシュレートのサブモニターとしてもその存在感を発揮してくれそうだ。
ではそのおすすめポイントを改めて紹介していきたい。
高機能なスタンドとスタイリッシュなデザイン
まずは外観からみていこう。G274QPF E2は27インチでWQHD(2,560 × 1,440)に対応している。本体サイズは横幅約614 ×奥行き 228 × 高さ407(mm)でやや大きめだが、ベゼル(縁)の部分はかなり細いためにスタイリッシュな印象を受ける。複数台のモニターを並べたときや、後述のピボットでの使用時にも大きさが気にならないデザインだ。
▲ボタン類は右下部に電源ボタンが、背面右下にはジョイスティックが備えられている
また、スタンド機能の自由度の高さがG274QPF E2の特徴のひとつだ。具体的には上下角度調節(チルト)は-5° ~ 20°、高さ調節は0 ~ 130(mm)、左右角度調整(スイベル)は-30° ~ 30°に対応している。
これによりモニター角度の自在な設定が可能で、FPSなどのゲームを遊ぶ際に最も自分の姿勢にあった角度で遊べるうえに、ビジネス利用などの際にはちょっと変えたいといったさまざまな使い方で役に立つ。なお、付属のスペーサーネジでVESA75規格にも対応しているので、さらなる自由度を求めてモニターアームなどを活用することも可能だ。
また、特筆すべきは画面回転(ピボット)-90° ~ 90°に対応していることだ。これはいわゆる縦画面にすることが可能で、サブモニターとして使う際や、ピボットしたモニターを2枚並べたいなど、多くの需要に応えることができる。ゲーム用途としてはあまりないかもしれないが、ビジネス現場ではよくある使い方だ。
表示領域の広いWQHDに対応
昨今、WQHD対応モニターの需要が高まっているそうだ。WQHD解像度への出力も余裕のあるグラフィックカードが増えてきていることや、高いスペックのコンソール機の普及が理由と考えられる。
WQHD(2,560 × 1,440)はフルHD(1,920×1,080)よりも表示できる情報量が多いため、ゲーム画面がより綺麗に映るため重宝される。また、たくさんの情報を表示させることが可能で、スプリットビューによるウェブブラウジングやエクスプローラーからお目当てのファイルを見つけやすいなど、たくさんの利点がある。27インチというやや大きめなサイズ感にもWQHDがあっていると言っていい。さらに、G274QPF E2は明るい画面や広い色域の証しでもあるDisplayHDR 400をクリアしている。
また、リフレッシュレートはDP接続時で180Hzととても高い。リフレッシュレートについてざっくり説明すると、1秒あたりに表示する画像の枚数を示すもので、この値が高ければ高いほど画像が多く表示され、ぬるぬるとした映像を楽しむことが可能となる。
FPSではリフレッシュレートが高ければ高いほど、敵を描画する枚数が多くなり、その分敵の動きをよりハッキリと視認することが可能となる。G274QPF E2は一般的なモニターの60Hzの3倍である180Hzに対応。ゲーミングモニターのエントリーモデルには144Hzのものもまだ多く、アドバンテージがあるだろう。
応答速度も1ms(GTG)で遅延も全く感じない。競技シーンを遊びたいユーザーにもピッタリだ。
ゲーマーに嬉しいさまざまな機能を搭載
入力端子についてはHDMI 2.0b ×2 DisplayPort 1.4a ×1 USB Type-C(DP Alt mode) ×1に対応する。USB Type-Cでノートパソコンと簡単に接続できるのも便利な点だ。
そのほか、残像感を抑えるアンチモーションブラー、チラつきを防止するアンチフリッカー、画面のズレやかくつきを抑えるAdaptive-Syncのほか、暗い場所の視認性を向上させるナイトビジョンや、長時間遊びがちなゲーマーに嬉しいブルーライトカットが搭載されており、1枚のディスプレイに複数の画面を表示させるPIP・PBPにまで対応している。
ここまで述べてきた通り、G274QPF E2には高い解像度とリフレッシュレート、自由度の高いスタンドにさまざまな機能と、多くの要素が詰め込まれたモデルとなっている。冒頭で書いたとおり、これからゲームをはじめるユーザーで最初からしっかりとしたモニターが欲しい方や、今エントリーモデルを使っている人の買い換え、さらにピボット機能が使える高リフレッシュレートなサブモニターにと、さまざまなポテンシャルを秘めた一台だと言えるだろう。
製品スペック
パネルサイズ:27インチ
アスペクト比:16:9
最大解像度:WQHD(2,560 × 1,440)
リフレッシュレート:180Hz
応答速度:1ms(GTG)
パネル種類:RAPID IPS
表面タイプ:ノングレア
画素ピッチ (H X V):0.2331 × 0.2331(mm)
色域:sRGBカバー率:99%・AdobeRGBカバー率:94%・DCI-P3 カバー率:93%
最大表示色:約10億7,300万色
視野角:178°(H)/ 178°(V)
パネル表面曲率:ー
輝度:400
コントラスト比:1,000:1
消費電力:使用時 26W / スタンバイ時 0.5W
入出力端子:HDMI 2.0b ×2・DisplayPort 1.4a ×1・USB Type-C(DP Alt mode) ×1・ヘッドホン出力 ×1
本体サイズ:約614 × 228 × 407(mm)
本体重量:約6.3kg
電源タイプ:65W ACアダプタ
電源入力:100 ~ 240V、50 / 60Hz
走査周波数:64.56 ~ 266.4 KHz(H) / 48 ~ 180 Hz(V)
上下角度調節(チルト):-5° ~ 20°
高さ調節:0 ~ 130(mm)
左右角度調整(スイベル):-30° ~ 30°
画面回転(ピボット):-90° ~ 90°
映像端子:最大解像度 / リフレッシュレート:
DP:1,920 × 1,080 / 180Hz
HDMI:1,920 × 1,080 / 144Hz
G274QPF E2製品ページ
https://jp.msi.com/Monitor/G274QPF-E2