FPSやMOBAといったeスポーツタイトルをプレイする際に揃えておきたいのがゲーミングデバイス。ゲーミングPCに始まり、マウス、マウスパッド、ヘッドセット、キーボード、モニター……など、いずれも性能面でプレイヤーのゲームプレイをサポートしてくれる頼もしい存在だ。
今回紹介する「Optix G243」は、コントラスト表現に優れたeスポーツ向けモニター。実機画像やゲームタイトルのスクリーンショットを交えつつ、気になる特徴などを紹介していこう。
グラフィック表現力とeスポーツ向け機能を両立させたゲーミングモニター
今回レビューするゲーミングモニターは、MSI製のOptix G243。HDMI端子とDisplayPortを備え、1,920×1,080の映像出力に対応している。液晶サイズが23.8インチ、本体全体サイズは540.24mm(幅)× 228.24mm(奥行き)× 412.67mm(高さ)、重量は約3.5kgだ。
▲Optix G243の前面イメージ。比較対象は560mlのペットボトル。
まずは実際の設置イメージをご覧いただきたい。今回の置き場所は、筆者が自前で所有しているPCデスク。天板サイズは1200mm(幅)×600mm(奥行き)となっており、Optix G243の設置してみたところ、スペース面で特に不自由な点は見当たらなかった(天板の中央に設置した場合)。
別途、マウス・キーボード・オーディオ機器を揃えたとしても、23.8インチと手頃なサイズ感のOptix G243なら圧迫感を感じることも少ないはずだ。
▲Optix G243の背面イメージ。
モニター部分はベゼルレスデザインとなっているためか、見た目は比較的スマートな印象。真横に別モニターを並べた際のつなぎ目があまり気にならないので、マルチモニター環境を考えているユーザーにとって嬉しいポイントと言える。
また、スタンド部分は-5° ~ 20°の範囲で上下の角度を細かく変更できる(高さ調節は不可)。別売りのモニターアームを使えば、スタンドを使わずに好きな位置でモニターを固定可能。ゲーミング環境に組み込むための素養は一通り持ち合わせていると言ってよいだろう。
▲モニター背面のNAVIキー(操作スティック)。上下左右にスティックを動かして各種設定が行える
▲モニター背面にはMSI製品を象徴するドラゴンエンブレムも刻印されている
VAパネルがもたらす圧倒的なコントラスト表現
ここからはOptix G243のスペックについてご紹介したい。本機の魅力は「VAパネルがもたらす圧倒的なコントラスト表現」。PCモニター製品に搭載されている数種類のパネルのうち、Optix G243は他パネルよりもバックライトの遮光性に優れたVAパネルを採用している。
「純粋な黒色を表現でき、ハイコントラストの美しい映像が楽しめる」と製品ページに記載されているとおり、とりわけ黒色の表現力に長けているのが特徴。白い膜に覆われたようにのっぺりとした黒ではなく、キリッと引き締まった黒色をデフォルトで表示してくれる。
加えて「ナイトビジョンモード」をオンにしれば、夜間シーンの多いゲームタイトルでも視認性を保ったまま快適にプレイできる……というわけだ。
▲Optix G243の製品スペック一例(引用:https://jp.msi.com/Monitor/Optix-G243/Specification)
コントラスト表現だけでなく、Optix G243はeスポーツタイトルのプレイする上で欠かせない高リフレッシュレート(1秒間に画面を書き換える回数)、そして素早い応答スピードも両立させている。165Hz&1msで動きの速いタイトルのグラフィック描写をサポートすると同時に、アンチフリッカー機能で画面のチラつきも無い。
プレイヤーの目を守るためのブルーライトカット機能も備わっており、eスポーツタイトルを快適に遊ぶため23.8のスペックは過不足なく揃っている印象だ。
ゲームプレイだけでなく動画鑑賞でも真価を発揮
最後は実際のゲームプレイ画面を交えつつ、Optix G243の使用感をお伝えしたい。
今回のレビューで使用したタイトルは、4vs4のチーム戦で試合を行う『Halo Infinite』。本作はフィールドがかなり狭く、常時プレイヤーが入り乱れる混戦状態に陥りがちだったが、ゲームプレイ時の視認性で困る場面は特になかった。
リフレッシュレートおよび応答スピードの数値も申し分なく、プレイヤーを悩ませるティアリング(画面のカクつき)も発生せず。普通にFPSを遊ぶうえで、大きな問題点に直面する心配はほぼ皆無と言って良いはずだ。
▲『Halo Infinite』のゲーム画面。試合スピードの速いFPSタイトルでも問題なく遊べる
さらに付け加えると、本機のコントラスト表現をフル活用するなら動画鑑賞も勧めておきたい。”黒色をキリッと描画できる”と書いたとおり、夜間シーンが多い映像コンテンツやホラー映画など、ゲーム以外の動画視聴時でも重宝するのが本機のさらなる魅力と言える。
「eスポーツタイトル向けのお手頃なゲーミングモニターを探している」、「ゲームプレイだけでなく、動画視聴にも使える汎用性の高いPCモニターが欲しい」……という方は、ぜひOptix G243をチョイスしてみよう。
■Optix G243スペック
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- 提供:エムエスアイコンピュータージャパン ゲーミングモニター選びで悩むポイントの一つが画面サイズだ。大きすぎると視野角が広くなりすぎて競技に不利になり、小さすぎると没入感が失われる。MSIの新製品「MPG 275CQRXF」は27インチという扱いやすいサイズながら、高性能と実用的な機能を両立した注目モデルである。結論から言えば、高性能なゲーミング性能を求めるワンランクうえのモデルを求めるゲーマーや、ビジネスでの活用も考えているユーザーにおすすめの一台だ。 ◆WQHDパネルがもたらす没入感と視認性の向上 「MPG 275CQRXF」の特徴は、27インチWQHD(2,560×1,440)解像度の湾曲VAパネルを採用している点だ。フルHD(1,920×1,080)と4K(3,840×2,160)の中間に位置するWQHDは、デスクトップでの作業効率を高めながら、ゲームでも十分な描画性能を発揮できる絶妙な解像度と言える。 実際にFPSゲームをプレイすると、その恩恵は顕著だ。27インチの画面サイズは敵の視認性を損なわず、かつWQHDの高精細さにより、より正確な照準合わせが可能になる。画面の端まで鮮明な描写により、広い視野での状況把握も容易になった。さらに、PS5やXbox Series X|Sなどの現行ゲーム機でも1,440p/120Hz出力に対応しており、コンソールゲーマーにとっても魅力的な選択肢となっている。 湾曲パネルの採用も、本機の大きな特徴の一つだ。適度な曲率により、画面の端までの視線移動が自然で、長時間のゲームプレイでも目の疲れを軽減できる。また、よりリアルな没入感を得られることで、レースゲームやアクションRPGなどの臨場感も大きく向上する。FPSをはじめとするeスポーツの観戦でも没入感が増すのでオススメしたい。 ◆240Hz駆動で競技シーンにも対応 本機は240Hzの高リフレッシュレートと0.5msの応答速度を実現。これは競技シーンでも十分通用するスペックだ。高速で動く対象を追跡する際も、滑らかな動きで違和感なくプレイできる。RAPID VAパネルの高速応答性能により、残像感も抑えられている。 実際に『VALORANT』や『Apex Legends』などの人気FPSタイトルをプレイしてみたが、240Hzならではの滑らかな描写により、エイム時の追従性が格段に向上。また、動きの速い敵プレイヤーの動きも鮮明に捉えられ、より正確な照準合わせが可能になった。 ◆ビジネスユースも視野に入れた充実の機能群 「MPG 275CQRXF」の特筆すべき点は、ゲーミング性能だけでなく、ビジネスでの使用も考慮した機能を搭載している点だ。98Wの給電に対応したUSB Type-Cポートは、スマートフォンのみならずものによってはノートPCの充電まで可能で、配線もすっきりとまとめられる。さらにKVM機能により、ノートPCとデスクトップPCの切り替えもスムーズだ。ゲーム用と仕事用でPCを使い分けているユーザーにとっては嬉しい機能だろう。 ユーティリティソフト「Gaming Intelligence」では各種設定をPC上から操作することが可能。設定管理も秀逸で、あらかじめプロファイルを設定しておけば、ゲームの種類に応じて最適な表示設定を自動で調整してくれる。 また、画面分割機能やPIP/PBP機能により、作業効率を大きく向上させることができる。 モニター本体の操作性も優れており、ジョイスティック式の操作ボタンにより、直感的な操作が可能。OSDメニューのレスポンスも良好で、ストレスなく各種設定の変更が行える。 アンチフリッカーやブルーライトカット機能により、長時間の作業でも目の疲れを軽減。ゲームプレイはもちろん、ビジネスシーンでの長時間利用も快適だ。また、スタンドは高さ調整、スイベル、チルト調整に対応しており、最適な視聴位置に調整可能。VESAマウントにも対応しているため、モニターアームへの載せ替えも可能だ。 ◆画質と色再現性も充実 VAパネルの特徴である高コントラストにより、深みのある黒表現と鮮やかな色彩を実現。また、HDR対応により、対応コンテンツではより豊かな色彩表現も楽しめる。工場出荷時の色調整も良好で、特に調整せずとも自然な色味で使用できる点も好印象だ。 ―――――― ここまで述べてきた通り、「MPG 275CQRXF」は、ハイエンドなゲーミング性能とビジネス機能を両立したバランスの取れたモニターだ。27インチWQHDという扱いやすいサイズながら、240Hzの高リフレッシュレート、湾曲ディスプレイ、USB-C給電、KVM機能など、必要十分な機能が詰め込まれている。 価格はやや高めだが、その分の価値は十分にある。大画面でゲームを楽しみたいユーザー、競技性の高いFPSを楽しみたいユーザー、そしてゲーミングとビジネスの両立を求めるユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢となるだろう。27インチクラスのゲーミングモニターとして、まさに「ちょうど良い」アップグレード先と言える一台だ。 MPG 275CQRXF製品ページ https://jp.msi.com/Monitor/MPG-275CQRXF
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- 提供:エムエスアイコンピュータージャパン 2024年9月に発売されたMSIの「MPG 341CQPX QD-OLED」は、最新のQD-OLED技術と240Hzの高リフレッシュレートを兼ね備えた34.18インチのウルトラワイドゲーミングモニターだ。約10日間使用した印象を交えながら、このハイエンドなモニターの特徴と性能をご紹介しよう。 圧倒的な映像美:QD-OLEDがもたらす次世代の視覚体験 まず、UWQHD(3,440 × 1,440)解像度のMPG 341CQPX QD-OLEDを使用しはじめたとき、その圧倒的な映像美に息を呑むことになるだろう。QD-OLED(Quantum Dot OLED)技術が生み出す色彩の豊かさと、「本物」の黒の深さは、これまでのパネルとは一線を画す映像体験を生み出してくれる。 例えば、オープンワールドゲーム『サイバーパンク2077』のナイトシティを探索すると、ネオンサインなどの鮮やかさと暗闇の奥深さが共存し没入感が高まる。とりわけ暗いシーンでの細部の描写力は特筆すべきもので、従来の液晶ディスプレイでは見逃していたような微細なディテールまでクリアに認識できるようになった。DisplayHDR True Black 400にも対応しているため、HDR対応コンテンツもより楽しめるだろう。 また、レーシングゲーム『Forza Horizon 5』では、34.18インチ、アスペクト比21:9のの湾曲ウルトラワイド画面と相まって、その没入感はさらに増す。広大な風景が視界いっぱいに広がり、車の細部や路面の質感まで鮮明に描写される様は圧巻だ。湾曲設計により、画面の端まで均一な視距離が保たれるため、臨場感がさらに増幅される。 QD-OLEDの魅力は、ゲームだけにとどまらない。映画やアニメを視聴すると、制作者が意図した色彩がありのままに再現され、従来のディスプレイよりも一段うえの体験ができていることがよくわかる。古い映画などの印象すら新しくしてしまう。さらに驚いたのは、普段何気なく見ているデスクトップの壁紙ですら、いつも以上の美しさで輝いて見える。 なお、モニターの鮮明度(クリアさ)を示す規格「ClearMR」においては、最高ランクの「13000」を取得しているそうだ(2024年9月時点)。 高性能と目への優しさの両立 MPG 341CQPX QD-OLEDは、美しさだけでなく高い性能も兼ね備えている。240Hzという高リフレッシュレートと0.03ms(GTG)の応答速度は、特にFPSなどの競技性の高いゲームで真価を発揮する。 『VALORANT』や『オーバーウォッチ2』などのタイトルをプレイしたところ、敵の動きがこれまで以上に滑らかに見え、狙いを定めやすくなったことを実感した。特に、敵が素早く画面を横切る瞬間や、急な方向転換をする場面で、その違いが顕著。240Hzと高いフレームレートでゲームをプレイすることで、状況把握や反応速度の向上にも直結することを、身をもって体験できた。 また、これほどの高性能でありながら、目への負担を軽減する機能も備えている。ハードウェアレベルのブルーライトカット機能が搭載されており、長時間のゲームプレイや作業でも目の疲れを感じにくい。通常、ブルーライトカット機能を使用すると色味が変わってしまうことが多いが、このモニターではQD-OLEDの優れた色再現性により、色味の変化をほとんど感じることなく、目に優しい映像を楽しめる。 OLEDの懸念を払拭する技術 OLEDモニターの最大の懸念点である焼き付きについても、MSIは「MSI OLED Care 2.0」という独自の技術で対策を講じている。この機能は、ピクセルシフト、パネルプロテクト、静止画検出など、複数の焼き付き防止メカニズムを組み合わせたものだ。 また、OLEDのもう一つの課題である発熱に関しても、MSIは独自の冷却技術で対応している。熱伝導率の高いグラフェンフィルムと専用設計のヒートシンクを採用し、ファンレス設計を実現している。使用中は、モニターに手を近づけるとほんのり暖かさを感じる程度で、過度の熱さを感じることはなかった。さらに、ファンレス設計のため動作音も皆無なため、静寂な環境でのゲームプレイや作業にも最適だ。 多機能性と使いやすさの追求 MPG 341CQPX QD-OLEDは、高画質・高性能だけでなく、使いやすさにも徹底的にこだわっている。例えば、KVMスイッチ機能は、複数のデバイスを切り替えて使用する際に非常に便利だ。仕事用のノートPCとゲーミングデスクトップを頻繁に切り替えて使用する場合などに重宝するだろう。 USB PD 90W対応の充電機能も見逃せない。ノートPCを接続すれば、モニター経由で充電が可能だ。これにより、デスク周りのケーブル類を大幅に整理することができ、作業環境がすっきりと改善することも可能だ。 さらに、Gaming Intelligence対応により、各種設定も簡単に行える。専用ソフトウェアを使えば、モニターの各種機能をPCから直接制御できるため、OSDメニューを操作する手間が大幅に省ける。ゲームごとに最適な設定を保存しておけるのも便利だ。 その他、アンチフリッカー、ナイトビジョン、AIビジョン、Adaptive-Syncなど、ゲーマーにはお馴染みの機能も多数搭載されており、様々なゲームジャンルや環境に合わせた最適な視聴体験を得ることができる。 ――― ここまで述べてきた通り、MPG 341CQPX QD-OLEDは、圧倒的な映像美、高いゲーミング性能、そして多彩な機能を兼ね備え、あらゆる面でゲーマーの期待に応えてくれるゲーミングモニターだ。価格は236,300円と決して安くはないが、その性能と品質、そして3年間の国内保証を考慮すれば、十分な価値がある。 美しいウルトラワイドモニターで没入感のあるゲーム体験を求める方、圧倒的な高スペックで映像美を存分に楽しみたいユーザー、ゲームもビジネスも妥協したくない、最上位グレードの製品を求めるユーザー、そして240Hzの高リフレッシュレートを活かし、FPSなどの競技ゲームで真剣に勝負したい方にオススメしたい。 MPG 341CQPX QD-OLED:製品ページ https://jp.msi.com/Monitor/MPG-341CQPX-QD-OLED