川崎を本拠地に活動するeスポーツチーム「SCARZ」の第五人格部門が2021年 IdentityV Championship 秋季日本大会にて優勝した。
<以下、ニュースリリースより>
川崎を本拠地に活動するeスポーツチーム「SCARZ」運営元の株式会社XENOZ(本社:神奈川県川崎市、代表取締役:友利 洋一)は、第五人格部門が2021年 IdentityV Championship 秋季日本大会にて優勝したことをご報告致します。

10月29日から12月26日の約2カ月間行われた『2021 FALL IdentityV Championship(IVC)』SCARZ 第五人格部門所属の選手達が本大会に出場し、チーム初となる日本一位を獲得致しました。
IdentityV Championshipは夏と秋に2度行われ、優勝賞金360万円と毎年5月に行われる世界大会CALL OF THE ABYSS (COA)への参加権をかけた日本最大の公式大会です。
SCARZは夏の大会からRosterを変更し、taku選手に代わりMiraiK選手が加入。
夏に不調だったハンター陣の強化を目標に秋季へ練習を積んできました。
迎えた今大会では、MiraiK選手の躍進が光り、プレシーズンではZETA DIVISION,REJECTに敗北しながらも2位で進出。
グループ戦ではDブロックにてCrest Gaming,NameLess と対戦。
2試合とも4逃げ、4吊りを果たし見事ストレートで勝利。プレシーズン2位の実力を見せつけ1位でグループを通過します。

決勝トーナメント戦ではプレシーズン1位通過であり、優勝候補筆頭のZETA DIVISIONと対戦。
SCARZ加入後の対戦成績ではZETAに対して4戦0勝と全敗でした。

Bo1ではMiraiK選手が見事な全体不可で立ち回るものの、隙を突かれ4人逃げを果たされてしまいます。
しかし、選手たちはこの場面でも慌てることなく、落ち着いたサバイバー陣の安定感とSiLia選手の彫刻師、血の女王でZETA DIVISIONに食らいつきました。
第3セットではマップに中華街を選択。前半戦ではSiLia選手の血の女王が切り込み隊長として3人吊りを成し遂げ、サバイバーは引き分け以上で勝利という場面。
サバイバー陣は連携と個々のチェイスによってZETAハンターに勝ちの隙を与えず、悲願の逆転勝利となりました。


迎えたオフライン準決勝では、CrestGamingと対戦。第一セットを獲得するも、続く第二セットを落とし勝負は第三セットへ。大会規約では獲得セットが優先されるため、このセットを引き分けにしてしまうと敗北してしまいます。
ここでSiLiaの夢の魔女が出陣。夢の魔女を得意とするCrestGamigサバイバーに対し苦戦が予想されていたが、ここでもSiLia選手が魅せます。初動からサバイバーを圧倒し、完璧な盤面把握にと落ち着いた立ち回りによって4人吊りをはたし、勝利に王手を。サバイバーもハンターの活躍に答えるように実力を余すところなく発揮し、2人脱出を果たし決勝へ進出しました。



そして迎えた決勝戦。
夏に届かなかった舞台。昨年の秋はここで敗れたこの舞台で世界への切符を獲得するために敗者組から上がってきたCrestGamingと今季4度目の対戦。
今季の成績は3戦3勝と無敗であり、お互いに交流戦も多く行い腹の割れているチーム同士でした。
選手達は初戦からsoar選手のチェイスにSinami選手の補助、mone選手の完璧な救助で日本屈指のサバイバーとの呼び声の高い連携力を見せつけ4人逃げを達成。

その後もMiraiK選手が危なげなく1人吊りを果たし、セットを獲得。
第2セットではサバイバー陣が3人吊りされてしまい、SiLia選手に託された後半戦。
序盤こそ時間を稼がれてしまうものの、特質に興奮を採用したことでCGサバイバーの猛攻をものともせず4人吊りを達成し逆転でこのセットも獲得。
決勝戦はBo5の為、優勝に王手がかかります。
第3セットではサバイバーの連携が崩れ3人吊りをされてしまい、ハンターも引き分けの結果に。
勝負の第4セットではCGハンターは今季初登場のガードNo.26を選択。
ここも一人が早めに脱落してしまう厳しい状況に置かれましたが、ここはリーダーSinamiの圧倒的なチェイスによりチームのピンチを救いました。
この試合を引き分けに持ち込みSiLia選手は3人吊り以上で優勝が手に届く場面。
ここで選択したのは長年の相棒、黄衣の王。
黄衣の王は現環境ではほとんど使用されていないキャラクターであり、SiLia選手が最後に公式大会で使用したのは1年前となります。
本当に隠されてきた戦略であり、選手、コーチからの信頼に裏付けられた選択でした。
その信頼を胸にこの試合序盤から圧倒的な支配力で4人吊り。
FMVPと共に優勝をつかみ取りました。


選手、コーチ一丸となってつかみ取った日本1位、そして世界への切符。
2022年5月に開催予定の世界大会 『CALL OF THE ABYSS V(COAV)』に向けて選手たちは、日本代表の名に恥じぬよう、これからも精進していきます。
■IdentityV Championship 秋季日本大会
《HP》
https://www.identityv.jp/2021FALLIVC/
《秋季IVC決勝戦YouTube》
https://www.youtube.com/watch?v=FyIEjNXRnlw&t=27033s
<以下、ニュースリリースより>
「2021 FALL IdentityV Championship(IVC)」にてSCARZ 第五人格部門がチーム初となる日本一位に!
川崎を本拠地に活動するeスポーツチーム「SCARZ」運営元の株式会社XENOZ(本社:神奈川県川崎市、代表取締役:友利 洋一)は、第五人格部門が2021年 IdentityV Championship 秋季日本大会にて優勝したことをご報告致します。

10月29日から12月26日の約2カ月間行われた『2021 FALL IdentityV Championship(IVC)』SCARZ 第五人格部門所属の選手達が本大会に出場し、チーム初となる日本一位を獲得致しました。
IdentityV Championshipは夏と秋に2度行われ、優勝賞金360万円と毎年5月に行われる世界大会CALL OF THE ABYSS (COA)への参加権をかけた日本最大の公式大会です。
SCARZは夏の大会からRosterを変更し、taku選手に代わりMiraiK選手が加入。
夏に不調だったハンター陣の強化を目標に秋季へ練習を積んできました。
迎えた今大会では、MiraiK選手の躍進が光り、プレシーズンではZETA DIVISION,REJECTに敗北しながらも2位で進出。
グループ戦ではDブロックにてCrest Gaming,NameLess と対戦。
2試合とも4逃げ、4吊りを果たし見事ストレートで勝利。プレシーズン2位の実力を見せつけ1位でグループを通過します。

決勝トーナメント戦ではプレシーズン1位通過であり、優勝候補筆頭のZETA DIVISIONと対戦。
SCARZ加入後の対戦成績ではZETAに対して4戦0勝と全敗でした。

Bo1ではMiraiK選手が見事な全体不可で立ち回るものの、隙を突かれ4人逃げを果たされてしまいます。
しかし、選手たちはこの場面でも慌てることなく、落ち着いたサバイバー陣の安定感とSiLia選手の彫刻師、血の女王でZETA DIVISIONに食らいつきました。
第3セットではマップに中華街を選択。前半戦ではSiLia選手の血の女王が切り込み隊長として3人吊りを成し遂げ、サバイバーは引き分け以上で勝利という場面。
サバイバー陣は連携と個々のチェイスによってZETAハンターに勝ちの隙を与えず、悲願の逆転勝利となりました。


迎えたオフライン準決勝では、CrestGamingと対戦。第一セットを獲得するも、続く第二セットを落とし勝負は第三セットへ。大会規約では獲得セットが優先されるため、このセットを引き分けにしてしまうと敗北してしまいます。
ここでSiLiaの夢の魔女が出陣。夢の魔女を得意とするCrestGamigサバイバーに対し苦戦が予想されていたが、ここでもSiLia選手が魅せます。初動からサバイバーを圧倒し、完璧な盤面把握にと落ち着いた立ち回りによって4人吊りをはたし、勝利に王手を。サバイバーもハンターの活躍に答えるように実力を余すところなく発揮し、2人脱出を果たし決勝へ進出しました。



そして迎えた決勝戦。
夏に届かなかった舞台。昨年の秋はここで敗れたこの舞台で世界への切符を獲得するために敗者組から上がってきたCrestGamingと今季4度目の対戦。
今季の成績は3戦3勝と無敗であり、お互いに交流戦も多く行い腹の割れているチーム同士でした。
選手達は初戦からsoar選手のチェイスにSinami選手の補助、mone選手の完璧な救助で日本屈指のサバイバーとの呼び声の高い連携力を見せつけ4人逃げを達成。

その後もMiraiK選手が危なげなく1人吊りを果たし、セットを獲得。
第2セットではサバイバー陣が3人吊りされてしまい、SiLia選手に託された後半戦。
序盤こそ時間を稼がれてしまうものの、特質に興奮を採用したことでCGサバイバーの猛攻をものともせず4人吊りを達成し逆転でこのセットも獲得。
決勝戦はBo5の為、優勝に王手がかかります。
第3セットではサバイバーの連携が崩れ3人吊りをされてしまい、ハンターも引き分けの結果に。
勝負の第4セットではCGハンターは今季初登場のガードNo.26を選択。
ここも一人が早めに脱落してしまう厳しい状況に置かれましたが、ここはリーダーSinamiの圧倒的なチェイスによりチームのピンチを救いました。
この試合を引き分けに持ち込みSiLia選手は3人吊り以上で優勝が手に届く場面。
ここで選択したのは長年の相棒、黄衣の王。
黄衣の王は現環境ではほとんど使用されていないキャラクターであり、SiLia選手が最後に公式大会で使用したのは1年前となります。
本当に隠されてきた戦略であり、選手、コーチからの信頼に裏付けられた選択でした。
その信頼を胸にこの試合序盤から圧倒的な支配力で4人吊り。
FMVPと共に優勝をつかみ取りました。


選手、コーチ一丸となってつかみ取った日本1位、そして世界への切符。
2022年5月に開催予定の世界大会 『CALL OF THE ABYSS V(COAV)』に向けて選手たちは、日本代表の名に恥じぬよう、これからも精進していきます。
■IdentityV Championship 秋季日本大会
《HP》
https://www.identityv.jp/2021FALLIVC/
《秋季IVC決勝戦YouTube》
https://www.youtube.com/watch?v=FyIEjNXRnlw&t=27033s
SCARZとは
会社名:
株式会社XENOZ
本社所在地:
神奈川県川崎市川崎区駅前本町15-5 十五番館ビル 701
代表者:
友利 洋一
2012年に発足し、2015年に法人化した日本プロesportsチームの草分け的存在。
現在では国内有数の大型チームとして10部門を有し、国内・海外の大会で多くの実績を残している。
中でも第五人格部門はかなりの人気があり、発売したグッズは5分で完売などファンの熱狂度の高さがうかがえる。
《HP》https://www.scarz.net/
《Twitter》 https://twitter.com/SCARZ5
《Instagram》 https://www.instagram.com/scarz_jp/
《お問い合わせ》https://www.scarz.net/contact
会社名:
株式会社XENOZ
本社所在地:
神奈川県川崎市川崎区駅前本町15-5 十五番館ビル 701
代表者:
友利 洋一
2012年に発足し、2015年に法人化した日本プロesportsチームの草分け的存在。
現在では国内有数の大型チームとして10部門を有し、国内・海外の大会で多くの実績を残している。
中でも第五人格部門はかなりの人気があり、発売したグッズは5分で完売などファンの熱狂度の高さがうかがえる。
《HP》https://www.scarz.net/
《Twitter》 https://twitter.com/SCARZ5
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《お問い合わせ》https://www.scarz.net/contact
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- 【大会レポート】賞金総額7,824万円!『Identity V 第五人格』の世界大会が閉幕!優勝はDOU5!
- 『Identity V 第五人格』の世界大会「Call Of the Abyss VI」が2023年5月3日(水)に開催。優勝は中国大陸地区のDOU5に輝いた。<以下、ニュースリリースより>賞金総額7,824万円! 栄光のチャンピオンが降臨し、世界が熱狂した盛典が幕を閉じる――NetEase Gamesの1v4非対称対戦型モバイルゲーム『Identity V 第五人格』の「Call Of the Abyss VI」(COA VI)世界大会決勝戦が5月3日に閉幕しました。COAは『Identity V』の各種eスポーツイベントの中でも最高の競技レベルと栄誉を有するeスポーツ大会で、今年の大会の賞金総額は7824万円に上りました。 今回のCOA VIワールド決勝トーナメントは、中国の杭州と日本の東京の2会場で同時開催され、世界中にオンライン生配信されました。決勝トーナメントに進出した12戦隊(チーム)のうち、日本地区代表と東南アジア地区代表であるAXZ、ZETA、FL、Ztの4チームは東京の新宿住友ホールの会場に集結し、中国大陸地区代表の8チームは中国・杭州のCHINA HANGZHOU ESPORTS CENTER会場で試合を行いました。中国・杭州会場 日本・東京会場 4月30日から5月3日までの4日間におよぶトーナメント戦では、12チームが『Identity V』最高の栄誉をかけてしのぎを削りました。中国大陸地区のGG戦隊とDOU5戦隊が決勝まで勝ち上がり、優勝を争いました。最終的に中国大陸地区のDOU5戦隊が優勝トロフィーを手にし、DOU5_DongXがFMVPを獲得しました。準優勝はGG戦隊、3位はGr戦隊となりました。 今回のCOA VI ワールド決勝には中国大陸地区、香港・マカオ・台湾地区、日本地区、韓国地区、東南アジア地区、欧米地区の6大地区から20チームの強豪が集結しました。グループリーグの激戦を経て、12のトップチームが決勝トーナメントに進出し、負ければ終わりのトーナメント戦で大胆な戦いを繰り広げ、それぞれの雄姿を見せてくれました。 COA VI決勝トーナメントの最後を飾る優勝決定戦はさらに観客の目を引きつけ、今大会の盛り上がりは最高潮に達しました。両戦隊によるCOA VI優勝決定戦のステージは、全世界の『Identity V』ファンを興奮と熱狂の渦に巻き込み、世界中のファンが当日の生配信を観戦して、それぞれひいきのチームに声援を送りました。 この優勝決定戦はひときわ精彩を放っていました。両チームはいずれもトップレベルの実力を持つ戦隊で、優勝決定戦での実力は伯仲しており、選手の試合中のパフォーマンスも互角でした。両戦隊は5試合戦い、どちらも譲りません。Ban&Pick戦術からはお互いのキャラクターを深く研究していることがうかがえ、そうした中でも見習うべき布陣で臨みました。対戦中は双方とも優れた戦略を打ち出し、思い切った戦いを繰り広げ、かつてないほど素晴らしい試合となりました。選手たちも模範的な技術と実力を見せてくれました。最終的に一枚上手だったDOU5戦隊が勝利を収め、COA VIチャンピオンとなり、世界トップ戦隊の象徴である栄誉のトロフィーを手にしました。優勝トロフィーを掲げる写真 今回のCOAは引き続き2会場をつないで行われ、中国の杭州会場には観客3000人余り、日本の東京会場には観客500人余りが詰めかけました。双方の会場では至近距離で直接試合を観戦するだけでなく、グッズ販売や選手のファンミーティングといったさまざまなイベントも開催されました。チケットを購入して会場を訪れたプレイヤーは、Identity Vの隠者のオフライン限定衣装も受け取れました。さまざまなオフラインイベントによってプレイヤーの観戦気分も盛り上がり、会場の雰囲気をさらに熱くしてくれました。会場の写真 今大会は世界的にも注目を集めました。COA VIワールド決勝トーナメント開催中、『Identity V』大会関連のトピックやワードが頻繁に中国のウェイボー(Weibo)や海外のTwitterのトレンドに登場しました。ここからも、本大会がすでに全世界で大きな影響力を持っていることがわかります。 今回の『Identity V』COA VIワールド決勝では、各地区代表チームが並外れた実力と自分たちのスタイルを見せつけ、クオリティの高い国際試合を繰り広げました。また、eスポーツ大会のオフライン戦が復活し、選手、観客、スタッフのオフライン参加により大会がさらに活気づき、『Identity V』の世界的な大会が着実に発展している様子も目の当たりにできました。これからも『Identity V』がますますエキサイティングなeスポーツ試合をもたらしてくれることを期待しましょう。