iOS / Android用アプリ『テクノロイド ユニゾンハート』が、2022年1月21日にサイバーエージェントからリリースされる。ゲーム内容は、アンドロイドたちを育成していくのが目的。そう聞くとジャンルは育成SLGか、あるいはリズムゲームかと想像する人がほとんどだろうが、本ゲームのジャンルは何とパズルなのだ。

パフォーマーは全員アンドロイド。プレイヤーは4体のアンドロイドと出会い共に過ごすことに

極度な地球温暖化により空の下から逃れた人々が、労働力として生み出したアンドロイドたち。その技術はどんどん向上し、人と見分けがつかないほど精巧なアンドロイドが作られるようになった近未来が舞台。

 

プレイヤー(男女選択可)は、そんなアンドロイドを整備する技師(ドクター)の見習い。師事している専属技術者「エソラ」と一緒に、超巨大エンターテインメントタワー「バベル」へ訪れた際に、師匠とはぐれてしまうプレイヤー。「師匠はどこだろう…?」慣れぬバベルの中を彷徨っているときに発見した、4体のアンドロイド。

 

▲バベルの片隅で眠っていた4体のアンドロイド

 

起動させようとしてもなかなか目を覚まさない彼ら。プレイヤーは思わず、師匠の真似をして鼻歌を歌いながら作業をしたところ、突然彼らの目が見開かれた…。

 

こうして目を覚ました4体のアンドロイドはプレイヤーが引き取ることになり、ユニット「KNoCC」としてデビューさせることになる。目標は、バベルで頂点に上り詰めること。

 

▲陽気で騒がしく人懐っこい性格。ユニットのムードメーカー的存在「コバルト」。

ゲームの進行はストーリーとライブの2本柱

ゲームの進行は、大きく分けて「ストーリー」と「ライブ」の2つ。「ストーリー」はユニット「KNoCC」のメンバーが他のユニットたちと出会い、切磋琢磨していく「メインストーリー」のほか、「イベントストーリー」や「アンドロイドストーリー」「ミニストーリー」など、さまざまな角度からアンドロイドに関するエピソードが楽しめる。

 

アンドロイドたちは人間ではない。けれども、彼らには「kokoro」という特殊システムが組み込まれていて、経験に応じて人間に似た「心」を持てるかもしれない。

 

なお、ストーリーを進めるためにはユニットのRANKを上げる必要がある。そのRANKを上げるためには、ライブで成功を納めなくてはいけない。

 

▲たくさん用意された「ストーリー」モード

パズルを解いて観客たちを熱狂させる「ライブ」

本記事の冒頭でも少し触れたが、このゲームは音楽ユニットが4体で歌い、観客からの評価を得るというゲームだ。しかしゲームのジャンルは育成シミュレーションでもなければ、リズムゲームでもない。今までにないゲームと音楽の融合。その秘密をお伝えしよう。

 

▲ゲームのライブ画面。画面下部にあるアイコンをタッチして消すのが目的

 

ライブ画面を見てほしい。大きく分けて、画面上部が2頭身にデフォルメされたアンドロイドがステージに立っており、画面下部がパズル画面となっている。

 

アンドロイドが歌う時には一体ずつステージの手前へ移動し、そのとき画面下部のアイコン(kokoroビット)をタッチすれば、消したkokoroビットの数に応じて、そのアンドロイドの得点が入るという仕組みだ。

 

kokoroビットは同じkokoroビットが隣接している場合はまとめて消すことができるので、できるだけ多くのkokoroビットを消すのが目的となる。連鎖はなく、kokoroビットを動かすこともできないため、パズルゲームとしてはかなりシンプルなカテゴリーに入る。

 

それどころか、ゲームを進めると「AUTO」というボタンが表示され、パズルゲームを自動的に進めて貰えるようにすらなる。そうなると、プレイヤーは見ているだけでゲームが進行することになる。

 

多くの人はそこで「パズルゲームなのにプレイヤーがパズルをやらないなんて、そんなことある?」と疑問に思うだろう。筆者もそう感じた。だがゲームを進めていけば、誰もが納得するだろう事実に直面するのだ。

 

▲kokoroビットを消したところ。中央左の「SONG 1/4」はセトリ4曲中の1曲目を演奏中という意味で、中央右の「8400/8400」はユニットの体力を示している

 

このゲーム最大の魅力は、ユニットたちが歌う「歌」そのもの

ゲーム中、メニューなどでも「歌」が流れてくることはあるが、一番しっかり歌を聴けるのはライブ中。乱暴な言い方をすれば、「ライブ中は歌が聴きたい。せっかく歌を聴いているのだから、パズルに頭を悩ませたくない」という気持ちが先立ってしまう。

 

ライブ中に演奏される曲は、セットリストとして予め決めておける。入手した楽曲を自分好みのセトリに並び替えてセットし、その曲順で再生されるライブを聴けるのだから、それはもうご褒美タイムに違いない。

 

さらに、セットリストとは別に「ラストソング」という枠でも曲を設定できるので、「アップテンポの曲のあとはバラード調。でもラストソングは元気のいい曲を…」というように、ライブを自分ごのみにデザインしていけるというわけ。楽曲は自分たちのユニット以外の楽曲もあるので、「2曲目はあのユニットのカバー曲かな」というようなマニアックな楽しみ方もできる。

 

肝心の楽曲を増やすには、ストーリーモードを進め、ライブをこなしてRANKを上げていく。

 

▲セットリスト選択画面。やはりライブの1曲目は自分たちの歌にすべきか迷う

 

▲パズルは全部「AUTO」にまかせておいても構わないが、上手いプレイができるとユニットたちの掛け合いや、複数キャラが協力する「UNISON」演出などが見られる。いつかは、パズルも上達したい

初回ガチャは最高ランクの☆4が確定

本作のガチャは、初回(チュートリアル)は最高ランク☆4のアンドロイド用メモリーが1つ確定するうえ、納得いかない場合は何度でも引き直すことができる親切設計。好きなキャラのメモリーが出るまで、「引き直す」を選ぶといい。

 

▲チュートリアルで引いたガチャの結果。最後の1枚が最高ランク☆4メモリー

 

このガチャ結果を見て気づいたことはないだろうか。そう、入手できるメモリーやスキルカードは、プレイヤーが最初に目覚めさせたアンドロイド4体分のものだけではない。ライバルだと思っていたユニットのメンバーも、4体のユニットの一体として迎え入れられるようになっている。それどころか、4体全員を他ユニットのアンドロイドで構成することすらできるようになっている。

 

▲メンバー選択は自由。☆4のメモリーを持っているキャラ×4体で構成したい

 

初期メンバーの4体の中ではなく、他ユニットのメンバーに目移りしてしまったアナタ。好みの4体でユニットが組めるんです。現実のアイドルグループに例えると、あの事務所のグループAのBくんと、グループCのDくん。グループEのFくんと、グループGのHくんというドリームチームのようなユニットが、他グループの歌をカバーしながら歌うだなんて、それはもう年末年始の年越しコンサートレベルな幸福。

超豪華なスタッフが作る、ハイレベルな「歌と楽曲」を聴くゲーム

楽曲制作を担当しているのは、音楽クリエイター集団「Elements Garden」。最近の実績だけでも、アニメだけでも『転生したらスライムだった件(第二期)』BGMや『回復術士のやり直し』OPの編曲、『アサルトリリィ BOUQUET』OPの作曲・編曲。『A3! SEASON AUTUMN & WINTER』EDの作詞と作曲などなど、制作実績は膨大。

 

そんな彼らがゲーム内の全楽曲を手掛けているため、レベルの高さは保証済みだ。

 

このゲームの魅力の多くは楽曲を聴くためと、アンドロイドたちと共に経験するストーリーという2本柱。

 

やらない理由は、みつかりません。

 

▲パズルの「AUTO」を解除して手を止めれば、楽曲が再生され続ける。パズルを解いてしまい、ステージをクリアするのが「もったいない」と感じられるゲームなんて、初めての体験

テクノロイド ユニゾンハート 概要

タイトル:テクノロイド ユニゾンハート
ジャンル:「kokoro」を育むパズルアドベンチャー
対応機種:iOS / Android
利用料金:基本プレイ無料(アプリ内課金あり)
公式サイト:https://techno-roid.com/
公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCENHXNNJTTQ_ddEQ-YiZBbA
公式Twitter:https://twitter.com/TECHNOROID_info

 

担当ライター:MW岩井

 

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