FPSやMOBAといったeスポーツタイトルをプレイする際に揃えておきたいのがゲーミングデバイス。ゲーミングPCに始まり、マウス、マウスパッド、ヘッドセット、キーボード、モニター……など、いずれも性能面でプレイヤーのゲームプレイをサポートしてくれる頼もしい存在だ。
今回紹介する「Optix MPG321UR-QD」は、優れた映像表現力を誇る量子ドット搭載4K/144Hz対応ゲーミングモニター。実機画像やゲームタイトルのスクリーンショットを交えつつ、気になる特徴などを紹介していこう。
圧倒的な映像表現を実現させた大型ゲーミングモニター
今回レビューするゲーミングモニターは、MSI製のOptix MPG321UR-QD。メインの映像出力用にDisplayPort(DP)とHDMI端子を搭載し、3,840×2,160の解像度(4K UHD)に対応している。PCモニターの表現力を現すVESA DisplayHDR 600の規格を満たし、従来のPCモニター以上の高コントラストな映像表現が可能だ。
加えてPCだけでなく、家庭用ゲーム機PlayStation 5(PS5)の映像出力も対応済み。HDMI2.1端子を搭載しているからこそ、PS5を4K/120Hzの高精細なグラフィックでプレイできる。
液晶サイズは32インチ、本体サイズが727.1mm(幅)×251.8mm(奥)×482.2mm(高さ)、重量は約10.1kgだ。
▲Optix MPG321UR-QDの前面イメージ。比較対象は560mlのペットボトル
続いて実際の設置イメージをご覧いただきたい。32インチを誇るOptix MPG321UR-QDのサイズ感はとにかく圧巻。具体例として筆者が所有するPCデスクの場合だと、中央に1台置いただけでもインパクトは充分以上。周辺にキーボードやスピーカー、PCデスク向けマイクを置く程度なら問題ないが、もう1台PCモニターを運用するなら設置スペースを工夫する必要があるだろう。
▲Optix MPG321UR-QDの背面イメージ。モニター設定を調節するNAVIキーが下部に配置されている
モニター背面にはMSIを象徴するドラゴンエンブレム、および本体設定をカスタマイズできるNAVIキーが見られる。どちらもピンクゴールドで色分けされており、本体のブラックカラーと調和した仕上がりなのがポイントだ。
▲Optix MPG321UR-QD付属のスペーサーネジ。モニター背面に取り付けて使用する
スタンド部分は上下の角度(チルト)と左右の首振り(スベイル)に加え、0mm~100mmの範囲で高さを切り替え可能。「画面までの距離が遠くて首が少し辛い……」という場合でも、ユーザー自身で好きなポジションに変えられる。また、VESA100規格に対応した周辺機器(モニターアーム等)も付属のスペーサーネジで問題なく取り付けOKだ。
▲Optix MPG321UR-QDのポート部分。映像出力用の端子と各種USB端子が並んでいる
▲Optix MPG321UR-QDの側面。USB端子(2ポート)とヘッドフォン端子が隣接
Optix MPG321UR-QDはポート部分に計10個のUSB端子を装備。スマートフォンの充電やUSBハブ等々、用途に応じて各種デバイスを自由に接続できるほか、本機に繋げたデバイスを最大4台のハード間(PC/PS5)で共有できるKVMスイッチ機能が便利。リモートワーク用とゲームプレイ用でPCを使い分けたいときなど、普段から複数のPCを運用しているユーザーにとってかなり役立つ機能と言えるだろう。
▲KVMスイッチ機能を使って2台のPCおよび周辺機器をモニターへ接続した様子。
▲背面のアイコニックなドラゴンエンブレム。きらびやかなピンクゴールド調で高級感たっぷり
高リフレッシュレートでeスポーツ向け性能も充実
ここからはOptix MPG321UR-QDのスペックや性能面について見てみよう。本機の最大の特徴は、何と言っても圧倒的な映像の表現力。冒頭で触れた高コントラストに続き、量子ドット技術を取り入れた液晶パネルは色域のカバー力に優れ、メリハリのついた鮮やかな発色を得意としている。
それでいてeスポーツ向け性能もしっかり両立させており、リフレッシュレート(1秒間に画面を書き換える回数)は144Hz、応答速度も1msをマーク。スピーディーな映像描写が求められるFPSや対戦アクションゲームでも、Optix MPG321UR-QDの性能ならば充分に対応できる。視界を広く保って画面内に多くの情報を収められる32インチ液晶パネルも魅力的だ。
▲Optix MPG321UR-QDの製品スペック一例(引用:https://jp.msi.com/Monitor/Optix-MPG321UR-QD/Specification)
円滑なゲームプレイを支えるためのアシスト機能も充実している。映像のカクつきやティアリングを抑える「G-SYNC Compatible」をはじめ、残像感を抑える「アンチモーションブラー(MPRT)」、眼精疲労を予防する上で効果的な「ブルーライトカット」に暗い映像を見やすくする「ナイトビジョンモード」……などなど、いずれも快適なPCライフ&ゲーミングライフを満喫するために欠かせないものばかり。
ほかにも専用アプリケーション「GamingOSD」をインストールしておくと、PC側でモニター設定を管理することもできる。Optix MPG321UR-QDは表現力に加えて一定以上のユーティリティを兼ね備えているのだ。
視界の広さでゲーム内情報を一気に把握
最後は実際のゲーム画面を交えつつ、Optix MPG321UR-QDの魅力をお伝えしたい。まずは基本プレイ無料の『リーグ・オブ・レジェンド』。5人1組のチーム同士で争うMOBAタイトルで、プレイヤー同士の連携力が問われる競技性の強いタイトルだ。
レビュープレイで最も実感した本機のメリットは「視界の広さ」。液晶パネルが小さいPCモニターと比べ、32インチ液晶パネルを持つOptix MPG321UR-QDは画面内に様々な情報(マップ地形/敵プレイヤーの位置)を収めることができる。このゲームは「情報量の多さが勝敗に直結する」と言っても過言ではないため、大型ゲーミングモニターを使用するメリットは多大と言っても良いだろう。
▲『リーグ・オブ・レジェンド』のゲーム画面。視界が広いと試合時の情報把握に大変便利
eスポーツタイトルだけでなく、オープンワールドゲーム等の美しい3Dグラフィックを楽しみたい場合にも本機は大いに役立つ。筆者は実際に『サイバーパンク2077』を遊んでみたが、きめ細やかに描き込まれたナイトシティーの街並みに改めて感動。こうしたゲームプレイのほか、4K解像度に対応した映像作品の鑑賞も、Optix MPG321UR-QDなら存分に迫力を味わえるはずだ。
▲『サイバーパンク2077』のゲーム画面。ナイトシティーの夜景が4Kモニターに美しく映える
今回ご紹介したOptix MPG321UR-QDは、4K映像もeスポーツタイトルも両方一挙に楽しめる大型ゲーミングモニター。サイズ感ゆえに設置スペースを考慮する必要こそあれ、高品質な性能はビジネスからハードなゲームプレイまで万遍なく応えてくれるだろう。これから新しいPCモニターを導入しようと考えている方は、ぜひOptix MPG321UR-QDをチョイスしてみてはいかがだろうか。
※今回レビューに使用した製品は、MSI様からご提供いただいています。
Optix MPG321UR-QD スペック表
関連記事
-
- 『モンハンワイルズ』公認モニター「MPG 321URX QD-OLED」レビュー…4K対応の31.5インチQD-OLEDで体験する、進化した狩猟生活
- 提供:エムエスアイコンピュータージャパン 全世界で累計販売本数1億本を突破する人気ハンティングアクション「モンスターハンター」のシリーズ最新作『モンスターハンターワイルズ』が、2025年2月28日(金)にいよいよ発売を迎えようとしている。本作はアクションゲームとしての進化のみならず、ドラマチックなストーリー展開とゲームプレイがシームレスにつながる、途切れることのない没入感を体験できる。 そんな本作を最大限楽しむため、PCやゲーム機を新調したユーザーも多いと察するが、まずはモニターを刷新してみるのはいかがだろうか。今回は、美しく描かれた『モンスターハンターワイルズ』の世界へより没入するために、その魅力を引き出してくれる同作の公認画質の認証を受けたMSIのゲーミングモニター「MPG 321URX QD-OLED」を紹介する。 ◆アクション、ストーリー、世界観など全てがパワーアップした『モンスターハンターワイルズ』 まず、『モンスターハンターワイルズ』について軽く触れておこう。本作は『モンスターハンター』シリーズの最新作であり、PlayStation®5 / Xbox Series X|S / Steam® でプレイ可能だ。 飢えた肉食モンスターが群れて争う過酷な「荒廃期」と、「異常気象」を経て迎える豊かな生命が溢れる「豊穣期」という二面性を持った広大なフィールドでは、生物たちがまるでそれぞれの意思を持っているように行動する。採掘では鉱石のかけらがパラパラと落ちたり、モンスターの骸が時間を経て骨塚に変化したりと、その表現はマシンスペックの向上に伴い大きく進化した。 メインモンスターとなる「アルシュベルド」や、オープンベータテストでたくさん狩猟されたであろう「ドシャグマ」など、個性豊かな新規モンスターはもちろん、久々の登場となるイャンクックやゲリョス、ババコンガといった懐かしいモンスターたちも復活する。新たな表現で彼らのどんな生態が描かれるのか、楽しみにしたいところだ。 また、シームレスに紡がれ、まるで海外ドラマのようにやめどきを失うストーリーやその世界観にも注目だ。 本稿で紹介するMPG 321URX QD-OLEDは、そんな『モンスターハンターワイルズ』を最大限楽しめる公認画質の認証を受けている。詳しくみていこう。 ※イメージです。 ◆31.5インチ4Kで美しくも厳しい世界をあますことなく MPG 321URX QD-OLEDの大きな特徴は、量子ドットと有機ELを組み合わせた最新世代の31.5インチ4KQD-OLEDパネルだ。色純度の高い鮮明な画像やディテール、より鮮明なテキストを表示する量子ドットと、色の切り替えが超高速で残像を感じない有機ELが融合し、次世代の映像美を楽しむことができる。とりわけ黒色の美しさが特徴的だ。コントラスト比も高いので、暗部の色の違いもしっかり見て取れる。有機ELは色の切り替えが高速であるため、アクションゲームという側面からみても有益だろう 実際に目にすると明らかに“美麗”という言葉が相応しく、色彩豊かでメリハリのある『モンスターハンターワイルズ』のデザインにピッタリだ。発色が良く色域も広いため、水や溶岩といった流動的な映像や、自然光や霧などの細かいエフェクトなども綺麗に感じ取ることができる。 ※イメージです。 また、解像度は4K UHD(3,840 × 2,160)に対応する。4Kで高いグラフィック設定にするにはそれ相応のスペックが要求されるが(推奨スペックはオープンベータテストから変更される予定であり、詳しい内容は今後の発表を待たれたい)、その分画面の情報量が増えたかのような感覚で、より世界を楽しめる。そのほか、PCでの使用時は表示できるコンテンツの数が多くなるなど、ゲーム以外でもメリットがある(※) そのほか、モニターがどれほど鮮明に見えるかを評価する指標「ClearMR」では、最高ランクの13000を取得している(2025年1月時点)。グラフィックの透明感すら感じるほどで、他モニターと比べ、画質が水々しく潤いを感じるほどに立体感を覚える。とりわけオトモアイルーやハンターの装備品など、細かなディテールが立体感をもってハッキリと表現されているというわけだ。 ※「モンスターハンターワイルズ」のパフォーマンスや動作環境ついて、詳しくは公式サイトをご覧ください。 https://www.monsterhunter.com/wilds/ja-jp/product/ ※イメージです。 さらにDisplayHDR True Black 400にも対応。HDRとは明暗のダイナミックレンジを拡大し、より鮮明な映像を表現する技術であり『モンスターハンターワイルズ』もこれに対応している。発色がより強くなるも違和感のない範囲内でより美しい映像を実現しているので、映画やゲームなど対応コンテンツをより美しく楽しめるだろう。 ◆応答速度0.03ms(GTG)に対応、ヌルヌルのアクション体験を 240Hzの高リフレッシュレートにも対応する。リフレッシュレートとは簡単に述べると、1秒間にどれほどの枚数の画像を描画し、如何になめらかな映像になるかというものだが、一般的なモニターが60Hzなのに対してMPG 321URX QD-OLEDは240Hzと非常に高い。よりヌルヌルのハンティングアクションを楽しめるというわけだ。また、応答速度もGTGで0.03msと非常に高速。遅延など一切感じることなくプレイできる。アクションに限らず、さまざまなジャンルのゲームでその性能は活きてくるだろう。 ◆カスタム可能なソフトウェア「Gaming Intelligence」で楽々設定 MPG 321URX QD-OLEDの画面の色の傾向としては、全体的に赤みが強く、青についてもやや緑色なトーンで、全体的には暖かみのある発色だ。彩度やコントラストも高く、発色の良いモニターではあるが、ユーザーによっては好みがあるかもしれない。そこで役に立つのがモニターの輝度やコントラストなどを変更する機能だ。 また、アンチフリッカー、ナイトビジョン、AIビジョン、PIP/PBP、Adaptive-Syncといった機能も搭載する。 一般的にこの機能は背面のボタンから呼び出すOSD(オンスクリーンディスプレイ)から設定することができ、MPG 321URX QD-OLEDも例に漏れず設定可能だ。しかし、もうひとつのオプションとしてソフトウェア「Gaming Intelligence」でPC上から直接設定をすることができる。機能のオンオフや画面設定を快適にできるだけでなく、マクロキーの設定やボタン割り当てなどの便利機能にも対応するため、忘れずにインストールしておきたい。 ◆「MSI OLED Care 2.0」で有機ELの懸念を払拭! 有機ELモニターの最大の懸念点である焼き付きについても、MSIは「MSI OLED Care 2.0」という総合的なメンテナンス機能で解決している。焼き付きは、静止画が長時間同じ位置に表示されることで発生する問題で、一度発生すると修復が困難だ。そうなる前にさまざまな対策を講じようというもの。 例えば、画面のピクセルを定期的に微細に移動させ、同じ位置での表示を避ける「ピクセルシフト(移動速度は低速・標準・高速から選択可能)」や、「短時間」(4時間ごと)と「長時間」(16時間ごと)の2種類のリフレッシュ機能である「パネルプロテクト」(モニターがスタンバイ状態になった際に自動実行され、約20分かけてパネルの状態を最適化する)。画面上の静止画を検出し、自動的に輝度を下げる静止画検出といった多彩な機能を搭載している。 また、有機ELのもう一つの課題である発熱に関しても、熱伝導率の高いグラフェンフィルムと専用設計のヒートシンクを採用し、ファンレス設計で対応している。ほんのりあたたかさを感じるが、長時間使用しても熱くならない。さらに、国内3年保証にも対応する。万が一のことがあった際にも安心だ。 ◆高性能だけでなく高機能、USB充電やハブ、盛りだくさんの便利機能 MPG 321URX QD-OLEDの型番に含まれるMPGとは、MSIのゲーミングモニターにおけるハイエンドモデルであることを示し、高い性能と豪華な機能を持ち合わせている。 ここまで述べてきた機能だけでなく、例えばUSB Type-CでDP Alt mode、USB PD(90W)にも対応する。映像入力も簡単なうえ、充電までできてしまう。USBハブ機能も搭載するので、ゲーミングデバイスやコントローラーをつなぐのにもピッタリだ。また、複数のPCで同じデバイスを共有できる機能「KVMスイッチ」にも対応する。ゲーミングPCでガッツリ『モンスターハンターワイルズ』を楽しみつつ、仕事用には別のPCで…というユーザーにも便利だろう。 また、組み立てにも気を遣われている。足周りは手回しネジをしめるだけで固定可能なうえ、ディスプレイ部と首もワンタッチで装着可能だ。ドライバーも用意する必要はない。なお、付属のスペーサーネジでVESA100にも対応する。モニターアームでの運用も可能だ。 ここまで述べてきた通り。MPG 321URX QD-OLEDは、量子ドットと有機ELを組み合わせた美麗なディスプレイと、高いゲーム性能を持ったモニターである。美しくも過酷な世界を描く『モンスターハンター』シリーズの進化と、シームレスに紡がれるストーリーと狩猟体験をあますことなく楽しむなら、有力な選択肢になるだろう。 2月7日(金)から実施を予定している第二回オープンベータテストや、2月28日(金)の狩猟解禁に向けて、新たなモニターを検討しているハンター諸君には、是非選択肢のひとつとして欲しい。MPG 321URX QD-OLEDの価格は217,800円前後で、MSIオンラインショップをはじめ、ECサイトなどで発売中だ。 モンスターハンターワイルズ:公式サイト https://www.monsterhunter.com/wilds/ja-jp/ MPG 321URX QD-OLED:公式サイト https://jp.msi.com/Monitor/MPG-321URX-QD-OLED ©CAPCOM
-
- MSIの27インチ湾曲ゲーミングモニター「MPG 275CQRXF」レビュー! ゲームに最適な240Hz駆動とビジネス機能を兼ね備えた万能モデル
- 提供:エムエスアイコンピュータージャパン ゲーミングモニター選びで悩むポイントの一つが画面サイズだ。大きすぎると視野角が広くなりすぎて競技に不利になり、小さすぎると没入感が失われる。MSIの新製品「MPG 275CQRXF」は27インチという扱いやすいサイズながら、高性能と実用的な機能を両立した注目モデルである。結論から言えば、高性能なゲーミング性能を求めるワンランクうえのモデルを求めるゲーマーや、ビジネスでの活用も考えているユーザーにおすすめの一台だ。 ◆WQHDパネルがもたらす没入感と視認性の向上 「MPG 275CQRXF」の特徴は、27インチWQHD(2,560×1,440)解像度の湾曲VAパネルを採用している点だ。フルHD(1,920×1,080)と4K(3,840×2,160)の中間に位置するWQHDは、デスクトップでの作業効率を高めながら、ゲームでも十分な描画性能を発揮できる絶妙な解像度と言える。 実際にFPSゲームをプレイすると、その恩恵は顕著だ。27インチの画面サイズは敵の視認性を損なわず、かつWQHDの高精細さにより、より正確な照準合わせが可能になる。画面の端まで鮮明な描写により、広い視野での状況把握も容易になった。さらに、PS5やXbox Series X|Sなどの現行ゲーム機でも1,440p/120Hz出力に対応しており、コンソールゲーマーにとっても魅力的な選択肢となっている。 湾曲パネルの採用も、本機の大きな特徴の一つだ。適度な曲率により、画面の端までの視線移動が自然で、長時間のゲームプレイでも目の疲れを軽減できる。また、よりリアルな没入感を得られることで、レースゲームやアクションRPGなどの臨場感も大きく向上する。FPSをはじめとするeスポーツの観戦でも没入感が増すのでオススメしたい。 ◆240Hz駆動で競技シーンにも対応 本機は240Hzの高リフレッシュレートと0.5msの応答速度を実現。これは競技シーンでも十分通用するスペックだ。高速で動く対象を追跡する際も、滑らかな動きで違和感なくプレイできる。RAPID VAパネルの高速応答性能により、残像感も抑えられている。 実際に『VALORANT』や『Apex Legends』などの人気FPSタイトルをプレイしてみたが、240Hzならではの滑らかな描写により、エイム時の追従性が格段に向上。また、動きの速い敵プレイヤーの動きも鮮明に捉えられ、より正確な照準合わせが可能になった。 ◆ビジネスユースも視野に入れた充実の機能群 「MPG 275CQRXF」の特筆すべき点は、ゲーミング性能だけでなく、ビジネスでの使用も考慮した機能を搭載している点だ。98Wの給電に対応したUSB Type-Cポートは、スマートフォンのみならずものによってはノートPCの充電まで可能で、配線もすっきりとまとめられる。さらにKVM機能により、ノートPCとデスクトップPCの切り替えもスムーズだ。ゲーム用と仕事用でPCを使い分けているユーザーにとっては嬉しい機能だろう。 ユーティリティソフト「Gaming Intelligence」では各種設定をPC上から操作することが可能。設定管理も秀逸で、あらかじめプロファイルを設定しておけば、ゲームの種類に応じて最適な表示設定を自動で調整してくれる。 また、画面分割機能やPIP/PBP機能により、作業効率を大きく向上させることができる。 モニター本体の操作性も優れており、ジョイスティック式の操作ボタンにより、直感的な操作が可能。OSDメニューのレスポンスも良好で、ストレスなく各種設定の変更が行える。 アンチフリッカーやブルーライトカット機能により、長時間の作業でも目の疲れを軽減。ゲームプレイはもちろん、ビジネスシーンでの長時間利用も快適だ。また、スタンドは高さ調整、スイベル、チルト調整に対応しており、最適な視聴位置に調整可能。VESAマウントにも対応しているため、モニターアームへの載せ替えも可能だ。 ◆画質と色再現性も充実 VAパネルの特徴である高コントラストにより、深みのある黒表現と鮮やかな色彩を実現。また、HDR対応により、対応コンテンツではより豊かな色彩表現も楽しめる。工場出荷時の色調整も良好で、特に調整せずとも自然な色味で使用できる点も好印象だ。 ―――――― ここまで述べてきた通り、「MPG 275CQRXF」は、ハイエンドなゲーミング性能とビジネス機能を両立したバランスの取れたモニターだ。27インチWQHDという扱いやすいサイズながら、240Hzの高リフレッシュレート、湾曲ディスプレイ、USB-C給電、KVM機能など、必要十分な機能が詰め込まれている。 価格はやや高めだが、その分の価値は十分にある。大画面でゲームを楽しみたいユーザー、競技性の高いFPSを楽しみたいユーザー、そしてゲーミングとビジネスの両立を求めるユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢となるだろう。27インチクラスのゲーミングモニターとして、まさに「ちょうど良い」アップグレード先と言える一台だ。 MPG 275CQRXF製品ページ https://jp.msi.com/Monitor/MPG-275CQRXF
-
- MSIの31.5インチ250Hz湾曲モニター「MAG 32C6X」は没入感と高性能を両立したオールラウンダー【レビュー】
- 提供:エムエスアイコンピュータージャパン 「ゲーミングモニター欲しいけど、スマートテレビと迷ってる」というユーザーをよく目にする。MSIの新製品「MAG 32C6X」は、31.5インチの大画面と1,500Rの湾曲ディスプレイを採用し、ゲームだけでなく普段使いにも適した万能型モニターだ。結論から言えば、没入感重視のゲーマーや、ゲーミングモニターとして活用しながら、スマートTV的な使い方を求めるユーザーにもピッタリの一台である。 ◆圧倒的な没入感をもたらす1500R湾曲31.5インチディスプレイ 「MAG 32C6X」最大の特徴は、31.5インチの大画面の湾曲ディスプレイである点だ。これにより、ゲームはもちろん、映画、ドラマ、アニメなど、あらゆるコンテンツで没入感を体験できる。1,500Rは人間の視野に近いため、自然な没入感となることもポイントのひとつ。また、HDR対応により、対応コンテンツであればより鮮やかで豊かな色彩表現も可能だ。 実際にFPSゲームをプレイしてみると、その違いは一目瞭然。広い視野角により、敵の動きがより捉えやすくなり、ゲームプレイの質が向上する。また、eスポーツ観戦や配信視聴時にも画面がみやすく、画面に集中せずにカジュアルに映像を楽しむ際にも手軽に臨場感を味わえる。 さらに、Fire TV StickやGoogle TV Streamer(Chromecastの後継機)などをHDMI端子に接続すれば、スマートTVとして活用することも可能だ。大画面と高い没入感を活かし、リビングのテレビのような使い方ができるのも魅力的。チューナーを搭載していないので、YouTubeやNetflixをはじめとしたオンデマンド番組を中心に見るのであれば、選択肢に入れるのも良いだろう。 家庭用ゲーム機では1,080p/120Hzに対応する点もポイントが高い。入力端子もHDMIが2つ、DPが1つあるので、PCとスマートTVデバイス、家庭用ゲーム機を繋ぐ余裕もある。さらにOSDもレスポンスが良いため切り替えもサクサクでストレスフリーだ。 ただ、唯一の弱点は角度調整に対応していないという点。これは背面のVESAマウントに対応するため、こだわるのであればモニターアームなどで対応すると良いだろう。逆に言うとスマートTV的な使い方であればそのままでOKだ。 ◆競技シーンレベルの高性能 「MAG 32C6X」は250Hzの高リフレッシュレートと1ms(MPRT)の高速応答を実現している。これは競技シーンでも通用するレベルの性能であり、FPSなどの高速なゲームプレイに最適だ。大画面であることも相まって、敵の動きがより鮮明に、より正確に捉えられるため、とくにFPSでは重宝するだろう。高速で動く対象を追跡する際も、滑らかな動きで違和感なくプレイできる。 ◆充実の機能群でゲーミング体験を最適化 「MAG 32C6X」には、ゲーマーに嬉しい機能が多数搭載されている。アンチフリッカーやブルーライトカット機能により、長時間のプレイでも目の疲れを軽減。アンチモーションブラー技術により、高速な動きでもぶれの少ないクリアな映像を実現する。また、暗所視認性を向上させるナイトビジョン、ゲーム内の視認性を自動調整してくれるAIビジョン、画面のちらつきやティアリングを防止するAdaptive-Syncなど、ゲーミング体験を最適化する機能が満載だ。 ―――――― ここまで述べてきた通り。「MAG 32C6X」は、没入感を重視するゲーマーにとって理想的なモニターだ。31.5インチの大画面と1,500Rの湾曲ディスプレイによる圧倒的な没入感、250Hzの高リフレッシュレート、1ms(MPRT)の応答速度など、ゲーミングに必要な要素が詰め込まれている。 さらに、スマートTVとしての活用も可能なこのモニターは、ゲーミングだけでなく、普段使いにも適した万能型モニターと言える。大きな画面でゲームを楽しみたいユーザー、湾曲モニターで没入感を体験したいユーザー、そしてゲーミングモニターとスマートTVの両立を求めるユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢となるだろう。 MAG 32C6X製品ページ https://jp.msi.com/Monitor/MAG-32C6X
-
- 34インチウルトラワイド240Hzモニター「MSI MPG 341CQPX QD-OLED」レビュー! 次世代の映像美と高性能を兼ね備えたゲームから仕事までこなせるハイエンドな装い
- 提供:エムエスアイコンピュータージャパン 2024年9月に発売されたMSIの「MPG 341CQPX QD-OLED」は、最新のQD-OLED技術と240Hzの高リフレッシュレートを兼ね備えた34.18インチのウルトラワイドゲーミングモニターだ。約10日間使用した印象を交えながら、このハイエンドなモニターの特徴と性能をご紹介しよう。 圧倒的な映像美:QD-OLEDがもたらす次世代の視覚体験 まず、UWQHD(3,440 × 1,440)解像度のMPG 341CQPX QD-OLEDを使用しはじめたとき、その圧倒的な映像美に息を呑むことになるだろう。QD-OLED(Quantum Dot OLED)技術が生み出す色彩の豊かさと、「本物」の黒の深さは、これまでのパネルとは一線を画す映像体験を生み出してくれる。 例えば、オープンワールドゲーム『サイバーパンク2077』のナイトシティを探索すると、ネオンサインなどの鮮やかさと暗闇の奥深さが共存し没入感が高まる。とりわけ暗いシーンでの細部の描写力は特筆すべきもので、従来の液晶ディスプレイでは見逃していたような微細なディテールまでクリアに認識できるようになった。DisplayHDR True Black 400にも対応しているため、HDR対応コンテンツもより楽しめるだろう。 また、レーシングゲーム『Forza Horizon 5』では、34.18インチ、アスペクト比21:9のの湾曲ウルトラワイド画面と相まって、その没入感はさらに増す。広大な風景が視界いっぱいに広がり、車の細部や路面の質感まで鮮明に描写される様は圧巻だ。湾曲設計により、画面の端まで均一な視距離が保たれるため、臨場感がさらに増幅される。 QD-OLEDの魅力は、ゲームだけにとどまらない。映画やアニメを視聴すると、制作者が意図した色彩がありのままに再現され、従来のディスプレイよりも一段うえの体験ができていることがよくわかる。古い映画などの印象すら新しくしてしまう。さらに驚いたのは、普段何気なく見ているデスクトップの壁紙ですら、いつも以上の美しさで輝いて見える。 なお、モニターの鮮明度(クリアさ)を示す規格「ClearMR」においては、最高ランクの「13000」を取得しているそうだ(2024年9月時点)。 高性能と目への優しさの両立 MPG 341CQPX QD-OLEDは、美しさだけでなく高い性能も兼ね備えている。240Hzという高リフレッシュレートと0.03ms(GTG)の応答速度は、特にFPSなどの競技性の高いゲームで真価を発揮する。 『VALORANT』や『オーバーウォッチ2』などのタイトルをプレイしたところ、敵の動きがこれまで以上に滑らかに見え、狙いを定めやすくなったことを実感した。特に、敵が素早く画面を横切る瞬間や、急な方向転換をする場面で、その違いが顕著。240Hzと高いフレームレートでゲームをプレイすることで、状況把握や反応速度の向上にも直結することを、身をもって体験できた。 また、これほどの高性能でありながら、目への負担を軽減する機能も備えている。ハードウェアレベルのブルーライトカット機能が搭載されており、長時間のゲームプレイや作業でも目の疲れを感じにくい。通常、ブルーライトカット機能を使用すると色味が変わってしまうことが多いが、このモニターではQD-OLEDの優れた色再現性により、色味の変化をほとんど感じることなく、目に優しい映像を楽しめる。 OLEDの懸念を払拭する技術 OLEDモニターの最大の懸念点である焼き付きについても、MSIは「MSI OLED Care 2.0」という独自の技術で対策を講じている。この機能は、ピクセルシフト、パネルプロテクト、静止画検出など、複数の焼き付き防止メカニズムを組み合わせたものだ。 また、OLEDのもう一つの課題である発熱に関しても、MSIは独自の冷却技術で対応している。熱伝導率の高いグラフェンフィルムと専用設計のヒートシンクを採用し、ファンレス設計を実現している。使用中は、モニターに手を近づけるとほんのり暖かさを感じる程度で、過度の熱さを感じることはなかった。さらに、ファンレス設計のため動作音も皆無なため、静寂な環境でのゲームプレイや作業にも最適だ。 多機能性と使いやすさの追求 MPG 341CQPX QD-OLEDは、高画質・高性能だけでなく、使いやすさにも徹底的にこだわっている。例えば、KVMスイッチ機能は、複数のデバイスを切り替えて使用する際に非常に便利だ。仕事用のノートPCとゲーミングデスクトップを頻繁に切り替えて使用する場合などに重宝するだろう。 USB PD 90W対応の充電機能も見逃せない。ノートPCを接続すれば、モニター経由で充電が可能だ。これにより、デスク周りのケーブル類を大幅に整理することができ、作業環境がすっきりと改善することも可能だ。 さらに、Gaming Intelligence対応により、各種設定も簡単に行える。専用ソフトウェアを使えば、モニターの各種機能をPCから直接制御できるため、OSDメニューを操作する手間が大幅に省ける。ゲームごとに最適な設定を保存しておけるのも便利だ。 その他、アンチフリッカー、ナイトビジョン、AIビジョン、Adaptive-Syncなど、ゲーマーにはお馴染みの機能も多数搭載されており、様々なゲームジャンルや環境に合わせた最適な視聴体験を得ることができる。 ――― ここまで述べてきた通り、MPG 341CQPX QD-OLEDは、圧倒的な映像美、高いゲーミング性能、そして多彩な機能を兼ね備え、あらゆる面でゲーマーの期待に応えてくれるゲーミングモニターだ。価格は236,300円と決して安くはないが、その性能と品質、そして3年間の国内保証を考慮すれば、十分な価値がある。 美しいウルトラワイドモニターで没入感のあるゲーム体験を求める方、圧倒的な高スペックで映像美を存分に楽しみたいユーザー、ゲームもビジネスも妥協したくない、最上位グレードの製品を求めるユーザー、そして240Hzの高リフレッシュレートを活かし、FPSなどの競技ゲームで真剣に勝負したい方にオススメしたい。 MPG 341CQPX QD-OLED:製品ページ https://jp.msi.com/Monitor/MPG-341CQPX-QD-OLED