「RAGE Shadowverse 2022 Summer」の予選大会が2022年5月14日・15日に行われた。2年ぶりのオフライン開催となった今大会では、本戦以外にも物販やサイドイベントなどに多くの人が集まり盛り上がりを見せた。
大会1日目はスイスドロー形式による予選、2日目は予選とプレーオフトーナメントを開催。この2日間で2022年6月19日に開催されるグランドファイナルズの出場者が決まった。
本記事では、久々のオフライン大会を突破した選手たちの戦いを、カードセットなども紹介しながら振り返ってみたい。

今大会において圧倒的な活躍を見せたのが、「進化ネクロ」である。「進化ネクロ」にはラストワードが軸となる「ラスワ型」と、「双極の生命・フラム=グラス」を軸とした「フラグラ型」が存在する。
「ラスワ型」は序盤にラストワードカードの破壊数を稼ぎつつ、中盤は「カースメーカー・スージー」の直接召喚、またはリアニメイト効果で進化回数を稼ぐ。最後は「スケルトンレイダー」や「霊体の侵入」といった打点カードでフィニッシュするのが特徴だ。
一方「フラグラ型」には葬送カードが多く採用され、「双極の生命・フラム=グラス」を葬送・リアニメイトすることでフィニッシャーとしている。また、「ラスワ型」と同様に「スケルトンレイダー」や「霊体の侵入」によるフィニッシュも狙える。細かい打点を与えつつ疾走打点でリーサルを狙う「ラスワ型」に対して、「フラグラ型」は高い打点でOTKを狙うのが特徴だ。
なお、2022年5月19日から実装されるアディショナルカードでは、直接召喚を封じるカード「グランスエンジェル」が登場する。ニュートラルカードゆえに、今後各クラスのデッキで採用される可能性は高い。今季は「ハンドレスヴァンプ」や「回復ビショップ」などでも直接召喚が用いられているため、アディショナルカード実装後は環境が大きく動くことが予想される。
大会2日目から、とんとん選手とLVS|真春選手の試合の様子をお送りする。今大会はネクロマンサー・ウィッチ・ロイヤルの採用が目立ったが、このマッチでは両者とも「ハンドレスヴァンプ」や「守護ビショップ」を採用するといった、今大会では珍しいクラス選択となった。
各選手の採用デッキは以下のとおり。
とんとん選手
LVS|真春選手

1試合目はとんとん選手「ハンドレスヴァンプ」とLVS|真春選手「進化ネクロ」の対決。LVS|真春選手はカードが全く展開できない厳しい立ち上がり。とんとん選手は盤面にフォロワーを展開していき、LVS|真春選手の体力を細かく削る。その後、5ターン目にLVS|真春選手は「干絶の飢餓・ギルネリーゼ」を引き、持ち直しに成功した。
手札が減らせず決め手に欠けるとんとん選手だったが、7ターン目に好機が訪れる。「御宿の幽霊犬」を盤面に残したLVS|真春選手。これにより「ルームサービスデビル」の撃ち先ができてしまった。とんとん選手は「銀釘の射手」、「ルームサービスデビル」を展開。これにより手札が2枚以下になり、「月下の跳躍」の効果で「銀釘の射手」にバフと疾走が付与された。最後は事前に展開していた「伝説の古書」のバーン効果でとんとん選手の勝利となった。

2試合目はとんとん選手「守護ビショップ」とLVS|真春選手「進化ネクロ」の対決。早めに守護の破壊数を稼ぎたいとんとん選手は、4ターン目に「ミラクルラフター・カルミア」を引いたことで盤面のフォロワーにバフをかけていく。続くLVS|真春選手も素早く盤面の処理に成功した。その後もネクロマンスを順調に増やしていくが、進化数は稼げていない。
一方とんとん選手は次々とフォロワーを展開。簡単には処理しきれない強力な盤面を作り上げた。その盤面をLVS|真春選手は「絶叫の拡散」「絶叫の沈黙・ルルナイ」「ケルヌンノス」で完全に処理する。続く8ターン目でLVS|真春選手は「双極の生命・フラム=グラス」「スケルトンレイダー」を展開し、とんとん選手の体力を残り2まで削る。しかし、回復力とダメージカットが強力な「守護ビショップ」を前にあと一歩が削りきれず、9ターン目にとんとん選手が勝利を決めた。
プロ選手を相手に「元々好きだった」と語る「守護ビショップ」で勝利したとんとん選手。惜しくもプレーオフ進出は逃したものの、スイスドロー3連勝を果たした。
続いて、同じく大会2日目から、ういはら選手と拓海/G×G選手の試合の様子をお送りする。プレーオフ決勝となる本マッチ。勝てばグランドファイナルズへの進出が決まる。
各選手の採用デッキは以下のとおり。
ういはら選手
拓海/G×G選

1試合目はういはら選手「バフドラゴン」と拓海/G×G選手「進化ネクロ」の対決。ういはら選手は序盤から順調にPPブーストを進める。「天使の恩寵」や「メルヘンマーメイド」といったドローソースも豊富で、手札の枯渇を防いだ。一方、拓海/G×G選手は「絶叫の拡散」による横並べ展開。ネクロマンスの使用数も順調に稼いでいく。
拓海/G×G選手としては本来ならリーサルも見えてくる状況だったが、7ターン目にういはら選手が「ブリザードハート・フィルレイン」を展開したことで状況が一転。手札コスト上昇の効果が足枷となり、拓海/G×G選手はフォロワーの展開ができない。盤面の除去もままならず、ういはら選手が勝利を決めた。「ブリザードハート・フィルレイン」3枚採用という珍しい構築が勝利を導く結果となった。

2試合目は「進化ネクロ」ミラー対決。ただし、ういはら選手は「ラスワ型」、拓海/G×G選手は「フラグラ型」という違いがある。序盤は両者ともに好調な滑り出し。ういはら選手はラストワードを稼いでいく一方で、拓海/G×G選手は「ケルヌンノス」や「絶叫の沈黙・ルルナイ」などを引く盤石な手札状況。
その後も互いに好調な動きを見せる。しかし、ういはら選手は手札超過により「鎖杖のネクロマンサー」が消えてしまい、リーサルを逃す痛い展開に。拓海/G×G選手が8ターン目に「スケルトンレイダー」を2枚展開し勝利。グランドファイナルズへの望みを繋いだ。

3試合目はういはら選手「進化ネクロ」と拓海/G×G選手「スペルウィッチ」の対決。「スペルウィッチ」はいかに早く「ウーシンマスター・クオン」のスペルブーストを貯めるかが鍵となる。序盤からういはら選手はラストワードの破壊数を稼ぐ。一方、拓海/G×G選手は「ウーシンマスター・クオン」を5ターン目に引くやや遅い展開だ。
その後もういはら選手は着々とラストワードの破壊数を増やしつつ、強力な盤面を構築していく。7ターン目に拓海/G×G選手は「天使の恩寵」で回復を入れつつ、スペルカードで盤面処理をして次ターン以降へと望みを繋ぐ。しかし、ういはら選手の手札には「鎖杖のネクロマンサー」と2枚の「スケルトンレイダー」。勝利を掴んだういはら選手は、思わずほっとした表情を見せた。
激戦の末にグランドファイナルズへの出場を決めたういはら選手。インタビューでは「緊張しすぎて手がずっと震えてた」と語った。

2022年6月19日に開催される「RAGE Shadowverse 2022 Summer」のグランドファイナルズ出場者は以下の8名に決定した。

かきp選手は「Shadowverse World Grand Prix 2021」を制した第4代世界王者だ。プロチーム「G×G」に加入したことで、今後よりいっそうの活躍が期待される注目選手である。
フィーチャーマッチとなったスイスドロー2回戦では、対戦相手のkeiya選手とお互い祈り合いの展開の中ストレート勝ち。プレーオフも順調に勝ち上がり、グランドファイナルズ進出を決めた。世界王者ということでプレッシャーがかかるのは間違いないが、世界大会でも見せた冷静なプレイングに期待したい。
実に2年ぶりの開催となった「RAGE Shadowverse 2022 Summer」。対戦したら終わりのオンライン予選とは違い、オフラインならではの選手同士のやりとりが各所で見られた。充実したサイドイベントで本戦に負けても楽しめる点は、オフライン大会ならではである。
2022年4月にはTVアニメ第2弾が放送開始したり、リアルカードゲーム「Shadowverse EVOLVE」が発売したりと、ますます盛り上がりを見せる『Shadowverse』。2022年夏の王座に輝くのは一体誰になるのだろうか。
大会1日目はスイスドロー形式による予選、2日目は予選とプレーオフトーナメントを開催。この2日間で2022年6月19日に開催されるグランドファイナルズの出場者が決まった。
本記事では、久々のオフライン大会を突破した選手たちの戦いを、カードセットなども紹介しながら振り返ってみたい。
採用率トップは「進化ネクロ」

今大会において圧倒的な活躍を見せたのが、「進化ネクロ」である。「進化ネクロ」にはラストワードが軸となる「ラスワ型」と、「双極の生命・フラム=グラス」を軸とした「フラグラ型」が存在する。
「ラスワ型」は序盤にラストワードカードの破壊数を稼ぎつつ、中盤は「カースメーカー・スージー」の直接召喚、またはリアニメイト効果で進化回数を稼ぐ。最後は「スケルトンレイダー」や「霊体の侵入」といった打点カードでフィニッシュするのが特徴だ。
一方「フラグラ型」には葬送カードが多く採用され、「双極の生命・フラム=グラス」を葬送・リアニメイトすることでフィニッシャーとしている。また、「ラスワ型」と同様に「スケルトンレイダー」や「霊体の侵入」によるフィニッシュも狙える。細かい打点を与えつつ疾走打点でリーサルを狙う「ラスワ型」に対して、「フラグラ型」は高い打点でOTKを狙うのが特徴だ。
なお、2022年5月19日から実装されるアディショナルカードでは、直接召喚を封じるカード「グランスエンジェル」が登場する。ニュートラルカードゆえに、今後各クラスのデッキで採用される可能性は高い。今季は「ハンドレスヴァンプ」や「回復ビショップ」などでも直接召喚が用いられているため、アディショナルカード実装後は環境が大きく動くことが予想される。
予選大会ハイライト① とんとん選手 VS LVS|真春選手
大会2日目から、とんとん選手とLVS|真春選手の試合の様子をお送りする。今大会はネクロマンサー・ウィッチ・ロイヤルの採用が目立ったが、このマッチでは両者とも「ハンドレスヴァンプ」や「守護ビショップ」を採用するといった、今大会では珍しいクラス選択となった。
各選手の採用デッキは以下のとおり。
とんとん選手
- ハンドレスヴァンプ
- 守護ビショップ
LVS|真春選手
- 進化ネクロ
- ハンドレスヴァンプ

1試合目はとんとん選手「ハンドレスヴァンプ」とLVS|真春選手「進化ネクロ」の対決。LVS|真春選手はカードが全く展開できない厳しい立ち上がり。とんとん選手は盤面にフォロワーを展開していき、LVS|真春選手の体力を細かく削る。その後、5ターン目にLVS|真春選手は「干絶の飢餓・ギルネリーゼ」を引き、持ち直しに成功した。
手札が減らせず決め手に欠けるとんとん選手だったが、7ターン目に好機が訪れる。「御宿の幽霊犬」を盤面に残したLVS|真春選手。これにより「ルームサービスデビル」の撃ち先ができてしまった。とんとん選手は「銀釘の射手」、「ルームサービスデビル」を展開。これにより手札が2枚以下になり、「月下の跳躍」の効果で「銀釘の射手」にバフと疾走が付与された。最後は事前に展開していた「伝説の古書」のバーン効果でとんとん選手の勝利となった。

2試合目はとんとん選手「守護ビショップ」とLVS|真春選手「進化ネクロ」の対決。早めに守護の破壊数を稼ぎたいとんとん選手は、4ターン目に「ミラクルラフター・カルミア」を引いたことで盤面のフォロワーにバフをかけていく。続くLVS|真春選手も素早く盤面の処理に成功した。その後もネクロマンスを順調に増やしていくが、進化数は稼げていない。
一方とんとん選手は次々とフォロワーを展開。簡単には処理しきれない強力な盤面を作り上げた。その盤面をLVS|真春選手は「絶叫の拡散」「絶叫の沈黙・ルルナイ」「ケルヌンノス」で完全に処理する。続く8ターン目でLVS|真春選手は「双極の生命・フラム=グラス」「スケルトンレイダー」を展開し、とんとん選手の体力を残り2まで削る。しかし、回復力とダメージカットが強力な「守護ビショップ」を前にあと一歩が削りきれず、9ターン目にとんとん選手が勝利を決めた。
プロ選手を相手に「元々好きだった」と語る「守護ビショップ」で勝利したとんとん選手。惜しくもプレーオフ進出は逃したものの、スイスドロー3連勝を果たした。
予選大会ハイライト② ういはら選手 VS 拓海/G×G選手
続いて、同じく大会2日目から、ういはら選手と拓海/G×G選手の試合の様子をお送りする。プレーオフ決勝となる本マッチ。勝てばグランドファイナルズへの進出が決まる。
各選手の採用デッキは以下のとおり。
ういはら選手
- バフドラゴン
- 進化ネクロ
拓海/G×G選
- スペルウィッチ
- 進化ネクロ

1試合目はういはら選手「バフドラゴン」と拓海/G×G選手「進化ネクロ」の対決。ういはら選手は序盤から順調にPPブーストを進める。「天使の恩寵」や「メルヘンマーメイド」といったドローソースも豊富で、手札の枯渇を防いだ。一方、拓海/G×G選手は「絶叫の拡散」による横並べ展開。ネクロマンスの使用数も順調に稼いでいく。
拓海/G×G選手としては本来ならリーサルも見えてくる状況だったが、7ターン目にういはら選手が「ブリザードハート・フィルレイン」を展開したことで状況が一転。手札コスト上昇の効果が足枷となり、拓海/G×G選手はフォロワーの展開ができない。盤面の除去もままならず、ういはら選手が勝利を決めた。「ブリザードハート・フィルレイン」3枚採用という珍しい構築が勝利を導く結果となった。

2試合目は「進化ネクロ」ミラー対決。ただし、ういはら選手は「ラスワ型」、拓海/G×G選手は「フラグラ型」という違いがある。序盤は両者ともに好調な滑り出し。ういはら選手はラストワードを稼いでいく一方で、拓海/G×G選手は「ケルヌンノス」や「絶叫の沈黙・ルルナイ」などを引く盤石な手札状況。
その後も互いに好調な動きを見せる。しかし、ういはら選手は手札超過により「鎖杖のネクロマンサー」が消えてしまい、リーサルを逃す痛い展開に。拓海/G×G選手が8ターン目に「スケルトンレイダー」を2枚展開し勝利。グランドファイナルズへの望みを繋いだ。

3試合目はういはら選手「進化ネクロ」と拓海/G×G選手「スペルウィッチ」の対決。「スペルウィッチ」はいかに早く「ウーシンマスター・クオン」のスペルブーストを貯めるかが鍵となる。序盤からういはら選手はラストワードの破壊数を稼ぐ。一方、拓海/G×G選手は「ウーシンマスター・クオン」を5ターン目に引くやや遅い展開だ。
その後もういはら選手は着々とラストワードの破壊数を増やしつつ、強力な盤面を構築していく。7ターン目に拓海/G×G選手は「天使の恩寵」で回復を入れつつ、スペルカードで盤面処理をして次ターン以降へと望みを繋ぐ。しかし、ういはら選手の手札には「鎖杖のネクロマンサー」と2枚の「スケルトンレイダー」。勝利を掴んだういはら選手は、思わずほっとした表情を見せた。
激戦の末にグランドファイナルズへの出場を決めたういはら選手。インタビューでは「緊張しすぎて手がずっと震えてた」と語った。
グランドファイナルズ進出の8名が決定!

2022年6月19日に開催される「RAGE Shadowverse 2022 Summer」のグランドファイナルズ出場者は以下の8名に決定した。
予選突破8選手 一覧
- シン
- かきp
- YAMI3
- Beita
- アオギリ
- ぴゅあ
- ういはら
- LVS|Era53

かきp選手は「Shadowverse World Grand Prix 2021」を制した第4代世界王者だ。プロチーム「G×G」に加入したことで、今後よりいっそうの活躍が期待される注目選手である。
フィーチャーマッチとなったスイスドロー2回戦では、対戦相手のkeiya選手とお互い祈り合いの展開の中ストレート勝ち。プレーオフも順調に勝ち上がり、グランドファイナルズ進出を決めた。世界王者ということでプレッシャーがかかるのは間違いないが、世界大会でも見せた冷静なプレイングに期待したい。
グランドファイナルズは2022年6月19日開催!
実に2年ぶりの開催となった「RAGE Shadowverse 2022 Summer」。対戦したら終わりのオンライン予選とは違い、オフラインならではの選手同士のやりとりが各所で見られた。充実したサイドイベントで本戦に負けても楽しめる点は、オフライン大会ならではである。
2022年4月にはTVアニメ第2弾が放送開始したり、リアルカードゲーム「Shadowverse EVOLVE」が発売したりと、ますます盛り上がりを見せる『Shadowverse』。2022年夏の王座に輝くのは一体誰になるのだろうか。
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- 2025年9月12日(金)〜14日(日)(現地時間)に格闘ゲームのeスポーツ大会「Ultimate Fighting Arena 2025(UFA 2025)」がフランス・パリで開催された。『ストリートファイター6(スト6)』部門は、年間王者を決める世界大会「CAPCOM CUP 12」のポイントが獲得できる「カプコンプロツアー 2025(CPT 2025)」のプレミア大会に位置づけられている。TOP 48はまさに世界中のトッププレーヤーが集結したドリームマッチ。その中で、地元欧州のプレーヤーの活躍も光った。日本勢は、13位にひぐち、17位にりゅうせい、小路KOGらが入った。Ultimate Fighting Arena 2025とはUltimate Fighting Arenaは、格闘ゲームに特化したヨーロッパ最大のフェスティバル。トッププレイヤー、ファンらが集結し、8つのトーナメントと、6つのコミュニティイベント、2つのアーケードイベントを実施。さらに会場では自分のPCなどを持ち寄ってオフラインで遊ぶ「BYOC」も実施される。 Ultimate Fighting Arena 2025 結果 TOP 8はこれまでのプレミア大会とはやや傾向が異なり、各国の実力派プレーヤーの中でも、今季上位に上ってこなかった顔ぶれが目立った。ウイナーズ側は日本のkingsvega、さはら、カナダのRiddles、北米のNephewの4名が名を連ね、ウイナーズファイナルでは日本人対決をさはらが勝利する。一方、ルーザーズ側はスウェーデンのJuicyjoe、チリのBlaz、北米のNoahTheProdigy、英国のbroskiが残ったが、ウイナーズから降りてきたNephewとRiddlesを下したBlazがルーザーズファイナルへ。しかしkingsvegaがBlazを下し、グランドファイナルは再び日本人対決となる。一度は敗れているkingsvegaにとっては厳しい再戦だが、それ以上にさはらの覚醒は止まらなかった。機動力と意外な動きが持ち味のブランカながら、無敵技、投げ、ドライブラッシュなどあらゆる技がさはらのEDに届かない。kingsvegaもタイムアウトを取ってリズムを変え、1ラウンドを奪ったものの、この日のさはらを止めることはできず、3-0のストレートでさはらが優勝を決めた。▲読み合いの結果とはいえ、ここは食らうだろうというODローリングをガードし、投げへのシミー、対空が出ない場面でのジャストパリィなど、❝覚醒❞したさはらのED。終わってみれば最終ラウンドはパーフェクトとまさに完璧な勝利だった さはらは優勝インタビューで、「この大会は僕の集大成だと思っていました。前回悔しいところで終わったので勝ててうれしいです」とコメント。満面の笑みで❝さはらコール❞に応えた。順位所属チーム|選手名1 さはら 2 kingsvega(きんぐすべが) 3 2Game |Blaz(ぶらず) 4 Riddles(りどるず) 5 NoahTheProdigy(のあざぷろでぃぎー) 5 Team Liquid|Nephew(ねふゅー) 7 |Juicyjoe(じゅーしーじょー) 7 Team Liquid|broski(ぶろすきー) これでさはらは「CAPCOM CUP 12」の出場権を獲得。「SFL World Championship 2025」ですでに「CAPCOM CUP 12」の出場権を持っている現メンバーとともに、Good 8 Squadのメンバー全員が出場することが決まった。また、「CAPCOM PRO TOUR 2025」のポイントは、優勝者を除き2位以下に順次与えられるため、2位にBlaz、今大会で準優勝を獲得したkingsvegaが6位に急浮上。8位でも310点と上位争いがさらに過酷さを増している。配信URL ■Day1 日本時間 9月13日(土)YouTube:https://youtube.com/live/CuMgUh1KQ9sTwitch:https://www.twitch.tv/capcomfighters_jp■Day2 日本時間 9月14日(土)YouTube:https://youtube.com/live/ESmy9rhc4QUTwitch:https://www.twitch.tv/capcomfighters_jp■Day3 日本時間 9月15日(月・祝)YouTube:https://youtube.com/live/IlW-0e8-jsITwitch:https://www.twitch.tv/capcomfighters_jp■関連リンクstart.gg:https://www.start.gg/tournament/ultimate-fighting-arena-2025-3/details© CAPCOM
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- 【現地レポート+インタビュー】東京で2回目のVCTが開催! 日本チーム不在でもスーパープレー連発で大熱狂——VCT Pacific Stage 2 Finals Tokyo
- 『VALORANT』の国際リーグである「VCT Pacific Stage 2」の準決勝・決勝戦が、8月30日(土)~31日(日)にアリーナ東京ベイにて開催された。プレーオフで勝ち進んだ上位3チームが、この日本に集結し、トップレベルの白熱した戦いを繰り広げた。▲試合会場は千葉県船橋市の「LaLa arena TOKYO-BAY」。最高気温は37℃の猛暑日の中、たくさんのVALORANTファンが押し寄せた Day 1に行われた準決勝(Lower Final)では、🇭🇰TALON(🇭🇰TLN)対🇮🇩Rex Regum Qeon(🇮🇩RRQ)が対決。Day 2の決勝戦(Gran Final)では、準決勝戦の勝者を🇸🇬Paper Rex(🇸🇬PRX)が待ち構える。▲Day 1にはプロ・ストリーマー混合チームのショーマッチ、Day 2にはラッパー・千葉雄喜によるライブパフォーマンスが実施 今大会の準優勝以上の結果を収めたチームは、9月~10月にかけてフランス・パリで開催される世界大会「VALORANT Champions 2025」への出場権を獲得することができる。Pacific全体では4枠あるうち、2枠が決定する重要な試合である。日本チームは不在——だが海外チーム相手にも熱い声援 VCTが日本で開催されるのは、2023年のMasters Tokyo以来。残念ながら、日本代表のZETA DIVISIONはグループステージ敗退、DetonatioN FocusMeはプレーオフ初戦敗退という結果に終わっており、またもや日本チーム不在のまま開催されることとなった。▲中央にある円形のステージを、ぐるりと囲むように観客席が設けられている。縦に広がるような構造のおかげで、選手との距離はかなり近く感じた(叫び声が席からでも聞こえるほど) ▲さまざまなチームグッズを身にまとうファンの姿が多く見られた。このような国際大会は、海外チームを目にすることのできる貴重な機会だ とはいえ、会場の熱い声援は、日本チーム不在ということを感じさせないレベルであったことは間違いない。現場にいる海外メディアの記者も、自国のチームがいない中でもこれだけ盛り上がるということに驚いているようだった。▲おなじみの応援ボード。配信カメラで頻繁に映されるせいか、クスッと笑えるインパクト大なものも多かった ▲前列の一部席の観客は、花道に入って選手たちと生で交流することができる! ファンにはたまらない最高の瞬間だ Pacific王者を決める激戦 さて、決勝戦の様子もレポートしていこう。準決勝で勝利を決めたのは、🇮🇩RRQであった。🇭🇰TLNに先制2マップを取得されるも、その後は持ち直して2マップを逆に連取。5マップ目に突入したが、オーバータイムにまでもつれ込む激戦の末に、🇮🇩RRQが白星を獲得した。▲序盤は🇭🇰TLNにペースを持っていかれた🇮🇩RRQ。だが後半になるにつれ本調子を取り戻し、最終マップでは持ち前の粘り強さを見せ、見事に勝利を決めた(https://www.youtube.com/live/hKa_O9nb1QI?si=jcOZObDlW11KJUWy&t=25268) 翌日の決勝戦では、初代Pacificリーグの王者である🇸🇬PRXが立ち向かった。両チームともビザの問題により欠員が危ぶまれたものの、すべてのメンバーが無事に来日することができた。▲Masters Tokyoではビザの関係で出場できなかったsomething(スミス)選手が無事に到着 試合は終始🇸🇬PRXの独壇場であったといっても過言ではない。開幕から2マップを連取し、早々に王手をかける🇸🇬PRX。特に第2マップの「アセント」では、開幕から10ラウンドを練習し、早々に12-1でマッチポイントへ。🇮🇩RRQも攻守交代後に必死に抵抗するが、さすがに11ラウンド差からの勝利は絶望的であった。▲試合開始直後から魅せる、d4v4i選手の1on2クラッチ。勢いに乗っているはずの🇮🇩RRQに、真正面からフィジカルで叩きのめす(https://www.youtube.com/live/gj5aNowpeCA?si=gwEhehFNQj7U8pk6&t=7835) 🇮🇩RRQは第3マップをなんとか返すものの、その後の第4マップでも依然として🇸🇬PRX優位の状況が続いた。▲おなじみの大胆かつ攻撃的な動きで、ひとりずつ敵を殲滅。🇸🇬PRXはこのラウンドを獲得し、マッチポイントへ(https://www.youtube.com/live/gj5aNowpeCA?si=5g1o1jxN9ePp9pP4&t=15937) ▲12-7で迎える第20ラウンド、マッチポイントの🇸🇬PRXは勝ち切るためにタイムアウトを取得した ▲1on1にまで持ちこんだ🇮🇩RRQだったが、見事勝利したのは🇸🇬PRX。二度目となるPacific王者に輝いた(https://www.youtube.com/live/gj5aNowpeCA?si=NYEZZkP9KDZ6YnY1&t=16343) ▲トロフィーをかかげる選手たち。まさに王者にふさわしい、圧倒的な戦いであったことは間違いない! まるでライブ会場——進化した最新鋭の会場演出 やはり特筆すべきは、会場演出の迫力だ。写真だけでも「美しさ」が伝わってくると思うが、やはり照明や音楽も含めたさまざまな演出が絡み合い、試合をより興奮させるような工夫がされている。▲試合開始前には音楽が流れ、観客席からは手拍子が。まるでライブ会場のように、観客をさらに熱狂させる演出が随所に散りばめられていた ▲タイムアウト中やスーパープレーの後には、このような特殊な照明効果が現れる。特に上階から観ると、かなり幻想的な演出が体験できた さらに決勝戦では、全観客に対してリストバンド型ライトが配布され、会場の雰囲気をより賑やかなものにしていた。このデバイスはただ光るものではなく、試合の展開ごとに自動的に色が変わる。▲座席に貼られる形で用意されたライトは、試合後にそのまま持ち帰ることができる。試合中は自動的に点灯・消灯するが、家に持ち帰った後は普通に使用できるようになる(側面のボタンを押すとさまざまな色で点灯する) ▲🇸🇬PRXが優勝すると、リストバンドはチームカラーのピンク色に! ▲観客席に現れる「PRX」の文字。座席単位で色をコントロールできる最新技術が使われている(https://www.youtube.com/live/gj5aNowpeCA?si=Sc3Nl3-0WDXHCHz3&t=16397) 会場の外でも楽しめる!オフライン大会ならではの催しも 試合会場の外には、さまざまなブースが用意されていた。試合以外にも、飽きさせないためのさまざまなコンテンツが目白押しだ。▲画面をタッチするとカウントダウンが始まり、パシャリと撮影。友達と一緒にイベントに来た思い出を残そう! ▲写真はその場で印刷されて、実際にもらうことができるぞ! ペンも用意されているので、プリクラのように落書きをするのもオススメ ▲VCT Pacific限定のグッズを求め、ブースには長蛇の列。人気の商品は、試合開幕前には既に売り切れになっていたほどだ ▲巨大ウィングマンをバックに、ちびウィングマンとツーショット ▲スパイクと箱で記念撮影。普通に解除してもよし、箱の後ろに隠れて解除するもよし ▲インテルブースでは「BOT撃ち」を行うことのできるコーナーが用意されていた。好成績を収めれば、先着順に限定グッズが手に入る。なかなか成功者が現れなかったものの、4回以上挑戦してクリアした猛者もいたのだとか ▲インテルのブースでは他にも、抽選会のようなものも実施されていた。なんらかの限定グッズが当たるらしい ▲TenZのサイン付きマウス(1等)を当てた豪運の持ち主! 個人的なイチオシは、やはりレッドブルブースの「チェキ」が撮影できるコーナー。イベントの思い出にと、形に残るものが手に入るのはうれしい。🇸🇬PRX優勝インタビュー 最後に、メディア合同で行われた🇸🇬PRXの優勝後インタビューの内容をお届けしよう。▲左からPatMen(ぱっとめん)、f0rsakeN(ふぉーせいくん)、something(すみす)、Jinggg(じん)、d4v4i(だばい)、alecks(あれっくす)コーチ ——まずは選手とコーチの皆様から、ひと言ずつメッセージをお願いします。PatMen:厳しい試合だったし、昨日と今日で2日連続で対戦している🇮🇩RRQの方が、いい流れだったかもしれません。しかし、自分たちがお互いを信頼し合い、止まることなく強い気持ちでプレーしたことが、勝つことのできた要因であると思います。f0rsakeN:最初の2マップまでは、自分たちのプレーがしっかりできたと思います。ただ第3マップからは、自分たちのミスもあり、相手に流れが移ってしまった印象がありました。その後の第4マップでは、自分たちの流れを取り戻すことができ、自分たちのプレーができたと思います。Jinggg:プレーについては同じ思いで、今日は勝てて本当にうれしいです。前回の🇮🇩RRQ戦では負けてしまったのですが、今回はリベンジを果たすことができました。d4v4i:チーム全員のプレーを誇りに思います。ひとりひとり素晴らしいパフォーマンスを出せて、プレースタイルだけでなくメンタル面においても自分たちの強さを発揮できたと思います。(🇮🇩RRQに)リベンジができてとてもうれしいです。今回は全員が日本に来られて良かったです。特にイリア(something選手の本名)にとってはかつてプレーしていた場所でもあるので、残りの時間で日本を楽しみたいと思います。something:今までを振り返って、何よりも重要だったのは「Esports World Cup」や「VCT Masters Toronto」などで大変なことがありながらも、その後の「VCT Pacific Stage 2」では力強くスタートを切れたことだと思います。🇮🇩RRQや🇰🇷Gen.Gのように、自分たちを研究して戦ってくるチームもあり、苦戦を強いられることも覚悟していました。それでもプレーオフ前に負けたのは🇯🇵ZETA戦だけで、ステージ全体を通して3マップしか落としておらず、今シーズン全体を見ればとてもいい結果だったと思います。そして、日本は僕にとっては第二のホームのような場所です。自分のキャリアが始まった地でもありますので、この日本に戻ってこれたということを大変うれしく思います。alecksコーチ:この「ボーイズ」たちを誇りに思います。長いシーズンでしたが、全員でここまで頑張ってきました。何よりもうれしいのは、日本でこれだけたくさんの人たちの前でプレーができたことです。声援を聞くのも最高で、みんなが集中して試合を見てくれていることがとてもうれしかったです。また、イリア(something選手)を連れて来ることができたのも良かったと思います。2023年の「Masters Tokyo」では、MVPに選ばれてもおかしくないパフォーマンスであったにも関わらず、日本に連れてくることができませんでした。なので、今回は全員がそろって日本に来られて良かったです。あとは……MVPの人にディナーをおごってもらいたいですね(笑)。▲MVPに選ばれたのはsomething選手。圧倒的なパフォーマンスを考えれば、納得せざるを得ないチョイスだ ——PatMen選手に質問です。日本に来て楽しかった思い出や、美味しかった食べ物はありますか?PatMen:まず第一に、親切な人ばかりだと思いました。日本は満喫できているのですが、ただ今は試合続きで外に出られていません。さっきd4v4iが話をしていた「一蘭」に行ってみたいです(笑)——今日の🇮🇩RRQ戦に点数をつけるなら、何点くらいだと思いますか?alecksコーチ:ロータス(第3マップ)は2点、それ以外は9点をあげてもいいと思います。2点の理由は、自分たちが何もできなかったこと。そして、自分たちの作戦や連携も含めて、思うようにプレーができなかったためです。——トロフィーの上にいる「Bok」君は勝利にどのくらい貢献しましたか?alecksコーチ:ずっとコーチングブースにいたので、10%くらいですね(笑)▲トロフィーの上に鎮座するのは、🇸🇬PRXのマスコットキャラクターである「Bok」。チームの勝利にはあまり貢献できてはいないようだ ——今回の試合において、マッププールについての有利はありましたか?alecksコーチ:やはりマップアドバンテージは大きかったです。特に🇮🇩RRQの「アイスボックス」は世界でも有数の強さを誇りますが、今回マッププールから外れていたのは幸運でした。——something選手がMVPを取った理由はなんだと思いますか?alecksコーチ:「Masters Toronto」から戻ってきてからは、彼は生まれ変わったかのように強い選手になりました。恐れを知らず、キルを取りまくり、ヨル使いの中では右に出るものはいないと言っても過言ではありません。だからこそ、MVPに選ばれたのだと思います。——d4v4i選手とJinggg選手にお聞きします。2年前にも日本で戦った経験があると思いますが、当時と今回とでプレーの感覚の違いなどはありましたか?d4v4i:今のチームは、以前よりもお互いにより正直にいられるようになったと思っています。もちろん前から親しい仲ではあったのですが、今回のほうがよりオープンに接することができていると思います。特に今シーズンは、よりチームでの関係性を育むことができたので、パフォーマンスやメンタル面においてもいい効果をもたらしていると感じます。d4v4i:(Jinggg選手にマイクを向けながら)答える?Jinggg:いや大丈夫。d4v4i:残念(笑)。▲記者会見中にも、仲が良さそうに雑談するJingggとd4v4i ——今年パリで開催される「VALORANT Champions 2025」には、🇰🇷T1と🇰🇷DRXも出場します。この2チームについてはどう思いますか?alecksコーチ:今年は🇰🇷DRXと🇰🇷T1の両方に1回ずつ負けましたが、こちらも逆に1、2回……もしかすると3回ほど勝っています。どのチームも強い相手で、特に🇰🇷DRXはプレーオフの後に調整する時間もあるので、戦い方を変えてきて、新バージョンの🇰🇷DRXを見せてくるかもしれません。🇰🇷T1についても、ここは非常に用意周到なチームであり、次のビッグイベントに向けて着々と準備を進めていると思います。強敵であることには間違いないので、こちらも作戦をよく練って、かなり準備しなければいけません。自分たちが勝つとは思いますが、とても大変な道であるとは思います。まとめ 2年前の「Masters Tokyo」を思い出させるほど、爆発的な声援の熱量が印象的な大会であったことは間違いない。選手たちとの距離の近さに、すさまじいスーパープレーの連発。そして、それらをドラマティックに盛り上げる会場演出の美しさ。ぜひ現地で観戦した人は、この感動を胸に刻みつけていただきたいところだ。ただやはり一点。今大会でも日本チームが不在であったという点は、非常に残念でならない。とはいえ2年前の「Masters Tokyo」の頃とは比べ、日本チームのレベルは非常に上がっていることは間違いない。🇯🇵DetonatioN FocusMe(🇯🇵DFM)は、かつての連敗を忘れさせるかのような快進撃を見せ、プレーオフ進出という快挙を成し遂げた。🇯🇵ZETA DIVISIONもプレーオフ進出こそ逃したものの、グループステージでは🇸🇬PRX相手にストレート勝利を収めるなど、決して他チームと比べて劣っているわけではない。▲第2マップ開始前に登場した🇯🇵DFMの選手たち(当時)。悔しい思いは幾度となく味わっただろうが、この1年は決して悪いものではなかっただろう(https://www.youtube.com/live/gj5aNowpeCA?si=YnojHUuv0jDUBvBh&t=7698) ようやく「リーグ」というシステムにも慣れてきた中で、日本チームはどれだけ躍進できるのだろうか。日本チームも間違いなく進化しているが、それ以上に世界の壁は厚いことも事実だ。今後もし、3度目のVCT日本開催があり得るのならば、ぜひ日本チームの応援が現地でできることを願いたいばかりだ。撮影:まいる編集:いのかわゆう【まいるプロフィール】関西を拠点にする男性コスプレーヤー。イベントや大会によくコスプレ姿で出没する。2021年頃から『VALORANT』にハマり、競技シーンを追い続ける。現在の推しチームは「CREST GAMING」。X:@mlunias(Photo by Subaru.F.)
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- 『ストリートファイター6』の公式大会「CAPCOM Pro Tour 2025 ワールドウォリアー」日本大会 第1回が2025年9月7日(日)にオンラインにて実施され、GO1選手が今大会一度も敗れることなく、WWポイント50点を獲得した。本大会は『ストリートファイター6』の世界大会「CAPCOM CUP 12」の出場権を獲得するために各地域でオンライン開催される「ワールドウォリアー」のひとつ。オンライン大会だが、esports Style UENOにてパブリックビューイングも行われ、多くのファンが見守る中、過去最多となる2300人以上のエントリーで熾烈な戦いを繰り広げた。CAPCOM Pro Tour 2025 ワールドウォリアー 日本大会とは『ストリートファイター6』にて、世界中のプレーヤーが年間チャンピオンを目指し、各地域で激戦を繰り広げる大会「CAPCOM Pro Tour 2025」。その大会群のひとつつである「ワールドウォリアー」は、世界各地域のトーナメントオーガナイザーによって数カ月にわたり複数回開催される。「CAPCOM Pro Tour 2025 ワールドウォリアー 日本大会」は、順位に応じてポイントが獲得できる5回の通常大会と、ポイント順位上位選手8名による決勝大会の全6回で構成される。今年の日本大会は「スーパーリージョン」として位置付けられ、「CAPCOM CUP 12」の出場権を獲得できるのは2名。1名は5回の大会で最もポイントを獲得した選手。もう1名は、2〜8位までの選手の直接対決により決定する。なお、今回の「ワールドウォリアー」の成績優秀者の中から、2026年に愛知県で行われる「アジア競技大会」の日本代表選手の選考大会でもある。 ワールドウォリアー 日本大会 #1 試合結果 「ワールドウォリアー」日本大会 #1は、昨年の同大会と比べて倍以上となる2300人以上がエントリー。すべての試合はオンラインで、プールではダブルエリミネーションのBo3、トップ8以降はBo5で行われた。エントリーの中には「ストリートファイターリーグ」や世界の大会で上位に食い込むプロも多い中、チーム等に所属していないアマチュアの中からも上位に食い込む選手が多く見られた。そんな中で、トップ8のウイナーズ側には、GO1、立川、どぐら、ヤナイという「ストリートファイターリーグ」の選手やコーチとしてなどで活躍するプロたちが勝ち上がり、GO1が立川、ヤナイを下して全勝を保つ。ルーザーズ側では若手のサトルがハイタニに、海外にも積極的に挑戦しているkingvegaがリーガーのこばやんに勝利したものの、ウイナーズから降りてきたどぐらがグランドファイナルに勝ち進んだ。迎えたグランドファイナルは、この日初めての対戦カードにして、CAG OSAKA時代の元同僚という関係。GO1の春麗に対してどぐらはエレナで挑むも、思うようにタッチできずにストレートで2本を奪われたところでベガにスイッチ。昨今話題の「ドライブインパクト」を織り交ぜながらどぐらが1本取り返す。そして迎えた第4ゲーム、どぐらペースで試合が進むものの、1タッチからGO1がコンボを叩き込む意地と意地のぶつかり合い。互いに体力も時間もない中で、GO1の執拗な中段攻撃が最後にヒットし、そのままSAで勝利を決めた。最終ラウンド、GO1がどぐらをバーンアウトさせた直後に、ドライブラッシュからの中段がヒット。残り3秒からのSAで勝敗が決した(https://www.youtube.com/live/0vwXdrIONBM?si=-VKxbSh2wXaZlux6&t=17063) 優勝したGO1はWWポイントとして50ポイントを獲得。「CAPCOM CUP 12」出場に向けて大きく弾みをつけた。順位所属チーム|選手名pt1 DetonatioN FocusMe|GO1 50pt 2 Crazy Raccoon|どぐら 40pt 3 IBUSHIGIN|ヤナイ 35pt 4 kingsvega 30pt 5 NORTHEPTION|サトル 25pt = Crazy Raccoon|立川 25pt 7 REJECT|ハイタニ 20pt = Saishunkan Sol 熊本・A.M.G|こばやん 20pt 配信URL CAPCOM Pro Tour ワールドウォリアー:https://sf.esports.capcom.com/cpt/jp/ワールドウォリアー 日本大会 #1:https://www.start.gg/tournament/world-warrior-2025-japan-1/details