2022年7月16(土)〜17日(日)に幕張メッセにて、『シャドウバース』の公式大会「RAGE Shadowverse 2022 Autumn」が開催されました。

本大会は、2022年9月23日(金)に開催するGRAND FINALSに向けた予選大会となっており、GRAND FINALSのファイナリスト8名が決定しました。

予選大会には、約5,000人の参加者があり、Day1、Day2の二日間に渡って開催。Day2は、Day1を勝ち抜いた選手に加え、過去大会のファイナリストなどDay2からの参加権、いわゆるシード権を持った選手を合わせ、432人による予選が行われました。2021年のWorld Grand Prixの覇者であるかきp選手や前回大会の「RAGE Shadowverse 2022 Summer」の優勝者であるういはら選手などがシード権を持っています。

RAGE Shadowverse 2022 Autumnは、幕張メッセのホール10・11で行われました

Day2は、まずスイスドロー式で6戦行い、5勝以上した選手のみプレーオフであるシングルエリミネーション方式のトーナメントに進みます。トーナメントは8ブロックあり、それぞれのトーナメントで優勝すると、晴れてGRAND FINALSのファイナリストとなります。

プレーオフ自体は各ブロックに5~6人が参加するトーナメントとなるので、最大でも3勝、ほとんどが2勝すれば優勝となります。しかしプレーオフまで進出した選手は、プロ選手や有名プレイヤーぞろいで、勝ち数以上に過酷なトーナメントです。

Day2で行われたプレーオフの様子

例えば、1ブロックにはauDetonetioNのミル選手ユーリ選手が入っており、2回戦で直接対決となりました。予選とは言え、ブロック優勝をすることは大きな目標であることがわかります。

組み合わせの結果はこのとおり

2日間の激闘の末、GRAND FINALSに進出するファイナリスト8名が決定。大会終了後にGRAND FINALSのトーナメントの抽選会が行われ、対戦の組み合わせも決定。その後、各選手にGRAND FINALSへ向けての意気込みを聞いてきました。

各選手GRAND FINALSへ向けての意気込み


ここからはブロックごとにわけて結果をレポート。GRAND FINALS進出選手の意気込みをお届けします。

ブロック1


ブロック1を勝ち抜いたのはプロチームauDetonetioNに所属しているミル選手。GRAND FINALSのトーナメントでは6枠に決定し、yoshiky選手と対戦します。


「GRAND FINALSは3回目の出場となるので、目指すは優勝しかないと思っています。絶対に勝ちます」


ブロック2


ブロック2を勝ち抜いたのは指紋選手。GRAND FINALSのトーナメントでは3枠に決定し、lol選手と対戦します。


「GRAND FINALSでは最善を尽くしていきたいです。相手のことは今は良くわかっていないので、これから調べていろいろ対策をたてていこうかと思っています」


ブロック3


ブロック3を勝ち抜いたのはlol選手。GRAND FINALSのトーナメントでは4枠に決定し、指紋選手と対戦します。


「自分にできる最大限のことを尽くして、応援してくださっている人の期待に応えられるように頑張ります。最善のデッキ構築を考え、そのデッキに見合う器量があるか探しながら、今大会は乗りきりました」


ブロック4


ブロック4を勝ち抜いたのはyoshiky選手。GRAND FINALSのトーナメントでは5枠に決定し、ミル選手と対戦します。


「(対戦相手がミル選手になったことで)ついてなかったと思いました。GRAND FINALSまでかなり時間があるので、しっかりと戦えるように仕上げていきます」


ブロック5


ブロック5を勝ち抜いたのは山芋選手。GRAND FINALSのトーナメントでは8枠に決定し、まほう選手と対戦します。ちなみに山芋選手は以前Hanadaと言うプレイヤーネームで活動しており、昨年末の「Shadowverse World Grand Prix GRAND FINALS」ではねぎま選手に惜しくも敗れ世界3位となっています。


「今大会の2日間はめちゃくちゃ疲れたので、GRAND FINALSでは疲れないように体力作りを重点的にやっていきたいです」


ブロック6


ブロック6を勝ち抜いたのはテリヤキ選手。GRAND FINALSのトーナメントでは2枠に決定し、Say選手と対戦します。


「大会でファイナリストになることは『Shadowverse』を初めてからずっと目指している目標なので、今回はファイナリストに残れてうれしいです。GRAND FINALSに向けて今まで以上にたくさん練習をして、本番ではその成果を存分に発揮したいと思っています」


ブロック7


グループ7を勝ち抜いたのはまほう選手。GRAND FINALSのトーナメントでは7枠に決定し、山芋選手と対戦します。


「GRAND FINALSは本当に夢の舞台で、ファイナリストになれたことはうれしいです。練習をいっぱいして、結果を残せるように頑張ります。初戦の山芋選手はDay2で一度負けてしまっているので、この機会にリベンジしようと思います」


ブロック8


グループ8を勝ち抜いたのはSay選手。GRAND FINALSのトーナメントでは1枠に決定し、テリヤキ選手と対戦します。


「もう全力でやるのみだと思っています。来るべき9月23日に向けて日々練習をし、充実した状態で本番に挑みます。ファイナリストは全員が強者ぞろいなので、緊張すると思いますが頑張るしかないですね」


さまざまなサイドイベントも大盛況に


さて、RAGE Shadowverseと言えば、GRAND FINALSに向けた大会の予選だけでなく、さまざまなイベントを開催しているのが特徴です。

今回もDay2には、数々のワンデイトーナメントが開催されていました。4人フライト式トーナメント、2Pick大会、3人チーム戦大会、星取りバトルなどサイドイベントが行われました。3人チーム戦大会と2Pick大会は、優勝すると次回のRAGE Shadowverseで2次予選のシード権が与えられるので、本戦出場者も目が離せないイベントと言えます。

3人チーム戦大会のエリア

所持したコインを奪い合う星取りバトル

ほかにも大学生リーグによるスタンプバトルエリアや実況解説者によるサイン会、『Shadowverse EVOLVE』のカードが購入できる物販もありました。

スタンプバトルエリア

サイン会は長蛇の列を作っていました

Shadowverse EVOLVEのカードが購入できる物販エリア

『Shadowverse EVOLVE』と言えば、遊び方を教えてもらえるティーチングブースが今回もありました。さらに、『Shadowverse EVOLVE』を使った8人フライト式トーナメントや、「Shadowverse EVOLVE RAGE 2022 Autumn Maple Cup」も開催。

『Shadowverse EVOLVE』の人気が高まり、プレイヤー人口が拡大すれば、今後は『Shadowverse EVOLVE』単体のイベントや大会が開催されるかもしれません。ともすれば、World Grand Prixなんてことも。

Shadowverse EVOLVEのティーチングブース

Shadowverse EVOLVEの8人フライト式トーナメント

会場にはカードをパネル化したものや、キャラクターの巨大アクリルスタンド、撮影に最適な巨大パネルなども用意しており、それらを観て回り、撮影するだけでも十分楽しめる場でした。特に巨大パネルの近くにはプロ選手が待機していたので、ある種のファンミーティング状態になっており、オフラインイベントならではの良さが存分に発揮されていました。

「RAGE Shadowverse 2022 Autumn GRAND FINALS」は2022年9月23日(金)に、有明セントラルタワーホールにて、有観客で開催予定。コロナ禍の動きも気になりますが、ぜひ、足を運んでみてください。

大きなパネルになったカードのオブジェ

巨大アクリルスタンド

巨大パネルの前でGXGの選手ふたりと記念撮影

【岡安学 プロフィール】
eスポーツを精力的に取材するフリーライター。ゲーム情報誌編集部を経て、フリーランスに。さまざまなゲーム誌に寄稿しながら、攻略本の執筆も行い、関わった書籍数は50冊以上。現在は、Webや雑誌、Mookなどで活動中。近著に『みんなが知りたかった最新eスポーツの教科書』(秀和システム刊)、『INGRESSを一生遊ぶ!』(宝島社刊)

Twitter:@digiyas

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