『VALORANT』の公式大会「VALORANT Champions Tour」(以下、VCT)は、来年の2023年度に大きな変化が発表された。今までのトーナメント方式とは異なり、選考されたチームが3つの地域に分かれてリーグ戦を行い、上位チームが国際大会となるMastersおよびChampionsが開催されるという流れだ。

▲選考されたチームはEMEA、PACIFIC、AMERICASの3地域に分けられ、ベルリン、ソウル、ロサンゼルスの各地でインターナショナルリーグが開催される

そしてアジア圏リーグの「2023 VCT PACIFIC LEAGUE」の日本代表として選出されたのが、ZETA DIVISON(ZETA)と、DetonatioN Gaming(DNG)。


具体的な選考理由は明らかにされてはいないが、今年「VCT」で活躍した多くのチームが選出されなかったことで、ファン、チーム、選手の多方面がざわついたことも……。一部ではチームが事実上の解散となったり、選出されなかったチームの選手がFA宣言するなど、メンバーの入れ替わりが激しい流れにもなった。

選考時に重視した点

PACIFIC LEAGUEに参加する全チームに欠かせないこととして、Riotとチームが合意した要素は相当数ありましたが、特に重視したのは以下の点です。
ファンの愛情とカルチャー - VCTはあらゆる面でファン最優先主義を掲げています。このため選考プロセスでは、「地域内で深く愛されているチーム」であるという点を重視しました。
事業継続性とコラボレーション - 長期的な取り組みであることを前提に、より良いVALORANT Esportsの未来を共に構築していく意思があることを重視しました。
モチベーションと価値観 - 私たちの価値観、そしてVALORANTの未来に対するビジョンを共有できるチームを探しました。(合同会社ライアットゲームズリリースより抜粋)

そんな中、日本代表のZETAとDNGの両チームが2022年10月24日(月)にロースターを発表。国内でも大きな反響を呼んだ。



ZETA DIVISON



基本的なメンバーは変わらず「VCT 2022」で活躍したLaz選手、crow選手、Dep選手、SugarZ3ro選手、TENNN選手の5名が選出されている。また、ファンとしてうれしいのはbarce選手の復活ではないだろうか。

もともとbarce選手は、2021年12月にZETAのVALORANT部門からCREATOR部門に転向。さらに翌2022年4月にはDNGへと移籍。競技シーンで彼の姿を見る機会も少なくなってしまっていた。そんな中、今回の発表で再びZETAへと移籍し、6人目の選手として返り咲いたのだ。

Laz選手、crow選手とはZETAの前身となるチーム「Absolute」からの仲。再び彼らの結束力が見られるのか——期待が高まる。

DetonatioN Gaming



DNGは「VCT 2023」出場チームとして選考されたものの、今年の「VCT 2022」では国際戦への出場を逃し、成績は振るわず。ZETAに比べるとメンバーの入れ替えは必至なのではともささやかれていた。

そんなDNGが新たなメンバーで再結成。まず第一の注目の選手はtakej選手にReita選手。彼らはもともとはZETAに所属していた選手で、それぞれREJECTへと移籍。Reita選手は今年の10月に再びZETAへと戻ってきたものの、その一カ月後にはDNGへと移籍。「VCT 2023」のロースターとして選ばれた。チームは違えど「Absolute」のメンバー全員が日本代表として出場するというのは、なんとも感慨深いものがある。

また、今年の「VCT 2022」で躍進を見せたNORTHEPTION所属のxnfri選手の移籍も注目ポイント。さらに元NORTHEPTIONのメンバーで、しばらく競技シーンから離れていたSeoldam選手も合流。活躍していた時期こそちがうものの、同じNORTHEPTION時代を経験したふたりが集結している点にも注目したい。


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