『エーテルゲイザー』はYongShi Technology & Yostarがタッグを組んで送り出す3Dアクションゲームだ。アニメからそのまま飛び出してきたようなキャラクターたちが繰り出す華麗な連撃と連携が特徴で、非常に軽やかなアクション性と良好な操作性を持っている。今回e-elementsではクローズドベータテストに参加する機会を得たので(10月11日(火) 12:00から、10月20日(木) 12:00まで)、その内容について解説する。
なお今回はあくまでCBT版となるため、正式版では変更が入る可能性がある事は留意してもらいたい。
『エーテルゲイザー』の世界
22世紀初頭、人類は自らが作り出した戦争兵器によって滅ぼされようとしていた。人類共通の敵の出現により世界各国は休戦を宣言し、人類救済の要となる「ガイア」計画を実現するために共同作業を開始する。
その結果、低軌道上に設置されている巨大なスーパーコンピュータ「Gaea.Zero」を通し、全人類は自らの意識をアップロードできる仮想ネットワーク世界「ガイア」の開発に成功。
人類は肉体と滅びゆく地球を捨て、意識を「ガイア」の元で存続し、不死を実現しようとしていた。人々は幾度もの転生を重ねる中で過去の記憶や世界の成り立ちを忘れ、いつしか「ガイア」創造時に定められたルールに則って日々を過ごすようになった。
そして、200年以上の時が流れた……。
ガイア世界は旧世界と同じ外観である「表層」と、ガイアシステムのオリジナルデータが保存されている「源層」で構成されている。人類の意識は表層の「セフィラゾーン」で主に生活しており、源層は表層で発生したエラーやダメージを修復する機能を備えている。
しかしあるとき、ガイアの源層が原因不明の感染を受け、「ヴィスベイン」と呼ばれるモンスターが生まれるようになってしまう。文明の進歩に伴って徐々に進化を遂げたバグであるヴィスベインはさまざまな形態を持ち、その多くが強烈な破壊衝動を有していたのだ。このヴィスベインの活動や源層が開放される前兆として起こる強い揺れは「ベインクエイク」と呼ばれており、それが頻発するようになったことで人類は多大な被害を被るようになってしまった。
もし人類がヴィスベインに浸食されてしまうとその意識は永遠に失われ「死」を迎えてしまう。そこでガイアは多発する脅威に対し、人型自己診断プログラム「モディファイア」を生み出し、対策に乗り出した。ガイアシステムが構築した「神域」から生み出され、文明を破壊するヴィスベインを排除し、世界の秩序を守る。そして文明を発展させるのが、モディファイアの使命なのだ。
やがてモディファイアを中心に対ヴィスベイン組織「エーテルゲイザー」が正式に発足する。よく言えば個性豊か、悪く言えば規律に欠けるモディファイアたちを統率し、新たに覚醒したモディファイアを保護する。そしてヴィスベインに関する研究を行うエーテルゲイザーは表向き商社として活動しており、自己診断プログラムであるモディファイアたちも会社員として表向きの立場を得て活動することになる。
そしてプレイヤーはエーテルゲイザー第九部総務課の<アドミン>となり、モディファイアたちを組織し、人類を守る使命を背負うことになったのだ。
バトルシステム
『エーテルゲイザー』は3DアクションRPGだ。操作系のカスタマイズは可能だが、基本は左手のスワイプ操作でモディファイア(プレイキャラ)を移動させ、右手のタッチ操作で攻撃を行う。
ここではチュートリアルキャラである「ベルダンディ」を参考に解説させてもらう。
右下にある大きめの剣のマークが通常攻撃である「ルーンブレード」だ。かなりのスピードでの連撃が可能なため、これを連打するだけでも弱めのヴィスベインなら簡単に撃破が可能。レベルアップすればするほど攻撃力も増していく。また、命中するとスキルリソースである「神気」を獲得できるため、他のスキルを使用するためにもガンガン攻撃を当てていこう。
ヴィスベインにダメージを与えると、画面上部のゲージが上昇していき、最大値になるとモディファイドモードに突入する。モディファイドモードに入ると敵は攻撃できなくなり、モディファイアは強化効果を得ることができる。一方的に敵にダメージを与えられるようになり、強敵を倒すには絶好のチャンス到来だ。
ベルダンディのスキル解説
右列にあるアイコンの一番下にあるアイコンが回避スキルだ(写真上参照)。素早く近づいたり、背後に回ったりする際にも有効だ。このスキルを使いこなすことが、バトルにおける立ち回りに大きく影響するのは間違いない。
右列アイコンの下から二番目がスキルⅠ<ソニックスラスト>だ(写真上参照)。前方に突進しながら突き攻撃を繰り出し、突進ルートにいる敵に物理ダメージを与える。2回使用するとより強力な「ソニックスラスト改」に変化する。
右列にあるアイコンのうち、上の行の真ん中にあるのがスキルⅡ「エアスライド」(写真上参照)だ。周囲の敵に斬りつける範囲攻撃で、命中した敵に「ルーン」効果を付与することができる。また、このスキルはスキルⅠのクールダウンをリセットするため、素早い再使用が可能となる。
ルーン効果が付与されている場合、他のスキルを命中させると必ず大ダメージとなる会心が発生するので、強敵相手にかなり有効だ。「ソニックスラスト改」状態のスキルⅠで敵を攻撃した場合、神気を大量に獲得することが可能なため、さらにスキルの回転率が上がる。各スキルの仕様を理解し、舞うようにスキルを連続で繰り出そう。
右上のアイコンのスキルⅢは「ブレードインパクト」(写真上参照)。攻撃力の倍以上となる大ダメージを狙えるスキルで、スキルⅡ同様スキルⅠのクールダウンをリセットする効果がある。また、神気が最大値の場合に放たれる「ブレードインパクト改」の場合は攻撃力の三倍程度のダメージとなり、また必ず会心を発動するため非常に強力だ。
左上の黄色く光るものは奥義「ジャッジメント」。ベルダンディが手にするルーンブレードの真の姿を開放して敵を攻撃し、後述するモディファイトレートを200%増加する効果を持つ。
そしてスキルの組み合わせにより、さらなる華麗なコンボを繰り出すことも可能だ。推奨テクニックとして紹介されているものもあるが一例に過ぎない。もちろんモディファイアごとにスキルも異なるので、コンボパターンの探求が好きな方にはたまらない要素だろう。
仲間について
共に戦う仲間のモディファイアも豊富に用意されている。シナリオで加入するキャラクターもいれば、後述する「検索」で加入する者もいる。それぞれ個性と能力が異なるので、強さや好みに応じて必要なモディファイアを選択しよう。
仲間のモディファイアたちは自動で戦闘を行う。奥義に関しては、右上に表示されている仲間のアイコンの円形ゲージが溜まったとき、タップすれば発動できる。運用は簡単!
モディファイアの成長
モディファイアの成長は複数のパターンが用意されているが、まずは基本となるレベルアップから解説する。各種ステータスが飛躍的に向上するので主力となるモディファイアは必ずレベルアップさせておきたい。
レベルアップにはアイテム「作戦記録」が必要となる。戦闘時のドロップなどで入手可能だ。
スキルのレベルアップに使用するのが神力因子だ。親和性の高い固体の神力でどのモディファイアにも吸収されやすく、神力の制御を高める。やはり戦闘時のドロップや物資購入などで入手できる。
アクセスキーとはガイアがモディファイアに付与する権限、つまり武器の事を指す。源層の深部で見つかるエレメンティウム結晶を吸収させることで強化できる。
アクセスキーにはもうひとつ強化方法がある。それが「超越」だ。後述する検索などで入手した「ファンクター」を組み込むことにより攻撃力のアップやステータスにボーナスを加えることができる。戦力の底上げには必須の要素なので可能であれば必ず装備しよう。
キャラクター強化で最後の紹介となるのが「刻印」だ。物資収集クエストクリアなどで入手できる刻印を装備するとさまざまな効果が発動する。
刻印には装備箇所があり、同じ名前の刻印を3つ装備するとボーナス効果も発動するので、よく考えて装備しよう。
モディファイアの強化要素には他にも「神格」や「神識超越」などがあるが今回は紹介しない。ぜひあなたの目で確かめ、あなたの手で成し遂げて欲しい。
モディファイアの入手方法
ある程度ストーリーを進めると、モディファイアを入手可能な「検索」を使用できるようになる。要するにガチャだ。モディファイアはあくまでデータとしての存在であるため検索という用語を使っているのが、いかにも『エーテルゲイザー』らしい。
検索に使用するのは「MF検索用カード」だ。「時空花晶」や「時空輝石」と交換することもできる。今回のクローズドベータテストではまだ購入不可能だったが、正式サービス開始時には可能となるだろう。
検索できるのはモディファイアだけではない。サポートキャラクターであるファンクターも専用の検索で入手可能だ。好みや能力の需要に合わせ、検索を行おう。
まとめ
ここまでの紹介で本作に興味を持ってもらえたのなら幸いだ。
読者諸君にも是非モディファイアたちの華麗なアクションでヴィスベインを撃破して乱れた世界を修正し、様々な謎に挑んでみよう。
新たな世界と美麗なキャラクターたちが、あなたがアドミンとなるのを待っている。
(早川清一朗)
ⒸYongShi Technology & Yostar
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「自分を応援する声がヘッドホン越しに聞こえた」 ――優勝おめでとうございます!! 優勝が決まった瞬間の心境について教えてください。Rangchu選手:最近は調子がよく、周囲のみんなからも期待されていたので、プレッシャーを感じてかなり緊張していました。勝てた瞬間は、「これでみんなからの期待に少しは応えることができた」と思えて、すごく嬉しかったです。 僕は日本在住なので、友だちもたくさん会場に応援に来てくれました。本気で僕のことを応援してくれている人たちの姿がステージからよく見えていたので、本当によかったです。――この1年間『鉄拳8』に取り組まれてきたなかで印象的なできごとや、苦労した思い出があれば教えてください。Rangchu選手:僕の使っているクマは、『鉄拳8』発売直後のころはあまりプレーヤー間での評価が高くなくて。僕自身もいろいろと使いかたを試しながらやっていたんですけど、なかなかうまくいっていなかったんです。 今年の夏ごろにはかなり迷走していたんですけど、そこを乗り越えることができ、今日につなげることができてよかったです。周囲の仲間たちもたくさんアドバイスをしてくれましたし、ふだんからいっしょに練習してくれる面々にはものすごく感謝しています。――使用キャラクターであるクマに対して労いの声をかけてあげるとしたら、どのような言葉が思い浮かびますか?Rangchu選手:ひとこと、「ありがとう」ですね(笑)。――1日を通して、Rangchu選手が追い込まれた状況から逆転勝利する姿を何度も目にしました。試合中、どういったことを考えて気持ちを切り替えていたのでしょうか?Rangchu選手:負けたときも自分の試合内容が悪くて負けたわけではないと思えたので、集中を切らさないようにがんばろうと、それだけを考えていました。 あと、今日はいつもよりも自分のことを応援してくれる声がすごく大きかったと思います。それがヘッドホン越しにも聞こえてきたことで、最後まで諦めずにがんばれたと思います。「鉄拳」発祥の地・日本で30周年記念イベント「超・鉄拳祭」 ここからは、シリーズの30周年を記念して開催した「超・鉄拳祭」の展示内容を、来場者の盛り上がりとともにお届けします。当時の思い出がよみがえる! 歴代ビジュアルアート&遊技機展示 会場へと続くエスカレーターを下った先では、「鉄拳」シリーズの歴代キービジュアルをはじめ、印象的なコンセプトアートやイラストが散りばめられた特大のアートパネルがお出迎え! 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- 【大会レポート】優勝賞金100万円!――「ぷよぷよ」シリーズの公式大会「GigaCrysta Presents ぷよぷよグランプリ 2025 2nd」優勝はともくん選手!
- 「ぷよぷよ」シリーズのセガ公式大会「GigaCrysta Presents ぷよぷよグランプリ 2025 2nd」が2024年11月24日(日)に開催。ともくん選手が優勝、2度目の優勝を果たし賞金100万円を獲得した。<以下、ニュースリリースより>セガ公式プロ大会「GigaCrysta Presents ぷよぷよグランプリ 2025 2nd」結果 株式会社セガは、ジャパン・eスポーツ・プロライセンス認定タイトルである、対戦アクションパズルゲーム「ぷよぷよ」シリーズについて、セガ公式プロ大会「GigaCrysta Presents ぷよぷよグランプリ 2025 2nd」を2024年11月24日(日)にセガサミーグループ本社(東京・品川)にて開催いたしました。本大会を制し賞金100万円を勝ち取ったのは、ともくん選手となりました。 グランドファイナルで立ちふさがったのは、巨人の火力・delta選手。序盤、ともくん選手はdelta選手に大きなリードを許してしまう展開になりましたが、ともくん選手は怒涛の連取により大逆転し、2024年よりスタートしたグランプリシリーズで2度目の優勝を果たしました。 優勝のともくん選手、準優勝のdelta選手には、賞金の他、2025年3月に開催予定のセガ公式大会「太陽生命 ぷよぷよグランプリ 2025 ファイナル」の出場権が付与されます。優勝コメント・ともくん選手 今回は予選から決勝まで一度も負けずに優勝できたのでうれしいです。アッパーファイナル、グランドファイナルでは、自分の理想の攻め方がdelta選手にうまく刺さらず苦しい展開になりましたが、攻め方を変えてなんでもいいから1本取ろうと切り替えました。優勝したものの決勝での試合内容でよくなかったところもあったので、ファイナルに向けて仕上げていきたいと思います。大会結果 優勝:ともくん選手 準優勝:delta選手 3位:SAKI選手 4位:せたなぎ選手 大会の模様はライブ配信のアーカイブでご覧いただけます。「ぷよぷよ」を極めたプロ選手による数々の熱い激戦を、ぜひご覧ください。セガ公式プロ大会「GigaCrysta ぷよぷよグランプリ 2025 2nd」アーカイブ視聴ページYouTube:https://youtube.com/live/_xu0Be7czxM▲左から、決勝戦時のともくん選手と、delta選手 ▲表彰の様子 優勝のともくん選手には優勝賞金100万円と副賞のゲーミングモニターGigaCrysta「LCD-GD241JD」が贈られた。