【イベントレポート】『Apex Legends』で団体戦? お笑い・音楽・ゲームをごった煮した「e-elements DREAM MATCH」で感じた定期開催のポテンシャル
提供元: eSports World

『Apex Legends』にゆかりのあるプロプレイヤーやストリーマー、芸人、タレントといった豪華メンバーがプレイするだけでなく、作品をモチーフにしたお笑いショーや豪華アーティストによる音楽ライブまで、たくさんのエンタメを内包したイベントであった。その模様をお届けする。
豪華出演者によるまさに夢のショーマッチ
まず、なんといっても豪華なメンバーがそろっていたことが本イベントの最大の見どころだった。プロゲーミングチーム「Crazy Raccoon」に所属するRasをはじめ、同チームのストリーマーであり、歌手・声優としても活躍する天月、芸人として著名な狩野英孝、「VTuber最協決定戦」などの主催もこなす渋谷ハルといった『Apex Legends』コミュニティにおいて存在感の強いメンバーが、総勢60名登場した。

Crazy Raccoon Ras選手

狩野英孝

ELLY

Crazy Raccoon 天月

西村歩乃果

池田ショコラ

楓

PULVEREX Ftyan選手

GHS Professional Raygh選手

DJ Foy

DJ WAKI
一部のVTuberやストリーマーはオンラインでの参加だったが、多方面からの出演だけでなく、韓国のRasやカナダに住むユリースなど、国際色が豊かであることも特徴的だった。
改めて『Apex Legends』という作品が多くの人々に愛されていることを知るイベントだった。リリース4周年をお祝いするイベントとして、コミュニティにおけるマイルストーンの一つとして思い出に残っただろう。
前代未聞の団体戦、適応していくチームに注目
とはいえ、彼らそれぞれがゲーム内における均等な実力を備えているわけではない。そこで今回のイベントでは、ELLY・狩野英孝・Ras・渋谷ハル・山本彩のそれぞれをリーダーとする5つのグループに分かれ、特別ルールによる団体戦が行われた。前代未聞だ。

団体戦において、shomaru7が同じチームであるはずのELLYを誤って倒してしまい、実況席にいじられ続ける様子などは、本イベントならではであった。
また、レヴナントのアルティメットアビリティ・デストーテムが有効であったり、競技シーンでは有効なシアやブラッドハウンドの索敵スキルが意味を成さないなど、特有の戦術や戦い方が生まれていた。

はつめは試合後に「ランパートの増幅バリケードをチームに配る人になってた」と笑顔を見せ、団体戦で通用する役割をうまく見つけていた。これまでの『Apex Legends』を採用したイベントにはなかった面白さだ。
試合を進めるなかで徐々にチーム戦に適応していく過程も見どころの一つだった。後藤真希は普段とは違うチーム戦を「ピクニックのよう」と述べていた。真剣勝負というよりは、みんなで楽しくお祭り感を味わうような試合であり、ほのぼのした雰囲気が流れていた。

後藤真希
4試合の末、山本彩率いるチームが優勝し、解説の“あれる”が決めるMVPはゴイゴイラブチ7チーム(ダイアン津田・shomaru7・うみちゃんらぶち)が獲得した。

山本彩

現地ならではの特別な演出や楽しみ方も
それぞれのチームにはイメージカラーが設けられており、SS席を購入した来場者にはスポンサーの製品でもあるルミカライト(ペンライト)が特典として配布され、好きなチームの色のライトを振って応援する一幕も見られた。

会場のメインステージには3台のモニターが設置され、メインモニターは選手や俯瞰の視点が、左右それぞれのモニターにはマップ情報が常時表示され、現地観戦はオンライン観戦より快適に状況を整理できるような工夫も施されていた。
客席では、その場にいながら推しの視点の生配信を見ている方もいたことが印象的だった。それぞれの楽しみ方があるようだ。そのほか現地では、演者がインターバルの際に客席に手を振って観客に応えたり、試合中のボイスチャットが直接聞こえてくるなど、現地ならではの魅力も感じられた。
また、4試合のチーム戦の後には、3人20チームによる通常ルールのバトルロイヤルも行われ、激しく起きる戦闘に会場は歓声やどよめきで沸いていた。
この試合後には勇気ちひろも「コレだよコレ!!」と満足げな様子を見せていた。お祭りのような試合もいいが、やはりハイレベルな戦いは見ていて手に汗握るものであり、願わくば競技シーンのプレイヤーによる「DREAM MATCH」も見てみたいと思う。
お笑い・音楽ライブで来場者の満足度もアップ
本イベントの特徴はゲームの試合だけでなく、お笑いと音楽ライブが含まれていたことだろう。お笑いは、『Apex Legends』をモチーフにしたネタ限定で行う賞レース「APE-1グランプリ」が行われた。
レヴナントの格好と動きで「子どもに優しくするも、ついレヴナントがでてしまうレヴナント」などのネタを披露する飯島優太や、東京都知事のようなコスプレで定例会見を模してフリップネタを繰り出す八幡カオルなどが会場の笑いを誘った。作品を限定しているだけあって、『Apex Legends』を知っている人ならクスリと笑ってしまうようなネタが多かった。

最終的には、テンポのいい漫才に“あるある”なラグや、コントローラーの異常などのネタを織り交ぜた2人組「ダックツアーズ」が優勝。賞金100万円を勝ち取った。

音楽ライブでは『三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE』のELLY/CrazyBoyと、「Crazy Raccoon」に所属する天月、そしてVTuberとしても活動するホロライブ「English」のMori Calliopeがそれぞれ30分程度の音楽ライブを行った。

ELLY/CrazyBoy


Mori Calliope
ELLYは曲間のMCにて「ダンサーとして生きることへの周りからの風当たり」を、ゲームで生きていくことと重ねて語っていたのが印象的だった。客席も、最初はゲームと音楽ライブの楽しみ方の違いに戸惑う雰囲気もあったが、いつしかペンライトやスティックバルーンを振って音楽を楽しんでいた。
サブアリーナの物販ではイベントオリジナルグッズの販売や、スポンサー企業によるブース出展、ゲームに登場するレジェンドたちのフォトスポットなど、試合の合間や開演前にも楽しめる場面も用意されていた。



『Apex Legends』というゲーム性、お笑い、音楽の融合の難しさも
これまで『Apex Legends』など、シューターゲームのイベントは多くあれど、多様なメンバーがこれほど集まるイベントはなかなかなかった。その理由の一つは、おそらくプレイヤーたちのレベルの違いだろう。
プロプレイヤーとストリーマー・タレントが一緒に楽しめるようなオリジナルルールを練りだし、これまでなかったチーム戦でコミュニティに馴染み深い演者みんなが楽しく遊べるという意味で、ある種革新的なイベントであると言える。
一方で、お笑いと音楽ライブを組み込んだことでの満足度の高さはあるものの、会場全体が盛り上がっていたかと問われると熱量に差が感じられた面もあった。
オフラインでゲームを楽しむ目的は、来場者それぞれだ。盛り上がる瞬間はやはり珍プレイやスーパープレイなどがほとんどであり、それらが起きにくいチーム戦では、少々盛り上がりにくい面はあった。それゆえ、戦闘が連続する最後のバトルロイヤルルールでの歓声が、イベント全体の中でも特に際立っていた印象だ。

さらに、音楽ライブとゲームの楽しみ方も大きく異なる。「今日は声を出せます!」といくらミュージシャンがあおっても、そもそもゲームイベントに来る来場者たちは、音楽ライブで積極的に立ち上がって腕を振って声を出すという体験があまりないのではないだろうか。
その意味では、イベント進行役が盛り上げを先導するなど、声を出しやすい雰囲気作りについては必ずしも足りていなかったように感じた。アニマックスブロードキャスト・ジャパンが主催するアニソンライブイベント「ANIMAX MUSIX」とは客層が異なるのだ。
確かに、ゲームイベントで音楽ライブを行う例は少なくはない。例えば『VALORANT』の国際大会「Champions」では、シンガーソングライターAshnikkoが大会のために書き下ろした楽曲「Fire Again」を披露した。
国内でも「Riot Games One」でアーティストReolがイベントのための書き下ろし曲「SCORPION」のほか、代表曲2曲を歌唱したが、3曲歌ったReolのオープニングアクトも15~20分程度である(これらはオープニングアクトであるため、今回のイベントとは趣が異なるかもしれないが)。
今回は試合の合間にライブが挟まる構成だったためか、ゲームでの盛り上がりとのギャップに戸惑っているような印象を受けたのは事実だ。しかし、演者らの呼び込みやアナウンスに作中の声優を起用したり、チームを作中のチーム紹介画面に見立てたりと、『Apex Legends』の世界観をふんだんに盛り込んだイベントになっており、作品のファンからするととても楽しいイベントであった。

2回目、3回目と定期化にも期待!
少々ちぐはぐな印象はあったものの、初回開催であることを考慮すると手探りな部分もあったと推察できる。文字通りの夢のショーマッチを実現する豪華な出演者と、多様な縁者みんなが楽しめるゲームルール。さらに、ゲームだけでない楽しさを取り込む姿勢は、さらなるブラッシュアップを重ねることで『Apex Legends』だけでなく他のタイトルでも通用するポテンシャルを感じた。
ゲームを題材にしたリアルイベントは数あれど、ストリーマーやコミュニティに寄り添った大規模なリアルイベントで定期的な開催に至っているものはまだ少ない。流行病のパンデミックが落ち着いた今、「DREAM MATCH」のようなリアルイベントの確立と定着が進むことだろう。

DREAM MATCH|e-elements
https://e-elements.jp/special/dreammatch2023/
関連記事
-
- 【大会レポート】 『LoL』の新たな国際大会「First Stand」の初代王者は韓国Hanhwa Life Esports!
- 『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)の2025年最初の国際格式の大会「First Stand」が2025年3月10日(月)〜16日(日)にかけて開催され、LCK(韓国)代表のHanhwa Life Esports(HLE)が優勝を果たした。「First Stand」とは「First Stand」は、2025年から新たに追加された国際格式の大会のひとつ。これまで開催されてきた春リーグ(Spring Split)成績上位チームによる「Mid Season Invitational」(MSI)、夏リーグ(Summer Split)の上位チームによる「Worlds」に加えて2025年が初開催となる。 「First Stand」の参加者は、3月までに開催された世界各地のリーグで優勝した5チームのみ。そのため、地域ごとの戦術の傾向やメタの違いなどがぶつかる大会でもあり、チームとしての仕上がりも加味した力関係を知ることができる大会だ。また、今大会では前の試合でピックしたチャンピオンが使えなくなっていく「フィアレスドラフト」をすべての試合で採用したこともあり、前年までの大会以上にチャンピオンプールも問われるシーズンとなっている。なお、優勝チームへの特典として、次の国際大会「MSI」への地域からの参戦枠がひとつ増え、優勝チーム、追加チーム共にブラケットステージから参戦できる。Bo3ラウンドロビンステージ:各地域のルーキーが活躍 「Bo3ラウンドロビンステージ」では、各チームがBo3(2ゲーム先取)のラウンドロビン(総当たり戦)を実施。また、サイド選択権の有利不利を公平にするために、どのチームにもサイド選択権が割り当てられた。その結果、韓国代表のHanwha Life Esports(HLE)が全勝、そのHLEに敗れたアジア太平洋代表のCTBC Flying Oyster(CFO)が3勝1敗の2位に。他の3地域はともに1勝3敗で並ぶ展開となるが、勝利/敗北したゲームカウントにより、アメリカ代表のTeam Liquid Honda(TL)がここで敗退。欧州代表で国際大会は初参戦となるKarmine Corp(KC)、そして中国代表のTop Esports(TES)が勝ち上がった。順位 チーム名(地域) 勝敗(勝利-敗北ゲーム数) 1位 Hanwha Life Esports(LCK) 4勝0敗(8-2) 2位 CTBC Flying Oyster(LCP) 3勝1敗(6-2) 3位 Karmine Corp(LEC) 1勝3敗(4-6) 4位 Top Esports(LPL) 1勝3敗(2-6) 5位 Team Liquid Honda(LTA) 1勝3敗(3-7) Bo5ノックアウトステージ:中国TESが不調、韓国HLEが初代王者に 「Bo5ノックアウトステージ」は、4チームによるシングルエリミネーショントーナメント(敗者復活なしのトーナメント)にてBo5で開催された。第1試合は、欧州のKC vs アジアのCFOというカード。KCが2ゲームを連取していきなりリーチをかけるもの、CFOも2マークスマン構成などで取り返し、「First Stand」初のフルセット、50体バンのゲーム5に持ち込む。拮抗した展開となったが、集団戦での連携で上回ったKCが決勝に駒を進めた。第2試合は、韓国HLE vs 中国TESという最強地域同士の対決。フィアレスドラフトのためか、今大会ではあまり振るわないTESに対して、終始レーン戦をリードし、要所の戦闘も制したHLEが、3-0のストレートで決勝進出を決めた。 迎えた決勝戦はHLE vs KC。ゲーム1はKCが抑えたものの、HLEはレーン戦からのオブジェクト獲得、レーンスワップなどからスノーボールし危なげない試合展開で3連勝。HLEが地元LoL Parkのファンの前で「First Stand」初の王者となった。 順位表 順位 チーム名(地域) 1位 Hanhwa Life Esports(LCK) 2位 Karmine Corp(LEC) 3位 CTBC Flying Oyster(LCP) 4位 Top Esports(LPL) 5位 Team Liquid Honda(LTA) © 2025 Riot Games, Inc. All Rights Reserved.■関連リンクLoLEsports:https://lolesports.com/ja-JP/リーグ・オブ・レジェンド公式サイト:http://jp.leagueoflegends.com/リーグ・オブ・レジェンド公式X:https://twitter.com/loljpofficial■配信URLTwitch:https://www.twitch.tv/riotgamesjpYouTube:https://www.youtube.com/LoLeSportsJP
-
- 【大会レポート】「ぷよぷよ」年間王者はdelta選手!——プロ選抜大会では「ぷよぷよ」の新たなプロ選手が誕生!
- 「ぷよぷよ」シリーズの年間王者を決める「太陽生命 ぷよぷよグランプリ 2025 ファイナル」と、プロ選抜を目的とした大会「ぷよぷよランキングプロ選抜大会」が2025年3月9日(日)にセガサミーグループ本社にて開催された。ぷよぷよグランプリとは「ぷよぷよ」シリーズの公式大会で、年間複数回開催される予選大会と、それらを勝ち抜いた選手によるファイナルで構成されている。https://esports.sega.jp/puyo/ ぷよぷよランキングプロ選抜大会とは「ぷよぷよ」シリーズの公式大会。本大会は年間通して開催されるセガ主催またはランキング制度対象大会としたeスポーツ大会の成績に応じて付与される「ぷよぷよランキングポイント」での取得ポイントにより出場権が与えられる大会で、プロ選抜を目的とした大会。まずはポイント数により選ばれた上位ランキング16名のプレーヤーで予選リーグを行い、その後上位4名で決勝トーナメントを実施。優勝、準優勝の選手に日本eスポーツ連合(JeSU)による「ぷよぷよ」シリーズの「ジャパン・eスポーツ・プロライセンス」発行の権利が付与される。https://esports.sega.jp/puyo/ <以下、ニュースリリースより>セガ公式大会「ぷよぷよランキングプロ選抜大会 2025 決勝トーナメント」結果 「ぷよぷよランキングプロ選抜大会」は「ぷよぷよランキングポイント」での取得ポイントにより出場権が与えられる大会で、プロ選抜を目的とした大会です。2月15日(土)に行われた予選リーグを勝ち上がった4名も本大会に進出しました。優勝・準優勝の選手には、日本eスポーツ連合(JeSU)による「ぷよぷよ」シリーズの「ジャパン・eスポーツ・プロライセンス」発行の権利が付与されます。 本大会を制したのは、のらすけ選手です。のらすけ選手には、日本eスポーツ連合(JeSU)による「ぷよぷよ」シリーズの「ジャパン・eスポーツ・プロライセンス」発行の権利が付与され、新たなプロ選手が誕生しました。なお、2位のゆうき選手については、12歳以下に該当するため、本大会においてはライセンスの付与は行われませんが、優秀な成績を収めた選手として、今後IPホルダー推薦を行うなどの検討をいたします。【優勝 のらすけ選手】【準優勝 ゆうき選手】<大会結果> 優勝:のらすけ選手 準優勝:ゆうき選手 ベスト4:れたす選手 ベスト4:しゃけごはん選手セガ公式大会「太陽生命 ぷよぷよグランプリ 2025 ファイナル」結果 本大会を制したのは、巨人の火力・delta選手です。おめでとうございます!決勝戦では、これまで3度のファイナルを制してきたともくん選手、初の世界王者となったゆうき選手を破り快進撃を続けるやまだ選手を相手に、序盤は大きくリードを許す展開になりました。それでもdelta選手は動じることなく、怒涛の6連取でリードを取り返し、最後まで冷静な対応力を見せつけ、SEASON1から6年ぶりの年間王者の座に輝きました。優勝のdelta選手には、賞金として100万円が授与されます。<優勝コメント・delta選手>本当にぷよぷよをやってきてよかったです。 ぷよぷよグランプリでは1度も優勝することができなくて、自分のプレースタイルをずっと模索し続けてきましたが、ようやく自分がやってきたことが正しかったというのが結果として返ってきたことがとてもうれしいです。 今回のファイナルでは、若い世代が多く出場していて、絶対に負けないという気持ちで勝ち切りました。 プレースタイル的にはフィットするものが見つかったと感じていますが、まだまだできるなという手ごたえがあるので、さらに精度を高めて今後の大会に臨みたいと思います。<予選リーグ表><決勝トーナメント表><大会結果> 優勝:delta選手 準優勝:やまだ選手 ベスト4:ぴぽにあ選手 ベスト4:ゆうき選手 大会の模様はライブ配信のアーカイブでご覧いただけます。数々の熱い激戦を、ぜひご覧ください。セガ公式大会「ぷよぷよランキングプロ選抜大会 2025」セガ公式大会「太陽生命 ぷよぷよグランプリ 2025 ファイナル」アーカイブ視聴ページYouTube: ▲本大会の出場選手と出演者 ▲表彰の様子(のらすけ選手) ▲決勝戦時のdelta選手とやまだ選手 ▲優勝決定の瞬間(delta選手) ▲大会の後には、出場選手と実況解説による対談企画を実施。本大会に出場した海外選手にもインタビューを行った ■記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
-
- 【大会レポート】2025年最初の『LoL』日本公式トーナメントで、新生REJECTが全勝優勝! 「LJL FORGE ノックアウトステージ」
- 『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)の2025年シーズンのひとつめのトーナメント「LJL FORGE ノックアウトステージ」が2025年3月6日(木)〜9日(日)にわたって開催され、REJECTがシリーズを通して一度も負けることなく、全勝で優勝を果たした。アマチュアも参戦できるオープン予選となった「LJL FORGE」 「LJL」は2025年より年3回のスプリットを行い、最終的に1位になったチームが「LCP 2025」の下位チームとの入れ替え戦に挑戦できるトーナメントに変更された。「LJL FORGE」はそのうちの2025年最初のトーナメントとなる。▲最初の国際大会「First Stand」に出場できるのは優勝した1チームのみ 「LJL FORGE」は全部で3つのステージに分かれており、「ブラケットステージ」では、公募によって集まったアマチュア・新規の13チームが2つのリーグに分かれて総当たり戦を実施。その順位に応じて次の「メインステージ」の組み合わせが決まり、「LJL」「LCPアカデミー」のシード3チームを加えた16チームがスイスドロー方式で試合を行い、先に3勝を挙げた8チームだけが勝ち上がる。最後の「ノックアウトステージ」では、8チームによるシングルエリミネーショントーナメントを行う。上位4チームは2つ目のトーナメントである「LJL STORM」でメインステージから参戦できるシード権を獲得できる。ノックアウトステージ:元LJL・アカデミーの選手や海外勢が本領発揮 「ノックアウトステージ」はシングルトーナメントで、一度でも勝てば「LJL STORM」に有利な立場で挑戦できる。対戦の組み合わせはドローショーによって下記のように決まった。Round1はBo3(2試合先取)で、SQG、VLY、RC、BCTが勝利。「LJL」や「LJLアカデミー」「LCPアカデミー」などで活動していた実力者を擁するチームが勝ち残った。Round2は、VLYが2-1で、RCが2-0で勝ち上がった。迎えたファイナルは、元LJLのプロと韓国人選手をふたり擁するREJECTと、apaMenがコーチを務め、若手中心のVARREL Youthの戦い。この試合のみBo5(3試合先取)となる。ちなみに、フィアレスドラフトは採用されていないため、通常のバンピックで行われる。 試合は、序盤から高いマクロの理解で各レーンを制するREJECTに対し、VARREL Youthも要所で光るプレーを見せる。しかし、元プロとしての力を発揮したREJECTがチームワークを見せつけ、3-0で勝利。これでRCは「LJL FORGE」のシーズンを通して1試合も落とすことなく、完全勝利を果たした。これで「LJL FORGE」の全試合が終了。1年を通してカウントするチャンピオンシップポイントが与えられる。順位表 なお、2つ目のトーナメントである「LJL STORM」は3月22日(土)から開幕する。 © 2025 Riot Games, Inc. All Rights Reserved.■関連リンクLoLEsports:https://lolesports.com/ja-JP/リーグ・オブ・レジェンド公式サイト:http://jp.leagueoflegends.com/リーグ・オブ・レジェンド公式X:https://twitter.com/loljpofficial■配信URLTwitch:https://www.twitch.tv/riotgamesjpYouTube:https://www.youtube.com/LoLeSportsJP
-
- 【大会レポート:Day5】 歴史に残る超接戦! カワノがPUNKを下し、Good 8 Squadが2度目の優勝! 「ストリートファイターリーグ:ワールドチャンピオンシップ 2024」
- 『ストリートファイター6』の世界最強を決める大会「カプコンカップ11」と「ストリートファイターリーグ: ワールドチャンピオンシップ 2024」が2025年3月5日(木)〜9日(日)にかけて両国国技館で開催され、日本代表のGood 8 Squadが優勝を果たした。「ストリートファイターリーグ: ワールドチャンピオンシップ 2024」とは4人1組のチームで行われる『ストリートファイター6』のリーグ戦。日本(Pro-JP)、欧州(Pro-EU)、北米(Pro-US)の3地域の優勝チームが、世界最強チームを決めるべく戦う。https://sf.esports.capcom.com/sp/sfl/2024/about/ 「ストリートファイターリーグ: ワールドチャンピオンシップ 2024」の参加チームは、世界3つの地域リーグで優勝した日本のGood 8 Squad、欧州のNinjas in Pyjamas、北米のFlyQuestの3チーム。9日(日)は総当たりの予選ののち、上位2チームが決勝を戦う。予選は、先鋒(Bo3・10pt)、中堅(Bo3・10pt)、大将(Bo5・20pt)の3人が1vs1の対戦を実施。相手のキャラクターを見てから対戦相手を選べる「ホーム&アウェイ」方式で、獲得ポイントが多い方が勝利。総当たり戦を行い、勝敗数、 ポイント数、ラウンド数などから上位2チームが決勝に進む。決勝は、1位のチームがホームから始まり、先に70ポイントを獲得したチームが優勝となる。予選:1勝1敗ずつ、三つ巴の大接戦 予選第1試合のGood 8 Squad vs Ninjas in Pyjamas戦は、不利なアウェイですべての試合でフルセットまでもつれ込む激戦ながら、Good 8 Squadが40-0のストレートで勝利。予選第2試合のGood 8 Squad vs FlyQuest戦は、先鋒戦をカワノ、中堅戦をSHINEが勝利し、大将戦でPUNKが勝利したことで、30-10でFlyQuestが勝利する。残る予選第3試合のFlyQuest vs Ninjas in Pyjamas戦。Ninjas in Pyjamasは全試合で勝利する以外に予選突破が叶わない中で、先鋒のPHENOMが勝利するも中堅のBig Birdが敗退し予選突破ならず。しかし大将戦ではAngryBirdがPUNKを下し、試合自体はNinjas in Pyjamasが勝利した。すべてのチームが1-1となった予選を終えて、得失点差により1位Good 8 Squadと2位FlyQuestが決勝に駒を進めた。決勝:同点、フルセット、フルラウンドの大将戦をカワノが制す 決勝は、3人による試合をホームとアウェイを入れ替えながら繰り返し、合計70ポイントを獲得したチームが優勝となる。1巡目はGood 8 Squadがホーム側からのスタートながら、先鋒のPSYCHO、大将がPUNKが勝利したFlyQuestがリードする。2巡目はホーム&アウェイを入れ替え、FlyQuestが先鋒のPSYCHO、中堅でエドを出したCHRISCCHが勝利するも、大将のカワノがPUNKを下し、50-30で望みをつなぐ。運命の3巡目、Good 8 Squadはホームながら、先鋒・中堅のどちらか1勝した上で大将戦で勝たなければならず、対するFlyQuestは先鋒・中堅を連勝するか、大将戦だけを勝てば優勝。そんなFlyQuestは、PSYCHO、キンバリー3人というオーダーで勝負に出る。しかしここで、先鋒のぷげらがPSYCHOに、中堅のガチくんがSHINEを下して50-50のイーブンに持ち込む。PUNKに対するはカワノ。この大将戦にすべてが委ねられた。この日、PUNKのキンバリーとは初対戦となったカワノは早々に2セットを取られてしまうが、そこからPUNKの隙をついて2-2のフルセットに。さらに1-1のフルラウンドに持ち込み、最後は4連続投げを決めたカワノが勝利し、70-50で優勝を果たした。Good 8 Squadは2022年の北米大会以来、2度目の戴冠となる。優勝したGood 8 Squadのリーダーであるガチくんは、「マジでやばいっしょ! まだ手が震えとんですよ、それくらいやばかったです」と接戦の試合を振り返り、YHC-餅は最後のキンバリー3人に触れて「ダルシム的には(アメリカチーム)のキンバリーはやめてくれと(笑)チームメイトに任せることになりましたが、アドバイスしあったおかげでチームの勝利となりました」とコメント。ぷげらは「会場からのぷげらコールでクスッと笑えてリラックスできた」と感極まって涙を見せた。そして試合を決めたカワノは最終戦について「全然覚えてないです(笑)。2巡目で勝った後、ガチくんが『(次の試合は)カワノにつなごう』と言ってくれて、ここで勝たなきゃカワノじゃないと思った」と仲間の信頼が勝利の力になったエピソードを披露した。なお、優勝したGood 8 Squadには賞金、優勝リングに加えて、4人全員が2025年の「カプコンカップ 12」への出場権も獲得した。順位表 ■優勝Good 8 Squad■準優勝FlyQuest■3位Ninjas in Pyjamas© CAPCOM