ゲーミングモニターを選択するうえで、取捨選択を迫られる場面は少なくない。高いリフレッシュレートを求めると発色が犠牲になったり、発色が良い高リフレッシュレートを求めると高価であったりと、理想的なモニターを見つけるのは案外難しい。
そんな欲張りなユーザーにおすすめしたいのが、量子ドット技術を採用することで美しい発色を実現して170Hzと高いリフレッシュレートに対応し、さらにコストパフォーマンスまでバッチリな27インチのWQHDゲーミングモニターの「G274QPF-QD」だ。そのハイスタンダードなスペックは、エントリーモデルでは物足りないユーザーや、ハイエンドモデルほどの金額は予算的に厳しいというユーザーにうってつけのモニターとなっている。
まず印象深いのが“質感の高さ”
まず組み立てながら感じたことは“質感の高さ”だ。コスパの良いモニターとなると外装から安っぽさをどうしても感じてしまうことも少なくない。しかし「G274QPF-QD」は全体にマット仕上げを施すことで、高級感のある印象になっている。細いフレームや背面もシンプルかつスタイリッシュなデザインであり、MSIのロゴもシックで控えめだ。
本モデルは、上位グレードの「Optix MAG274QRF-QD」に対する廉価版というポジションだそう。しかし見た目からは廉価版であることを感じさせない装いである。
また、スタンドとネックは手回しネジで簡単に取り付けることができる(ディスプレイ部分とスタンドはドライバーで2本のネジを留める必要がある)。ネック部分にはケーブルを通す穴も設けられているので、ごちゃつきがちなモニター周りもすっきりとまとめることが可能だ。
VESA(75)にも対応しているので、モニターアームなどにつなげて自由に動かすのも良いだろう。
圧倒的な取り回しの良さ
ディスプレイと向き合うなかで大切な機能のひとつである角度調節も、かなりしっかりと対応している。高さ調節は0~130mmで対応しているため、スタンドギリギリのかなり下に下げることができる。モニターの背面へのアクセスも良く、マルチディスプレイ環境では他のモニターと高さを合わせやすい。
チルト(上下方向の角度調節)も-5°~20°で対応。モニターとしっかり向き合う用途で使う場合には、視線とモニターの向きをそろえることで疲労軽減にもつながる。なにより、集中して作業やゲームをしたいときに嬉しい機能だ。
また、スイベル(横方向の角度調節)に対応していることは、FPSなどマウス・キーボードを使ってゲームをするユーザーにはとてもありがたい。というのも、FPSゲーマーはディスプレイと目の距離がとても近い場合が多い(これが目に悪い可能性も否定できないので推奨はできない)。そんなときに効いてくるのが、スタンドとディスプレイの角度の兼ね合いなのだ。
▲スタンド部分をななめにし、キーボードと沿わせるイメージ
スイベルに対応することで、スタンド部分を斜めにしつつ、ディスプレイはユーザー側を向いているという構図を作ることができる。これにより左手で入力するキーボードを自然な形で設置できるので、本モデルはコンパクトなスタンド部分のデザインも相まってとても助かる。
ピボット機能もあり
「G274QPF-QD」はピボット機能(画面回転)にも-90°~90°の間で対応している。これは画面を縦にして使用できるという機能だ。メインモニターの横にサブモニターとして縦置きするも良し、縦に2枚並べて巨大なスクリーンにして使うも良い。
後者の使い方は、画面に常に固定したウィンドウを表示するような用途ではとても便利である。証券会社などのオフィスでは縦画面を駆使して多くのモニターを使っていることも多い。
筆者は普段、メインモニターは横、その両脇にサブモニターをそれぞれ縦置きにして使っている。ゲーマーとしては横方向でメインモニターは外せないが、サブモニターであれば縦で
も不便ない。ゲームをしながら見たい情報を置いたり、SpotifyやNetflixを流いたりと、ちょうど良い使い方だ。
そのままで美しい発色の良さ
そして、なんといっても「G274QPF-QD」の最大の特徴は量子ドットの搭載で、色純度の高い発色を実現している点だ。量子ドットとは、光の3原色であるRGB(赤・緑・青)を高いレベルで再現可能な技術であり、特定の色に強弱があった従来のLEDに比べてRGB全ての発色が良いことが特徴だ。つまるところ、発色の良い美しい映像を楽しむことができる。
これだけ発色が良いと、ゲームなども当然美しい映像で楽しむことができる。色の感じ方は人それぞれだが、筆者はいつも新しいモニターを触るときは好みの色に調節することが多いが、本モデルではそれを必要としないほど、自然で美しい発色であるような印象を受けた。Display HDR 400にも対応しているので、対応しているゲームタイトルやコンテンツでは自由に調節して楽しむことができる。
スペック的な話をすると、約10億7,300万色の表示色に対応している。色域もsRGBカバー率:99%ととても広いため、クリエイティブ用途でも十分通用するだろう。
OSDではさまざまな設定も可能で自分好みの色味に調節できるほか、ゲームジャンルごとのプリセットなども用意されている。
eスポーツタイトルに嬉しい170Hzリフレッシュレート
オーバークロック時には最大170Hzのリフレッシュレートに対応している点も、RAPID IPSパネルを採用した「G274QPF-QD」の強みのひとつだ。リフレッシュレートとは、簡単に説明すると1秒間に描画される画像の枚数を示す数値であり、その値が大きければ大きいほどなめらかな映像を楽しめる。FPSなどのタイトルでは敵の動きがより精細に表示されるため、しっかりと視認することができ、強さに直結するといっても過言ではない。
ゲーミングモニターとして流通しているものの多くが144Hzであることを考えると、170Hzに対応する本モデルは他のモニターに比べてひとつアドバンテージを持っていると言える。なお、DisplayPort接続時は最大170Hz、HDMI接続時は最大144Hzとなっている。
また、DisplayPort Alt Modeに対応したUSB Type-C端子も搭載されている。ノートPCやスマートフォンの映像を手軽に出力することもできる。最大15Wの給電にも対応しているので、マウスやキーボード、スマートフォンの充電などにも活用できそうだ。
もちろんゲーマーに嬉しい機能も豊富に対応している。動きの速いゲームでは必須である残像感を打ち消すアンチモーションブラーや、暗い場所の視認性を上げるナイトビジョンはもちろん、対応するグラフィックボードではG-SYNC Compatibleによって画面のズレやかくつきを防いでくれる。アンチフリッカーとブルーライトカットも搭載しているので、長時間モニターと向き合っていることの多いゲーマーやクリエイターも助かる。
ここまで述べてきた通り、「G274QPF-QD」は発色の良いディスプレイとFPSで圧倒的なアドバンテージを持つ170Hzに対応した、高水準なゲーミングモニターと言える。また、WQHD(2,560 × 1,440)はやはりフルHDと比べて多くの情報を表示できるので、クリエイティブ作業やビジネス用途でもとても心強い。
▲サムネイルの表示を「大」にしてもこれだけのファイルを表示させることができる
冒頭でも述べたが、本モデルは「Optix MAG274QRF-QD」の廉価版という位置づけであり、PCからディスプレイの調節ができる機能を省いた以外はほぼスペック的に変わりはない。62,800円(価格ドットコム)である「Optix MAG274QRF-QD」に対して、「G274QPF-QD」は55,000円と、その価格差は馬鹿にならない。高コスパで高水準なゲーミングモニターが欲しいなら、選択肢のひとつとして有力な一台である。
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- 提供:エムエスアイコンピュータージャパン 本稿で紹介するMSIのゲーミングノートPC「Cyborg-15-A13UCK-4169JP」は、PCゲームをはじめたいという初心者や、持ち運べるちょっとしたゲーミングノートPCが欲しいといったユーザーにピッタリの一台だ。 価格も132,800円~(本稿執筆時点、価格.comより)と、ゲーミングノートPCとしてはお手頃な価格帯だ。エントリークラスとしてカジュアルにゲームを楽しみたいユーザーにとってはバランスの良い構成になっている。詳しくみていこう。 Cyborg-15-A13UCK-4169JP基本スペック OS:Windows 11 Home ディスプレイ:15.6インチ、フルHD(1,920×1,080)、ノングレア、144Hz CPU:インテル® Core™ i7-13620H 10コア(6P+4E)16スレッド グラフィックス:NVIDIA® GeForce RTX™ 3050 Laptop GPU 4GB GDDR6 メモリ:16GB(8GB ×2)DDR5 メモリ空きスロット:なし(2スロット合計最大64GB) SSD:512GB(M.2 NVMe) 有線LAN:1Gbps 無線LAN:Wi-Fi 6E(11ax)、Bluetooth 5.3 キーボード:4ゾーンRGBバックライト内蔵日本語キーボード スピーカー:ステレオ2スピーカー Webカメラ:92万画素(マイク内蔵) I/Oポート:USB3.2 Gen1 Type-C(映像出力対応)×1 、USB3.2 Gen1 Type-A ×2、HDMI™ ×1、オーディオコンボジャック ×1 バッテリー:リチウムイオン、53.5Whr、3セル バッテリー駆動時間:最大9時間(JEITA 2.0) 本体サイズ(WxDxH/mm):359.36×250.34×21.95(最薄部)~22.9mm 本体質量:1.98kg なお、今回のベンチマークやレビューでは上記のスペックで行っているが、GPUにNVIDIA® GeForce RTX™ 4060 Laptop GPU 8GB GDDR6を搭載した2つのモデル(M.2 NVMeが512GB・1TB)もある。詳しくはMSIの公式サイトを確認して欲しい。 https://jp.msi.com/Laptop/Cyborg-15-A13VX/Specification 子供心くすぐられるスケルトンデザイン 外観とともに性能をチェックしていこう。Cyborg-15-A13UCK-4169JPは全体的にブラックを基調としているものの、背面やキーボードの一部にはスケルトンな素材となっている点が大きな特徴だ。背面からは内部の金属パーツが透けてみえるほか、キーボードはLEDバックライトの美しさもあいまって、奥行きのある印象を受ける。 ▲天板は指をひっかけやすいため、開閉がしやすい サイバーパンクの世界にインスパイアされたというCyborg-15-A13UCK-4169JPは、背面がスケルトンになっており、換気スリットから内部パーツがちらりとのぞいている。レトロゲームなどではスケルトンデザインは多かったが、気がつけば流行が1周して最近はイヤホンやキーボードなどで見かけることも多くなった。ゲーミングノートPCでは珍しいデザインだ。 ベゼルは細く、モダンな印象を受ける。ディスプレイ上部には92万画素(マイク内蔵)のWebカメラも搭載されているため、ビジネス用途にもぴったりだろう。 ディスプレイは144Hz。フルHD(1,920×1,080)のものが採用され、一般的なモニターの60Hzとは雲泥の差だ。リフレッシュレートは超簡単にいえば1秒間に描画される画像の枚数を示すものであり、高ければ高いほどぬるぬるとした映像が楽しめる。特にFPSでは敵の動きがみやすくなるため、手っ取り早くアドバンテージを得ることができる要素だ。 ▲180度まで開くことができる。地味だが角度調整がしにくいノートPCにとっては大きなポイントである なお、重量は1.98kgであり、15.6インチというサイズを考慮すると取り回しやすいと言える。片手でもギリギリ持てるサイズ&重量感で、リビングで動画をみたり、軽めのMMORPGで作業をしたりと、ノートPCの強みを発揮していきたい。 LEDバックライトを搭載するキーボードにもスケルトンデザインが用いられている。ゲームでよく使うWASDと電源ボタンがスケスケになっていて、じつにかっこいい。 キー配列はテンキーを含むフルサイズで、数字入力をする仕事やマクロを割り当てたいユーザーなどにも嬉しい。エンターキーがやや小さめなことを除けば基本的な配列なので、違和感なく作業できるだろう。キータッチはノートPCらしい押し心地で、しっかりとしたはねっ返りがあるため、FPSからMOBAまで、しっかりとゲームできるクオリティになっている。 ▲左側面にはUSB3.2 Gen1 Type-A、オーディオコンボジャックが搭載されている ▲右側面には電源コネクタ、有線LAN、HDMI出力、USB3.2 Gen1 Type-C(映像出力対応)、USB3.2 Gen1 Type-Aが搭載されている インターフェースはUSB3.2 Gen1 Type-Aが2つ、USB3.2 Gen1 Type-Cがひとつと、十分な数が用意されている。フルサイズのHDMI端子もあるが、Type-Cも映像出力に対応しているため、会議室のディスプレイに表示させたい場面などで役に立つだろう。 また、外部ディスプレイへは最大2画面の同時外部出力が可能だ。ゲーミングノートPCではありながらも、インターフェースが豊富なため、外部モニターや別のキーボード、マウスなどを使って、デスクトップPCのような使い方をするのもひとつの手だ。いつでも持ち運べる拠点になる。 カジュアルゲームを快適に遊べる十分なスペック さて、肝心な性能についても確認していきたい。CPUにはインテル® Core™ i7-13620H、GPUには NVIDIA® GeForce RTX™ 3050 Laptop GPUが採用されている。CPUに関しては第13世代の最新CPUであり、GPUは最新モデルのなかでエントリークラスに相当するが、性能としては申し分ない。 重ためなゲームとして知られる『ファイナルファンタジーXV』のベンチマークでも、標準品質で「とても快適」という結果になるほか、『ファイナルファンタジーXIV 暁月のフィナーレ』ベンチマークでも高品質で「非常に快適」となる。『VALORANT』や『Apex Legends』などのFPSでも、設定を工夫すれば144Hzディスプレイの恩恵を受けることができるフレームレートで動作する。 ここまで述べてきた通り、子供心くすぐられるスケルトンでサイバーパンクな世界観のボディデザインが魅力的なCyborg-15-A13UCK-4169JPは、重ための3Dゲームからカジュアルゲームまで遊べてしまう取り回しの良いゲーミングノートPCだ。144Hz対応ディスプレイで、FPSなど競技性の高いタイトルにも向いている。 「ゲーミングPCが欲しいけど、全てのデバイスを揃えるのは難しそう」というユーザーには、モニターやキーボードなどをまるっと含むゲーミングノートPCをオススメしたい。外部モニターを活用することで持ち運べる拠点としての運用にも向いている。さまざまなポテンシャルを秘めた一台だろう。 Cyborg-15-A13UCK-4169JP製品ページ https://jp.msi.com/Laptop/Cyborg-15-A13VX/Overview
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- 初めてのゲーミングモニターならコレ! コスパに優れた23.8インチ180HzゲーミングモニターG2412Fレビュー
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- 充電ドックが神! MSIの軽量ゲーミングマウス「CLUTCH GM31 LIGHTWEIGHT WIRELESS」使用感を『Apex Legends』プロ・きのこゲンジ選手に訊く!!
- 提供:エムエスアイコンピュータージャパン マザーボードやGPUなどのPCパーツやパソコン本体などで存在感を発揮するMSは、ゲーミングデバイスにも抜かりない。マウスやキーボード、ヘッドセットなど多彩なデバイスを展開している。 本稿では、そのなかから、軽量ワイヤレスゲーミングマウス「CLUTCH GM31 LIGHTWEIGHT WIRELESS」の使用感を、『Apex Legends』のプロプレイヤー、きのこゲンジ選手のインプレッションと共にお送りする。 なお、きのこゲンジ選手は、アニマックスとFAT TRUNKによる共同プロジェクトで産まれたeSportsプロチーム「GHS Professional」のプレイヤーである。 軽量で持ちやすいエルゴノミクスマウス CLUTCH GM31 LIGHTWEIGHT WIRELESSは、重量わずか73gのエルゴノミクス(左右非対称)マウスだ。きのこゲンジ選手いわく、「左右非対称のマウスでかなり持ちやすく、形状がとても良い。重すぎず軽すぎず扱いやすい」とのことだ。 サイズは奥行き120mm、幅64mm、高さ37mmで、やや小型な部類に入る。マウスの左側面にのみくびれがあり、手で触れた際に自然な姿勢で持つことができる。また、かぶせ、つかみ、つまみなど人によってさまざまなマウスの持ち方があるが、最大高さは37mmとそこまで高くないため、どの持ち方でも違和感がない。左右側面はラバーのような素材を用いているため、手にしっかりとフィットする。また、左側面には2つのカスタムボタンを搭載する。 近年は40g代の超軽量マウスも台頭しているが、前述の通り73gであるため、マウスにはある程度の重量が欲しいというユーザーにも刺さるだろう。 エルゴノミクス形状と軽量化のおかげでマウスパッドのうえでぶんぶんと振っても軽快な動きをみせるが、更にいうと滑らかなPTFE素材のマウスソール(マウスパッドとマウスをつなぐ部分)も特徴的だ。きのこゲンジ選手は、このマウスソールの「位置が的確」と語り、トラッキング(敵などを追いかける動き)に良いと話す。とりわけ『Apex Legends』は接敵時のキルタイムが長いゲームであるため、トラッキングエイムは重要になってくる。そんなゲームにもピッタリというわけだ。また、クリックタッチの感覚もとても良いとのことだ。おなじみのオムロン製スイッチは、6000万回以上のクリック耐久性を誇る。 専用の充電ドックが神! CLUTCH GM31 LIGHTWEIGHT WIRELESSの特徴のもうひとつは、専用の充電ドックが付属していることになる。このドックにマウスを乗せるだけで充電してくれるという代物であり、さらにマウスレシーバーを挿すこともできる。充電のたびにケーブルを挿して充電する必要もない。 マウスパッドのそばに配置しておけば、レシーバーを混線から防ぐために距離を縮められることもポイントのひとつだろう。きのこゲンジ選手も「ゲーム終わった後にぽちって置いとくと充電できるから楽」とその手軽さを気に入っているようだ。 また、CLUTCH GM31 LIGHTWEIGHT WIRELESSは連続で最大110時間の駆動に対応している。うっかり充電ドックに置くことを忘れても、一日10時間使っても11日も持つ計算になる。それでもなお充電が切れてしまっても、10分間の充電で最大7時間プレイすることが可能だから安心だ。なお、付属のUSBケーブルを用いた有線接続も最終手段として残されている。 ゲーミングマウスとしての性能も十分 形状や充電はもちろんだが、中身もすごい。きのこゲンジ選手も「センサーに関してはPixArt3311が使われていて、ゲーミングマウスとしてのスペックも高い」と話している。DPIは100~12,000まで対応するほか、マウスそのものに設定を書き込むオンボードメモリで、外に持ち出してもその設定を用いることができる。性能に関してもゲーミングマウスの名に恥じない。 これらの設定は制御ソフト「MSI Center」を通じて行う。設定可能なボタンは左右クリック、ホイール、左側面にある2つのボタン、合計5つだ。割り当てはマウス機能のほか、メディアコントロールやDPI切り替え、マクロ、無効などさまざまである。また、直線補正機能などとも呼ばれるアングルスナッピングの切り替えもできる。 LEDの設定もこちらで可能だ。マウスにはMSIのドラゴンマークを光らせることが可能で(オフもまたしかり)色の変更や光り方などを自由にカスタマイズすることができる。 ただし、きのこゲンジ選手曰く「リフトオブディスタンス(マウスの持ち上げたときの感度のようなもの)の設定があればなおよかった」と弱点も教えてくれた。確かに、必要最低限な設定項目のみに絞られているものの、その分制御ソフトはとても使いやすい。厄介な会員登録も不要でソフトそのものも動作が軽いため、無用な煩わしさがない。 コストパフォーマンスも高し ここまで述べてきた通り、CLUTCH GM31 LIGHTWEIGHT WIRELESSは軽量でエルゴノミクスかつ、長時間バッテリーとそれを支える充電ドックのおかげで、ゲームライフを支える強力な一台になってくれる。きのこゲンジ選手は「全体的に完成度の高いゲーミングマウスですが、なんといっても充電ドックが神でした」と気に入っている様子だ。よく考えてみると、最近の主流マウスはそのほとんどがケーブルを直接挿して使うタイプだ。 最後に、価格帯にも注目したい。CLUTCH GM31 LIGHTWEIGHT WIRELESSは本稿執筆時点では10,000円弱で購入することができる。ゲーミングデバイスの高額化が進む中、十分なスペックを持ちながらこの価格で購入できるのは魅力のひとつだ。他社では別売りのものも多い充電ドックも同梱している点も良いだろう。 エルゴノミクスマウスを探しているユーザーや、ついつい充電を忘れがちな筆者のようなずぼらゲーマー、FPSなどでしっかりトラッキングしたいゲーマーにおすすめしたい。 CLUTCH GM31 LIGHTWEIGHT WIRELESS スペック https://jp.msi.com/Gaming-Gear/CLUTCH-GM31-LIGHTWEIGHT-WIRELESS/Specification インターフェース:USB 2.0 DPIスイッチ:400 / 800 / 1600 / 3200 / 6400 重量:73g (ケーブル除く) / 332g LEDライト:RGB 製品型番:CLUTCH GM31 LIGHTWEIGHT WIRELESS 応答速度:1000 Hz / 1 ms キースイッチ:OMRON USBケーブル:MSI FriXionFree USB Type-C バッテリー動作時間:最大110時間 本体サイズ(MM):120 x 64 x 37 mm ボタン数:6 対応OS:Windows 10 (以降) ケーブル長(M):2m ボタン耐久性:6000万回 最大DPI:12000 (ソフトウェア対応)