『オーバーウォッチ 2』の国内絶対王者であるDONUTS VARRELのオーバーウォッチ部門が、8月11日(金)に初のファンミーティングとなる「VARREL ZONE Limited vol1.2」を開催しました。

先行販売では、なんと即日で一般チケットが完売し、翌日に追加チケットが販売されるという異例の事態も発生。今回は大盛況の「VARREL ZONE」へとお邪魔して、イベントの中身やファンの熱量を間近からレポートしつつ、本イベントのプロデュースに携わったマネージャーの大久保さんとNico(にこ)選手の両名にインタビューしていきます。

大盛況「VARREL ZONE」の舞台はまさかの横濱ゲートタワー


今回のファンミーティングが開催されたのは横濱ゲートタワー18FにあるPC DEPOT イベントホールでした。最寄り駅であるJR横浜駅や新高島駅からは徒歩5分、新宿や渋谷からは30分ほどの場所にあり、ゲーム系のオフラインイベントとしては比較的珍しい立地かもしれません。

しかし会場自体は非常に広い上に空調設備も万全となっており、真夏日であっても会場内に入ってしまえば快適な空間が広がっています。ファンミーティング開始時刻である13:00には既に100人ほどのファンが集っていましたが、それでもなお窮屈さを感じさせないゆとりのあるイベントスペースでした。

▲総勢約100人に迎えられて始まったVARREL ZONE

本イベントの進行を務めたのはオーバーウォッチ リーグ公式日本語配信のキャスターも務めている蒼汁氏。軽妙なトークとテンポのいい進行でファンミーティングを大いに盛り上げていただきました。

▲VARRELのVポーズをするMC蒼汁氏。冗談めかしたトークで選手も観客も和ませます

オーバーウォッチ部門の選手たちは壇上にて大集合。ファンの目の前で全員がそろうのは初めてのことで、一部歓声が漏れでてしまうほど。Qloud(くらうど)選手は自身の好きなヒーローでもあるKirikoの被り物を装着しながら登場。

▲ファンからの質問に応えるQloud選手

▲ファンの目の前でDONUTS VARREL オーバーウォッチ部門の選手が初めてそろった瞬間。ファンの質問に応えているのはMint(みんと)選手

メインイベントの進行は「トークZONE」「クイズZONE」「ピタリZONE」「ASNO ZONE」「告知ZONE」というファンとの相互協力的なコンテンツで構成されていました。

選手たちの赤裸々トークで大盛り上がりの「トークZONE」


まずは「トークZONE」にて選手たちの赤裸々なトークが披露。ファンからの質問に答える形で、プレイヤー名の由来から好きな女性のタイプまで幅広く喋っていただきました。

▲プレイヤー名の由来についてワンピースのミホークだと応えるMihawk(みほーく)選手と、それに爆笑してしまうチームメンバー

▲好きな女性のタイプについて「童顔、メンヘラ、ぴえん系」と赤裸々に答えるNico選手。そんなに素直に答えていいのか!?

『オーバーウォッチ 2』の知識はいかに!「クイズZONE」


意外な深堀をみせる「トークZONE」で盛り上がる雰囲気の中、頃合い良く「クイズZONE」へと移行します。こちらの企画はVARREL運営が用意したクイズに選手全員で答えてもらい、4人以上が正解したら来場しているファンにOWグッズをプレゼントするというもの。

クイズの難易度は徐々にあがっていく形式なので、序盤は余裕で答えていた選手達も後半になるにつれ悪戦苦闘。珍回答が飛び出した際には思わず会場も笑いにつつまれました。

▲バスティオンの隣にいる鳥の名前を「ピーピー」と答えてしまうKSG(けーえすじー)選手(正解は「ガニメデ」)

また選手側だけではなく、ファン参加型のクイズ大会も連続して開催されました。挙手制でMCが指名し、見事クイズに正解した人にはOWグッズが贈呈されるというファン参加型形式のコンテンツのため、会場中のファンが大いに盛り上がりました。

▲クイズに正解して見事トレーサーフィギュアをゲット!

選手とファンは意思疎通できるのか!「ピタリZONE」


そして3つ目のコンテンツとなる「ピタリZONE」。こちらはDONUTS VARRELの各選手が会場に対して質問を行い、該当者がより7人に近いお題を考えた選手が勝利というファン連動型の企画となっています。

▲ピタリZONEのルール説明。テレビのバラエティー番組を彷彿とさせる内容で面白そうだが、選手にとってはなかなか悩ましいルールだ

100人以上のファンがいる中で最も7人に近いお題を考えられるのは誰なのか——。順繰りにDONUTS VARRELの選手たちが質問をしていこうとする中、なんとplankton(ぷらんくとん)選手がまさかの7人ピッタリを達成!

会場もこれには思わずどよめいてしまいました。

▲7人ピッタリを達成した質問。限定スキンなので意外と所持している人は少ない

じゃんけん大会でグッズをゲット!「ASNO ZONE」


4つ目の企画としてジャンケン大会の「ASNO ZONE」が開催。こちらは選手ひとりずつと会場全員が、じゃんけんをしていき、最後まで勝った人にゲーミンググッズをプレゼントするという参加型企画。DONUTS VARRELのスポンサーでもあるアスノシステム株式会社から提供されたZowie BenQ・Logicool製のマウスパッドやマウスが勢ぞろいしていました。

▲特に会場全体が盛り上がったLogicool G-PRO X。思わず「欲しいー!」と叫ぶ来場者も

▲ふたつ目の企画「クイズZONE」でプレゼントし切れなかったOWグッズも、「ASNO ZONE」で大放出。多くのファンに還元される形になりました

▲ファンとのジャンケンに一番手で応じるQKI(くき)選手。若干緊張気味なのもファンからすれば微笑ましい

▲各選手最初の一手は、VARRELのVを連想するチョキを出すという暗黙のパターンが発覚。会場のファンもパターンを把握してきたのか、最初の一手目ではなかなか敗者が現れない。お約束な状況に笑顔が漏れるNico選手

▲筆者もそのパターンにあやかり1戦目は勝利! しかし最後まで勝ち残ることはできませんでした(笑)

DONUTS VARRELの今後が明らかに!「告知ZONE」


最後に「告知ZONE」では、今後どのような施策をDONUTS VARRELが展開していくのか説明するコーナーとなっています。ファン向けのコンテンツが詰まった「シーズンパス」、所属選手をイラスト化する「アバタープロジェクト」や、eスポーツスクールのVASEなどを紹介し、今後どのようにファン向けのコンテンツや所属選手のキャリアを拡大していくのか解説していく場となりました。

▲ファン向けの施策について発表するDONUTS VARREL戦略マネージャーの橋本龍さん。透明性を重視した姿勢がうかがえた

本イベントの締めではファン全員との集合写真を撮影。チームリーダーであるNico選手からは今後控えている大会に向けた意気込みや、ファン全体への感謝の言葉なども語っていただきました。

▲最後まで名残惜しそうにファンに手を振り続けるNico選手

本番はアフタータイム!?
ファンひとりひとりの推し活に全力で応えていくVARRELの神ファンサスタイル


これにてDONUTS VARRELのメインイベントは無事終了。来場者の方々は粛々と帰路に着きました——かと思えば、なんとイベントホールの隣にある広々としたフリースペースに続々と移動していくではないですか!

そう、ファンミーティングの本番はここから。「アフタータイム」が始まったのです。

▲会場限定で販売されていたV-VIP TICKET。こちらの購入者のみがアフタータイムに参加できる

▲V-VIP TICKETの販売所の横にはDONUTS VARRELグッズも販売していました。中にはここでしか買えない限定グッズも!

特別チケット購入者のみが参加できるアフタータイムではファンひとりひとりが選手とより近い距離感でファンサービス(コミュニケーション・記念写真・サイン会など)を受けることができるのですが、驚きなのは参加人数です。

今回のVARREL ZONEに来場した総勢100人の内、ほとんどの方々がアフタータイムに参加していました。

▲待機スペースの様子。長時間の待機にも適したリラックスのできる空間となっている

相当数のファンがアフタータイムに参加する形になりましたが、そこはDONUTS VARREL運営も覚悟の上。一切妥協せず、ひとりひとりに対して懇切丁寧に対応していました。

「うれしすぎてまだ手と足が震えてます……」

推し選手と同じ時間と場所を共有できる貴重な場に、興奮を隠し切れないファンも何人か見受けられました。

DONUTS VARREL オーバーウォッチ部門のファンミは初開催ということもあり、ファンにとっては砂漠に浮かぶオアシスのような存在なのかもしれません。

帰路につくファンの方々の表情はどれもが非常に晴れやかで、満足感に満ちた様子でした。

▲推しの選手との交流をほぼゼロ距離で楽しめる唯一無二の空間

▲ファンひとりひとりにメッセージやサインを書くDONUTS VARREL オーバーウォッチ部門の選手たち

▲記念写真はより近い距離感で撮影。選手個人とのチェキも撮れるという

この参加人数はDONUTS VARREL運営にとっても想定外だったようで、当初は終了予定時刻が16時30分だったのですが、実際にアフタータイムを終えた時間は19時過ぎ。そこからチーム撮影会も挟んだことで、まさかの約3時間押しというスケジュールに!

すべてのスケジュールをこなした選手たちの表情には、多少の疲れは見えたものの、充実感や高揚感に溢れていたのが印象的でした。

本イベントで活力を貰ったのは、どうやらファンだけではないようです。

———

『オーバーウォッチ』において数年ぶりに開催されたオフラインイベントは、極めて高い熱量で支えられた素晴らしいイベントとなりました。

今回初めて『オーバーウォッチ』のオフラインイベントに参加した方々も多く、こういったイベントに慣れていない人でも、最初から最後まで楽しめるような雰囲気づくりがされていました。

ここだけの話、広くて快適な会場のお陰で時間が過ぎるのも早く、居心地が良すぎるせいでむしろ帰りたくなくなるほどでした。

またこの日は『オーバーウォッチ』の大型アップデートや、大型カスタムイベント、人気ストリーマーのショップイベントなどが重なっていたのですが、それでもなお参加者が3桁に及んだのは間違いなくファンの需要に刺さったからでしょう。

ファン・選手・運営・協賛企業の四者間の連携によって今回のファンミは見事成功しましたが、どのような経緯で開催されたのかは気になる部分でもあります。

後編ではオーバーウォッチ部門のマネージャーでもある大久保さんと、オーバーウォッチ部門のリーダーを務めるNico選手へのインタビューを行い、ファンミ開催のキッカケや裏側について迫っていきます。


関連リンク
DONUTS VARREL 公式:
https://usgd.club/

DONUTS VARREL 公式X:
https://twitter.com/_VARREL

gappo3 プロフィール


『オーバーウォッチ 2』のプロリーグ「Overwatch League」公式日本語配信の解説担当。初代『オーバーウォッチ』にて創設されたプロゲーミングチーム「Green Leaves」での活動を基盤に、2017年からライター業を開始。eスポーツ中心のインタビュー記事やコラム記事を数多く手がけてきた。

Twitter:https://twitter.com/gappo3gappo3


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