【現地レポート】yukishiro「個人的にはクラブ的なイベントも開いてみたい」——高田馬場駅徒歩30秒の好立地!普段使いからイベント開催まで幅広い層が楽しめるeスポーツアリーナ「ASH WINDER Esports ARENA 高田馬場店」オープン!
提供元: eSports World
最新のゲーミングPCを個人利用で楽しめるほか、本格的なeスポーツ大会やイベントも開催可能なオペレーション設備を兼ね備えたハイクオリティな環境。
そんな「ASH WINDER Esports ARENA高田馬場店」メディア内覧会が2023年8月31日(木)に実施されたので、その様子と設備について紹介していこう。

▲司会進行はASH WINDER 所属キャスター yukishiro(ゆきしろ)氏が担当
日本のeスポーツの発展を願って、最高のサービスを提供していきたい——関係者ごあいさつ
まずは「ASH WINDER Esports ARENA高田馬場店」オープンに伴い、各企業関係者のあいさつから。オープンへの思いを語っていただいた。

▲私たちの夢がやっと現実化することができたと語る、株式会社 ASH WINDER CEOのグラハム ソ氏

▲17年前選手としてのeスポーツを歩みを進めたものの、さまざまな障害で夢を諦めることになった株式会社 ASH WINDER 代表取締役ソン・ジュンジェイ氏。今の若者に、自分と同じ思いをさせないためにも彼らの夢を支えていきたいと語った

▲かつてeスポーツプレイヤーとして活躍していた「ASH WINDER Esports ARENA高田馬場店」の共同運営に携わる株式会社EnoVation CEO ヘンリー ジャオ氏。仲間と協力する喜びをeスポーツを通じて知ってほしいと語る

▲「ASH WINDER Esports ARENA高田馬場店」が所在する稲門ビル5階の株式会社稲門 代表取締役 山本 正行氏は、eスポーツアリーナオープンの祝辞を述べた
最新のeスポーツ環境が楽しめる設備紹介
ここからは「ASH WINDER Esports ARENA高田馬場店」の設備を紹介していこう。フロアはゲーミングエリア、ステージエリア、チームルーム、スタジオ&コントロールルーム4つのエリアに分かれている。それぞれがどのような施設なのかを紹介していこう。

▲エントランスは近未来感あふれる空間を演出。湾曲LEDの演出がユーザーをお待ちかね
最新ゲーミング環境が楽しめるゲーミングエリア
ゲーミングエリアはいわば通常営業の要となるエリア。80台のゲーミング環境を完備。GPUにはRTX40 シリーズを搭載したDELLのゲーミングブランド「Alienware」のゲーミングPCに、リフレッシュレート240Hzに対応したBenQのゲーミングモニターブランド「ZOWIE」、「MOBIUZ」を導入している。

▲オープニングセレモニー時は通常のレイアウトではなかったゲーミングエリア。可動式デスクを採用しているので、さまざまなシーンで活用できるエリアとなっている
なお、キーボードやマウス、ヘッドセットなども完備しているが、持参したものを使うこともできるとのこと。使い慣れたデバイスでゲームを楽しみたいユーザーにもうれしいポイントといえる。
ながーい観戦用LEDスクリーンがシーンを彩るステージエリア
フロア最奥にあるのが横幅約12m、盾幅約4mの観戦用巨大LEDスクリーンがそびえるステージエリア。最大10台までPC環境を設置することができるので『VALORANT』のような、5vs5の試合もステージ上で行うことができるのが魅力だ。
さらに、ステージ上のPCはゲーミングエリアよりもハイスペック。GPUはRTX 4090を採用し、モニターはリフレッシュレート360Hzとなっている。

▲メディア内覧会ではトークセッションが行われたステージエリア。なんといっても横長のLEDスクリーンに圧倒される
なお、LEDスクリーンは分割して映像を出力することができるとのこと。例えば中央に試合の映像を映しつつ、左右に広告やメインビジュアルを配置するといった表示も可能になっているため、幅広いシーンで活躍できそうだ。
完全個室なプライベート空間が楽しめるチームルーム
ゲーミングPC環境が完備された個室スペースで、10名ほど収容可能な大部屋が1部屋に、7名ほど収容可能な小部屋が3部屋ある。例えばイベントに参加しているプロチームの控室として利用したり、ブートキャンプやコミュニティのオフ会といった使い方も楽しめそうだ。

▲こちらは大部屋の様子。小窓があるため中から外の様子が楽しめる工夫がされている

▲部屋の入口にはLEDディスプレイがある。○○チーム控室とか、ゲーム大会開催中といった情報を表示させることができそうだ
機材の総額1億円超え!本格的なオペレーションが可能なスタジオ&コントロールルーム
最後はオペレーション環境が構築されているスタジオ&コントロールルーム。メディア内覧会では拝見することはできなかったが、30平方メートルのスタジオはグリーンバックでクロマキー処理が可能なため、さまざまな空間を演出できるとのこと。
またコントロールルームは業界標準かつ高クオリティーな機材を一式完備していて、音響、照明を含むステージエリアの演出を管理することができる。さらに、専用の10GB高速ビジネス回線を2本導入しているため、オンラインの配信も安心して行うことができる。

▲コントロールルームの座席は階段のように段差になっているため、最終列からでもすべてを一望できる仕組みになっている
音響・映像・照明の機材・環境構築は総額1億円超えというから驚きだ。
施設利用料金
さて気になる施設利用料金だが、通常利用では会員登録したあと、料金が引き落とされるチャージ制システムを導入。1分単位で引き落とされるため、施設を無駄なく利用できる。

チャージ料金に応じてチャージボーナスが加算されるようで、一度に5,000円チャージすれば1時間あたり、約300円程度で利用可能だ。一般的なネットカフェの利用料金が1時間300円〜500円程度になっているため、良心的な料金設定とも考えられる。
関係者ごあいさつでは、eスポーツに取り組む若者たちをサポートしていきたいと話されていたこともあり、利用者の年齢にかかわらず一律な料金な点に疑問を持った筆者は、株式会社 ASH WINDERのゼネラルマネジャーである山口 直暉氏に料金形態について話を聞いてみた。

▲株式会社 ASH WINDER ゼネラルマネジャー 山口 直暉氏
——今回、提示された料金形態は一律となっていましたが、例えば学生プランとか、シニア向けプランといった年齢別みたいなプランを展開する予定はございますか?
山口氏:もちろん考えています。実は内部でも現時点でそのような話はでているのですが、我々もこのような立地でこの規模のeスポーツアリーナを展開するのははじめてのことでしたので、最初は盤石な体制で進みたいという思いから一律料金でスタートすることにしました。
またこれは運営事情になってしまうのですが、慣れないうちからプランを複雑化することでスタッフのエラーが発生し、お客様にご迷惑をおかけしてしまうきっかけにもなりかねません。ただ、将来的には年齢層に応じたプランを考えてはいます。
学生の1,000円と大人の1,000円って、価値が全然違うものだと感じています。なので、今後はより学生に寄り添った料金プランを展開できればと思っています。
——ありがとうございました!
また、司会進行を終えた yukishiro(ゆきしろ)さんにもお話を聞くことができたので、今後の展望をおうかがいした。

▲ASH WINDER 所属キャスター yukishiro氏
——司会進行おつかれさまでした。非常に魅力的なeスポーツアリーナですが、「ASH WINDER Esports ARENA高田馬場店」にかける思いをお聞かせください。
yukishiro氏:今eスポーツの急激な進化を肌で感じています。僕自身、以前はネットカフェで行われたゲームのイベントに出演したり参加したりしていました。
もっと前の話をすれば、MMO RPG全盛期では、漫画喫茶にある小さなパソコンブースのような場所でオフ会のような形でゲームをプレイしていました。
——ありましたね。ものすごい窮屈な空間でゲームをしていたのを思い出します。
yukishiro氏:ですね。当時は声を出してプレイすることもできませんでしたし、基本静かにゲームをするのが大前提な時代でした。
そんな時代から、アイ・カフェ AKIBAPLACEといったネットカフェでは「声を出してもいいよ」という環境に進化していきました。
eスポーツってPCのスペックはもちろん、ゲームを通じてコミュニケーションを取って、プレイヤー同士一喜一憂しながら楽しめるのが魅力のひとつだと思っています。
そういったほしい環境が整った施設ができたことに僕自身驚きを感じています。
弊社の施設に限らず、もっともっとeスポーツ施設が充実し、みなさんの認知が高まってくれることを願っています。
——yukishiroさんご自身が今後どのようなイベントをこの会場で開いてみたいと感じましたか?
yukishiro氏:「ASH WINDER Esports ARENA高田馬場店」ではスモークでの演出や、照明による演出を得意としています。この施設の強みを生かすのであれば、クラブのようなイベントを開きたいですね。
DJがいるような音楽とeスポーツの両方が楽しめるようなイベントをやってみたいかなあ。せっかくカウンターバーがあって、ソフトドリンクの提供もできる施設なので、複合して楽しめるイベントをやりたいなとは思っています。

▲エントランスにはソフトドリンクやレッドブルが提供される環境が整っている
——ありがとうございました!
———
今、eスポーツを取り巻く環境は大きく進化している。それに伴い、eスポーツタイトルを最高水準で楽しむ環境を構築するには、それ相応の費用も必要になってきている。
「人気のタイトルで遊びたいけど、家にあるゲーミング環境では満足したプレイができない」、「話題のeスポーツタイトルをちょっと体験してみたい」といったユーザーにとって、「ASH WINDER Esports ARENA高田馬場店」のような施設は非常に利用しやすい環境なのではないだろうか。
ASH WINDER Esports ARENA高田馬場店:
https://www.aw-a.net/
アクセス:
〒169-0075
東京都新宿区高田馬場2丁目18-11 稲門ビル 5F
JR山手線、西武新宿線 高田馬場駅から徒歩30秒
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▲折り紙でネッシーを作るスタンプラリー企画も行われた ▲レジェンドたちの出身地やセリフなどにちなんだコラボフードも販売された 特に拡大したと感じたのは、チームブースだ。昨年は数チームだけでやや寂しい印象だったが、今年はFNATIC、RIDDLE、Crazy Thievesなど日本チームだけでなく、AllianceやVirtus.proも物販を実施。なかなか日本からは入手しにくいアイテムを手に取ってゲットできる貴重な機会を提供していた。▲Crazy Thievesブース。おしゃれ ▲試合のない時間帯は常に人がごった返しているチームブース付近 ▲海外チームのグッズを実際に手に取って購入できる機会は貴重 また、札幌市のブースもあり、北海道のお土産を販売していたほか、札幌市の観光案内、札幌で行われているゲーム開発の取り組みを紹介していた。北海道民にはお馴染みだという「ほくでん(北海道電力)」も水素自動車で発電した電気を使って『Apex Legends』を実演プレーしたり、エネルギーアモ縛りで2,000ダメージ以上をとるとオリジナルグッズがもらえるなどユニークな出展をしていた。▲札幌でお馴染みのお菓子がズラリ。実際にこの場で購入できる ▲初音ミクを手がける「クリプトン・フューチャー・メディア」が自ら販売するクッキー。北海道でも買える場所が限られているとのこと ▲道外からの観客も多いなか、観光を楽しんでほしいという想いから、熱心に観光名所の案内がされていた スポンサーブースのなかでは、INZONEブースが豪華だ。昨年に続き人気のワイヤレスイヤホン「INZONE Buds」がもらえる企画や、著名インフルエンサーやプレーヤーが登壇するステージ、実際に限定価格で販売するなど、存在感を放っていた。なおINZONEは公式ギアとして採用され、ハイエンドモニター「INZONE M10S」やヘッドセット「INZONE H9 II」は競技でも活躍。特にINZONE H9 IIのノイズキャンセリング性能は、選手たちのボイスチャットが聞ける「FACEIT」でも確かめることができる。参考:https://www.faceit.com/ja/watch/matches/695bfe5d43ae2ce034795acf/ALGS-2026-Championship-Match?map=1▲昨年に続きINZONEブースでは多くのステージイベントが行われた ▲『Apex Legends』のプレーエリアも設けられた。遊べるのはもちろんだが、INZONEの最新デバイスを試す機会にもなる 「これ以上の勝利はない」王者Oblivionが語る、札幌での激闘と日本への感謝 さて、ここからは優勝した「Oblivion」Blinkzr(ぶりんくつぁー)選手、Monsoon(もんすーん)選手、FunFPS(ふぁんえふぴーえす)選手、RubyKaster(るびーかすたー)コーチへの記者会見を抜粋してお届け。優勝の決め手や日本や観客への感謝が語られた。▲写真左からRubyKasterコーチ、Blinkzr選手、FunFPS選手、Monsoon選手 ——Monsoon選手はTwitterで…Xで……。Monsoon:僕のなかでは今でも「Twitter」だよ(笑)——(笑)Xで日本を満喫している投稿を拝見しました。そんな日本(北海道)で優勝することをどう思いますか?Monsoon:ゲームより食べ物が好きかもしれません(笑)。実は若い頃はレストランで働いていて、最初に働いたレストランは寿司屋だったんです。世界のいろんな食べ物を食べるのが好きですが、北海道はそのなかでもトップにあります。こういった機会でファンのためにプレーするだけでなく、自身も美味しい思いができてうれしいです。Ngl twin this shit is comp on god(bazooka granny mode) pic.twitter.com/im3EhAz1SM— Monsoon (@MonsoonGG) January 13, 2026 ——初めて世界一になった場所が北海道であることをどう感じますか?Blinkzr:『Apex Legends』プレーヤーとしてこれ以上の勝利はありません。それを札幌で成し遂げたことは特別です。今回は信じられない体験でした。Monsoon:日本のファンはとても我々をとても愛してくれていることを感じました。僕らプレーヤーと同じくらいの情熱を注いでくれています。『Apex Legends』を体現したような空間は最高だったね。——来年も札幌で行われます。FunFPS:会場も街も、天気も含めすべてを気に入っているよ。また戻ってきたいね。Monsoon:僕らはそもそも競技が好きだから、少し休んだらまた頑張るよ!「このク○野郎がマッチ5で死にやがった(笑)」 ——マッチ4であと1ポイントのところまで届きましたが、マッチ5ではポイントを獲得できませんでした。なにがあったのでしょう。Blinkzr:実は僕のせいなんだ(笑)。どうなるかと思ったけど「まだ終わってない、次にいこう」と声をかけてくれました。仲間には助けられました。Monsoon:そう、このク○野郎がマッチ5で死にやがったから負けたんだ(笑)。でもそのあとでしっかりチャンスをつかめるように頑張ったよ。——最終マッチで優勝できた決め手はなんだったと思いますか?Monsoon:我々はかなり有利なエリアを取れました。かなりのプレッシャーを与えられる位置をとることができたことが大きかったですね。RubyKasterコーチ:Blinkzrがパフォーマンスを巻き返してきたことも大きかったです。3人全員が高い勢いを持ち、互いを信頼していたからこそ、結果につながったと思います。——LCQ(敗者復活戦)から今大会に出場しました。当時はこの結末を予想していましたか?Blinkzr:Finalsに出場できたとき「これはイケる」と思いました。どういう流れになるかは想像しやすいし、我々がやるべきことをやり、自信を持って戦うことがこの勝利に繋がると確信していました。——今のメタにおいてチームが秀でている点はどこだと感じますか?Blinkzr:「ゆっくりプレーする」ことです。多くのプレーヤーは早く展開をつなぎたいと思っているように見えますが、攻撃的に来るのに対し、我々はゆっくりとエリアを守り「クリーンなApex Legends」をしてるんです(笑)。——今大会でルーティンなどはありましたか?Blinkzr:「リラックスしていつも通りプレーする」こと。Monsoon:ビタミングミを食べてたよ。FunFPS:4日連続で同じラーメンを食べる。醤油ラーメン。——チーム買収の話もあると思いますが、どう考えていますか?Monsoon:まずは勝利を噛みしめてるよ。これまでアホみたいに低いオファーもあったからね(笑)。今後どうなるか分からないないけど楽しみだよ。まとめ 総括として「世界レベルのeスポーツ」を感じた。これに尽きる。アリーナの盛り上がりとファンゾーンの豪華さ、周辺地域を巻き込んだ施策は、あまりにも世界レベルだ。そして、これまでいくつかのeスポーツ国際大会を取材してきたが、FNATICがTeam Falconsの優勝を止めた時の地響きのような歓声は、日本でもこの熱狂が生まれるんだと感動すら覚えた。付け加えると、優勝には至らなかったものの、3つの日本チームが決勝に残ったことも誇りに思う。ALGSも5年目を終え、黎明期から活躍していたプレーヤーが引退することも増えてきた。そんななかで新たな日本プレーヤーがベテランのもとで台頭し、爪痕を残すことができたことは、シーンにとって喜ばしいことだろう。大和ハウス プレミストドームというeスポーツの聖地で再びALGSで開催されるのが待ちきれない。今回は決勝のチケットが完売したが、前述の通り、競技アリーナは実質大和ハウス プレミストドームの収容人数の半分ほどしか実力を発揮していない。ステージセットなどの工夫次第では、より多くのファンを迎えることもできるだろう。より高いレベルでエンタテインメントとして、競技として進化していってほしいと願う。■関連リンクALGS Year 5:https://algs.ea.com/jaALGS APAC NORTH - JP:https://x.com/ALGS_JP撮影:岡野朔太郎編集:いのかわゆう【岡野朔太郎プロフィール】「AUTOMATON」や「Game*Spark」に寄稿するフリーライター。「狭く深く深淵へ」をモットーにシューティングやアクションゲームを貪り食って生きている。オフラインイベントが大好きで、幼少期からゲームイベントに通っているが、いまだに武蔵野線と京葉線は間違える。X:@sakunationninth
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- 【大会レポート+インタビュー】 小学3年生vsプロによる頂上決戦で、大ベテランのSAKI選手が初戴冠! ——東京eスポーツフェスタ2026 ぷよぷよeスポーツ部門
- 「東京eスポーツフェスタ 2026」が1月9日(金)〜11日(日)に、東京ビッグサイトにて開催された。パブリックDayとなる11日(日)には、『ぷよぷよeスポーツ』によるeスポーツ大会が開催された。「ぷよぷよeスポーツ」部門は小学生以上なら誰でも参加できるオープン大会。ぷよぷよランキング対象大会として実施され、会場予選から決勝まで当日行われた。優勝したのは、JESUのプロライセンスを所有し、TEQWINGに所属するSAKI選手。東京eスポーツフェスタとは東京都や関連団体で構成される実行委員会が主催する「東京eスポーツフェスタ」は、eスポーツの普及と関連産業の振興を目的に開催されているeスポーツイベントだ。2020年から開催されていて、今年開催される「東京eスポーツフェスタ2026」は7回目となる。 5勝先取という短期戦ならではのぷよバトル ぷよぷよeスポーツ部門は、予選はブロックごとに総当たり戦を行い、上位の選手が次の予選に進出するというかたちで、上位4位までが選出された。当初は予選は2回とアナウンスされていたが、当日は3回(1回戦で18名、2回戦で12名、3回戦で4名)まで絞られ、決勝大会はシングルエリミネーション。準決勝は5勝先取(Bo9)を1セット、決勝は5勝先取(Bo9)を2セット先取と、一般的な大会と比較すると短期決戦という点で、普段の大会とは異なる戦い方も要求された。【主な大会レギュレーション】参加資格:2025年4月2日時点で小学生以上のプレーヤー予選:ブロックごとに総当たり戦を行い、上位選手が次の予選に勝ち上がる。3回の予選で上位4名まで選出する決勝:上位4名でシングルエリミネーショントーナメントを実施。使用端末:主催者が用意したPS4のコントローラーを使用優勝賞品:「東京都知事杯」「Amazonギフトカード 15,000円分」 決勝に勝ち上がった4名は、いずれもさまざまな大会で活躍する名のある選手ばかり。プロのSAKI選手から、小学生ながら数々の大会で入賞してきたおうすけ選手まで、さまざまな選手が勝ち上がってきた。▲ステージ右からSAKI選手、syakegohan選手、るた選手、おうすけ選手 ▲決勝大会のトーナメント。 準決勝第1試合は、ベテランのSAKI選手と若き実力派のsyakegohan選手。互いに大連鎖を狙いつつ、syakegohan選手が中盤での小さな連鎖を効果的に使っていくが、その数を上回る連鎖でうまく反撃したSAKI選手が5-3で勝利する。準決勝第2試合は、るた選手と全国都道府県対応eスポーツ選手権では小学生の部で準優勝も飾っているおうすけ選手の対決。相手のぷよをしっかり見て対応するおうすけ選手が3本を連取するが、るた選手も本線の連鎖を重ねてきっちり反撃し、4-4のイーブンに。最終ラウンドは互いに本線を詰みながら、ダブルにダブルで応戦するやり取りの連続に。もつれた中でダメ押しの5連鎖をお見舞いしたおうすけ選手が、5-4で勝利した。決勝戦は、SAKI選手とおうすけ選手による5本先取×2回の勝負。どちらも相手のぷよを見ながら小連鎖と本線の連鎖のタイミングをうかがっていくが、試合巧者のSAKI選手が5-2でまずは1セットを奪う。しかしここからおうすけ選手が粘り強さを発揮し一気に4-0とリード。SAKI選手も取り返していくが、全消しに成功したおうすけ選手が5-4で1セットを取り返す。迎えた最終セット、本線の大連鎖をお互いに狙いつつ、小さな連鎖で邪魔し合うが、常にひとつ多い連鎖でカウターしていったSAKI選手が4-1で王手をかける。ここでおうすけ選手は「全消し」に成功し2本奪い返すが、反撃もここまで。2連鎖ダブルなどで揺さぶりをかけたSAKI選手が5-2で優勝を果たした。SAKI選手インタビュー 優勝したSAKIがインタビューに応じてくれたので、その様子をお届けしよう。 ▲優勝したSAKI ▲優勝したTEQWING e-sports所属のSAKI選手 ──優勝おめでとうございます。今の気持ちを教えてください。SAKI選手:いや、ほんとに非常に嬉しいです。1日戦ってきてずっと勝ち続けられて、いい日だったなと思います。──今大会の勝因はなんでしょうか?SAKI選手:自分を信じて、自分なりのプレーを発揮することができたところなんじゃないかなと思っています。──今大会は1日で予選から決勝まで勝ち抜いてきました。どんな1日でしたか?SAKI選手:自分のコンディションはかなり良かったんじゃないかと思っていて、相手の動き方に合わせて自分の動き方を選択し続けなきゃいけないゲームなんですけど、それがちょうど噛み合うように動けたなと、振り返って思います。──決勝戦はSAKI選手が1セット獲得してから、おうすけ選手が1セット取り返して追いつかれてからの勝利でした。どんな心境でしたか?SAKI選手:5本先取というのは『ぷよぷよ』の試合としてはそんなに多くない本数ではあるので、どっちが勝ってもおかしくない、くらいの気持ちで、気楽にプレイすることを心がけていました。その方が普段通りの自分のプレーが出せると信じているんです。気負ったり空回ったりすることも経験してきたので、そういうことはなるべくしないようにと。そのために、“リクライニング”もやっていたりします。▲リラックスと集中力を高めるために行っているという試合前のリクライニング ──あれはかなりご自身の中でも重要な行動なんですか?SAKI選手:そうですね、ルーティーンのひとつになっています。──『ぷよぷよeスポーツ』の競技シーンを振り返ると、2025年は全国都道府県対抗eスポーツ選手権で小学生の部、一般の部の両方で小学生が大人に交じって優勝するなど、若いプレーヤーの活躍が多く見られた年でした。今回も小学3年性のおうすけ選手が決勝まで勝ち上がってきましたが、若い子たちの活躍についてどう感じていますか?SAKI選手:私たち大人が1年間くらいかけて習得することを、小学生の子たちは1カ月以内にポンポン習得しちゃうんですよ。だから、ほんとに1、2年くらいでプロと戦える子たちがいま特に多くなってきていて、インターネットの教材とかもたくさんあるので、それを見て自分でぽんぽん吸収して学んできているんじゃないかなとは思っています。──ただ、そんな勢いがあるおうすけ選手を破り、結果的にはSAKI選手が優勝を勝ち取りました。勝てる理由はどんなところにあるのでしょうか?SAKI選手:こういう動き方はされたことがないだろう、というような動き方が、小学生たちには実はあるんです。基本的な王道の勝ち方とはちょっと外れて、どっちが有利なのか不利なのかが分かりづらいような動き方とか、中途半端な動き方があったりして。若い子たちはまだ経験していないし、身につけていないそういった行動で、相手を困惑させることができるんです。特に今日の決勝戦のおうすけ選手との試合では、そういう部分が多かったんじゃないかなとは思ってます。仕掛ける順番やタイミングによって、1秒遅れるだけで勝率が30%から60%に上がったり、その逆もあったりします。──そういった数値やデータで理解するというところは、もしかしたらまだ小学生の子たちには分からないかもしれませんね。SAKI選手:そうですね、多分感覚的には勝率とかもわかっていると思うんですけど、そこまでは気にしていないと思います。それも、こちらから見ると勝率60パーセントだけど、あちらから見ても勝率60パーセントだと思わせられるような動き方があったりして。そこがやっぱり経験の差だと思うんですよね。──では、そういうテクニックも彼らが身につけてきたら、SAKI選手:もう大変ですね、1カ月で見つけちゃうかもしれません。いつ化けてもおかしくない、あるいはもう化けているような選手もすでにいます。──ちなみに、おうすけ選手が決勝まで上がってきた時には、勝てる自信はありましたか?SAKI選手:自分のプレーができたら大体勝てるだろう、自分次第だとは思ってはいました。おおすけ選手は勢いがあるプレーヤーなので、そこに飲まれないように気を付けました。多分2セット目で0-4で負けていた場面とか、4本連取されたところは、流れを一気にもぎ取られたなと思いました。でもそれも、対戦前に一応ありうる展開だと予想はしていたので焦りとかはなく、冷静に立ち回れたかなと思います。──今後の目標は?SAKI選手:2月にセガの公式大会がありますので、そちらでも自分のプレーを出し切って優勝できたらうれしいです。──最後に、応援してくれた方々へのメッセージをお願いします。SAKI選手:いつも私のことを応援してくださってる皆さんには、本当に支えられているなと実感しています。これからもいい「ぷよぷよ」を見せ続けますので、よろしくお願いします。まとめ 今大会は「ぷよぷよランキング対象大会」として公式大会のひとつにもなっており、多くのぷよぷよファンやプロも集結していた。SAKI選手も優勝コメントで語っていたとおり、プロであっても予選で敗退してしまうほど、実力のあるプレーヤーが増えており、そこにさらに運の要素も加わり、単に実力だけでは勝てない競技になっている。全国都道府県対抗eスポーツ選手権でのよし選手(小学生の部)、ゆうき選手(オープン参加の部)という小学生のダブル優勝も記憶に新しい『ぷよぷよeスポーツ』の競技シーンは、急速に若手選手の活躍が目立つようになってきた。とはいえ、東京eスポーツフェスタの『ぷよぷよeスポーツ』部門は、ともくん選手の2連覇、今回のSAKI選手の優勝と、プロがしっかり優勝を勝ち取っており、いわば選手層がさらに厚くなってきているととらえるべきだろう。誰でもすぐにルールが理解できるにもかかわらず、極めようとすると何百、何千時間プレーしても勝てるかどうかわからないという、誰にでも可能性がある点が『ぷよぷよeスポーツ』というタイトルの面白さであり魅力でもある。全国のショッピングモールでの大会や、高齢者などを対象とした体験会、大会なども行われており、その裾野もどんどん広がりつつある。今回は敗れてしまった若手プレーヤーたちが、老獪なベテラン勢をどのようにねじ伏せていくのか。そしてベテラン勢はこれからどのように戦っていくのか。今後の東京eスポーツフェスタ ぷよぷよeスポーツ部門の大会の見どころのひとつとして、今後も注目していきたい。■東京eスポーツフェスタ 2026 『ぷよぷよeスポーツ』競技大会 アーカイブ ■関連リンク東京eスポーツフェスタ公式:https://tokyoesportsfesta.jpⓒ SEGA