障害者の就労支援に親和性の高いeスポーツ。株式会社ePARAを筆頭に、障害者の就労支援の一環としてeスポーツを取り入れている団体が増えてきている。

そんな障害者の新たな可能性に着目したのがテクノツール株式会社(テクノツール)だ。テクノツールは、誰もが“できる”ことを増やすをコンセプトに、さまざまな障害で身体が不自由なユーザーをアシストする「アシスティブテクノロジー」に特化した商品を提供・サポートしている会社。
そんなテクノツールが2023年10月にクラウドファンディングを開始。目標金額の90万円を超えた101万3,000円の支援を集め、重度障害者の遊びの可能性を広げるイベント「本当の可能性に、アクセスする。」の開催を実現した。

今回はそんな「本当の可能性に、アクセスする。」の現地レポートをお届けしよう。
重度肢体不自由でも楽しめる!
「本当の可能性に、アクセスする。」はテクノツール株式会社、株式会社シアン、株式会社コボリンの3社がそれぞれのアプローチで重度肢体不自由のユーザーにアプローチをしていくイベント。会場にはさまざまな参加団体のブースが出展されていた。

中でもテクノツールの出展ブースはeスポーツに関われるレーシングシミュレーターを展示。手足が不自由な車椅子ユーザーでもeモータースポーツが楽しめるデバイスを使って『グランツーリスモ7』を楽しむことができた。やはり、eモータースポーツでも採用されているタイトルでもあり、間口の広さからこちらのタイトルを採用したとのこと。
今回のコンセプトは手動装置にこだわるということ。上半身は動かせるけど、下半身は動かせないといったユーザーが、手の操作だけで運転が楽しめる感覚を、レーシングシミュレーターでも体験してほしいという願いが込められていた。

実際にこちらの装置を開発した有限会社フジオート代表の杉山さんに話を聞いてみると、「ゲームだけどリアルな操作感を意識して開発に取り組んだ。こういった体験を通じて、実際の車の操作にも興味を持ってもらえたらうれしい」とのこと。身体が不自由だからといって諦めるのではなく、彼らが一歩前進するためのきっかけになれるのではないかと杉山さん。

ただ操作できるのではなく、普通の車と同じようにチューニングすることを意識したのがこちらの装置の特徴で、レバー自体は結構重めの操作感となっていた。こういった重みのある操作がよりリアリティーを演出しているようだ。
またソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が発売しているAccess コントローラーを体験することも可能で、こちらはより柔軟に操作性をカスタマイズすることができていた。



実際にプレーした感想を聞いてみると「普段できないことができたのが楽しかったです。昔から車の運転がしたかったので、それが実現できたのはうれしかった」と喜びの声を聞かせてくれた。

実際にテクノツール広報の干場さんも、普段からAccess コントローラーを使用しているとのことで、「今まではデュアルショック(純正コントローラー)を使っていたことで、一部のボタンが押しづらいといったことに悩まされていましたが、Access コントローラーによりキャラクターを操作する敷居が低くなり、できるゲームの幅が広がったのはうれしい」と、Access コントローラーの可能性を語ってくれた。
何より、自分の身体にあったボタン配列にできるのは、まさに多様性を具現化したともいえるデバイスだ。
続いて紹介するブースは、一般社団法人 オンラインボッチャ協会が出展するオンラインボッチャ。ボッチャは障害者のために考案されたスポーツでパラリンピックの正式種目でもある。カーリングのようなルールで、どれだけ多くのボールを的に近づけられるかがを競う競技だ。

そんなボッチャをより手軽に気軽に楽しめるようにしたのがオンラインボッチャだ。参加者は手持ちのタブレットに表示された操作パネルで遠隔地にある勾配具を操作してボールを転がすことができるという仕組み。



「ゆくゆくは世界中の人たちとオンラインボッチャを楽しみたい。そして世界大会を開きたい」とオンラインボッチャ協会代表の大川さん。ご自身のお子さんも身体が不自由で、みんなと一緒に遊べない状況を見てオンラインボッチャを企画したとのこと。

現在は全国大会も開催されているオンラインボッチャ。オンラインゲームのような感覚でオフラインゲームが楽しめるのは、非常に画期的な試みだと感じた。
ついにここまで来たかと感じたのはテクノツール株式会社と株式会社シアンらが共同で開発した視線入力によるドローンを操作する「ドローン アクセシビリティ プロジェクト」だ。

事前にキャリブレーションでユーザの目の動きを確認すれば、あとは視線の動きでドローンを制御できてしまうというもの。もはや手足を使わずしてドローンを操作することができるのは、非常に可能性を感じる試みといえる。

また、ドローンに内蔵されたカメラも視線移動で制御できる。見たい方向を見渡したり、静止画を撮影することもできてしまう。
車椅子ユーザーのeモータースポーツチームを作りたい
最後にテクノツール代表の島田氏、広報の干場氏のインタビューをお届けしよう。

——まず今回のイベントを開催しようとした経緯を教えてください。
島田:2022年に筋ジストロフィー患者が視線入力でドローンを飛ばす「ドローン アクセシビリティ プロジェクト」を実施した時、特定の人だけでなく、色んな人に成果を楽しんでもらいたいという気持ちが高まりました。
そこで、イベントならば誰もが楽しめるのではないかと考え、クラウドファンディングで資金を募り、さまざまな企業の方に参加していただくことで、今回のようなイベントを開催することができました。
——クラウドファンディングの反鏡はいかがでしたか?
干場:僕自身、クラウドファンディング文化に対して懐疑的な部分があって、性格的にも「そんなに集まるのかなぁ……」なんて気持ちでいました。
障害があっても「仕事や遊びといった選択肢をもっともっと広げたい」というものを作ってきたいという気持ちに、こんなにも共感してくれる方がいるんだということをクラウドファンディングを通じて知ることができ、またこうして結果を出すことができたのはうれしかったですね。
同じ思いの人がこんなにもいるという安心感だけでなく、モチベーションにつながりました。
——イベント会場を見て感じたのは、参加されている方がみんな笑顔で楽しんでいるということでした。今回のイベントで特に注目してもらいたいポイントというのはありましたか?
干場:それぞれの企業が色んなジャンルの楽しみ方を提供しているので、各テーマの違いを楽しんでいただけたらうれしいです。

——今後もこのようなイベントを続けていきたいですか?
島田:そうですね。イベントという形になるかはわかりませんが、今後もいろいろな人にテクノツールの新しい可能性を体験していただける場を提供していきたいと思っています。それこそ別の企業さんと一緒にやっていけたらうれしいですね。
——今後の展望もぜひお聞かせください。
島田:テクノツールとしては、できないと思われていたことも、テクノロジーを使って工夫をすればできるようになるんだよということをさまざまな形で発信していきたいと思います。
物づくり、機会づくりといったふたつの方向からアプローチしていきたいです。
干場:今回、実行委員長としてやらせていただきました。今後も自分と同じ思いの人がいるというのを形にして、いろんな人を巻き込んで、それぞれを取り組みがフォーカスされる仕組みを作っていきたいと思っています。
採算や運営を度外視するのであれば、こういったイベントを続けていきたいですね。
——ちなみにeスポーツの方はいかがでしょうか。
干場:実は今『グランツーリスモ7』にどハマりしています(笑)。
島田:レーシングゲームを深めていきたくて、eモータースポーツチームを作りたいと思っています。
先ほどお話しした「環境を配慮したり工夫したりすればできるようになる」ということを示すひとつの形として、車椅子ユーザーだけのeモータースポーツチームを結成して活動していきたいですね。
——ゆくゆくはeスポーツ大会に出場したらアツイですよね! 本日はありがとうございました!
———
eスポーツを筆頭に、多くのことが障害の有無にかかわらず挑戦したり楽しめたりするようになったのを肌で感じることができたイベントだった。特にeモータースポーツの進化はめざましいものを感じることができた。
障害者というと、やれる仕事は限られ、遊び方も限られるといったかつての常識は、今となっては古い考えとなり、誰もが輝ける場というのがテクノロジーの進化によって徐々に近づいてきているのではないだろうか。
「本当の可能性にアクセスする。」
何も障害がある人だけにとどまることではなく、自分の中で無理だと思っていたことを「できる」という気持ちに変えるいいきっかけになった。
■関連リンク
テクノツール株式会社:
https://ttools.co.jp/
島田真太郎:
https://twitter.com/shimada_ttools
干場慎也:
https://twitter.com/Imhossy
撮影:いのかわゆう
編集:いのかわゆう

▲本メディアでもインタビューを実施した、全盲の格闘ゲーマーで株式会社ePARAに所属している北村直也氏
そんな障害者の新たな可能性に着目したのがテクノツール株式会社(テクノツール)だ。テクノツールは、誰もが“できる”ことを増やすをコンセプトに、さまざまな障害で身体が不自由なユーザーをアシストする「アシスティブテクノロジー」に特化した商品を提供・サポートしている会社。
そんなテクノツールが2023年10月にクラウドファンディングを開始。目標金額の90万円を超えた101万3,000円の支援を集め、重度障害者の遊びの可能性を広げるイベント「本当の可能性に、アクセスする。」の開催を実現した。

▲支援者数111人、支援総額101万3,000円で見事目標を達成したクラウドファンディング
今回はそんな「本当の可能性に、アクセスする。」の現地レポートをお届けしよう。
イベント概要
イベント名:本当の可能性に、アクセスする。
開催日:2024年1月13日(土)10時~15時
場所:国際交流会議場
イベント名:本当の可能性に、アクセスする。
開催日:2024年1月13日(土)10時~15時
場所:国際交流会議場
重度肢体不自由でも楽しめる!
eモータースポーツの可能性!
「本当の可能性に、アクセスする。」はテクノツール株式会社、株式会社シアン、株式会社コボリンの3社がそれぞれのアプローチで重度肢体不自由のユーザーにアプローチをしていくイベント。会場にはさまざまな参加団体のブースが出展されていた。

▲多くの車椅子ユーザーが参加できるよう、導線は広めに確保してあった
中でもテクノツールの出展ブースはeスポーツに関われるレーシングシミュレーターを展示。手足が不自由な車椅子ユーザーでもeモータースポーツが楽しめるデバイスを使って『グランツーリスモ7』を楽しむことができた。やはり、eモータースポーツでも採用されているタイトルでもあり、間口の広さからこちらのタイトルを採用したとのこと。
今回のコンセプトは手動装置にこだわるということ。上半身は動かせるけど、下半身は動かせないといったユーザーが、手の操作だけで運転が楽しめる感覚を、レーシングシミュレーターでも体験してほしいという願いが込められていた。

▲左手で操作しているレバーは有限会社フジオートが開発したデバイス。ハンドルは一般的なものを使用しているが、アクセルやブレーキをつかさどる部分は一般的な車のギアのようなレバーを採用している
実際にこちらの装置を開発した有限会社フジオート代表の杉山さんに話を聞いてみると、「ゲームだけどリアルな操作感を意識して開発に取り組んだ。こういった体験を通じて、実際の車の操作にも興味を持ってもらえたらうれしい」とのこと。身体が不自由だからといって諦めるのではなく、彼らが一歩前進するためのきっかけになれるのではないかと杉山さん。

▲レバーを手前に引くとアクセル、奥に押すとブレーキがかかる仕組み。こちらは実際の車にも使われているギミックで、身体が不自由な人が運転するための手動運転装置の一部を改良したもなのだとか
ただ操作できるのではなく、普通の車と同じようにチューニングすることを意識したのがこちらの装置の特徴で、レバー自体は結構重めの操作感となっていた。こういった重みのある操作がよりリアリティーを演出しているようだ。
またソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が発売しているAccess コントローラーを体験することも可能で、こちらはより柔軟に操作性をカスタマイズすることができていた。

▲こちらがAccess コントローラー。ドーナツ型のボタン部分には自由に割り当て可能なボタンが配置されていて、さらに伸縮可能なスティック部分がセットになっている。スティック部分はアナログスティックのような形状にも、アーケードスティックのような形状にも変えることができる

▲レバー部分は通常のアーケードスティックに比べるとかなり柔らかく、指一本でも簡単に操作することが可能だ

▲左手でハンドル操作を行いつつ、右足でアクセルやブレーキを操作楽しむ参加者
実際にプレーした感想を聞いてみると「普段できないことができたのが楽しかったです。昔から車の運転がしたかったので、それが実現できたのはうれしかった」と喜びの声を聞かせてくれた。

▲左右の手でAccess コントローラーをする操作方法でも楽しめる
実際にテクノツール広報の干場さんも、普段からAccess コントローラーを使用しているとのことで、「今まではデュアルショック(純正コントローラー)を使っていたことで、一部のボタンが押しづらいといったことに悩まされていましたが、Access コントローラーによりキャラクターを操作する敷居が低くなり、できるゲームの幅が広がったのはうれしい」と、Access コントローラーの可能性を語ってくれた。
何より、自分の身体にあったボタン配列にできるのは、まさに多様性を具現化したともいえるデバイスだ。
遠隔操作でボッチャに挑戦!
続いて紹介するブースは、一般社団法人 オンラインボッチャ協会が出展するオンラインボッチャ。ボッチャは障害者のために考案されたスポーツでパラリンピックの正式種目でもある。カーリングのようなルールで、どれだけ多くのボールを的に近づけられるかがを競う競技だ。

▲手で投げるのはもちろん、転がしたり、勾配具といった補助具を使ってもOK
そんなボッチャをより手軽に気軽に楽しめるようにしたのがオンラインボッチャだ。参加者は手持ちのタブレットに表示された操作パネルで遠隔地にある勾配具を操作してボールを転がすことができるという仕組み。

▲このスロープのような器具が勾配具。遠隔装置によってボールの設置場所を上下に移動させたり、本体を左右に旋回したりできる

▲タブレットには簡単な操作パネルが表示されていた。こちらのボタンをタップして勾配具を遠隔操作する仕組みだ

▲実際にZoomを通じてオンラインボッチャに参加していたてっちゃん。自宅にいながら会場のボッチャを楽しんでいた
「ゆくゆくは世界中の人たちとオンラインボッチャを楽しみたい。そして世界大会を開きたい」とオンラインボッチャ協会代表の大川さん。ご自身のお子さんも身体が不自由で、みんなと一緒に遊べない状況を見てオンラインボッチャを企画したとのこと。

▲会場に遊びに来てくれたねねぽん。オンラインボッチャの開発段階からプレーしているとのことで、「離れていてもできるところがオンラインボッチャの魅力。なれれば簡単に遊べる」とオンラインボッチャの魅力や気軽さを語ってくれた
現在は全国大会も開催されているオンラインボッチャ。オンラインゲームのような感覚でオフラインゲームが楽しめるのは、非常に画期的な試みだと感じた。
ドローンフライトを目の動きで制御する!
ついにここまで来たかと感じたのはテクノツール株式会社と株式会社シアンらが共同で開発した視線入力によるドローンを操作する「ドローン アクセシビリティ プロジェクト」だ。

▲実はこのドローン、視線移動で制御されている
事前にキャリブレーションでユーザの目の動きを確認すれば、あとは視線の動きでドローンを制御できてしまうというもの。もはや手足を使わずしてドローンを操作することができるのは、非常に可能性を感じる試みといえる。

▲画面にはドローンを制御する操作内容が表示されている。ユーザーが操作したい操作内容が表示されているところを見るだけでドローンを制御できるという仕組みだ
また、ドローンに内蔵されたカメラも視線移動で制御できる。見たい方向を見渡したり、静止画を撮影することもできてしまう。
車椅子ユーザーのeモータースポーツチームを作りたい
テクノツール株式会社インタビュー
最後にテクノツール代表の島田氏、広報の干場氏のインタビューをお届けしよう。

▲写真左からテクノツール株式会社代表の島田真太郎氏、広報の干場慎也氏
——まず今回のイベントを開催しようとした経緯を教えてください。
島田:2022年に筋ジストロフィー患者が視線入力でドローンを飛ばす「ドローン アクセシビリティ プロジェクト」を実施した時、特定の人だけでなく、色んな人に成果を楽しんでもらいたいという気持ちが高まりました。
そこで、イベントならば誰もが楽しめるのではないかと考え、クラウドファンディングで資金を募り、さまざまな企業の方に参加していただくことで、今回のようなイベントを開催することができました。
——クラウドファンディングの反鏡はいかがでしたか?
干場:僕自身、クラウドファンディング文化に対して懐疑的な部分があって、性格的にも「そんなに集まるのかなぁ……」なんて気持ちでいました。
障害があっても「仕事や遊びといった選択肢をもっともっと広げたい」というものを作ってきたいという気持ちに、こんなにも共感してくれる方がいるんだということをクラウドファンディングを通じて知ることができ、またこうして結果を出すことができたのはうれしかったですね。
同じ思いの人がこんなにもいるという安心感だけでなく、モチベーションにつながりました。
——イベント会場を見て感じたのは、参加されている方がみんな笑顔で楽しんでいるということでした。今回のイベントで特に注目してもらいたいポイントというのはありましたか?
干場:それぞれの企業が色んなジャンルの楽しみ方を提供しているので、各テーマの違いを楽しんでいただけたらうれしいです。

▲中にはメタバースの世界と現実の世界との次元を超えた交流が楽しめるブースも展示されていた
——今後もこのようなイベントを続けていきたいですか?
島田:そうですね。イベントという形になるかはわかりませんが、今後もいろいろな人にテクノツールの新しい可能性を体験していただける場を提供していきたいと思っています。それこそ別の企業さんと一緒にやっていけたらうれしいですね。
——今後の展望もぜひお聞かせください。
島田:テクノツールとしては、できないと思われていたことも、テクノロジーを使って工夫をすればできるようになるんだよということをさまざまな形で発信していきたいと思います。
物づくり、機会づくりといったふたつの方向からアプローチしていきたいです。
干場:今回、実行委員長としてやらせていただきました。今後も自分と同じ思いの人がいるというのを形にして、いろんな人を巻き込んで、それぞれを取り組みがフォーカスされる仕組みを作っていきたいと思っています。
採算や運営を度外視するのであれば、こういったイベントを続けていきたいですね。
——ちなみにeスポーツの方はいかがでしょうか。
干場:実は今『グランツーリスモ7』にどハマりしています(笑)。
島田:レーシングゲームを深めていきたくて、eモータースポーツチームを作りたいと思っています。
先ほどお話しした「環境を配慮したり工夫したりすればできるようになる」ということを示すひとつの形として、車椅子ユーザーだけのeモータースポーツチームを結成して活動していきたいですね。
——ゆくゆくはeスポーツ大会に出場したらアツイですよね! 本日はありがとうございました!
———
eスポーツを筆頭に、多くのことが障害の有無にかかわらず挑戦したり楽しめたりするようになったのを肌で感じることができたイベントだった。特にeモータースポーツの進化はめざましいものを感じることができた。
障害者というと、やれる仕事は限られ、遊び方も限られるといったかつての常識は、今となっては古い考えとなり、誰もが輝ける場というのがテクノロジーの進化によって徐々に近づいてきているのではないだろうか。
「本当の可能性にアクセスする。」
何も障害がある人だけにとどまることではなく、自分の中で無理だと思っていたことを「できる」という気持ちに変えるいいきっかけになった。
■関連リンク
テクノツール株式会社:
https://ttools.co.jp/
島田真太郎:
https://twitter.com/shimada_ttools
干場慎也:
https://twitter.com/Imhossy
撮影:いのかわゆう
編集:いのかわゆう
【井ノ川結希(いのかわゆう)プロフィール】
ゲーム好きが高じて19歳でゲーム系の出版社に就職。その後、フリーランスでライター、編集、ディレクターなど多岐にわたり活動している。最近はまっているゲームは『VALORANT』。
Twitter:@sdora_tweet
ゲーム好きが高じて19歳でゲーム系の出版社に就職。その後、フリーランスでライター、編集、ディレクターなど多岐にわたり活動している。最近はまっているゲームは『VALORANT』。Twitter:@sdora_tweet
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- 【大会レポート】2,000機のドローンを使った世界最大サイズ空中テトリス大会「Red Bull Tetris® World Final」が開催!
- 「テトリス」の新グローバルトーナメント「Red Bull Tetris®」の決勝戦が、12⽉11⽇(⽊)〜13⽇(⼟)にドバイにて開催。トルコのフェフミ・アタラー選手が優勝した。「Red Bull Tetris®」は2,000機以上のドローンを使ったライブプレーにより実施され、高得点のプレーヤーが勝利するといった大会形式となっている。<以下、ニュースリリースより>ドバイ・フレームが巨大なゲーム画面に!eスポーツがスクリーン外に飛び出し、没入型空間が夜空に登場 レッドブルは、世界で5億2千万本以上販売し、40 年以上にわたって世界中で愛されているパズルゲーム「テトリス」の新グローバルトーナメント「Red Bull Tetris®」を開催しました。12月11日(木)~13日(土)にドバイ(U.A.E.)で開催した Red Bull Tetris® World Final には、日本を含む60カ国以上の代表が出場。現地時間の13日(土)の夜に実施したトーナメントの決勝では、2,000機以上のドローンを使用して世界初の空中にてリアルタイムでプレーするテトリス公式戦を世界最大サイズで行い、フェフミ・アタラー(トルコ)が優勝しました。世界最大&世界初のスクリーンでRed Bull Tetris®をプレーするフェフミ・アタラー|Dean Treml / Red Bull Content Pool 日本代表のAK(19歳、埼玉県、学生)は予選をTop3通過しましたが、現地時間12日(金)に行われたトーナメントは残念ながらベスト16で敗退しました。大会を終えてAKは「初の海外だったので緊張しました。初日のパーティで少し緊張が解け、翌日の予選は会場が砂漠の中で、砂漠に感動しました。またバギー搭乗やプールなどを楽しみながら試合に臨み、いい結果を残すことができました。決勝トーナメントは勝ちを意識しすぎたことで焦りが出てしまい、緊張しすぎて思うようなプレーができず、悔しい結果で終わりました。楽しみにしていたドローンを使ったテトリスに加えて、花火やオーケストラなどの演出がとても豪華で、あの舞台に立ちたかったです。レッドブル・テトリスはワールドファイナルがドバイで開催されたことに限らず、日本の決勝が東京ゲームショウの会場内で行われたり、あめみやたいようさんがゲストだったりと、とにかく規模が大きいイベントだと思いました。ぜひ次回も開催してほしいですし、次回こそは絶対に優勝したいです」とコメントしました。決勝トーナメント、ベスト32戦のAK(手前)|Dean Treml / Red Bull Tetris コメントするAK|Leo Rosas / Red Bull Tetris 決勝トーナメントの対戦表は下記よりご覧いただけます。https://www.redbull.com/int-en/events/red-bull-tetris-world-final/red-bull-tetris-world-final-brackets ドバイの観光名所「ドバイフレーム(高さ150m × 幅93m)」をその名の通り枠に見立てた、世界最大で世界初となるライブでプレーが可能な空中でのテトリス公式戦により、eスポーツはスクリーン外へと飛び出し、没入型オープンエア空間となりました。テトリスを従来のスクリーン上の体験から“空”へ引き上げたこの決勝に勝ち進んだのはペルー代表のレオ・ソロザノ(Leo Solorzano)とトルコ代表のフェフミ・アタラー(Fehmi Atalar)でした。ドバイフレームが世界最大&世界初の空中でプレー可能なテトリス公式戦のゲーム画面に Red Bull Content Pool Marc Schwarz / Red Bull Content Pool ドローンや花火などの演出で大会を盛り上げ Philip Platzer / Red Bull Content Pool Philip Platzer / Red Bull Content Pool 適応力、即時の判断、精密な操作が試される“世界で最も万能なテトリスプレーヤー”を決める戦いは観客を最後まで釘付けにする熱戦が繰り広げられました。どちらが先に挑むかを決めるオフステージの試合を行いフェフミ・アタラーが勝利して「後攻」を選択。先攻のレオ・ソロザノがTスピンを活用して5分間のゲームを57,164点で終えると、超えるべきスコアが明確なフェフミ・アタラーは際立ったパフォーマンスを披露。制限時間の 3分の2 を通過時点でレオ・ソロザノのスコアを超え、決定的なテトリミノをはめるなどしてスコアは 168,566点を達成し、本大会の初代世界王者としてテトリス史に名を刻みました。 大会を制したフェフミ・アタラーは大会後「本当に信じられない、夢の様だ。イベントは唯一無二で自分のテトリス経験の中で最高の瞬間だ。マシンみたいに完璧なプレーができて、どの試合でも1点も取りこぼさなかった。とてもうれしい」とコメントしています。フェフミ・アタラーはコンピュータ工学の学生(19歳)| Dean Treml / Red Bull Content Pool 世界王者に向けた戦いはトーナメント用のゲーム「Red Bull Tetris®」を使用して行いました。本大会は18 歳以上であれば誰でも参加可能な世界最大級のグローバルゲーム大会で、スマートフォンのブラウザ上で行われた予選は全世界で700万回以上ゲームが遊ばれました。日本では予選の上位4名が9月28日(日)に東京ゲームショウの会場内で開催したJapan Final(PC版Red Bull Tetris®を使用)で戦い、AKが日本代表の座を獲得しました。■Red Bull Tetris® World Final 概要大会名:Red Bull Tetris® World Final優勝:フェフミ・アタラー(Fehmi Atalar)/トルコ決勝戦試合形式:ドバイ・フレーム内で2,000機以上のドローンを用いたライブプレー。 同時対戦では無く、それぞれが1ゲームして高得点者が勝利(BO1形式)優勝スコア:168,566点開催日:12月11日(木)~13日(土)会場:ドバイ・フレーム(ドバイ(U.A.E.))出場者:60名(60カ国のチャンピオン)備考:各国予選に向け、世界中のスマホでRed Bull Tetris®は700万回以上プレーされた
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- 【結果速報 12月14日「SFL 2025 Pro-JP プレーオフ DAY2」】 「先鋒・中堅連敗からの大将LeSharの勝利が分岐点だった」 RC、ZETAを下したiXAに大差で勝利!
- 『ストリートファイター6』(スト6)の国内プロリーグ「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2025」(SFリーグ 2025)が8月29日(金)より開催中。本リーグは、出場する12チームがDivision S、Division FといったふたつのDivisionに分かれリーグ戦を行うeスポーツ大会。12月14日(日)は、Division Fの全10節を戦い抜いた6チーム中上位3チームによるプレーオフを開催。3位と2位によるマッチ1と、1位と準決勝の勝者によるマッチ2の2試合が行われた。プレーオフの見どころ:ZETAヤマグチが事実上の初参戦 プレーオフはレギュラーシーズンよりも1試合が長くなり、先に70ポイントを先取したチームが勝利となる。1巡目で取れる最大ポイントは40ポイントのため、早ければ2巡目までで勝負がつく計算だ。ホーム/アウェーの選択は、本節の順位が上のチームがホームからスタートし、先鋒・中堅・大将の3試合を1巡として入れ替わる。また、プレーオフでは延長戦はなく、2巡目までに必ず各チームの4人全員の参加が必須に。これにより、必ず1巡目にない組み合わせの試合が盛り込まれ、対戦組み合わせの戦略も複雑になると同時に、観る側にとっては新鮮な試合を楽しめるルールとなっている。なお、翔のシーズン途中での欠場により、本節途中で追加登録されたヤマグチは延長戦のみの出場に限定されていたが(本節では結果的に延長戦がなく不出場)、このプレーオフから本格的にZETAのメンバーとして参戦。舞を使うという情報は知られていたが、iXAにとってもRCにとっても未知数の存在がどう影響するかも注目ポイントだった。チームマッチ1:ZETA DIVISION Geekly vs 広島 Team iXA マッチ1は2位のiXAがホーム、3位のZETAがアウェーでスタート。1巡目はZETAのオーダーに対して有利な選手・キャラを当てられるiXAが条件的に有利だ。1巡目 先鋒戦はひぐち(ガイル)が「いつもの調子が出ていない」というあきら(キャミィ)に勝利。中堅戦では今季初参戦となったヤマグチ(舞)が登場したが、ひびき(リリー)の舞対策が奏功し初勝利はお預け。互いに10ポイントずつを取り合う。勝った方が20ポイント獲得と大きくリードできる大将戦は、ももち(エド)とあでりい(エド)のミラーマッチに。意外にも本節では第10節大将戦の一度しか戦っておらず、その際はあでりいが勝利していたが、今回は3-2のフルカウントの末にももちがリベンジ。まずはアウェーのZETAが20ポイントをリードした。対戦カードZETA(アウェー)iXA(ホーム)先鋒(2-0) ✅ひぐち(ガイル:C) あきら(キャミィ:C) 中堅(1-2) ヤマグチ(舞:C) ✅ひびき(リリー:C) 大将(3-2) ✅ももち(エド:C) あでりい(エド:C) 合計 30pt 10pt 2巡目 2巡目でアウェーに回ったiXAは、先鋒戦にACQUA(ブランカ)、中堅戦にあきら(キャミィ)、大将戦にあでりい(エド)というオーダー。先鋒戦でひぐちが「ジャストパリィ」を決めてACQUAを制し、ヤマグチがあきらの大胆な攻めをしっかり差し替えし、ZETAが連勝する。この時点で50ポイントを獲得したZETAは、続く大将戦で勝利すれば勝利が確定する。そんな場面でZETAは、第5節であでりい(エド)に勝利しているひかる(A.K.I)を投入。毒と遠距離攻撃でひかるがあでりいを翻弄する展開となったが、体力が少ない状況からの大逆転の連続であでりいが勝利し、チームの危機を救った。対戦カードZETA(ホーム)iXA(アウェー)先鋒(2-0) ✅ひぐち(ガイル:C) ACQUA(ブランカ:C) 中堅(2-1) ✅ヤマグチ(舞:C) あきら(キャミィ:C) 大将(2-3) ひかる(A.K.I.:C) ✅あでりい(エド:C) 合計 50pt 30pt 3巡目 3巡目にもつれ込み、ZETAが再びアウェー側になったが、依然として先鋒・中堅を勝つか、大将が勝てば勝利するZETAが圧倒的に有利な状況だ。先鋒戦のひぐちには、この日3人目の相手となるひびき(リリー)が、ソニックブームをかいくぐって接戦に勝利。さらに、2順目と同じカードとなった中堅戦では、あきらがやまぐちにリベンジを果たす。iXAが50-50まで追いつき、勝利するのは大将戦を制したチーム。ここで再びももちvsあでりいの大将戦が繰り広げられた。1巡目で勝利しているももちは、距離を詰めて相手の裏側に回る「サイコナックル」を効果的に使い、早々にリーチをかける。しかし、あでりいも体力不利から無敵技の「ODサイコアッパー」や「ドライブインパクト」などで追いすがる。フルセットの末、最後はラッシュ止めから的確なSAまでのコンボをきっちり叩き込んだあでりいがZETAに引導を渡した。これで、iXAは70-50でZETAに勝利。マッチ2で待つREJECTへの挑戦権を獲得した。2024年は3位に終わったiXAにとって、グランドファイナル出場は初となる。対戦カードZETA(アウェー)iXA(ホーム)先鋒(1-2) ひぐち(ガイル:C) ✅ひびき(リリー:C) 中堅(1-2) ヤマグチ(舞:C) ✅あきら(キャミィ:C) 大将(2-3) ももち(エド:C) ✅あでりい(エド:C) 合計 50pt 70pt 最後の大将戦で敗れたZETAのももちは「4人ともすごく頑張っていたので悔しい。もうちょっとこの4人で(グランドファイナルも)戦いたかった……」と言葉を詰まらせつつ、「4人とも若いのでまだ先がある。次も頑張りたい」と語り、ファンやスタッフに向けて1年間の応援への感謝を口にした。勝利したiXAのACQUAはRC戦に向けて、「疲労もあると思うけど、勢いにも乗っていると思うので、次も頑張りたい」と、連勝に向けて意気込みを語った。チームマッチ2:広島 Team iXA vs REJECT グランドファイナル進出がかかったマッチ2。本節での2度の対戦ではRCがiXAに勝利しており、iXAが勝利したのは、第2節での中堅あでりいの1試合のみ。また、RCのウメハラはiXA戦に一度も出場していないため、この試合で初めてのiXAとの対戦となる。あきらにとっては、本来の所属チームの仲間たちとのグランドファイナル出場をかけた試合となった。1巡目 RCがホームから始まった1巡目は、有利をうまく生かせずiXAが活躍。先鋒のあきら(キャミィ)がときど(ケン)を、中堅のひびき(リリー)がふ〜ど(エド)を見事に制す。40-0のかかった大将戦では、あでりい(エド)に対してLeSharが本節ではあまり使ってこなかったエドで挑む。互いに高い反応速度と差し返しの精度をぶつけ合う中、LeSharがフルセットであでりいに勝利し、20-20の同点とした。対戦カードiXA(アウェー)RC(ホーム)先鋒(2-1) ✅あきら(キャミィ:C) ときど(ケン:C) 中堅(2-0) ✅ひびき(リリー:C) ふ〜ど(エド:C) 大将(2-3) あでりい(エド:C) ✅LeShar(エド:C) 合計 20pt 20pt 2巡目 iXAがホームとなった2巡目、先鋒戦は近づきたいACQUAを近づかせないままふ〜どが勝利。中堅戦は通常技で固めるあきらに対し、「ドライブインパクト返し」や歩き瞬獄殺なども見せたウメハラが勝利し、RCが連勝する。そして大将戦は再びあでりい vs LeSharのオーダー。LeSharが早々にリーチをかけたものの、1巡目の教訓を生かしたあでりいが追いつく。しかし最後は差し返しとラッシュ止めがうまく刺さったLeSharが勝利した。対戦カードiXA(ホーム)RC(アウェー)先鋒(0-2) ACQUA(ブランカ:C) ✅ふ〜ど(エド:C) 中堅(1-2) あきら(キャミィ:C) ✅ウメハラ(豪鬼:C) 大将(2-3) あでりい(エド:C) ✅LeShar(エド:C) 合計 20pt 60pt 3巡目 前日と同様に、あと10ポイントで勝利するCRに対して、iXAは4試合連続で勝利する必要がある。そんな大事な3巡目のiXAは、1巡目と同じオーダーに。先鋒戦にはときどがリベンジを狙って登場。あきらは1試合目を勝利するが、ときどもあきらを画面端で追い詰め、両者マッチポイントで迎えた最終ラウンド。互いにSAが貯まった状態からときどのしゃがみ中K→「ドライブラッシュ」でSAを決め、リーダーのときどがチームの勝利を自らの手で決めた。対戦カードiXA(アウェー)RC(ホーム)先鋒(1-2) あきら(キャミィ:C) ✅ときど(ケン:C) 中堅(-) ひびき(リリー:C) ー 大将(-) あでりい(エド:C) ー 計 20pt 70pt 試合を終えたiXAのACQUAは、「毎節広島でパブリックビューイングをしていて、回を増すごとに応援の声も増えて、その甲斐もあってここまで来れた。去年は3位で今年は2位だったので、来年はグランドファイナルに行きたい」とファンに向けてあらためて感謝の言葉を述べた。そして、2024年に引き続き、グランドファイナル進出を決めたREJECTのときどは、「最初に僕が負けてしまったが、全員が点を取ることができたのが勝利につながった。CRは競技シーンにとっても大きな影響力を持つチームなので、こちらが挑ませてもらう気持ちで頑張りたい」と1月の試合に向けて抱負を語り、もはや恒例となったいつもの「チームREJECT!」コールでインタビューを締め括った。これでDivision Fの全試合が終了。REJECTが「プレーオフ グランドファイナル」進出を決めた。そして、2026年1月31日(土)にパシフィコ横浜で開催される「ストリートファイターリーグ:Pro-JP 2025 グランドファイナル」では、Division SのCrazy Raccoonと、Division FのREJECTが、チーム日本一の座をかけた最終決戦に挑む。配信アーカイブ 12月14日(日)のDivision Fプレーオフのアーカイブは、有料配信サービス「SPWN」の有料チケットを所有していれば期間内は閲覧可能。なお、視聴期限終了後の2026年1月25日には、YouTubeにて無料でも配信される。【DAY2】 2025年1月25日(日) 15:00~ (予定)YouTube:https://www.youtube.com/@CapcomFightersJPTwitch:https://www.twitch.tv/capcomfighters_jp■関連リンクCAPCOM eSports公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@CapcomFightersJPCAPCOM eSports公式Twitchチャンネル:https://www.twitch.tv/capcomfighters_jpSFL 2025 出場チーム:https://sf.esports.capcom.com/sfl2025/team/SFL 2025 日程・試合結果:https://sf.esports.capcom.com/sfl2025/schedule/©CAPCOM