2月17日(土)~25日(日)に、『VALORANT』の公式大会VCT Pacific Kickoff Finalsが開催されました。VCT Pacific Kickoffは勝ち抜いた上位2チームが世界大会であるMasters Madridへの出場権が与えられる大会です。
なおVCT Pacificは昨年から開催された地域リーグで、日本からZETA DIVIDION(ZETA)とDetonatioN FocusMe(DFM)の2チームが参加しています。

VCT Pacific Kickoffは韓国での開催となりますが、日本でも池袋駅ビル内にあるeスポーツCafé&Bar RAGE STにて、大会のパブリックビューイングが行われており、ファンが集って観戦する環境ができています。今回のパブリックビューイングの特徴はなんといっても公開生放送です。キャスター陣がCafé&Bar RAGE STに設置された配信スペースで実況解説を行います。
我々取材陣は2月24日(土)の準決勝の開催日に会場にお邪魔しました。残念ながらZETAとDFMはこの時点で敗退しており、パブリックビューイングでは応援することができませんでした。
会場となったCafé&Bar RAGE STは1月28日(日)にグランドオープンしたばかりの新施設。オープニングセレモニーの取材には参加していましたが、実際にオープンしてから訪れるのは今回が初となります。


Café&Bar RAGE STは1階がCafé&Barエリア、2階がPC Playエリアとなっており、パブリックビューイングは1階のCafé&Barエリアで行われました。今回のパブリックビューイングは直前の募集だったにも関わらず、抽選となるほどの人気となり、会場は満席です。ちなみにPC Playエリアは貸し切りにはなっておらず、当選の有無にかかわらず利用することができました。
さて、これまでに何回かパブリックビューイングやファンミーティング、チアパーティーに参加してきましたが、今回は公式のパブリックビューイングということで、『VALORANT』自体のファンも多く駆けつけていたようです。前日までZETAが勝ち残っていたので、ZETAのファンも少なくはない様子でしたが、オフライン会場的に普通に好プレーに沸き立つ感じの観戦となっていました。
一番近い状態としては、PUBで行われたパブリックビューイングでしょうか。その中でも『VALORANT』好きのガチ勢もおり、つい最近まで韓国で観戦していたファンも見受けられました。


フードドリンクが充実
パブリックビューイング会場としてのCafé&Bar RAGE STは、かなりいい感じでした。いわゆるスポーツバー的にeスポーツを観戦することができ、フードやドリンクも充実しています。
eスポーツ施設としてではなく、Café&Barとしても十分なポテンシャルとクオリティがあるので、さまざまなパブリックビューイング会場と比べても満足度は高いといえます。
今回はハンバーガーを頼んでみましたが、独立系のハンバーガショップのようなクオリティーとボリューム感があり、ポテトとドリンクのセットで1,300円前後なのは、かなりコスパがいいと感じました。今回一緒に行った編集者は酒豪でおなじみ。仕事ということで飲むのを我慢していましたが、おそらくプライベートで来たときは存分にアルコールを楽しめるのではないかと思います。


モニターは店内の至る所にあり、ボックスシートからカウンターまで用意されているので、グループでの参加もおひとり様でも無理なく楽しめるのもいい感じです。
今回は公式イベントとして貸し切り営業となっており、キャスターの岸大河さんと解説のyukishiroさんが生実況を行っていました。オフライン会場ではキャスター席が近づきにくい場所にあったり、どこでやっているかわからなかったり、実況の様子を見ることができないことが多いですが、今回は目の前で実況をしてくれるので、それだけでも贅沢な空間となっていました。

「今までの中で一番難易度が高かった現場」
岸大河さんとyukishiroさんにイベント開始前に話を聞く機会をもらうことができました。イベントやVCT Pacificについてうかがってきました。

——今回の公開生放送について率直な感想をお聞かせください。
yukishiro:これまでやってきた中で一番といえるくらいの難易度の高さがありますね。天井が低めで圧迫感があったり、デスクが小さく資料が置きにくかったりなど今までとは違う環境に苦戦しました。
今までもスタジオではない場所で実況をすることや、配信の場所を作るということはこれまでも経験してきていますが、カフェをベースにしている場所は今回がはじめてです。
あとは、会場内ではパブリックビューイングが同時に進行されているので、マイクが現場の音声を拾いすぎないようノイズキャンセルが強めに入っています。なので、いつもどおりの声量では配信に声が乗らず、いつも以上の声量が必要になるんです。
岸大河:例えば「ああ、なるほど」って感じでしゃべると「ああ」の部分が消えてしまうんですよ。
——なるほど。
yukishiro:一方でお客さんの声が臨場感あって、僕はそれが好きですね。いいプレーが出た時は会場が「おおおっ!」て歓声が上がっていくのは楽しいですよ。
こういったパブリックビューイングがこれから増えていくとうれしいです。昨年も何度かパブリックビューイングに行きましたが、現場に仲間がいるという感覚は結構大きいと感じました。
岸大河:やはりお客さんの顔が見えるので、実況解説をしながら楽しめる雰囲気はあります。
試合が終わったあとにお客さんが拍手を求めてくれたり手を振ってくれたりとかはうれしかったですね。ご飯を食べながら画面を食い入るように見ている姿とか、新たな視聴の姿があって、それもなんかうれしかったですね。
あとはわざわざ来てくれる——一緒に見に来てくれるというだけで、国内にはたくさんのファンがいるんだなっているのを改めて感じました。
ただ簡易的な控室しかないので、休みたいときに休めないというのもありました。1週間やってみてそういったところは感じたかな。まあ、いい経験にはなりました。
yukishiro:日本戦以外の試合も楽しんで見に来てくれるというのは、数年やってきてよかったなと思っています。
——海外の選手をパブリックビューイングで応援するのは、なかなかほかのジャンルでもないですもんね。
岸大河:あとはひとりで見に来ている方はもちろん、グループで見に来られる方もいらっしゃいます。ゲーム内のフレンドであったり、実際のリアルのお友だちであったり、ゲーム内外でコミュニケーションを取ってこういう場所に来てくれるというのは、今までの雰囲気とはまたちょっと違って新鮮でした。
日本選手が強い、日本チームが強いっていうのも大事ですが「世界はもっと広いんだよ」と伝えたいんです。やっぱり世界最高峰の戦いが『VALORANT』の魅力なんだよという、上澄みの部分を言葉で伝えるのが僕らの役目ですしね。
僕らとしては、あまりローカルだからとかグローバルだからといったことは意識していません。多分、その結果が今回の場でたくさんの方たちが観に来てくれていることに繋がっていると思います。その先にあるのが、昨年のMastersTokyoになるんだと思います。日本チームが出ていないけど世界最高峰のプレーを観たいという気持ちで来ているわけで。
——一方でeスポーツに限らず、フィジカルスポーツもローカルが確立していないと、人気も保てず、世界でも活躍はできにくいと思いますが。
岸大河:僕自身が今、Challengers Japan(国内リーグ)から離れてしまっているので、その辺は意識していないというのが一番ですね。キャスターとしての立場でいえば、本当にVCT Pacific(国際リーグ)しか頭にないです。
yukishiro:そもそもオンラインゲームってインターネットで観る文化なんで、フィジカルスポーツとは大きく入口が異なります。
VCT PacificとChallengers Japanは分化されていて、日程がかぶらないように設定されています。なので、VCT Pacificしか観ないって人はそんなにいないんじゃないかなと思います。
——VCT Pacificをはじめとする『VALORANT』競技シーンについて、今年の注目ポイントなどがあればお聞かせください。
岸大河:Tier2から上がってきた選手がいたり、新たなリージョンとして中国が入ってきたりと、全世界で新しい選手が続々出てきています。国際大会のMasters Madridがすごく楽しみです。現状での最強はどのチームなのかという指標ができるのがMasters Madridだと思っているので、ぜひ注目してください。
yukishiro:僕も岸さんと同じでMasters Madridが楽しみですね。
かつては国内大会で優勝することが条件だったり、今ではVCT Pacificのような地域リーグで上位勝ち抜けが条件だったりと、一定の条件を満たさないとMastersには出場できないわけです。まずこれをクリアしないとMastersのチャンピオンにはなれないわけですし、現状どのような試合が展開されるのかを注目してもらいたいかな。
——競技シーンのレベル感はどのように変化してきていますか?
yukishiro:インターナショナルリーグが2年目に入ってきて、いろいろなチームがメンバーを変えて試行錯誤しても順位に大きな変動がないのが現状です。
そうなってくると今年は勝負の年になるんじゃないかと思っていて、昨年も順位が振るわず、今年もあまり変化がないのであれば、チームとしての運営力が問われてくるのかと。インターナショナルリーグに選出されているのにも関わらず順位が振るわなければ、ファンもつかないし、興業化も見通せない。そこは躍起になって修正していく点で、個人的にはそこを見ていきたいと思っています。
岸大河:確かにほかの地域でもそうですね。VCT EMEAもプレーオフ進出チームが昨年のトップ3、GIANTXこそ進出を逃してしまいましたが、去年の圧倒的なトップ2が生き残っています。
VCT AMERICASもトップ2、トップ3は同じ顔ぶれ。そこにLeviathanが入るかどうか。大体予想が当たるくらいに上位が固まっているっていう感じなんです。
——ここは忖度なく聞きたいのですが、現状のZETAをどのように見ていますか? 負けるにしても少ないラウンドしか獲得できなかったり、あまりにも速い展開で負けてしまったり、何か大きなものが足りないように感じました。
岸大河:大差で負けてしまったことは試合の流れというのもあるので、一概にはいえませんが、実力の差というよりは、ひとつひとつの流れをつかみきれない部分がたくさんあったのかなと思いました。もちろん(相手チームの)駆け引きがうまかったというのもあると思いますが……。
あと、Dep選手のインタビューで答えていた「Global Esportsにしか勝っていない」という懸念はものすごく納得していて、ZETAにとってみれば勝って当たり前だと思っていたでしょう。
問題はDRXとT1。それにGen.GとTeam Secret。その上にPaper Rexがいる。そのあたりにどうやって勝っていくのかが問題だったところ、結局勝てなかったという悔しさもあのインタビューでうかがえました。
チームを作り直して、Carlaoコーチも入って、ちょっとブラジリアンなスタイルも始めたZETAとしては及第点まではいかなかったですね。納得感のある負け方ができない中、唯一T1戦は多少納得感のある負け方ができた感じですね。あとはTeam Secret、Gen.G戦は彼らとしてはあまり納得していないのではないでしょうか。
——やりたいことができない感じはありましたか?
yukishiro:試合の中で、流れをつかみ返そうとあまりしていなかったというか、あくまでも自分たちがやりたいことをやろうとしてうまくいかず、ずっと引きずってしまったのかもしれませんね。波に飲まれやすいですよね。
岸大河:もっとはっきりミスと成功が見えたラウンドがあったらいいなと思っています。
新コーチのCarlaoコーチに既存のJUNiORコーチ。選手から上がったcrowコーチやアナリストがいて、今はCarlaoコーチの考えを一度浸透させようみたいなフェーズだと客観的にはみえるんです。
ブラジルのFURIAで鍛えたものや考えをCarlaoコーチが選手に共有しているけど、おそらく選手らはそういった武器となるスキームの使い方がまだ慣れていないわけです。
ここでCarlaoコーチの武器を使った方がいいのか、前のZETAの武器を使った方がいいのか——。ラウンドによってさまざまですし、その使い分けができていない。これからそういった武器の使い分けができるようになってくると、もっと戦術の幅も戦い方の幅も広がっていくんじゃないかと思っています。
yukishiro:僕の目から見ると、ZETAの強みがわからないんですよね。以前、それこそ世界3位となった時は、ピンポイントでの対策をうまく通したり、丁寧にコントロールしていった動きが相手に刺さっていたりとZETAの強みがありました。
今も丁寧ではありますが、相手の戦術が刺さっている時、ZETAは動きを変えなかっていなかった。Global Esports戦でもそうだったんですけど、バインドで相手がAサイクル進行するぞっていって設置まで持っていかれても勝負するのはDep選手のみ。それ以外の選手は足並みがそろうまでリテイクに行くのは待つという感じで——。
丁寧さは増しているんですけど、それが強みにできているかというと、何のアクションも起こせずに待っちゃうように見えてしまったんですね。あくまでも自分たちのルールを守りすぎているように見受けられます。
世界的に見ても、それで勝っている例はほとんどないので、結局ZETAの強みはどこなんだろうと感じてしまうわけです。
個人的にはDFMの方が強みがわかりやすかったですね。もちろん、DFMはまだ勝利をあげていないので、反省点はたくさんあるんでしょうけど、DFMの方がチャレンジできたのかと見えました。
『VALORANT』はセーフティな動きがとても強いですが、元々セーフティだったDRXが今形を変えてきて、セーフティじゃ勝てないという時代に突入しています。リスクを冒してどんどん相手にプレッシャーをかけていくようなスタイルになっており、シーンが変わってきていると感じます。
もちろん、リスクを冒して外しまくってしまうと大差で負けてしまう場合もあるわけで、何が正解というのはないのですが、やはりZETAらしい個性を確立できれば、もっといい形になるとは思います。
——ありがとうございました!
———
今回のパブリックビューイングはVCT Pacificのファンも大勢駆け寄り、VCT Pacificの認知度もあがってきたと感じました。参加者も抽選になるほどの数が応募しており、順風満帆のようにも見えます。
ただZETAがまだ勝ち残っている可能性がある時点での事前応募だったという側面もあります。昨年のMastersTokyoも出場チームが確定する前にチケットが販売開始していました。ZETA見たさで来た人がいなかったとはいい切れない状況です。これからリーグ戦が開始したときに、韓国での来場者や日本での動画配信の視聴者数がどれだけ伸びていくのかに期待を込めつつ静観しておきたいところです。
撮影:いのかわゆう/岡安学
編集:いのかわゆう
なおVCT Pacificは昨年から開催された地域リーグで、日本からZETA DIVIDION(ZETA)とDetonatioN FocusMe(DFM)の2チームが参加しています。

▲Café&Bar RAGE STはVCT Pacific Kickoff Finalsの期間中、1階のカフェスペースは貸し切りです。サイネージもVCT Pacificバージョンとなっていました
VCT Pacific Kickoffは韓国での開催となりますが、日本でも池袋駅ビル内にあるeスポーツCafé&Bar RAGE STにて、大会のパブリックビューイングが行われており、ファンが集って観戦する環境ができています。今回のパブリックビューイングの特徴はなんといっても公開生放送です。キャスター陣がCafé&Bar RAGE STに設置された配信スペースで実況解説を行います。
我々取材陣は2月24日(土)の準決勝の開催日に会場にお邪魔しました。残念ながらZETAとDFMはこの時点で敗退しており、パブリックビューイングでは応援することができませんでした。
会場となったCafé&Bar RAGE STは1月28日(日)にグランドオープンしたばかりの新施設。オープニングセレモニーの取材には参加していましたが、実際にオープンしてから訪れるのは今回が初となります。

▲試合開始前から続々と観戦者が来店し、すでに飲食を始めていました

▲店内には至る所に大型モニターが設置しており、どの席からでも試合の観戦ができました
公開生放送は連日満席の大にぎわい
Café&Bar RAGE STは1階がCafé&Barエリア、2階がPC Playエリアとなっており、パブリックビューイングは1階のCafé&Barエリアで行われました。今回のパブリックビューイングは直前の募集だったにも関わらず、抽選となるほどの人気となり、会場は満席です。ちなみにPC Playエリアは貸し切りにはなっておらず、当選の有無にかかわらず利用することができました。
さて、これまでに何回かパブリックビューイングやファンミーティング、チアパーティーに参加してきましたが、今回は公式のパブリックビューイングということで、『VALORANT』自体のファンも多く駆けつけていたようです。前日までZETAが勝ち残っていたので、ZETAのファンも少なくはない様子でしたが、オフライン会場的に普通に好プレーに沸き立つ感じの観戦となっていました。
一番近い状態としては、PUBで行われたパブリックビューイングでしょうか。その中でも『VALORANT』好きのガチ勢もおり、つい最近まで韓国で観戦していたファンも見受けられました。

▲つい先日まで韓国でVCT Pacificを観戦していた女の子ふたり組。ぬいぐるみやバッグなど、日本未発売のものを持参していました

▲こちらは男子4人組。Paper Rexのファンで、応援に熱が入っていました。タブレットを持っている男子はmindfreak(まいんどふりーく)選手の熱狂的なファンだとか
フードドリンクが充実
お酒も楽しめるeスポーツ観戦スタイル!
パブリックビューイング会場としてのCafé&Bar RAGE STは、かなりいい感じでした。いわゆるスポーツバー的にeスポーツを観戦することができ、フードやドリンクも充実しています。
eスポーツ施設としてではなく、Café&Barとしても十分なポテンシャルとクオリティがあるので、さまざまなパブリックビューイング会場と比べても満足度は高いといえます。
今回はハンバーガーを頼んでみましたが、独立系のハンバーガショップのようなクオリティーとボリューム感があり、ポテトとドリンクのセットで1,300円前後なのは、かなりコスパがいいと感じました。今回一緒に行った編集者は酒豪でおなじみ。仕事ということで飲むのを我慢していましたが、おそらくプライベートで来たときは存分にアルコールを楽しめるのではないかと思います。

▲ハンバーガーのセットを購入。入口のタッチパネルで決済し、厨房前のカウンターで受け渡しです

▲一緒に取材した編集の井ノ川さんが頼んだメニュー。驚くことにドリンクがソフトドリンクです
モニターは店内の至る所にあり、ボックスシートからカウンターまで用意されているので、グループでの参加もおひとり様でも無理なく楽しめるのもいい感じです。
今回は公式イベントとして貸し切り営業となっており、キャスターの岸大河さんと解説のyukishiroさんが生実況を行っていました。オフライン会場ではキャスター席が近づきにくい場所にあったり、どこでやっているかわからなかったり、実況の様子を見ることができないことが多いですが、今回は目の前で実況をしてくれるので、それだけでも贅沢な空間となっていました。

▲ボックステーブルとフェンス越しにすぐの場所で岸大河さんとyukishiroさんが実況をしていました
「今までの中で一番難易度が高かった現場」
岸大河氏、yukishiro氏インタビュー
岸大河さんとyukishiroさんにイベント開始前に話を聞く機会をもらうことができました。イベントやVCT Pacificについてうかがってきました。

——今回の公開生放送について率直な感想をお聞かせください。
yukishiro:これまでやってきた中で一番といえるくらいの難易度の高さがありますね。天井が低めで圧迫感があったり、デスクが小さく資料が置きにくかったりなど今までとは違う環境に苦戦しました。
今までもスタジオではない場所で実況をすることや、配信の場所を作るということはこれまでも経験してきていますが、カフェをベースにしている場所は今回がはじめてです。
あとは、会場内ではパブリックビューイングが同時に進行されているので、マイクが現場の音声を拾いすぎないようノイズキャンセルが強めに入っています。なので、いつもどおりの声量では配信に声が乗らず、いつも以上の声量が必要になるんです。
岸大河:例えば「ああ、なるほど」って感じでしゃべると「ああ」の部分が消えてしまうんですよ。
——なるほど。
yukishiro:一方でお客さんの声が臨場感あって、僕はそれが好きですね。いいプレーが出た時は会場が「おおおっ!」て歓声が上がっていくのは楽しいですよ。
こういったパブリックビューイングがこれから増えていくとうれしいです。昨年も何度かパブリックビューイングに行きましたが、現場に仲間がいるという感覚は結構大きいと感じました。
岸大河:やはりお客さんの顔が見えるので、実況解説をしながら楽しめる雰囲気はあります。
試合が終わったあとにお客さんが拍手を求めてくれたり手を振ってくれたりとかはうれしかったですね。ご飯を食べながら画面を食い入るように見ている姿とか、新たな視聴の姿があって、それもなんかうれしかったですね。
あとはわざわざ来てくれる——一緒に見に来てくれるというだけで、国内にはたくさんのファンがいるんだなっているのを改めて感じました。
ただ簡易的な控室しかないので、休みたいときに休めないというのもありました。1週間やってみてそういったところは感じたかな。まあ、いい経験にはなりました。
yukishiro:日本戦以外の試合も楽しんで見に来てくれるというのは、数年やってきてよかったなと思っています。
——海外の選手をパブリックビューイングで応援するのは、なかなかほかのジャンルでもないですもんね。
岸大河:あとはひとりで見に来ている方はもちろん、グループで見に来られる方もいらっしゃいます。ゲーム内のフレンドであったり、実際のリアルのお友だちであったり、ゲーム内外でコミュニケーションを取ってこういう場所に来てくれるというのは、今までの雰囲気とはまたちょっと違って新鮮でした。
日本選手が強い、日本チームが強いっていうのも大事ですが「世界はもっと広いんだよ」と伝えたいんです。やっぱり世界最高峰の戦いが『VALORANT』の魅力なんだよという、上澄みの部分を言葉で伝えるのが僕らの役目ですしね。
僕らとしては、あまりローカルだからとかグローバルだからといったことは意識していません。多分、その結果が今回の場でたくさんの方たちが観に来てくれていることに繋がっていると思います。その先にあるのが、昨年のMastersTokyoになるんだと思います。日本チームが出ていないけど世界最高峰のプレーを観たいという気持ちで来ているわけで。
——一方でeスポーツに限らず、フィジカルスポーツもローカルが確立していないと、人気も保てず、世界でも活躍はできにくいと思いますが。
岸大河:僕自身が今、Challengers Japan(国内リーグ)から離れてしまっているので、その辺は意識していないというのが一番ですね。キャスターとしての立場でいえば、本当にVCT Pacific(国際リーグ)しか頭にないです。
yukishiro:そもそもオンラインゲームってインターネットで観る文化なんで、フィジカルスポーツとは大きく入口が異なります。
VCT PacificとChallengers Japanは分化されていて、日程がかぶらないように設定されています。なので、VCT Pacificしか観ないって人はそんなにいないんじゃないかなと思います。
——VCT Pacificをはじめとする『VALORANT』競技シーンについて、今年の注目ポイントなどがあればお聞かせください。
岸大河:Tier2から上がってきた選手がいたり、新たなリージョンとして中国が入ってきたりと、全世界で新しい選手が続々出てきています。国際大会のMasters Madridがすごく楽しみです。現状での最強はどのチームなのかという指標ができるのがMasters Madridだと思っているので、ぜひ注目してください。
yukishiro:僕も岸さんと同じでMasters Madridが楽しみですね。
かつては国内大会で優勝することが条件だったり、今ではVCT Pacificのような地域リーグで上位勝ち抜けが条件だったりと、一定の条件を満たさないとMastersには出場できないわけです。まずこれをクリアしないとMastersのチャンピオンにはなれないわけですし、現状どのような試合が展開されるのかを注目してもらいたいかな。
——競技シーンのレベル感はどのように変化してきていますか?
yukishiro:インターナショナルリーグが2年目に入ってきて、いろいろなチームがメンバーを変えて試行錯誤しても順位に大きな変動がないのが現状です。
そうなってくると今年は勝負の年になるんじゃないかと思っていて、昨年も順位が振るわず、今年もあまり変化がないのであれば、チームとしての運営力が問われてくるのかと。インターナショナルリーグに選出されているのにも関わらず順位が振るわなければ、ファンもつかないし、興業化も見通せない。そこは躍起になって修正していく点で、個人的にはそこを見ていきたいと思っています。
岸大河:確かにほかの地域でもそうですね。VCT EMEAもプレーオフ進出チームが昨年のトップ3、GIANTXこそ進出を逃してしまいましたが、去年の圧倒的なトップ2が生き残っています。
VCT AMERICASもトップ2、トップ3は同じ顔ぶれ。そこにLeviathanが入るかどうか。大体予想が当たるくらいに上位が固まっているっていう感じなんです。
——ここは忖度なく聞きたいのですが、現状のZETAをどのように見ていますか? 負けるにしても少ないラウンドしか獲得できなかったり、あまりにも速い展開で負けてしまったり、何か大きなものが足りないように感じました。
岸大河:大差で負けてしまったことは試合の流れというのもあるので、一概にはいえませんが、実力の差というよりは、ひとつひとつの流れをつかみきれない部分がたくさんあったのかなと思いました。もちろん(相手チームの)駆け引きがうまかったというのもあると思いますが……。
あと、Dep選手のインタビューで答えていた「Global Esportsにしか勝っていない」という懸念はものすごく納得していて、ZETAにとってみれば勝って当たり前だと思っていたでしょう。
問題はDRXとT1。それにGen.GとTeam Secret。その上にPaper Rexがいる。そのあたりにどうやって勝っていくのかが問題だったところ、結局勝てなかったという悔しさもあのインタビューでうかがえました。
チームを作り直して、Carlaoコーチも入って、ちょっとブラジリアンなスタイルも始めたZETAとしては及第点まではいかなかったですね。納得感のある負け方ができない中、唯一T1戦は多少納得感のある負け方ができた感じですね。あとはTeam Secret、Gen.G戦は彼らとしてはあまり納得していないのではないでしょうか。
——やりたいことができない感じはありましたか?
yukishiro:試合の中で、流れをつかみ返そうとあまりしていなかったというか、あくまでも自分たちがやりたいことをやろうとしてうまくいかず、ずっと引きずってしまったのかもしれませんね。波に飲まれやすいですよね。
岸大河:もっとはっきりミスと成功が見えたラウンドがあったらいいなと思っています。
新コーチのCarlaoコーチに既存のJUNiORコーチ。選手から上がったcrowコーチやアナリストがいて、今はCarlaoコーチの考えを一度浸透させようみたいなフェーズだと客観的にはみえるんです。
ブラジルのFURIAで鍛えたものや考えをCarlaoコーチが選手に共有しているけど、おそらく選手らはそういった武器となるスキームの使い方がまだ慣れていないわけです。
ここでCarlaoコーチの武器を使った方がいいのか、前のZETAの武器を使った方がいいのか——。ラウンドによってさまざまですし、その使い分けができていない。これからそういった武器の使い分けができるようになってくると、もっと戦術の幅も戦い方の幅も広がっていくんじゃないかと思っています。
yukishiro:僕の目から見ると、ZETAの強みがわからないんですよね。以前、それこそ世界3位となった時は、ピンポイントでの対策をうまく通したり、丁寧にコントロールしていった動きが相手に刺さっていたりとZETAの強みがありました。
今も丁寧ではありますが、相手の戦術が刺さっている時、ZETAは動きを変えなかっていなかった。Global Esports戦でもそうだったんですけど、バインドで相手がAサイクル進行するぞっていって設置まで持っていかれても勝負するのはDep選手のみ。それ以外の選手は足並みがそろうまでリテイクに行くのは待つという感じで——。
丁寧さは増しているんですけど、それが強みにできているかというと、何のアクションも起こせずに待っちゃうように見えてしまったんですね。あくまでも自分たちのルールを守りすぎているように見受けられます。
世界的に見ても、それで勝っている例はほとんどないので、結局ZETAの強みはどこなんだろうと感じてしまうわけです。
個人的にはDFMの方が強みがわかりやすかったですね。もちろん、DFMはまだ勝利をあげていないので、反省点はたくさんあるんでしょうけど、DFMの方がチャレンジできたのかと見えました。
『VALORANT』はセーフティな動きがとても強いですが、元々セーフティだったDRXが今形を変えてきて、セーフティじゃ勝てないという時代に突入しています。リスクを冒してどんどん相手にプレッシャーをかけていくようなスタイルになっており、シーンが変わってきていると感じます。
もちろん、リスクを冒して外しまくってしまうと大差で負けてしまう場合もあるわけで、何が正解というのはないのですが、やはりZETAらしい個性を確立できれば、もっといい形になるとは思います。
——ありがとうございました!
———
今回のパブリックビューイングはVCT Pacificのファンも大勢駆け寄り、VCT Pacificの認知度もあがってきたと感じました。参加者も抽選になるほどの数が応募しており、順風満帆のようにも見えます。
ただZETAがまだ勝ち残っている可能性がある時点での事前応募だったという側面もあります。昨年のMastersTokyoも出場チームが確定する前にチケットが販売開始していました。ZETA見たさで来た人がいなかったとはいい切れない状況です。これからリーグ戦が開始したときに、韓国での来場者や日本での動画配信の視聴者数がどれだけ伸びていくのかに期待を込めつつ静観しておきたいところです。
撮影:いのかわゆう/岡安学
編集:いのかわゆう
【岡安学 プロフィール】
eスポーツを精力的に取材するフリーライター。ゲーム情報誌編集部を経て、フリーランスに。さまざまなゲーム誌に寄稿しながら、攻略本の執筆も行い、関わった書籍数は50冊以上。現在は、Webや雑誌、Mookなどで活動中。近著に『みんなが知りたかった最新eスポーツの教科書』(秀和システム刊)、『INGRESSを一生遊ぶ!』(宝島社刊)
X:@digiyas
eスポーツを精力的に取材するフリーライター。ゲーム情報誌編集部を経て、フリーランスに。さまざまなゲーム誌に寄稿しながら、攻略本の執筆も行い、関わった書籍数は50冊以上。現在は、Webや雑誌、Mookなどで活動中。近著に『みんなが知りたかった最新eスポーツの教科書』(秀和システム刊)、『INGRESSを一生遊ぶ!』(宝島社刊)X:@digiyas
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- 【大会レポート&インタビュー】 『リーグ・オブ・レジェンド』高校日本一はN高等学校! ──第3回 NASEF JAPAN全日本高校eスポーツ選手権
- 高校生のためのeスポーツ選手権大会「第3回 NASEF JAPAN全日本高校eスポーツ選手権」『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)部門のオフライン決勝が2025年12月13日(土)にRED° TOKYO TOWERにて開催され、西日本通信制ブロックのN高等学校「N1」が優勝した。『リーグ・オブ・レジェンド』部門は、東日本/西日本、全日制ブロック/通信制ブロックの予選を勝ち抜いた1チームずつ、合計4チームが、オフライン決勝でトーナメント形式で高校日本一を決定する。準決勝はBo1(1試合先取)、決勝はBo3(2試合先取)で、「LJL」や「LCP」で採用されているフィアレスドラフトは適用されない。東日本全日制ブロック予選トーナメント東日本通信制ブロック予選トーナメント西日本全日制ブロック予選トーナメント西日本通信制ブロック予選トーナメント決勝トーナメントまた、オフライン決勝の配信では、バン&ピック中や試合中などに行われているそれぞれのチームのボイスチャット(VC)を聞ける場面もあった。試合中、選手たちがどのようなことを考え、チームとしてどのように連携しているのかを知る貴重な機会にもなった。NASEF JAPAN全日本高校eスポーツ選手権 とはeスポーツを通じて仲間と共に成長することを目的とした、高校生のためのeスポーツ選手権大会。仲間とともに日頃の練習の成果を発揮し優勝を目指す、高校生活の輝かしい1ページとなる大会と銘打っている。『リーグ・オブ・レジェンド』部門は3回目の開催。全国を4ブロック(東日本・西日本の全日制高校/通信制高校)に分け、9月20日(土)~21日(日)のオンライン予選を経て、12月7日(日)に決勝大会(オンライン)が行われた。 準決勝第1試合:専門学校アートカレッジ神戸「ACKA」 vs N高等学校「N1」 準決勝は、「LJL」での優勝経験も持つV3 Esportsとも連携している専門学校アートカレッジ神戸と、高校eスポーツ選手権で幾度もの優勝経験を誇るN高等学校の戦い。特に、N高にはVARREL Youthから「LJL 2025」に出場し、年間MVPを獲得したkkkkkkkkk選手(読み方は「ケーナイン」)が所属しており、優勝候補としても知られている。積極的に攻めるスキルを多く持っているACKAに対し、N1は捕まえたら一気に倒し切れるフォーカス力に長けたチャンピオンが多い構成 序盤、ボットレーンでN1のFake選手がファーストブラッドを奪うが、ACKAのRoboyu選手のガンクで2-1トレードに。そのままACKAがボットを押し込み、1stドラゴンを獲得する。ヴォイドグラブが発生したところで、N1のジャングルのhiro選手がふれたところで、ACKAは3人で阻止に向かうが、それを待ち構えていたN1が反転し、N1がキルとともにヴォイドグラブを奪った。N1はそこから、1vs1で有利を築いたkkkkkkkkk選手がトップタワーを折ると、ボットタワー、リフトヘラルドを使ってミッドタワーも奪い、有利を広げていく。ACKAも、反対側のボットで孤立したN1のtochiking選手のサイラスを捕まえようとするが、逆にN1のFake選手のニーコのカバーもあって倒しきれず。その後の集団戦でもACKAはN1をわずかにつかまえきれず、結局タワーを1本も奪えないまま。最後まで試合のペースを握ったN1が決勝進出を決めた。トップのインナータワーをめぐる場面では、N1のFake選手のアルティメットをACKAのRoboyu選手が使うシン・ジャオのアルティメットで弾き返すなど、随所にいい場面もあったが、序盤から奪われた有利を取り返すことはできなかった 準決勝第2試合:ルネサンス豊田高等学校 名古屋eスポーツキャンパス「封魔龍ヴァル=ゼクス」vs 専修学校クラーク高等学院 札幌大通校「ラグナロクEX」 第2試合は、県外でのオフライン大会出場は初というルネサンス豊田高等学校と、高校eスポーツ選手権では常連校の専修学校クラーク高等学院。積極的に相手に突っ込んでいく攻撃的なピックのラグナロク EXに対して、どちらかというと相手を待ち受けてから反撃するヴァル=ゼクスという構成だ。ラグナロク EXは攻め重視、ヴァル=ゼクスは受け重視といった布陣。高校生活最後の大会となる選手も多く、有利不利だけでなく得意だったり好きなチャンピオンを選ぶ選手も多い 互いに静かなレーン戦の牽制から始まった試合は8分過ぎ、ヴォイドグラブにふれたルネサンス豊田高を止めようとクラーク高が集まってきたところに、ルネサンス豊田高のトップのHarumomo選手のサイオンが、アルティメットでクラーク高のMomo選手のノーチラスにアタック。2キルとヴォイドグラブを獲得する。さらに、ドラゴンが現れた11分過ぎ、再びHarumomo選手がMomo選手をアルティメットで封じ、無傷でドラゴンを獲得。続くリフトヘラルドの攻防、さらに次のドラゴンファイトでもルネサンス豊田高が集団戦に勝利していく。圧倒的に負けた状態で迎えたアタカンファイトの場面、クラーク高のジャングルのViVi選手が隙をついてスマイトでアタカンのスティールに成功するが、反撃もここまで。序盤から見事にスノーボールさせたルネサンス豊田高が決勝進出を決めた。わずかな隙をついてViVi選手のヴィエゴが入り込み、アタカンを横から奪い取ることに成功。しかし大きく開いた差を埋めることは難しかった 決勝戦:N高等学校「N1」vs ルネサンス豊田高等学校 名古屋eスポーツキャンパス「封魔龍ヴァル=ゼクス」 決勝戦に残ったのはN高等学校とルネサンス豊田高。この試合のみBo3(2ゲーム先取)で行われた。ゲーム1 互いに相手の得意ピックをつぶしていくが、ルネサンス豊田高が得意なピックに対してカウンターとなるチャンピオンを用意したN1がかなり戦いやすそうな構成だ。N1はモルデカイザーのカウンターと言われるオラフや、敵を捕まえられると一気に倒し切れるスカーナーなど、やや意表をつくピックを選択した 序盤はレーン戦でN1がペースをつかみ、ボットのFake選手のキャッチからSena選手からファーストブラッドを奪う。トップでもCSを取れないルネサンス豊田高側は、トップとボットをスワップする戦術を取る。しかし、N1のkkkkkkkkk選手はジャングルで2人を倒し「偉業」を達成する。優位に立つN高のuno選手がやや前のめりになったところで、Tokamau選手がボットの2人を倒すが、ミッドではN高のtochiking選手がカウンターで倒す。その間もN高がタワーを折り続け、kkkkkkkkk選手のオラフも手をつけられなくなっていく。N高のkkkkkkkkk選手のオラフに対して3人で囲んだルネサンス豊田高だったが、ニーコのアルティメットもものともせず返り討ちにしてしまった 圧倒的なリードを築いたN高はトップのアタカンを狙うが、そこにルネサンス豊田高が一気に攻め込み、アタカンによるステータス減少を利用して倒していく。しかし、生き残ったkkkkkkkkk選手のオラフが高いサステイン能力で瀕死のルネサンス豊田高を掃討。ここからN高はじっくり視界を取りながらドラゴンバフ、バロンナッシャーを時間をかけて獲得し、ゲーム1に勝利した。ゲーム2 ルネサンス豊田高は散々やられたオラフなどをバンし、ボットレーンを育てていく作戦。N高はトップのザーヘン、ミッドのゼドを中心として、相手を倒しながら成長させていく狙いだ。なんとか1勝したいルネサンス豊田高はボットを育てつつCCが豊富な構成。対するN高はザーヘン、ゼド、エイトロックスといったダメージディーラーをそろえてきた オープニング、ルネサンス豊田高は5人でトップ側のジャングルにいたhiro選手への奇襲で幸先のいいスタート。トップ、ミッドは押し込まれながらも、ボットを狙いどおり成長させ、ドラゴンなども獲得。集団戦でもゲーム1と比べて協力プレーが光る。対するN高はトップ、ミッドとタワーを折りながら、ザーヘンの復活スキルなども生かして強気に攻めていく。逆転したいルネサンス豊田高は、やや押されている状況で再びアタカンを狙う。N高に弾き出されてしまったものの、ジャングルのAdam選手がなんとかスティールに成功する。しかし、グループアップして戦うN高の猛攻にルネサンス豊田高はあと一歩届かず、最後はN高がボットレーンから押し込みネクサスを破壊。ストレートで2025年大会の優勝を果たした。決勝チームインタビュー オフライン会場似て、試合後に優勝チーム、準優勝チームへの合同インタビューも実施された。優勝:N高等学校 右からkkkkkkkkk選手、hiro選手、uno選手、tochiking選手、Fake選手 ──優勝おめでとうございます。今日の試合を終えた率直な感想を教えてください。kkkkkkkkk選手:うれしい気持ちが一番大きいです。同時に、支えてくれたコーチや学校、eスポーツ部、対戦相手など、本当に多くの人への感謝を強く感じています。自分たちだけではここには立てなかったと思います。hiro選手:やっぱり「うれしい」が一番ですね。これまで一緒に練習してきた仲間や、『LoL』を教えてくれたコーチ、そして対戦相手にも感謝しています。みんなのおかげで優勝できました。uno選手:最初はあまり結果が出ず苦労しましたが、この5人で続けてきたことでチームとしてすごく成長できた1年でした。仲も深まって、いいチームになれたと思います。tochiking選手:今年は自分の意見をしっかり言えるチームでした。プレー面でも気持ちの面でも話し合えたことが、勝利につながったと思います。Fake選手:正直、まずはホッとしています。ただ、まだまだうまくなりたい気持ちも強いです。この大会やN高に関わってくれたすべての方に感謝しています。── 準決勝・決勝でのバン・ピックや戦略はどんなふうに考えていたのでしょうか?uno選手:相手チームの予想はしていましたが、想定外の部分も多かったです。ただ、こちらのピックがあまり縛られなかったので、比較的自由に戦えました。決勝も同じ考え方でした。── シーズン全体を通して、どんな戦い方を意識されてきましたか?uno選手:基本は自分たちの得意なチャンピオンを使うスタイルで、コーチに構成を相談して、OKが出たものを使っていました。── 今回は直前に、所沢のFAV gamingの施設を借りて合宿を行ったと聞きました。普段はオンライン対戦だと思いますが、合宿がチームに与えた影響は?uno選手:夜遅くまで練習できる環境で、かなり集中できました。N高の他部門の選手や卒業生とも一緒に練習できたのが大きかったです。kkkkkkkkk選手:決勝前までのスクリムの相手は、相手のチームも練習したいキャラがいるので、ピックなどの雰囲気が変わってくるんです。ただ、先輩方は僕たちを「勝たせるためだけの練習」に徹してくれて、自分があまり使わないチャンピオンでも、相手が使いそうな構成を再現してくれたりして、実戦にかなり近い練習ができました。── 今後の進路や目標を教えてください。hiro選手:プロの舞台には挑戦してみたいですが、まずは実力をもっとつけたいです。uno選手:僕は『LoL』を楽しみたいと思っています。成長する過程が楽しいので、eスポーツという環境すごく良かったのでやらせていただいている感じです。tochiking選手:僕は変なプレーなどで遊ぶのが好きなので、遊べればいいかなと思っています。Fake選手:自分はkkkkkkkkkさんの背中を見て「LJL」にも出場したんですが、まだまだ実力不足で。来年大学生になるんですが、さらに経験を積んで、プロを目指していきたいです。準優勝:ルネサンス豊田高等学校 右から、Harumomo選手、Adam選手、Moku選手、Tokamau選手、Sena選手 ── 準優勝おめでとうございます。大会を通しての感想を教えてください。harumomo選手: 唯一の2年生で分からないことも多かったですが、先輩たちが引っ張ってくれて、自分のベストを尽くせました。Adam選手: とても悔しいですが、全力は出し切れました。楽しかったという気持ちも大きいです。Moku選手:優勝を狙える位置だっただけに悔しさはありますが、運営の方やスタッフさんも優しくて、すごくいい2日間でした。メダルは新幹線でも付けて帰ります(笑)。Tokamau選手:悔しさもありますが、このメダルを学校や3年間教えてくれた講師の方、高知の関係者の方に形として残せたのがうれしいです。Sena選手:最初は緊張で思うように動けませんでしたが、最後は楽しめて、実力を出し切れたと思います。── 決勝戦ではゲーム1がかなり厳しい展開でしたが、ゲーム2はたくさんチャンスもありましたね。どんな修正をしたのでしょうか?Moku選手: 決勝ではコーチが現場にいなかったので、スマホでのアドバイスも使えず、ゲーム1はぶっつけ本番になって自分たちのやりたいこともできないまま終わってしまいました。でもゲーム2は自分たちで話し合って、最低限やりたいことができたと思います。── 相手(N高)を意識したピックでしたか? それとも自分たちが得意なピックを優先したのでしょうか?Moku選手:相手のピック傾向はある程度分かっていましたが、チャンピオンプールが広くて絞り切れませんでした。なので、これまで練習してきた中で噛み合いそうなピックを選びました。── 特にゲーム2はかなり拮抗していて、取られたら取り返すというシーンもありました。チームの中の雰囲気はどうでしたか?Moku選手:相手は強くて厳しいけど、自分たちのやるべきことはできているし、以前に一度練習試合をした時よりもいい動きができていました。この成果を次につなげたいです。──1年を通して、チームとしてどんなふうに成長してきたのかを教えてください。Moku選手: 最初はこのメンバーではなくて、harumomoとAdamが変わって不安もありました。僕らは最後の年なのでモチベーションも高いんですが、harumomoは唯一の2年生で、僕らに合わせて練習についてきてくれたので、個人的MVPはharumomoにあげたいくらいに感謝しています。── 今回は東京タワーで応援する方々も前にしてのオフライン大会でした。オフラインならではの良さは感じられましたか?harumomo選手:プレッシャーに強くなれると思いますし、緊張感を乗り越えられる経験になると思います。Adam選手:テンションがすごく上がりました。観客に見られていた感覚も大きかったです。Moku選手: 普段知ることができない部分も知れましたし、オフラインとなると賞ももらえるし、「自分は全国2位なんだ」という結果は後々のモチベーションになります。Tokamau選手:将来プロを目指しているので、こうしたオフライン経験は本当に貴重でした。Sena選手:観客の声援が聞こえて、いいプレーが出たときは一気にテンションが上がりました。── 今後はどんな進路を考えていますか?Adam選手: プロになりたい気持ちはありますが、簡単な世界ではないので、声がかかるような実力をまずは身につけたいです。Tokamau選手: 世界大会を目指したいので、プロの道を意識しています。Sena選手: この経験を生かして、将来は大会運営など裏方の仕事にも関わってみたいです。第3回 NASEF JAPAN全日本高校eスポーツ選手権 リーグ・オブ・レジェンド部門 最終結果順位所属チーム|選手名1 N高等学校「N1」 2 ルネサンス豊田高等学校 名古屋eスポーツキャンパス「封魔龍ヴァル=ゼクス」 3 専門学校アートカレッジ神戸「ACKA」 = 専修学校クラーク高等学院 札幌大通校「ラグナロクEX」 配信URL NASEF JAPAN 全日本高校eスポーツ選手権:https://www.nasef-nhec.jp/リーグ・オブ・レジェンド/ © 2025 Riot Games, Inc. League of Legends and any associated logos, are trademarks, service marks, and/or registered trademarks of Riot Games, Inc. Used With Permission.
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- 【大会レポート】『第五人格』の国内プロリーグ「Identity V Japan League 2025 Fall」にてZETA DIVISIONが優勝!——6度目の栄冠を手に
- 『第五人格』の国内プロリーグ「Identity V Japan League 2025 Fall」の決勝戦が2025年12月21日(日)に開催。REJECTを下したZETA DIVISIONが優勝を果たした。<以下、ニュースリリースより>激戦の国内リーグを制し、ZETA DIVISIONが6度目の栄冠を手に GANYMEDE株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:西原 大輔)が運営するプロeスポーツチーム「ZETA DIVISION」は、同チームの第五人格(Identity V)部門が、2025年10月より開催された国内公式プロリーグ『Identity V Japan League 2025 Fall』(以下、2025秋季IJL)にて見事優勝いたしましたことをご報告いたします。 『2025秋季IJL』は、日本国内の最高峰チームが集い、秋季シーズンの王者を決める公式プロリーグです。数カ月にわたるレギュラーシーズン、そして過酷なプレーオフを勝ち抜いたZETA DIVISIONは、2025年12月21日(日)に行われた決勝戦にてREJECTと対戦。フルセットからさらに延長戦へともつれ込む激闘の末に勝利を収め、見事優勝を果たしました。『2025秋季IJL』優勝杯を掲げるZETA DIVISIONメンバー 激動のシーズンを勝ち抜き、万全のコンディションで迎えた決勝戦。「ZETA DIVISION」は、練習で磨き上げた「圧倒的な連携力」を武器に、決戦の舞台へと上がりました。試合では、ハンターの気迫あふれるアグレッシブなプレーが相手チームを翻弄し、サバイバー4名は鉄壁の守りと緻密な計算でピンチをチャンスへと変える劇的な展開を披露。会場を埋め尽くすファンの大歓声と熱狂の渦の中、張り詰める緊張感を力に変えた選手たちが躍動しました。延長戦に突入した決勝戦もサバイバーの意地を見せつけ勝利を掴みました。 その結果「ZETA DIVISION」としては6度目となる国内優勝を果たし、第五人格のeスポーツシーンに新たなる記録を打ち立て、「日本王者」の座に輝きました。これからも「ZETA DIVISION」第五人格部門の挑戦は続きます。国内を制し、次なる舞台である「世界」を見据えて進化を続ける第五人格部門へ、引き続き温かい応援をよろしくお願いいたします。『2025秋季IJL』FMVPに「Peter」が選出 今大会において、最も活躍した選手に贈られる「FMVP」には、Peterが選出されました。過去には世界大会の「Call of the Abyss VIII」でのFMVPも獲得するPeterが国内リーグにおいてもその真価を発揮し、その地位を確固たるものとしました。『2025秋季IJL』FMVPを獲得し、トロフィーを掲げる「Peter」 『Identity V Japan League 2025 Fall』 について 『Identity V Japan League 2025 Fall』決勝戦は、非対称対戦型マルチプレーヤーゲーム『Identity V』(第五人格)の公式国内大会であり、世界大会の日本代表シード権をかけ開催。賞金総額は2000万円となり、優勝チームには900万円が贈呈される。大会詳細大会名:『Identity V Japan League 2025 Fall』開催期間:2025年10月25日(土)~12月21(日)公式サイト:https://www.identityv.jp/IJLleague/ZETA DIVISIONについて 2018年に設立されたZETA DIVISIONは、ゲーミングライフスタイルを確立させ新たなカルチャーを発信し続けるリーディングブランドです。ゲーマーとそれを取り巻くカルチャーをより豊かにし、新しいクリエーターを探し、次世代の文化を形成します。既存の文化にとらわれない新たなスタイルを発信しつづけ、ゲーミングカルチャーが広く親しまれる共通の価値観として確立した未来を目指し、活動してまいります。 Web:https://zetadivision.com X:https://x.com/zetadivision Instagram:https://www.instagram.com/zetadivision YouTube:https://www.youtube.com/c/ZETADIVISION TikTok:https://www.tiktok.com/@zetadivision
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- 【大会レポート】20人対20人が優勝賞金6万ドルをかけて戦う『Delta Force』の世界大会、タイ代表が初代世界王者に!——日韓合同オープン大会開催決定!
- FPSタイトル『Delta Force』の世界大会「Delta Force Invitational: Warfare 2025」が、2025年12月11日(木)〜14日(日)ベトナム・ハノイで開催。タイ代表の「Toxido Next Generation」が初代世界王者に輝いた。また、日韓合同オープン大会の開催も決定した。現在エントリー受付中だ。<以下、ニュースリリースより>『Delta Force』20vs20世界大会、初代王者が決定タイ代表が歴史的優勝を達成!日韓合同オープン大会開催決定! 高品質なFPSタイトルを手がけるTeam Jadeは、タクティカルFPS『Delta Force』初となる20vs20大規模競技大会「Delta Force Invitational: Warfare 2025」 がこのほど閉幕し、タイ代表チーム Toxido Next Generation(Toxido NxG) が初代世界王者に輝いたことを発表しました。本大会は12月11日から14日にかけて開催され、『Delta Force』の象徴とも言える Warfareモード(20vs20) に特化した、世界初の公式国際大会として実施されました。敗北を乗り越え、頂点へ──Toxido Next Generationの勝利の軌跡 Toxido Next Generationは、賞金総額20万ドルの大会において、優勝賞金6万ドルを獲得しましたが、その道のりは決して順風満帆なものではありませんでした。大会序盤、優勝候補と目されていた Teng Long との対戦で敗れ、一度は敗者側トーナメントへと回る展開に。しかしチームは崩れることなく立て直し、DNI を下して決勝へ進出します。再び対峙したグランドファイナルでは、連携と判断力に優れた安定した試合運びを見せ、2-0のストレート勝利で雪辱を果たしました。この勝利により、Toxido Next Generationは『Delta Force』史上初の世界王者としてその名を刻みました。記録的な注目を集めた初年度eスポーツ大会 DFIW 2025|DAY1 大会ハイライト 世界初の20vs20公式国際大会として開催された本大会は、競技面での成果にとどまらず、『Delta Force』eスポーツの存在感を強く印象づける結果となりました。配信を通じた総視聴時間は30万時間を超え、最大同時視聴者数は33,700人以上を記録。視聴の中心となったプラットフォームは YouTube で、世界各地のファンが大会の行方を見守りました。これらの数値は、20vs20の大規模ウォーフェアを軸とした競技形式が、グローバルに高い関心と観戦価値を備えていることを明確に示しています。 また、「Delta Force Invitational: Warfare 2025」は、大規模タクティカルシューターというジャンルを競技シーンへと昇華させる新たなモデルケースとしての可能性を提示しました。本大会は、今後の『Delta Force』eスポーツ展開に向けた確かな第一歩となり、シリーズの競技的進化を象徴するイベントとなっています。『Delta Force』史上初、日韓合同オープン大会「Ahsarah Open」開催決定! 世界大会の熱狂が冷めやらぬ中、Team Jadeは『Delta Force』史上初となる日韓地域合同のオープン競技大会「Ahsarah Open」の開催を発表いたしました。本大会は、本作のメインモードのひとつである「Operations(オペレーションズ)」を舞台とした、タクティカルかつ心理戦が交錯する競技大会です。日韓の精鋭オペレーターたちが、総額80万円の賞金と名誉を懸けて激突します。・大会概要 「Ahsarah Open」は、日韓のプレーヤーが同一のフィールドで競い合う初の公式オープン大会です。競技ルールには、資産マネジメントと高度なチームワークが求められる「オペレーションズ-マンデルブリック争奪戦(競技用ルール)」を採用。開発チームTeam Jadeは、この大会を通じてより多くのプレーヤーが挑戦できる競技シーンを創出し、コミュニティのさらなる成長とグローバルeスポーツへの飛躍を目指しています。・賞金・特典 本大会では、上位入賞者だけでなく、参加者全員に特別な恩恵が用意されています。 賞金総額: 80万円 参加賞: 大会限定アイテム「認識票 - お金持ち」・大会スケジュール ※応募チーム数によって変更される可能性がございます 12/9(火):応募開始 1/4(日) 23:59:応募締切 1/6(火):スケジュール発表(チーム数によって変更) 1/10(土) ~12(月):予選orスクリム 1/17(土):準決勝 1/18(日):決勝(配信あり)・エントリー方法 以下の応募フォームより必要事項を記入し、公式Discordへの参加を完了させてください。 応募フォーム:https://forms.gle/MamJ3DLcLFeutNdQ9 『Delta Force』日本公式Discord:https://discord.gg/u75meTQGVm 日韓の頂点に立つのは、緻密な戦略か、それとも圧倒的な武力か。 オペレーター諸君、アサラの地で待つ。『Delta Force』概要 タイトル:Delta Force 開発:Team Jade パブリッシャー:TiMi Studio Group プラットフォーム:PC/Consoles/Mobile PC版&モバイル版正式リリース日:2025年4月22日 コンソール版正式リリース日:2025年8月19日 料金:基本無料、ゲーム内課金あり 公式サイト:https://www.playdeltaforce.com/ja/ PlayStation:https://store.playstation.com/ja-jp/concept/10014058/ XBOX:https://www.xbox.com/ja-JP/games/store/KEYWORD/9NRMZXGKP4NM iOS:https://itunes.apple.com/jp/app/id6451399876 Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.proxima.dfm&gl=jp Steam:https://store.steampowered.com/app/2507950/Delta_Force/?l=japanese X:https://x.com/DeltaForceG_JP YouTube:https://www.youtube.com/@DeltaForceGameJP Discord:https://discord.gg/deltaforcejp『Delta Force』について 『Delta Force』は、デルタフォースシリーズ最新作として基本プレー無料のタクティカルシューターで、大規模なマルチプレーモードに加え、シングルプレーや協力プレーのキャンペーンも楽しめる作品です。豊富な武器カスタマイズなど、魅力あふれる内容で登場。 Team Jadeについて Team Jadeは、TiMi Studio Groupに所属、『Call of Duty: Mobile』や、10年以上にわたり人気を誇るPCシューターゲーム『Assault Fire』の開発で知られ、BAFTAやTGAなどの受賞歴を持つ業界のベテランが集う精鋭開発チームです。