2月17日(土)~25日(日)に、『VALORANT』の公式大会VCT Pacific Kickoff Finalsが開催されました。VCT Pacific Kickoffは勝ち抜いた上位2チームが世界大会であるMasters Madridへの出場権が与えられる大会です。
なおVCT Pacificは昨年から開催された地域リーグで、日本からZETA DIVIDION(ZETA)とDetonatioN FocusMe(DFM)の2チームが参加しています。

VCT Pacific Kickoffは韓国での開催となりますが、日本でも池袋駅ビル内にあるeスポーツCafé&Bar RAGE STにて、大会のパブリックビューイングが行われており、ファンが集って観戦する環境ができています。今回のパブリックビューイングの特徴はなんといっても公開生放送です。キャスター陣がCafé&Bar RAGE STに設置された配信スペースで実況解説を行います。
我々取材陣は2月24日(土)の準決勝の開催日に会場にお邪魔しました。残念ながらZETAとDFMはこの時点で敗退しており、パブリックビューイングでは応援することができませんでした。
会場となったCafé&Bar RAGE STは1月28日(日)にグランドオープンしたばかりの新施設。オープニングセレモニーの取材には参加していましたが、実際にオープンしてから訪れるのは今回が初となります。


Café&Bar RAGE STは1階がCafé&Barエリア、2階がPC Playエリアとなっており、パブリックビューイングは1階のCafé&Barエリアで行われました。今回のパブリックビューイングは直前の募集だったにも関わらず、抽選となるほどの人気となり、会場は満席です。ちなみにPC Playエリアは貸し切りにはなっておらず、当選の有無にかかわらず利用することができました。
さて、これまでに何回かパブリックビューイングやファンミーティング、チアパーティーに参加してきましたが、今回は公式のパブリックビューイングということで、『VALORANT』自体のファンも多く駆けつけていたようです。前日までZETAが勝ち残っていたので、ZETAのファンも少なくはない様子でしたが、オフライン会場的に普通に好プレーに沸き立つ感じの観戦となっていました。
一番近い状態としては、PUBで行われたパブリックビューイングでしょうか。その中でも『VALORANT』好きのガチ勢もおり、つい最近まで韓国で観戦していたファンも見受けられました。


フードドリンクが充実
パブリックビューイング会場としてのCafé&Bar RAGE STは、かなりいい感じでした。いわゆるスポーツバー的にeスポーツを観戦することができ、フードやドリンクも充実しています。
eスポーツ施設としてではなく、Café&Barとしても十分なポテンシャルとクオリティがあるので、さまざまなパブリックビューイング会場と比べても満足度は高いといえます。
今回はハンバーガーを頼んでみましたが、独立系のハンバーガショップのようなクオリティーとボリューム感があり、ポテトとドリンクのセットで1,300円前後なのは、かなりコスパがいいと感じました。今回一緒に行った編集者は酒豪でおなじみ。仕事ということで飲むのを我慢していましたが、おそらくプライベートで来たときは存分にアルコールを楽しめるのではないかと思います。


モニターは店内の至る所にあり、ボックスシートからカウンターまで用意されているので、グループでの参加もおひとり様でも無理なく楽しめるのもいい感じです。
今回は公式イベントとして貸し切り営業となっており、キャスターの岸大河さんと解説のyukishiroさんが生実況を行っていました。オフライン会場ではキャスター席が近づきにくい場所にあったり、どこでやっているかわからなかったり、実況の様子を見ることができないことが多いですが、今回は目の前で実況をしてくれるので、それだけでも贅沢な空間となっていました。

「今までの中で一番難易度が高かった現場」
岸大河さんとyukishiroさんにイベント開始前に話を聞く機会をもらうことができました。イベントやVCT Pacificについてうかがってきました。

——今回の公開生放送について率直な感想をお聞かせください。
yukishiro:これまでやってきた中で一番といえるくらいの難易度の高さがありますね。天井が低めで圧迫感があったり、デスクが小さく資料が置きにくかったりなど今までとは違う環境に苦戦しました。
今までもスタジオではない場所で実況をすることや、配信の場所を作るということはこれまでも経験してきていますが、カフェをベースにしている場所は今回がはじめてです。
あとは、会場内ではパブリックビューイングが同時に進行されているので、マイクが現場の音声を拾いすぎないようノイズキャンセルが強めに入っています。なので、いつもどおりの声量では配信に声が乗らず、いつも以上の声量が必要になるんです。
岸大河:例えば「ああ、なるほど」って感じでしゃべると「ああ」の部分が消えてしまうんですよ。
——なるほど。
yukishiro:一方でお客さんの声が臨場感あって、僕はそれが好きですね。いいプレーが出た時は会場が「おおおっ!」て歓声が上がっていくのは楽しいですよ。
こういったパブリックビューイングがこれから増えていくとうれしいです。昨年も何度かパブリックビューイングに行きましたが、現場に仲間がいるという感覚は結構大きいと感じました。
岸大河:やはりお客さんの顔が見えるので、実況解説をしながら楽しめる雰囲気はあります。
試合が終わったあとにお客さんが拍手を求めてくれたり手を振ってくれたりとかはうれしかったですね。ご飯を食べながら画面を食い入るように見ている姿とか、新たな視聴の姿があって、それもなんかうれしかったですね。
あとはわざわざ来てくれる——一緒に見に来てくれるというだけで、国内にはたくさんのファンがいるんだなっているのを改めて感じました。
ただ簡易的な控室しかないので、休みたいときに休めないというのもありました。1週間やってみてそういったところは感じたかな。まあ、いい経験にはなりました。
yukishiro:日本戦以外の試合も楽しんで見に来てくれるというのは、数年やってきてよかったなと思っています。
——海外の選手をパブリックビューイングで応援するのは、なかなかほかのジャンルでもないですもんね。
岸大河:あとはひとりで見に来ている方はもちろん、グループで見に来られる方もいらっしゃいます。ゲーム内のフレンドであったり、実際のリアルのお友だちであったり、ゲーム内外でコミュニケーションを取ってこういう場所に来てくれるというのは、今までの雰囲気とはまたちょっと違って新鮮でした。
日本選手が強い、日本チームが強いっていうのも大事ですが「世界はもっと広いんだよ」と伝えたいんです。やっぱり世界最高峰の戦いが『VALORANT』の魅力なんだよという、上澄みの部分を言葉で伝えるのが僕らの役目ですしね。
僕らとしては、あまりローカルだからとかグローバルだからといったことは意識していません。多分、その結果が今回の場でたくさんの方たちが観に来てくれていることに繋がっていると思います。その先にあるのが、昨年のMastersTokyoになるんだと思います。日本チームが出ていないけど世界最高峰のプレーを観たいという気持ちで来ているわけで。
——一方でeスポーツに限らず、フィジカルスポーツもローカルが確立していないと、人気も保てず、世界でも活躍はできにくいと思いますが。
岸大河:僕自身が今、Challengers Japan(国内リーグ)から離れてしまっているので、その辺は意識していないというのが一番ですね。キャスターとしての立場でいえば、本当にVCT Pacific(国際リーグ)しか頭にないです。
yukishiro:そもそもオンラインゲームってインターネットで観る文化なんで、フィジカルスポーツとは大きく入口が異なります。
VCT PacificとChallengers Japanは分化されていて、日程がかぶらないように設定されています。なので、VCT Pacificしか観ないって人はそんなにいないんじゃないかなと思います。
——VCT Pacificをはじめとする『VALORANT』競技シーンについて、今年の注目ポイントなどがあればお聞かせください。
岸大河:Tier2から上がってきた選手がいたり、新たなリージョンとして中国が入ってきたりと、全世界で新しい選手が続々出てきています。国際大会のMasters Madridがすごく楽しみです。現状での最強はどのチームなのかという指標ができるのがMasters Madridだと思っているので、ぜひ注目してください。
yukishiro:僕も岸さんと同じでMasters Madridが楽しみですね。
かつては国内大会で優勝することが条件だったり、今ではVCT Pacificのような地域リーグで上位勝ち抜けが条件だったりと、一定の条件を満たさないとMastersには出場できないわけです。まずこれをクリアしないとMastersのチャンピオンにはなれないわけですし、現状どのような試合が展開されるのかを注目してもらいたいかな。
——競技シーンのレベル感はどのように変化してきていますか?
yukishiro:インターナショナルリーグが2年目に入ってきて、いろいろなチームがメンバーを変えて試行錯誤しても順位に大きな変動がないのが現状です。
そうなってくると今年は勝負の年になるんじゃないかと思っていて、昨年も順位が振るわず、今年もあまり変化がないのであれば、チームとしての運営力が問われてくるのかと。インターナショナルリーグに選出されているのにも関わらず順位が振るわなければ、ファンもつかないし、興業化も見通せない。そこは躍起になって修正していく点で、個人的にはそこを見ていきたいと思っています。
岸大河:確かにほかの地域でもそうですね。VCT EMEAもプレーオフ進出チームが昨年のトップ3、GIANTXこそ進出を逃してしまいましたが、去年の圧倒的なトップ2が生き残っています。
VCT AMERICASもトップ2、トップ3は同じ顔ぶれ。そこにLeviathanが入るかどうか。大体予想が当たるくらいに上位が固まっているっていう感じなんです。
——ここは忖度なく聞きたいのですが、現状のZETAをどのように見ていますか? 負けるにしても少ないラウンドしか獲得できなかったり、あまりにも速い展開で負けてしまったり、何か大きなものが足りないように感じました。
岸大河:大差で負けてしまったことは試合の流れというのもあるので、一概にはいえませんが、実力の差というよりは、ひとつひとつの流れをつかみきれない部分がたくさんあったのかなと思いました。もちろん(相手チームの)駆け引きがうまかったというのもあると思いますが……。
あと、Dep選手のインタビューで答えていた「Global Esportsにしか勝っていない」という懸念はものすごく納得していて、ZETAにとってみれば勝って当たり前だと思っていたでしょう。
問題はDRXとT1。それにGen.GとTeam Secret。その上にPaper Rexがいる。そのあたりにどうやって勝っていくのかが問題だったところ、結局勝てなかったという悔しさもあのインタビューでうかがえました。
チームを作り直して、Carlaoコーチも入って、ちょっとブラジリアンなスタイルも始めたZETAとしては及第点まではいかなかったですね。納得感のある負け方ができない中、唯一T1戦は多少納得感のある負け方ができた感じですね。あとはTeam Secret、Gen.G戦は彼らとしてはあまり納得していないのではないでしょうか。
——やりたいことができない感じはありましたか?
yukishiro:試合の中で、流れをつかみ返そうとあまりしていなかったというか、あくまでも自分たちがやりたいことをやろうとしてうまくいかず、ずっと引きずってしまったのかもしれませんね。波に飲まれやすいですよね。
岸大河:もっとはっきりミスと成功が見えたラウンドがあったらいいなと思っています。
新コーチのCarlaoコーチに既存のJUNiORコーチ。選手から上がったcrowコーチやアナリストがいて、今はCarlaoコーチの考えを一度浸透させようみたいなフェーズだと客観的にはみえるんです。
ブラジルのFURIAで鍛えたものや考えをCarlaoコーチが選手に共有しているけど、おそらく選手らはそういった武器となるスキームの使い方がまだ慣れていないわけです。
ここでCarlaoコーチの武器を使った方がいいのか、前のZETAの武器を使った方がいいのか——。ラウンドによってさまざまですし、その使い分けができていない。これからそういった武器の使い分けができるようになってくると、もっと戦術の幅も戦い方の幅も広がっていくんじゃないかと思っています。
yukishiro:僕の目から見ると、ZETAの強みがわからないんですよね。以前、それこそ世界3位となった時は、ピンポイントでの対策をうまく通したり、丁寧にコントロールしていった動きが相手に刺さっていたりとZETAの強みがありました。
今も丁寧ではありますが、相手の戦術が刺さっている時、ZETAは動きを変えなかっていなかった。Global Esports戦でもそうだったんですけど、バインドで相手がAサイクル進行するぞっていって設置まで持っていかれても勝負するのはDep選手のみ。それ以外の選手は足並みがそろうまでリテイクに行くのは待つという感じで——。
丁寧さは増しているんですけど、それが強みにできているかというと、何のアクションも起こせずに待っちゃうように見えてしまったんですね。あくまでも自分たちのルールを守りすぎているように見受けられます。
世界的に見ても、それで勝っている例はほとんどないので、結局ZETAの強みはどこなんだろうと感じてしまうわけです。
個人的にはDFMの方が強みがわかりやすかったですね。もちろん、DFMはまだ勝利をあげていないので、反省点はたくさんあるんでしょうけど、DFMの方がチャレンジできたのかと見えました。
『VALORANT』はセーフティな動きがとても強いですが、元々セーフティだったDRXが今形を変えてきて、セーフティじゃ勝てないという時代に突入しています。リスクを冒してどんどん相手にプレッシャーをかけていくようなスタイルになっており、シーンが変わってきていると感じます。
もちろん、リスクを冒して外しまくってしまうと大差で負けてしまう場合もあるわけで、何が正解というのはないのですが、やはりZETAらしい個性を確立できれば、もっといい形になるとは思います。
——ありがとうございました!
———
今回のパブリックビューイングはVCT Pacificのファンも大勢駆け寄り、VCT Pacificの認知度もあがってきたと感じました。参加者も抽選になるほどの数が応募しており、順風満帆のようにも見えます。
ただZETAがまだ勝ち残っている可能性がある時点での事前応募だったという側面もあります。昨年のMastersTokyoも出場チームが確定する前にチケットが販売開始していました。ZETA見たさで来た人がいなかったとはいい切れない状況です。これからリーグ戦が開始したときに、韓国での来場者や日本での動画配信の視聴者数がどれだけ伸びていくのかに期待を込めつつ静観しておきたいところです。
撮影:いのかわゆう/岡安学
編集:いのかわゆう
なおVCT Pacificは昨年から開催された地域リーグで、日本からZETA DIVIDION(ZETA)とDetonatioN FocusMe(DFM)の2チームが参加しています。

▲Café&Bar RAGE STはVCT Pacific Kickoff Finalsの期間中、1階のカフェスペースは貸し切りです。サイネージもVCT Pacificバージョンとなっていました
VCT Pacific Kickoffは韓国での開催となりますが、日本でも池袋駅ビル内にあるeスポーツCafé&Bar RAGE STにて、大会のパブリックビューイングが行われており、ファンが集って観戦する環境ができています。今回のパブリックビューイングの特徴はなんといっても公開生放送です。キャスター陣がCafé&Bar RAGE STに設置された配信スペースで実況解説を行います。
我々取材陣は2月24日(土)の準決勝の開催日に会場にお邪魔しました。残念ながらZETAとDFMはこの時点で敗退しており、パブリックビューイングでは応援することができませんでした。
会場となったCafé&Bar RAGE STは1月28日(日)にグランドオープンしたばかりの新施設。オープニングセレモニーの取材には参加していましたが、実際にオープンしてから訪れるのは今回が初となります。

▲試合開始前から続々と観戦者が来店し、すでに飲食を始めていました

▲店内には至る所に大型モニターが設置しており、どの席からでも試合の観戦ができました
公開生放送は連日満席の大にぎわい
Café&Bar RAGE STは1階がCafé&Barエリア、2階がPC Playエリアとなっており、パブリックビューイングは1階のCafé&Barエリアで行われました。今回のパブリックビューイングは直前の募集だったにも関わらず、抽選となるほどの人気となり、会場は満席です。ちなみにPC Playエリアは貸し切りにはなっておらず、当選の有無にかかわらず利用することができました。
さて、これまでに何回かパブリックビューイングやファンミーティング、チアパーティーに参加してきましたが、今回は公式のパブリックビューイングということで、『VALORANT』自体のファンも多く駆けつけていたようです。前日までZETAが勝ち残っていたので、ZETAのファンも少なくはない様子でしたが、オフライン会場的に普通に好プレーに沸き立つ感じの観戦となっていました。
一番近い状態としては、PUBで行われたパブリックビューイングでしょうか。その中でも『VALORANT』好きのガチ勢もおり、つい最近まで韓国で観戦していたファンも見受けられました。

▲つい先日まで韓国でVCT Pacificを観戦していた女の子ふたり組。ぬいぐるみやバッグなど、日本未発売のものを持参していました

▲こちらは男子4人組。Paper Rexのファンで、応援に熱が入っていました。タブレットを持っている男子はmindfreak(まいんどふりーく)選手の熱狂的なファンだとか
フードドリンクが充実
お酒も楽しめるeスポーツ観戦スタイル!
パブリックビューイング会場としてのCafé&Bar RAGE STは、かなりいい感じでした。いわゆるスポーツバー的にeスポーツを観戦することができ、フードやドリンクも充実しています。
eスポーツ施設としてではなく、Café&Barとしても十分なポテンシャルとクオリティがあるので、さまざまなパブリックビューイング会場と比べても満足度は高いといえます。
今回はハンバーガーを頼んでみましたが、独立系のハンバーガショップのようなクオリティーとボリューム感があり、ポテトとドリンクのセットで1,300円前後なのは、かなりコスパがいいと感じました。今回一緒に行った編集者は酒豪でおなじみ。仕事ということで飲むのを我慢していましたが、おそらくプライベートで来たときは存分にアルコールを楽しめるのではないかと思います。

▲ハンバーガーのセットを購入。入口のタッチパネルで決済し、厨房前のカウンターで受け渡しです

▲一緒に取材した編集の井ノ川さんが頼んだメニュー。驚くことにドリンクがソフトドリンクです
モニターは店内の至る所にあり、ボックスシートからカウンターまで用意されているので、グループでの参加もおひとり様でも無理なく楽しめるのもいい感じです。
今回は公式イベントとして貸し切り営業となっており、キャスターの岸大河さんと解説のyukishiroさんが生実況を行っていました。オフライン会場ではキャスター席が近づきにくい場所にあったり、どこでやっているかわからなかったり、実況の様子を見ることができないことが多いですが、今回は目の前で実況をしてくれるので、それだけでも贅沢な空間となっていました。

▲ボックステーブルとフェンス越しにすぐの場所で岸大河さんとyukishiroさんが実況をしていました
「今までの中で一番難易度が高かった現場」
岸大河氏、yukishiro氏インタビュー
岸大河さんとyukishiroさんにイベント開始前に話を聞く機会をもらうことができました。イベントやVCT Pacificについてうかがってきました。

——今回の公開生放送について率直な感想をお聞かせください。
yukishiro:これまでやってきた中で一番といえるくらいの難易度の高さがありますね。天井が低めで圧迫感があったり、デスクが小さく資料が置きにくかったりなど今までとは違う環境に苦戦しました。
今までもスタジオではない場所で実況をすることや、配信の場所を作るということはこれまでも経験してきていますが、カフェをベースにしている場所は今回がはじめてです。
あとは、会場内ではパブリックビューイングが同時に進行されているので、マイクが現場の音声を拾いすぎないようノイズキャンセルが強めに入っています。なので、いつもどおりの声量では配信に声が乗らず、いつも以上の声量が必要になるんです。
岸大河:例えば「ああ、なるほど」って感じでしゃべると「ああ」の部分が消えてしまうんですよ。
——なるほど。
yukishiro:一方でお客さんの声が臨場感あって、僕はそれが好きですね。いいプレーが出た時は会場が「おおおっ!」て歓声が上がっていくのは楽しいですよ。
こういったパブリックビューイングがこれから増えていくとうれしいです。昨年も何度かパブリックビューイングに行きましたが、現場に仲間がいるという感覚は結構大きいと感じました。
岸大河:やはりお客さんの顔が見えるので、実況解説をしながら楽しめる雰囲気はあります。
試合が終わったあとにお客さんが拍手を求めてくれたり手を振ってくれたりとかはうれしかったですね。ご飯を食べながら画面を食い入るように見ている姿とか、新たな視聴の姿があって、それもなんかうれしかったですね。
あとはわざわざ来てくれる——一緒に見に来てくれるというだけで、国内にはたくさんのファンがいるんだなっているのを改めて感じました。
ただ簡易的な控室しかないので、休みたいときに休めないというのもありました。1週間やってみてそういったところは感じたかな。まあ、いい経験にはなりました。
yukishiro:日本戦以外の試合も楽しんで見に来てくれるというのは、数年やってきてよかったなと思っています。
——海外の選手をパブリックビューイングで応援するのは、なかなかほかのジャンルでもないですもんね。
岸大河:あとはひとりで見に来ている方はもちろん、グループで見に来られる方もいらっしゃいます。ゲーム内のフレンドであったり、実際のリアルのお友だちであったり、ゲーム内外でコミュニケーションを取ってこういう場所に来てくれるというのは、今までの雰囲気とはまたちょっと違って新鮮でした。
日本選手が強い、日本チームが強いっていうのも大事ですが「世界はもっと広いんだよ」と伝えたいんです。やっぱり世界最高峰の戦いが『VALORANT』の魅力なんだよという、上澄みの部分を言葉で伝えるのが僕らの役目ですしね。
僕らとしては、あまりローカルだからとかグローバルだからといったことは意識していません。多分、その結果が今回の場でたくさんの方たちが観に来てくれていることに繋がっていると思います。その先にあるのが、昨年のMastersTokyoになるんだと思います。日本チームが出ていないけど世界最高峰のプレーを観たいという気持ちで来ているわけで。
——一方でeスポーツに限らず、フィジカルスポーツもローカルが確立していないと、人気も保てず、世界でも活躍はできにくいと思いますが。
岸大河:僕自身が今、Challengers Japan(国内リーグ)から離れてしまっているので、その辺は意識していないというのが一番ですね。キャスターとしての立場でいえば、本当にVCT Pacific(国際リーグ)しか頭にないです。
yukishiro:そもそもオンラインゲームってインターネットで観る文化なんで、フィジカルスポーツとは大きく入口が異なります。
VCT PacificとChallengers Japanは分化されていて、日程がかぶらないように設定されています。なので、VCT Pacificしか観ないって人はそんなにいないんじゃないかなと思います。
——VCT Pacificをはじめとする『VALORANT』競技シーンについて、今年の注目ポイントなどがあればお聞かせください。
岸大河:Tier2から上がってきた選手がいたり、新たなリージョンとして中国が入ってきたりと、全世界で新しい選手が続々出てきています。国際大会のMasters Madridがすごく楽しみです。現状での最強はどのチームなのかという指標ができるのがMasters Madridだと思っているので、ぜひ注目してください。
yukishiro:僕も岸さんと同じでMasters Madridが楽しみですね。
かつては国内大会で優勝することが条件だったり、今ではVCT Pacificのような地域リーグで上位勝ち抜けが条件だったりと、一定の条件を満たさないとMastersには出場できないわけです。まずこれをクリアしないとMastersのチャンピオンにはなれないわけですし、現状どのような試合が展開されるのかを注目してもらいたいかな。
——競技シーンのレベル感はどのように変化してきていますか?
yukishiro:インターナショナルリーグが2年目に入ってきて、いろいろなチームがメンバーを変えて試行錯誤しても順位に大きな変動がないのが現状です。
そうなってくると今年は勝負の年になるんじゃないかと思っていて、昨年も順位が振るわず、今年もあまり変化がないのであれば、チームとしての運営力が問われてくるのかと。インターナショナルリーグに選出されているのにも関わらず順位が振るわなければ、ファンもつかないし、興業化も見通せない。そこは躍起になって修正していく点で、個人的にはそこを見ていきたいと思っています。
岸大河:確かにほかの地域でもそうですね。VCT EMEAもプレーオフ進出チームが昨年のトップ3、GIANTXこそ進出を逃してしまいましたが、去年の圧倒的なトップ2が生き残っています。
VCT AMERICASもトップ2、トップ3は同じ顔ぶれ。そこにLeviathanが入るかどうか。大体予想が当たるくらいに上位が固まっているっていう感じなんです。
——ここは忖度なく聞きたいのですが、現状のZETAをどのように見ていますか? 負けるにしても少ないラウンドしか獲得できなかったり、あまりにも速い展開で負けてしまったり、何か大きなものが足りないように感じました。
岸大河:大差で負けてしまったことは試合の流れというのもあるので、一概にはいえませんが、実力の差というよりは、ひとつひとつの流れをつかみきれない部分がたくさんあったのかなと思いました。もちろん(相手チームの)駆け引きがうまかったというのもあると思いますが……。
あと、Dep選手のインタビューで答えていた「Global Esportsにしか勝っていない」という懸念はものすごく納得していて、ZETAにとってみれば勝って当たり前だと思っていたでしょう。
問題はDRXとT1。それにGen.GとTeam Secret。その上にPaper Rexがいる。そのあたりにどうやって勝っていくのかが問題だったところ、結局勝てなかったという悔しさもあのインタビューでうかがえました。
チームを作り直して、Carlaoコーチも入って、ちょっとブラジリアンなスタイルも始めたZETAとしては及第点まではいかなかったですね。納得感のある負け方ができない中、唯一T1戦は多少納得感のある負け方ができた感じですね。あとはTeam Secret、Gen.G戦は彼らとしてはあまり納得していないのではないでしょうか。
——やりたいことができない感じはありましたか?
yukishiro:試合の中で、流れをつかみ返そうとあまりしていなかったというか、あくまでも自分たちがやりたいことをやろうとしてうまくいかず、ずっと引きずってしまったのかもしれませんね。波に飲まれやすいですよね。
岸大河:もっとはっきりミスと成功が見えたラウンドがあったらいいなと思っています。
新コーチのCarlaoコーチに既存のJUNiORコーチ。選手から上がったcrowコーチやアナリストがいて、今はCarlaoコーチの考えを一度浸透させようみたいなフェーズだと客観的にはみえるんです。
ブラジルのFURIAで鍛えたものや考えをCarlaoコーチが選手に共有しているけど、おそらく選手らはそういった武器となるスキームの使い方がまだ慣れていないわけです。
ここでCarlaoコーチの武器を使った方がいいのか、前のZETAの武器を使った方がいいのか——。ラウンドによってさまざまですし、その使い分けができていない。これからそういった武器の使い分けができるようになってくると、もっと戦術の幅も戦い方の幅も広がっていくんじゃないかと思っています。
yukishiro:僕の目から見ると、ZETAの強みがわからないんですよね。以前、それこそ世界3位となった時は、ピンポイントでの対策をうまく通したり、丁寧にコントロールしていった動きが相手に刺さっていたりとZETAの強みがありました。
今も丁寧ではありますが、相手の戦術が刺さっている時、ZETAは動きを変えなかっていなかった。Global Esports戦でもそうだったんですけど、バインドで相手がAサイクル進行するぞっていって設置まで持っていかれても勝負するのはDep選手のみ。それ以外の選手は足並みがそろうまでリテイクに行くのは待つという感じで——。
丁寧さは増しているんですけど、それが強みにできているかというと、何のアクションも起こせずに待っちゃうように見えてしまったんですね。あくまでも自分たちのルールを守りすぎているように見受けられます。
世界的に見ても、それで勝っている例はほとんどないので、結局ZETAの強みはどこなんだろうと感じてしまうわけです。
個人的にはDFMの方が強みがわかりやすかったですね。もちろん、DFMはまだ勝利をあげていないので、反省点はたくさんあるんでしょうけど、DFMの方がチャレンジできたのかと見えました。
『VALORANT』はセーフティな動きがとても強いですが、元々セーフティだったDRXが今形を変えてきて、セーフティじゃ勝てないという時代に突入しています。リスクを冒してどんどん相手にプレッシャーをかけていくようなスタイルになっており、シーンが変わってきていると感じます。
もちろん、リスクを冒して外しまくってしまうと大差で負けてしまう場合もあるわけで、何が正解というのはないのですが、やはりZETAらしい個性を確立できれば、もっといい形になるとは思います。
——ありがとうございました!
———
今回のパブリックビューイングはVCT Pacificのファンも大勢駆け寄り、VCT Pacificの認知度もあがってきたと感じました。参加者も抽選になるほどの数が応募しており、順風満帆のようにも見えます。
ただZETAがまだ勝ち残っている可能性がある時点での事前応募だったという側面もあります。昨年のMastersTokyoも出場チームが確定する前にチケットが販売開始していました。ZETA見たさで来た人がいなかったとはいい切れない状況です。これからリーグ戦が開始したときに、韓国での来場者や日本での動画配信の視聴者数がどれだけ伸びていくのかに期待を込めつつ静観しておきたいところです。
撮影:いのかわゆう/岡安学
編集:いのかわゆう
【岡安学 プロフィール】
eスポーツを精力的に取材するフリーライター。ゲーム情報誌編集部を経て、フリーランスに。さまざまなゲーム誌に寄稿しながら、攻略本の執筆も行い、関わった書籍数は50冊以上。現在は、Webや雑誌、Mookなどで活動中。近著に『みんなが知りたかった最新eスポーツの教科書』(秀和システム刊)、『INGRESSを一生遊ぶ!』(宝島社刊)
X:@digiyas

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- 【結果速報 9月15日】Ultimate Fighting Arena 2025 スト6部門優勝はさはら! ——kingsvegaとの日本人対決を制す
- 2025年9月12日(金)〜14日(日)(現地時間)に格闘ゲームのeスポーツ大会「Ultimate Fighting Arena 2025(UFA 2025)」がフランス・パリで開催された。『ストリートファイター6(スト6)』部門は、年間王者を決める世界大会「CAPCOM CUP 12」のポイントが獲得できる「カプコンプロツアー 2025(CPT 2025)」のプレミア大会に位置づけられている。TOP 48はまさに世界中のトッププレーヤーが集結したドリームマッチ。その中で、地元欧州のプレーヤーの活躍も光った。日本勢は、13位にひぐち、17位にりゅうせい、小路KOGらが入った。Ultimate Fighting Arena 2025とはUltimate Fighting Arenaは、格闘ゲームに特化したヨーロッパ最大のフェスティバル。トッププレイヤー、ファンらが集結し、8つのトーナメントと、6つのコミュニティイベント、2つのアーケードイベントを実施。さらに会場では自分のPCなどを持ち寄ってオフラインで遊ぶ「BYOC」も実施される。 Ultimate Fighting Arena 2025 結果 TOP 8はこれまでのプレミア大会とはやや傾向が異なり、各国の実力派プレーヤーの中でも、今季上位に上ってこなかった顔ぶれが目立った。ウイナーズ側は日本のkingsvega、さはら、カナダのRiddles、北米のNephewの4名が名を連ね、ウイナーズファイナルでは日本人対決をさはらが勝利する。一方、ルーザーズ側はスウェーデンのJuicyjoe、チリのBlaz、北米のNoahTheProdigy、英国のbroskiが残ったが、ウイナーズから降りてきたNephewとRiddlesを下したBlazがルーザーズファイナルへ。しかしkingsvegaがBlazを下し、グランドファイナルは再び日本人対決となる。一度は敗れているkingsvegaにとっては厳しい再戦だが、それ以上にさはらの覚醒は止まらなかった。機動力と意外な動きが持ち味のブランカながら、無敵技、投げ、ドライブラッシュなどあらゆる技がさはらのEDに届かない。kingsvegaもタイムアウトを取ってリズムを変え、1ラウンドを奪ったものの、この日のさはらを止めることはできず、3-0のストレートでさはらが優勝を決めた。▲読み合いの結果とはいえ、ここは食らうだろうというODローリングをガードし、投げへのシミー、対空が出ない場面でのジャストパリィなど、❝覚醒❞したさはらのED。終わってみれば最終ラウンドはパーフェクトとまさに完璧な勝利だった さはらは優勝インタビューで、「この大会は僕の集大成だと思っていました。前回悔しいところで終わったので勝ててうれしいです」とコメント。満面の笑みで❝さはらコール❞に応えた。順位所属チーム|選手名1 さはら 2 kingsvega(きんぐすべが) 3 2Game |Blaz(ぶらず) 4 Riddles(りどるず) 5 NoahTheProdigy(のあざぷろでぃぎー) 5 Team Liquid|Nephew(ねふゅー) 7 |Juicyjoe(じゅーしーじょー) 7 Team Liquid|broski(ぶろすきー) これでさはらは「CAPCOM CUP 12」の出場権を獲得。「SFL World Championship 2025」ですでに「CAPCOM CUP 12」の出場権を持っている現メンバーとともに、Good 8 Squadのメンバー全員が出場することが決まった。また、「CAPCOM PRO TOUR 2025」のポイントは、優勝者を除き2位以下に順次与えられるため、2位にBlaz、今大会で準優勝を獲得したkingsvegaが6位に急浮上。8位でも310点と上位争いがさらに過酷さを増している。配信URL ■Day1 日本時間 9月13日(土)YouTube:https://youtube.com/live/CuMgUh1KQ9sTwitch:https://www.twitch.tv/capcomfighters_jp■Day2 日本時間 9月14日(土)YouTube:https://youtube.com/live/ESmy9rhc4QUTwitch:https://www.twitch.tv/capcomfighters_jp■Day3 日本時間 9月15日(月・祝)YouTube:https://youtube.com/live/IlW-0e8-jsITwitch:https://www.twitch.tv/capcomfighters_jp■関連リンクstart.gg:https://www.start.gg/tournament/ultimate-fighting-arena-2025-3/details© CAPCOM
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- 【現地レポート+インタビュー】東京で2回目のVCTが開催! 日本チーム不在でもスーパープレー連発で大熱狂——VCT Pacific Stage 2 Finals Tokyo
- 『VALORANT』の国際リーグである「VCT Pacific Stage 2」の準決勝・決勝戦が、8月30日(土)~31日(日)にアリーナ東京ベイにて開催された。プレーオフで勝ち進んだ上位3チームが、この日本に集結し、トップレベルの白熱した戦いを繰り広げた。▲試合会場は千葉県船橋市の「LaLa arena TOKYO-BAY」。最高気温は37℃の猛暑日の中、たくさんのVALORANTファンが押し寄せた Day 1に行われた準決勝(Lower Final)では、🇭🇰TALON(🇭🇰TLN)対🇮🇩Rex Regum Qeon(🇮🇩RRQ)が対決。Day 2の決勝戦(Gran Final)では、準決勝戦の勝者を🇸🇬Paper Rex(🇸🇬PRX)が待ち構える。▲Day 1にはプロ・ストリーマー混合チームのショーマッチ、Day 2にはラッパー・千葉雄喜によるライブパフォーマンスが実施 今大会の準優勝以上の結果を収めたチームは、9月~10月にかけてフランス・パリで開催される世界大会「VALORANT Champions 2025」への出場権を獲得することができる。Pacific全体では4枠あるうち、2枠が決定する重要な試合である。日本チームは不在——だが海外チーム相手にも熱い声援 VCTが日本で開催されるのは、2023年のMasters Tokyo以来。残念ながら、日本代表のZETA DIVISIONはグループステージ敗退、DetonatioN FocusMeはプレーオフ初戦敗退という結果に終わっており、またもや日本チーム不在のまま開催されることとなった。▲中央にある円形のステージを、ぐるりと囲むように観客席が設けられている。縦に広がるような構造のおかげで、選手との距離はかなり近く感じた(叫び声が席からでも聞こえるほど) ▲さまざまなチームグッズを身にまとうファンの姿が多く見られた。このような国際大会は、海外チームを目にすることのできる貴重な機会だ とはいえ、会場の熱い声援は、日本チーム不在ということを感じさせないレベルであったことは間違いない。現場にいる海外メディアの記者も、自国のチームがいない中でもこれだけ盛り上がるということに驚いているようだった。▲おなじみの応援ボード。配信カメラで頻繁に映されるせいか、クスッと笑えるインパクト大なものも多かった ▲前列の一部席の観客は、花道に入って選手たちと生で交流することができる! ファンにはたまらない最高の瞬間だ Pacific王者を決める激戦 さて、決勝戦の様子もレポートしていこう。準決勝で勝利を決めたのは、🇮🇩RRQであった。🇭🇰TLNに先制2マップを取得されるも、その後は持ち直して2マップを逆に連取。5マップ目に突入したが、オーバータイムにまでもつれ込む激戦の末に、🇮🇩RRQが白星を獲得した。▲序盤は🇭🇰TLNにペースを持っていかれた🇮🇩RRQ。だが後半になるにつれ本調子を取り戻し、最終マップでは持ち前の粘り強さを見せ、見事に勝利を決めた(https://www.youtube.com/live/hKa_O9nb1QI?si=jcOZObDlW11KJUWy&t=25268) 翌日の決勝戦では、初代Pacificリーグの王者である🇸🇬PRXが立ち向かった。両チームともビザの問題により欠員が危ぶまれたものの、すべてのメンバーが無事に来日することができた。▲Masters Tokyoではビザの関係で出場できなかったsomething(スミス)選手が無事に到着 試合は終始🇸🇬PRXの独壇場であったといっても過言ではない。開幕から2マップを連取し、早々に王手をかける🇸🇬PRX。特に第2マップの「アセント」では、開幕から10ラウンドを練習し、早々に12-1でマッチポイントへ。🇮🇩RRQも攻守交代後に必死に抵抗するが、さすがに11ラウンド差からの勝利は絶望的であった。▲試合開始直後から魅せる、d4v4i選手の1on2クラッチ。勢いに乗っているはずの🇮🇩RRQに、真正面からフィジカルで叩きのめす(https://www.youtube.com/live/gj5aNowpeCA?si=gwEhehFNQj7U8pk6&t=7835) 🇮🇩RRQは第3マップをなんとか返すものの、その後の第4マップでも依然として🇸🇬PRX優位の状況が続いた。▲おなじみの大胆かつ攻撃的な動きで、ひとりずつ敵を殲滅。🇸🇬PRXはこのラウンドを獲得し、マッチポイントへ(https://www.youtube.com/live/gj5aNowpeCA?si=5g1o1jxN9ePp9pP4&t=15937) ▲12-7で迎える第20ラウンド、マッチポイントの🇸🇬PRXは勝ち切るためにタイムアウトを取得した ▲1on1にまで持ちこんだ🇮🇩RRQだったが、見事勝利したのは🇸🇬PRX。二度目となるPacific王者に輝いた(https://www.youtube.com/live/gj5aNowpeCA?si=NYEZZkP9KDZ6YnY1&t=16343) ▲トロフィーをかかげる選手たち。まさに王者にふさわしい、圧倒的な戦いであったことは間違いない! まるでライブ会場——進化した最新鋭の会場演出 やはり特筆すべきは、会場演出の迫力だ。写真だけでも「美しさ」が伝わってくると思うが、やはり照明や音楽も含めたさまざまな演出が絡み合い、試合をより興奮させるような工夫がされている。▲試合開始前には音楽が流れ、観客席からは手拍子が。まるでライブ会場のように、観客をさらに熱狂させる演出が随所に散りばめられていた ▲タイムアウト中やスーパープレーの後には、このような特殊な照明効果が現れる。特に上階から観ると、かなり幻想的な演出が体験できた さらに決勝戦では、全観客に対してリストバンド型ライトが配布され、会場の雰囲気をより賑やかなものにしていた。このデバイスはただ光るものではなく、試合の展開ごとに自動的に色が変わる。▲座席に貼られる形で用意されたライトは、試合後にそのまま持ち帰ることができる。試合中は自動的に点灯・消灯するが、家に持ち帰った後は普通に使用できるようになる(側面のボタンを押すとさまざまな色で点灯する) ▲🇸🇬PRXが優勝すると、リストバンドはチームカラーのピンク色に! ▲観客席に現れる「PRX」の文字。座席単位で色をコントロールできる最新技術が使われている(https://www.youtube.com/live/gj5aNowpeCA?si=Sc3Nl3-0WDXHCHz3&t=16397) 会場の外でも楽しめる!オフライン大会ならではの催しも 試合会場の外には、さまざまなブースが用意されていた。試合以外にも、飽きさせないためのさまざまなコンテンツが目白押しだ。▲画面をタッチするとカウントダウンが始まり、パシャリと撮影。友達と一緒にイベントに来た思い出を残そう! ▲写真はその場で印刷されて、実際にもらうことができるぞ! ペンも用意されているので、プリクラのように落書きをするのもオススメ ▲VCT Pacific限定のグッズを求め、ブースには長蛇の列。人気の商品は、試合開幕前には既に売り切れになっていたほどだ ▲巨大ウィングマンをバックに、ちびウィングマンとツーショット ▲スパイクと箱で記念撮影。普通に解除してもよし、箱の後ろに隠れて解除するもよし ▲インテルブースでは「BOT撃ち」を行うことのできるコーナーが用意されていた。好成績を収めれば、先着順に限定グッズが手に入る。なかなか成功者が現れなかったものの、4回以上挑戦してクリアした猛者もいたのだとか ▲インテルのブースでは他にも、抽選会のようなものも実施されていた。なんらかの限定グッズが当たるらしい ▲TenZのサイン付きマウス(1等)を当てた豪運の持ち主! 個人的なイチオシは、やはりレッドブルブースの「チェキ」が撮影できるコーナー。イベントの思い出にと、形に残るものが手に入るのはうれしい。🇸🇬PRX優勝インタビュー 最後に、メディア合同で行われた🇸🇬PRXの優勝後インタビューの内容をお届けしよう。▲左からPatMen(ぱっとめん)、f0rsakeN(ふぉーせいくん)、something(すみす)、Jinggg(じん)、d4v4i(だばい)、alecks(あれっくす)コーチ ——まずは選手とコーチの皆様から、ひと言ずつメッセージをお願いします。PatMen:厳しい試合だったし、昨日と今日で2日連続で対戦している🇮🇩RRQの方が、いい流れだったかもしれません。しかし、自分たちがお互いを信頼し合い、止まることなく強い気持ちでプレーしたことが、勝つことのできた要因であると思います。f0rsakeN:最初の2マップまでは、自分たちのプレーがしっかりできたと思います。ただ第3マップからは、自分たちのミスもあり、相手に流れが移ってしまった印象がありました。その後の第4マップでは、自分たちの流れを取り戻すことができ、自分たちのプレーができたと思います。Jinggg:プレーについては同じ思いで、今日は勝てて本当にうれしいです。前回の🇮🇩RRQ戦では負けてしまったのですが、今回はリベンジを果たすことができました。d4v4i:チーム全員のプレーを誇りに思います。ひとりひとり素晴らしいパフォーマンスを出せて、プレースタイルだけでなくメンタル面においても自分たちの強さを発揮できたと思います。(🇮🇩RRQに)リベンジができてとてもうれしいです。今回は全員が日本に来られて良かったです。特にイリア(something選手の本名)にとってはかつてプレーしていた場所でもあるので、残りの時間で日本を楽しみたいと思います。something:今までを振り返って、何よりも重要だったのは「Esports World Cup」や「VCT Masters Toronto」などで大変なことがありながらも、その後の「VCT Pacific Stage 2」では力強くスタートを切れたことだと思います。🇮🇩RRQや🇰🇷Gen.Gのように、自分たちを研究して戦ってくるチームもあり、苦戦を強いられることも覚悟していました。それでもプレーオフ前に負けたのは🇯🇵ZETA戦だけで、ステージ全体を通して3マップしか落としておらず、今シーズン全体を見ればとてもいい結果だったと思います。そして、日本は僕にとっては第二のホームのような場所です。自分のキャリアが始まった地でもありますので、この日本に戻ってこれたということを大変うれしく思います。alecksコーチ:この「ボーイズ」たちを誇りに思います。長いシーズンでしたが、全員でここまで頑張ってきました。何よりもうれしいのは、日本でこれだけたくさんの人たちの前でプレーができたことです。声援を聞くのも最高で、みんなが集中して試合を見てくれていることがとてもうれしかったです。また、イリア(something選手)を連れて来ることができたのも良かったと思います。2023年の「Masters Tokyo」では、MVPに選ばれてもおかしくないパフォーマンスであったにも関わらず、日本に連れてくることができませんでした。なので、今回は全員がそろって日本に来られて良かったです。あとは……MVPの人にディナーをおごってもらいたいですね(笑)。▲MVPに選ばれたのはsomething選手。圧倒的なパフォーマンスを考えれば、納得せざるを得ないチョイスだ ——PatMen選手に質問です。日本に来て楽しかった思い出や、美味しかった食べ物はありますか?PatMen:まず第一に、親切な人ばかりだと思いました。日本は満喫できているのですが、ただ今は試合続きで外に出られていません。さっきd4v4iが話をしていた「一蘭」に行ってみたいです(笑)——今日の🇮🇩RRQ戦に点数をつけるなら、何点くらいだと思いますか?alecksコーチ:ロータス(第3マップ)は2点、それ以外は9点をあげてもいいと思います。2点の理由は、自分たちが何もできなかったこと。そして、自分たちの作戦や連携も含めて、思うようにプレーができなかったためです。——トロフィーの上にいる「Bok」君は勝利にどのくらい貢献しましたか?alecksコーチ:ずっとコーチングブースにいたので、10%くらいですね(笑)▲トロフィーの上に鎮座するのは、🇸🇬PRXのマスコットキャラクターである「Bok」。チームの勝利にはあまり貢献できてはいないようだ ——今回の試合において、マッププールについての有利はありましたか?alecksコーチ:やはりマップアドバンテージは大きかったです。特に🇮🇩RRQの「アイスボックス」は世界でも有数の強さを誇りますが、今回マッププールから外れていたのは幸運でした。——something選手がMVPを取った理由はなんだと思いますか?alecksコーチ:「Masters Toronto」から戻ってきてからは、彼は生まれ変わったかのように強い選手になりました。恐れを知らず、キルを取りまくり、ヨル使いの中では右に出るものはいないと言っても過言ではありません。だからこそ、MVPに選ばれたのだと思います。——d4v4i選手とJinggg選手にお聞きします。2年前にも日本で戦った経験があると思いますが、当時と今回とでプレーの感覚の違いなどはありましたか?d4v4i:今のチームは、以前よりもお互いにより正直にいられるようになったと思っています。もちろん前から親しい仲ではあったのですが、今回のほうがよりオープンに接することができていると思います。特に今シーズンは、よりチームでの関係性を育むことができたので、パフォーマンスやメンタル面においてもいい効果をもたらしていると感じます。d4v4i:(Jinggg選手にマイクを向けながら)答える?Jinggg:いや大丈夫。d4v4i:残念(笑)。▲記者会見中にも、仲が良さそうに雑談するJingggとd4v4i ——今年パリで開催される「VALORANT Champions 2025」には、🇰🇷T1と🇰🇷DRXも出場します。この2チームについてはどう思いますか?alecksコーチ:今年は🇰🇷DRXと🇰🇷T1の両方に1回ずつ負けましたが、こちらも逆に1、2回……もしかすると3回ほど勝っています。どのチームも強い相手で、特に🇰🇷DRXはプレーオフの後に調整する時間もあるので、戦い方を変えてきて、新バージョンの🇰🇷DRXを見せてくるかもしれません。🇰🇷T1についても、ここは非常に用意周到なチームであり、次のビッグイベントに向けて着々と準備を進めていると思います。強敵であることには間違いないので、こちらも作戦をよく練って、かなり準備しなければいけません。自分たちが勝つとは思いますが、とても大変な道であるとは思います。まとめ 2年前の「Masters Tokyo」を思い出させるほど、爆発的な声援の熱量が印象的な大会であったことは間違いない。選手たちとの距離の近さに、すさまじいスーパープレーの連発。そして、それらをドラマティックに盛り上げる会場演出の美しさ。ぜひ現地で観戦した人は、この感動を胸に刻みつけていただきたいところだ。ただやはり一点。今大会でも日本チームが不在であったという点は、非常に残念でならない。とはいえ2年前の「Masters Tokyo」の頃とは比べ、日本チームのレベルは非常に上がっていることは間違いない。🇯🇵DetonatioN FocusMe(🇯🇵DFM)は、かつての連敗を忘れさせるかのような快進撃を見せ、プレーオフ進出という快挙を成し遂げた。🇯🇵ZETA DIVISIONもプレーオフ進出こそ逃したものの、グループステージでは🇸🇬PRX相手にストレート勝利を収めるなど、決して他チームと比べて劣っているわけではない。▲第2マップ開始前に登場した🇯🇵DFMの選手たち(当時)。悔しい思いは幾度となく味わっただろうが、この1年は決して悪いものではなかっただろう(https://www.youtube.com/live/gj5aNowpeCA?si=YnojHUuv0jDUBvBh&t=7698) ようやく「リーグ」というシステムにも慣れてきた中で、日本チームはどれだけ躍進できるのだろうか。日本チームも間違いなく進化しているが、それ以上に世界の壁は厚いことも事実だ。今後もし、3度目のVCT日本開催があり得るのならば、ぜひ日本チームの応援が現地でできることを願いたいばかりだ。撮影:まいる編集:いのかわゆう【まいるプロフィール】関西を拠点にする男性コスプレーヤー。イベントや大会によくコスプレ姿で出没する。2021年頃から『VALORANT』にハマり、競技シーンを追い続ける。現在の推しチームは「CREST GAMING」。X:@mlunias(Photo by Subaru.F.)
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- 【結果速報 9月7日】 「CAPCOM Pro Tour 2025 ワールドウォリアー」日本大会最初のウイナーはGO1!
- 『ストリートファイター6』の公式大会「CAPCOM Pro Tour 2025 ワールドウォリアー」日本大会 第1回が2025年9月7日(日)にオンラインにて実施され、GO1選手が今大会一度も敗れることなく、WWポイント50点を獲得した。本大会は『ストリートファイター6』の世界大会「CAPCOM CUP 12」の出場権を獲得するために各地域でオンライン開催される「ワールドウォリアー」のひとつ。オンライン大会だが、esports Style UENOにてパブリックビューイングも行われ、多くのファンが見守る中、過去最多となる2300人以上のエントリーで熾烈な戦いを繰り広げた。CAPCOM Pro Tour 2025 ワールドウォリアー 日本大会とは『ストリートファイター6』にて、世界中のプレーヤーが年間チャンピオンを目指し、各地域で激戦を繰り広げる大会「CAPCOM Pro Tour 2025」。その大会群のひとつつである「ワールドウォリアー」は、世界各地域のトーナメントオーガナイザーによって数カ月にわたり複数回開催される。「CAPCOM Pro Tour 2025 ワールドウォリアー 日本大会」は、順位に応じてポイントが獲得できる5回の通常大会と、ポイント順位上位選手8名による決勝大会の全6回で構成される。今年の日本大会は「スーパーリージョン」として位置付けられ、「CAPCOM CUP 12」の出場権を獲得できるのは2名。1名は5回の大会で最もポイントを獲得した選手。もう1名は、2〜8位までの選手の直接対決により決定する。なお、今回の「ワールドウォリアー」の成績優秀者の中から、2026年に愛知県で行われる「アジア競技大会」の日本代表選手の選考大会でもある。 ワールドウォリアー 日本大会 #1 試合結果 「ワールドウォリアー」日本大会 #1は、昨年の同大会と比べて倍以上となる2300人以上がエントリー。すべての試合はオンラインで、プールではダブルエリミネーションのBo3、トップ8以降はBo5で行われた。エントリーの中には「ストリートファイターリーグ」や世界の大会で上位に食い込むプロも多い中、チーム等に所属していないアマチュアの中からも上位に食い込む選手が多く見られた。そんな中で、トップ8のウイナーズ側には、GO1、立川、どぐら、ヤナイという「ストリートファイターリーグ」の選手やコーチとしてなどで活躍するプロたちが勝ち上がり、GO1が立川、ヤナイを下して全勝を保つ。ルーザーズ側では若手のサトルがハイタニに、海外にも積極的に挑戦しているkingvegaがリーガーのこばやんに勝利したものの、ウイナーズから降りてきたどぐらがグランドファイナルに勝ち進んだ。迎えたグランドファイナルは、この日初めての対戦カードにして、CAG OSAKA時代の元同僚という関係。GO1の春麗に対してどぐらはエレナで挑むも、思うようにタッチできずにストレートで2本を奪われたところでベガにスイッチ。昨今話題の「ドライブインパクト」を織り交ぜながらどぐらが1本取り返す。そして迎えた第4ゲーム、どぐらペースで試合が進むものの、1タッチからGO1がコンボを叩き込む意地と意地のぶつかり合い。互いに体力も時間もない中で、GO1の執拗な中段攻撃が最後にヒットし、そのままSAで勝利を決めた。最終ラウンド、GO1がどぐらをバーンアウトさせた直後に、ドライブラッシュからの中段がヒット。残り3秒からのSAで勝敗が決した(https://www.youtube.com/live/0vwXdrIONBM?si=-VKxbSh2wXaZlux6&t=17063) 優勝したGO1はWWポイントとして50ポイントを獲得。「CAPCOM CUP 12」出場に向けて大きく弾みをつけた。順位所属チーム|選手名pt1 DetonatioN FocusMe|GO1 50pt 2 Crazy Raccoon|どぐら 40pt 3 IBUSHIGIN|ヤナイ 35pt 4 kingsvega 30pt 5 NORTHEPTION|サトル 25pt = Crazy Raccoon|立川 25pt 7 REJECT|ハイタニ 20pt = Saishunkan Sol 熊本・A.M.G|こばやん 20pt 配信URL CAPCOM Pro Tour ワールドウォリアー:https://sf.esports.capcom.com/cpt/jp/ワールドウォリアー 日本大会 #1:https://www.start.gg/tournament/world-warrior-2025-japan-1/details