【現地レポート+インタビュー】ceros「スト6もLoLにも共通点がある」——セコンドシステムを導入したRAGE初の『スト6』公式大会は別ゲー出身プレーヤーが大健闘!
提供元: eSports World

▲有明GYM-EXにて開催されたRAGE STREET FIGHTER 6。インフルエンサーやストリーマーといった多くのプレーヤーが参加した
別タイトル出身のプレーヤーが大活躍!
参加するのは赤見かるび選手、天鬼ぷるる選手、ありけん選手、XQQ選手、おぼ選手、如月れん選手、ザクレイ選手、SHAKA選手、しんじ選手、ceros選手、Zerost選手、たいじ選手、高木選手、蛇足選手、ドンピシャ選手、よしなま選手と、いずれも『スト6』をやりこんだ猛者ぞろいです。
すべての選手が注目選手ともいえますが、その中でもピックアップしたいのが、少し前まで他のタイトルのプロゲーマーやコーチをしていた転向組です。XQQ選手はZETA DIVISIONの『VALORANT』部門で昨年までコーチをしていました。
ceros選手はDetonatioN FocusMeの『League of Legends(LoL)』部門で選手、コーチを10年以上続けていました。
転向というわけではないですが、『大乱闘スマッシュブラザーズ』のトッププレーヤーであるザクレイ選手も『スト6』がメインストリームではないことを考えると他ゲー出身者としての実力が期待されます。
しかも、この3人はこれまで『スト6』界隈では目立った活躍はなく、いきなり登場した感もあるので、その実力の高さがどの程度であるのかが気になります。前情報としてceros選手が最高位であるMasterランクのみのランキングであるマスターレートが2000を超えており、さらにマスターランクの上位数パーセントの人にしか与えられない特別称号のLegendを取得しているとのことなので、初登場ながらいきなり優勝候補と言える存在です。

▲『VALORANT』でコーチをしていたXQQ選手

▲10年以上LJLを支えてきたceros選手(写真左)

▲『スマブラ』のトッププレーヤーであるザクレイ選手
大会はダブルエリミネーショントーナメントとなっていますが、会場には3つの対戦ステージを用意。ベスト6まではブルーステージとレッドステージのふたつで同時に試合が行われ、好きなステージの周りに移動して観戦するスタイルを取っています。総合格闘技のオクタゴンリングの周りに観客が集まるような感じになっており、より近くで選手を応援することができます。

▲レッドステージ。指定席を購入した観客もより近くで選手を観たい場合はこちらに移動します
TOP6以降はメインステージでの対戦となります。ここからいわゆるオフライン大会と同じような観戦形式となるわけです。また、レッドステージとブルーステージのどちらかが配信されており、会場内でもメインステージの大型スクリーンに映し出されており、試合をよりじっくり観たい人はメインステージのスクリーンで観戦できるようになっています。

▲レッドステージと同時に試合が行われるブルーステージ。人気カードには黒山の人だかりができました

▲会場にはSFLのいくつかのチームブースがありました

▲プロ選手交流エリアでは、プロ選手との対戦、アドバイスをしてもらえました。プロ選手は時間によって入れ替わります。写真右はネオ・ガフロコンと呼ばれる特殊形状をしたアーケードコントローラーで対戦する板橋ザンギエフ選手
試合中にプロ選手がコーチするセコンドシステムは大成功
今回の特殊なルールとしては、セコンドをつけられること。ストリーマーが『スト6』を練習する際によくプロ選手がコーチをすることがありますが、今回は試合中に横に座ることができ、適時アドバイスをすることができます。ストリートファイターリーグなどでも、インターバルを取ることができ、仲間からアドバイスが受けられるようになっており、セコンドシステムはかなり重要なシステムだといえます。当事者が気づきにくい客観的なアドバイスをすることで、不利な状況を打破する可能性は十分にあるわけです。

▲蛇足選手(写真左)とセコンドの歌広場淳(写真右)さん。個人戦のトーナメントでは観られないシーンでした
試合はウイナーズサイドでceros選手とたいじ選手が順当に勝ち上がり、ウイナーズファイナルを迎えます。たいじ選手はストリーマーの中でも屈指の実力者として認められた存在です。先に行われたイベント「ときどNURO光で生対戦」でも、ときど選手にあと一歩まで追い詰めるなど、プロゲーマー界隈でも話題の選手です。
また、転向組の話がありましたが、たいじ選手は『スプラトゥーン2』で日本一となり、『実況パワフルプロ野球』の「eBASEBALL プロリーグ」では読売ジャイアンツの一員として、これまた日本一を経験しています。まさにどのタイトルをプレーさせても実績を残す腕前を持っています。
マスターレート的にはceros選手の方が上ですが、大会などの実戦経験はたいじ選手が上です。アグレッシブなcerosラシードを徐々に対応していったたいじJPが勝利します。

▲優勝候補筆頭のたいじ選手
ルーザーズサイドではありけん選手、ドンピシャ選手、おぼ選手、ザクレイ選手がceros選手の待つルーザーズファイナルを目指します。ここで勝ち抜けたのはありけんダルシム。レアキャラダルシムを駆使し、数々の強豪を打ち倒し、ルーザーズファイナルまで駆け上りました。しかし、そこで待つのはcerosラシード。ダルシムにとってラシードは苦手な相手。ceros選手とのレート差もあり、ceros選手が勝利し、再びたいじ選手との対戦となりました。

▲屈指のダルシム使いのありけん選手(写真左)。大健闘の3位となりました
グランドファイナルはcerosラシードのCA2の「イウサール」がことごとく機能し、なんと3:0のストレートでリセットを果たします。勢いに乗るceros選手がこのままグランドファイナルリセットも取り切るかと思いましたが、たいじ選手が相手の攻撃の起点であるラッシュを止めるなど、さまざまな対応を見せ、今度は3:0ストレートで取り返しました。これでたいじ選手が優勝です。

▲グランドファイナルはウイナーズファイナルと同じくceros選手対たいじ選手の一戦に

▲リセットされるも再逆転で勝利したたいじ選手
ceros選手インタビュー

▲『LoL』だけでなく、『スト6』のうまさも見せつけたceros選手
最後に、今回、惜しくも準優勝となりましたが、大会を盛り上げ、『スト6』の新たなプレーヤーとしての存在感を示したceros選手に話を聞いてきました。
——準優勝おめでとうございます。ceros選手といえば、『LoL』のトッププレーヤーとして長年君臨してきたわけですが、『LoL』以外のタイトルを始めようとしたきっかけはなんでしょうか。
ceros:格闘ゲーム自体は『ストリートファイターIV(ストIV)』の頃からプレーしていました。その当時は2~3日に1回、1~2時間程度やっていただけで、本格的にやりこむと言うよりは単純にゲームを楽しんでいました。
『ストIV』をプレーしたきっかけは、チームメートのゆたぽんがやっていたことですね。『ストIV』時代はプレーよりも大会を観る方が楽しみでした。『ストIV』としての最後のCAPCOM CUPのウメハラ選手とかずのこ選手の対戦が印象的で今でも覚えています。
『ストリートファイターV(ストV)』になって、『ストIV』時代よりやりこみはしましたが、それでもダイヤ帯に到達したくらいでしたね。
本格的に始めたのは『スト6』からです。その頃、いろんなタイトルをさわってみていて、『スト6』はすごく盛り上がっていたので、やってみようかと。『スト6』は格ゲーの仕組みが良くわかる作りでしたし、ランクマッチのシステムも良くできており、うまくなるための環境が斬新でしたね。これまで取り組んでいた『LoL』はチーム戦だったので、ソロゲーであるところも新鮮な気持ちで取り組めました。
——プロ選手時代から格ゲーにはふれていたんですね。格ゲーが『LoL』に与えた影響とか、またその逆はありましたでしょうか。
ceros:そうですね。人と対戦するというところは当然共通点としてありました。そこは『LoL』も『スト6』も似通った部分があると思います。プロ選手時代に格ゲーにさわっていたことで『LoL』に生かせたのは、時間間隔ですね。
格ゲーってフレームが重要じゃないですか。反撃していいとか、ガードした方がいいとか、どっちが有利とか。『LoL』でも、このチャンピオンの攻撃は見てから避けることができるから、しっかり見ようとか、この攻撃は見てから避けるのは無理だから、ある程度、読みや予測で動こうとか、そういう感じで対処できるようになりました。
——『スト6』でLegendの称号を得るのは、上位勢でもトップクラスにいないとできないですが、その腕前を持って『スト6』の競技シーンを目指していくのでしょうか。
ceros:現状ではプロを目指します!と大手を振っていえることはできませんが、機会があれば、公式のオープントーナメントには出てみたいですね。
今はストリーマーとして活動しているので、『スト6』をプレーするモチベーションは高いんですけど、それ1本だけでやっていくというわけにはいかないですね。個人的にもいろいろやって行きたいと思っています。『LoL』の解説動画も続けて欲しいという声もあり、求められていることには応えていきたいですね。
——個人戦の格ゲーだと、一度引退した選手や他のゲームで活躍した選手が活躍して注目を浴びやすいですが、チーム戦だとほぼ復帰できない状況にあるといえます。チーム戦でも復帰しやすくなるにはどうしたらいいでしょうか。
ceros:オープントーナメントで実績を作れば、プロシーンも行けると思います。チーム戦だとプロリーグに参加しているチームでないとプロゲーマーとして活動できるチャンスはないですので、認められるチャンスは少ないかもですが、それでもランクマッチでレートが高いプレーヤーであることなど、実力を示せることができれば、目にとまるのではないでしょうか。
——今回、セコンドシステムが導入されましたが、これについては体験してみて、どう感じましたでしょうか。
ceros:いいですね。コーチングの面からいうと、これまで独学でプレーしてきたので、プロがより明確なアドバイスをくれるのは大きいですね。
試合中のセコンドとしては、いろいろなタイプがいると思います。私についてくれた竹内ジョン選手はセコンドについた時は放任主義で基本的に任せてくれました。人によってはセットごとにアドバイスする人もいましたね。試合中はヘッドセットをしているので、セコンドの声は基本的に届かないんですけど、選手の中にはヘッドセットを片耳外して、試合中もセコンドの声を聞こえるようにしていました。
——ありがとうございました。
———
今回はストリーマーのみの大会ながら、本気度の高い大会でした。それもこれも、『スト6』をプレーしているストリーマーの多くが『スト6』に真剣に取り組み、勝ちたいと言う意思を全面に押し出していたからだと思います。今後もストリーマーNo.1を目指す大会としてRAGEが存在する可能性はあります。ともすれば、芸能人No.1や女性プレーヤーNo.1など、さまざまな限定大会としてRAGEが開催してくれるかも知れません。
■関連リンク
RAGE STREET FIGHTER公式:
https://rage-esports.jp/street-fighter/2024/
公式X:
https://twitter.com/SF6_RAGE
配信アーカイブ:
https://www.youtube.com/watch?v=NDL-h2z-L5U
撮影:岡安学
編集:いのかわゆう
【岡安学 プロフィール】
eスポーツを精力的に取材するフリーライター。ゲーム情報誌編集部を経て、フリーランスに。さまざまなゲーム誌に寄稿しながら、攻略本の執筆も行い、関わった書籍数は50冊以上。現在は、Webや雑誌、Mookなどで活動中。近著に『みんなが知りたかった最新eスポーツの教科書』(秀和システム刊)、『INGRESSを一生遊ぶ!』(宝島社刊)
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ファンにはたまらない最高の瞬間だ Pacific王者を決める激戦 さて、決勝戦の様子もレポートしていこう。準決勝で勝利を決めたのは、🇮🇩RRQであった。🇭🇰TLNに先制2マップを取得されるも、その後は持ち直して2マップを逆に連取。5マップ目に突入したが、オーバータイムにまでもつれ込む激戦の末に、🇮🇩RRQが白星を獲得した。▲序盤は🇭🇰TLNにペースを持っていかれた🇮🇩RRQ。だが後半になるにつれ本調子を取り戻し、最終マップでは持ち前の粘り強さを見せ、見事に勝利を決めた(https://www.youtube.com/live/hKa_O9nb1QI?si=jcOZObDlW11KJUWy&t=25268) 翌日の決勝戦では、初代Pacificリーグの王者である🇸🇬PRXが立ち向かった。両チームともビザの問題により欠員が危ぶまれたものの、すべてのメンバーが無事に来日することができた。▲Masters Tokyoではビザの関係で出場できなかったsomething(スミス)選手が無事に到着 試合は終始🇸🇬PRXの独壇場であったといっても過言ではない。開幕から2マップを連取し、早々に王手をかける🇸🇬PRX。特に第2マップの「アセント」では、開幕から10ラウンドを練習し、早々に12-1でマッチポイントへ。🇮🇩RRQも攻守交代後に必死に抵抗するが、さすがに11ラウンド差からの勝利は絶望的であった。▲試合開始直後から魅せる、d4v4i選手の1on2クラッチ。勢いに乗っているはずの🇮🇩RRQに、真正面からフィジカルで叩きのめす(https://www.youtube.com/live/gj5aNowpeCA?si=gwEhehFNQj7U8pk6&t=7835) 🇮🇩RRQは第3マップをなんとか返すものの、その後の第4マップでも依然として🇸🇬PRX優位の状況が続いた。▲おなじみの大胆かつ攻撃的な動きで、ひとりずつ敵を殲滅。🇸🇬PRXはこのラウンドを獲得し、マッチポイントへ(https://www.youtube.com/live/gj5aNowpeCA?si=5g1o1jxN9ePp9pP4&t=15937) ▲12-7で迎える第20ラウンド、マッチポイントの🇸🇬PRXは勝ち切るためにタイムアウトを取得した ▲1on1にまで持ちこんだ🇮🇩RRQだったが、見事勝利したのは🇸🇬PRX。二度目となるPacific王者に輝いた(https://www.youtube.com/live/gj5aNowpeCA?si=NYEZZkP9KDZ6YnY1&t=16343) ▲トロフィーをかかげる選手たち。まさに王者にふさわしい、圧倒的な戦いであったことは間違いない! まるでライブ会場——進化した最新鋭の会場演出 やはり特筆すべきは、会場演出の迫力だ。写真だけでも「美しさ」が伝わってくると思うが、やはり照明や音楽も含めたさまざまな演出が絡み合い、試合をより興奮させるような工夫がされている。▲試合開始前には音楽が流れ、観客席からは手拍子が。まるでライブ会場のように、観客をさらに熱狂させる演出が随所に散りばめられていた ▲タイムアウト中やスーパープレーの後には、このような特殊な照明効果が現れる。特に上階から観ると、かなり幻想的な演出が体験できた さらに決勝戦では、全観客に対してリストバンド型ライトが配布され、会場の雰囲気をより賑やかなものにしていた。このデバイスはただ光るものではなく、試合の展開ごとに自動的に色が変わる。▲座席に貼られる形で用意されたライトは、試合後にそのまま持ち帰ることができる。試合中は自動的に点灯・消灯するが、家に持ち帰った後は普通に使用できるようになる(側面のボタンを押すとさまざまな色で点灯する) ▲🇸🇬PRXが優勝すると、リストバンドはチームカラーのピンク色に! ▲観客席に現れる「PRX」の文字。座席単位で色をコントロールできる最新技術が使われている(https://www.youtube.com/live/gj5aNowpeCA?si=Sc3Nl3-0WDXHCHz3&t=16397) 会場の外でも楽しめる!オフライン大会ならではの催しも 試合会場の外には、さまざまなブースが用意されていた。試合以外にも、飽きさせないためのさまざまなコンテンツが目白押しだ。▲画面をタッチするとカウントダウンが始まり、パシャリと撮影。友達と一緒にイベントに来た思い出を残そう! ▲写真はその場で印刷されて、実際にもらうことができるぞ! ペンも用意されているので、プリクラのように落書きをするのもオススメ ▲VCT Pacific限定のグッズを求め、ブースには長蛇の列。人気の商品は、試合開幕前には既に売り切れになっていたほどだ ▲巨大ウィングマンをバックに、ちびウィングマンとツーショット ▲スパイクと箱で記念撮影。普通に解除してもよし、箱の後ろに隠れて解除するもよし ▲インテルブースでは「BOT撃ち」を行うことのできるコーナーが用意されていた。好成績を収めれば、先着順に限定グッズが手に入る。なかなか成功者が現れなかったものの、4回以上挑戦してクリアした猛者もいたのだとか ▲インテルのブースでは他にも、抽選会のようなものも実施されていた。なんらかの限定グッズが当たるらしい ▲TenZのサイン付きマウス(1等)を当てた豪運の持ち主! 個人的なイチオシは、やはりレッドブルブースの「チェキ」が撮影できるコーナー。イベントの思い出にと、形に残るものが手に入るのはうれしい。🇸🇬PRX優勝インタビュー 最後に、メディア合同で行われた🇸🇬PRXの優勝後インタビューの内容をお届けしよう。▲左からPatMen(ぱっとめん)、f0rsakeN(ふぉーせいくん)、something(すみす)、Jinggg(じん)、d4v4i(だばい)、alecks(あれっくす)コーチ ——まずは選手とコーチの皆様から、ひと言ずつメッセージをお願いします。PatMen:厳しい試合だったし、昨日と今日で2日連続で対戦している🇮🇩RRQの方が、いい流れだったかもしれません。しかし、自分たちがお互いを信頼し合い、止まることなく強い気持ちでプレーしたことが、勝つことのできた要因であると思います。f0rsakeN:最初の2マップまでは、自分たちのプレーがしっかりできたと思います。ただ第3マップからは、自分たちのミスもあり、相手に流れが移ってしまった印象がありました。その後の第4マップでは、自分たちの流れを取り戻すことができ、自分たちのプレーができたと思います。Jinggg:プレーについては同じ思いで、今日は勝てて本当にうれしいです。前回の🇮🇩RRQ戦では負けてしまったのですが、今回はリベンジを果たすことができました。d4v4i:チーム全員のプレーを誇りに思います。ひとりひとり素晴らしいパフォーマンスを出せて、プレースタイルだけでなくメンタル面においても自分たちの強さを発揮できたと思います。(🇮🇩RRQに)リベンジができてとてもうれしいです。今回は全員が日本に来られて良かったです。特にイリア(something選手の本名)にとってはかつてプレーしていた場所でもあるので、残りの時間で日本を楽しみたいと思います。something:今までを振り返って、何よりも重要だったのは「Esports World Cup」や「VCT Masters Toronto」などで大変なことがありながらも、その後の「VCT Pacific Stage 2」では力強くスタートを切れたことだと思います。🇮🇩RRQや🇰🇷Gen.Gのように、自分たちを研究して戦ってくるチームもあり、苦戦を強いられることも覚悟していました。それでもプレーオフ前に負けたのは🇯🇵ZETA戦だけで、ステージ全体を通して3マップしか落としておらず、今シーズン全体を見ればとてもいい結果だったと思います。そして、日本は僕にとっては第二のホームのような場所です。自分のキャリアが始まった地でもありますので、この日本に戻ってこれたということを大変うれしく思います。alecksコーチ:この「ボーイズ」たちを誇りに思います。長いシーズンでしたが、全員でここまで頑張ってきました。何よりもうれしいのは、日本でこれだけたくさんの人たちの前でプレーができたことです。声援を聞くのも最高で、みんなが集中して試合を見てくれていることがとてもうれしかったです。また、イリア(something選手)を連れて来ることができたのも良かったと思います。2023年の「Masters Tokyo」では、MVPに選ばれてもおかしくないパフォーマンスであったにも関わらず、日本に連れてくることができませんでした。なので、今回は全員がそろって日本に来られて良かったです。あとは……MVPの人にディナーをおごってもらいたいですね(笑)。▲MVPに選ばれたのはsomething選手。圧倒的なパフォーマンスを考えれば、納得せざるを得ないチョイスだ ——PatMen選手に質問です。日本に来て楽しかった思い出や、美味しかった食べ物はありますか?PatMen:まず第一に、親切な人ばかりだと思いました。日本は満喫できているのですが、ただ今は試合続きで外に出られていません。さっきd4v4iが話をしていた「一蘭」に行ってみたいです(笑)——今日の🇮🇩RRQ戦に点数をつけるなら、何点くらいだと思いますか?alecksコーチ:ロータス(第3マップ)は2点、それ以外は9点をあげてもいいと思います。2点の理由は、自分たちが何もできなかったこと。そして、自分たちの作戦や連携も含めて、思うようにプレーができなかったためです。——トロフィーの上にいる「Bok」君は勝利にどのくらい貢献しましたか?alecksコーチ:ずっとコーチングブースにいたので、10%くらいですね(笑)▲トロフィーの上に鎮座するのは、🇸🇬PRXのマスコットキャラクターである「Bok」。チームの勝利にはあまり貢献できてはいないようだ ——今回の試合において、マッププールについての有利はありましたか?alecksコーチ:やはりマップアドバンテージは大きかったです。特に🇮🇩RRQの「アイスボックス」は世界でも有数の強さを誇りますが、今回マッププールから外れていたのは幸運でした。——something選手がMVPを取った理由はなんだと思いますか?alecksコーチ:「Masters Toronto」から戻ってきてからは、彼は生まれ変わったかのように強い選手になりました。恐れを知らず、キルを取りまくり、ヨル使いの中では右に出るものはいないと言っても過言ではありません。だからこそ、MVPに選ばれたのだと思います。——d4v4i選手とJinggg選手にお聞きします。2年前にも日本で戦った経験があると思いますが、当時と今回とでプレーの感覚の違いなどはありましたか?d4v4i:今のチームは、以前よりもお互いにより正直にいられるようになったと思っています。もちろん前から親しい仲ではあったのですが、今回のほうがよりオープンに接することができていると思います。特に今シーズンは、よりチームでの関係性を育むことができたので、パフォーマンスやメンタル面においてもいい効果をもたらしていると感じます。d4v4i:(Jinggg選手にマイクを向けながら)答える?Jinggg:いや大丈夫。d4v4i:残念(笑)。▲記者会見中にも、仲が良さそうに雑談するJingggとd4v4i ——今年パリで開催される「VALORANT Champions 2025」には、🇰🇷T1と🇰🇷DRXも出場します。この2チームについてはどう思いますか?alecksコーチ:今年は🇰🇷DRXと🇰🇷T1の両方に1回ずつ負けましたが、こちらも逆に1、2回……もしかすると3回ほど勝っています。どのチームも強い相手で、特に🇰🇷DRXはプレーオフの後に調整する時間もあるので、戦い方を変えてきて、新バージョンの🇰🇷DRXを見せてくるかもしれません。🇰🇷T1についても、ここは非常に用意周到なチームであり、次のビッグイベントに向けて着々と準備を進めていると思います。強敵であることには間違いないので、こちらも作戦をよく練って、かなり準備しなければいけません。自分たちが勝つとは思いますが、とても大変な道であるとは思います。まとめ 2年前の「Masters Tokyo」を思い出させるほど、爆発的な声援の熱量が印象的な大会であったことは間違いない。選手たちとの距離の近さに、すさまじいスーパープレーの連発。そして、それらをドラマティックに盛り上げる会場演出の美しさ。ぜひ現地で観戦した人は、この感動を胸に刻みつけていただきたいところだ。ただやはり一点。今大会でも日本チームが不在であったという点は、非常に残念でならない。とはいえ2年前の「Masters Tokyo」の頃とは比べ、日本チームのレベルは非常に上がっていることは間違いない。🇯🇵DetonatioN FocusMe(🇯🇵DFM)は、かつての連敗を忘れさせるかのような快進撃を見せ、プレーオフ進出という快挙を成し遂げた。🇯🇵ZETA DIVISIONもプレーオフ進出こそ逃したものの、グループステージでは🇸🇬PRX相手にストレート勝利を収めるなど、決して他チームと比べて劣っているわけではない。▲第2マップ開始前に登場した🇯🇵DFMの選手たち(当時)。悔しい思いは幾度となく味わっただろうが、この1年は決して悪いものではなかっただろう(https://www.youtube.com/live/gj5aNowpeCA?si=YnojHUuv0jDUBvBh&t=7698) ようやく「リーグ」というシステムにも慣れてきた中で、日本チームはどれだけ躍進できるのだろうか。日本チームも間違いなく進化しているが、それ以上に世界の壁は厚いことも事実だ。今後もし、3度目のVCT日本開催があり得るのならば、ぜひ日本チームの応援が現地でできることを願いたいばかりだ。撮影:まいる編集:いのかわゆう【まいるプロフィール】関西を拠点にする男性コスプレーヤー。イベントや大会によくコスプレ姿で出没する。2021年頃から『VALORANT』にハマり、競技シーンを追い続ける。現在の推しチームは「CREST GAMING」。X:@mlunias(Photo by Subaru.F.)
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- 【結果速報 9月7日】 「CAPCOM Pro Tour 2025 ワールドウォリアー」日本大会最初のウイナーはGO1!
- 『ストリートファイター6』の公式大会「CAPCOM Pro Tour 2025 ワールドウォリアー」日本大会 第1回が2025年9月7日(日)にオンラインにて実施され、GO1選手が今大会一度も敗れることなく、WWポイント50点を獲得した。本大会は『ストリートファイター6』の世界大会「CAPCOM CUP 12」の出場権を獲得するために各地域でオンライン開催される「ワールドウォリアー」のひとつ。オンライン大会だが、esports Style UENOにてパブリックビューイングも行われ、多くのファンが見守る中、過去最多となる2300人以上のエントリーで熾烈な戦いを繰り広げた。CAPCOM Pro Tour 2025 ワールドウォリアー 日本大会とは『ストリートファイター6』にて、世界中のプレーヤーが年間チャンピオンを目指し、各地域で激戦を繰り広げる大会「CAPCOM Pro Tour 2025」。その大会群のひとつつである「ワールドウォリアー」は、世界各地域のトーナメントオーガナイザーによって数カ月にわたり複数回開催される。「CAPCOM Pro Tour 2025 ワールドウォリアー 日本大会」は、順位に応じてポイントが獲得できる5回の通常大会と、ポイント順位上位選手8名による決勝大会の全6回で構成される。今年の日本大会は「スーパーリージョン」として位置付けられ、「CAPCOM CUP 12」の出場権を獲得できるのは2名。1名は5回の大会で最もポイントを獲得した選手。もう1名は、2〜8位までの選手の直接対決により決定する。なお、今回の「ワールドウォリアー」の成績優秀者の中から、2026年に愛知県で行われる「アジア競技大会」の日本代表選手の選考大会でもある。 ワールドウォリアー 日本大会 #1 試合結果 「ワールドウォリアー」日本大会 #1は、昨年の同大会と比べて倍以上となる2300人以上がエントリー。すべての試合はオンラインで、プールではダブルエリミネーションのBo3、トップ8以降はBo5で行われた。エントリーの中には「ストリートファイターリーグ」や世界の大会で上位に食い込むプロも多い中、チーム等に所属していないアマチュアの中からも上位に食い込む選手が多く見られた。そんな中で、トップ8のウイナーズ側には、GO1、立川、どぐら、ヤナイという「ストリートファイターリーグ」の選手やコーチとしてなどで活躍するプロたちが勝ち上がり、GO1が立川、ヤナイを下して全勝を保つ。ルーザーズ側では若手のサトルがハイタニに、海外にも積極的に挑戦しているkingvegaがリーガーのこばやんに勝利したものの、ウイナーズから降りてきたどぐらがグランドファイナルに勝ち進んだ。迎えたグランドファイナルは、この日初めての対戦カードにして、CAG OSAKA時代の元同僚という関係。GO1の春麗に対してどぐらはエレナで挑むも、思うようにタッチできずにストレートで2本を奪われたところでベガにスイッチ。昨今話題の「ドライブインパクト」を織り交ぜながらどぐらが1本取り返す。そして迎えた第4ゲーム、どぐらペースで試合が進むものの、1タッチからGO1がコンボを叩き込む意地と意地のぶつかり合い。互いに体力も時間もない中で、GO1の執拗な中段攻撃が最後にヒットし、そのままSAで勝利を決めた。最終ラウンド、GO1がどぐらをバーンアウトさせた直後に、ドライブラッシュからの中段がヒット。残り3秒からのSAで勝敗が決した(https://www.youtube.com/live/0vwXdrIONBM?si=-VKxbSh2wXaZlux6&t=17063) 優勝したGO1はWWポイントとして50ポイントを獲得。「CAPCOM CUP 12」出場に向けて大きく弾みをつけた。順位所属チーム|選手名pt1 DetonatioN FocusMe|GO1 50pt 2 Crazy Raccoon|どぐら 40pt 3 IBUSHIGIN|ヤナイ 35pt 4 kingsvega 30pt 5 NORTHEPTION|サトル 25pt = Crazy Raccoon|立川 25pt 7 REJECT|ハイタニ 20pt = Saishunkan Sol 熊本・A.M.G|こばやん 20pt 配信URL CAPCOM Pro Tour ワールドウォリアー:https://sf.esports.capcom.com/cpt/jp/ワールドウォリアー 日本大会 #1:https://www.start.gg/tournament/world-warrior-2025-japan-1/details