【現地レポート+インタビュー】ceros「スト6もLoLにも共通点がある」——セコンドシステムを導入したRAGE初の『スト6』公式大会は別ゲー出身プレーヤーが大健闘!
提供元: eSports World

▲有明GYM-EXにて開催されたRAGE STREET FIGHTER 6。インフルエンサーやストリーマーといった多くのプレーヤーが参加した
別タイトル出身のプレーヤーが大活躍!
参加するのは赤見かるび選手、天鬼ぷるる選手、ありけん選手、XQQ選手、おぼ選手、如月れん選手、ザクレイ選手、SHAKA選手、しんじ選手、ceros選手、Zerost選手、たいじ選手、高木選手、蛇足選手、ドンピシャ選手、よしなま選手と、いずれも『スト6』をやりこんだ猛者ぞろいです。
すべての選手が注目選手ともいえますが、その中でもピックアップしたいのが、少し前まで他のタイトルのプロゲーマーやコーチをしていた転向組です。XQQ選手はZETA DIVISIONの『VALORANT』部門で昨年までコーチをしていました。
ceros選手はDetonatioN FocusMeの『League of Legends(LoL)』部門で選手、コーチを10年以上続けていました。
転向というわけではないですが、『大乱闘スマッシュブラザーズ』のトッププレーヤーであるザクレイ選手も『スト6』がメインストリームではないことを考えると他ゲー出身者としての実力が期待されます。
しかも、この3人はこれまで『スト6』界隈では目立った活躍はなく、いきなり登場した感もあるので、その実力の高さがどの程度であるのかが気になります。前情報としてceros選手が最高位であるMasterランクのみのランキングであるマスターレートが2000を超えており、さらにマスターランクの上位数パーセントの人にしか与えられない特別称号のLegendを取得しているとのことなので、初登場ながらいきなり優勝候補と言える存在です。

▲『VALORANT』でコーチをしていたXQQ選手

▲10年以上LJLを支えてきたceros選手(写真左)

▲『スマブラ』のトッププレーヤーであるザクレイ選手
大会はダブルエリミネーショントーナメントとなっていますが、会場には3つの対戦ステージを用意。ベスト6まではブルーステージとレッドステージのふたつで同時に試合が行われ、好きなステージの周りに移動して観戦するスタイルを取っています。総合格闘技のオクタゴンリングの周りに観客が集まるような感じになっており、より近くで選手を応援することができます。

▲レッドステージ。指定席を購入した観客もより近くで選手を観たい場合はこちらに移動します
TOP6以降はメインステージでの対戦となります。ここからいわゆるオフライン大会と同じような観戦形式となるわけです。また、レッドステージとブルーステージのどちらかが配信されており、会場内でもメインステージの大型スクリーンに映し出されており、試合をよりじっくり観たい人はメインステージのスクリーンで観戦できるようになっています。

▲レッドステージと同時に試合が行われるブルーステージ。人気カードには黒山の人だかりができました

▲会場にはSFLのいくつかのチームブースがありました

▲プロ選手交流エリアでは、プロ選手との対戦、アドバイスをしてもらえました。プロ選手は時間によって入れ替わります。写真右はネオ・ガフロコンと呼ばれる特殊形状をしたアーケードコントローラーで対戦する板橋ザンギエフ選手
試合中にプロ選手がコーチするセコンドシステムは大成功
今回の特殊なルールとしては、セコンドをつけられること。ストリーマーが『スト6』を練習する際によくプロ選手がコーチをすることがありますが、今回は試合中に横に座ることができ、適時アドバイスをすることができます。ストリートファイターリーグなどでも、インターバルを取ることができ、仲間からアドバイスが受けられるようになっており、セコンドシステムはかなり重要なシステムだといえます。当事者が気づきにくい客観的なアドバイスをすることで、不利な状況を打破する可能性は十分にあるわけです。

▲蛇足選手(写真左)とセコンドの歌広場淳(写真右)さん。個人戦のトーナメントでは観られないシーンでした
試合はウイナーズサイドでceros選手とたいじ選手が順当に勝ち上がり、ウイナーズファイナルを迎えます。たいじ選手はストリーマーの中でも屈指の実力者として認められた存在です。先に行われたイベント「ときどNURO光で生対戦」でも、ときど選手にあと一歩まで追い詰めるなど、プロゲーマー界隈でも話題の選手です。
また、転向組の話がありましたが、たいじ選手は『スプラトゥーン2』で日本一となり、『実況パワフルプロ野球』の「eBASEBALL プロリーグ」では読売ジャイアンツの一員として、これまた日本一を経験しています。まさにどのタイトルをプレーさせても実績を残す腕前を持っています。
マスターレート的にはceros選手の方が上ですが、大会などの実戦経験はたいじ選手が上です。アグレッシブなcerosラシードを徐々に対応していったたいじJPが勝利します。

▲優勝候補筆頭のたいじ選手
ルーザーズサイドではありけん選手、ドンピシャ選手、おぼ選手、ザクレイ選手がceros選手の待つルーザーズファイナルを目指します。ここで勝ち抜けたのはありけんダルシム。レアキャラダルシムを駆使し、数々の強豪を打ち倒し、ルーザーズファイナルまで駆け上りました。しかし、そこで待つのはcerosラシード。ダルシムにとってラシードは苦手な相手。ceros選手とのレート差もあり、ceros選手が勝利し、再びたいじ選手との対戦となりました。

▲屈指のダルシム使いのありけん選手(写真左)。大健闘の3位となりました
グランドファイナルはcerosラシードのCA2の「イウサール」がことごとく機能し、なんと3:0のストレートでリセットを果たします。勢いに乗るceros選手がこのままグランドファイナルリセットも取り切るかと思いましたが、たいじ選手が相手の攻撃の起点であるラッシュを止めるなど、さまざまな対応を見せ、今度は3:0ストレートで取り返しました。これでたいじ選手が優勝です。

▲グランドファイナルはウイナーズファイナルと同じくceros選手対たいじ選手の一戦に

▲リセットされるも再逆転で勝利したたいじ選手
ceros選手インタビュー

▲『LoL』だけでなく、『スト6』のうまさも見せつけたceros選手
最後に、今回、惜しくも準優勝となりましたが、大会を盛り上げ、『スト6』の新たなプレーヤーとしての存在感を示したceros選手に話を聞いてきました。
——準優勝おめでとうございます。ceros選手といえば、『LoL』のトッププレーヤーとして長年君臨してきたわけですが、『LoL』以外のタイトルを始めようとしたきっかけはなんでしょうか。
ceros:格闘ゲーム自体は『ストリートファイターIV(ストIV)』の頃からプレーしていました。その当時は2~3日に1回、1~2時間程度やっていただけで、本格的にやりこむと言うよりは単純にゲームを楽しんでいました。
『ストIV』をプレーしたきっかけは、チームメートのゆたぽんがやっていたことですね。『ストIV』時代はプレーよりも大会を観る方が楽しみでした。『ストIV』としての最後のCAPCOM CUPのウメハラ選手とかずのこ選手の対戦が印象的で今でも覚えています。
『ストリートファイターV(ストV)』になって、『ストIV』時代よりやりこみはしましたが、それでもダイヤ帯に到達したくらいでしたね。
本格的に始めたのは『スト6』からです。その頃、いろんなタイトルをさわってみていて、『スト6』はすごく盛り上がっていたので、やってみようかと。『スト6』は格ゲーの仕組みが良くわかる作りでしたし、ランクマッチのシステムも良くできており、うまくなるための環境が斬新でしたね。これまで取り組んでいた『LoL』はチーム戦だったので、ソロゲーであるところも新鮮な気持ちで取り組めました。
——プロ選手時代から格ゲーにはふれていたんですね。格ゲーが『LoL』に与えた影響とか、またその逆はありましたでしょうか。
ceros:そうですね。人と対戦するというところは当然共通点としてありました。そこは『LoL』も『スト6』も似通った部分があると思います。プロ選手時代に格ゲーにさわっていたことで『LoL』に生かせたのは、時間間隔ですね。
格ゲーってフレームが重要じゃないですか。反撃していいとか、ガードした方がいいとか、どっちが有利とか。『LoL』でも、このチャンピオンの攻撃は見てから避けることができるから、しっかり見ようとか、この攻撃は見てから避けるのは無理だから、ある程度、読みや予測で動こうとか、そういう感じで対処できるようになりました。
——『スト6』でLegendの称号を得るのは、上位勢でもトップクラスにいないとできないですが、その腕前を持って『スト6』の競技シーンを目指していくのでしょうか。
ceros:現状ではプロを目指します!と大手を振っていえることはできませんが、機会があれば、公式のオープントーナメントには出てみたいですね。
今はストリーマーとして活動しているので、『スト6』をプレーするモチベーションは高いんですけど、それ1本だけでやっていくというわけにはいかないですね。個人的にもいろいろやって行きたいと思っています。『LoL』の解説動画も続けて欲しいという声もあり、求められていることには応えていきたいですね。
——個人戦の格ゲーだと、一度引退した選手や他のゲームで活躍した選手が活躍して注目を浴びやすいですが、チーム戦だとほぼ復帰できない状況にあるといえます。チーム戦でも復帰しやすくなるにはどうしたらいいでしょうか。
ceros:オープントーナメントで実績を作れば、プロシーンも行けると思います。チーム戦だとプロリーグに参加しているチームでないとプロゲーマーとして活動できるチャンスはないですので、認められるチャンスは少ないかもですが、それでもランクマッチでレートが高いプレーヤーであることなど、実力を示せることができれば、目にとまるのではないでしょうか。
——今回、セコンドシステムが導入されましたが、これについては体験してみて、どう感じましたでしょうか。
ceros:いいですね。コーチングの面からいうと、これまで独学でプレーしてきたので、プロがより明確なアドバイスをくれるのは大きいですね。
試合中のセコンドとしては、いろいろなタイプがいると思います。私についてくれた竹内ジョン選手はセコンドについた時は放任主義で基本的に任せてくれました。人によってはセットごとにアドバイスする人もいましたね。試合中はヘッドセットをしているので、セコンドの声は基本的に届かないんですけど、選手の中にはヘッドセットを片耳外して、試合中もセコンドの声を聞こえるようにしていました。
——ありがとうございました。
———
今回はストリーマーのみの大会ながら、本気度の高い大会でした。それもこれも、『スト6』をプレーしているストリーマーの多くが『スト6』に真剣に取り組み、勝ちたいと言う意思を全面に押し出していたからだと思います。今後もストリーマーNo.1を目指す大会としてRAGEが存在する可能性はあります。ともすれば、芸能人No.1や女性プレーヤーNo.1など、さまざまな限定大会としてRAGEが開催してくれるかも知れません。
■関連リンク
RAGE STREET FIGHTER公式:
https://rage-esports.jp/street-fighter/2024/
公式X:
https://twitter.com/SF6_RAGE
配信アーカイブ:
https://www.youtube.com/watch?v=NDL-h2z-L5U
撮影:岡安学
編集:いのかわゆう
【岡安学 プロフィール】
eスポーツを精力的に取材するフリーライター。ゲーム情報誌編集部を経て、フリーランスに。さまざまなゲーム誌に寄稿しながら、攻略本の執筆も行い、関わった書籍数は50冊以上。現在は、Webや雑誌、Mookなどで活動中。近著に『みんなが知りたかった最新eスポーツの教科書』(秀和システム刊)、『INGRESSを一生遊ぶ!』(宝島社刊)
X:@digiyas
eスポーツを精力的に取材するフリーライター。ゲーム情報誌編集部を経て、フリーランスに。さまざまなゲーム誌に寄稿しながら、攻略本の執筆も行い、関わった書籍数は50冊以上。現在は、Webや雑誌、Mookなどで活動中。近著に『みんなが知りたかった最新eスポーツの教科書』(秀和システム刊)、『INGRESSを一生遊ぶ!』(宝島社刊)X:@digiyas
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- 【大会レポート】ZETA DIVISIONが「Overwatch Champions Series 2026 ASIA Stage 1」で優勝!——史上初の全試合無敗で世界大会へ
- ZETA DIVISIONのオーバーウォッチ部門が「Overwatch Champions Series 2026 ASIA Stage 1」を制し、見事優勝を果たした。 全試合無敗という史上初の快挙を成し遂げ、日本で開催される世界大会「OWCS 2026 Champions Clash」への出場権を獲得している。 <以下、ニュースリリースより> 「ZETA DIVISION」が、『Overwatch Champions Series 2026 ASIA Stage 1』 優勝!『OWCS 2026 Champions Clash』出場決定! GANYMEDE株式会社(本社:東京都港区 代表:西原 大輔)が運営するプロeスポーツチーム『ZETA DIVISION』のOVERWATCH部門は、5月5日(火)から5月10日(日)にかけて行われた『Overwatch Champions Series 2026 ASIA Stage 1』にて優勝したことをお知らせいたします。 この結果に伴い、次戦となる『Overwatch Champions Series 2026 Champions Clash』(以下『OWCS 2026 Champions Clash』)への出場権を獲得いたしました。『Overwatch Champions Series 2026 ASIA Stage 1』について 『Overwatch Champions Series 2026 ASIA Stage 1』はGroup Stage、Playoffsの2ステージ制を採用しています。8チームを2つに分けたGroup Stageでは総当たり戦を行い、勝ち抜いた上位2チームずつがPlayoffsに進出。Playoffsでは4チームによりダブルエリミネーションにて行われ、上位2チームは日本で開催される『OWCS 2026 Champions Clash』へ進出します。ZETA DIVISION アジアの舞台で全試合無敗、圧倒的強さで世界大会へ 今シーズンよりロスターを大きく刷新した新生ZETA DIVISION OVERWATCH部門。その新体制で挑む本大会で、快進撃を続け偉業を達成しました。 ZETA DIVISIONはGroup Stageにて3試合連続で圧勝し、今シーズン開始から無敗記録を継続しPlayoffsへ1位通過となりました。 Playoffsにおいて、ZETA DIVISIONは準決勝・決勝をともに勝利で突破し、無敗のままGrand Finalsへと駒を進めました。Grand Finalsでは序盤から相手にペースを握られ、一時は崖っぷちに追い込まれる苦しい展開となりました。しかし、そこから驚異的な集中力と連携で流れを引き戻し、怒涛の逆転劇でセットカウント4-3で勝利し優勝しました。 Playoffs Bracket この結果により、世界の覇権を争う『OWCS 2026 Champions Clash』への出場権を獲得。『OWCS 2026 KOREA/ASIA Stage 1』全試合無敗での『OWCS 2026 Champions Clash』進出は史上初の快挙となります。 今後もZETA DIVISIONは、OVERWATCH部門をはじめさまざまな競技タイトルのチーム運営を通じてゲームコミュニティの発展に貢献すべく、活動を続けてまいります。 『ZETA-SITE OVERWATCH 1st FAN MEETING』を開催 OVERWATCH部門による『ZETA-SITE OVERWATCH 1st FAN MEETING』を開催! 『ZETA-SITE OVERWATCH FAN MEETING』は『Overwatch Champions Series 2026 Champions Clash』(以下『OWCS 2026 Champions Clash』)への出場を記念し、韓国だけでなく日本から応援してくださるファンの方々に感謝を伝えるイベントです。 ■開催日程2026年5月25日(月) 12:00 開場 13:00 開演 17:00 閉場予定 ※開場時間より前に入場することはできかねます。 ※閉場時間は変わる可能性がございます。 ■出演者 Bernar, Mealgaru, Proper, Knife, Shu, Viol2t, Crusty, GgulTaek, gappo3(MC), hoshimi(MC) ■チケット情報 チケット料金 : 3,000円(税込) 応募期間 : 5月9日(土) 21:15 ~ 5月13日(水) 23:59 販売形式 : 抽選販売 当落発表 : 5月14日(木) 18:00ごろ予定 ■開催場所 ZETA DIVISION Headquarters 東京都港区麻布台1-8-10 麻布偕成ビル4F イベント詳細や注意事項は下記記事内容をご確認の上、ご応募ください。 皆様のご参加をお待ちしております!https://zetadi.vision/4cZhF6L『Overwatch Champions Series 2026(OWCS 2026)』とは 『Overwatch Champions Series』は2024年1月にオーバーウォッチの新たな競技リーグとして始まった大会です。北アメリカ、ヨーロッパ・中東・北アフリカ、アジアのプレーヤーを対象とした国際競技サーキットとなっており、2026年シーズンも昨年に引き続き年3回の国際オフライン大会出場を目指して地域ごとのトーナメントを戦います。 今回ZETA DIVISIONが優勝した『OWCS 2026 ASIA Stage 1』はアジア地区の頂点決定戦であり、次のステージとなる、日本開催の『Overwatch Champions Clash』(OWCC)はStage 1のすべての戦いの集大成ともいうべき世界最高峰の決戦の場となります。ZETA DIVISIONについて 2018年に設立されたZETA DIVISIONは、ゲーミングライフスタイルを確立させ新たなカルチャーを発信し続けるリーディングブランドです。ゲーマーとそれを取り巻くカルチャーをより豊かにし、新しいクリエーターを探し、次世代の文化を形成します。既存の文化にとらわれない新たなスタイルを発信しつづけ、ゲーミングカルチャーが広く親しまれる共通の価値観として確立した未来を目指し、活動してまいります。Web:https://zetadivision.comX:https://x.com/zetadivisionInstagram:https://www.instagram.com/zetadivisionYouTube:https://www.youtube.com/c/ZETADIVISIONTwitch:https://www.twitch.tv/zetadivisionTikTok:https://www.tiktok.com/@zetadivision