レース中の事故で下半身不随となった元レーサーで、現在はeモータースポーツの舞台で活躍している長屋宏和氏が、絵本作家の保科琢音氏と共に、自分自身のチャレンジを描いた絵本「ジーンズをはきたい」を出版するため、クラウドファンディングに挑戦中。

目標金額の150万円は開始わずか2日間で達成したが、現在もクラウドファンディングは進行中。絵本がもらえるリターンをはじめとする、さまざまな支援で応援できる。


クラウドファンディングページ:
https://readyfor.jp/projects/nagayaehon

支援募集期間:
4月2日(火)12時~5月22日(水)16時

長屋氏は2024年1月25日(木)に開催された「日本eスポーツアワード 2023」において、eモータースポーツ最優秀賞のプレゼンターとしても登壇されている。

長屋宏和さんのメッセージ



新しいチャレンジをやめない!
皆さん、こんにちは。長屋宏和です。

ぼくは事故後、担当医師から「一生車椅子生活」と告げられながらも、

またレースに復帰したい

という思いで二年間のリハビリに励み、 退院後の2004年12月、周囲の無理を押し切りレーシングカートレースでレースへ復帰しました。しかし、事故の前は当たり前にできていた運転操作が障害によって思うように動かせず、

「このままレースだけを追い続けていたら、人生が無駄になる」

と気付き、そこから新しいチャレンジを続けてきました。

2006年に車椅子ファッションブランド「ピロレーシング」を立ち上げ、車椅子レインコートをパラリンピック8大会連続で車椅子使用の選手に提供したり、大手セレクトショップのビームス様とのコラボレーション商品の快活など、着心地や着易さだけでなく、カッコ良さを追求しています。

そんなぼくの活動を認めていただき、2013年に青年版国民栄誉賞の人間力大賞グランプリ・内閣総理大臣奨励賞を受賞しましたが、ぼくはチャレンジすることをやめません。

車椅子での富士登山、レーシングドライバー育成、eモータースポーツなど、車椅子では誰もチャレンジしていなかった分野に挑戦し続けています。

カッコいいジーンズを履きたかったぼく


車椅子生活になって初めて気が付き感じたことですが、車椅子生活者向けの洋服は、脱ぎ着することが重要視されていて、自分が着たいと思うようなカッコいい服はなく、ガッカリしました。

「車椅子生活でも、カッコいいジーンズが履きたい!」

そんな想いが形となり、ファッションブランド「ピロレーシング」を設立することになりました。

絵本を通して伝えたいこと


今回保科さんとの絵本を通して、ぼくが事故後に再チャレンジしてきた想いや、夢を持つ大切さ、一歩一歩目標に向かって成長していく事の素晴らしさを伝えたいと思っています。

ぼくは今、感謝の気持ちを大事にして生きています。


感謝の気持ちを伝える大事さはもちろん、みんなで楽しくひとつの物事を形にしていく、そんな「人生って楽しい」を子どもたちに知ってもらいたいと思っています。

子どもは、だれでも無限の力を秘めていています。その可能性を引き出すひとつのきっかけにこの絵本がなってくれたらうれしいです。

ぼくの気持ちがつまった言葉「ジーンズをはきたい!」が、絵本のタイトルです。

【長屋宏和さん経歴】

2000年2001年 フォーミュラードリームに参戦、シリーズ3位を獲得。
2002年 全日本F3選手権に参戦。


2002年10月13日
鈴鹿サーキットでおこなわれた F1世界選手権前座レースで大クラッシュし、頸髄損傷四肢麻痺のチェアウォーカー(車椅子ユーザー)となる。


2004年12月5日
絶対無理だと言われていたレーシングカートでレースに復帰する。
指の使えないドライバーがカートレースに出場するのは世界初の快挙となった。

2005年6月
「障害者だっていつも自分の好きな洋服を着たい」という想いから、株式会社アトリエロングハウスの技術と、車椅子の経験と知識を組み合わせ、チェアウォーカーファッションブランド「ピロレーシング」を設立。

2007年
著書「それでも僕はあきらめない」を発売。

2010年
銀座三越に「リフォームサロン アトリエロングハウス」をオープン。

2010年
ファウストアワード2010 社会貢献活動賞受賞

2013年
青年版国民栄誉賞”人間力大賞グランプリ受賞 内閣総理大臣奨励賞受賞。

2018年~2019年
車椅子で富士登山へ挑戦し八合目到達。

2017年~2022年
若手育成レーシング チーム監督としてレース参戦。

2022年
eモータースポーツレースSeCR参戦。

2023年
レノボ・ジャパンeモータースポーツアンバサダーに就任、F1日本グランプリプロモーションに参加。

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