障害のある現役eスポーツ選手が講師となって、一般ユーザーにeスポーツをレクチャーする「第1回 バリアフリーeスポーツスクール」が、2024年5月24日(金)に池袋駅直結のCafé&Bar RAGE STにて開催された。
本イベントはJR東日本スタートアップ株式会社と、バリアフリーeスポーツを提唱する株式会社ePARAによる事業共創の一環として行われ、eスポーツを起点とした障害者の就労や交流が目的となっている。
今回は第一回ということもあり、参加者はePARAをスポンサードしている企業や、つながりのある企業といった身近な人々が参加者として集まった。


そんな「第1回 バリアフリーeスポーツスクール」の現地レポートをお届けしよう。
見えなくても楽しめる!
最初に実施されたのは全盲プレーヤーによる『ストリートファイター6』(以下、スト6)のレクチャーだ。以前格闘ゲームをプレーしたことのあるユーザーや、ほとんどゲームをプレーしたことのないユーザーに向けて、『スト6』の魅力や、基本的な操作から解説していく。

2022年に音だけを頼りに『ストリートファイターV』で対戦を繰り広げる「心眼CUP powered by SYCOM」を開催したePARA。そんなePARAが『ストリートファイター6』(以下、スト6)におけるサウンドアクセシビリティーを監修したことで、視覚情報を持たないプレーヤーでも快適に対戦を楽しむことができるようになったのは記憶に新しい。


参加者からは「障害者からレクチャーを受けるというよりも、いちプロプレーヤーからレクチャーを受けたという感覚が強かった。障害があるから〜といった考えが払拭(ふっしょく)された。今後は、より多くのプレーヤーがこういったイベントに参加できるような環境を作っていきたい」と心境の変化を聞くことができた。

講師を担当した北村直也さんは「目が見える人にゲームを教えるというのは、うまく伝わらなかったらどうしようと不安でしたが、優秀なアシスタントや資料のおかげで無事完遂できてうれしかった。意外となんとなるもんなんだなぁ(笑)」とコメント。また、実際にレクチャーした内容について「意図した解説がしっかり伝わったのを各座席のPCからの音で確認できたのでうれしかった」と手応えも感じていた。

同じく講師を務めた江頭実里さんは「心眼プレーについてのレクチャーは今までしてきましたが、『スト6』そのもののレクチャーをするのは初めてだったので不安はありました。初心者の人に教えることができたというのは自分にとっても自信につながった」とコメント。「今後のための実証としては、いい結果になったのではないかと思います」と前向きな話を聞くことができた。

参加者全員がサッカー選手に!
2タイトル目は、エレクトロニック・アーツより発売されたサッカーゲーム『EA SPORTS FC 24』(以下、FC 24)のレクチャー。講師を務めるのは車椅子ユーザーの鳥越勝さん。

『FC 24』の魅力はなんといっても最大22人でオンライン対戦ができるということ。プレーヤーのひとりひとりが、各ポジションを担当して対戦する超リアルなサッカーゲームなのだ。今回は講師のとりちゃんに、参加者のプレーヤー、さらにはオンライン経由でePARA所属の車椅子ユーザーを含めた11人でCPU戦に挑戦。基本的な操作を学んだあと、実践で試合を楽しむといったカリキュラムだ。



今回、講師として参加したとりちゃんは「とにかく参加してくれたみなさんに楽しんでもらえるように意識してがんばりました。作戦会議をしたあと、しっかりとその内容を反映してプレーできたのでうれしかった」とコメント。「今後は、まずは操作に慣れてもらって楽しむといったところを入口にして、複数回に分けたプログラムで徐々にステップアップするといったカリキュラムが組んでいきたい」と今後の課題も語ってくれた。
今回のイベントを通じて、障害の有無にかかわらず楽しめるというeスポーツの大前提ともいえる魅力が参加者に伝わったのではないかと感じた。また本イベントで重要なのは、こうしたeスポーツの魅力を伝えるのが大きな目的ではなく、eスポーツを通じて障害者の可能性を見いだし、雇用へつなげることがミッションであるということ。
「さまざまな企業が障害のある人材を雇用したいと考えている中、本イベントを通じて他者理解としての場として活用してほしい」と、JR東日本スタートアップ株式会社 澤田智広氏。
「今後は障害者プレーヤーが障害者プレーヤーにレクチャーするといったケースや、障害者のプレーヤーが健常者のプロプレーヤーから教わるといったケースなど、eスポーツを通じてさまざまなつながりを深めていきたい」と、ePARA代表の加藤大貴氏は語った。
eスポーツというと、プロの競技シーンや若者の文化といったイメージが強いが、就労や交流のツールとして活用することにも適していると本イベントを通じて感じることができた。

JR東日本スタートアップ株式会社と株式会社ePARAによる共創イベントは今後も実施される予定で、6月6日(木)には、「JR東日本スタートアッププログラムDEMODAY 2023秋」が、9月には「逆求人型ePARAイベント」など、さまざまな企画が開催される予定だ。興味がある人はぜひ公式SNSをチェックしてほしい。

ePARA 公式X:
https://x.com/ePARA_official
JR東日本スタートアップ株式会社:
https://jrestartup.co.jp
北村直也:
https://x.com/noy_0207
江頭実里:
https://x.com/misato3310eg
鳥越勝:
https://x.com/Torichan_25
編集:いのかわゆう
撮影:いのかわゆう
本イベントはJR東日本スタートアップ株式会社と、バリアフリーeスポーツを提唱する株式会社ePARAによる事業共創の一環として行われ、eスポーツを起点とした障害者の就労や交流が目的となっている。
今回は第一回ということもあり、参加者はePARAをスポンサードしている企業や、つながりのある企業といった身近な人々が参加者として集まった。

▲会場は今年1月にオープンしたばかりのCafé&Bar RAGE ST。1階はカフェ、2階はPCプレーエリアとなっている。今回は2階を貸し切って開催された

▲司会進行を務めたのは、昨年ePARAに入社したばかりの江頭実里さん
そんな「第1回 バリアフリーeスポーツスクール」の現地レポートをお届けしよう。
見えなくても楽しめる!
『ストリートファイター6』を心眼プレー!
最初に実施されたのは全盲プレーヤーによる『ストリートファイター6』(以下、スト6)のレクチャーだ。以前格闘ゲームをプレーしたことのあるユーザーや、ほとんどゲームをプレーしたことのないユーザーに向けて、『スト6』の魅力や、基本的な操作から解説していく。

▲講師は江頭実里さんに加え、ePARA所属の北村直也さん。明るく軽快なトークで会場を盛り上げるシーンも
2022年に音だけを頼りに『ストリートファイターV』で対戦を繰り広げる「心眼CUP powered by SYCOM」を開催したePARA。そんなePARAが『ストリートファイター6』(以下、スト6)におけるサウンドアクセシビリティーを監修したことで、視覚情報を持たないプレーヤーでも快適に対戦を楽しむことができるようになったのは記憶に新しい。

▲『スト6』のサウンドアクセシビリティ設定画面。相手との距離や向いている方向に応じて、ビープ音が変化。また、体力ゲージや特殊な技を使用する際に消費する各種ゲージの状況もサウンドのみで確認できる

▲居眠りではありませんよ! 音だけでゲームを楽しむ心眼プレーに挑戦する参加者も
参加者からは「障害者からレクチャーを受けるというよりも、いちプロプレーヤーからレクチャーを受けたという感覚が強かった。障害があるから〜といった考えが払拭(ふっしょく)された。今後は、より多くのプレーヤーがこういったイベントに参加できるような環境を作っていきたい」と心境の変化を聞くことができた。

▲レクチャーを受けた参加者同士のエキシビションマッチも。実況解説も全盲の北村直也さんが担当。「なんで見えないのに実況ができるの!?」と驚きを隠せない参加者も
講師を担当した北村直也さんは「目が見える人にゲームを教えるというのは、うまく伝わらなかったらどうしようと不安でしたが、優秀なアシスタントや資料のおかげで無事完遂できてうれしかった。意外となんとなるもんなんだなぁ(笑)」とコメント。また、実際にレクチャーした内容について「意図した解説がしっかり伝わったのを各座席のPCからの音で確認できたのでうれしかった」と手応えも感じていた。

▲『スト6』のサウンドアクセシビリティによってプレースタイルは大きく変わったと北村直也さん。今後もサウンドアクセシビリティのあるタイトルが増えれば遊びの選択肢が増えるのではないかと、サウンドアクセシビリティの可能性を語った
同じく講師を務めた江頭実里さんは「心眼プレーについてのレクチャーは今までしてきましたが、『スト6』そのもののレクチャーをするのは初めてだったので不安はありました。初心者の人に教えることができたというのは自分にとっても自信につながった」とコメント。「今後のための実証としては、いい結果になったのではないかと思います」と前向きな話を聞くことができた。

▲人に物を教えることを体験した江頭実里さん。「学生時代、もっとちゃんと授業受けていればよかったなぁ(笑)」と反省点を語るも、非常に的確で明瞭な解説をしていた
参加者全員がサッカー選手に!
『EA SPORTS FC 24』でサッカーに挑戦
2タイトル目は、エレクトロニック・アーツより発売されたサッカーゲーム『EA SPORTS FC 24』(以下、FC 24)のレクチャー。講師を務めるのは車椅子ユーザーの鳥越勝さん。

▲通称とりちゃんの名で活動している鳥越勝さん。12歳で難病ベッカー型筋ジストロフィーの診断を受け、現在は車椅子ユーザーとしてさまざまなチャレンジをYouTubeで発信している
『FC 24』の魅力はなんといっても最大22人でオンライン対戦ができるということ。プレーヤーのひとりひとりが、各ポジションを担当して対戦する超リアルなサッカーゲームなのだ。今回は講師のとりちゃんに、参加者のプレーヤー、さらにはオンライン経由でePARA所属の車椅子ユーザーを含めた11人でCPU戦に挑戦。基本的な操作を学んだあと、実践で試合を楽しむといったカリキュラムだ。

▲ディフェンダーやフォワードなど、実際のサッカーと同じポジションをひとりひとりが担当するため、チームワークは不可欠。ヘッドセットで意思疎通をとりながら、CPU戦に挑戦した

▲試合を終えたあとは、とりちゃんによる陣形の基本を学ぶ。三角形を意識しながらラインを上げるといった内容や、ボールを持ったプレーヤーはパスする先を2パターンは意識するなど、本格的な作戦会議も行われていた

▲得点が入るとプレーヤー全員が大喜び。歓声は1階のカフェエリアに響き渡るほど。一喜一憂を共有できるのは複数人プレーヤー参加型のサッカーゲームならでは
今回、講師として参加したとりちゃんは「とにかく参加してくれたみなさんに楽しんでもらえるように意識してがんばりました。作戦会議をしたあと、しっかりとその内容を反映してプレーできたのでうれしかった」とコメント。「今後は、まずは操作に慣れてもらって楽しむといったところを入口にして、複数回に分けたプログラムで徐々にステップアップするといったカリキュラムが組んでいきたい」と今後の課題も語ってくれた。
まとめ
今回のイベントを通じて、障害の有無にかかわらず楽しめるというeスポーツの大前提ともいえる魅力が参加者に伝わったのではないかと感じた。また本イベントで重要なのは、こうしたeスポーツの魅力を伝えるのが大きな目的ではなく、eスポーツを通じて障害者の可能性を見いだし、雇用へつなげることがミッションであるということ。
「さまざまな企業が障害のある人材を雇用したいと考えている中、本イベントを通じて他者理解としての場として活用してほしい」と、JR東日本スタートアップ株式会社 澤田智広氏。
「今後は障害者プレーヤーが障害者プレーヤーにレクチャーするといったケースや、障害者のプレーヤーが健常者のプロプレーヤーから教わるといったケースなど、eスポーツを通じてさまざまなつながりを深めていきたい」と、ePARA代表の加藤大貴氏は語った。
eスポーツというと、プロの競技シーンや若者の文化といったイメージが強いが、就労や交流のツールとして活用することにも適していると本イベントを通じて感じることができた。

▲今回、助っ人として参加している山﨑基生さん(写真左)に、近藤達也さん(写真右)もePARAのメンバー。ePARAを通じてそれぞれ新たな就職先へと巣立っていった、いわばePARA卒業生なのだ
JR東日本スタートアップ株式会社と株式会社ePARAによる共創イベントは今後も実施される予定で、6月6日(木)には、「JR東日本スタートアッププログラムDEMODAY 2023秋」が、9月には「逆求人型ePARAイベント」など、さまざまな企画が開催される予定だ。興味がある人はぜひ公式SNSをチェックしてほしい。

ePARA 公式X:
https://x.com/ePARA_official
JR東日本スタートアップ株式会社:
https://jrestartup.co.jp
北村直也:
https://x.com/noy_0207
江頭実里:
https://x.com/misato3310eg
鳥越勝:
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編集:いのかわゆう
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【井ノ川結希(いのかわゆう)プロフィール】
ゲーム好きが高じて19歳でゲーム系の出版社に就職。その後、フリーランスでライター、編集、ディレクターなど多岐にわたり活動している。最近はまっているゲームは『VALORANT』。
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- 【大会レポート】名古屋OJAがチーム優勝、武藤壮汰が個人王者に!——eモータースポーツ大会「UNIZONE 2025」閉幕!
- 国内唯一のJAF公認eモータースポーツリーグ「UNIZONE 2025」が閉幕。名古屋OJAがチーム優勝、武藤壮汰が個人王者に輝き、賞金総額は数百万円規模となった。UNIZONEとは UNIZONE(ユニゾーン)は、一般社団法人日本eモータースポーツ機構(JeMO)が主催する国内唯一のJAF公認eモータースポーツリーグである。レーシングゲームを競技タイトルとし、実車さながらの戦略性と技術を競う。公式リーグとして全国規模で展開され、優勝チームや個人には賞金が授与される。2025シーズンでは名古屋OJAが優勝し、賞金400万円、個人王者には50万円が贈られた。 <以下、ニュースリリースより>国内で唯一JAFの公認を受けているeモータースポーツリーグUNIZONEの今年度優勝チームおよび個人チャンピオンが決定しました 国内で唯一JAF(日本自動車連盟)の公認を受けたeモータースポーツ大会(レーシングゲームを使用したeスポーツ大会)「UNIZONE(ユニゾーン)」を運営する一般社団法人日本eモータースポーツ機構(東京都千代田区、代表理事:出井宏明、以下「JeMO」)は、UNIZONE 2025の優勝チームおよび個人チャンピオンをお知らせします。また、2025年9月23日(祝・火)13:00~10月31日(金)17:00の期間で、UNIZONE 2025 出場チーム所属選手の人気投票を実施します。1位の名古屋OJAは2位の遠州ハママツモータースに83ポイント差、個人チャンピオン武藤壮汰選手は2位の小出峻選手(名古屋OJA)に30ポイント差での優勝。1位の名古屋OJAには賞金として4,000,000円、個人チャンピオン武藤選手には500,000円が贈呈されました。また、2位および3位のチームにもそれぞれ賞金が授与されました。UNIZONE 2025 リーグ結果 2025年2月24日(火)に開幕したUNIZONE 2025は、9月23日(祝・火)のFinal Rd.をもって幕を閉じました。白熱した各大会の結果、優勝は名古屋OJA、個人チャンピオンは武藤壮汰選手(名古屋OJA)に決定しました。順位チーム名合計ポイント賞金1位 名古屋OJA 194pt 4,000,000円 2位 Saihunkan Sol 熊本 111pt 700,000円 3位 遠州ハママツモータース 104pt 300,000円 4位 東京ヴェルディレーシング 77pt ー 5位 群馬ダイヤモンドペガサス 70pt ー 優勝チーム 名古屋OJAコメント 【武藤 壮汰選手】 今後UNIZONEが続いていく歴史の中で、初代チャンピオンとして名を残すことができうれしいです。来シーズンは、他の選手がさらにレベルアップしてくる中でも高みを目指して精進していきたいです。 【小出 峻選手】 約5年間、実車とバーチャルのアドバイスをお互いに行いながら切磋琢磨してきた武藤選手と共に、齊藤選手も含めて皆でチャンピオンを獲得できてうれしく思っています。来シーズンは個人としても武藤選手に勝利ができるように準備します。UNIZONE 2025 個人ランキング 1位 武藤 壮汰(85pt)2位 小出 峻(55pt)3位 黒沢 和真(53pt)4位 瀬田 凜(34pt)5位 荒川 麟(30pt)個人優勝 武藤壮汰選手コメント シーズン序盤は予選の順位によってレース結果が左右されることも多かったが、後半はリバースグリッドも導入され、追い上げ力や運も必要になってきました。その中でもシーズン序盤のリードを生かして優勝ができうれしく思っています。来シーズンもチームでも個人でもチャンピオンを狙っていきたいです。UNIZONE 2025 出場チーム所属選手人気投票 2025年9月23日(祝・火)~10月31日(金)17:00までUNIZONE 2025出場チーム所属選手の人気投票を行います。UNIZONEは勝敗を決めるレースであると同時に、選手たちの人間的な魅力を知っていただき、ファンの皆さまとの繋がりが生まれたりする場でもありたいと思っています。本投票は「競技成績による表彰(獲得ポイントによるチーム表彰・個人表彰)」に加え、「ファンが選手への想いを直接届ける新しい仕組み」という位置づけで企画しました。練習の評価がタイムや順位で示される一方で、ファンの声が形になって届くことも、選手にとっての新たな励みになることを私たちは願っております。また、レース以外で、選手がSNSを通じて積極的にファンと交流し、モータースポーツの楽しさや挑戦の過程を発信している姿も見受けられます。そのような活動も讃えたいと考えております。1位に選ばれた選手には、賞金250,000円を贈呈いたします。投票に参加くださるファンの皆さまには、「走り」「人柄」「発信」「未来への期待」など、それぞれが大切に思う基準で投票いただけましたら幸いです。 UNIZONE2025の締めくくりに、ぜひ投票に参加いただき選手へエールをお送りください。 【投票期間】9月23日(祝・火) ~ 10月31日(金)17:00 【投票フォーム】 投票先URL:UNIZONE 2025 チーム所属選手 人気投票フォーム ※投票にはGoogleアカウントへのログインが必要です。 【各選手プロフィール】 DRIVER | UNIZONE 公式サイト UNIZONE2026ではどんなドラマが生まれるのか、今後のUNIZONEに乞うご期待ください。UNIZONEについて UNIZONEは、国内のモータースポーツを統括する一般社団法人 日本自動車連盟「JAF」の公認を受け、JeMOが主催するeモータースポーツ大会です。eモータースポーツにおけるエコシステムと競技ピラミッドを構築し、新たなスポーツ文化を創るだけにとどまらず、これまでのモータースポーツファンやeスポーツファンはもちろん、そのどちらにも関心の薄かった層をも幅広く魅了する公式リーグやグラスルーツ活動の展開を予定しています。 これらの活動を通じてクルマの素晴らしさや楽しさを伝え、未来のモビリティ発展に寄与するプラットフォームを目指しています。UNIZONEオフィシャルサイトUNIZONEオフィシャルXUNIZONEオフィシャルInstagramUNIZONEオフィシャルYouTube一般社団法人日本eモータースポーツ機構(JeMO)法人概要 項目内容法人名称 一般社団法人日本eモータースポーツ機構(略称:JeMO)英語表記:Japan e-Motorsport Organization 代表理事 出井 宏明 理事・監事 理事:糸井丈之(糸井ホールディングス株式会社) 片桐正大(名古屋王者株式会社) 幅田智仁(株式会社オートバックスセブン) 北浦 諭(NGM株式会社) 末澤 太浩(中部テレコミュニケーション株式会社) 監事:三木 要(デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社) 所在地 〒100-0005 東京都千代田区丸の内3丁目3−1 新東京ビル 8F Deloitte Tohmatsu Innovation Park内 設立日 2023年5月10日