今話題のeスポーツゲームを紹介する「5分でわかるeスポーツゲームシリーズ」。

今回は、『リーグ・オブ・レジェンド』でおなじみの、「ライアットゲームズ」社が手がけ、公式大会はもちろん、ストリーマーの中でも人気を博しているFPSタイトル『VALORANT』について、未プレイの人でも概要がつかめるよう解説します!

『VALORANT』ってどんなゲーム?



『VALORANT』は「ライアットゲームズ」が開発・運営する5vs5のタクティカルシューター。5人1組でチームを組み、攻撃側はスパイクと呼ばれる爆弾を設置して起爆、防衛側はスパイク設置を阻止、または設置されたスパイクを解除するというゲームです。

■勝利条件

攻撃側
・敵を全滅させる
・スパイク(爆弾)を設置ポイントに設置して起動させる

防衛側
・敵を全滅させる
・設置されたスパイク(爆弾)を解除する
・スパイク(爆弾)を設置させずに制限時間生き残る

このようなルールは、いわゆる「爆破系FPS」とも呼ばれていて、『Counter-Strike: Global Offensive』(略、CS:GO)が代名詞ともいえるタイトルでした。

▲Counter-Strike: Global Offensive(出典:steam

しかし、その敷居の高さから、日本では人気も失速——。キャラクターの個性を出し、逆転要素をうまく取り入れ、観戦する側も楽しめる要素を追加したのが『VALORANT』なのです。

『VALORANT』は2020年6月2日(水)にリリースされ、リリースから1年後にはアクティブユーザーは1,400万人以上、対戦数は5億回を突破と世界的に人気を博しています。

▲攻撃側は防衛側が守るスパイク設置場所まで向かい、スパイクを設置に。防衛側は迫り来る攻撃側のチームを迎え撃ち、スパイク設置を阻止するというのが一連の流れ

『VALORANT』ならではの特徴



『VALORANT』ならではの特徴といえば、なんといっても個性あふれるエージェントたち。各エージェントはアビリティとよばれる特殊能力を持っていて、大きく飛び上がったり、近づくと起動するワナを設置したりと、味方と協力してさまざまな戦術を繰り出すことができます。

▲ジェットは大きく浮かび上がったり、目にもとまらぬスピードでダッシュしたりと機動力に富んだエージェント。まさに蝶のように舞い、蜂のように刺す立ち回りが可能だ

▲キルジョイの「タレット」は、視界に入った敵を見つけると射撃を開始する固定砲台。設置しておくだけで、敵の位置を把握できるので、撃ち合いが苦手なプレイヤーにもおすすめ

また敵を倒したり、マップに点在するオーブを入手することで使用可能になるアルティメットアビリティは超強力。戦況を大きく変えることができる一撃必殺の必殺技です。

▲ソーヴァの「ハンターズヒューリー」は、壁を貫通する強力な攻撃。スパイクを設置したり、解除したりしようとしている敵を狙い撃ちできる

プレイヤーの戦い方や好みによって、エージェントを選べるのはうれしいポイントですね。eスポーツの競技としては、チームメンバーで役割を決めたエージェント構成になっているので、プロシーンを参考にするのも楽しいです。

『VALORANT』を遊ぶのに必要なお金は?


『VALORANT』はPC専用ソフトで、基本料金は無料。武器の見た目やエフェクトがかわるスキンや、新しく追加されたエージェントの解放は課金すると入手できます。ただし、武器の性能が変わることはなく、新エージェントもゲーム中の経験値をためれば無料で開放できるので、課金による大きなアドバンテージはないといえます。

▲見た目ががらりと変わる武器スキン。ゲーム中に得られる無料のものもあれば、購入のみで入手できる有料のものがある

また、低スペックのPCでもサクサクに動くのが『VALORANT』の魅力。ハイスペックなゲーミングPCを新調しなくとも、気軽に遊べるのが『VALORANT』の魅力です。

▲推奨スペックは、CPUがIntel i3 4150、GPUがGeforce GT 730。中古なら両方買っても1万円でおつりがくるレベル

『VALORANT』の3つの魅力


『VALORANT』の魅力はさまざまですが、編集部イチオシの魅力を3つほどご紹介しましょう。

練習や努力がしっかりと反映される洗練されたシステム


『VALORANT』はFPSタイトルの中でも比較的難易度が高いゲームです。ヘッドショット1発で倒されてしまい、はじめたばかりだとなかなか思うように動けないこともしばしば。しかし、ゲームのシステムを理解し、戦い方の基本を覚えていくと、徐々に勝てるように。

そういった成長を肌で感じやすいのが『VALORANT』の面白いところです。

また、ランクシステムで自分の実力がランクとなって表示されるのもうれしいポイント。毎日の練習の積み重ねが形となって現れるのはやりがいがありますね。

▲競技シーンで活躍する選手は最高ランクのレディアントや、上位ランクのイモータルが多い。まずはシルバーを目指してがんばろう

立ち回りのどこが悪かったなど、行き詰まってしまった場合は、プロ選手やコーチによるアドバイス動画がおすすめ。目から鱗が落ちるテクニックが見つかるかも!


アンチチートによるチーター対策もバッチリ!


FPSとチーターは切っても切れない間柄。せっかくの楽しいゲームも、チーターによって荒らされ、やる気がそがれてしまうことも多いのではないでしょうか。

その点、『VALORANT』はチート対策もバッチリ。試合中、チーターを見ることはほぼないクリーンな環境も魅力のひとつです。筆者はリリース開始からプレイしていますが、チーターに出くわしたことは一度もありません。「チーターかよっ!」と思ってしまうほどの強者はたくさんいましたが(笑)。

▲仮にチーターが試合に参加していた場合は、即座に試合が中止されるなど、リアルタイムの対策もしっかりしている

シーズンごとに明かされるストーリー


eスポーツの競技シーンのタイトルとはいえ、『VALORANT』にはストーリーがあるのも魅力のひとつ。エージェントの台詞やマップのオブジェクトなど、ところどころでストーリーが垣間見られるシーンがあり、シーズンがアップデートされるごとにシネマティックトレーラーが公開されています。

Episode 1: イグニッション

デュエリスト

Episode 2:RETAKE(奪還)

DUALITY(二重性)

徐々に明らかになる世界観もまた『VALORANT』の魅力。個人的にはものすごく楽しみな要素です。

国内外のeスポーツの盛り上がりは?


公式大会のほかにもコミュニティ大会が開催されていたりと、競技シーンとしても盛り上がりを見せています。特に、現在も開催中の「VALORANT Champions Tour」は、VALORANT世界王者を決める大会で、全世界の強豪プレイヤーたちが集まるアツイ大会となっています。


地域大会Challengersと、その勝者が出場する国際大会Mastersが全3回にわたって開催。そこで成績上位のチームがVALORANT初代年間チャンピオンを決める大会Championsへの出場権を獲得します。


日本でも、「VALORANT Champions Tour Stage3」が閉幕したばかり。最終王者を決めるMastersはベルリンで開催されるのですが、ベルリン行きのチケットを獲得したのはCrazy RaccoonとZETA DIVISION。

前回の「VALORANT Champions Tour Stage2」のMastersはアイルランドで開催され、日本からはCrazy Raccoonが世界王者をかけて挑戦したのは記憶に新しいですね。今回は日本代表は2チームということもあり、期待が高まる大会となっております。

まとめ


今回は今話題の『VALORANT』について解説しました。

5人1組なのでフルチームで動ける仲間を探すのは大変ですが、もちろん一喜一憂するその場限りのパーティでも楽しめるのが『VALORANT』の魅力。そこから輪を広げ、ふたり、3人と仲間を増やしていくのも楽しいですね。

今回の記事で『VALORANT』に興味を持った方は、ぜひプレイしてみてください!

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VALORANT(ヴァロラント)

ジャンル:タクティカルシューター
価格:無料(アイテム課金制)
必須環境:
OS:Windows 7/8/10 64-bit
RAM:4GB以上
VRAM:1GB以上
CPU:Intel Core 2 Duo E8400以上
GPU:Intel HD 4000以上

VALORANT公式サイト: https://playvalorant.com/ja-jp/

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