2019年のサービス開始以来、世界中で数多くのアクティブユーザーが最大20チーム60人のバトルロイヤル、3対3のアリーナ戦を日夜遊び続けている『Apex Legends』(以下『Apex』)。この夏(2021年8月4日)にはついにシーズン10に突入した。

 

今回の記事では9月15日に行なわれたシーズンの折り返しに行なわれる中規模バージョンアップ、エボリューション・コレクションイベントでの変更点を紹介していきたい。

“ランパート推し”なバージョンアップ、エボリューション・コレクション

近~中距離の索敵能力に優れ、撃ち合いになった際にチーム全体にアドバンテージをもたらすレジェンド、シアの華々しいデビューで始まった『Apex』のシーズン10。そこから約1ヶ月半後に行なわれたバージョンアップは、開始直後の前後はタップストレイフが削除されるかされないか問題(※ジャンプ中に急速な方向転換を行なうマウス操作のみで可能なテクニック。

 

開発サイドから削除が予告されていたが、今回のバージョンアップでは残った)、ランクマッチの期間延長などで『Apex』上級者を中心にざわついたものの、筆者のようなカジュアル層的には、やはり期間限定で開催されるイベントや、レジェンドの性能強化の方が気になるもの。

 

そんな今回のバージョンアップの特徴をひとことでまとめてしまうと、”ランパート推し”な内容。まず期間限定イベント、エボリューション・コレクションが、彼女を全面的にフィーチャーしていた。

 

▲エボリューション・コレクションでかなり強めのスポットライトがあてられたランパート。バリケードやミニガン設置のアビリティを持つ、迎撃能力の高いレジェンドだ

 

エボリューション・コレクション中に開催されていた、ランパートのアリーナジャックでは、マッチによってランパートがオススメする武器が変化し、対象の武器はアタッチメントパーツが装着されたセット売りでショップに並び、通常時よりはかなり割安な資源で購入が可能に。

早いラウンドからスコープありの武器で戦えるほか、ふだんなら使わない意外な武器(筆者の場合はモザンピークショットガンやRE-45)が、高性能なアタッチメントパーツをつけた状態だとあつかいやすいことに気づかされたりと、新しい発見もできるイベントになっていた。

 

▲エボリューション・コレクション中のアリーナのショップは、ランパートが店主。オススメ武器には複数のアタッチメントパーツが装着された状態で特別価格にて売り出されていた

 

ランパート推しの状況はゲームモードジャックだけでなく、バトルロイヤルの舞台となるマップにも波及。ワールズエッジのマップ南西にフリーマッチ、ランクマッチ時を問わず、ビッグ・モードと名づけられたエリアが出現。

ここではランダムではあるが通常よりはやや高性能な武器(マガジンサイズが大きく、リロード速度が少し速い)をクラフト素材の消費で入手可能。メリットが大きめ(だがそのぶん混戦になりやすい)の降下ポイントが加わった。

 

▲ランパートの宇宙船、ビッグ。モードが停泊しているという設定の採用により、マップ南西の地形が変化したワールズエッジ。安定して武器やクラフト資源が手に入るエリアになった

シーラの仕様変更で移動砲台へと進化したランパート

ランパートは今回イベントの主役に選ばれただけでなく、レジェンド(キャラクター)としての性能にも大きなテコ入れが施されている。それはアルティメットアビリティの発動可能になるミニガン、シーラの仕様変更だ。

 

前バージョンまでのランパートは、戦術アビリティが敵の銃弾を防ぐ増幅バリケードの設置だったことに加えて、シーラが固定砲台だったため、有利な位置に陣取って戦うことを得意とする待ち伏せは得意だが、移動しながらの戦闘は平均よりやや上程度というレジェンドだった(パッシブスキルのおかげでライトマシンガンを持った際の戦闘力は他のレジェンドよりは高い)。

 

しかし今回のバージョンアップで、シーラに持ち歩いた状態でも射撃可能なモバイルモードが追加され、その結果ランパートは移動もできる”火力支援基地”へと進化を進化を果たした。

 

モバイルモードのシーラはリロードができず、破棄するまでは弾が補充されないうえでアルティメットアビリティのゲージも溜まらないという短所はあるものの、移動しながら強力なミニガンを撃てるメリットは大きい。

とくに降下ポイントが第2ラウンド目以降のリング内から遠くて常時移動を余儀なくされる試合展開のときや、スタート時に満足な武器が手に入らなかった際などは、よりモバイルモード版のシーラのありがたさを実感できるはずだ。

 

▲モバイルモード版のシーラ。従来の設置版より精度は落ちるが、近距離であれば無類の強さを発揮する

 

▲モバイルモード版でシーラを使用した場合はリロードができず、弾を使い切るまではアルティメットアビリティ使用に必要なゲージも溜まらない。しかし一度固定砲台としてシーラを設置して破棄してしまえば、再度弾薬がフル装填されたシーラの利用が狙える

 

▲設置した状態のシーラは弾の反動でのブレが少なく、バリケードと組み合わせて使えるのが強み

 

今回のバージョンアップに限らず、最近はランパートのようにゲーム展開によって強みを出しにくいレジェンドを強化して環境の変化を促す傾向のある『Apex』。シーズン11に向けて現状では使用率の低いレジェンドをいまのうちに使い慣れておくと、約1ヶ月半後により楽しい『Apex』ライフが送れるかも⁉

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