VALORANTの2022年シーズンの始まりを告げる「VCT Challengers Japan Stage1 Week1 Open Qualifier」が2022年2月15日(火)より開幕した。
この大会では日本の強豪64チームがエントリー。8チームずつ8グループに分かれて「VCT Challengers Japan Stage1 Week1 Main Event」に進出するチームを各グループから1チーム決定する。




2月19日(土)に配信されたDay3では各グループの決勝戦から「Sengoku Gaming vs Hexad」・「IGZIST vs DetonatioN Gaming White」・「Crazy Raccoon vs Jadeite」の3試合が放送された。
今シーズンは昨シーズンの上位3チームがそろって大幅なロスター変更。加えて過去に世界大会で活躍した韓国人選手を迎えたチームも多い。そのため、戦前から群雄割拠が予想されており、昨シーズン以上の盛り上がりを見せる日本のVALORANT競技シーン。
果たして熾烈な戦いを勝ち上がり、来週のMain Eventに進出できるのはどのチームになるのだろうか?
配信上では初となる新シーズンの試合で特大のインパクトを残したのがkobra選手(SG)。1st mapのヘイブンではエースを獲得して流れを掴むと、その後はAサイトをオペレーターで封殺。完成度の高さを見せたSGはHXにエリアコントロールをまったく許さず13-3で圧巻の試合を見せた。

2nd mapのアセントではソーヴァ抜きの構成で挑んだSG。しかしミッドコントロールに終始苦しみ、ラウンドを落とし続けた。sakurai選手(HX)・Brofeld選手(HX)のダブルデュエリストを主軸にしたHXの守りを崩せず、3-13と大敗した。

勝った方がMain Eventに進出する3rd mapのアイスボックス。構成はキルジョイとチェンバーの違いのみだったが、試合をリードしたのはキルジョイを採用したSG。Defサイドで強みを生かした柔軟な守りで相手に的を絞らせず10-2で前半を折り返す。攻守交代後も流れを渡さなかったSGがそのまま13-2で勝利した。
世界大会3位に輝いた経験を持つLakia選手(IGZ)とSuggest選手(DGW)の対決という事もあり注目を集めた一戦。1st mapのフラクチャーで輝いたのはLakia選手。これまであまり使用していないレイズでFB8回とチームを牽引した。

ピックマップで高い完成度を見せたIGZだが、続く2nd mapのアセントではhsk選手(DGW)のkay/oに苦しめられ、試合は一進一退の攻防になる。VALORANT移行、そして結成から間もないDGWも強さを見せたが、最後は経験豊富なIGZが4ラウンド連取して勝利を収めた。

言語の壁を懸念する声もあったが、元Black Bird Ignisのメンバーの連携にLakia選手の破壊力が加わり、さらに強くなったIGZ。Main Eventでも要注目のチームだろう。
昨シーズンの年間王者CRはLakia選手・Suggest選手と同じNUTURNに所属していたallow選手(JDT)を擁するJDTと対戦。新生CRが前の試合で1マップ落としていたこともあり、番狂わせの展開も期待されたが、圧倒的な実力を見せたのがCR。Munchkin選手(CR)・Meiy選手(CR)のダブルデュエリストが積極的に前に出てからワンピックを取り続け、常に優位な状況で試合を進めた。

2マップ通じてフィジカルで圧倒したCRがJDTを寄せ付けずに勝利を収めて、Main Eventに駒を進めた。

配信初日からTwitch・Youtubeの合計視聴者数が10万人を突破するなど、よりいっそうの盛り上がりを見せているVALORANT競技シーン。グループDのSCARZ、グループHのFAV gamingと突破が有力視されていたチームが敗退しており、波乱も起きている。
群雄割拠の今シーズンでプレイオフ進出をいち早く決めるのはどのチームになるのだろうか?
次週のMain Eventも目が離せない!
配信アーカイブ
Twitch:
https://twitch.tv/valorant_jpn
YouTube:
https://youtube.com/c/VALORANTjp
© 2020 Riot Games, Inc. All Rights Reserved
この大会では日本の強豪64チームがエントリー。8チームずつ8グループに分かれて「VCT Challengers Japan Stage1 Week1 Main Event」に進出するチームを各グループから1チーム決定する。




2月19日(土)に配信されたDay3では各グループの決勝戦から「Sengoku Gaming vs Hexad」・「IGZIST vs DetonatioN Gaming White」・「Crazy Raccoon vs Jadeite」の3試合が放送された。
今シーズンは昨シーズンの上位3チームがそろって大幅なロスター変更。加えて過去に世界大会で活躍した韓国人選手を迎えたチームも多い。そのため、戦前から群雄割拠が予想されており、昨シーズン以上の盛り上がりを見せる日本のVALORANT競技シーン。
果たして熾烈な戦いを勝ち上がり、来週のMain Eventに進出できるのはどのチームになるのだろうか?
Sengoku Gaming(SG) vs Hexad(HX)
配信上では初となる新シーズンの試合で特大のインパクトを残したのがkobra選手(SG)。1st mapのヘイブンではエースを獲得して流れを掴むと、その後はAサイトをオペレーターで封殺。完成度の高さを見せたSGはHXにエリアコントロールをまったく許さず13-3で圧巻の試合を見せた。

▲ヘイブンではFB9回・k/d5.17と圧巻のスコアを叩き出したkobra選手。特にスナイパーの命中率は群を抜いていた
2nd mapのアセントではソーヴァ抜きの構成で挑んだSG。しかしミッドコントロールに終始苦しみ、ラウンドを落とし続けた。sakurai選手(HX)・Brofeld選手(HX)のダブルデュエリストを主軸にしたHXの守りを崩せず、3-13と大敗した。

▲新キャラクターのネオンを採用したSGの構成だったが、この試合ではうまく刺さらなかった。ネオンは登場して間もなく、まだまだ研究の余地があるキャラクターだろう
勝った方がMain Eventに進出する3rd mapのアイスボックス。構成はキルジョイとチェンバーの違いのみだったが、試合をリードしたのはキルジョイを採用したSG。Defサイドで強みを生かした柔軟な守りで相手に的を絞らせず10-2で前半を折り返す。攻守交代後も流れを渡さなかったSGがそのまま13-2で勝利した。
IGZIST(IGZ) vs DetonatioN Gaming White(DGW)
世界大会3位に輝いた経験を持つLakia選手(IGZ)とSuggest選手(DGW)の対決という事もあり注目を集めた一戦。1st mapのフラクチャーで輝いたのはLakia選手。これまであまり使用していないレイズでFB8回とチームを牽引した。

▲圧巻の実力を見せたLakia選手。VALORANT初の世界大会で3位に輝いた実力を遺憾なく発揮した
ピックマップで高い完成度を見せたIGZだが、続く2nd mapのアセントではhsk選手(DGW)のkay/oに苦しめられ、試合は一進一退の攻防になる。VALORANT移行、そして結成から間もないDGWも強さを見せたが、最後は経験豊富なIGZが4ラウンド連取して勝利を収めた。

▲新たなメタとして注目されているアセントでのkay/o採用を見せたDGW。特にBサイトでの空爆ゼロポイントはIGZの大きな脅威になった
言語の壁を懸念する声もあったが、元Black Bird Ignisのメンバーの連携にLakia選手の破壊力が加わり、さらに強くなったIGZ。Main Eventでも要注目のチームだろう。
Crazy Raccoon(CR) vs Jadeite(JDT)
昨シーズンの年間王者CRはLakia選手・Suggest選手と同じNUTURNに所属していたallow選手(JDT)を擁するJDTと対戦。新生CRが前の試合で1マップ落としていたこともあり、番狂わせの展開も期待されたが、圧倒的な実力を見せたのがCR。Munchkin選手(CR)・Meiy選手(CR)のダブルデュエリストが積極的に前に出てからワンピックを取り続け、常に優位な状況で試合を進めた。

▲2マップでFB14回という驚異の数字を叩き出したMunchkin選手。IGLをAstell選手(CR)に委ねたことにより、さらに撃ち合いが強くなった印象だ
2マップ通じてフィジカルで圧倒したCRがJDTを寄せ付けずに勝利を収めて、Main Eventに駒を進めた。

▲競技シーンをいっとき離れていたため、久しぶりの大会となったが、抜群の存在感を見せたpopogachi選手。要所での冷静な立ち回りはブランクを感じさせなかった
まとめ
配信初日からTwitch・Youtubeの合計視聴者数が10万人を突破するなど、よりいっそうの盛り上がりを見せているVALORANT競技シーン。グループDのSCARZ、グループHのFAV gamingと突破が有力視されていたチームが敗退しており、波乱も起きている。
#VCTJP #VALORANTChallengers
— VALORANT Champions Tour JAPAN (@valesports_jp) February 19, 2022
2022 #VCT Challengers Japan
Stage1 Week1 Open Qualifier Day3
各グループの結果はこちら✅
Group A
🏆REJECT@RC_REJECT
Group B
🏆FENNEL@FENNEL_official
Group C
🏆Crazy Raccoon@crazyraccoon406
Group D
🏆CNCI BLUEBEES@bluebeesesp pic.twitter.com/0dX1VeQ0fW
群雄割拠の今シーズンでプレイオフ進出をいち早く決めるのはどのチームになるのだろうか?
次週のMain Eventも目が離せない!
配信アーカイブ
Twitch:
https://twitch.tv/valorant_jpn
YouTube:
https://youtube.com/c/VALORANTjp
© 2020 Riot Games, Inc. All Rights Reserved
関連記事
-
- 【大会レポート】『サマナーズウォー: Sky Arena』の日韓ライバル戦「JAPAN vs KOREA SUPER MATCH 2023」日本代表が勝利!
- 『サマナーズウォー: Sky Arena』の日韓ライバル戦「JAPAN vs KOREA SUPER MATCH 2023」が5月20日(土)に新宿Lumine 0で開催され、日本代表が見事勝利した。<以下、ニュースリリースより>日本のMVPはKAMECHAN♪選手!韓国のMVPはSCHOLES選手! スマートフォン向けモバイルゲームをサービスしている株式会社Com2uS Japanは、iOS/Androidで大好評配信中の本格RPG『サマナーズウォー: Sky Arena』(以下、 サマナーズウォー)にて、5月20日に新宿Lumine 0で開催された日韓ライバル戦「JAPAN vs KOREA SUPER MATCH 2023」の結果をお知らせします。『サマナーズウォー』初の公式団体戦は盛況のうちに閉幕! 白熱の対戦は日本代表チームが勝利! MVPに輝いたのはKAMECHAN♪選手とSCHOLES選手!! 今回開催された「JAPAN vs KOREA SUPER MATCH 2023」は、『サマナーズウォー』で初となる公式団体戦です。全世界でサービスを展開する『サマナーズウォー』の中で多くの強豪選手を輩出してきた日本と韓国のトップ選手による国際親善試合です。 予選を勝ち抜いた召喚士たちによって結成された両国の代表が東京で激突いたしました。会場となった新宿 Lumine 0には多くの召喚士が駆けつけ、選手たちの激闘を見守りました。 大会は最大3部構成となっており、第1部は試合ごとにルールが変わるチームマッチ。第2部は一本先取制の勝ち抜きバトルとなっております。第2部までで決着がつかなかった場合は、第3部としてチームから代表者を出して対決するエース決定戦が行われます。 日本は、初戦で昨年のSWC2022でワールド決勝出場を果たしているYUMARU選手が、韓国を代表するトップギルドを率いるSCHOLES選手に辛勝。そこから、★20対戦や2vs2チーム対戦などのルールに合わせた調整や練習が見事にマッチし、第1部は3連勝で日本が先取しました。 第2部の勝ち抜きバトルでは、初戦でKAMECHAN♪選手が韓国チームのBLACK選手の強固なモンスターを持ち前のパワーファイトで撃破し、日本チームの勝利を一気に引き寄せました。 日本チームが勝てば、韓国チームが取り返す一進一退の展開のなか、先に後がなくなったのは韓国チームでした。 しかし、韓国の最後の1人となったSCHOLES選手が相手の弱点を正確に突く巧みなPICKで2人抜きをして、日本も韓国も最後の1人同士の最終戦へと持ち込まれます。 勝てば日本の勝利、負ければ3部へともつれ込む大一番で舞台に上がったのは日本チームのリーダーMATSU選手。試合は、MATSU選手が繰り出したマーシャ(火属性ビーストライダー)が獅子奮迅の活躍を見せ、日本チームの勝利を決定づけました。 それぞれ相手チームの選手たちによる投票で決定されるMVPは日本チームはKAMECHAN♪選手、韓国チームはSCHOLES選手が受賞いたしました。□JAPAN vs KOREA SUPER MATCH 2023 日韓ライバル戦 今大会を通して試合で盛り上げてくれた日韓の選手たちはもちろん、来場して選手たちを応援された方、オンライン生放送を視聴していただいた方すべてに心から感謝いたします。 今後もこのような大会やイベントを通して、召喚士のみなさまが熱中できるような体験をお届けしていく予定です。大会やイベントに関する情報はゲーム内のお知らせや公式SNSをご確認ください。□『サマナーズウォー: Sky Arena』公式サイトhttps://summonerswar.com/ja/skyarena□『サマナーズウォー: Sky Arena』公式Twitterhttps://twitter.com/summoners_STAFF□『サマナーズウォー: Sky Arena』公式Facebookhttps://www.facebook.com/JPSummonersWar/□ COM2US Japan公式YouTubeチャンネルhttps://www.youtube.com/channel/UC_OU2duJcy_XoEN_Y-agqlQ
-
- 【本当の熱狂がここに!】陰キャも陽キャも全員集まれ!——FENNELがチアパーティにこだわる理由
- FENNEL(FL)が『VALORANT』の国内リーグ「VALORANT Challengers Japan Split2」のパブリックビューイング「FENNEL チアパーティ(チアパ)」を開催しています。以前、ブリティッシュバーHUBにてパブリックビューイングを経験した我々としては行かないわけにはならないので、さっそく行ってきました。今回は5月10日(水)行われたPlayoff DAY1、Crest Gaming Zst戦におうかがいしました。▲1ラウンド1ラウンド、固唾を呑んで見守るファン。1マップ目からOT(オーバータイム)に持ち込んだ接戦ということもあり、絶叫と歓声が入り交じった熱狂が会場を盛り上げていました ひとりで来ても大丈夫!入ったその日に仲良くなれるFENNELのチアパーティ チアパが開催されたのは、渋谷にあるロスカボス渋谷。入場料1,000円ですが、飲み放題(2,000円)をつけると、合計3,000円がかかります。▲アルコールをメインに扱う飲み放題。メニューを見る限りカクテルが充実しているのがうかがえます PlayOffはBO5なので、最大5試合が観られるとなると結構良心的な値段設定です。5月5日(金)はゴールデンウィークの上、試合は19時開始、対戦相手が国内でも人気のeスポーツチームCrazy Raccoonと、好条件がそろったこともあり、キャパシティ70名のところ100名以上もの参加者が集結。急遽他のフロアも使用しての開催となったとのことです。▲ものすごい熱気で会場が大盛り上がりだった5日5日(金)のCR戦 今回はゴールデンウィーク明けの水曜日、12時開始予定と、条件的にはかなり厳しい条件です。それでも20~30人の参加者はあり、チアパとFENNELの人気の高さがうかがえます。チアパが他のeスポーツチーム、大会など、はたまたフィジカルスポーツなどのパブリックビューイングと一線を画しているのは、その観戦スタイル。基本的に立ち見スタイルで、一緒に観ている人たちと円陣を組んだり、グータッチなどをしながらライブ会場さながらの応援をするところです。▲決められた座席に着席するパブリックビューイングとはことなり、自由に移動できるというとことも相まって会場の一体感は別格。試合前には円陣を組んで鼓舞するシーンも こういった説明をすると、一見、アクティブな人は楽しめるけど、おとなしめのコミュニケーションがうまくない人にとっては苦痛の空間になってしまうのではないかと言う懸念が生まれてくると思います。確かに見た目はスクールカースト上位っぽい人たちが騒いでいるように思えますが、その場に居る人は誰にでもフレンドリーで溶け込ませてくれる雰囲気があります。そのひとつが、スタッフが一緒になって観戦しているところです。▲スタッフもファンも入り交じった会場では、FLがラウンドを取るたびにグータッチで盛り上がる。我々は取材で遠巻きに観戦の様子を観ていましたが、常連と思われる参加者がグータッチをしに来てくれました こういったところは、スタッフが運営側としてしっかりと管理する立場にあると思いますが、チアパの場合は、一緒に楽しんでいます。初めてきた人には率先して声掛けしていましたし、それだからといって無理強いして一緒に盛り上がることを強要している感じでもありません。あくまでも、自主的に参加することを促して、参加してきたら全力で受け入れるっていう印象です。それらは参加者にも伝搬し、リピーターがスタッフと同様な態度で新規客を迎え入れてくれる好循環が生まれています。▲この日のために仕事を午前で切り上げ、他県からはるばるやってきたというファンのふたり。「怖いところかなと思ってたけど、ファンのみんなが優しくてすぐになじめた」と、hiroronn選手がファンだという右側の女性。左側の女性はなんと元CRのファンで、右側の女性に誘われてFLのチアパに参加しているとのこと ▲誰かが飲み物をこぼしてしまったアクシデントが起こってもファンの一体感が垣間見えます。どこからともなく雑巾やタオルを持った別のファンが駆け寄り、あっという間に片付けてしまう。その日出会ったメンツでこの一体感はチアパならではといえるのではないでしょうか 会場の雰囲気作りも手が込んでいました。クラブを彷彿させる店内にDJブースもあり、試合開始前から楽しめるようになっています。試合が始まる直前にはオープニングムービーが流れ、気持ちを高めてくれていました。店内に飾られたFENNELのグッズもいい雰囲気で並べられていました。▲入口にはファングッズの販売コーナーや応援フラッグなど、雰囲気作りにもこだわりを感じました このようにたびたびニュースで見かける地元の公民館でパイプ椅子に座ってオリンピアンを応援するパブリックビューイングとはまったく別モノであることがわかります。チアパだけではないですが、eスポーツチームが行うパブリックビューイングの良さのひとつに、一体感があります。以前取材したHUBではその日に行われた2対戦分の配信を観ていましたので、最大4チームのファン、もしくは『VALORANT』そのもののファンが集まっている感じでした。そのため、どちらかの贔屓のチームが勝利した時に感嘆の声を上げるというよりは、クラッチやエースなどのいいプレイが出た時に盛り上がります。eスポーツチーム開催のパブリックビューイングの場合、基本的にそのチーム、もしくはそのチームに所属する選手のファンです。勝利した時は全員で喜びを享受できますし、負けたら悔しさを共有することができます。例えラウンドを落としても、そのラウンドの良かった部分を褒め称えていたのは、なかなかいい光景でした。FENNELがチアパにこだわる理由 そんなチアパならではの応援形式を提案し、統括しているのがFENNEL エンターテインメント事業部ディレクターの石川龍平氏です。ちょうどチアパの会場に来ていたので、チアパを開催した経緯や今後の展開などを聞いてきました。——チアパを行うようになった経緯を教えてください。石川龍平氏(以下、石川):FENNELのスタッフは熱い人間が多く、事務所などで試合観戦をするとすごく盛り上がるんですよね。FENNELの試合だけでなく、サッカーワールドカップやWBCなど、大きな大会を観ても同様です。この盛り上がりをファンと分かち合いたいと思ったのがきっかけです。これまでeスポーツのイベントというと、スティックバルーンを叩いたり、観戦するだけだったり、ちょっと物足りない気がしていました。応援は全身でやった方が絶対に楽しいと思い、現在のチアパの形となりました。チアパ自体は2023年のVALORANT Challengers Japan Split1から実施していました。——結構やっていますね。実際、チアパをやってみた手応えはいかがでしょうか。石川:初日から来場者は結構いました。ただ、それまでのパブリックビューイングが大人しく観戦することが常識だったので、チアパの理念に共感してくれるか不安でした。ただ実際にやってみると、驚くほどスッとチアパに入ってくれました。最初は盛り上がり切れていないファンのケアをするのに苦慮しましたが、ファン同士の交流が行われるようになってからは、その心配もなくなりました。他のパブリックビューイングと違うのは、やはりスタッフとの距離感ですね。ファンとスタッフが会場で自然と会話できる距離感を保ってくれているので、スタッフとファンに一体感が生まれています。今やFENNEL FAMILYといっているくらいです。5月5日(金)のチアパには100人以上のファンが訪れてくれましたし、リピーターも多いんです。一度来てくれていた人が友だちを誘ってくれているようです。チアパに来て楽しいと思ってくれた結果、誘ってくれたんだと思います。——チアパとしてこだわっている点はありますでしょうか。石川:チアパだけでなく、FENNELというチームは誰からみても“カッコイイ”と思われる、憧れの対象となるチームを目指しています。そのひとつとしてHIPHOPに力を入れており、HIPHOPアーティストのOZworldがメンバーにいるのもその一環ですね。チアパはイベントとしてだけでなく、空間としての格好良さもこだわっています。物販ひとつにしても見栄えのよい展示方法をいつも模索しています。スペース的な問題や数時間の展示であることを考えれば、グッズ一覧の写真を用意するだけでも十分だと思います。しかし、空間としてこだわるのであれば、細部まで手を抜きたくないですね。照明とかもそうです。▲実物を手に取って楽しめるのは購買意欲にも大きく左右される。こういったささいなこだわりが重要だと石川氏 eスポーツの観戦スタイルを変えていきたいですね。観る側の体験をもっと良くしていきたい。——新型コロナも5類指定を受け、よりオフラインでの大会が増えていくと思いますが、チアパは同時に開催していく予定でしょうか。石川:スタジアムでチアパと同じ体験ができるのであれば、チアパを開催する必要はないかも知れません。そうでなければ、スタジアムとは違う体験ができる場としてチアパは残していきたいですね。あとは地方や海外での試合の時は東京でチアパを行うでしょう。先日のSplit1のPlayOffが大阪で開催されたときも東京でチアパを開催しました。東京開催だけでなく、オンラインで応援してくれているファンのためにも地方でのチアパも開催したいですね。——ありがとうございました。——— eスポーツは、個人戦であれ、団体戦であれ、選手のファンが中心で、チーム推し、箱推しをしているファンはあまり見かけないのが現状です。しかし、個人がこういったイベントを開催するにはコストも時間もかかりすぎ、荷が重すぎるといえます。そうなると、やはりチームとしての人気を高めていく必要があるわけです。FENNELのチアパは、憧れを作るきっかけのひとつとして価値が十分にあると感じました。憧れのチーム、もしくは所属する選手を応援する人たちが集まることで、よりそのチームの魅力を分かち合えます。これは憧れのグループアイドルのファンに近しいものがあるかも知れません。チアパを開催することで、チームに憧れるのファンが増え、その結果、FENNELがより多くの頻度、大きな会場でチアパを開催できるようになり、そこからさらにファンの拡大に繋がる好循環が生まれるのではないでしょうか。【岡安学 プロフィール】eスポーツを精力的に取材するフリーライター。ゲーム情報誌編集部を経て、フリーランスに。さまざまなゲーム誌に寄稿しながら、攻略本の執筆も行い、関わった書籍数は50冊以上。現在は、Webや雑誌、Mookなどで活動中。近著に『みんなが知りたかった最新eスポーツの教科書』(秀和システム刊)、『INGRESSを一生遊ぶ!』(宝島社刊)Twitter:@digiyas
-
- 【大会レポート】賞金総額7,824万円!『Identity V 第五人格』の世界大会が閉幕!優勝はDOU5!
- 『Identity V 第五人格』の世界大会「Call Of the Abyss VI」が2023年5月3日(水)に開催。優勝は中国大陸地区のDOU5に輝いた。<以下、ニュースリリースより>賞金総額7,824万円! 栄光のチャンピオンが降臨し、世界が熱狂した盛典が幕を閉じる――NetEase Gamesの1v4非対称対戦型モバイルゲーム『Identity V 第五人格』の「Call Of the Abyss VI」(COA VI)世界大会決勝戦が5月3日に閉幕しました。COAは『Identity V』の各種eスポーツイベントの中でも最高の競技レベルと栄誉を有するeスポーツ大会で、今年の大会の賞金総額は7824万円に上りました。 今回のCOA VIワールド決勝トーナメントは、中国の杭州と日本の東京の2会場で同時開催され、世界中にオンライン生配信されました。決勝トーナメントに進出した12戦隊(チーム)のうち、日本地区代表と東南アジア地区代表であるAXZ、ZETA、FL、Ztの4チームは東京の新宿住友ホールの会場に集結し、中国大陸地区代表の8チームは中国・杭州のCHINA HANGZHOU ESPORTS CENTER会場で試合を行いました。中国・杭州会場 日本・東京会場 4月30日から5月3日までの4日間におよぶトーナメント戦では、12チームが『Identity V』最高の栄誉をかけてしのぎを削りました。中国大陸地区のGG戦隊とDOU5戦隊が決勝まで勝ち上がり、優勝を争いました。最終的に中国大陸地区のDOU5戦隊が優勝トロフィーを手にし、DOU5_DongXがFMVPを獲得しました。準優勝はGG戦隊、3位はGr戦隊となりました。 今回のCOA VI ワールド決勝には中国大陸地区、香港・マカオ・台湾地区、日本地区、韓国地区、東南アジア地区、欧米地区の6大地区から20チームの強豪が集結しました。グループリーグの激戦を経て、12のトップチームが決勝トーナメントに進出し、負ければ終わりのトーナメント戦で大胆な戦いを繰り広げ、それぞれの雄姿を見せてくれました。 COA VI決勝トーナメントの最後を飾る優勝決定戦はさらに観客の目を引きつけ、今大会の盛り上がりは最高潮に達しました。両戦隊によるCOA VI優勝決定戦のステージは、全世界の『Identity V』ファンを興奮と熱狂の渦に巻き込み、世界中のファンが当日の生配信を観戦して、それぞれひいきのチームに声援を送りました。 この優勝決定戦はひときわ精彩を放っていました。両チームはいずれもトップレベルの実力を持つ戦隊で、優勝決定戦での実力は伯仲しており、選手の試合中のパフォーマンスも互角でした。両戦隊は5試合戦い、どちらも譲りません。Ban&Pick戦術からはお互いのキャラクターを深く研究していることがうかがえ、そうした中でも見習うべき布陣で臨みました。対戦中は双方とも優れた戦略を打ち出し、思い切った戦いを繰り広げ、かつてないほど素晴らしい試合となりました。選手たちも模範的な技術と実力を見せてくれました。最終的に一枚上手だったDOU5戦隊が勝利を収め、COA VIチャンピオンとなり、世界トップ戦隊の象徴である栄誉のトロフィーを手にしました。優勝トロフィーを掲げる写真 今回のCOAは引き続き2会場をつないで行われ、中国の杭州会場には観客3000人余り、日本の東京会場には観客500人余りが詰めかけました。双方の会場では至近距離で直接試合を観戦するだけでなく、グッズ販売や選手のファンミーティングといったさまざまなイベントも開催されました。チケットを購入して会場を訪れたプレイヤーは、Identity Vの隠者のオフライン限定衣装も受け取れました。さまざまなオフラインイベントによってプレイヤーの観戦気分も盛り上がり、会場の雰囲気をさらに熱くしてくれました。会場の写真 今大会は世界的にも注目を集めました。COA VIワールド決勝トーナメント開催中、『Identity V』大会関連のトピックやワードが頻繁に中国のウェイボー(Weibo)や海外のTwitterのトレンドに登場しました。ここからも、本大会がすでに全世界で大きな影響力を持っていることがわかります。 今回の『Identity V』COA VIワールド決勝では、各地区代表チームが並外れた実力と自分たちのスタイルを見せつけ、クオリティの高い国際試合を繰り広げました。また、eスポーツ大会のオフライン戦が復活し、選手、観客、スタッフのオフライン参加により大会がさらに活気づき、『Identity V』の世界的な大会が着実に発展している様子も目の当たりにできました。これからも『Identity V』がますますエキサイティングなeスポーツ試合をもたらしてくれることを期待しましょう。
-
- 【大会レポート】賞金総額7,824万円!『Identity V 第五人格』の世界大会が閉幕!優勝はDOU5!
- 『Identity V 第五人格』の世界大会「Call Of the Abyss VI」が2023年5月3日(水)に開催。優勝は中国大陸地区のDOU5に輝いた。<以下、ニュースリリースより>賞金総額7,824万円! 栄光のチャンピオンが降臨し、世界が熱狂した盛典が幕を閉じる――NetEase Gamesの1v4非対称対戦型モバイルゲーム『Identity V 第五人格』の「Call Of the Abyss VI」(COA VI)世界大会決勝戦が5月3日に閉幕しました。COAは『Identity V』の各種eスポーツイベントの中でも最高の競技レベルと栄誉を有するeスポーツ大会で、今年の大会の賞金総額は7824万円に上りました。 今回のCOA VIワールド決勝トーナメントは、中国の杭州と日本の東京の2会場で同時開催され、世界中にオンライン生配信されました。決勝トーナメントに進出した12戦隊(チーム)のうち、日本地区代表と東南アジア地区代表であるAXZ、ZETA、FL、Ztの4チームは東京の新宿住友ホールの会場に集結し、中国大陸地区代表の8チームは中国・杭州のCHINA HANGZHOU ESPORTS CENTER会場で試合を行いました。中国・杭州会場 日本・東京会場 4月30日から5月3日までの4日間におよぶトーナメント戦では、12チームが『Identity V』最高の栄誉をかけてしのぎを削りました。中国大陸地区のGG戦隊とDOU5戦隊が決勝まで勝ち上がり、優勝を争いました。最終的に中国大陸地区のDOU5戦隊が優勝トロフィーを手にし、DOU5_DongXがFMVPを獲得しました。準優勝はGG戦隊、3位はGr戦隊となりました。 今回のCOA VI ワールド決勝には中国大陸地区、香港・マカオ・台湾地区、日本地区、韓国地区、東南アジア地区、欧米地区の6大地区から20チームの強豪が集結しました。グループリーグの激戦を経て、12のトップチームが決勝トーナメントに進出し、負ければ終わりのトーナメント戦で大胆な戦いを繰り広げ、それぞれの雄姿を見せてくれました。 COA VI決勝トーナメントの最後を飾る優勝決定戦はさらに観客の目を引きつけ、今大会の盛り上がりは最高潮に達しました。両戦隊によるCOA VI優勝決定戦のステージは、全世界の『Identity V』ファンを興奮と熱狂の渦に巻き込み、世界中のファンが当日の生配信を観戦して、それぞれひいきのチームに声援を送りました。 この優勝決定戦はひときわ精彩を放っていました。両チームはいずれもトップレベルの実力を持つ戦隊で、優勝決定戦での実力は伯仲しており、選手の試合中のパフォーマンスも互角でした。両戦隊は5試合戦い、どちらも譲りません。Ban&Pick戦術からはお互いのキャラクターを深く研究していることがうかがえ、そうした中でも見習うべき布陣で臨みました。対戦中は双方とも優れた戦略を打ち出し、思い切った戦いを繰り広げ、かつてないほど素晴らしい試合となりました。選手たちも模範的な技術と実力を見せてくれました。最終的に一枚上手だったDOU5戦隊が勝利を収め、COA VIチャンピオンとなり、世界トップ戦隊の象徴である栄誉のトロフィーを手にしました。優勝トロフィーを掲げる写真 今回のCOAは引き続き2会場をつないで行われ、中国の杭州会場には観客3000人余り、日本の東京会場には観客500人余りが詰めかけました。双方の会場では至近距離で直接試合を観戦するだけでなく、グッズ販売や選手のファンミーティングといったさまざまなイベントも開催されました。チケットを購入して会場を訪れたプレイヤーは、Identity Vの隠者のオフライン限定衣装も受け取れました。さまざまなオフラインイベントによってプレイヤーの観戦気分も盛り上がり、会場の雰囲気をさらに熱くしてくれました。会場の写真 今大会は世界的にも注目を集めました。COA VIワールド決勝トーナメント開催中、『Identity V』大会関連のトピックやワードが頻繁に中国のウェイボー(Weibo)や海外のTwitterのトレンドに登場しました。ここからも、本大会がすでに全世界で大きな影響力を持っていることがわかります。 今回の『Identity V』COA VIワールド決勝では、各地区代表チームが並外れた実力と自分たちのスタイルを見せつけ、クオリティの高い国際試合を繰り広げました。また、eスポーツ大会のオフライン戦が復活し、選手、観客、スタッフのオフライン参加により大会がさらに活気づき、『Identity V』の世界的な大会が着実に発展している様子も目の当たりにできました。これからも『Identity V』がますますエキサイティングなeスポーツ試合をもたらしてくれることを期待しましょう。