株式会社ePARAが「Invisible Vision 〜見えない人の見える世界」をテーマに、『ストリートファイターV チャンピオンエディション』(以下、『ストV CE』)で戦いを繰り広げるeスポーツ大会「心眼CUP powered by SYCOM」を2022年4月17日(日)に開催。
出場選手はすべて全盲のプレイヤー。視覚情報を持たないプレイヤーがどのような戦いを見せるのか——開催前から話題を集めていた。
今回試合に参加した選手は全6名。株式会社ePARAが運営するeスポーツユニット「Blind Fortia」からは、なおや選手、いぐぴー選手、チョコタルト選手が、視覚障害者も楽しめるアクセシブルゲームの企画・開発を行っている「Galaxy Laboratory」からは、MM選手、クレ選手、kyo選手が参加した。
リーグ戦の予選、シングルエリミネーションによる決勝戦を勝ち抜いたのはクレ選手。今回はそんな見えない人の見える世界をレポートしていこう。
大会は「ミライロハウス TOKYO」で開催。コロナ禍ということもあり、メディアおよび限られた観客のみでの会足となったが、同時にオンライン放送も実施して、会場のみならず配信でも大会を楽しむことができた。

冒頭でも解説したとおり「心眼CUP powered by SYCOM」は全盲プレイヤー同士が戦う『ストV CE』の大会。晴眼者(目が見える人)からしたら「えっ、どうやって戦うの?」、「それって楽しいの?」という率直な疑問がわくと思うので、ここで全盲プレイヤーによる戦い方についても解説していこう。
「目が見えなければ音を聞けばいいじゃない」ということで、戦略や戦術はすべて「音」による情報での戦いになる。普段晴眼者は「音」の情報をそこまで重要視しておらず、あくまで補足的な情報としてとらえているかもしれないが、実は『ストV CE』において「音」は、非常に多くの情報が詰まっている。
必殺技や攻撃を出した時に発せられるキャラクターボイスのほかに、ジャンプの際の効果音、Vゲージがたまった時の効果音など、さまざまな効果音が状況を教えてくれる。特に『ストV CE』はステレオサウンドなので、ジャンプでキャラクターが入れ替わった際も、着地の音で判断できる。こういった聴覚情報をつぶさに集めて、状況を把握しているのが全盲プレイヤーの特色といえる。

相手の心理を読むのも重要なポイント。「心眼CUP powered by SYCOM」では試合中晴眼者のサポートが入ることはない。「今どれくらいダメージを与えているのか」という判断は、相手に与えた打撃音のみで判断される。


ざっくりといえば、心理戦を含んだ音ゲーという感じ。リズムゲーのようなもの。必殺技のスキや攻撃を入れるタイミングはすべてリズムだと全盲プレイヤーは語る。




また、今回はいぐぴー選手、Kyo選手、クレ選手はオンラインでの参加。会場の空気感を味わうことはできなかったが、試合中は気合いの入った立ち回りでNOモーション。のおふたりをたびたび驚かせるシーンも。



配信では放送されなかったが、大会終了後はNOモーション。の矢野ともゆき。さんと、取材班が心眼プレイを体験するシーンも。

こうしてぶじに「心眼CUP powered by SYCOM」は幕を閉じた。選手たちはもちろん、会場にいるスタッフや実況解説のNOモーション。さんなど、とにかく笑いが絶えない空間作りはePARAの十八番。何より興味深かったのが、対戦を観戦している選手たち。会場に流れる対戦の「音」に耳を傾け、「ああっ、今のは辛い」とか、「おおっ、決まった」のようなトークで盛り上がっていたのだ。
彼らの常に心眼という名の画面を見ないプレイスタイルで練習している。日々メンバー同士で集まっては、新しい発見を見つけ、情報交換をしあっているというのだ。そういった情報交換は、もはや晴眼者よりも密になっていて、晴眼者が気づかないテクニックもあるとかなんとか。
各試合や試合後のインタビューはアーカイブで視聴できるので、ぜひ彼らの勇姿をその目で確かめて欲しい。
そしてこの「心眼CUP powered by SYCOM」。今回は個人戦ということで大会が開催されたが、次回は団体戦として5月28日(土)にはバリアフリーLANパーティ「ePARA CARNIVAL」の一環として団体戦が開催される。
個人戦とは違った駆け引きが繰り広げられる団体戦も楽しみだ。
ePARA Twitter:
https://twitter.com/ePARA_official
Fortia Twitter:
https://twitter.com/b_fortia
Galaxy Laboratory Twitter:
https://twitter.com/galabocom
出場選手はすべて全盲のプレイヤー。視覚情報を持たないプレイヤーがどのような戦いを見せるのか——開催前から話題を集めていた。
今回試合に参加した選手は全6名。株式会社ePARAが運営するeスポーツユニット「Blind Fortia」からは、なおや選手、いぐぴー選手、チョコタルト選手が、視覚障害者も楽しめるアクセシブルゲームの企画・開発を行っている「Galaxy Laboratory」からは、MM選手、クレ選手、kyo選手が参加した。
リーグ戦の予選、シングルエリミネーションによる決勝戦を勝ち抜いたのはクレ選手。今回はそんな見えない人の見える世界をレポートしていこう。
NOモーション。さんの司会進行で大いに盛り上がった会場
大会は「ミライロハウス TOKYO」で開催。コロナ禍ということもあり、メディアおよび限られた観客のみでの会足となったが、同時にオンライン放送も実施して、会場のみならず配信でも大会を楽しむことができた。

▲左からNOモーション。の矢野ともゆき。さん、星ノこてつ。さん、ePARA代表加藤さん
冒頭でも解説したとおり「心眼CUP powered by SYCOM」は全盲プレイヤー同士が戦う『ストV CE』の大会。晴眼者(目が見える人)からしたら「えっ、どうやって戦うの?」、「それって楽しいの?」という率直な疑問がわくと思うので、ここで全盲プレイヤーによる戦い方についても解説していこう。
音に特化した戦略・戦術
「目が見えなければ音を聞けばいいじゃない」ということで、戦略や戦術はすべて「音」による情報での戦いになる。普段晴眼者は「音」の情報をそこまで重要視しておらず、あくまで補足的な情報としてとらえているかもしれないが、実は『ストV CE』において「音」は、非常に多くの情報が詰まっている。
必殺技や攻撃を出した時に発せられるキャラクターボイスのほかに、ジャンプの際の効果音、Vゲージがたまった時の効果音など、さまざまな効果音が状況を教えてくれる。特に『ストV CE』はステレオサウンドなので、ジャンプでキャラクターが入れ替わった際も、着地の音で判断できる。こういった聴覚情報をつぶさに集めて、状況を把握しているのが全盲プレイヤーの特色といえる。

▲全盲プレイヤーにとってガードは難しい判断のひとつ。ずっとガードしていれば気がつけば投げられてしまう。しっかりと相手がどの技を使っているのか瞬時に判断して瞬間、瞬間でガードを入れるテクニックはさすがだ
戦況を把握した人読み
相手の心理を読むのも重要なポイント。「心眼CUP powered by SYCOM」では試合中晴眼者のサポートが入ることはない。「今どれくらいダメージを与えているのか」という判断は、相手に与えた打撃音のみで判断される。

▲試合中は選手に話しかけることはない。画面も見る必要がないので、PCを目の前にプレイする選手も(写真はMM選手)

▲自分の起き上がりに昇龍拳で反撃を狙うシーンが多かったクレ選手。それを読んでVシフトで昇龍拳を回避して空のガード。さらには着地にしっかりとコンボを決めるシーンは会場を沸かせた(https://youtu.be/1wHg_KgQZzU?t=3445)
ざっくりといえば、心理戦を含んだ音ゲーという感じ。リズムゲーのようなもの。必殺技のスキや攻撃を入れるタイミングはすべてリズムだと全盲プレイヤーは語る。

▲全盲プレイヤーのeスポーツユニット「Blind Fortia」のチームリーダーを務めるなおや選手。普段は『鉄拳7』をプレイしているが、『ストV CE』では新キャラのルークを使用。声優やナレーションといった声の仕事もしていて、当日のインタビューではルークのモノマネも披露。美声で会場を沸かせるシーンも

▲『鉄拳7』の立ち回りを生かした前に詰める戦術が光っていたなおや選手。相手をスタンさせるやいなや、フラッシュナックルからの華麗なコンボを決めるシーンは必見!(https://youtu.be/1wHg_KgQZzU?t=4105)

▲初めての格ゲー、そしてはじめての大会とはじめてづくしで、とにかく楽しかったとチョコタルト選手

▲手数の多さが使っていて楽しいとチョコタルト選手は春麗をチョイス。とにかく楽しめたことがよかったと心温まる感想も聞かせてくれた(https://www.youtube.com/watch?v=1wHg_KgQZzU&t=8798s)
また、今回はいぐぴー選手、Kyo選手、クレ選手はオンラインでの参加。会場の空気感を味わうことはできなかったが、試合中は気合いの入った立ち回りでNOモーション。のおふたりをたびたび驚かせるシーンも。

▲一瞬の隙を突いてCAがらみのコンボを決めるいぐぴー選手。おしくも決勝戦まで上り詰めることはできなかったが、ここ一番で魅せるシーンも。人一倍負けず嫌いな面も持っており、その悔しさはDiscordのメッセージからも伝えられた(https://youtu.be/1wHg_KgQZzU?t=2600)

▲相手の動きを読み切ってカウンターで反撃するリュウのVスキルII「入り身」を幾度となくヒットさせるKyo選手。その当て勘から「イリミニスト」と呼ばれることも(https://youtu.be/1wHg_KgQZzU?t=7039)

▲カナダから参戦したクレ選手。『スト2』から格ゲーをプレイしている根っからの格ゲーマー。ベテランならではの直感的なプレイで見事優勝をもぎ取った(https://youtu.be/1wHg_KgQZzU?t=8798)
配信では放送されなかったが、大会終了後はNOモーション。の矢野ともゆき。さんと、取材班が心眼プレイを体験するシーンも。

▲いやぁ、むずかしいっすねー。キャラが入れ替わると音も左右で入れ替わってリアルだったと見えない人の見える世界を体験した
まとめ
こうしてぶじに「心眼CUP powered by SYCOM」は幕を閉じた。選手たちはもちろん、会場にいるスタッフや実況解説のNOモーション。さんなど、とにかく笑いが絶えない空間作りはePARAの十八番。何より興味深かったのが、対戦を観戦している選手たち。会場に流れる対戦の「音」に耳を傾け、「ああっ、今のは辛い」とか、「おおっ、決まった」のようなトークで盛り上がっていたのだ。
彼らの常に心眼という名の画面を見ないプレイスタイルで練習している。日々メンバー同士で集まっては、新しい発見を見つけ、情報交換をしあっているというのだ。そういった情報交換は、もはや晴眼者よりも密になっていて、晴眼者が気づかないテクニックもあるとかなんとか。
各試合や試合後のインタビューはアーカイブで視聴できるので、ぜひ彼らの勇姿をその目で確かめて欲しい。
そしてこの「心眼CUP powered by SYCOM」。今回は個人戦ということで大会が開催されたが、次回は団体戦として5月28日(土)にはバリアフリーLANパーティ「ePARA CARNIVAL」の一環として団体戦が開催される。
個人戦とは違った駆け引きが繰り広げられる団体戦も楽しみだ。
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