ゲーミングチェアを手がけるAKRacingが、新たなPCデバイスへ進出する。その第1弾として投入されるのが、OLED(有機ELパネル)を採用したPC用モニター「AKRacing OL2701」だ。

OLEDは家庭用テレビでは一般的になってきたが、PC向けのモニターでは非常に稀な存在だ。その理由は、20〜30インチ台の中型OLEDパネルの生産が極めて少ないため。テレビ向けの40インチ以上や、ノートPC、携帯電話向けの20インチ以下のものはあるが、中型サイズだけはぽっかりと空いてしまっていた。
本機「AKRacing OL2701」に搭載されるOLEDパネルは、日本メーカーのJOLEDが開発・生産したもの。生産には極めて高い技術が求められるため、パネル価格もかなり高価になるものの、同社が手がけるRGB印刷方式によるOLEDパネルは、忠実な色表現や色域の広さといった品質の高さを売りにしている。
それでもOLEDパネルにこだわり、AKRacingの新ジャンル第1弾製品として持ってくるところに、AKRacingの気概を感じる。今回、発売前に製品にふれる機会をいただけたので、ゲーマーの視点から評価していこう。
まずは、「AKRacing OL2701」の主なスペックを見てみよう。
解像度は4K(3,840×2,160ドット)、リフレッシュレートは最高60Hzとなっている。昨今のゲーミングモニターは120Hz以上が一般的で、本格的な大会では240Hz、360Hzといったハイリフレッシュレートが主流だが、本機は一般的なモニターと同じ60Hzまでの対応となる。
応答速度は0.1msとされており、液晶パネルでは実現し得ない高速性能であることを示している。またコントラスト比も1,000,000:1と極めて高い。残像感がなく明暗が締まった美しい映像を取るか、高いリフレッシュレートを求めるかというのが、液晶パネルを採用するゲーミングモニターとの比較基準の1つとなる。
入力端子はHDMI 2.0×2、DisplayPort 1.4×1、USB 3.0 Type-C×1と計4系統。PCだけでなく、ゲーム機など複数の機器を接続して切り替えて利用できる。サウンド関連は、2W×2の内蔵スピーカーに加え、ヘッドフォン端子もあるので、スピーカーから音を出したくない時にも安心だ。
2基のUSB 3.0 Type-A端子は、PCとUSB Type-Cで接続している際にUSBハブとして機能する(USB Type-Cがアップストリーム接続を兼ねる)。
具体的な使用例としては、あらかじめ本機のUSBポートにマウスとキーボードを接続しておけば、ノートPCをUSB Type-C経由で接続するだけで、モニター出力と同時にすぐに外付けのマウスとキーボードで操作できるようになる。

「AKRacing OL2701」の特徴としてもう1つ、モニターのみで3.52kgと軽量な点も注目に値する。これは液晶パネルを採用した製品に比べてかなり軽量だ。
例えば、筆者が所有している27型4K液晶モニターは比較的薄型軽量のモデルだが、それでも4.6kgある。モニターの設置や移動はそれなりに力仕事なので、これだけ軽いとありがたい。
100×100mmのVESAマウントにも対応するので、壁掛けやモニターアームでの利用にも対応できる。ただ、モニターアームによってはむしろ、軽すぎることが問題になる可能性もあるので、アームを使う際には対応重量は要確認だ。

実機は簡単な組み立てが必要。モニターとスタンドのアーム部と土台部の3つがあり、モニターの4つのネジ穴(=VESAマウント)にアーム部を固定した後、土台部を接続するだけでいい。モニターが軽量なおかげで、男性の筆者は1人で楽に作業を進められた。土台は長方形で、幅28cm、奥行き23cmとそれなりに場所を取る。
モニターは26.7インチで、外枠が2cmほどある。最近の狭額縁液晶に比べると、若干サイズは大きくなる。ただ額縁部分はヘアライン加工され、最外周はシルバーで囲われており、高級感もある。

高さ調整は最大120mmとかなり調整幅が広い。チルトやスイベルの角度もつけられ、位置調整機能としては十分と言える。

さて、気になる画質を見ていこう。電源を入れてすぐ感じるのは、圧倒的なコントラストの高さだ。
Windowsのデスクトップ画面を黒単色の背景で表示すると、電源オフ時とほぼ同じ暗さのままに見えてしまうほど。液晶パネルだとこうはいかず、黒部分でも電源オフ時よりほのかに明るく、違いがわかるものだ。
発色も素晴らしい。赤、緑、青のどの色も濃厚で、ゲームのグラフィックは細部までメリハリがあるし、写真などを表示した際にも自然な色味が再現されている。コントラストの高さも相まって、RGB印刷方式のOLEDパネルの良さがはっきりと感じられる。
パネル表面はノングレア(非光沢)処理されているにもかかわらず、黒の深さと色の鮮やかさのせいで、たびたび脳がグレアパネルと勘違いしてしまい、「ノングレアだよね?」と照明の反射光をのぞき込んでしまったほどだった。
さらに、視野角も極めて広い。スペックシートでは上下左右178度と、一般的なIPS液晶パネルと同等の数値なのだが、実物はほぼ真横の角度から見ても全く違和感がないほどで、ここも液晶より優れていると感じられる。


サウンドはモニター底面の左右にある2基のスピーカーから再生される。音質は人の声の音域はよく通るものの、低音はかなり弱めだが、2Wというサイズからすれば一般的なレベルだ。ステレオ感はあるので、ゲームの音を情報として取る分には不足はない。よりいい音で聴きたいなら好みのスピーカーを用意しよう。
ちなみに、音量設定は0から100までだが、0(ミュート)から1にした時の音量変化が大きめなので、小さい音にしたければPCの出力側で音量を絞るといい。
本体の設定操作のインターフェイスは、モニターに向かって右側の裏面にあるボタンで行う方式。5個のボタンが縦に並んでおり、上から順に、①設定呼び出し/決定、②音量/上操作、③画面モード切替/下操作、④入力切替/キャンセル、⑤電源、となっている。すべてのボタンが同じ大きさで並んでいるため、どのボタンをさわっているのかすぐにわからないのが難点といえば難点ではある。

設定できる項目は一般的なPC用モニターと同様。ここで特筆すべきは、明るさ設定の範囲だ。明るさを0にすると相当暗くなるので、モニターを暗めにして使いたい用途には非常にありがたい。また明るくした場合の光量はまぶしいほどで、設定幅が非常に広い。
映像の明暗差を近づけて自然な色を再現するHDR(ハイダイナミックレンジ)入力にも対応(USB Type-C接続を除く)。HDRの映像を入力すると、自動で明るさ100の最大値に設定される。この設定は他のモニターでも同様の挙動だ。

「AKRacing OL2701」が従来の液晶モニターとは一線を画した画質を持つことは間違いない。ただ、ゲーミングモニターとして重要な点は、やはり遅延関連だろう。パネルの応答速度と、信号入力から映像表示までの表示遅延の両方を確認してみる。
テストにはフリーソフトの「LCD Delay Checker」を用いて、筆者所有のノートPC(TN液晶パネル/フルHD)の画面をミラーリングで出力し、双方を4,000分の1秒の高速シャッターで撮影した。
まず応答速度について。ノートPCのモニターでは、表示している数字より1つ前の数字が残像として見えるのに対し、「AKRacing OL2701」の映像は残像が一切なく、ピタッと止まった絵になっている。

カラーバーが移動する表示モードでは、ノートPCのモニターは色が変化している部分がグラデーションのように見えるのに対し、本機では表示更新部分の黒線をまたいで、上下ともにグラデーションが一切見えない。2つのテストのいずれも、本機の応答速度が極めて高速である証拠を示している。

一方、表示遅延はどうか。画面に表示されているタイムカウントを比較すると、ノートPCの方が「08345」、「AKRacing OL2701」が「08343」と、常に2フレームほどノートPCの方が早く進んでいる。もしかすると解像度の違いが問題かと思い、別の4Kモニターを接続してクローン表示してみたが、やはり液晶モニターの方が2フレームほど早かった。

つまり本機は、液晶モニターに比べて応答速度は圧倒的に速いが、表示遅延は2〜3フレーム程度はある。
もっともOLEDモニターは焼き付き防止処理のためにあえて表示遅延を持たせた製品が多く、本機も例外ではない。メーカーによれば、有機ELパネルの高画質を長期にわたって安心して利用できるように、ピクセル単位で輝度を制御することによる焼き付き低減機能を搭載しているという。
「AKRacing OL2701」を総評すると、映像の美しさは全く文句の付けどころがない。デザインやインターフェイスは保守的でオーソドックスにも感じられるが、RGB印刷方式のOLEDパネルが持つ映像美があれば、華美な演出をする必要もないと考えるのも当然かもしれない。
普段使いではウェブブラウザーなどでのスクロール表示がとてもキビキビしていて、応答速度の速さが効いている。発色の良さやコントラストの高さも素晴らしく、本機を見てから普段使っている液晶に戻ると、これまで満足できていた画質の落ち幅にがっくりしてしまうほどだ。色域の広さを考えても、グラフィック制作や映像編集といったクリエイティブ向けに使っても何ら問題ないだろう。
唯一の難点を挙げるとすれば、表示遅延の大きさだが、1フレーム単位を競うようなFPSや対戦格闘ゲームには、やはりeスポーツに特化したゲーミングモニターを選ぶべきであり、OLEDの映像美を兼ねたいというのはないものねだりというものだ。
逆に、美しいグラフィックで楽しみたいMMO RPGやRPG、アクションアドベンチャーのようなゲームであれば、色再現性の部分で、これまでにない最高のゲーム体験が約束されている。
そして重要なことは、本機の価値は性能だけに留まるものではないということだ。
JOLED製のRGB印刷方式のOLEDパネルを採用した製品は、極めて数が少なく入手も困難で、価格も非常に高価。税込29万8000円という価格も、一般的なモニターとして考えると高価に感じられるが、新型コロナと半導体不足の影響も続いている現状では、必要とするユーザーが欲しいと思った時に購入できる製品があるというだけで大きな価値がある。
加えて、本機はAKRacingブランドにとって新たな挑戦の第一歩となる製品でもある。その意味で、価格や性能で他社と競うような中途半端な製品であるはずはない。AKRacingとすれば、新たな市場に打って出るなら、強烈なインパクトで一撃お見舞いしてやろうといったところだろう。
ゲーミングチェア業界だけでなく、スポーツ分野やテレビ業界など、ゲームにとらわれないブランドの広がりを見せているAKRacing。今後さらにジャンルが広がっていくとしても、そのたびに他社を圧倒する製品を出してくるのではないかと期待せざるを得ず、見事な戦略と言える。

AKRacing
https://www.akracing.jp/
「AKRacing OL2701」商品情報ページ
https://www.akracing.jp/products/detail/25
「AKRacing OL2701」Amazon商品ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/B0B1TWX8QT

▲AKRacing OL2701
OLEDは家庭用テレビでは一般的になってきたが、PC向けのモニターでは非常に稀な存在だ。その理由は、20〜30インチ台の中型OLEDパネルの生産が極めて少ないため。テレビ向けの40インチ以上や、ノートPC、携帯電話向けの20インチ以下のものはあるが、中型サイズだけはぽっかりと空いてしまっていた。
本機「AKRacing OL2701」に搭載されるOLEDパネルは、日本メーカーのJOLEDが開発・生産したもの。生産には極めて高い技術が求められるため、パネル価格もかなり高価になるものの、同社が手がけるRGB印刷方式によるOLEDパネルは、忠実な色表現や色域の広さといった品質の高さを売りにしている。
それでもOLEDパネルにこだわり、AKRacingの新ジャンル第1弾製品として持ってくるところに、AKRacingの気概を感じる。今回、発売前に製品にふれる機会をいただけたので、ゲーマーの視点から評価していこう。
国産有機ELパネルを採用。軽さも大きなメリットに
まずは、「AKRacing OL2701」の主なスペックを見てみよう。
- パネルサイズ:26.9インチ
- パネル方式:OLED
- 解像度:3,840×2,160ドット
- リフレッシュレート:25〜60Hz
- 応答速度:0.1ms(tr+tf)
- 輝度:540cd/m2(ピーク)、250cd/m2(ラスター)
- コントラスト:1,000,000:1
- 視野角:178度(上下・左右)
- 色域:sRGB比130%、DCI-P3比99%
- 最大表示色:約10億7,000万色(10bit)
- 映像入力:HDMI 2.0×2、DisplayPort 1.4×1、USB 3.0 Type-C×1
- その他端子:USB 3.0 Type-A×2(ダウンストリーム)、ヘッドフォン端子
- スピーカー:2W×2
- 消費電力:60W
- VESAマウント:対応(100×100mm)
- チルト/高さ調整/スイベル/ピボット:-5〜20度/120mm/-30〜30度/なし
- 付属品:ACアダプタ、HDMIケーブル、DisplayPortケーブル、USB Type-Cケーブル
- 本体サイズ(幅×高さ×奥行き): 630×571×230mm(スタンド込み)、630×374×38mm(モニターのみ)
- 重量:5.47kg(スタンド込み)、3.52kg(モニターのみ)
- 市場想定価格:税込29万8000円
解像度は4K(3,840×2,160ドット)、リフレッシュレートは最高60Hzとなっている。昨今のゲーミングモニターは120Hz以上が一般的で、本格的な大会では240Hz、360Hzといったハイリフレッシュレートが主流だが、本機は一般的なモニターと同じ60Hzまでの対応となる。
応答速度は0.1msとされており、液晶パネルでは実現し得ない高速性能であることを示している。またコントラスト比も1,000,000:1と極めて高い。残像感がなく明暗が締まった美しい映像を取るか、高いリフレッシュレートを求めるかというのが、液晶パネルを採用するゲーミングモニターとの比較基準の1つとなる。
入力端子はHDMI 2.0×2、DisplayPort 1.4×1、USB 3.0 Type-C×1と計4系統。PCだけでなく、ゲーム機など複数の機器を接続して切り替えて利用できる。サウンド関連は、2W×2の内蔵スピーカーに加え、ヘッドフォン端子もあるので、スピーカーから音を出したくない時にも安心だ。
2基のUSB 3.0 Type-A端子は、PCとUSB Type-Cで接続している際にUSBハブとして機能する(USB Type-Cがアップストリーム接続を兼ねる)。
具体的な使用例としては、あらかじめ本機のUSBポートにマウスとキーボードを接続しておけば、ノートPCをUSB Type-C経由で接続するだけで、モニター出力と同時にすぐに外付けのマウスとキーボードで操作できるようになる。

▲入力端子は背面に下向きで配置されている
「AKRacing OL2701」の特徴としてもう1つ、モニターのみで3.52kgと軽量な点も注目に値する。これは液晶パネルを採用した製品に比べてかなり軽量だ。
例えば、筆者が所有している27型4K液晶モニターは比較的薄型軽量のモデルだが、それでも4.6kgある。モニターの設置や移動はそれなりに力仕事なので、これだけ軽いとありがたい。
100×100mmのVESAマウントにも対応するので、壁掛けやモニターアームでの利用にも対応できる。ただ、モニターアームによってはむしろ、軽すぎることが問題になる可能性もあるので、アームを使う際には対応重量は要確認だ。

▲本体とスタンドの接合部は100×100mmのVESAマウントと共用。背面上部には「AKRacing」のロゴがあり、検証機のスタンド部はシルバーだった
圧倒的なコントラストと発色! ただただ美しい
実機は簡単な組み立てが必要。モニターとスタンドのアーム部と土台部の3つがあり、モニターの4つのネジ穴(=VESAマウント)にアーム部を固定した後、土台部を接続するだけでいい。モニターが軽量なおかげで、男性の筆者は1人で楽に作業を進められた。土台は長方形で、幅28cm、奥行き23cmとそれなりに場所を取る。
モニターは26.7インチで、外枠が2cmほどある。最近の狭額縁液晶に比べると、若干サイズは大きくなる。ただ額縁部分はヘアライン加工され、最外周はシルバーで囲われており、高級感もある。

▲今時のモニターにしては外枠はやや広め
高さ調整は最大120mmとかなり調整幅が広い。チルトやスイベルの角度もつけられ、位置調整機能としては十分と言える。

▲モニターを一番高くしたところと低くしたところ。ピボット(回転)機能はない
さて、気になる画質を見ていこう。電源を入れてすぐ感じるのは、圧倒的なコントラストの高さだ。
Windowsのデスクトップ画面を黒単色の背景で表示すると、電源オフ時とほぼ同じ暗さのままに見えてしまうほど。液晶パネルだとこうはいかず、黒部分でも電源オフ時よりほのかに明るく、違いがわかるものだ。
発色も素晴らしい。赤、緑、青のどの色も濃厚で、ゲームのグラフィックは細部までメリハリがあるし、写真などを表示した際にも自然な色味が再現されている。コントラストの高さも相まって、RGB印刷方式のOLEDパネルの良さがはっきりと感じられる。
パネル表面はノングレア(非光沢)処理されているにもかかわらず、黒の深さと色の鮮やかさのせいで、たびたび脳がグレアパネルと勘違いしてしまい、「ノングレアだよね?」と照明の反射光をのぞき込んでしまったほどだった。
さらに、視野角も極めて広い。スペックシートでは上下左右178度と、一般的なIPS液晶パネルと同等の数値なのだが、実物はほぼ真横の角度から見ても全く違和感がないほどで、ここも液晶より優れていると感じられる。

▲コントラストの高さは液晶とは異次元のレベル。発色も極めて良好

▲視野角はどこまで角度をつけても違和感がない
サウンドはモニター底面の左右にある2基のスピーカーから再生される。音質は人の声の音域はよく通るものの、低音はかなり弱めだが、2Wというサイズからすれば一般的なレベルだ。ステレオ感はあるので、ゲームの音を情報として取る分には不足はない。よりいい音で聴きたいなら好みのスピーカーを用意しよう。
ちなみに、音量設定は0から100までだが、0(ミュート)から1にした時の音量変化が大きめなので、小さい音にしたければPCの出力側で音量を絞るといい。
本体の設定操作のインターフェイスは、モニターに向かって右側の裏面にあるボタンで行う方式。5個のボタンが縦に並んでおり、上から順に、①設定呼び出し/決定、②音量/上操作、③画面モード切替/下操作、④入力切替/キャンセル、⑤電源、となっている。すべてのボタンが同じ大きさで並んでいるため、どのボタンをさわっているのかすぐにわからないのが難点といえば難点ではある。

▲操作は背面のボタンを使う。ボタンサイズ的には押し間違えることはない
設定できる項目は一般的なPC用モニターと同様。ここで特筆すべきは、明るさ設定の範囲だ。明るさを0にすると相当暗くなるので、モニターを暗めにして使いたい用途には非常にありがたい。また明るくした場合の光量はまぶしいほどで、設定幅が非常に広い。
映像の明暗差を近づけて自然な色を再現するHDR(ハイダイナミックレンジ)入力にも対応(USB Type-C接続を除く)。HDRの映像を入力すると、自動で明るさ100の最大値に設定される。この設定は他のモニターでも同様の挙動だ。

▲設定項目はシンプル。明るさ調整の幅はとても広い
有機ELならではの高速な応答速度
「AKRacing OL2701」が従来の液晶モニターとは一線を画した画質を持つことは間違いない。ただ、ゲーミングモニターとして重要な点は、やはり遅延関連だろう。パネルの応答速度と、信号入力から映像表示までの表示遅延の両方を確認してみる。
テストにはフリーソフトの「LCD Delay Checker」を用いて、筆者所有のノートPC(TN液晶パネル/フルHD)の画面をミラーリングで出力し、双方を4,000分の1秒の高速シャッターで撮影した。
まず応答速度について。ノートPCのモニターでは、表示している数字より1つ前の数字が残像として見えるのに対し、「AKRacing OL2701」の映像は残像が一切なく、ピタッと止まった絵になっている。

▲下のノートPCの画面ではタイムカウントがブレて見えるが、上の「AKRacing OL2701」は全くブレがない
カラーバーが移動する表示モードでは、ノートPCのモニターは色が変化している部分がグラデーションのように見えるのに対し、本機では表示更新部分の黒線をまたいで、上下ともにグラデーションが一切見えない。2つのテストのいずれも、本機の応答速度が極めて高速である証拠を示している。

▲下のノートPCは色変化がグラデーションのように見えるが、上の「AKRacing OL2701」は境目がくっきりしている
一方、表示遅延はどうか。画面に表示されているタイムカウントを比較すると、ノートPCの方が「08345」、「AKRacing OL2701」が「08343」と、常に2フレームほどノートPCの方が早く進んでいる。もしかすると解像度の違いが問題かと思い、別の4Kモニターを接続してクローン表示してみたが、やはり液晶モニターの方が2フレームほど早かった。

▲4Kモニター同士でも比較。やはり「AKRacing OL2701」(右)の方が遅れている
つまり本機は、液晶モニターに比べて応答速度は圧倒的に速いが、表示遅延は2〜3フレーム程度はある。
もっともOLEDモニターは焼き付き防止処理のためにあえて表示遅延を持たせた製品が多く、本機も例外ではない。メーカーによれば、有機ELパネルの高画質を長期にわたって安心して利用できるように、ピクセル単位で輝度を制御することによる焼き付き低減機能を搭載しているという。
ゲーミングブランドの枠を超えて、普段使いもクリエイティブも快適に
「AKRacing OL2701」を総評すると、映像の美しさは全く文句の付けどころがない。デザインやインターフェイスは保守的でオーソドックスにも感じられるが、RGB印刷方式のOLEDパネルが持つ映像美があれば、華美な演出をする必要もないと考えるのも当然かもしれない。
普段使いではウェブブラウザーなどでのスクロール表示がとてもキビキビしていて、応答速度の速さが効いている。発色の良さやコントラストの高さも素晴らしく、本機を見てから普段使っている液晶に戻ると、これまで満足できていた画質の落ち幅にがっくりしてしまうほどだ。色域の広さを考えても、グラフィック制作や映像編集といったクリエイティブ向けに使っても何ら問題ないだろう。
唯一の難点を挙げるとすれば、表示遅延の大きさだが、1フレーム単位を競うようなFPSや対戦格闘ゲームには、やはりeスポーツに特化したゲーミングモニターを選ぶべきであり、OLEDの映像美を兼ねたいというのはないものねだりというものだ。
逆に、美しいグラフィックで楽しみたいMMO RPGやRPG、アクションアドベンチャーのようなゲームであれば、色再現性の部分で、これまでにない最高のゲーム体験が約束されている。
そして重要なことは、本機の価値は性能だけに留まるものではないということだ。
JOLED製のRGB印刷方式のOLEDパネルを採用した製品は、極めて数が少なく入手も困難で、価格も非常に高価。税込29万8000円という価格も、一般的なモニターとして考えると高価に感じられるが、新型コロナと半導体不足の影響も続いている現状では、必要とするユーザーが欲しいと思った時に購入できる製品があるというだけで大きな価値がある。
加えて、本機はAKRacingブランドにとって新たな挑戦の第一歩となる製品でもある。その意味で、価格や性能で他社と競うような中途半端な製品であるはずはない。AKRacingとすれば、新たな市場に打って出るなら、強烈なインパクトで一撃お見舞いしてやろうといったところだろう。
ゲーミングチェア業界だけでなく、スポーツ分野やテレビ業界など、ゲームにとらわれないブランドの広がりを見せているAKRacing。今後さらにジャンルが広がっていくとしても、そのたびに他社を圧倒する製品を出してくるのではないかと期待せざるを得ず、見事な戦略と言える。

▲映像の美しさを最優先にするなら、用途を問わず「AKRacing OL2701」を選ぶ価値が大いにある
AKRacing
https://www.akracing.jp/
「AKRacing OL2701」商品情報ページ
https://www.akracing.jp/products/detail/25
「AKRacing OL2701」Amazon商品ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/B0B1TWX8QT
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- 【本日新色発売!】SteelSeriesのゲーミングキーボードにホワイトカラーモデル「Apex Pro TKL Gen3 White」、「Apex 3 TKL White」が登場!
- ゲーミングデバイスブランドSteelSeriesのゲーミングキーボード「Apex」シリーズより、新色ホワイトモデル2機種「Apex Pro TKL Gen3 White」、「Apex 3 TKL White」が4月4日(金)より発売。<以下、ニュースリリースより>Apex Pro Gen3シリーズより60%サイズ「Apex Pro Mini Gen3」も同時発売 GNグループが展開するゲーミングデバイスブランド「SteelSeries」(GNグループ本社:コペンハーゲン・デンマーク、以下SteelSeries)は、世界最速キーボード「Apex Pro Gen 3」シリーズとIP32の防水防塵性を備えたエントリーモデル「Apex 3 TKL」より新色ホワイトの「Apex Pro TKL Gen3 White」と「Apex 3 TKL White」を、さらに「Apex Pro Gen 3」シリーズより新たに60%サイズ「Apex Pro Mini Gen3」を、2025年4月4日(金)より全国の家電量販店、およびAmazon.co.jp、楽天市場にて順次販売いたします。Apex Pro TKL Gen3 White Apex 3 TKL White Apex Pro Mini Gen3 新色ホワイトがキーボード「Apex Pro TKL Gen3 White」と「Apex 3 TKL White」に採用され、デスク環境をホワイトに統一されたい方や、すっきりさせたい方におすすめのモデルです。ホワイトキーボードはRGBバックライト機能と組み合わせると、より見た目が映えやすくなる点も魅力の一つです。 Apex ProシリーズのGen3(第三世代)は、世界最速キーボードの技術を継承しながら最新のOmniPoint 3.0スイッチと新しく生まれ変わったスイッチ用スタビライザー、および三層構造の新しい防音設計搭載により、より正確でスムーズな極上のキータッチを実現しゲームプレーヤーに圧倒的な優位性をもたらしたキーボードです。Apex Proシリーズならではの機能(*)、「Actuation Point(アクチュエーションポイント)」、「Rapid Trigger(ラピッドトリガー)」、「Rapid Tap(ラピッドタップ)」、「Protection Mode(プロテクションモード)」、「GG QuickSet(GGクイックセット)」などがすべて利用できるため、勝つためのキーボードとしてあらゆるゲーマーを支えます。 また、「Apex 3」シリーズは、IP32の防水防滴搭載で、不意な飲み物や液体による故障を防ぐほか、静音スイッチ「Whisper-Quiet Switch」採用で、2000万回以上一貫したパフォーマンスを保証する優れた耐久性と、低フリクションで高い静音性を実現し、エントリーモデルながらもプロでも使い慣れている操作感で、効率的な動きを実現します。<参考価格> Apex Pro TKL Gen3 White(日本語配列・英字配列):45,530円(税込) Apex 3 TKL White(日本語配列・英字配列):10,970円(税込) Apex Pro Mini Gen3(日本語配列・英字配列):41,640円(税込)<発売日> 発売日:2025年4月4日(金)<販売URL> Apex Pro TKL Gen3 White(日本語配列): https://www.amazon.co.jp/dp/B0DX6GF62K Apex Pro TKL Gen3 White(英字配列): https://www.amazon.co.jp/dp/B0DW9J8CTM Apex Pro Mini Gen 3(日本語配列): https://www.amazon.co.jp/dp/B0DX63J9PC Apex Pro Mini Gen 3(英字配列): https://www.amazon.co.jp/dp/B0DWFSLF8R Apex 3 TKL White(日本語配列): https://www.amazon.co.jp/dp/B0DX6BMPG9 Apex 3 TKL White(英字配列): https://www.amazon.co.jp/dp/B0DX6V74WK Apex Pro Gen3シリーズ 製品特徴 【最新の「OmniPoint3.0スイッチ」搭載で、より正確でスムーズな極上のキータッチを実現】 キーのぐらつきを無くすために設計をいちから見直し、新しいく開発されたOmniPoint3.0スイッチを採用。素早いキータッチでもより正確にセンサーが反応します。また、スムーズかつ心地よいタイピング音を実現するため、工場出荷時にキーごとに潤滑剤を施し、金属音をおさえたなめらかなキータッチを可能としました。【新しく生まれ変わったスイッチ用スタビライザー、および三層構造の新しい防音設計】 キーの安定性を向上する新しいスタビライザーを採用し、主にスペースキーやシフトキーなどの大きなキーのぐらつきを劇的に改善し、スタビライザーの潤滑剤処理を見直すことで、キー全体のタイピング音を向上します。 また、機能の異なる3つのレイヤーによる新しい防音設計により、余分なタイピング音を軽減します。スイッチ基盤の上に配置された1層目は振動と金属音を軽減し、スイッチ基盤下部にある2層目が柔らかいキータッチとともに満足のいく深いタイプ音を実現します。さらに最下部に設置された密度の高いシリコン素材の3層目は、キーボードの空間を埋め、音を吸収することで心地よく深いタイプ音を実感していただけます。【人気の「Rapid Tap(ラピッドタップ)」、「Rapid Trigger(ラピッドトリガー」搭載(*)】 キャラクターをより素早くコントロールできるRapid Tapを搭載。また、キーのキャンセルを好みの位置でキー毎に設定可能な人気のRapid Triggerにも対応しております。【Protection Mode(プロテクションモード)(*)でタイピングミスを防止】 偶発的な 「タイピングミス」から解放されます。このモードは、選択した周囲のキーの感度を下げることで、誤ってキーを押してしまうことを防ぎます。【「GG QuickSet(GGクイックセット)」(*)より、人気のゲーム毎に用意された各種プリセット搭載】 アクチュエーションレベル、キーバインド、ラピッドトリガーのオンオフ、マクロおよびRGBライティングなど、各ゲームに最適な設定をご用意。SteelSeries GGソフトウェアより対象のゲームを選ぶだけで、プレーしやすい状態にキーボードを設定可能です。 (*)最新のGGソフトウェアアップデートにより、「Rapid Tap(ラピッドタップ)」、「Protection Mode(プロテクションモード)」、「GG QuickSet(GGクイックセット)」は、Apex Proシリーズ全モデルにも実装可能です。Apex 3 TKL製品特徴 【コンパクトサイズで高速な動作を実現】 テンキーレスモデルはプロでも使い慣れている操作感で、効率的な動きを実現。【静音スイッチWhisper-Quiet Switch採用】 2,000万回以上一貫したパフォーマンスを保証する優れた耐久性と、低フリクションで高い静音性を実現。【IP32の防滴性能搭載】 IP32基準採用で不意な飲み物や液体による故障を防ぎます。【マルチメディアコントロール付き】 専用のメディアキーとクリッカブルメタルローラーで、オーディオの音量をキーボード上で調整することが可能です。【8ゾーンRGBイルミネーション設定可能】 カスタマイズ可能な8ゾーンRGBイルミネーションがゲームとDiscordなどにもエフェクト設定が可能です。SteelSeriesについて 「SteelSeries(スティールシリーズ)」は、2001 年にデンマーク・コペンハーゲンで創業された、品質、技術、機能性にフォーカスするゲーミングギアブランドです。創業当時に発表した業界初ゲーミングマウスパッドはじめ、ヘッドセット、キーボード、マウスを主要製品として展開し、「FOR GLORY」をモットーに、一般ユーザーからプロゲーマーまで、さまざまなゲームレベルのパフォーマンス向上および、競技勝利に向けて製品開発を行っています。また、eスポーツ業界へのイノベーションを数多く実現し、2002年に業界初eスポーツ選手とのコラボレーションや、eスポーツイベントへのスポンサー就任、さらに2004年以降に業界初ゲーミングヘッドセット業界初メカニカルゲーミングキーボードの発表など、さまざまな業界初を成し遂げており、これからもeスポーツ文化へのサポート活動を積極的に行って参ります。 ◎SteelSeries公式サイト:https://jp.steelseries.com ◎SteelSeries Japan公式Xアカウント:https://x.com/SteelSeriesJP
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- 【70万円弱のハイスペックモデルも!】ASUSからRTX™ 50シリーズ採用のフルタワーゲーミングデスクトップPC「ROG G700」が発売
- ASUSのゲーミングブランドROGより、GPUにRTX™ 50シリーズを採用したフルタワーゲーミングデスクトップPC「ROG G700」が発表。4月初旬より予約開始予定だ。参考価格はNVIDIA® GeForce RTX™ 5070 Ti採用モデルが499,800円、NVIDIA® GeForce RTX™ 5080採用モデルが698,000円。<以下、ニュースリリースより>ROG G700 レジェンド君臨。 ASUS JAPAN株式会社は、ASUSのゲーミングブランド「Republic of Gamers(ROG)」より、圧倒的なグラフィックパフォーマンスを誇る新しいGPU、NVIDIA® GeForce RTX™ 5080、または、NVIDIA® GeForce RTX™ 5070 Tiを搭載した、ハイエンドゲーミングデスクトップPC「ROG G700」を1製品計2モデル発表いたしました。4月初旬より予約開始予定、4月下旬以降順次発売予定となります。「ROG G700」シリーズは、インテル® Core™ Ultra 9 プロセッサー 285Kまたはインテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 265KFと、NVIDIA® GeForce RTX™ 5080またはNVIDIA® GeForce RTX™ 5070 Tiを搭載し、ゲーマーに最適な圧倒的なパフォーマンスを実現しています。ROGゲーミングデスクトップPCデザインを一新し、透明度の異なるガラスパネルをフロントとサイドに採用しています。またASUS Aura SyncによりRGBライトをカスタマイズすることができ、より高い没入感でゲームをプレーできます。 本製品の予約/発売を記念して、公式オンラインストア「ASUS Store」にて「ROG G700」シリーズを購入いただくと先着で「モンスターハンターワイルズ(通常版 / Steam版)」のゲームコードがもらえるキャンペーンを実施いたします。※ご購入先着順にて、別途メールにてゲームコードをご連絡させていただきます。ROG G700(ブラック) 製品スペックの概要と発売日および価格 ROG G700ROG G700製品詳細ページASUS Store製品ページASUS Store「ROG G700」商品ページすべてがプレミアムな58LのフルタワーROGゲーミングデスクトップPC誕生 ROG G700は、ASUSおよびROGのコンポーネントで構成されています。マザーボードには「ASUS B860M MAX GAMING AX」を搭載しており、CPUにはインテル® Core™ Ultra 9プロセッサー 285K、または、インテル® Core™ Ultra 7プロセッサー 265KFを搭載し、高いゲームパフォーマンスを保ったまま、同時にストリーミングやボイスチャットなどが快適に行えます。GPUにはASUS PRIMEシリーズのNVIDIA® GeForce RTX™ 5080、または、NVIDIA® GeForce RTX™ 5070 Tiを搭載し、さまざまなAAAゲームタイトルに対して高いパフォーマンスを発揮します。 新しいROGゲーミングデスクトップPCデザイン フロントパネルとサイドパネルの両方にガラスを採用した初の ROGゲーミングデスクトップPCです。フロントパネルには特徴的な ROG Slash と ROG Eyeがどちらも目立つように配置されています。シャーシには、フレームとガラスの間にシームレスな隙間があり、より高級感のある外観になっています。サイドパネルの透明度が増したため、内部構造を遮ることなく見ることができます。ASUS Aura Syncにも対応しており、自分好みのライティングを行うことができます。圧倒的なハイパフォーマンスを生み出す強力なエアフロー搭載 高性能CPUとGPUの性能を引き出すために、クアッドシャーシシステムを取り入れています。フロントパネル部分に設置された3つのファンは、側面のスリット部分から吸気し、CPU、GPU、内部全体の冷却を行います。底面部分に設置された1つのファンは、電源部分の冷却をし、背面に設置されたファンから排熱を行います。CPUには液体冷却装置を搭載し、ラジエーターに取り付けられた2つのファンから上部へ排熱し、効率の良い冷却を実施することで、パフォーマンスを向上させ、長時間でも快適なゲームプレーを楽しめます。充実のインターフェースを搭載 快適なゲーム環境に欠かせないインターフェースを備えています。背面のグラフィックスカードにHDMI ポート×1、DisplayPort×3を搭載し、上部にはUSB3.2 (Type-A/Gen1) ×2、USB3.2 (Type-C/Gen1) ×1を搭載、背面にはUSB3.2 (Type-A/Gen2) ×1、USB3.2 (Type-C/Gen2x2) ×1、USB3.2 (Type-A/Gen1)×4、USB2.0 (Type-A)×4を搭載しているため、あらゆるゲーミングデバイスや周辺機器を接続することが可能です。ツールレスで簡単にアップグレードやメンテナンスが可能 サイドパネルはツールレスで取り外すことができ、ストレージの追加やクリーニングメンテナンスなど、簡単に実施することができるようになりました。上部と底面にはアンチダストフィルターが装備されており、簡単に取り外しができ、メンテナンスが可能のため、常にきれいな状態を保つことも可能です。※部位の増設/交換した際の動作を保証するものではありません。増設/交換の際は、お客様自身の責任において実施いただけますようお願いします。増設/交換に伴う破損に対してもASUSのあんしん保証 (日本国内保証・要登録) がご利用いただけます。詳しくはASUSのあんしん保証サイト (https://asus-event.com/anshin/) をご確認ください。安定したネットワーク接続 ROG G700シリーズはWi-Fi 6での無線LAN接続と、高速な2.5G対応の有線LAN接続の両方に対応しており、回線速度が重要なFPSをオンラインでプレーしても、高速でラグの少ないネットワーク接続ができます。PC Game Pass (3カ月利用権) が付属 最新のゲームタイトルをプレーすることができるサブスクリプションサービス「Xbox Game Pass」の「PC Game Pass (3カ月利用権)」が付属しており、Windowsの初期設定後、180日以内に有効化することで、最新のタイトルらレトロなタイトルで、数百を超えるゲームタイトルを体験することができます。 ※Windowsの初期設定後、180日以内に有効化が必要です。使用開始には支払い情報の入力が必要です。18歳以上の方のみご利用いただけます。無料での利用期間終了後も継続して使用される場合は、月額の支払いが必要になります。詳細はマイクロソフト社のPC Game Passに関するサイト(https://www.xbox.com/ja-JP/xbox-game-pass/pc-game-pass)をご確認ください。故障原因に関係なく修理を受けられる「ASUSのあんしん保証」サービスに対応 通常の故障だけでなく、落下による故障や水没による故障、災害による故障、さらにはコンピュータウイルスによる故障まで、あらゆる故障に対応する「ASUSのあんしん保証」サービスに対応しています。無料サービスと有料サービスと法人向けサービスがあり、それぞれサービスの有効期間や対応回数、故障時の負担金などが異なります。詳細はASUSのあんしん保証Webサイトをご覧ください。
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- 【200Hz+0.5ms】MSIからRapid IPSを採用した応答速度に優れた2万円台ゲーミングモニター「MAG 255F E20」が発売中
- MSIから従来のIPSパネルより応答速度が4倍になったRapid IPS採用のゲーミングモニター「MAG 255F E20」が発売中。参考価格は24,800円。24.5インチのFHD解像度で、リフレッシュレートは200Hzとなっている。また、よりコンパクトサイズの「MAG 244F」も発売される。参考価格は22,800円。<以下、ニュースリリースより>MAG 255F E20 この度、エムエスアイコンピュータージャパン株式会社は2025年3月28日(金)より、ゲーミングモニターの新モデルを発売いたします。高いゲーミング性能を誇る『MAG』シリーズから、プロゲーマーにも人気の24.5インチ、RAPID IPSパネル、フルHD(1,920 × 1,080)解像度、リフレッシュレート200Hz、応答速度0.5ms(GTG、最小値)の「MAG 255F E20」、同スペックで一回りコンパクトな23.8インチサイズの「MAG 244F」、が新たにラインアップに加わります。 「MAG 255F E20」はプロゲーマーも愛用する24.5インチ、「MAG 244F」は一回りコンパクトな23.8インチサイズで、どちらもフルHD(1,920 × 1,080)・200Hz・0.5msの高いゲーミング性能で、競技性の高いゲームタイトルのプレーに最適なモデルです。パネルには高画質と高速応答を両立したRAPID IPSパネルで美しい映像とゲーミング性能を両立しています。黒挿入機能であるアンチモーションブラー、映像シーンに合わせて画面の明るさ・コントラスト・彩度を自動で調整するAIビジョン、リアルな映像表現が可能なHDR、Adaptive-Sync、次世代家庭用ゲームでの1080p/120Hz表示に対応し、ストレスフリーでゲームプレーを楽しむことができます。また、モニターアームなどに取り付け可能なVESA規格にも対応しています。項目内容製品名 MAG 255F E20 EANコード 4711377288651 発売日 2025年3月28日 (金) より発売開始 販売価格 24,800円前後 販売先 Amazon 画面サイズ 24.5インチ アスペクト比 16:9 解像度 フルHD (1,920 x 1,080) 最大リフレッシュレート 200Hz 応答速度 0.5ms (GTG, 最小値) パネル駆動方式 RAPID IPS 表示エリア (H x V) 0.2832 x 0.2802 (mm) 色域 sRGB/フル・90%DCI-P3/フル・79% 最大表示色 約10億7,300万色 視野角 178° (H) / 178° (V) パネル表面湾曲率 — 最大輝度 300 コントラスト比 1,000 : 1 消費電力 使用時 18W / スタンバイ時 0.5W 入力端子 HDMI 2.0b x 2DisplayPort 1.2a x 1ヘッドホン出力 x 1 本体サイズ (W x D x H) 約558 x 221 x 419 (mm) 本体重量 約3.24kg 電源アダプタ 電源内蔵型 電源入力 100 ~ 240V, 50 / 60Hz 走査周波数 19.42 ~ 31.41 KHz (H) / 48 ~ 200 Hz (V) 上下角度調整 -5° ~ 20° 高さ調整 — 左右角度調整 (スイベル) — 画面回転 (ピボット) — 映像端子 : DP : 1,920 x 1,080 / 200HzHDMI : 1,920 x 1,080 / 200Hz 製品梱包サイズ (W x D x H) 650 x 145 x 443 (mm) 製品梱包重量 約6kg 製品保証期間 製品本体保証/パネル保証 : お買い上げ日より3年間 付属品 HDMIケーブル x 1電源ケーブル x 1クイックスタートガイド x 1 対応機能 アンチフリッカー、アンチモーションブラー、ナイトビジョン、ブルーライトカット、ALエンジン、Adaptive-Sync、HDR、VESA100 ■MAG 255F E20製品ページhttps://jp.msi.com/Monitor/MAG-255F-E20MAG 244F 項目内容製品名 MAG 244F EANコード 4711377288620 発売日 2025年4月上旬より順次発売開始 販売価格 22,800円前後 販売先 Amazon 画面サイズ 23.8インチ アスペクト比 16:9 解像度 フルHD (1,920 x 1,080) 最大リフレッシュレート 200Hz 応答速度 0.5ms (GTG, 最小値) パネル駆動方式 RAPID IPS 表示エリア (H x V) 0.2745 x 0.2745 (mm) 色域 sRGB/フル・99%DCI-P3/フル・96% 最大表示色 約10億7,300万色 視野角 178° (H) / 178° (V) パネル表面湾曲率 — 最大輝度 300 コントラスト比 1,000 : 1 消費電力 使用時 17W / スタンバイ時 0.5W 入力端子 HDMI 2.0b x 1DisplayPort 1.2a x 1ヘッドホン出力 x 1 本体サイズ (W x D x H) 約542 x 221 x 399 (mm) 本体重量 約2.88kg 電源アダプタ 36W ACアダプタ 電源入力 100 ~ 240V, 50 / 60Hz 走査周波数 54.9 ~ 220.18 KHz (H) / 48 ~ 200 Hz (V) 上下角度調整 -5° ~ 20° 高さ調整 — 左右角度調整 (スイベル) — 画面回転 (ピボット) — 映像端子 : DP : 1,920 x 1,080 / 200HzHDMI : 1,920 x 1,080 / 200Hz 製品梱包サイズ (W x D x H) 615 x 138 x 418 (mm) 製品梱包重量 約6kg 製品保証期間 製品本体保証/パネル保証 : お買い上げ日より3年間 付属品 HDMIケーブル x 1電源ケーブル x 1ACアダプタ x 1クイックスタートガイド x 1 対応機能 アンチフリッカー、アンチモーションブラー、ナイトビジョン、ブルーライトカット、ALエンジン、Adaptive-Sync、HDR、VESA100 ■MAG 244F製品ページhttps://jp.msi.com/Monitor/MAG-244FMSIについて MSIは世界を牽引するゲーミングブランドとして、ゲーミング業界とeSports業界から最も信頼されているPCメーカーです。日本全国の各販売店でPC本体、PCパーツ、PC周辺機器をユーザーの皆様がご購入できるよう展開を行っており、特にゲーミングノートPCやゲーミングモニターといったゲーミング製品、また、グラフィックスカードやマザーボードといったPCパーツで多数ご好評をいただいております。最先端の革新的なテクノロジー、最高のパフォーマンス、最高のユーザーエクスペリエンスを実現するPC、PC周辺機器をユーザーの皆様へ提供することをMSIのミッションとし邁進しています●All rights of the technical, pictures, text and other content published in this press release are reserved. Contents are subject to changes without prior notice.