昨年大成功で幕を閉じた「クロスライン—ボクらは違いと旅をする—」の第二弾が、2023年9月2日(土)〜3日(日)、栃木県「モビリティリゾートもてぎ」で開催された。その名も「クロスライン—ボクらは違いと旅をする—SEASON2」(以下、クロスライン2)。
株式会社ePARAが、トヨタ・モビリティ基金の「Make a Move PROJECT」での採択を受けて実施する実証実験だ。
シーズン2となる「クロスライン2」は、「障害の有無に関係なく、誰もがレーサーになれる社会を目指し、より多くの人にモータースポーツの魅力を知ってもらう」という目的で実施され、今回は大きく分けてふたつのプロジェクトが同時進行した。
ひとつは市販の四輪車両に改造を施した車両で勝敗を争うスーパー耐久(S耐)と併走するバーチャルレースを実施する「クロスラインレース」。
もうひとつは筑波技術大学と連携して、視覚障害者および車椅子ユーザーが実証協力を実施する「クロスラインミニツアー」だ。
今回は、リアルプロレーサーも参戦した「クロスラインレース」の様子と、実際に「クロスラインレース」に参加した選手の声をお届けしよう。
「クロスラインレース」の使用タイトルは『iRacing』で、使用するコースは「モビリティリゾートもてぎ」のロードコース。そして会場は栃木県「モビリティリゾートもてぎ」のロードコースの目の前にあるVIPルーム。
つまりリアルの会場で、リアルのS耐と同じ時間に、同じ気温・天気を設定するという、限りなくリアルに近づけたレースなのだ。もちろんタイヤ交換や給油などのピットストップもゲーム内で行う。
90分間走り続け、コースを何周走れるかを競う。


そんな「クロスラインレース」に出場するチームは4チーム(選手名の順番は実際にコースを走る順番)。
■チーム「リアルレーサーズ」
リアルレースで活躍するプロ選手3名(岩澤優吾、塩津佑介、塚本ナナミ)
■チーム「KDDI」
ePARAのファン代表の3名(伊藤悟、成嶌和樹、湯野康隆)
■チーム「テクノツール」
肢体不自由な車椅子ユーザーを中心に構成された3名(長屋宏和、石水可夢偉、干場慎也)で構成されたチーム。なかには元F3ドライバー(長屋宏和)や、eスポーツ選手権2023 U-18の部で準優勝の実力を持つ選手(石水可夢偉)も出場
■Racing Fortia
バリアフリーeモータースポーツチーム。視覚障害を持ついちほまれ選手、サルコイドーシス当事者のabckai選手、発達障害でありながらeスポーツ選手権2023 一般の部で優勝経験がある石水優夢選手で構成されている
なんといってもリアルプロレーサーがeモータースポーツでどのようなポテンシャルを見せてくれるのか——。また障害当事者のシムレーサーがどれだけリアルプロレーサーに立ち向かえるのかが見どころ。

KDDIの思わぬスピンから開幕した「クロスラインレース」本戦。前半は終始Racing Fortiaがリード。そのトップをピッタリとマークしているのがリアルレーサーズだ。少し後れを取ってテクノツール、KDDIが後を追いかける展開に。


ピットストップを経て、第二走者へと続くも依然Racing Fortiaが先頭をリード。テクノツール、リアルレーサーズ、KDDIと続き、リアルレーサーズは順位を落とす。実は選手交代時のログイン設定でトラブルがあり、2分ほど後れを取ってしまったのが原因だった。こういったエラーはeモータースポーツならではともいえる。

2回目のヒットストップを経て、レースはいよいよ終盤へ。順位こそ変わらないものの、序盤のスピンで後れを取っていたKDDIの湯野康隆選手が、1周2分17秒台と、第三走者の中で最も早いペースの走りを見せる。


レース結果は以下の通り。()内はベストラップ
1位:Racing Fortia(2分15秒26)
2位:テクノツール(2分16秒18周)
3位:リアルレーサーズ(2分15秒10)
4位:KDDI(2分17秒87)
トラブルにより3位の結果になったリアルレーサーズだが、ベストラップを見るとRacing Fortiaを抜いて1位をマーク。なお、ベストラップを獲得した選手は第一走者の岩澤優吾選手。eモータースポーツでもリアルプロレーサーのポテンシャルの高さを感じる結果となった。
最後に「クロスライン」に参加した選手に突撃インタビューを実施。リアルレースとシミュレーションレースとの違いやeモータースポーツの可能性についておうかがいした。

——まずはレースを終えた率直な感想をお聞かせください。
岩澤優吾選手(以下、岩澤):レースの前に2周だけ走らせてもらったんですけど、レーシングシミュレーターにはレーシングシミュレーターの難しさはあるなと感じました。今回eモータースポーツ選手の石水選手と一緒に走って、とても学びになったレースでした。
——実車との違いや難しさはありましたか?
岩澤:一番大きな違いはGを感じないことですね。僕の場合、実車ではハンドルだけでなく全身で車の動きや滑りやすさを感じてレースをしているんですが、レーシングシミュレーターだと全身で感じることはできず、ハンドルだけでタイヤのグリップ感を感じ取らなければならない部分が難しかったです。
——なるほど。それでもベストラップを出すほどの腕前でしたよね。今回20分くらい走ったと思いますが、どのようにしてその難しさを攻略していきましたか?
岩澤:石水選手の後ろにつかせてもらって、ライン取りとかブレーキポイントを参考にさせてもらいました。
——今回、さまざまな障害がある方と同じレースで走ったことで、eモータースポーツに対して可能性は感じましたか。
岩澤:実車ではハンディキャップがあっても、eモータースポーツならばハンディキャップを感じずに挑戦できると感じました。誰もがチャレンジできるのがeモータースポーツの魅力だと思いますね。
——ありがとうございました!

——まずはレースを終えた率直な感想をお聞かせください。
塩津佑介選手(以下、塩津):このようなイベントは初めてだったんですけど、(運転補助装置を使った)ハンドドライブの方と一緒にレースして「これこそバリアフリー」だという体験ができて、とてもいい2日間を過ごせました。
先ほど、実際にハンドドライブで運転させてもらったのですが、肩の筋肉がめちゃめちゃ必要で「これでコースを20分間運転し続けるなんてすごいな」とも感じました。
このような体験ができたのも良かったですし、同じレギュレーションで戦うことができたのも楽しかったですね。
——実際のレースとの違いを教えてください。
塩津:レーシングシミュレーターはGを再現することができません。普段、僕らも練習にレーシングシミュレーターを取り入れていますが、Gではなくステアリングのインフォメーション(路面の振動)や、モニターで車が滑ったとか滑っていないとかを判断する力を向上させています。
そうすることで、実車でもそういった情報を敏感に察知することができるようになるので、これからもトレーニングでどんどん取り入れていきたいと思っています。
——さまざまなeスポーツの競技がある中、リアルレースとeモータースポーツはより親和性が高いと感じています。実際のリアルプロレーサーから見てどのように感じますか。
塩津:実際にeモータースポーツの世界からリアルなレーシングドライバーも誕生していますし、逆にレーシングドライバーの立場から、eモータースポーツの競技に参加することも増えてくると思います。今後、もっとeモータースポーツの分野は伸びてくるんじゃないかなと感じます。
——最後にファンに向けてひとことお願いします!
塩津:いつも応援ありがとうございます。
今回のレースや動画を通じて僕を知ってくれた方もいらっしゃると思いますが、僕はSUPER GTとか、スーパー耐久などにも出場しているので、そちらの応援も
応援よろしくお願いします!
——ありがとうございました!

——試合おつかれさまでした。ファンチームという異色なチームで参戦されていましたが、なぜファンチームとしてレースに参加することになったのでしょうか。
伊藤悟選手(以下、伊藤):KDDIでは、ブレインテックという脳科学を活用した研究開発をしています。僕らはそのブレインテックを通じて、本当はリアルレーサーになりたいんだけど、さまざまな理由でそこまで踏み込めないといった人々に挑戦できるきっかけを作りたいと思っています。
ePARAさんの「障害のある方でも平等にチャンスがある」というコンセプトに通じるものを感じて、今回ファンチームとして参加させていただきました。
——今回、レースに参加してみていかがでしたか。
伊藤:皆さんうますぎるっていうのが率直な感想です(笑)。
「あのレベルに行くには、どれだけがんばらなければならないんだ!」っていうeモータースポーツの面白さを体験することができたのはうれしかったです。
——eモータースポーツはeスポーツの中でもリアルとの親和性は高いと感じています。伊藤さんはどのように感じていますか?
伊藤:まさにその通りだと思っています。「バーチャルでプレイしている人をリアルに」というコンセプトで「脳トレ」を始めた時も、どのジャンルで始めるかというのを考えました。
例えば「ストリートファイター」シリーズが強くても、実際の格闘技が強いとは限らないじゃないですか。さまざまなeスポーツのジャンルがある中で、一番リアルに近いと感じたのがeモータースポーツでした。ハンドル、アクセル、ブレーキという操作法はバーチャルもリアルも同じですしね。
ゆくゆくは社会全体の注目度や関心が高まって、eモータースポーツを通じて「より多くの人に可能性を見てもらえるような場」になっていけたらなと感じています。
——ありがとうございました!

——まずはレースを終えた率直な感想をお聞かせください。
干場慎也選手(以下、干場):いやぁ、長屋選手と石川可夢偉選手の意思を引き継いで、最後「ウイニングクラッシュ」ができたので誉れだなと思いました(笑)。
——今回のように、レーシングシミュレーターを使ってeモータースポーツ選手やリアルプロレーサーと同じ土俵で戦うことはあったのでしょうか。
干場:初めての経験でした。車の運転もしたことがない上に、プロ選手と一緒に戦うという前人未踏の場所に立ったので最初の方は顔面蒼白でした(笑)。
ただほかのチームメイトと一緒だということもあり、走って行くうちに「サーキットまわれる!」といった自信がついてきました。
——さらに今回は本物のレース会場を目の前にしてのレース体験でしたね。
干場:チームメンバーが走っている間、上のモニターで本戦の様子を見たり、窓からレースの状況を見たりしていたのでですが、やはり実車ならではの迫力がありました。
「自分たちもその場にいて同じ競技をしている」という気持ちになれたのは胸熱でした!
——ちなみに予選を経て、本戦に向けた作戦はあったのでしょうか。
干場:実はいい作戦と悪い作戦のふたつがありました。
悪い作戦からいうと「ギリギリまでほかのふたりにがんばってもらう」っていう作戦(笑)。いい作戦は「うまい人たちの技術をマネして走ってみる」という作戦です。
例えばカーブをする時、一度縁石に乗っていたのでそういった部分を参考にしていました。うまくできていたのかはわかりませんが、自分の中ではアップデートできたんじゃないかと感じています。
——今回特殊なコントローラを使っていましたね。
干場:外部補助スイッチとジョイスティックでプレイできるFlex Controllerというコントローラーを使っていました。自分の特性に合ったデバイスの使い方ができるので、さまざまな人にゲームを楽しんでもらえるコントローラーです。

——このようなリアルスポーツとeスポーツの融合というものに可能性は感じられましたか?
干場:自分に合ったデバイスを使うことで、こういった場に参加して渡り合うことができるのは、eスポーツならではの魅力だと感じています。
僕らのような障害がある人が参加できるという意味では、リアルスポーツとeスポーツの融合というのは、とても意味のあることだと感じています。
——最後に今後の展望をお聞かせください。
干場:テクノツールは「入口をサポートする」というのをコンセプトに日々活動しています。eスポーツを遊びたいと思っているユーザーさんに対して、引き続き支援をしていけたらと思っています。
eスポーツに踏み込んだ先の可能性をどんどん作っていきたいですね。
——ありがとうございました!

——優勝おめでとうございます。まずはレースを終えた率直な感想をお聞かせください。
いちほまれ選手(以下、いちほまれ):チームメンバーが作ってくれたリードをゴールまで保つことができてうれしかったです。

——先日の予選を経て、本日の本戦でしたが、何か作戦を考えていましたか?
いちほまれ:予選はヒットストップに関するルールがなかったので、燃料をたくさん積んで給油やタイヤ交換をなしで走者を交代するとい作戦で挑んでいました。本戦ではピットストップは2分間という縛りがあったので、その内容に沿って作戦を変更したのがうまくいきましたね。
——今回はリアルプロレーサーの選手を含めたさまざまな人が参加していましたね。
いちほまれ:皆さん速くてびっくりしました。後ろから近づいてくるのも感じていたので、ちょっと焦りました(笑)。
チームの無線で後ろとの差も教えてもらっていたので、自分のペースを崩さぬよう注意して走っていました。

——なるほど。さらに実際のコースを目の前にしての会場でしたが、会場の雰囲気はいかがでしたか。
いちほまれ:S耐がスタートする時間とほぼ同じタイミングでレースがスタートしたのは感動しました。実際に走っている車の情報をゲーム上で表示するという実験もされているので、今後はよりリアルと同期したレースが楽しめるんじゃないかなと思います。
今後も「クロスラインレース」を通じて、障害の有無に関係なく、多くの選手がeモータースポーツの魅力を感じてもらえるとうれしいです。
——ありがとうございました!
こうしてぶじに幕を閉じた「クロスラインレース」。障害の有無はもちろん、バーチャルとリアルのプロが同じ土俵で戦えるというのはeモータースポーツならではの魅力なのではないだろうか。
競技に真剣に向き合い、一心に楽しむ選手たちを見ることは、何よりも価値ある瞬間だと感じた。

eスポーツというと、FPSや格闘といったジャンルの競技シーンが注目されたがちだが、より垣根を越えたeモータースポーツという世界を、この記事を通じて知ってもらえたら幸いだ。
■関連リンク
ePARA:
https://epara.jp/
【障害者×eスポーツ】eスポーツを通じてモータースポーツを楽しむプロジェクト「クロスライン—ボクらは違いと旅をする—」体験レポート:
https://esports-world.jp/report/23865
株式会社ePARAが、トヨタ・モビリティ基金の「Make a Move PROJECT」での採択を受けて実施する実証実験だ。
シーズン2となる「クロスライン2」は、「障害の有無に関係なく、誰もがレーサーになれる社会を目指し、より多くの人にモータースポーツの魅力を知ってもらう」という目的で実施され、今回は大きく分けてふたつのプロジェクトが同時進行した。
ひとつは市販の四輪車両に改造を施した車両で勝敗を争うスーパー耐久(S耐)と併走するバーチャルレースを実施する「クロスラインレース」。
もうひとつは筑波技術大学と連携して、視覚障害者および車椅子ユーザーが実証協力を実施する「クロスラインミニツアー」だ。
今回は、リアルプロレーサーも参戦した「クロスラインレース」の様子と、実際に「クロスラインレース」に参加した選手の声をお届けしよう。
リアルプロレーサーも出場!個性あふれる出場チーム
「クロスラインレース」の使用タイトルは『iRacing』で、使用するコースは「モビリティリゾートもてぎ」のロードコース。そして会場は栃木県「モビリティリゾートもてぎ」のロードコースの目の前にあるVIPルーム。
つまりリアルの会場で、リアルのS耐と同じ時間に、同じ気温・天気を設定するという、限りなくリアルに近づけたレースなのだ。もちろんタイヤ交換や給油などのピットストップもゲーム内で行う。
90分間走り続け、コースを何周走れるかを競う。

▲極限までリアルレースに近づけた設定で競技が行われた「クロスラインレース」。レース時間は90分、各チーム走者は3名で、最低でも20分間以上走行を行わなければならないのがルールとなっている

▲実況はレースアナウンサーのシャーリー半田氏(写真左)。解説はYogibo Racing 芳賀美里氏を起用(写真中央)。まさに本物さながらの白熱した進行が繰り広げられていた。ePARA ユナイテッドの牧野美保氏(写真右)もピットレポーターとして会場を盛り上げる!
そんな「クロスラインレース」に出場するチームは4チーム(選手名の順番は実際にコースを走る順番)。
■チーム「リアルレーサーズ」
リアルレースで活躍するプロ選手3名(岩澤優吾、塩津佑介、塚本ナナミ)
■チーム「KDDI」
ePARAのファン代表の3名(伊藤悟、成嶌和樹、湯野康隆)
■チーム「テクノツール」
肢体不自由な車椅子ユーザーを中心に構成された3名(長屋宏和、石水可夢偉、干場慎也)で構成されたチーム。なかには元F3ドライバー(長屋宏和)や、eスポーツ選手権2023 U-18の部で準優勝の実力を持つ選手(石水可夢偉)も出場
■Racing Fortia
バリアフリーeモータースポーツチーム。視覚障害を持ついちほまれ選手、サルコイドーシス当事者のabckai選手、発達障害でありながらeスポーツ選手権2023 一般の部で優勝経験がある石水優夢選手で構成されている
なんといってもリアルプロレーサーがeモータースポーツでどのようなポテンシャルを見せてくれるのか——。また障害当事者のシムレーサーがどれだけリアルプロレーサーに立ち向かえるのかが見どころ。

▲リアルレーサーズの3名はレーシングスーツを着用しての参戦。この時点でオーラが違う!(写真左から塚本ナナミ氏、岩澤優吾氏、塩津佑介氏)
白熱した戦いを制したのはどのチームだ!
KDDIの思わぬスピンから開幕した「クロスラインレース」本戦。前半は終始Racing Fortiaがリード。そのトップをピッタリとマークしているのがリアルレーサーズだ。少し後れを取ってテクノツール、KDDIが後を追いかける展開に。

▲リアルレーサーとシムレーサーが同じ土俵で戦えるのもeモータースポーツの魅力!

▲これもゲーム? いやいやこちらは同時進行で開催されているリアルのS耐。「クロスラインレース」の会場にもリアルなエンジン音が鳴り響く!
ピットストップを経て、第二走者へと続くも依然Racing Fortiaが先頭をリード。テクノツール、リアルレーサーズ、KDDIと続き、リアルレーサーズは順位を落とす。実は選手交代時のログイン設定でトラブルがあり、2分ほど後れを取ってしまったのが原因だった。こういったエラーはeモータースポーツならではともいえる。

▲『iRacing』は初めてプレイしたという岩澤優吾選手。Racing Fortiaの石水優夢選手を完全にとらえ抜きどころをうかがっている。初めてとは思えないプレイを見せつける
2回目のヒットストップを経て、レースはいよいよ終盤へ。順位こそ変わらないものの、序盤のスピンで後れを取っていたKDDIの湯野康隆選手が、1周2分17秒台と、第三走者の中で最も早いペースの走りを見せる。

▲テクノツールの干場慎也選手。車椅子専用のデバイスで見事な走りを見せた。最後の最後で豪快なスピンをするも「ウイニングラップ」ならぬ「ウイニングクラッシュ」として会場を沸かせた

▲出場選手の中で最年長のいちほまれ選手。選手紹介ムービーでは秘密基地のような自室が紹介され、会場がざわついた場面も
レース結果は以下の通り。()内はベストラップ
1位:Racing Fortia(2分15秒26)
2位:テクノツール(2分16秒18周)
3位:リアルレーサーズ(2分15秒10)
4位:KDDI(2分17秒87)
トラブルにより3位の結果になったリアルレーサーズだが、ベストラップを見るとRacing Fortiaを抜いて1位をマーク。なお、ベストラップを獲得した選手は第一走者の岩澤優吾選手。eモータースポーツでもリアルプロレーサーのポテンシャルの高さを感じる結果となった。
「クロスラインレース」に参加した選手にインタビュー
最後に「クロスライン」に参加した選手に突撃インタビューを実施。リアルレースとシミュレーションレースとの違いやeモータースポーツの可能性についておうかがいした。
リアルレーサーズ:岩澤優吾選手、塩津佑介選手

▲岩澤優吾選手
——まずはレースを終えた率直な感想をお聞かせください。
岩澤優吾選手(以下、岩澤):レースの前に2周だけ走らせてもらったんですけど、レーシングシミュレーターにはレーシングシミュレーターの難しさはあるなと感じました。今回eモータースポーツ選手の石水選手と一緒に走って、とても学びになったレースでした。
——実車との違いや難しさはありましたか?
岩澤:一番大きな違いはGを感じないことですね。僕の場合、実車ではハンドルだけでなく全身で車の動きや滑りやすさを感じてレースをしているんですが、レーシングシミュレーターだと全身で感じることはできず、ハンドルだけでタイヤのグリップ感を感じ取らなければならない部分が難しかったです。
——なるほど。それでもベストラップを出すほどの腕前でしたよね。今回20分くらい走ったと思いますが、どのようにしてその難しさを攻略していきましたか?
岩澤:石水選手の後ろにつかせてもらって、ライン取りとかブレーキポイントを参考にさせてもらいました。
——今回、さまざまな障害がある方と同じレースで走ったことで、eモータースポーツに対して可能性は感じましたか。
岩澤:実車ではハンディキャップがあっても、eモータースポーツならばハンディキャップを感じずに挑戦できると感じました。誰もがチャレンジできるのがeモータースポーツの魅力だと思いますね。
——ありがとうございました!

▲塩津佑介選手
——まずはレースを終えた率直な感想をお聞かせください。
塩津佑介選手(以下、塩津):このようなイベントは初めてだったんですけど、(運転補助装置を使った)ハンドドライブの方と一緒にレースして「これこそバリアフリー」だという体験ができて、とてもいい2日間を過ごせました。
先ほど、実際にハンドドライブで運転させてもらったのですが、肩の筋肉がめちゃめちゃ必要で「これでコースを20分間運転し続けるなんてすごいな」とも感じました。
このような体験ができたのも良かったですし、同じレギュレーションで戦うことができたのも楽しかったですね。
——実際のレースとの違いを教えてください。
塩津:レーシングシミュレーターはGを再現することができません。普段、僕らも練習にレーシングシミュレーターを取り入れていますが、Gではなくステアリングのインフォメーション(路面の振動)や、モニターで車が滑ったとか滑っていないとかを判断する力を向上させています。
そうすることで、実車でもそういった情報を敏感に察知することができるようになるので、これからもトレーニングでどんどん取り入れていきたいと思っています。
——さまざまなeスポーツの競技がある中、リアルレースとeモータースポーツはより親和性が高いと感じています。実際のリアルプロレーサーから見てどのように感じますか。
塩津:実際にeモータースポーツの世界からリアルなレーシングドライバーも誕生していますし、逆にレーシングドライバーの立場から、eモータースポーツの競技に参加することも増えてくると思います。今後、もっとeモータースポーツの分野は伸びてくるんじゃないかなと感じます。
——最後にファンに向けてひとことお願いします!
塩津:いつも応援ありがとうございます。
今回のレースや動画を通じて僕を知ってくれた方もいらっしゃると思いますが、僕はSUPER GTとか、スーパー耐久などにも出場しているので、そちらの応援も
応援よろしくお願いします!
——ありがとうございました!
KDDI:伊藤悟選手

▲写真左から、成嶌和樹選手、伊藤悟選手、湯野康隆選手
——試合おつかれさまでした。ファンチームという異色なチームで参戦されていましたが、なぜファンチームとしてレースに参加することになったのでしょうか。
伊藤悟選手(以下、伊藤):KDDIでは、ブレインテックという脳科学を活用した研究開発をしています。僕らはそのブレインテックを通じて、本当はリアルレーサーになりたいんだけど、さまざまな理由でそこまで踏み込めないといった人々に挑戦できるきっかけを作りたいと思っています。
ePARAさんの「障害のある方でも平等にチャンスがある」というコンセプトに通じるものを感じて、今回ファンチームとして参加させていただきました。
ブレインテックとは
ここでいう「ブレインテック」というのは、リアルレーサーとシムレーサーの認知能力の違いを分析し、トレーニングに応用するといった取り組みを示している。いわゆる「脳トレ」のようなアプリで、シムレーサーがリアルレーサーとしても活躍できるような橋渡しをになっているのだ。
「脳トレ」による実証実験の結果、実際にタイムが縮むことが実証され、今後「脳トレ」のアプリが商用化されるところまで研究が進んでいるとのこと。
ここでいう「ブレインテック」というのは、リアルレーサーとシムレーサーの認知能力の違いを分析し、トレーニングに応用するといった取り組みを示している。いわゆる「脳トレ」のようなアプリで、シムレーサーがリアルレーサーとしても活躍できるような橋渡しをになっているのだ。
「脳トレ」による実証実験の結果、実際にタイムが縮むことが実証され、今後「脳トレ」のアプリが商用化されるところまで研究が進んでいるとのこと。
——今回、レースに参加してみていかがでしたか。
伊藤:皆さんうますぎるっていうのが率直な感想です(笑)。
「あのレベルに行くには、どれだけがんばらなければならないんだ!」っていうeモータースポーツの面白さを体験することができたのはうれしかったです。
——eモータースポーツはeスポーツの中でもリアルとの親和性は高いと感じています。伊藤さんはどのように感じていますか?
伊藤:まさにその通りだと思っています。「バーチャルでプレイしている人をリアルに」というコンセプトで「脳トレ」を始めた時も、どのジャンルで始めるかというのを考えました。
例えば「ストリートファイター」シリーズが強くても、実際の格闘技が強いとは限らないじゃないですか。さまざまなeスポーツのジャンルがある中で、一番リアルに近いと感じたのがeモータースポーツでした。ハンドル、アクセル、ブレーキという操作法はバーチャルもリアルも同じですしね。
ゆくゆくは社会全体の注目度や関心が高まって、eモータースポーツを通じて「より多くの人に可能性を見てもらえるような場」になっていけたらなと感じています。
——ありがとうございました!
テクノツール:干場慎也選手

▲テクノツール株式会社 広報部 干場慎也氏
——まずはレースを終えた率直な感想をお聞かせください。
干場慎也選手(以下、干場):いやぁ、長屋選手と石川可夢偉選手の意思を引き継いで、最後「ウイニングクラッシュ」ができたので誉れだなと思いました(笑)。
——今回のように、レーシングシミュレーターを使ってeモータースポーツ選手やリアルプロレーサーと同じ土俵で戦うことはあったのでしょうか。
干場:初めての経験でした。車の運転もしたことがない上に、プロ選手と一緒に戦うという前人未踏の場所に立ったので最初の方は顔面蒼白でした(笑)。
ただほかのチームメイトと一緒だということもあり、走って行くうちに「サーキットまわれる!」といった自信がついてきました。
——さらに今回は本物のレース会場を目の前にしてのレース体験でしたね。
干場:チームメンバーが走っている間、上のモニターで本戦の様子を見たり、窓からレースの状況を見たりしていたのでですが、やはり実車ならではの迫力がありました。
「自分たちもその場にいて同じ競技をしている」という気持ちになれたのは胸熱でした!
——ちなみに予選を経て、本戦に向けた作戦はあったのでしょうか。
干場:実はいい作戦と悪い作戦のふたつがありました。
悪い作戦からいうと「ギリギリまでほかのふたりにがんばってもらう」っていう作戦(笑)。いい作戦は「うまい人たちの技術をマネして走ってみる」という作戦です。
例えばカーブをする時、一度縁石に乗っていたのでそういった部分を参考にしていました。うまくできていたのかはわかりませんが、自分の中ではアップデートできたんじゃないかと感じています。
——今回特殊なコントローラを使っていましたね。
干場:外部補助スイッチとジョイスティックでプレイできるFlex Controllerというコントローラーを使っていました。自分の特性に合ったデバイスの使い方ができるので、さまざまな人にゲームを楽しんでもらえるコントローラーです。

▲テクノツール株式会社監修のもと、HORIが設計・開発をしたFlex Controller。周囲には各ボタンに対応した3.5mmジャックがあり、さまざまな形状のスティックやボタンを接続することができる
——このようなリアルスポーツとeスポーツの融合というものに可能性は感じられましたか?
干場:自分に合ったデバイスを使うことで、こういった場に参加して渡り合うことができるのは、eスポーツならではの魅力だと感じています。
僕らのような障害がある人が参加できるという意味では、リアルスポーツとeスポーツの融合というのは、とても意味のあることだと感じています。
——最後に今後の展望をお聞かせください。
干場:テクノツールは「入口をサポートする」というのをコンセプトに日々活動しています。eスポーツを遊びたいと思っているユーザーさんに対して、引き続き支援をしていけたらと思っています。
eスポーツに踏み込んだ先の可能性をどんどん作っていきたいですね。
——ありがとうございました!
Racing Fortia:いちほまれ選手

▲いちほまれ選手
——優勝おめでとうございます。まずはレースを終えた率直な感想をお聞かせください。
いちほまれ選手(以下、いちほまれ):チームメンバーが作ってくれたリードをゴールまで保つことができてうれしかったです。

▲メンバーであり第一走者でもある石水優夢選手。リアルプロレーサーの圧を感じながらも、トップをリードし続けた
——先日の予選を経て、本日の本戦でしたが、何か作戦を考えていましたか?
いちほまれ:予選はヒットストップに関するルールがなかったので、燃料をたくさん積んで給油やタイヤ交換をなしで走者を交代するとい作戦で挑んでいました。本戦ではピットストップは2分間という縛りがあったので、その内容に沿って作戦を変更したのがうまくいきましたね。
——今回はリアルプロレーサーの選手を含めたさまざまな人が参加していましたね。
いちほまれ:皆さん速くてびっくりしました。後ろから近づいてくるのも感じていたので、ちょっと焦りました(笑)。
チームの無線で後ろとの差も教えてもらっていたので、自分のペースを崩さぬよう注意して走っていました。

▲今回オンラインで参加した第二走者のabckai選手。トップをリードし続ける中、いちほまれ選手に「ファステストラップ(1周の最高記録)狙っちゃいなよ!」と無線で鼓舞していたようだ
——なるほど。さらに実際のコースを目の前にしての会場でしたが、会場の雰囲気はいかがでしたか。
いちほまれ:S耐がスタートする時間とほぼ同じタイミングでレースがスタートしたのは感動しました。実際に走っている車の情報をゲーム上で表示するという実験もされているので、今後はよりリアルと同期したレースが楽しめるんじゃないかなと思います。
今後も「クロスラインレース」を通じて、障害の有無に関係なく、多くの選手がeモータースポーツの魅力を感じてもらえるとうれしいです。
——ありがとうございました!
———
こうしてぶじに幕を閉じた「クロスラインレース」。障害の有無はもちろん、バーチャルとリアルのプロが同じ土俵で戦えるというのはeモータースポーツならではの魅力なのではないだろうか。
競技に真剣に向き合い、一心に楽しむ選手たちを見ることは、何よりも価値ある瞬間だと感じた。

▲現場レポーターを務めた希央(きお)さんの存在も忘れてはならない(写真右)。「放送席〜放送席〜」とアナウンスとともに現場の声を届ける姿は、よりレースの臨場感を高めてくれた
eスポーツというと、FPSや格闘といったジャンルの競技シーンが注目されたがちだが、より垣根を越えたeモータースポーツという世界を、この記事を通じて知ってもらえたら幸いだ。
■関連リンク
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https://epara.jp/
【障害者×eスポーツ】eスポーツを通じてモータースポーツを楽しむプロジェクト「クロスライン—ボクらは違いと旅をする—」体験レポート:
https://esports-world.jp/report/23865
【井ノ川結希(いのかわゆう)プロフィール】
ゲーム好きが高じて19歳でゲーム系の出版社に就職。その後、フリーランスでライター、編集、ディレクターなど多岐にわたり活動している。最近はまっているゲームは『VALORANT』。
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ゲーム好きが高じて19歳でゲーム系の出版社に就職。その後、フリーランスでライター、編集、ディレクターなど多岐にわたり活動している。最近はまっているゲームは『VALORANT』。Twitter:@sdora_tweet
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- 【大会レポート】2,000機のドローンを使った世界最大サイズ空中テトリス大会「Red Bull Tetris® World Final」が開催!
- 「テトリス」の新グローバルトーナメント「Red Bull Tetris®」の決勝戦が、12⽉11⽇(⽊)〜13⽇(⼟)にドバイにて開催。トルコのフェフミ・アタラー選手が優勝した。「Red Bull Tetris®」は2,000機以上のドローンを使ったライブプレーにより実施され、高得点のプレーヤーが勝利するといった大会形式となっている。<以下、ニュースリリースより>ドバイ・フレームが巨大なゲーム画面に!eスポーツがスクリーン外に飛び出し、没入型空間が夜空に登場 レッドブルは、世界で5億2千万本以上販売し、40 年以上にわたって世界中で愛されているパズルゲーム「テトリス」の新グローバルトーナメント「Red Bull Tetris®」を開催しました。12月11日(木)~13日(土)にドバイ(U.A.E.)で開催した Red Bull Tetris® World Final には、日本を含む60カ国以上の代表が出場。現地時間の13日(土)の夜に実施したトーナメントの決勝では、2,000機以上のドローンを使用して世界初の空中にてリアルタイムでプレーするテトリス公式戦を世界最大サイズで行い、フェフミ・アタラー(トルコ)が優勝しました。世界最大&世界初のスクリーンでRed Bull Tetris®をプレーするフェフミ・アタラー|Dean Treml / Red Bull Content Pool 日本代表のAK(19歳、埼玉県、学生)は予選をTop3通過しましたが、現地時間12日(金)に行われたトーナメントは残念ながらベスト16で敗退しました。大会を終えてAKは「初の海外だったので緊張しました。初日のパーティで少し緊張が解け、翌日の予選は会場が砂漠の中で、砂漠に感動しました。またバギー搭乗やプールなどを楽しみながら試合に臨み、いい結果を残すことができました。決勝トーナメントは勝ちを意識しすぎたことで焦りが出てしまい、緊張しすぎて思うようなプレーができず、悔しい結果で終わりました。楽しみにしていたドローンを使ったテトリスに加えて、花火やオーケストラなどの演出がとても豪華で、あの舞台に立ちたかったです。レッドブル・テトリスはワールドファイナルがドバイで開催されたことに限らず、日本の決勝が東京ゲームショウの会場内で行われたり、あめみやたいようさんがゲストだったりと、とにかく規模が大きいイベントだと思いました。ぜひ次回も開催してほしいですし、次回こそは絶対に優勝したいです」とコメントしました。決勝トーナメント、ベスト32戦のAK(手前)|Dean Treml / Red Bull Tetris コメントするAK|Leo Rosas / Red Bull Tetris 決勝トーナメントの対戦表は下記よりご覧いただけます。https://www.redbull.com/int-en/events/red-bull-tetris-world-final/red-bull-tetris-world-final-brackets ドバイの観光名所「ドバイフレーム(高さ150m × 幅93m)」をその名の通り枠に見立てた、世界最大で世界初となるライブでプレーが可能な空中でのテトリス公式戦により、eスポーツはスクリーン外へと飛び出し、没入型オープンエア空間となりました。テトリスを従来のスクリーン上の体験から“空”へ引き上げたこの決勝に勝ち進んだのはペルー代表のレオ・ソロザノ(Leo Solorzano)とトルコ代表のフェフミ・アタラー(Fehmi Atalar)でした。ドバイフレームが世界最大&世界初の空中でプレー可能なテトリス公式戦のゲーム画面に Red Bull Content Pool Marc Schwarz / Red Bull Content Pool ドローンや花火などの演出で大会を盛り上げ Philip Platzer / Red Bull Content Pool Philip Platzer / Red Bull Content Pool 適応力、即時の判断、精密な操作が試される“世界で最も万能なテトリスプレーヤー”を決める戦いは観客を最後まで釘付けにする熱戦が繰り広げられました。どちらが先に挑むかを決めるオフステージの試合を行いフェフミ・アタラーが勝利して「後攻」を選択。先攻のレオ・ソロザノがTスピンを活用して5分間のゲームを57,164点で終えると、超えるべきスコアが明確なフェフミ・アタラーは際立ったパフォーマンスを披露。制限時間の 3分の2 を通過時点でレオ・ソロザノのスコアを超え、決定的なテトリミノをはめるなどしてスコアは 168,566点を達成し、本大会の初代世界王者としてテトリス史に名を刻みました。 大会を制したフェフミ・アタラーは大会後「本当に信じられない、夢の様だ。イベントは唯一無二で自分のテトリス経験の中で最高の瞬間だ。マシンみたいに完璧なプレーができて、どの試合でも1点も取りこぼさなかった。とてもうれしい」とコメントしています。フェフミ・アタラーはコンピュータ工学の学生(19歳)| Dean Treml / Red Bull Content Pool 世界王者に向けた戦いはトーナメント用のゲーム「Red Bull Tetris®」を使用して行いました。本大会は18 歳以上であれば誰でも参加可能な世界最大級のグローバルゲーム大会で、スマートフォンのブラウザ上で行われた予選は全世界で700万回以上ゲームが遊ばれました。日本では予選の上位4名が9月28日(日)に東京ゲームショウの会場内で開催したJapan Final(PC版Red Bull Tetris®を使用)で戦い、AKが日本代表の座を獲得しました。■Red Bull Tetris® World Final 概要大会名:Red Bull Tetris® World Final優勝:フェフミ・アタラー(Fehmi Atalar)/トルコ決勝戦試合形式:ドバイ・フレーム内で2,000機以上のドローンを用いたライブプレー。 同時対戦では無く、それぞれが1ゲームして高得点者が勝利(BO1形式)優勝スコア:168,566点開催日:12月11日(木)~13日(土)会場:ドバイ・フレーム(ドバイ(U.A.E.))出場者:60名(60カ国のチャンピオン)備考:各国予選に向け、世界中のスマホでRed Bull Tetris®は700万回以上プレーされた
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- 【結果速報 12月14日「SFL 2025 Pro-JP プレーオフ DAY2」】 「先鋒・中堅連敗からの大将LeSharの勝利が分岐点だった」 RC、ZETAを下したiXAに大差で勝利!
- 『ストリートファイター6』(スト6)の国内プロリーグ「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2025」(SFリーグ 2025)が8月29日(金)より開催中。本リーグは、出場する12チームがDivision S、Division FといったふたつのDivisionに分かれリーグ戦を行うeスポーツ大会。12月14日(日)は、Division Fの全10節を戦い抜いた6チーム中上位3チームによるプレーオフを開催。3位と2位によるマッチ1と、1位と準決勝の勝者によるマッチ2の2試合が行われた。プレーオフの見どころ:ZETAヤマグチが事実上の初参戦 プレーオフはレギュラーシーズンよりも1試合が長くなり、先に70ポイントを先取したチームが勝利となる。1巡目で取れる最大ポイントは40ポイントのため、早ければ2巡目までで勝負がつく計算だ。ホーム/アウェーの選択は、本節の順位が上のチームがホームからスタートし、先鋒・中堅・大将の3試合を1巡として入れ替わる。また、プレーオフでは延長戦はなく、2巡目までに必ず各チームの4人全員の参加が必須に。これにより、必ず1巡目にない組み合わせの試合が盛り込まれ、対戦組み合わせの戦略も複雑になると同時に、観る側にとっては新鮮な試合を楽しめるルールとなっている。なお、翔のシーズン途中での欠場により、本節途中で追加登録されたヤマグチは延長戦のみの出場に限定されていたが(本節では結果的に延長戦がなく不出場)、このプレーオフから本格的にZETAのメンバーとして参戦。舞を使うという情報は知られていたが、iXAにとってもRCにとっても未知数の存在がどう影響するかも注目ポイントだった。チームマッチ1:ZETA DIVISION Geekly vs 広島 Team iXA マッチ1は2位のiXAがホーム、3位のZETAがアウェーでスタート。1巡目はZETAのオーダーに対して有利な選手・キャラを当てられるiXAが条件的に有利だ。1巡目 先鋒戦はひぐち(ガイル)が「いつもの調子が出ていない」というあきら(キャミィ)に勝利。中堅戦では今季初参戦となったヤマグチ(舞)が登場したが、ひびき(リリー)の舞対策が奏功し初勝利はお預け。互いに10ポイントずつを取り合う。勝った方が20ポイント獲得と大きくリードできる大将戦は、ももち(エド)とあでりい(エド)のミラーマッチに。意外にも本節では第10節大将戦の一度しか戦っておらず、その際はあでりいが勝利していたが、今回は3-2のフルカウントの末にももちがリベンジ。まずはアウェーのZETAが20ポイントをリードした。対戦カードZETA(アウェー)iXA(ホーム)先鋒(2-0) ✅ひぐち(ガイル:C) あきら(キャミィ:C) 中堅(1-2) ヤマグチ(舞:C) ✅ひびき(リリー:C) 大将(3-2) ✅ももち(エド:C) あでりい(エド:C) 合計 30pt 10pt 2巡目 2巡目でアウェーに回ったiXAは、先鋒戦にACQUA(ブランカ)、中堅戦にあきら(キャミィ)、大将戦にあでりい(エド)というオーダー。先鋒戦でひぐちが「ジャストパリィ」を決めてACQUAを制し、ヤマグチがあきらの大胆な攻めをしっかり差し替えし、ZETAが連勝する。この時点で50ポイントを獲得したZETAは、続く大将戦で勝利すれば勝利が確定する。そんな場面でZETAは、第5節であでりい(エド)に勝利しているひかる(A.K.I)を投入。毒と遠距離攻撃でひかるがあでりいを翻弄する展開となったが、体力が少ない状況からの大逆転の連続であでりいが勝利し、チームの危機を救った。対戦カードZETA(ホーム)iXA(アウェー)先鋒(2-0) ✅ひぐち(ガイル:C) ACQUA(ブランカ:C) 中堅(2-1) ✅ヤマグチ(舞:C) あきら(キャミィ:C) 大将(2-3) ひかる(A.K.I.:C) ✅あでりい(エド:C) 合計 50pt 30pt 3巡目 3巡目にもつれ込み、ZETAが再びアウェー側になったが、依然として先鋒・中堅を勝つか、大将が勝てば勝利するZETAが圧倒的に有利な状況だ。先鋒戦のひぐちには、この日3人目の相手となるひびき(リリー)が、ソニックブームをかいくぐって接戦に勝利。さらに、2順目と同じカードとなった中堅戦では、あきらがやまぐちにリベンジを果たす。iXAが50-50まで追いつき、勝利するのは大将戦を制したチーム。ここで再びももちvsあでりいの大将戦が繰り広げられた。1巡目で勝利しているももちは、距離を詰めて相手の裏側に回る「サイコナックル」を効果的に使い、早々にリーチをかける。しかし、あでりいも体力不利から無敵技の「ODサイコアッパー」や「ドライブインパクト」などで追いすがる。フルセットの末、最後はラッシュ止めから的確なSAまでのコンボをきっちり叩き込んだあでりいがZETAに引導を渡した。これで、iXAは70-50でZETAに勝利。マッチ2で待つREJECTへの挑戦権を獲得した。2024年は3位に終わったiXAにとって、グランドファイナル出場は初となる。対戦カードZETA(アウェー)iXA(ホーム)先鋒(1-2) ひぐち(ガイル:C) ✅ひびき(リリー:C) 中堅(1-2) ヤマグチ(舞:C) ✅あきら(キャミィ:C) 大将(2-3) ももち(エド:C) ✅あでりい(エド:C) 合計 50pt 70pt 最後の大将戦で敗れたZETAのももちは「4人ともすごく頑張っていたので悔しい。もうちょっとこの4人で(グランドファイナルも)戦いたかった……」と言葉を詰まらせつつ、「4人とも若いのでまだ先がある。次も頑張りたい」と語り、ファンやスタッフに向けて1年間の応援への感謝を口にした。勝利したiXAのACQUAはRC戦に向けて、「疲労もあると思うけど、勢いにも乗っていると思うので、次も頑張りたい」と、連勝に向けて意気込みを語った。チームマッチ2:広島 Team iXA vs REJECT グランドファイナル進出がかかったマッチ2。本節での2度の対戦ではRCがiXAに勝利しており、iXAが勝利したのは、第2節での中堅あでりいの1試合のみ。また、RCのウメハラはiXA戦に一度も出場していないため、この試合で初めてのiXAとの対戦となる。あきらにとっては、本来の所属チームの仲間たちとのグランドファイナル出場をかけた試合となった。1巡目 RCがホームから始まった1巡目は、有利をうまく生かせずiXAが活躍。先鋒のあきら(キャミィ)がときど(ケン)を、中堅のひびき(リリー)がふ〜ど(エド)を見事に制す。40-0のかかった大将戦では、あでりい(エド)に対してLeSharが本節ではあまり使ってこなかったエドで挑む。互いに高い反応速度と差し返しの精度をぶつけ合う中、LeSharがフルセットであでりいに勝利し、20-20の同点とした。対戦カードiXA(アウェー)RC(ホーム)先鋒(2-1) ✅あきら(キャミィ:C) ときど(ケン:C) 中堅(2-0) ✅ひびき(リリー:C) ふ〜ど(エド:C) 大将(2-3) あでりい(エド:C) ✅LeShar(エド:C) 合計 20pt 20pt 2巡目 iXAがホームとなった2巡目、先鋒戦は近づきたいACQUAを近づかせないままふ〜どが勝利。中堅戦は通常技で固めるあきらに対し、「ドライブインパクト返し」や歩き瞬獄殺なども見せたウメハラが勝利し、RCが連勝する。そして大将戦は再びあでりい vs LeSharのオーダー。LeSharが早々にリーチをかけたものの、1巡目の教訓を生かしたあでりいが追いつく。しかし最後は差し返しとラッシュ止めがうまく刺さったLeSharが勝利した。対戦カードiXA(ホーム)RC(アウェー)先鋒(0-2) ACQUA(ブランカ:C) ✅ふ〜ど(エド:C) 中堅(1-2) あきら(キャミィ:C) ✅ウメハラ(豪鬼:C) 大将(2-3) あでりい(エド:C) ✅LeShar(エド:C) 合計 20pt 60pt 3巡目 前日と同様に、あと10ポイントで勝利するCRに対して、iXAは4試合連続で勝利する必要がある。そんな大事な3巡目のiXAは、1巡目と同じオーダーに。先鋒戦にはときどがリベンジを狙って登場。あきらは1試合目を勝利するが、ときどもあきらを画面端で追い詰め、両者マッチポイントで迎えた最終ラウンド。互いにSAが貯まった状態からときどのしゃがみ中K→「ドライブラッシュ」でSAを決め、リーダーのときどがチームの勝利を自らの手で決めた。対戦カードiXA(アウェー)RC(ホーム)先鋒(1-2) あきら(キャミィ:C) ✅ときど(ケン:C) 中堅(-) ひびき(リリー:C) ー 大将(-) あでりい(エド:C) ー 計 20pt 70pt 試合を終えたiXAのACQUAは、「毎節広島でパブリックビューイングをしていて、回を増すごとに応援の声も増えて、その甲斐もあってここまで来れた。去年は3位で今年は2位だったので、来年はグランドファイナルに行きたい」とファンに向けてあらためて感謝の言葉を述べた。そして、2024年に引き続き、グランドファイナル進出を決めたREJECTのときどは、「最初に僕が負けてしまったが、全員が点を取ることができたのが勝利につながった。CRは競技シーンにとっても大きな影響力を持つチームなので、こちらが挑ませてもらう気持ちで頑張りたい」と1月の試合に向けて抱負を語り、もはや恒例となったいつもの「チームREJECT!」コールでインタビューを締め括った。これでDivision Fの全試合が終了。REJECTが「プレーオフ グランドファイナル」進出を決めた。そして、2026年1月31日(土)にパシフィコ横浜で開催される「ストリートファイターリーグ:Pro-JP 2025 グランドファイナル」では、Division SのCrazy Raccoonと、Division FのREJECTが、チーム日本一の座をかけた最終決戦に挑む。配信アーカイブ 12月14日(日)のDivision Fプレーオフのアーカイブは、有料配信サービス「SPWN」の有料チケットを所有していれば期間内は閲覧可能。なお、視聴期限終了後の2026年1月25日には、YouTubeにて無料でも配信される。【DAY2】 2025年1月25日(日) 15:00~ (予定)YouTube:https://www.youtube.com/@CapcomFightersJPTwitch:https://www.twitch.tv/capcomfighters_jp■関連リンクCAPCOM eSports公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@CapcomFightersJPCAPCOM eSports公式Twitchチャンネル:https://www.twitch.tv/capcomfighters_jpSFL 2025 出場チーム:https://sf.esports.capcom.com/sfl2025/team/SFL 2025 日程・試合結果:https://sf.esports.capcom.com/sfl2025/schedule/©CAPCOM
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- 【結果速報 12月13日「SFL 2025 Pro-JP プレーオフ DAY1」】 CR Shuto「この4人でグランドファイナルに行けるのがうれしい!」 3位からの大逆転勝利!
- 『ストリートファイター6』(スト6)の国内プロリーグ「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2025」(SFリーグ 2025)が8月29日(金)より開催中。本リーグは、出場する12チームがDivision S、Division FといったふたつのDivisionに分かれリーグ戦を行うeスポーツ大会。12月13日(土)は、Division Sの全10節を戦い抜いた6チーム中上位3チームによるプレーオフを開催。3位と2位によるマッチ1と、1位と準決勝の勝者によるマッチ2の2試合が行われた。プレーオフの見どころ:全員参加必須、70ポイント先取の長期戦 プレーオフはレギュラーシーズンよりも1試合が長くなり、先に70ポイントを先取したチームが勝利となる。1巡目で取れる最大ポイントは40ポイントのため、早ければ2順目までで勝負がつく計算だ。ホーム/アウェーは本節の順位が上のチームがホームとなる。また、プレーオフでは延長戦はなく、2巡目までに必ず各チームの4人全員の参加が必須に。これにより、必ず1巡目にない組み合わせの試合が盛り込まれ、対戦組み合わせの戦略も複雑になると同時に、観る側にとっては新鮮な試合を楽しめるルールとなっている。チームマッチ1:Crazy Raccoon vs 名古屋NTPOJA 準決勝は2位のNOJがホーム、3位のCRがアウェーでの試合。1巡目はCRのオーダーに対して有利な選手・キャラを当てられるNOJが、条件的に有利だ。1巡目 先鋒戦はもっちー(豪鬼)、中堅戦はボンちゃん(豪鬼)と10ポイントずつ分け合う。大将戦で待ち構えるかずのこ(C.ヴァイパー)にはKEI.B(舞)が挑み、3-2のフルカウントでKEI.Bが勝利。まずはホーム側のNOJが20ポイントリードに成功する。対戦カードCR(アウェー)NOJ(ホーム)先鋒(1-2) どぐら(エレナ:C) ✅もっちー(豪鬼:C) 中堅(2-1) ✅ボンちゃん(豪鬼:C) 大谷(ケン:C) 大将(2-3) かずのこ(C.ヴァイパー:C) ✅KEI.B(舞:C) 合計 10pt 30pt 2巡目 NOJがアウェーとなった2巡目、先鋒戦のSeiya(春麗)をボンちゃん(豪鬼)が下し、中堅戦はもっちー(豪鬼)が勝利する。迎える大将戦は、CRが勝てば同点、NOJが勝てば60-40と一気に勝利が近づく大事な試合。待ち構えているKEI.B(舞)に対してShuto(リュウ)が満を持して登場。2-2で迎えた最終セット、ShutoがSAでKEI.Bをバーンアウトさせるが、弾抜け効果を持つKEI.Bに対してShutoがダメ押しの「ドライブインパクト」で勝利。ピンチから一転、40-40のイーブンに持ち込む。対戦カードCR(ホーム)NOJ(アウェー)先鋒(2-1) ✅ボンちゃん(豪鬼:C) Seiya(春麗:C) 中堅(1-2) かずのこ(C.ヴァイパー:C) ✅もっちー(豪鬼:C) 大将(3-2) ✅Shuto(リュウ:C) KEI.B(舞:C) 合計 40pt 40pt 3巡目 再びNOJがホーム側となった3巡目は、先に30ポイントを取った方が勝利となる。ここでNOJは、先鋒のボンちゃん(豪鬼)にあえて1巡目で敗れた大谷(ケン)で挑み、今度は2-0で取り返す。しかし、中堅戦では逆に、1巡目でNOJが勝利したかずのこ vs KEI.Bの再戦をかずのこが勝利し、またも同点に。勝った方が勝利となる大将戦は、NOJが1巡目で勝利したどぐら(エレナ)vs もっちー(豪鬼)での対戦。しかし、ここ一番の試合でのどぐらの強さが光り、3-0のストレートでどぐらがもっちーにリベンジを果たす。これでCRは70-50でNOJに勝利。マッチ2で待つG8Sへの挑戦権を獲得した。対戦カードCR(アウェー)NOJ(ホーム)先鋒(0-2) ボンちゃん(豪鬼:C) ✅大谷(ケン:C) 中堅(2-1) ✅かずのこ(C.ヴァイパー:C) KEI.B(舞:C) 大将(3-0) ✅どぐら(エレナ:C) もっちー(豪鬼:C) 合計 70pt 50pt チームマッチ2:Crazy Raccoon vs Good 8 Squad グランドファイナル進出がかかったマッチ2のCR vs G8Sの試合は、本節では1勝1敗。しかし、長丁場でホーム/アウェーを入れ替えるプレーオフは、これまでとはまったく異なる。2チームのどちらかとしか戦う必要がなかったG8Sに対して、勝ち抜くしかないCRはNOJとG8Sの両チームに対する「厳しい練習」で対策は万全。この差が勝敗を分けたのかもしれない。1巡目 G8Sがホームとなった1巡目は、先鋒のガチくん(ラシード)、中堅のカワノ(豪鬼)が連勝し、大将には圧倒的な勝率で勝ち抜いてきたさはら(エド)が控える。しかしここで「徹底的にエドと舞の対策をしてきた」というShutoがさはらを3-0のストレートで完封勝利。アウェーながら20-20のイーブンという、CRにとっては幸先のいいスタートを切る。対戦カードCR(アウェー)G8S(ホーム)先鋒(1-2) かずのこ(C.ヴァイパー:C) ✅ガチくん(ラシード:C) 中堅(1-2) どぐら(ベガ:C) ✅カワノ(豪鬼:C) 大将(3-0) ✅Shuto(リュウ:C) さはら(エド:C) 合計 20pt 20pt 2巡目 CRがホームとなった2巡目、G8Sは先鋒のさはらと中堅のぷげらという“2枚のエド”の意外なオーダーに。CR側も意外な展開に長考のオーダーとなったが、先鋒のかずのこ(C.ヴァイパー)は「強サンダークラップ」キャンセルの無敵時間を駆使するなどしてさはらを翻弄。中堅のボンちゃん(豪鬼)も堅実タイプのぷげらエドにしっかり勝利し、40-20とリードする。大将戦は、本節では対戦していないカワノ(豪鬼) vs Shuto(リュウ)のカードに。カワノだからこそという行動を“信頼”するからこそ生まれるスキをShutoが突き、まさかのCRが40ポイントを獲得し、この時点でCRは60ポイントで王手をかけた。対戦カードCR(ホーム)G8S(アウェー)先鋒(2-0) ✅かずのこ(C.ヴァイパー:C) さはら(エド:C) 中堅(2-0) ✅ボンちゃん(豪鬼:C) ぷげら(エド:C) 大将(3-1) ✅Shuto(リュウ:C) カワノ(豪鬼:C) 合計 60pt 20pt 3巡目 あと10ポイントだけ取ればいいCRは、3人のうち誰か一人が勝てば勝利が確定する。一方、G8Sは3人全員が勝利しなければ追いつけないという絶体絶命の状況だ。そんな中で、再びアウェーとなったCRは先鋒にどぐら、中堅にかずのこ、大将にShutoというオーダーでG8Sを待つ。ここでG8Sは、常に厳しい状況を打開してきたという信頼を寄せるカワノ(豪鬼)を先鋒に起用。1巡目ではベガを選んだどぐらを倒しており、順当な選択だ。しかし、勝負がかかった時のどぐらは強かった。互いにスキを生むようなミスも見られた中、最後は「ドライブインパクト」でどぐらが勝利。終わってみれば、70-20という大差で、CRが「SFL」初のグランドファイナル進出を果たした。対戦カードCR(アウェー)G8S(ホーム)先鋒(2-1) ✅どぐら(エレナ:C) カワノ(豪鬼:C) 中堅(-) かずのこ(C.ヴァイパー:C) ー 大将(-) Shuto(リュウ:C) ー 計 70pt 20pt 本節は圧倒的1位ながら、惜しくも敗れたG8Sのリーダーのガチくんは、「さはらがShutoに行ってもらって負けた(第1節)ところからスタートして、(1年間で)大きく成長したと思う。カワノ、ぷげらもプレーオフに向けて事務所に来て頑張ってくれたが、CRは名古屋とグッパチの両方の対策をしっかりしてきた。毎年どんどん強いチームが出てきて、『SFL』はめちゃくちゃ面白いですね」と語ると涙をにじませ、「グランドファイナルも楽しみにしています」とライバルの活躍を祈って締め括った。勝利したCRのリーダーのどぐらは、「カワノに大会で負け続けていて、きついなと思っていたんですが、ボンちゃんの『お前の方が強い!』という声援が良かった」と仲間の応援で勝てたと語り、「グランドファイナルは1カ月以上先で環境も変わっているかもしれないけど、再び応援をお願いします!」と力強く語った。これでDivision Sの全試合が終了。Crazy Raccoonが「プレーオフ グランドファイナル」進出を決めた。なお、Division Fからの対戦相手の12月14日(日)に決定する。配信アーカイブ 12月13日(土)のDivision Sプレーオフのアーカイブは、有料配信サービス「SPWN」の有料チケットを所有していれば期間内は閲覧可能。なお、2026年1月24日にはYouTubeにて無料でも配信される。【DAY1】 2025年1月24日(土) 15:00~ (予定)YouTube:https://www.youtube.com/@CapcomFightersJPTwitch:https://www.twitch.tv/capcomfighters_jp■関連リンクCAPCOM eSports公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@CapcomFightersJPCAPCOM eSports公式Twitchチャンネル:https://www.twitch.tv/capcomfighters_jpSFL 2025 出場チーム:https://sf.esports.capcom.com/sfl2025/team/SFL 2025 日程・試合結果:https://sf.esports.capcom.com/sfl2025/schedule/©CAPCOM
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- 【大会レポート】 『フォートナイト』高校日本一は、ルネサンス池袋校が2連覇達成! ──第3回 NASEF JAPAN全日本高校eスポーツ選手権
- 高校生のためのeスポーツ選手権大会「第3回 NASEF JAPAN全日本高校eスポーツ選手権」『フォートナイト』部門の決勝が2025年12月6日(土)にオンラインで開催され、東日本通信制ブロックから勝ち上がったルネサンス高等学校 池袋キャンパス「しぇろんていらーりゅどら」が昨年に続き2連覇を達成した。『フォートナイト』部門は、東日本/西日本、全日制ブロック/通信制ブロックからそれぞれ7チームずつ、合計28チームが5ゲームを戦い、高校日本一を決定する。チーム編成はトリオ(3人)で、生存ポイント(ビクトリーロイヤルで10ポイント、以下順位に応じたポイント)と撃破ポイント(1撃破=1ポイント)による合計ポイントで争われた。ルール上、ひとつの学校から最大8チームまでエントリー可能とあって、3チームが決勝進出する学校も見られるなど、実力をつけたチームが年々増えている印象だ。NASEF JAPAN全日本高校eスポーツ選手権 とはeスポーツを通じて仲間と共に成長することを目的とした、高校生のためのeスポーツ選手権大会。仲間とともに日頃の練習の成果を発揮し優勝を目指す、高校生活の輝かしい1ページとなる大会と銘打っている。『フォートナイト』部門は3回目の開催。全国を4ブロック(東日本・西日本の全日制高校/通信制高校)に分け、10月4日(土)~5日(日)のオンライン予選を経て、12月6日(土)に決勝大会(オンライン)が行われた。 ゲーム1〜3:世界でも上位に食い込む実力者が無双 今大会では、最初の降下後に任意の場所から空中を移動できる「ジェットパック」が登場し、離脱や追撃の戦術が豊富に。また、安全地帯が移動するルールにより、終盤には安全地帯の半分が危険地帯になったり、生存人数が多い際には、前向きに戦っていないプレーヤーにはダメージが与えられるといった、積極的に戦闘させるシステムになっている。オープニングとなるゲーム1は静かな立ち上がりながら、早くも強豪校が建設による位置取りなどで実力を発揮。eスポーツ高等学院 シブヤeスタジアム「さなおまる」がビクトリーロイヤルを獲得したものの、3チームが決勝に残っているルネサンス大阪高等学校 なんばeスポーツキャンパス「うしろおんねん」が13撃破で1位に躍り出る。ゲーム2はゲーム1でビクロイを決めた「うしろおんねん」が撃破数を重ねたが、ひとりだけ安全地帯に置いて勝ち切ったルネサンス高等学校 池袋キャンパス「しぇろんていらーりゅどら」がビクロイを獲得。下位チームとの差が開き始めたゲーム3、世界大会にも参戦している「しぇろんていらーりゅどら」のしぇろんが、残り3人の絶体絶命の接近戦を制して生存。2連続ビクロイと同時に撃破数も稼ぎ、リードを広げていく。ゲーム4〜5:撃破ポイントで一気に上位浮上 しかしゲーム4では、ビクロイこそ「しぇろんていらーりゅどら」の3連取となったものの、第一学院高等学校KONAMI eスポーツ学院 銀座キャンパス「昼ご飯は12時、夜ご飯は7時」が31ポイントという大量の撃破得点でゲーム4を制す。ゲーム4を終えて、首位「しぇろんていらーりゅどら」が87ポイント、2位「うしろおんねん」が76ポイント、「昼ご飯は12時、夜ご飯は7時」が72ポイントと上位3チームが突出。4位以下も40ポイント台のため、ビクロイ+撃破の数、上位3チームの戦況次第ではわずかに逆転の可能性も残している。そうして迎えたゲーム5も、上位チームがその圧倒的な実力を見せつけ、「しぇろんていらーりゅどら」がなんと4度目のビクロイで試合を決めた。最終結果:圧巻の展開でルネサンス池袋校が2連覇 5ゲームを終え、3位はゲーム4で大量の撃破ポイントを獲得した第一学院高等学校KONAMI eスポーツ学院 銀座キャンパス「昼ご飯は12時、夜ご飯は7時」が入賞。KingCat!選手は、「ゲーム3まででポイント差が開いてしまって、追いつくには撃破とビクロイしかないから、敵を見つけたらどんどん行こう、と考えていました。ゲーム4で撃破ポイントが取れて、ゲーム5は追いつかなければならなかったので、撃破で1位を狙っていきました。小学校からの友達と一緒に大会に出られて、いい思い出になりました」と大会の感想を語った。2位は序盤から着実にポイントを重ねてきたルネサンス大阪高等学校 なんばeスポーツキャンパス「うしろおんねん」。nataの弟選手は、「大会自体がめちゃくちゃ楽しくてレベルが高かった。終盤はしぇろんさんとかがずっとハイグラ(建築などで常に高い位置にいること。ハイグラウンド)を取っていて2位だったのが悔しかったです」と語り、実はトリオではあまり練習できておらず、即席チームだったとも語っていた。そして1位は、4連続ビクロイを決めたルネサンス高等学校 池袋キャンパス「しぇろんていらーりゅどら」が圧巻の勝利。1年生での出場となったryudora!選手は勝因について、「周りに倒せそうな人がいたら強気に行きました。自分はこの大会には初参加だったのですが、しぇろんさん、ていらーさんは連覇がかかっていたので緊張はしていました。先輩たちの存在は大きかったです」と仲間の強さを讃えていた。なお、ベストプレーヤー賞は「しぇろんていらーりゅどら」が獲得している。第3回 NASEF JAPAN全日本高校eスポーツ選手権 フォートナイト部門 最終結果順位所属チーム|選手名生存撃破合計1 ルネサンス高等学校 池袋キャンパス「しぇろんていらーりゅどら」 45 77 122 2 ルネサンス大阪高等学校 なんばeスポーツキャンパス「うしろおんねん」 35 63 98 3 第一学院高等学校KONAMI eスポーツ学院 銀座キャンパス「昼ご飯は12時、夜ご飯は7時」 22 61 83 4 eスポーツ高等学院 シブヤeスタジアム「さなおまる」 25 27 52 5 ルネサンス大阪高等学校 なんばeスポーツキャンパス「あめとゆずとはむ」 27 23 50 6 ルネサンス大阪高等学校 なんばeスポーツキャンパス「チーム男子」 25 21 46 7 eスポーツ高等学院 シブヤeスタジアム「ABC123」 20 16 36 8 eスポーツ高等学院 ハカタeスタジアム「てげてげーみんぐ」 10 23 33 9 ルネサンス高等学校 池袋キャンパス「辛味チキン」 24 5 29 10 バンタンゲームアカデミー高等部 東京校「誤射は文化」 13 15 28 11 水戸啓明高等学校「CREATE Lab.」 17 9 26 12 ルネサンス豊田高等学校 博多キャンパス「運営をキャリーする会」 18 7 25 13 あいち情報専門学校高等課程「カービン呼びは無知」 17 8 25 14 品川学藝高等学校「チームエゴイスト」 14 10 24 15 ルネサンス豊田高等学校 名古屋eスポーツキャンパス「下剋上」 11 9 20 16 クラーク記念国際高等学校 CLARK NEXT Tokyo「あたまじかるえぐしゅぎー!」 11 8 19 17 学校法人奥田学園 創成館高等学校「monster」 8 9 17 18 N高等学校「吉田と愉快な仲間たち」 8 8 16 19 宮城県一迫商業高等学校「れみねるばたー」 6 7 13 20 岡山県共生高等学校「Ctrl + Alt + Del」 6 7 13 21 あいち情報専門学校高等課程「全日 is The Best」 3 9 12 22 札幌新陽高等学校「ひゃっふぅ」 5 6 11 23 長崎県立大村工業高等学校「チームデストピア」 3 7 11 24 おかやま山陽高等学校「nowy」 6 3 9 25 長崎総合科学大学附属高等学校「DMT アオギリ」 5 2 7 26 八幡工業高等学校「ハッピーラッキーチャッピー!」 3 2 5 27 神戸山手グローバル高等学校「FCT」 0 5 5 28 ルネサンス大阪高等学校「Male」 0 3 3 配信URL NASEF JAPAN 全日本高校eスポーツ選手権:https://www.nasef-nhec.jp/フォートナイト/ © 2025, Epic Games, Inc. Epic、Epic Games、Epic Gamesロゴ、Fortnite、Fortniteロゴ、Unreal、Unreal Engine 4およびUE4は、米国およびその他の国々におけるEpic Games, Inc.の商標または登録商標であり、無断で複製、転用、転載、使用することはできません。