【大会レポート】最年少小学生選手と無冠の帝王が激突!——タイピング日本一を決めるeスポーツ大会「REALFORCE TYPING CHAMPIONSHIP 2025」
提供元: eSports World

▲RTCは2017年から始まり、今年で第6回目の開催となる
総勢9,668名が参加した本大会。予選はウェブ上でタイピング練習が楽しめる「e-typing」を用いて計4回行われ、その中から成績上位者の8名が決勝ステージに選抜される形だ。

▲「e-typing」は誰でもプレーできるタイピング練習ができるウェブサイト。期間内なら何度でも予選に挑戦できるというのもRTCならではのレギュレーションだ(https://www.e-typing.ne.jp)
決勝ステージは例年有観客オフライン開催となっているが、今年は競技選手がよりタイピングに集中しやすい環境ということで無観客開催となった。

▲会場を盛り上げてくれたのは5名の出演者。左から順に実況解説の篠原光さん、隅野貴裕さん、ゲストの貴島明日香さん、シュウペイさん、寺太勇さん
基本的な競技ルールは下記の通り。特筆すべきはRTC独自ルールの「正確性」だろう。どちらかが正確性95%を下回るかどうかで、戦法も試合展開も全く違ったものになる。タイピングスピードだけでは勝てないのがRTCの妙なのだ。

▲トーナメント形式はシングルエリミネーション。正確性によっては速く入力しても負けてしまうことがあるのがRTCの面白いところ。ただ速く入力できればいいという訳ではないのだ
最年少は小学校5年生!
個性あふれる8人の選手たち
決勝に進出したのは下記の8名。ベテラン選手から本大会初出場となる期待の若手選手など、個性あふれる選手がそろった。

▲決勝ステージのトーナメント表

▲ゆたゆた選手:小学5年生でありながら優勝候補の一角。今回がRTC初出場だ

▲める選手:若手期待のかな入力戦士。こちらも初出場

▲まるくん選手:こちらも若手プレーヤー。スピード勝負が得意。RTC初出場となる選手だ

▲Y-i選手:幼い時代から競技タイパーとして活躍したベテラン。3年連続の出場

▲くわな選手:前回大会2位のベテランタイパー。今大会の優勝候補。『VALORANT』では上位ランク“イモータル2”の実力を持つマルチプレーヤー

▲mulelr選手:大会皆勤賞で上位常連のベテランかな入力使い。今大会の優勝候補

▲goe選手:前回大会3位でタイピングソフト「寿司打」の3冠王プレーヤー

▲ゆーくん選手:初出場ながら、第2回予選1位に輝いた期待のルーキー
そんな強豪ひしめくRTC 2025の大会レポートをお届けしよう。
準々決勝:第1試合目から盛り上がりをみせる注目カード
準々決勝となる第1試合から目が離せない対戦カードとなったRTC 2025。特筆すべきは最年少となる小学五年生のゆたゆた選手 vs かな入力の使い手める選手。

▲ゆたゆた選手は予選1位通過の優勝候補。対するめる選手は現役の学生でありながら、かな入力の使い手という稀有なプレーヤーである
試合内容は終始ゆたゆた選手が押す形となった。kpm換算(一分間に打ち込む文字数)で1400以上を叩きだす瞬間もあり、実況の篠原さんも思わず舌を巻くような勢いで駆け抜けていく。安定した高速タイピングによってストレート勝ちを決めたゆたゆた選手。今大会が初出場ではあるものの、優勝候補として盤石な雄姿を会場に見せつけた。

▲恐ろしいスピードで表示された文章を入力していく両選手。入力が早すぎてお題の文章が読めないレベルだ(https://www.youtube.com/live/7sR6diUkWao?t=1368s)
もうひとつ目が離せない対戦カードは第3試合のくわな選手 vs muller選手。両者ともに優勝候補なため、決勝戦と言われてもおかしくないマッチアップである。

▲ローマ字入力 vs かな入力という入力方式の違いも注目ポイントだ
先制を獲ったのはくわな選手。RTC独自ルールである正確性を突く形で、かな入力使いのmuller選手を手玉に取った形だ。その後もくわな選手は正確性を重視した戦法を貫き、2本目も連取していく。
しかし3ラウンド目ではくわな選手が正確性を崩してしまい、その隙を突いたmuller選手が1本を返す展開に。ここでくわな選手は戦法をシフト。正確性を敢えて捨て、タイピングスピード主体の戦い方に変えていく。

▲4ラウンド目から一変したくわな選手に虚を突かれたのはmuller選手か。正確性を無視したノーガードな戦いに翻弄(ほんろう)され、くわな選手に軍配が上がるシーンが増えてきた(https://www.youtube.com/live/7sR6diUkWao?t=4071s)
最終的には4:1でくわな選手が勝利をもぎとったものの、事前予想通りの激しい駆け引きとなった。試合後のインタビューでは「緊張していた割にはお互いに正確性の高い試合が多くて、かなりプレッシャーのかかる内容でした。muller選手が選ぶげんきワード(ワードテーマ)では、かな入力のスピードに歯が立たないと予想していたので、正確性の部分で勝とうという作戦でした」とくわな選手は回答した。
くわな選手の柔軟性と、muller選手への対策が光った試合内容となった。
なお、第2試合のY-i選手 vs まるくん選手は、途中でY-i選手が返すシーンもあったが4:1でまるくん選手の勝利。第4試合のgoe選手 vs ゆーくん選手は、3、4ラウンドともにデッドヒート。僅差でgoe選手が打ち勝ち、最終的には4:0ストレートで終了となった。

▲準々決勝戦後のトーナメント表。上記4名が準決勝戦に駒を進めた
準決勝:三位決定戦までのダイジェスト
準決勝第1試合はゆたゆた選手 vs まるくん選手という初出場同士の対決となった。1500kpmを記録する豪速タイパー同士の戦いは、最終的には4:1でゆたゆた選手が勝利。
第2試合は前回大会2位のくわな選手 vs 前回大会3位のgoe選手が激突。第一試合目とは対照的に、正確性も混ぜ合わせた変則的な戦いが繰り広げられ、4:1でくわな選手が勝利した。
敗者同士で行われた3位決定戦はルーキー vs ベテラン対決。一体どちらに軍配が上がるのか注目されたマッチアップだったが、いざ始まるとgoe選手が圧巻のパフォーマンスを発揮。まさかの4:0で、goe選手のストレート勝利という結果となった。
決勝戦:モンスター小学生と無冠の帝王が躍動
遂にやってきた決勝戦。初出場にて決勝の舞台まで駒を進めたモンスター小学生ゆたゆた選手と、常に優勝候補として奮戦し続けてきた無冠の帝王くわな選手が並び立った。決勝戦はBo9(5本先取)と長丁場な戦いとなるため、より集中力や正確性が求められるのも注目だ。

▲全力を出し切りたいと語るゆたゆた選手

▲今まで超えられなかった決勝戦の壁を越えたいと語るくわな選手
まずは先手を取ったのはゆたゆた選手。シンプルなスピード勝負に持ち込んだことで怒涛の2連取を達成。好調な出だしとなった。

▲若さあふれるスピーディーな入力で無冠の帝王に立ちはだかるゆたゆた選手(https://www.youtube.com/live/7sR6diUkWao?t=11285s)
このままゆたゆた選手が勝利をもぎ取るのかと思いきや、3ラウンド目になって潮目が変わる。くわな選手の持ち味である柔軟性が発揮され、正確性重視の試合運びにシフトする。
スピードは相変わらずの速度を誇っていたゆたゆた選手だが、堅実に95%以上をキープしたくわな選手が徐々に返していく展開に。

▲怒濤の追い上げでマッチポイントを迎えたくわな選手。7ラウンド目では今大会最速に近い1569kpmを叩きだすシーンも(https://www.youtube.com/live/7sR6diUkWao?si=GyuwBshab5nPq-3C&t=11981)
結果は5:2と一気にギアを上げたくわな選手の逆転勝利となった。

▲3年来の悲願をついに達成したくわな選手。感無量の表情が画面越しからも伝わる
試合終了直後のインタビューでくわな選手は「何も考えられなくて——無我夢中で目の前のワードと向き合っていました」と決勝戦での心情を吐露し「実感が湧いてなくて、不思議な感じです」と自身の優勝に関してもまだ身に沁み切っていない様子だった。興奮冷めやらないとは正にこのことか。身体に溜まり切った熱を放出するかのように、何度も天を仰いでいた。
一方で決勝戦については「緊張しました」と語るゆたゆた選手。初出場のRTCに関しても「楽しめた」と返答し、「正確性が少し低いので、もっと正確性を高くする練習をしたいです」と、さっそく現状の改善点と今後の練習内容についてもふれていた。これには解説の隅野さんも「来年が怖いですね」と満面の笑み。
将来有望なモンスター小学生。負けてなお天晴れな受け答えであった。

くわな選手、ゆたゆた選手のショートインタビューをお届け
最後に、試合を終えた両選手にインタビューを実施したので、その様子をお届けしよう。
準優勝:ゆたゆた選手 ショートインタビュー

▲優勝はできなかったものの、晴れやかな表情のゆたゆた選手
——準優勝おめでとうございます! 今のご気分はいかがですか?
ゆたゆた:うれしいです。
——初出場で準優勝しましたが、普段は何時間ほど練習をしているのでしょうか。
ゆたゆた:あまり意識はしてないですが、いつもは2〜3時間くらいタイピング練習をしてます。土日は多分8時間くらいやっています。
——普段の練習ではどのようなソフトを使っているのでしょうか。
ゆたゆた:タイピングチューブ、ポップタイピング、打鍵トレーナーなどを使っています。
——RTC 2025は素晴らしい結果となりましたが、来年も参加しますか?
ゆたゆた:はい、来年も出たいです
——ゆたゆた選手、ありがとうございました!
優勝 くわな選手 ショートインタビュー

▲優勝トロフィーである黄金のキーボードを掲げるくわな選手
——優勝おめでとうございます。今大会に向けてどのような練習を実践してきましたか?
くわな:大会直前の期間だと、平日は多くても3時間ほど練習していました。休日はなかなか体力も持たないこともあって6時間が限度でした。
——競技タイピングを始めたのは大体何歳の頃からでしょうか?
くわな:小学校2年生の頃から競技としてタイピングをさわり続けているので、20年ほど続けています。
——20年も続けているんですね!大会での優勝経験はRTC2025が初となるのでしょうか。
くわな:学生の頃は年齢別タイピング大会で優勝経験などもあったんですけれど、社会人になってからは今回のRTC 2025が初めての優勝になります。
——くわな選手自身の強みはどのような所にあると思いますか?
くわな:自分の強みは相手を分析して戦い方を変えられることです。普段は『VALORANT』というゲームをプレーしているんですが、そちらの方では相手の弱点を突くようにプレーしているので、そういった思考法をタイピング競技でも応用してます。
——今回RTC優勝を達成しましたが、来年以降の目標などはあったりしますか?
くわな:実は正直迷っていて……。年齢的にもかなり限界に近付いているので、来年以降についてはまだ決めてはいません。だからこそ今回の優勝はうれしくてたまらなかったですね。
——インタビューありがとうございました!
まとめ
これにてRTC 2025は閉幕となった。振り返ってみると今期のRTCは、転換点ともいえる大会だったかもしれない。RCTといってまず思い浮かぶ選手は4連覇を達成したmiri選手、そして2024年度に優勝した三八木選手だろう。
これらの歴代チャンピオンがRTC 2025では不参加となってしまったのだが、だからこそ初出場者だらけの新風吹き荒れるRTCになったともいえる。
また今回は一般向けの観戦者を入れずにスタジオ内で大会を開催した。こういった形式も今までのRTCとは異なっている。よりフォーマルな大会として、番組制作を意識した座組になっているといえよう。
そして途中のエキシビションマッチもしかり、猫麦とろろさんの登場もしかり、より広い層に大会の面白さを伝えたいという制作側の強い想いを感じる。
RTCも時勢の波に合わせて変化・進化していくしかない。そういった意味では今年のRTCはまず間違いなく成功した年なのではないだろうか。こうなってくると来年のRTCにも同様の期待を抱かざるを得ない。どういった変化をもってタイピング競技の裾野を広げ、拡張していくのか。
来年もまた注目の年になりそうだ。
【番外編】裾野を広げるエキシビションマッチ
実は本大会ではゲスト同士がタイピングで戦うエキシビションマッチも開催された。選手たちのすごさやタイピングの面白さを実感するために、司会陣4人が肌を脱いだ形だ。こういった大会で司会陣全員がプレーヤーとして参加するのはなかなか珍しい試みかもしれないが、RTCの裾野を広げる上では重要な試みともいえる。

ちなみに解説の隅野さんは別格の存在なので、このエキシビションマッチではプレーヤーとしては参加せず解説に徹した。

観戦者からの野次にたじたじな様子の篠原さんだったが、どうにか優勝。終始和やかな雰囲気の中、エキシビションマッチは終了した。

試合中に「なぜテレビ局を辞めたのですか?」という野次には動揺を隠せず「それっ、結構クリティカルなやつっ!」と思わず言葉に詰まったシーンも(笑)。
こういった遊び心を持ちつつも、知名度向上にも目を向けているのがRTC 2025のスタイルだ。
実は本大会ではゲスト同士がタイピングで戦うエキシビションマッチも開催された。選手たちのすごさやタイピングの面白さを実感するために、司会陣4人が肌を脱いだ形だ。こういった大会で司会陣全員がプレーヤーとして参加するのはなかなか珍しい試みかもしれないが、RTCの裾野を広げる上では重要な試みともいえる。

▲スペシャルマッチとしてしっかりとトーナメント形式で実施されたエキシビションマッチ(https://www.youtube.com/live/7sR6diUkWao?t=7811s)
ちなみに解説の隅野さんは別格の存在なので、このエキシビションマッチではプレーヤーとしては参加せず解説に徹した。

▲観戦枠には特別ゲストとしてVTuberの猫麦とろろさんも参加
観戦者からの野次にたじたじな様子の篠原さんだったが、どうにか優勝。終始和やかな雰囲気の中、エキシビションマッチは終了した。

▲決勝戦はタイピング歴のある貴島明日香さんと篠原さんの対決。試合中ヤジが飛ぶという前代未聞の環境に篠原さんもたじたじ。こういった遊び心があるのもエキシビションマッチならでは(https://www.youtube.com/live/7sR6diUkWao?t=8852s)
試合中に「なぜテレビ局を辞めたのですか?」という野次には動揺を隠せず「それっ、結構クリティカルなやつっ!」と思わず言葉に詰まったシーンも(笑)。
こういった遊び心を持ちつつも、知名度向上にも目を向けているのがRTC 2025のスタイルだ。
■関連リンク
REALFORCE TYPING CHAMPIONSHIP 2025 アーカイブ:
https://www.youtube.com/live/7sR6diUkWao?si=TzzR-LfyQW9f-2VL
REALFORCE 公式ウェブサイト:
https://www.realforce.co.jp
REALFORCE 公式X:
https://x.com/TOPRE_REALFORCE
撮影:gappo3
編集:いのかわゆう
gappo3 プロフィール

『オーバーウォッチ 2』のプロリーグ「Overwatch League」公式日本語配信の解説担当。初代『オーバーウォッチ』にて創設されたプロゲーミングチーム「Green Leaves」での活動を基盤に、2017年からライター業を開始。eスポーツ中心のインタビュー記事やコラム記事を数多く手がけてきた。
X:https://x.com/gappo3gappo3

『オーバーウォッチ 2』のプロリーグ「Overwatch League」公式日本語配信の解説担当。初代『オーバーウォッチ』にて創設されたプロゲーミングチーム「Green Leaves」での活動を基盤に、2017年からライター業を開始。eスポーツ中心のインタビュー記事やコラム記事を数多く手がけてきた。
X:https://x.com/gappo3gappo3
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- 【日本eスポーツアワード2025】 ゆうき、ひなお、ドラ右、mkmldyらニュージェネレーションが多数受賞——主役は次の世代へ
- 日本国内のeスポーツ界における功績を表彰する年に一度の祭典「日本eスポーツアワード2025」が、2026年1月12日(月・祝)にパシフィコ横浜 ノースにて開催された。今年で第3回となる「日本eスポーツアワード」は、昨年開催されたパシフィコ横浜 国立大ホールとは異なり、広い空間を生かした会場作りになっていた。昨年から導入されたレッドカーペットでの入場は今年も実施。受賞選手たちがどのような装いで、どんな表情を浮かべながらレッドカーペットに臨むのか——。そんな晴れの姿をひと目見ようと、ファンが押しかけていた。▲U18スポーツプレーヤー賞を受賞したドラ右選手。16歳と若手ながら「スマッシュブラザーズ」シリーズで数々の優勝経験を持つトッププレーヤー。そんなドラ右選手も、レッドカーペットは緊張したとコメント ▲「ぷよぷよ」界の天才プレーヤーゆうき選手。10歳という若さで数々の大会で優勝経験を持つ。レッドカーペットに登場すると「かわいい〜!」と黄色い声援が飛び交っていた ▲ひときわ大きな声援が上がったのは、『第五人格』で活躍するAlf(あるふ)選手、Kznk(かずねこ)選手の登場だ。人気アイドルさながらの歓声は、競技シーンを超えて支持を集める存在であることを強く印象づけた 今年も昨年に引き続き、ストリーマー賞やVTuber賞、日本eスポーツアワード 流行語大賞2025といった、競技シーンとは異なる立場からeスポーツを支えてきた存在にスポットが当てられた。しかし、今年の受賞者を象徴するのは、間違いなくニュージェネレーションだ。U18の選手に限らず、多くの若手選手が受賞を果たし、主役が次の世代へ移りつつあることを印象づけた。今回は、そうしたニュージェネレーションの中から、特に注目したい選手にフォーカスし、授賞式でのコメントを紹介していく。eスポーツの世代交代が形となったニュージェネレーション 今回注目したいのは、ゆうき選手、ひなお選手、ドラ右選手、mkmldy選手の4名だ。いずれも「U18スポーツプレーヤー賞」を受賞しているが、競技タイトルや活動領域は多岐にわたり、eスポーツシーンの重心が確実に広がっていることを感じさせる。▲ぷよぷよ界の天才プレーヤーゆうき選手。eスポーツ全国大会「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」では、小学生の部で2連覇、オープン参加の部で初出場初優勝を飾るなど、数々の大会で優勝を果たしてきた。今回は「U18スポーツプレーヤー賞」に加え、「マインドゲームプレーヤー賞」をダブル受賞するという快挙を成し遂げた(出典:日本eスポーツアワード2025 ©︎JAPAN eSPORTS AWARDS) ▲『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』の最前線を走り続けるドラ右選手。2025年11月に開催された日本最大級のオフライン大会「篝火 #14」で優勝を果たし、名実ともに国内トッププレーヤーの座を確固たるものとした(出典:日本eスポーツアワード2025 ©︎JAPAN eSPORTS AWARDS) ▲『第五人格』界のスタープレーヤーとして絶大な人気を誇るmkmldy(みこめろでぃ)選手。初戦公式大会で優勝し、華々しいデビューを飾った実力者だ(出典:日本eスポーツアワード2025 ©︎JAPAN eSPORTS AWARDS) また、授賞式には体調不良で出席できなかった、ひなお選手にも注目したい。2025年10月31日(金)〜11月2日(日)に中国で開催された『ストリートファイター6』の公式大会「Kuaishou FightClub Championship VI・Chengdu」にて、海外大会デビュー戦で初の優勝を収めた。▲初出場初優勝でこのポーズがとれるのは、ひなお選手のメンタルの強さの象徴ともいえる。この大会の優勝で、彼への注目が一気に高まったのはいうまでもない(出典:REJECT公式X) そんな彼らの初々しくも、力のこもったコメントをお届けしよう。ドラ右:このゲームという——この大きい舞台に立てて本当に光栄です。ファンの方々が投票してくれたおかげで、こういう場に立てているので本当に感謝しています。今年もがんばっていくので、応援してくれるとうれしいです。ありがとうございました。 ひなお(メッセージにてコメント):「日本eスポーツアワード」に14歳で受賞することができて大変うれしいです。ありがとうございます。今回は体調不良で出席することができず、本当に申し訳ございません。すごく出たかったのでとても悔しいです。投票してくださったファンの皆さん、本当にありがとうございました。今回は「カプコンカップ」に向けて、今まで以上に一生懸命がんばりますので、応援よろしくお願いします。今日は、本当にありがとうございました。 ゆうき(U18スポーツプレーヤー賞を受賞して):このたびは、とてもうれしい賞をありがとうございます。めっちゃうれしいです!去年は万博での実況や「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 オープン参加の部」でも優勝できた自分の中でとても大きい1年でした。またこのようなうれしい賞がもらえるように、今年もぷよぷよ活動をがんばります。 mkmldy選手:いつも応援してくださっているファンの皆様のおかげで、今回はこのようなすてきな賞をいただくことができました。本当にありがとうございます。これからの活動の中で、皆様に少しでも恩返ししていくことができるよう、今後も努めてまいります。応援、引き続きよろしくお願いします。 ゆうき(マインドゲームプレーヤー賞を受賞して):ふたつの賞をもらえてうれしいです。投票してくださった皆様ありがとうございました。これからもいろいろな方に、ぷよぷよを知ってもらって、ぷよぷよ界隈を大きくする活動をがんばりたいです。本当にふたつの賞をいただきありがとうございました。 eスポーツの世代交代を象徴するような若手プレーヤーの受賞が印象的だった今年の授賞式。「年間最優秀eスポーツプレーヤー賞」を受賞したGO1選手は38歳と、依然としてベテラン勢が最前線で圧倒的な存在感を放っているが、それに対抗するように多くの若手が台頭し注目を集める現状は、eスポーツシーンの発展にとって非常に健全な姿であると感じた。▲筆者はプレゼンターとして登壇。以前よりその才能に注目し、推薦にも携わらせていただいたゆうき選手が、2冠という最高の結果で応えてくれた。自身の確信を実力で証明してくれた彼に、直接トロフィーを手渡せたことは何物にも代えがたい経験となった 選手との交流やスポンサーブースなど、今年のブースはやや控えめ 昨年に引き続き、会場にはいくつかのスポンサーブース、また選手とのミート&グリート(選手との交流)ブースが設置されていた。▲NUROブースでは、『ストリートファイター6』の対戦が楽しめるほか、サイン入りユニホームが展示されていた ▲ソニーのゲーミングギア「INZONE」のデバイスが展示されているスポットも ▲スズキのブースでは、カプコンの人気ゲーム『ストリートファイター6』とコラボレーションしたバイクを展示。バイクにまたがって撮影することもできた ▲式典を記念したオリジナルグッズの販売も行われていた これらのイベントは、どちらかというとレッドカーペットから式典までの空いた時間に立ち寄る意味合いで設置されていたのか、大きな盛り上がりがあったかというと難しいところだ。このようなブース紹介も、公式Xでの発信こそあったが、公式サイトにはまとめられていない。つまりSNSを使っているユーザー前提で告知がされていたことに疑問を感じた。SNSの仕様上、流れてしまったタイムラインから特定の情報を見つけるのは、ユーザーにとって手間だ。そういったことも考えるのであれば、公式サイトに出展されるブースの内容や詳細は記載してほしかった。また、運営の予想を大きく上回っていたであろうブースは、『第五人格』のプロ選手と会話が楽しめる「ミート&グリート」。▲会場のファンのほとんどがここに集まっているんじゃないかと思わせるほどの大盛況。順番待ちをしているファンは長蛇の列に 想定以上の来場者数となったためか、整理券は予定枚数に達し、早い段階で配布を終了していた。直前までブースの場所を探している来場者の姿も見られ、Xではアナウンスの不備を指摘する声も上がっていた。選手と直接交流できる数少ない機会であり、ミート&グリートを目的に来場したファンも少なくなかったと考えると、今回の配布終了は惜しまれる結果となった。世代交代の先に残る課題——スターの誕生 昨年の受賞者には、ウメハラ、ときど、Lazといった、eスポーツに詳しくない人でも「名前を聞いたことがある」と感じさせるレジェンドプレーヤーが名を連ねていた。競技シーンを越えて認知される存在がいたからこそ、アワード全体としての象徴性が担保されていたとも言えるだろう。しかし、世代交代の過程にある2026年は、そうしたレジェンドプレーヤーが表舞台に立たない年となった。競技シーンを見渡せば、実力・実績ともに申し分のないスーパープレーヤーは数多く存在する。それでもなお、「誰もが知っている存在」へと昇華する選手は限られているのが現状だ。競技で勝つこと、結果を残すことだけでは届かない領域がある。競技シーンの内側で評価される存在から、シーンの外側にまで名が届く“スター”へ——。その境界を越えるために、いま何が求められているのか。世代交代が進む今だからこそ、eスポーツ全体に突き付けられた問いと言えるだろう。さらに、「日本eスポーツアワード」そのものの立ち位置についても、考えさせられる結果となった。今回は、プロの競技シーンとは異なる文脈で活動するストリーマーやVTuberの受賞も目立ち、eスポーツが「競技」だけでなく「エンターテインメント」として広がっている現状が浮き彫りになった。その広がり自体は、決して否定されるものではない。一方で、本来は競技として評価されるべきeスポーツの価値が、エンタメ性に回収されすぎてしまう危うさも感じさせる。競技の強さや積み重ねが、どのように社会的な評価へと接続されていくのか——日本eスポーツアワードには、その橋渡し役としての役割が、これまで以上に問われているのかもしれない。日本eスポーツアワード2025 レッドカーペットアーカイブ 日本eスポーツアワード2025 アーカイブ 「日本eスポーツアワード2025」 開催概要主催:一般社団法人日本eスポーツ協会共催:横浜市運営:日本eスポーツアワード実行委員会実施会場:パシフィコ横浜 ノース開催日程:2026年1月12日(月・祝)特設サイト:https://esportsawards.jp/ 撮影:宮下英之/いのかわゆう編集:いのかわゆう【井ノ川結希(いのかわゆう)プロフィール】ゲーム好きが高じて19歳でゲーム系の出版社に就職。その後、フリーランスでライター、編集、ディレクターなど多岐にわたり活動している。最近はまっているゲームは『Bloodborne』。X:@sdora_tweet
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- 【大会レポート+インタビュー】 無課金勢のイスコ選手、世界で活躍するぐっさん選手を下して驚異の全勝優勝! ——東京eスポーツフェスタ2026 eFootball部門
- 「東京eスポーツフェスタ 2026」が1月9日(金)〜11日(日)に、東京ビッグサイトにて開催された。パブリックDayとなる11日(日)には、『eFootball』によるeスポーツ大会が開催された。「eFootball」の大会は小学生以上なら誰でも参加できるオープン大会。最大128名により当日の会場予選から決勝まで行われた。▲準決勝・決勝はステージ上で行われた 優勝したのは、普段からランクマッチなどをプレーしているという“無課金勢”のイスコ選手。アマチュアの立場からプロを押し退けて優勝を果たした。東京eスポーツフェスタとは東京都や関連団体で構成される実行委員会が主催する「東京eスポーツフェスタ」は、eスポーツの普及と関連産業の振興を目的に開催されているeスポーツイベントだ。2020年から開催されていて、今年開催される「東京eスポーツフェスタ2026」は7回目となる。 予選から決勝までオフラインで行う短期決戦 「eFootball」の予選はスイスドロー方式で、5回試合を行って上位4名が決勝に進出。1位と4位、2位と3位により準決勝を行い、勝者同士がステージ上で決勝を戦う。試合はBo3(2試合先取)だ。【主な大会レギュレーション】参加資格:2025年4月2日時点で満6歳以上のプレーヤー会場予選:最大128名によるスイスドロー5回戦を行い、上位4名を決定。勝利選手の勝ち点は3点、敗北選手は0点。不戦勝は勝ち点3で、0-0のスコアとして扱う。ステージ決勝:会場予選のスイスドロー上位4名でシングルエリミネーショントーナメントを実施。準決勝は1位と4位、2位と3位で戦う。Bo3(2試合先取)で、第1試合で選択したチームを試合を通して使用する使用端末:参加者本人のスマホなどを使用優勝賞品:「東京都知事杯」 決勝大会に勝ち上がった4名には、スイスドローを5戦5勝で駆け抜けたイスコ選手、2年連続世界大会に参戦しているぐっさん選手(Gu_038games)らのほか、FIFA日本予選などにも挑戦しているにゃにゃみ選手(DOPENESS所属のNagi選手)、ナッチャン選手が勝ち上がった。戦績により、公式大会にも数多く参戦しているぐっさん選手とにゃにゃみ選手が、準決勝第2試合で早くも戦うかたちとなってしまった。▲ステージ左からイスコ選手(左から2番目)、ナッチャン選手、Gu_038games(ぐっさん)選手、にゃにゃみ選手 ▲決勝大会のトーナメント。第2試合に実力者が集まった 準決勝第1試合は、予選のスイスドローを負けなしの5戦全勝で駆け抜けたイスコ選手(アーセナル)とナッチャン選手(マンチェスター・ユナイテッド)の試合。1試合目はナッチャン選手が先制するが、イスコ選手が前後半に1点ずつ追加し勝利。2試合目も先制はナッチャン選手だったが、無課金で戦い続けたことが奏功したというイスコ選手が3-2のスコアで2試合目も勝利。決勝に駒を進めた。準決勝第2試合は、公式大会にも多数参戦しているぐっさん選手とにゃにゃみ選手の対決。1試合目は前半1-1で折り返すが後半は決め手に欠け、PK戦へ。2連続中央を選んだにゃにゃみ選手に読み勝ったぐっさん選手だったが、残り3本を右、左、左と決められ3-2でにゃにゃみ選手が勝利。しかし2試合目は2-1でぐっさん選手が取り返し、勝負は3試合目へ。にゃにゃみ選手が先制点を取り勢い付くかと思われたが、ボール支配率の高いぐっさん選手のフライスルーパスからのシュートなどを決め、3-2で勝利した。迎えた決勝は、無課金勢のイスコ選手と歴戦のぐっさん選手。1試合目、序盤でイスコ選手が先制するがぐっさん選手も巧みなパスワークから取り返し、PK勝負へ。互いに取っては取られてと同スコアで迎えた8本目、イスコ選手が左に決め、ぐっさん選手の右を止めて6-5で勝利する。2試合目、イスコ選手は開始早々センターに攻め込み、シュートキャンセルからゴールを揺らし先制ゴール。ぐっさん選手も2点を取り返したが、後半でイスコ選手も取り返し2-2に追いつく。そして、3分のアディショナルタイムに突入すると、イスコ選手が早いパス回しからの決勝ゴール。3-2でイスコ選手が優勝を決めた。イスコ選手インタビュー 優勝したイスコ選手がインタビューに応じてくれたので、その様子をお届けしよう。 ▲優勝したイスコ選手 ──優勝おめでとうございます。優勝したお気持ちをお聞かせください。イスコ選手:まさか優勝できるとは思ってなくて、気軽な気持ちで参加したので、名だたるプレーヤーを倒せてすごくうれしいです。──今回の勝因を教えてください。イスコ選手:準決勝も決勝も1試合目はすごく緊張して固かったんですけど、2試合目で適応して自分のペースに持っていくことができたのがよかったかなと思います。──普段大会などにもあまり出ていないとのことですが、どんなふうに『eFootball』を遊んでいるんでしょうか?イスコ選手:1度『ウイニングイレブン』時代にeJリーグの予選に出たことがあるんですが、大会などは出たことがなく、今日は参加無料だし「やってみるか」と。結構練習はして挑みました。──では、普段はレートを上げているくらい?イスコ選手:そうですね。普通に会社員なので、暇つぶしに遊ぶくらいです。──「東京eスポーツフェスタ」としては、今回初めて『eFootball』が採用されましたが、それが参加のきっかけですか?イスコ選手:そうですね、配信者の方が「こういうのやるから来なよ」みたいなことを言ってくれたので、ちょっと行ってみるかと思って参加しました。──ご自身の強さには自信がありましたか?イスコ選手:結構自信はありました。──準決勝、決勝と戦ってきた相手についてはどう思われましたか? 特に決勝のぐっさん選手は大会でも活躍されている方でした。イスコ選手:実は……特に知らなかったんです。すごい方らしいということを聞いて、「えーっ」と思ったんですけど、準決勝の試合も見ていて、自分のプレーができたら勝てるかも、という感覚はありました。試合の序盤はやっぱり圧倒されましたけど、しっかり戦える自信もあったので、うまくプレーできたかなと思います。──今後の目標があれば教えてください。イスコ選手:「無課金でレート2000」を目標に頑張ろうと思ってます。──最後に、応援してくれた方々にメッセージをお願いいたします。イスコ選手:結構いろいろな反応だったり、彼女が応援してくれたのも含めてすごく力になったと思うので、またこういう大会があったら参加したいと思います。まとめ 今回から初めて採用された『eFootball』だが、プロからアマチュアまで幅広い層が参加しており、まさに東京eスポーツフェスタの「eスポーツの普及」を目的とするイベントとしては大成功だったと言えるだろう。特に『eFootball』は誰もが知っているサッカーという競技をベースにしたタイトルでもあり、試合自体も本物のサッカーを見るのと大きく変わらずに楽しめる点で、遊ぶ側にも観る側にも非常に敷居が低い。また、決勝戦では歴戦のプロを前にアマチュアのイスコ選手が優勝し、eスポーツの「誰にでも可能性が広がっている」という点も体現してくれた。大どんでん返しという意味でもドラマチックな結末となり、会場でも大きな歓声に包まれていた。ちなみに、イスコ選手に今後の大会参加についても聞いてみたところ、「優勝した後のことなどは特に考えていない」とのこと。あくまで無課金を貫きたいというその姿勢も、多様な楽しみ方を許容してくれるeスポーツらしい。コナミという日本メーカー発祥のゲームという意味でも、近年国内外で非常に盛り上がっている『eFootball』。老若男女、誰でも無課金で楽しめることを示してくれたイスコ選手の優勝で、さらにゲームの人気が高まるかもしれない。■東京eスポーツフェスタ 2025 『eFootball』競技大会 アーカイブ ■関連リンク東京eスポーツフェスタ公式:https://tokyoesportsfesta.jp©Konami Digital Entertainment "eFootball" 、"e-Football" 、"e サッカー" 、"e- サッカー" および"eFootball ロゴ" は、株式会社コナミデジタルエンタテインメントの日本およびその他の国と地域における登録商標または商標です。
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- 【大会レポート+インタビュー】 東京が舞台のバーチャルレースはRyun選手が2連覇! ——東京eスポーツフェスタ2026
- 「東京eスポーツフェスタ 2026」が1月9日(金)〜11日(日)に、東京ビッグサイトにて開催された。パブリックDayとなる11日(日)には、『グランツーリスモ7』によるeスポーツ大会が開催された。「グランツーリスモ7」の大会は小学生以上なら誰でも参加できるオープン大会。12月のオンライン予選を経て決勝大会は会場で行われ、シートとモニター、ハンドルコントローラーなどの本格的な設備で走れるだけでなく、コントローラーを使用する選手も混走しており、走り方は自由だ。▲プレー用の設備はステージ脇に設けられ、レース中の様子も見ることができた。専用グローブやシューズなどを使用するプレーヤーも そんなレースを制したのは、2024年の全国eスポーツ選手権滋賀で優勝し、2025年も東京都代表から全国5位になるなど活躍しているRyun選手。前回大会に引き続きチャンピオンに輝き、見事2連覇を果たした。東京eスポーツフェスタとは東京都や関連団体で構成される実行委員会が主催する「東京eスポーツフェスタ」は、eスポーツの普及と関連産業の振興を目的に開催されているeスポーツイベントだ。2020年から開催されていて、今年開催される「東京eスポーツフェスタ2026」は7回目となる。 フェスタ会場である東京を舞台とした、特設コースでの10周レース 「グランツーリスモ7」の大会は、最大120名のエントリーの中から、2度のオンライン予選を勝ち抜いた8名によりオフライン決勝を実施。上位進出選手は国内外のeモータースポーツレースで活躍する猛者が集結した。【主な大会レギュレーション】参加資格:2025年4月2日時点で満6歳以上のプレーヤーオンライン予選:1回戦:最大15名ずつのグループに分け、グリッド順を決める予選タイムトライアルとレースを実施。コースは鈴鹿サーキット。マシンはGr.3車両(メーカー指定なし)。上位4位まで(最大32名)が2回戦に進出する。2回戦:最大8名ずつのグループに分け、グリッド順を決める予選タイムトライアルとレースを実施。コースはディープフォレスト・レースウェイ。マシンはGT-R ニスモ GT3 N24 SchulzeMotorsport ′13。レースは2回実施し、順位に応じた獲得したポイントの上位2名ずつが決勝大会に進出する。決勝大会(ステージ):勝ち上がった8名で、グリッド順を決める予選タイムトライアルとレースを実施。コースは東京エクスプレスウェイ 東ルート内回り。マシンはFerrari 296 GT3 ’23。使用端末:決勝大会は主催者が用意する機材を使用優勝賞品:「東京都知事杯」 そんな決勝大会に勝ち上がった8名は、さまざまな大会で名を馳せてきた選手たち。中にはプロチームに所属して活動している選手もおり、昨今のeスポーツらしく年齢もバラバラなところが、eモータースポーツらしさを感じさせた。▲決勝大会に駒を進めた選手たち。最年少は10代、最年長は30代 決勝戦は、東京を舞台とした架空のコース「東京エクスプレスウェイ 東ルート内回り」。マシンは2025年12月に追加されたばかりのGr.3車両「Ferrari 296 GT3 ’23」を使用する。▲決勝レースのレギュレーション 1周のタイムトライアルで行われた予選の結果、ポールポジションはRisingSun選手の1'58.529。2番手はノラネコヤマト選手、3番手はししまる選手で、以下、Huryu選手、Ryun選手、きよれーしんぐ選手、ひろ選手、かずき選手と続き、8番手までが1秒以内にひしめいている。▲予選は4台ずつで行われ、スタート時はゲーム内ではなく実際に人がカウントして順に走り出すというアナログな方法 ▲予選の結果がこちら。上位3台はわずか0.01秒台の中での戦い 決勝レースのレギュレーションは、タイムは出るがグリップが落ちやすいソフトと、耐久性が高いハードのコンパウンドを1回ずつ使用しなければならず、10周を走り切るために給油も必要となるため、必ずピットストップが必要となる。タイヤ選択と給油量、さらにはスリップストリームなどを使っていかに燃費を抑えて走るかといった戦略も重要となった。コースとしては長いホームストレート後の1コーナーのヘアピンでのポジションどりとブレーキングと、アップダウンを含む最終ヘアピンからの脱出速度を上げ、いかにホームストレートでトップスピードに乗せられるかがポイント。また、コースサイドが壁で覆われているため、視覚的な恐怖心と体感スピードが高いという特徴もある。道幅が狭く抜きどころも少ないため、オープニングラップとピットイン後の順位も優勝の鍵となる。全車がソフトタイヤをチョイスした決勝レースは、スタンディングスタートからのオープニングラップの1コーナーで、ポールポジションのRisingSun選手が首位を守るが、前回王者のRyun選手が一気に2番手に浮上。さらに2周目のホームストレートで首位に立つ。最終コーナーではアウトウォールにわずかにヒットしたものの、なんとか首位を維持したまま3周目でピットインする。ほとんどの選手がRyun選手に追従して3周目でピットインする中、最後尾スタートだったかずき選手は走り続ける作戦。短時間でピットワークを終えたししまる選手が2番手に浮上するが、ピットトラブルか翌周で再度ピットインしたことで、勝負権利を自ら捨ててしまった。かずき選手は4周目でピットインし、6番手まで順位を上げている。5周目に入り、首位Ryun選手、2番手に7位からじわじわ追い上げてきたひろ選手、3番手にRisingSun選手が続く。7周目、ついにひろ選手がRyun選手をスリップストリームから抜いて首位に立つと、RisingSun選手までの3台の攻防に。1周分タイヤがフレッシュなかずき選手は、きよれーしんぐ選手を抜いて4番手まで浮上してきた。そのままの順位でせめぎ合った最終ラップ、虎視眈々と狙っていたひろ選手がホームストレートでRyun選手をアウトから抜くが、1コーナーでRyun選手がインに飛び込みひろ選手のラインを封じると、再び首位を奪取。▲ホームストレートでひろ選手がRyun選手をパスするも…… ▲1コーナーでイン側のラインを守ったRyun選手にひろ選手が前に出られず…… ▲Ryun選手が再び首位に浮上。さらにその攻防を見守りつつポジションを維持したRisingSun選手がこの後ひろ選手におそいかかる Ryun選手はそのままミスなく首位を走り切り、2連覇を決めた。2位には最終ラップの最終コーナーでひろ選手をとらえたRisingSun選手が入賞した。ピットストップ作戦が奏功したかずき選手は4位と大健闘した。▲決勝リザルト Ryun選手インタビュー 2連覇を果たしたRyun選手がインタビューに応じてくれたので、その様子をお届けしよう。 ▲2連覇達成を果たしたRyun選手 ──今回優勝した気持ちをお聞かせください。Ryun:まずはほっとしています。2連覇できてすごく嬉しいです。──今回の勝因はなんでしたか?Ryun:まず1周目に2位まで上がれて、そこから冷静に立ち回れたことが勝因だと思います。──今日のレースについて、コースとタイヤ選択と給油について、どういう戦略を考えて挑まれましたか?Ryun:戦略は何パターンか用意していて、予選の順位や展開だったりで臨機応変に変えようとは思っていました。──結果的に全員がソフトタイヤでスタートして3周目でピットインとなりました。戦略を変えた部分はありましたか?Ryun:給油の時間を長くしてピットを出るのが遅くなって、後続集団に巻き込まれることだけは避けたかったので、給油時間を短くして、後半は燃費を節約しながらでも前に出る作戦をとっていました。──途中、ひろ選手に抜かれる場面がありましたが、また抜き返しました。その辺の展開はどうでしたか?。Ryun:10周目の1コーナーでトップに出ないと逆転は難しいなと思っていたので、必ず抜いてやろうと思ったんですけど、ひろ選手もかなりブレーキを頑張っていてちょっと突っ込みすぎたこともあって、うまくできた感じです。1コーナーで必ず仕留めて、そのまま最後のポストまで引き離して優勝という形をとろうと思ったんですけど、それがハマりました。──今日戦った中で普段から戦ったりする方もいますか?Ryun:特にひろ選手とはすごく仲が良くて、毎日『グランツーリスモ7』をやる仲です。──じゃあ、ある程度相手のこともわかっているし、大舞台で実力をぶつけ合った、という感じですね。Ryun:そうですね。すごくいい試合ができたので、よかったなと思います。──今回のオフラインの環境はどうでしたか。Ryun:環境はすごく難しかったんですけど、割とこういう大会にはたくさん参戦してきたので、優位かなと思ったんです。けど、意外とみんな速くて、今回は苦戦しました。──今後の目標をお聞かせください。Ryun:僕は2024年に世界大会に出て以降、2025年は世界大会に行けなかったので、今年はもう来週から予選(マニュファクチャラーズカップ オンライン予選)が始まるので、そこを通過していきたいなと思います。──2025年を通して自分の課題はなんですか?Ryun:とにかく純粋な速さが足りないというのはまだあり、そこは改善してきました。その結果が今回現れたのかどうかはよくわからないですが、世界大会予選も頑張っていきたいと思います。東京eスポーツフェスタも3連覇したいです。──最後に、応援してくれた方々へのメッセージをお願いします。Ryun:これからもこういう熱いレースを届けていけたらいいなと思っていますので、応援よろしくお願いします。まとめ eスポーツというと大人から子どもまで問わず一緒に戦えると言われるが、中でも差が出にくいタイトルのひとつがレースゲームだ。操作テクニックやレース中のメンタルなどで大人の方が有利な部分もあるものの、特殊な操作などはほとんどない。また、実際のクルマを運転できるかどうかも、ゲーム内での速さにはほぼ直結しない。今大会の決勝も、10代から30代、プロからアマチュアまで幅広い層が集まり、eスポーツの多様性を体現するような大会となった。ワンメイクマシンによるレースでもあり、純粋な実力や作戦を披露するという意味で、敷居も低くなっていただろう。唯一残念だったのは、同日に幕張メッセで開催されていた「東京オートサロン2026」でも、『グランツーリスモ7』による大会「2025 AUTOBACS JEGT」が重なってしまったことだ。より多くの選手が参加するという意味では、公式大会の裏で開催している「東京eスポーツフェスタ」の影が薄くなってしまった面もあったかもしれない。それでも、この日集まった選手たちによる見応えのあるレースは、eモータースポーツが現実のモータースポーツとなんら変わらず、人とマシンとコースを攻略して戦いうる本格的な「レース」だったことは、現場や配信を見た方ならわかるはずだ。2026年の『グランツーリスモ7』によるeスポーツ大会も、いよいよ1月からスタートする。クルマ好き、レース好き、単にゲームとしての『グランツーリスモ7』が好きという方も含めて、eモータースポーツに挑戦するきっかけにしてみよう。■東京eスポーツフェスタ 2025 『グランツーリスモ7』競技大会 アーカイブ ■関連リンク東京eスポーツフェスタ公式:https://tokyoesportsfesta.jp©2025 Sony Interactive Entertainment Inc. 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