『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)の世界大会「Worlds 2023」最後のステージとなる「ノックアウトステージ」のセミファイナル(準決勝)が11日(土)〜12日(日)に行われ、決勝に進出する2チームが確定した。


世界最強プレイヤーが集った準決勝 


準決勝の対戦カードは、11日(土)がLPL Summer 3位のBilibili Gaming(BLG)、LPL Summer 5位タイのWeibo Gaming(WBG)。12日(日)が、LPL1位のJDGと、LCK Summer 1位のT1だ。

BLGもWBGも「Worlds」の経験を持つ選手は多数いるものの、優勝を経験しているのはWBGのTheShyとCrispのみ。それぞれに抱えている因縁もファンの思いも大きな一戦だ。

試合は、互いにボットレーンの有利を取れるピックを探りつつ、ADCサポートを中心として序盤のレーンの主導権争いを制し、ボットの有利からオブジェクトや他レーンにも影響力を広げていくという方針がぶつかり合う。その結果、今年のメタではなかなかみられなかったチャンピオンも登場し、バラエティ感のあるピックとなった。


シーソーゲームとなり2-2で迎えた5ゲーム目、WBGがオブジェクトを押さえ、ゴールドではBLG有利というところからWBGが集団戦を制してそのままゲームエンドに。一瞬のミスが命取りになるLPLらしい試合展開の早さで、WBGが決勝進出を決めた。



12日(日)に行われたJDG VS T1は2022年の準決勝でも当たった因縁のカード。昨年はT1がJDGに3-1で勝利したものの、決勝で韓国のDRXに敗退している。一方のJDGは、ruler、knightなど過去最強のチームと評されており、グランドスラム(春、MSI、夏に続く4連覇)という偉大な記録まであと一歩のところまで来ている。ボット優先のピックが続く中で、Fakerとknightのミッド、Zeusと369のトップのマッチアップにも注目が集まった。


試合が始まると、Fakerの集団戦で一気に試合をひっくり返すワンプレイが何度も繰り広げられる。そしてT1、JDG、T1と勝利し2-1で迎えたゲーム4。レーン戦で有利を築き、スノーボールするという『LoL』のお手本のような試合展開でJDGにやりたいことをさせず、T1が決勝進出を決めた。




これで、決勝戦はWBGとT1に決定。WBGは前身であるSunning時代に「Worlds 2020」で韓国DAMWON GAMINGに敗れており、メンバーはガラッと変わったものの2度目の「Worlds」挑戦。T1は2015年、2016年と世界一となったが、2017年、2022年にも決勝で涙を飲んだことも多々あった。

2023年の『LoL』最強は中国か、韓国か。19日(日)の決勝で最強チームが決まる。


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