【現地レポート】世界中のファンが日本に詰め寄せる!——HIKAKINや加藤純一、SHAKAなどのクリエイターとプロが盛り上げた「Apex Legends Asia Festival 2024 Winter」をレポート!
提供元: eSports World
イベントにはFNATICやRIDDLE、DreamFire、Crazy Raccoonといった日本、中国、韓国のプロチームに加え、世界大会で優勝を成し遂げたTSMやヨーロッパ地域の強豪Allianceも参加した。
さらに、HIKAKIN氏や加藤純一氏、SHAKA氏などクリエイターたちもイベントに登場。プロ選手とチームを組んでショーマッチを行い、会場を盛り上げた。
ほかにも、コミュニティエリアにはプロチームのブースや会場限定の物販、パスファインダーのパンチングマシーンなどが設置され、ステージが始まる前や試合の空き時間も飽きさせないような作りになっていた。
今回はそんな現地の模様をお届けしよう。
多くのファンで溢れかえるコミュニティエリア!
まずはステージイベントが始まる前の様子をお届け。10時の開場とともに多くのファンが入場していったのはコミュニティエリアだ。ここでは、会場限定の物販やゲーム内のキャラクターにちなんだレクリエーションが用意されていた。

▲エリアの中央には巨大なネッシーが!ところどころに設置されたジャンプタワーがゲーム内のマップを想像させる!
中でも、ひときわ多くのファンで賑わっていたのがチームブースだ。日本チームが出展していることもあり、FNATICやRIDDLE、PULVEREXなどのブースが盛り上がっていた。さらに、驚いたことに日本チームのブースだけでなく、DreamFireやAllianceといった海外チームのブースも大盛況だった。
チームブースでは、ユニフォームやグッズなどが売られ、中には所属する選手と交流する時間を設けているチームも。その時はより多くのファンが詰めかけており、その熱量を感じた。

▲ひとりでも多くの方とお会いするために、空いている時間でファン対応する選手の皆さん

▲憧れの選手と写真が撮れる夢のような時間も!

▲筆者が一番驚いたのがDreamFireのブース。中国で人気が高いことは知っていたが、日本でも多くのファンが詰めかけるほど人気だった。かくいう筆者もDreamFireが好きです
続いて賑わっていたのは巨大ネッシーのエリア。ネッシーといえば『Apex Legends』のマスコット的な存在。その可愛さは言わずもがなで、たとえサイズが大きくなろうとも可愛さが健在だった。

▲ネッシーの首には「Apex Legends Asia Festival 2024 Winter」と書かれたメダルが! ちっちゃいピンクのネッシーもかわいい!
さらに、その周辺ではレジェンドの恰好をしたコスプレーヤーさんが写真撮影しており、ファンとの交流を楽しんでいた。定番のレイスやミラージュだけでなく、シーズン19で登場したコンジットのコスプレもあり、完成度の高さに驚かされた。

▲ローバのアルティメットやカタリストのスキルといった小物の作り込みがすごい
中でも、特にすごいなと感じたのはレヴナント。見た目もさることながら、写真撮影のポーズや仕草が完全にレヴナントそのもので、あまりの怖さに思わずゾッとしてしまった。

▲恐そうな見た目とは裏腹にかなり快く写真撮影に応じていて、ファンの方もかなり楽しんでいた。初めて見たときは後ずさりしちゃいました(笑)
ほかにも、オリンパスにあるファイトナイトをイメージした1v1専用ステージや、来場者とのパンチ力を競うパンチングマシーン、レジェンドとの写真が撮れるプリクラなどさまざまなものが用意されていた。

▲PS5やINZONEの最新モニターを使った1v1専用ステージが用意。最新機種にふれられるいい機会になっていた

▲実際にグローブをはめてそのパンチ力を競うというもの。いい記録を出した人は近くのミニターに掲示され、パンチ力を競いたい人たちで溢れていた

▲レジェンドと写真が撮れるプリクラ。開場と同時に列ができるほど人気だった

▲クレーンゲームにはジャンプパッドのクッションやネッシーのフィギュア、パスファインダーのぬいぐるみなどここでしか手に入らないような景品が用意されていた
こういった催しは純粋に楽しむのもいいが、ちょっとしたサプライズがあるのもうれしいポイント。今回のイベントでは、大和周平氏とshomaru7氏が撮影している場面に出くわしたり、Allianceのメンバーがクレーンゲームで遊んでいるシーンを見かけたりと、憧れの人たちを間近で見ることができた。

▲ステージイベントの合間に使用する映像の撮影中の一幕。大和周平氏とshomaru7氏をひと目見ようと周辺には多くのファンが詰め寄せた

▲Allianceのメンバー。撮影の一幕でクレーンゲームを遊ばれていたが、景品が取れなかったことを悔しがるHakis選手がすごく印象的だった
また、コミュニティエリアを練り歩く中で、日本のファンの方だけでなく、中国や韓国など海外から来たファンの方も多く見られた。そういったところからも『Apex Legends』というゲームの盛り上がりを肌で感じることができた。

▲選手がズラリと並ぶ巨大パネルでは、お気に入り選手と写真を撮るファンの方がチラホラ
いよいよステージイベントが開幕!
太鼓と書道のパフォーマンスは圧巻のひと言!
ステージイベントは太鼓と書道のパフォーマンスからスタート。『Apex Legends』お馴染みの楽曲に合わせて太鼓を演奏し、ステージの中央では大きな筆でなにやら文字を書いている様子。そして、書かれた言葉は「決戦」。これから行われるであろうプロやクリエイターたちの戦いを思わせる、そんな言葉が書かれていた。

▲力強いパフォーマンスを披露。日本の「和」にこだわった演出だと感じた
その後、ステージに多くのレジェンドが登場すると、ステージの中央にいるヴァルキリーがアルティメットのセリフを叫ぶ。すると、ステージが暗転し、再び光が戻ったときには総勢60名のプロがステージに立っていた。これには筆者もあまりのかっこよさに震えてしまった。

▲選手がモニターに映し出されると歓声が上がっていた。特に凄かったのはDreamFireだ
その後、Jung Youth氏が「Only One King」を披露した。これは『Apex Legends』シーズン2のトレーラーで使われていた楽曲だ。筆者にとっても懐かしい楽曲だったので、生で聞けてかなりノリノリになってしまった。

▲ライブが終わると、Jung Youth氏から日本語で「日本が大好きです」というサプライズも
プロたちの本気の戦い!
2日間にわたる激闘が今、始まる……
オープニングセレモニーが終わったところで、続いて行われるのは「PRO MATCH-Battle Royale」。ステージには田口尚平氏とshomaru7氏が登場し、簡単なルール説明を行った。こちらはDay1、Day2を通して計12試合を戦い、優勝者を決める試合となっている。いわば、本イベントのメインコンテンツだ。主なルールは「Apex Legends Global Series」(以下、ALGS)から採用しており、特別ルールなどはないため、プロのガチンコ勝負が見られる試合となっている。
続く選手入場のシーンでは、次々に選手たちが入場してくる。どのチームも拍手や歓声で迎えられたが、やはりFNATICやRIDDLE、DreamFireといった人気チームは大きな歓声が上がっていた。

▲選手が思い思いのポーズを取っていて、中にはくすっと笑ってしまうようなものも

▲中国や韓国チームに比べて、日本チームの選手はかなりはっちゃけてる印象。すごくリラックスしているようだった

▲FNATICはキメキメのポーズで登場したが、その後のインタビューで恥ずかしかったとコメントしていた(笑)
しかし、これらのチームよりも大きな拍手と歓声で迎えられたチームがいる。それがTSMとAllianceだ。特に、AllianceのYuki選手に対する声援が凄まじく、その甘いマスクに魅了されているファンが多かった。
そんなYuki選手はチームを抜けることが決まっており、この3人の試合が見れるのが最後という本イベント。有終の美を飾るように素晴らしいプレーをいくつも見せてくれた。

▲未だタイトルは手にしていないものの世界で有名なAlliance。そんなチームを日本で見られるなんて……

▲名実ともに世界王者のTSM!日本でも大きな声援が送られていた
60名がそろったところでいよいよ試合がスタート。キルが発生するものの目立ったチームファイトが起きない第1試合だった。しかし、AllianceとFNATICの戦いをきっかけに各地で戦いが始まる。ヨーロッパで屈指のフィジカル(撃ち合いの強さ)を持つAllianceに日本のFNATICがどこまで通用するのか、会場が固唾を飲んで見守る。軍配はAllianceに上がったのだった。
これをきっかけに各地で戦いが繰り広げられていく。戦闘エリアは狭まって部隊数も減り、気づけば最終安置、残り3部隊になっていた。RIDDLE、REIGNITE、TSMが残る中、日本チームの初チャンピオンが見れるか? と思いきや、落ち着いた立ち回りでTSMが危なげなく勝利。この日初めてのチャンピオンを獲得した。
続く2戦目はREJECT WINNITY、3戦目はDreamFireがチャンピオンを獲得し、この日の前半戦が終了。日本勢のチャンピオンはお預けとなった。

▲「あぁ……」「えぇっ!」という落胆したり、驚いたりする声もちらほら。思わず声が出てしまうのがFPS観戦の醍醐味!
試合中は推しチームが映し出されると応援したくなるものだが、ひと際歓声が大きかったのはDreamFire。今までのALGSでも映し出されるたびにDreamFire応援団の歓声が大きかったが、それはこの日も健在で応援している姿がよく見られた。
筆者はオフライン大会を生で見たことがなかったので、会場の飾りつけやステージを見たときの感動が凄まじく、目の前には配信でしか見たことがなかった空間が広がっていて、かなり興奮した。

▲試合中は負けたチームが暗く、生き残っているチームは明るく表示され、ひと目でわかるようになっていた。ALGSで見たことあるやつだ!

▲マッチでチャンピオンを取ると、3人が座っている席に「CHAMPION」の文字が
HIKAKIN氏、加藤純一氏、SHAKA氏が協力して戦うショーマッチがスタート!
ショーマッチでは日本、中国、韓国の人気クリエイターとプロがチームを組み、コントロールで対決するというもの。総当たりで全3試合が行われ、白熱した試合で会場を盛り上げた。
特に、HIKAKIN氏の人気が高く、入場シーンでもより声援が大きいと感じた。驚いたことにそんな声援を上げているのは会場にきた子どもたちだった。本イベントは大人だけでなく、子どもも多く見られ、『Apex Legends』が老若男女問わず人気になっているのは、いちファンとしてうれしいものだった。

▲緊張しているとコメントしていたものの、表情はすごくリラックスしているように感じたHIKAKIN氏。やはり大御所といった風格だった

▲加藤純一氏も緊張しているとコメント。果たして普段通りの力を出せるのか
試合は中国vs韓国、日本vs韓国、日本vs中国の順番で行われた。先ほどまでのガチガチな大会とは少し変わって、和やかな雰囲気が漂うショーマッチ。普段見られないストリーマーたちの真剣な表情やHIKAKIN氏、加藤純一氏、SHAKA氏が談笑しているシーンなど、ここでしか見られない姿が盛りだくさん。

▲キレ芸ばかりじゃない! 真剣な表情でプレーするボドカ氏
どの試合も面白かったが、特に白熱したのが日本vs韓国の試合。いっとき日本が13%ほどリードされてしまうものの、途中のミッションを達成したことで逆転に成功。そこから一進一退の攻防が続いていた。しかし、日本側が98.8%と追い詰めたところで韓国が逃げ切り、勝利を決めた。
コントロールならではの立ち回りが見られ、バトルロイヤルとはまた違った面白さがあった。

▲仲間と行動するのではなく、単独で攻め続けるYukio選手。永遠と別行動で攻めてくるYukio選手に中国チームも手を焼いていた様子
プライドとプライドがぶつかり合うチームデスマッチ!
続いて行われたのはプロ6名vsプロ6名によるチームデスマッチだ。日本、中国、韓国、TSMとAllianceの混合チームの計4チームが2日間にわたって総当たりを行い、優勝を決めるというもの。
どのチームも選りすぐりの選手が集まり、オールスター感があるのだが、TSMとAllianceのチームは別格。ほかでは見られないであろう特別なチームがここ幕張メッセに誕生していた。

▲日本チームの顔ともいえる選手がそろい踏み。一体どんな試合が見れるのか

▲もしも宇宙大会なんかが開かれたらおそらく集められるであろう6人。いわば地球代表なのだ
試合はどれも見応えがあって手に汗握る展開が多かった。特に、日本vs韓国の試合は時間制限がないのをいいことに、膠着(こうちゃく)する時間が非常に長く、お互いのプライドが全面に出た戦いが行われた。
続いて行われた中国vsTSMとAllianceの混合チームの試合。序盤はどちらのチームもキルを取り合う互角の勝負を見せていたが、混合チームが強豪としての力を見せつけ、徐々に差を広げていく。中国チームも負けじと粘るが一歩届かず、混合チームがその強さを見せつけた。
この日最後の試合は日本vs中国の試合。今までで一番激しいといっても過言ではないくらいの戦いが行われ、中国が持ち前のフィジカルを見せつけていく。日本も撃ち合いに応戦して打開を試みるも、中国が敷いた巧みな射線に苦しみ敗北となってしまった。
全体を通して白熱した試合が多く、プロが6人集まったからこそできるアビリティの合わせや撃ち合いが見られ、とても面白かった。

▲SangJoon選手のクレーバーは非常に強力。1発当てるたびに驚きの声が
新環境のストームポイントはいかに!?
Day1を1位で折り返すのは果たしてどのチームか?
この日最後のプログラムとなったのは「PRO MATCH-Battle Royale」。ここからは第4試合から第6試合までをお届けしていく。マップはオリンパスからストームポイントへと変わり、試合がスタート。前半でチャンピオンを取れなかった日本チームは反撃の狼煙を上げることができるのか……。
第4試合、ここまで不調だったFNATICが上位に食い込む大活躍を見せる。しかし、この日絶好調のREJECT WINNITYに阻まれ、チャンピオンを逃してしまう。それでも、見違えるような戦績を残したFNATIC残りの試合に期待が高まる。

▲競技シーンでお馴染みのストームポイントでは安定した立ち回りを見せるFNATIC。やはりここは彼らの庭なのか
続く第5試合はで世界王者のTSMが魅せる。いっとき不利な状況になってしまうものの、巧みな連携でその不利を覆して勝利する。多くの観客が「TSMが負けたかな?」と思っている中での逆転劇に会場からは大歓声。王者の風格を見せつけていく。極めつけはヴァルキリーのアルティメットを使用した立ち回り。「ALGS Year 3:Split1 Playoffs」で優勝を決めたあの日を彷彿とさせるような立ち回りで安置内の高所を取ることに成功した後、じっくりと戦線を押し上げていきチャンピオンを獲得した。
最終試合となる第6試合は最終安置にFNATICやKINOTROPE gaming などの日本チームが残る中、辛い時間を耐え切ってチャンスをつかんだREMARKABLE TEAMがチャンピオンを獲得した。

▲ファンや観客に向かって喜びの感情をあらわにしているのがすごく印象的だった
第6試合が終わったところでDay1は終了。特に印象的だったのはImperialHal選手の個人スタッツ。キル数、ダメージともにトップの結果を叩き出し、王者としての貫禄を見せつけていた。

▲ファンに向け優しい笑顔で手を振るImperialHal選手。こんな人が本当に味方にキレているなんて信じられない
今回取材したのはDay1だが、Day2の結果TSMが綜合優勝を果たした。さすが王者といったところ。これから開催されるALGSでの活躍にも注目だ。
まとめ
今回の取材を通して、筆者は『Apex Legends』の盛り上がりを肌で感じることができた。それはファンの多さやイベントの規模も影響しているが、何より選手やチームに対するファンの熱量が関係している。
冒頭でも書いたとおり、このイベントで何より盛り上がっていたのはチームブースだ。選手がいるいないに関わらず、多くのファンが詰めかけており、本当に好きというファンの熱量を感じた。加えて、その盛り上がっていたチームブースが日本チームだけではないことにも驚いた。
やはりカジュアルに大会を見ている方の多くは、FNATICやRIDDLE、PULVEREXなどの日本チーム知っているけど、TSMやAlliance、DreamFireといった海外チームは知らないという方がほとんどだろう。しかし、今回のイベントでは海外チームのブースも大変賑わっており、日頃から競技シーンを追っているファンの方が多くいたように感じた。もちろん筆者も競技シーンを追っているいちファンとして選手たちに生で会える空間というのは非常にステキなものだった。
今回のイベントでチームや選手を好きになった方、競技シーンに興味を持った方に朗報。ALGS Year4:Split4の日本シーンがいよいよ最終局面に向かっている。果たしてどのチームが世界大会へと出場するのか、今年最初の世界王者はどのチームなのか、日本勢初優勝はあるのか、まだまだ盛り上がっていく『Apex Legends』の競技シーンに目が離せない。筆者も日本チームが悲願の初優勝を成し遂げるその日まで応援し続けたい。
撮影:フリーダム山中
編集:いのかわゆう
【フリーダム山中プロフィール】

2022年より活動を始めた新人ライター。RPGやアクション、シューティングなど、さまざまなジャンルのゲームを愛している。最近では『VALORANT』や『Apex Legends』、『リーグ・オブ・レジェンド』などの競技シーンを視聴しており、暇さえあれば日本の大会だけでなく、海外の大会も見るほど競技シーンが好き。

2022年より活動を始めた新人ライター。RPGやアクション、シューティングなど、さまざまなジャンルのゲームを愛している。最近では『VALORANT』や『Apex Legends』、『リーグ・オブ・レジェンド』などの競技シーンを視聴しており、暇さえあれば日本の大会だけでなく、海外の大会も見るほど競技シーンが好き。
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- 『VALORANT』の国際リーグである「VCT Pacific Stage 2」の準決勝・決勝戦が、8月30日(土)~31日(日)にアリーナ東京ベイにて開催された。プレーオフで勝ち進んだ上位3チームが、この日本に集結し、トップレベルの白熱した戦いを繰り広げた。▲試合会場は千葉県船橋市の「LaLa arena TOKYO-BAY」。最高気温は37℃の猛暑日の中、たくさんのVALORANTファンが押し寄せた Day 1に行われた準決勝(Lower Final)では、🇭🇰TALON(🇭🇰TLN)対🇮🇩Rex Regum Qeon(🇮🇩RRQ)が対決。Day 2の決勝戦(Gran Final)では、準決勝戦の勝者を🇸🇬Paper Rex(🇸🇬PRX)が待ち構える。▲Day 1にはプロ・ストリーマー混合チームのショーマッチ、Day 2にはラッパー・千葉雄喜によるライブパフォーマンスが実施 今大会の準優勝以上の結果を収めたチームは、9月~10月にかけてフランス・パリで開催される世界大会「VALORANT Champions 2025」への出場権を獲得することができる。Pacific全体では4枠あるうち、2枠が決定する重要な試合である。日本チームは不在——だが海外チーム相手にも熱い声援 VCTが日本で開催されるのは、2023年のMasters Tokyo以来。残念ながら、日本代表のZETA DIVISIONはグループステージ敗退、DetonatioN FocusMeはプレーオフ初戦敗退という結果に終わっており、またもや日本チーム不在のまま開催されることとなった。▲中央にある円形のステージを、ぐるりと囲むように観客席が設けられている。縦に広がるような構造のおかげで、選手との距離はかなり近く感じた(叫び声が席からでも聞こえるほど) ▲さまざまなチームグッズを身にまとうファンの姿が多く見られた。このような国際大会は、海外チームを目にすることのできる貴重な機会だ とはいえ、会場の熱い声援は、日本チーム不在ということを感じさせないレベルであったことは間違いない。現場にいる海外メディアの記者も、自国のチームがいない中でもこれだけ盛り上がるということに驚いているようだった。▲おなじみの応援ボード。配信カメラで頻繁に映されるせいか、クスッと笑えるインパクト大なものも多かった ▲前列の一部席の観客は、花道に入って選手たちと生で交流することができる! ファンにはたまらない最高の瞬間だ Pacific王者を決める激戦 さて、決勝戦の様子もレポートしていこう。準決勝で勝利を決めたのは、🇮🇩RRQであった。🇭🇰TLNに先制2マップを取得されるも、その後は持ち直して2マップを逆に連取。5マップ目に突入したが、オーバータイムにまでもつれ込む激戦の末に、🇮🇩RRQが白星を獲得した。▲序盤は🇭🇰TLNにペースを持っていかれた🇮🇩RRQ。だが後半になるにつれ本調子を取り戻し、最終マップでは持ち前の粘り強さを見せ、見事に勝利を決めた(https://www.youtube.com/live/hKa_O9nb1QI?si=jcOZObDlW11KJUWy&t=25268) 翌日の決勝戦では、初代Pacificリーグの王者である🇸🇬PRXが立ち向かった。両チームともビザの問題により欠員が危ぶまれたものの、すべてのメンバーが無事に来日することができた。▲Masters Tokyoではビザの関係で出場できなかったsomething(スミス)選手が無事に到着 試合は終始🇸🇬PRXの独壇場であったといっても過言ではない。開幕から2マップを連取し、早々に王手をかける🇸🇬PRX。特に第2マップの「アセント」では、開幕から10ラウンドを練習し、早々に12-1でマッチポイントへ。🇮🇩RRQも攻守交代後に必死に抵抗するが、さすがに11ラウンド差からの勝利は絶望的であった。▲試合開始直後から魅せる、d4v4i選手の1on2クラッチ。勢いに乗っているはずの🇮🇩RRQに、真正面からフィジカルで叩きのめす(https://www.youtube.com/live/gj5aNowpeCA?si=gwEhehFNQj7U8pk6&t=7835) 🇮🇩RRQは第3マップをなんとか返すものの、その後の第4マップでも依然として🇸🇬PRX優位の状況が続いた。▲おなじみの大胆かつ攻撃的な動きで、ひとりずつ敵を殲滅。🇸🇬PRXはこのラウンドを獲得し、マッチポイントへ(https://www.youtube.com/live/gj5aNowpeCA?si=5g1o1jxN9ePp9pP4&t=15937) ▲12-7で迎える第20ラウンド、マッチポイントの🇸🇬PRXは勝ち切るためにタイムアウトを取得した ▲1on1にまで持ちこんだ🇮🇩RRQだったが、見事勝利したのは🇸🇬PRX。二度目となるPacific王者に輝いた(https://www.youtube.com/live/gj5aNowpeCA?si=NYEZZkP9KDZ6YnY1&t=16343) ▲トロフィーをかかげる選手たち。まさに王者にふさわしい、圧倒的な戦いであったことは間違いない! まるでライブ会場——進化した最新鋭の会場演出 やはり特筆すべきは、会場演出の迫力だ。写真だけでも「美しさ」が伝わってくると思うが、やはり照明や音楽も含めたさまざまな演出が絡み合い、試合をより興奮させるような工夫がされている。▲試合開始前には音楽が流れ、観客席からは手拍子が。まるでライブ会場のように、観客をさらに熱狂させる演出が随所に散りばめられていた ▲タイムアウト中やスーパープレーの後には、このような特殊な照明効果が現れる。特に上階から観ると、かなり幻想的な演出が体験できた さらに決勝戦では、全観客に対してリストバンド型ライトが配布され、会場の雰囲気をより賑やかなものにしていた。このデバイスはただ光るものではなく、試合の展開ごとに自動的に色が変わる。▲座席に貼られる形で用意されたライトは、試合後にそのまま持ち帰ることができる。試合中は自動的に点灯・消灯するが、家に持ち帰った後は普通に使用できるようになる(側面のボタンを押すとさまざまな色で点灯する) ▲🇸🇬PRXが優勝すると、リストバンドはチームカラーのピンク色に! ▲観客席に現れる「PRX」の文字。座席単位で色をコントロールできる最新技術が使われている(https://www.youtube.com/live/gj5aNowpeCA?si=Sc3Nl3-0WDXHCHz3&t=16397) 会場の外でも楽しめる!オフライン大会ならではの催しも 試合会場の外には、さまざまなブースが用意されていた。試合以外にも、飽きさせないためのさまざまなコンテンツが目白押しだ。▲画面をタッチするとカウントダウンが始まり、パシャリと撮影。友達と一緒にイベントに来た思い出を残そう! ▲写真はその場で印刷されて、実際にもらうことができるぞ! ペンも用意されているので、プリクラのように落書きをするのもオススメ ▲VCT Pacific限定のグッズを求め、ブースには長蛇の列。人気の商品は、試合開幕前には既に売り切れになっていたほどだ ▲巨大ウィングマンをバックに、ちびウィングマンとツーショット ▲スパイクと箱で記念撮影。普通に解除してもよし、箱の後ろに隠れて解除するもよし ▲インテルブースでは「BOT撃ち」を行うことのできるコーナーが用意されていた。好成績を収めれば、先着順に限定グッズが手に入る。なかなか成功者が現れなかったものの、4回以上挑戦してクリアした猛者もいたのだとか ▲インテルのブースでは他にも、抽選会のようなものも実施されていた。なんらかの限定グッズが当たるらしい ▲TenZのサイン付きマウス(1等)を当てた豪運の持ち主! 個人的なイチオシは、やはりレッドブルブースの「チェキ」が撮影できるコーナー。イベントの思い出にと、形に残るものが手に入るのはうれしい。🇸🇬PRX優勝インタビュー 最後に、メディア合同で行われた🇸🇬PRXの優勝後インタビューの内容をお届けしよう。▲左からPatMen(ぱっとめん)、f0rsakeN(ふぉーせいくん)、something(すみす)、Jinggg(じん)、d4v4i(だばい)、alecks(あれっくす)コーチ ——まずは選手とコーチの皆様から、ひと言ずつメッセージをお願いします。PatMen:厳しい試合だったし、昨日と今日で2日連続で対戦している🇮🇩RRQの方が、いい流れだったかもしれません。しかし、自分たちがお互いを信頼し合い、止まることなく強い気持ちでプレーしたことが、勝つことのできた要因であると思います。f0rsakeN:最初の2マップまでは、自分たちのプレーがしっかりできたと思います。ただ第3マップからは、自分たちのミスもあり、相手に流れが移ってしまった印象がありました。その後の第4マップでは、自分たちの流れを取り戻すことができ、自分たちのプレーができたと思います。Jinggg:プレーについては同じ思いで、今日は勝てて本当にうれしいです。前回の🇮🇩RRQ戦では負けてしまったのですが、今回はリベンジを果たすことができました。d4v4i:チーム全員のプレーを誇りに思います。ひとりひとり素晴らしいパフォーマンスを出せて、プレースタイルだけでなくメンタル面においても自分たちの強さを発揮できたと思います。(🇮🇩RRQに)リベンジができてとてもうれしいです。今回は全員が日本に来られて良かったです。特にイリア(something選手の本名)にとってはかつてプレーしていた場所でもあるので、残りの時間で日本を楽しみたいと思います。something:今までを振り返って、何よりも重要だったのは「Esports World Cup」や「VCT Masters Toronto」などで大変なことがありながらも、その後の「VCT Pacific Stage 2」では力強くスタートを切れたことだと思います。🇮🇩RRQや🇰🇷Gen.Gのように、自分たちを研究して戦ってくるチームもあり、苦戦を強いられることも覚悟していました。それでもプレーオフ前に負けたのは🇯🇵ZETA戦だけで、ステージ全体を通して3マップしか落としておらず、今シーズン全体を見ればとてもいい結果だったと思います。そして、日本は僕にとっては第二のホームのような場所です。自分のキャリアが始まった地でもありますので、この日本に戻ってこれたということを大変うれしく思います。alecksコーチ:この「ボーイズ」たちを誇りに思います。長いシーズンでしたが、全員でここまで頑張ってきました。何よりもうれしいのは、日本でこれだけたくさんの人たちの前でプレーができたことです。声援を聞くのも最高で、みんなが集中して試合を見てくれていることがとてもうれしかったです。また、イリア(something選手)を連れて来ることができたのも良かったと思います。2023年の「Masters Tokyo」では、MVPに選ばれてもおかしくないパフォーマンスであったにも関わらず、日本に連れてくることができませんでした。なので、今回は全員がそろって日本に来られて良かったです。あとは……MVPの人にディナーをおごってもらいたいですね(笑)。▲MVPに選ばれたのはsomething選手。圧倒的なパフォーマンスを考えれば、納得せざるを得ないチョイスだ ——PatMen選手に質問です。日本に来て楽しかった思い出や、美味しかった食べ物はありますか?PatMen:まず第一に、親切な人ばかりだと思いました。日本は満喫できているのですが、ただ今は試合続きで外に出られていません。さっきd4v4iが話をしていた「一蘭」に行ってみたいです(笑)——今日の🇮🇩RRQ戦に点数をつけるなら、何点くらいだと思いますか?alecksコーチ:ロータス(第3マップ)は2点、それ以外は9点をあげてもいいと思います。2点の理由は、自分たちが何もできなかったこと。そして、自分たちの作戦や連携も含めて、思うようにプレーができなかったためです。——トロフィーの上にいる「Bok」君は勝利にどのくらい貢献しましたか?alecksコーチ:ずっとコーチングブースにいたので、10%くらいですね(笑)▲トロフィーの上に鎮座するのは、🇸🇬PRXのマスコットキャラクターである「Bok」。チームの勝利にはあまり貢献できてはいないようだ ——今回の試合において、マッププールについての有利はありましたか?alecksコーチ:やはりマップアドバンテージは大きかったです。特に🇮🇩RRQの「アイスボックス」は世界でも有数の強さを誇りますが、今回マッププールから外れていたのは幸運でした。——something選手がMVPを取った理由はなんだと思いますか?alecksコーチ:「Masters Toronto」から戻ってきてからは、彼は生まれ変わったかのように強い選手になりました。恐れを知らず、キルを取りまくり、ヨル使いの中では右に出るものはいないと言っても過言ではありません。だからこそ、MVPに選ばれたのだと思います。——d4v4i選手とJinggg選手にお聞きします。2年前にも日本で戦った経験があると思いますが、当時と今回とでプレーの感覚の違いなどはありましたか?d4v4i:今のチームは、以前よりもお互いにより正直にいられるようになったと思っています。もちろん前から親しい仲ではあったのですが、今回のほうがよりオープンに接することができていると思います。特に今シーズンは、よりチームでの関係性を育むことができたので、パフォーマンスやメンタル面においてもいい効果をもたらしていると感じます。d4v4i:(Jinggg選手にマイクを向けながら)答える?Jinggg:いや大丈夫。d4v4i:残念(笑)。▲記者会見中にも、仲が良さそうに雑談するJingggとd4v4i ——今年パリで開催される「VALORANT Champions 2025」には、🇰🇷T1と🇰🇷DRXも出場します。この2チームについてはどう思いますか?alecksコーチ:今年は🇰🇷DRXと🇰🇷T1の両方に1回ずつ負けましたが、こちらも逆に1、2回……もしかすると3回ほど勝っています。どのチームも強い相手で、特に🇰🇷DRXはプレーオフの後に調整する時間もあるので、戦い方を変えてきて、新バージョンの🇰🇷DRXを見せてくるかもしれません。🇰🇷T1についても、ここは非常に用意周到なチームであり、次のビッグイベントに向けて着々と準備を進めていると思います。強敵であることには間違いないので、こちらも作戦をよく練って、かなり準備しなければいけません。自分たちが勝つとは思いますが、とても大変な道であるとは思います。まとめ 2年前の「Masters Tokyo」を思い出させるほど、爆発的な声援の熱量が印象的な大会であったことは間違いない。選手たちとの距離の近さに、すさまじいスーパープレーの連発。そして、それらをドラマティックに盛り上げる会場演出の美しさ。ぜひ現地で観戦した人は、この感動を胸に刻みつけていただきたいところだ。ただやはり一点。今大会でも日本チームが不在であったという点は、非常に残念でならない。とはいえ2年前の「Masters Tokyo」の頃とは比べ、日本チームのレベルは非常に上がっていることは間違いない。🇯🇵DetonatioN FocusMe(🇯🇵DFM)は、かつての連敗を忘れさせるかのような快進撃を見せ、プレーオフ進出という快挙を成し遂げた。🇯🇵ZETA DIVISIONもプレーオフ進出こそ逃したものの、グループステージでは🇸🇬PRX相手にストレート勝利を収めるなど、決して他チームと比べて劣っているわけではない。▲第2マップ開始前に登場した🇯🇵DFMの選手たち(当時)。悔しい思いは幾度となく味わっただろうが、この1年は決して悪いものではなかっただろう(https://www.youtube.com/live/gj5aNowpeCA?si=YnojHUuv0jDUBvBh&t=7698) ようやく「リーグ」というシステムにも慣れてきた中で、日本チームはどれだけ躍進できるのだろうか。日本チームも間違いなく進化しているが、それ以上に世界の壁は厚いことも事実だ。今後もし、3度目のVCT日本開催があり得るのならば、ぜひ日本チームの応援が現地でできることを願いたいばかりだ。撮影:まいる編集:いのかわゆう【まいるプロフィール】関西を拠点にする男性コスプレーヤー。イベントや大会によくコスプレ姿で出没する。2021年頃から『VALORANT』にハマり、競技シーンを追い続ける。現在の推しチームは「CREST GAMING」。X:@mlunias(Photo by Subaru.F.)
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- 『ストリートファイター6』の公式大会「CAPCOM Pro Tour 2025 ワールドウォリアー」日本大会 第1回が2025年9月7日(日)にオンラインにて実施され、GO1選手が今大会一度も敗れることなく、WWポイント50点を獲得した。本大会は『ストリートファイター6』の世界大会「CAPCOM CUP 12」の出場権を獲得するために各地域でオンライン開催される「ワールドウォリアー」のひとつ。オンライン大会だが、esports Style UENOにてパブリックビューイングも行われ、多くのファンが見守る中、過去最多となる2300人以上のエントリーで熾烈な戦いを繰り広げた。CAPCOM Pro Tour 2025 ワールドウォリアー 日本大会とは『ストリートファイター6』にて、世界中のプレーヤーが年間チャンピオンを目指し、各地域で激戦を繰り広げる大会「CAPCOM Pro Tour 2025」。その大会群のひとつつである「ワールドウォリアー」は、世界各地域のトーナメントオーガナイザーによって数カ月にわたり複数回開催される。「CAPCOM Pro Tour 2025 ワールドウォリアー 日本大会」は、順位に応じてポイントが獲得できる5回の通常大会と、ポイント順位上位選手8名による決勝大会の全6回で構成される。今年の日本大会は「スーパーリージョン」として位置付けられ、「CAPCOM CUP 12」の出場権を獲得できるのは2名。1名は5回の大会で最もポイントを獲得した選手。もう1名は、2〜8位までの選手の直接対決により決定する。なお、今回の「ワールドウォリアー」の成績優秀者の中から、2026年に愛知県で行われる「アジア競技大会」の日本代表選手の選考大会でもある。 ワールドウォリアー 日本大会 #1 試合結果 「ワールドウォリアー」日本大会 #1は、昨年の同大会と比べて倍以上となる2300人以上がエントリー。すべての試合はオンラインで、プールではダブルエリミネーションのBo3、トップ8以降はBo5で行われた。エントリーの中には「ストリートファイターリーグ」や世界の大会で上位に食い込むプロも多い中、チーム等に所属していないアマチュアの中からも上位に食い込む選手が多く見られた。そんな中で、トップ8のウイナーズ側には、GO1、立川、どぐら、ヤナイという「ストリートファイターリーグ」の選手やコーチとしてなどで活躍するプロたちが勝ち上がり、GO1が立川、ヤナイを下して全勝を保つ。ルーザーズ側では若手のサトルがハイタニに、海外にも積極的に挑戦しているkingvegaがリーガーのこばやんに勝利したものの、ウイナーズから降りてきたどぐらがグランドファイナルに勝ち進んだ。迎えたグランドファイナルは、この日初めての対戦カードにして、CAG OSAKA時代の元同僚という関係。GO1の春麗に対してどぐらはエレナで挑むも、思うようにタッチできずにストレートで2本を奪われたところでベガにスイッチ。昨今話題の「ドライブインパクト」を織り交ぜながらどぐらが1本取り返す。そして迎えた第4ゲーム、どぐらペースで試合が進むものの、1タッチからGO1がコンボを叩き込む意地と意地のぶつかり合い。互いに体力も時間もない中で、GO1の執拗な中段攻撃が最後にヒットし、そのままSAで勝利を決めた。最終ラウンド、GO1がどぐらをバーンアウトさせた直後に、ドライブラッシュからの中段がヒット。残り3秒からのSAで勝敗が決した(https://www.youtube.com/live/0vwXdrIONBM?si=-VKxbSh2wXaZlux6&t=17063) 優勝したGO1はWWポイントとして50ポイントを獲得。「CAPCOM CUP 12」出場に向けて大きく弾みをつけた。順位所属チーム|選手名pt1 DetonatioN FocusMe|GO1 50pt 2 Crazy Raccoon|どぐら 40pt 3 IBUSHIGIN|ヤナイ 35pt 4 kingsvega 30pt 5 NORTHEPTION|サトル 25pt = Crazy Raccoon|立川 25pt 7 REJECT|ハイタニ 20pt = Saishunkan Sol 熊本・A.M.G|こばやん 20pt 配信URL CAPCOM Pro Tour ワールドウォリアー:https://sf.esports.capcom.com/cpt/jp/ワールドウォリアー 日本大会 #1:https://www.start.gg/tournament/world-warrior-2025-japan-1/details