日本国内のeスポーツ界における功績を表彰する年に一度の祭典「日本eスポーツアワード2024」が、2025年1月15日(水)パシフィコ横浜 国立大ホールにて開催された。
今年で第二回となる「日本eスポーツアワード」は、昨年とは趣向を凝らしたプログラムになっていて、より多くのファンが楽しめるイベントとなっていた。
なんといっても受賞者がレッドカーペットで入場する粋な演出は、多くのファンが出待ちするなど、昨年とは比べものにならないほどの盛り上がりを見せていた。



今年は一部の賞をのぞき、受賞者が事前に発表されていたこともあり、お目当ての受賞者をひと目見ようと朝早くから会場に駆けつけていたファンも多く見られた。

ストリーマー賞に続きVTuber賞、日本eスポーツアワード 流行語大賞2024といったカジュアルゲーマーに親和性の高い賞が追加されるなど、より幅広い層が楽しめる工夫が垣間見えた。また、まだ日本にeスポーツという言葉がなかった時代のゲーマーにもうれしい出来事があったのでそちらも紹介していこう。
多くの選手が受賞する中で、ひときわ目に止まったのが功労賞を受賞した梅原選手に、格闘ゲームプレーヤー賞、年間最優秀eスポーツプレーヤー賞を受賞したときど選手、eスポーツキャスター賞を受賞したアール氏だ。彼らは共に40代になる選手で、ゲームセンターで格闘ゲームブームとなっていた1990年代から活躍しているプレーヤーだ。



かつてのゲーセン世代を過ごしてきた人からすると、彼らがこうして日の目を見る時代がやってくるとは思ってもみなかっただろう。それはもちろん彼ら自身も感じていたはずだ。そんな心の内が受賞後のコメントにも現れていた。
同じゲーセン世代を過ごしてきた筆者にとって、彼らのスピーチはとても心に残った。筆者ももれなくゲーセン世代のプレーヤーで、ゲーセンでゲームをやっている=社会のはみ出し物のような扱いだったかつての時代を過ごしてきた。
ときど選手のいうように、eスポーツという言葉がなかった90年代、ゲームの競技シーンはこんなキラキラした世界ではなかったし、老若男女問わずゲーム好きが集まる小さなコミュニティーに過ぎなった。ただ、その小さなコミュニティーは老いも若きも男も女も関係ない、ゲームが強いやつがヒーローであり、素性なんて関係なくてゲームを通じて仲良くなれる。大げさに掲げなくても多様性なんてものはすでに存在していた暖かい界隈でもあった。
一方で、今では考えられないような荒んだこともあっただけに、自分たちのやってきたことが30年後にこんな世界になるなんて夢にも思っていなかった。そんな時代を歩んできた筆者も、プレゼンターとしてこのような輝かしい舞台に立てたことをうれしく思うと共に、こんなにも世間に認められるeスポーツの世界を作り出してくれた皆様に感謝を伝えたい。

ちょっと危うさもあったり、あの時代の遊び心が見え隠れしたりする彼らの今後の活躍にも注目していきたい。なお、各賞と受賞者の詳細は下記を参照してほしい。
ここからは、授賞式以外のブースのレポートもお届けしよう。第二回となるアワードで最も大きな変化は、ファンが選手やチームを直接現地で讃え、一緒に楽しめる場が用意されたことだろう。
会場となったパシフィコ横浜には各スポンサーの展示ブースが設けられ、eスポーツタイトルの試遊や、受賞者選手と直接ふれ合える「ミート&グリート」などが行われた。
アワードを現地観覧するには観覧チケット(1800円)が必要だったが、ファンとして単に授賞式を見るだけではやや高く感じられるものの、普段の試合の姿とは一味違う、正装に身を包んだ選手たちと直接会えるチャンスを設けることで、有料イベントとしての価値はしっかり生み出されていたように思う。

オフィシャルパートナーのソニー ブース「INZONEラウンジ/NURO 光ラウンジ」では、INZONEブランドのモニターやヘッドセットを使って各種ゲームを試遊できるブースを展開。受賞者であるときど選手やハイタニ氏らもブースを訪問し、ファンとさかんに交流していた。


「アワード」というと格式ばった雰囲気に感じられるが、式典を離れればそこはeスポーツイベントなどで見かける時のような気さくな雰囲気に。選手が普段から口にしているeスポーツコミュニティの大切さを感じさせた。

日本郵政のブースは、eスポーツというデジタルな世界観の中に、あえてアナログな段ボール製のポストと、受賞者に手書きのメッセージを届けられるブースを展開。担当者によれば、投函されたメッセージは確実に受賞者に届けてくれるとのことで、デジタルなeスポーツという世界に置かれた「郵便」というアナログなシステムが、かえってファンと選手の距離をつなぐエモさを感じさせてくれた。



食品スーパーのベルクブースでは、同じ埼玉県のチームとしてスポンサードしているFAV gamingとともに「バトルラウンジ」を実施。「SFL」に参戦中のBelc FAV gamingの選手らが、格ゲー初心者には優しく、猛者には手を抜かずに、まさに『スト6』から飛び出した「リアルバトルラウンジ」という印象だった。プライベートブランド「くらしにベルク」のエナジードリンク「BARK」と「ゲーマースペックタブレット」も特別価格で販売。
担当者によると、今回のプラチナスポンサーに関しては、「常に新しい分野に挑戦し続けたい」という社長の思いと考えから実現したもの。経営理念である「Better Life with Community」(地域社会の人々に より充実した生活を)をそのままeスポーツ分野にも広げると同時に、Z世代との接点を生み出すことにも一役買っているとのことだった。


それ以外に、日本eスポーツアワードオフィシャルブースでは、受賞したeスポーツチームや選手のオフィシャルグッズなどを販売。受賞者とのサイン会&撮影会の「ミート&グリート」は、他のどのイベントよりも気軽に、しかも人数も限定されて目当ての選手とふれ合える、かなりレアな機会となっていた。



第二回ということもあり、徹底してファンの来場体験を大切にしているように見えた今年の「日本eスポーツアワード 2024」。まだまだ知名度も低く、会場の様子も分からなかったためか、来場者は決して多くはなかったが、こうしたイベントが次回以降も続くとしたら、間違いなくファンにとっては来場するだけの価値がある式典だと筆者は思う。噂が広まる来年以降はしっかりスケジュールに入れておきたい。
一方でまだまだ課題が残る場面も見受けられた。ひとつは授賞式の時間。特にトラブルはなかったものの、閉演の予定が大幅に遅れていた。遠方から来た人にとっては帰りの時間でヒヤヒヤした人もいたのではないだろうか。
また、一部の賞をのぞき受賞者が事前に発表されていたことも賛否はある。やはり当日のワクワク感が薄れてしまい、どうしても答え合わせを見に来た感は否めない。「誰が受賞するんだろう」といったワクワク感は当日リアルタイムでもっと感じたいものだ。
もうひとつは厳かな式典ということもあり、いつ拍手をしていいのか分からないタイミングがあった。受賞者がステージに姿を見せた時に、来場者が拍手をしていいのか分からずシーンとした瞬間が度々見られ、受賞した選手もステージの真ん中でたたずんでしまい、スタッフに移動を促される場面も。やはり受賞した選手がステージに現れた時には、スタッフが拍手を促すなどして盛大な拍手で出迎えたいところ。選手にとっても気持ちのいい瞬間があってもいいのではないかとも感じた。
しかし回数を重ねることで入場者数は昨年の3倍、最大同時接続者数もおそらく4倍以上はあったであろう結果は、大きな前進とも言える。来年はさらなる演出を期待したい。
日本eスポーツアワード2024 レッドカーペットアーカイブ
日本eスポーツアワード2024アーカイブ
撮影:宮下英之/いのかわゆう
編集:いのかわゆう
今年で第二回となる「日本eスポーツアワード」は、昨年とは趣向を凝らしたプログラムになっていて、より多くのファンが楽しめるイベントとなっていた。
なんといっても受賞者がレッドカーペットで入場する粋な演出は、多くのファンが出待ちするなど、昨年とは比べものにならないほどの盛り上がりを見せていた。

▲TOYOTAの高級車に乗って会場に姿を見せる受賞者。受賞者にとってもファンにとってもワンランク上の式典だということが感じられる演出だ

▲前回三冠を達成した“あcola”選手。ファンサービスもお手の物

▲レッドカーペットの先ではMC陣によるインタビューが実施されていた。受賞者をカメラでとらえようと多くのファンがスマホを掲げていたのが印象的
今年は一部の賞をのぞき、受賞者が事前に発表されていたこともあり、お目当ての受賞者をひと目見ようと朝早くから会場に駆けつけていたファンも多く見られた。

▲開演前から長蛇の列。こちらも昨年とは大きくことなる光景だ
ストリーマー賞に続きVTuber賞、日本eスポーツアワード 流行語大賞2024といったカジュアルゲーマーに親和性の高い賞が追加されるなど、より幅広い層が楽しめる工夫が垣間見えた。また、まだ日本にeスポーツという言葉がなかった時代のゲーマーにもうれしい出来事があったのでそちらも紹介していこう。
かつての自分と今の自分を照らし合わせるゲーセン世代の躍進
多くの選手が受賞する中で、ひときわ目に止まったのが功労賞を受賞した梅原選手に、格闘ゲームプレーヤー賞、年間最優秀eスポーツプレーヤー賞を受賞したときど選手、eスポーツキャスター賞を受賞したアール氏だ。彼らは共に40代になる選手で、ゲームセンターで格闘ゲームブームとなっていた1990年代から活躍しているプレーヤーだ。

▲功労賞を受賞した梅原選手は1981年生まれの43歳(出典:日本eスポーツアワード2024 ©︎JAPAN eSPORTS AWARDS)

▲格闘ゲームプレーヤー賞、年間最優秀eスポーツプレーヤー賞を受賞したときど選手は1985年生まれで今年40歳の大台に乗る(出典:日本eスポーツアワード2024 ©︎JAPAN eSPORTS AWARDS)

▲eスポーツキャスター賞を受賞したアール(野田龍太郎)氏は1979年生まれで45歳(出典:日本eスポーツアワード2024 ©︎JAPAN eSPORTS AWARDS)
かつてのゲーセン世代を過ごしてきた人からすると、彼らがこうして日の目を見る時代がやってくるとは思ってもみなかっただろう。それはもちろん彼ら自身も感じていたはずだ。そんな心の内が受賞後のコメントにも現れていた。
梅原:すいません。スーツ着ると緊張しますね。全然普段大勢な場で喋るの平気なんですけど(笑)。
直前に喋るだけいけないって言われて、全然喋ることもいつかないんですけど。功労賞……ありがたいんですけど、もっと早くもらってもよかったのかなっていうか、随分時間かかったんだなって思います。
まわりから何を言われてもゲーム好きだからやって、それが時間をかけて評価されたってことだと思うんですけど、まあゲームに限らず、自分がこうだって思うことをやってると評価されるまでには時間かかるってことなんでしょうね。
俺はこれが正しいと思ってたし、何を言われてもそれを曲げなかった——。10歳とか11歳ぐらいから始めて、30年かかってようやく「ありがとうございます」って言われた気分なんで。
皆さんも何か好きなこととかあるんだったら30年後くらいに評価されるつもりでやったらいいんじゃないかなと思います。ありがとうございました。
ときど(格闘ゲームプレーヤー賞を受賞して):個人賞、格闘ゲーム部門という栄えある賞をいただきまして本当に光栄なことだと思います。
これも本当に普段からご支援いただいているファンの皆様のおかげですので、改めて本当にお礼を言わせていただきます。ありがとうございました。
正直な話、今年はこのYogibo REJECTというチームをどうやって強くするか、チームの強化に向けた1年だったので、個人の成績はそんなに意識していませんでした。その強いチームを目指すにあたって、本当に高い熱量のチームメートに支えられたりだとか、サポートしてくれる、REJECTの皆様のおかげで、僕自身もプレーヤーとしてすごい成長することができて、そこも本当にうれしい一年でした。
また来年も、日本eスポーツアワードが開催されると思うので、来年は功労賞と個人賞の二冠を目指し、これに満足することなくがんばりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
ときど(年間最優秀eスポーツプレーヤー賞を受賞して):この瞬間まで選んでいただけると伝えられていなかったので、何も準備できていませんが、率直な思いの丈を話させていただきます。
まず、全体を通したMVPに選んでいただけたことは非常に光栄なことで、ファンのみなさんの支援のおかげでいただけたので、本当にありがとうございます。
抽象的な話になりますが、今年40歳になるということもあって、「eスポーツ」という言葉ができるはるか前からゲームセンターでゲームをやらせていただいて、こんな眩しい世界ではなかったんですよ、25年くらい前。
この歳になって、そういう辛い時代というか、輝かしいところではない厳しい時代でずっとプレーしていた僕らの先輩、やめざるを得なかった方々が、すごい熱量で自分の好きな趣味に取り組んでいて、そういった方々がいてくださったおかげで、栄えある賞をいただけたということは、そういう時代を知る人もあまり多くなくなってきたと思うので、そういった方々にもありがとう、と。
僕がまだまだ引っ張っていって、みなさんのあの時の思いは伝えていきますので、引き続き、これからもよろしくお願いいたします。
アール:自分は、eスポーツやeスポーツキャスターという言葉がない時代から、いろんな形で(eスポーツの)実況を解説したり、話をしたりという活動をさせていただきました。
このような素晴らしい舞台の上で、自分がこうした賞をいただけるというのは、自分だけの力ではなくて、2023年に発売された『ストリートファイター6』が、非常に大きな反響を呼んで、多くの方に自分のことを知っていただけたというところが大きいと思っています。
それだけに非常に個人的な思いではありますが、黎明期から苦楽を共にした、ハメコ。という相棒と一緒に取りたい賞だったなと思っております。そしてその『ストリートファイター6』が世間に大きな影響を与えて、その架け橋となり、今はもうこの世を去ったなないという若いキャスターがおりまして——。もしかしたら、そいつがもらうべき賞だったのかもしれないと、自分は思っています。
『ストリートファイター6』引いては格闘ゲーム業界というものが、世の中の人に面白いものだということがたくさん伝わって、こちらの賞をいただいているのだと思っています。
自分はキャスターの中では、かなりのベテランですが、個人的にキャスターというのは、形を持たなくていいと思っています。
キャスターといえばフォーマルだよねとか、キャスターといえばネクタイは必要だよねとか——。そういった未来は、ちょっとつまらないんじゃないかなと思っています。だからこそ、ベテランであり最年長である自分が、率先して大人気ない前例をたくさん作って、この先たくさん出てくるであろう若いキャスターが、その個性や才能を伸び伸びと発揮できる未来を作るために、今後も大人気ないことをたくさんやっていきたいなと思っています。
そして「日本eスポーツアワード」のeスポーツキャスター賞が、若いキャスターたちの目指すべきところになるといいなと思って、この業界を代表して受け取らせていただきたいと思っております。本当にありがとうございます。
同じゲーセン世代を過ごしてきた筆者にとって、彼らのスピーチはとても心に残った。筆者ももれなくゲーセン世代のプレーヤーで、ゲーセンでゲームをやっている=社会のはみ出し物のような扱いだったかつての時代を過ごしてきた。
ときど選手のいうように、eスポーツという言葉がなかった90年代、ゲームの競技シーンはこんなキラキラした世界ではなかったし、老若男女問わずゲーム好きが集まる小さなコミュニティーに過ぎなった。ただ、その小さなコミュニティーは老いも若きも男も女も関係ない、ゲームが強いやつがヒーローであり、素性なんて関係なくてゲームを通じて仲良くなれる。大げさに掲げなくても多様性なんてものはすでに存在していた暖かい界隈でもあった。
一方で、今では考えられないような荒んだこともあっただけに、自分たちのやってきたことが30年後にこんな世界になるなんて夢にも思っていなかった。そんな時代を歩んできた筆者も、プレゼンターとしてこのような輝かしい舞台に立てたことをうれしく思うと共に、こんなにも世間に認められるeスポーツの世界を作り出してくれた皆様に感謝を伝えたい。

▲本メディア「eSports World」は審査員に任命され、筆者はプレゼンターとしてeスポーツチーム賞を受賞した3チームのオーナーにトロフィーを授与することができた(出典:日本eスポーツアワード2024 ©︎JAPAN eSPORTS AWARDS)
ちょっと危うさもあったり、あの時代の遊び心が見え隠れしたりする彼らの今後の活躍にも注目していきたい。なお、各賞と受賞者の詳細は下記を参照してほしい。
| カテゴリ | 賞名 | 受賞者 |
|---|---|---|
| eスポーツプレーヤー部門 | 年間最優秀eスポーツプレーヤー賞 | ときど |
| MOBAプレーヤー賞 | Evi、TON・GG | |
| シューティングゲームプレーヤー賞 | ゆきお、Laz、Meiy、suzu | |
| 格闘ゲームプレーヤー賞 | カワノ、ときど、ミーヤー、double | |
| マインドゲームプレーヤー賞 | たすく、title | |
| スポーツゲームプレーヤー賞 | Mayageka | |
| eモータースポーツゲームプレーヤー賞 | 岡田 衛、TakuAn | |
| ノンセクションゲームプレーヤー賞 | AKa、alf、KKM* | |
| U18スポーツプレーヤー賞 | あcola、ま・しお、absol | |
| ライブエンターテイメント部門 | ストリーマー賞 | ドンピシャ、ハイタニ、k4sen、SHAKA |
| eスポーツキャスター賞 | アール、平岩康佑、OooDa | |
| VTuber賞 | 天鬼ぷるる、獅白ぼたん、渋谷ハル、橘ひなの、柊ツルギ | |
| ベストバウト賞 | VALORANT Radiant Asia Invitational DetonatioN FocusMe VS EDG VALORANT Challengers Japan 2024 Split 2 RIDDLE VS FENNEL ストリートファイターリーグ Division S 第9節 Saishunkan Sol 熊本 ウメハラ VS 忍ism Gaming ヤマグチ | |
| eスポーツオーガナイザー部門 | eスポーツゲーム賞 | Overwatch 2、STREET FIGHTER 6、VALORANT |
| eスポーツ大会賞 | ストリートファイターリーグ、IdentityⅤ Japan League、Overwatch Champions Series Japan、VALORANT Challengers Japan | |
| eスポーツチーム賞 | FENNEL、REJECT、ZETA DIVISION | |
| その他 | 審査員特別賞 | 宮園拓真、Rangchu、ReijiOcO |
| eスポーツ功労賞 | 犬飼博士、梅原大吾、スイニャン | |
| 日本eスポーツアワード 流行語大賞2024 | 「ガイル村」 |
選手との交流やスポンサーブースなど、オフラインならでのスペシャルコンテンツも
ここからは、授賞式以外のブースのレポートもお届けしよう。第二回となるアワードで最も大きな変化は、ファンが選手やチームを直接現地で讃え、一緒に楽しめる場が用意されたことだろう。
会場となったパシフィコ横浜には各スポンサーの展示ブースが設けられ、eスポーツタイトルの試遊や、受賞者選手と直接ふれ合える「ミート&グリート」などが行われた。
アワードを現地観覧するには観覧チケット(1800円)が必要だったが、ファンとして単に授賞式を見るだけではやや高く感じられるものの、普段の試合の姿とは一味違う、正装に身を包んだ選手たちと直接会えるチャンスを設けることで、有料イベントとしての価値はしっかり生み出されていたように思う。

▲憧れの選手と1on1でコミュニケーションが取れるのはミート&グリートならでは。そんな貴重な体験が楽しめるのはうれしいポイントだ(出典:日本eスポーツアワード2024 ©︎JAPAN eSPORTS AWARDS)
オフィシャルパートナーのソニー ブース「INZONEラウンジ/NURO 光ラウンジ」では、INZONEブランドのモニターやヘッドセットを使って各種ゲームを試遊できるブースを展開。受賞者であるときど選手やハイタニ氏らもブースを訪問し、ファンとさかんに交流していた。

▲ユニフォームに身を包み対戦を楽しむときど選手

▲ハイタニ氏との撮影会が始まると自然に長蛇の列ができる
「アワード」というと格式ばった雰囲気に感じられるが、式典を離れればそこはeスポーツイベントなどで見かける時のような気さくな雰囲気に。選手が普段から口にしているeスポーツコミュニティの大切さを感じさせた。

▲多彩なゲームでINZONEブランドのモニターやヘッドセットを試せるブースも
日本郵政のブースは、eスポーツというデジタルな世界観の中に、あえてアナログな段ボール製のポストと、受賞者に手書きのメッセージを届けられるブースを展開。担当者によれば、投函されたメッセージは確実に受賞者に届けてくれるとのことで、デジタルなeスポーツという世界に置かれた「郵便」というアナログなシステムが、かえってファンと選手の距離をつなぐエモさを感じさせてくれた。

▲イベントでも、手書きのメッセージを本人に届けられる機会はなかなかない。日本郵政の粋な計らいだ

▲今回のブースは、今年からInstagramで始まった日本郵政による新価値創造プロジェクト「#NEXTJP」の具体的な取り組みのひとつとも言える(https://www.instagram.com/nextjp_action/)

▲メッセージはもちろんポストへ。段ボールによるSDGsなポストでメッセージを確実に届けてくれる
食品スーパーのベルクブースでは、同じ埼玉県のチームとしてスポンサードしているFAV gamingとともに「バトルラウンジ」を実施。「SFL」に参戦中のBelc FAV gamingの選手らが、格ゲー初心者には優しく、猛者には手を抜かずに、まさに『スト6』から飛び出した「リアルバトルラウンジ」という印象だった。プライベートブランド「くらしにベルク」のエナジードリンク「BARK」と「ゲーマースペックタブレット」も特別価格で販売。
担当者によると、今回のプラチナスポンサーに関しては、「常に新しい分野に挑戦し続けたい」という社長の思いと考えから実現したもの。経営理念である「Better Life with Community」(地域社会の人々に より充実した生活を)をそのままeスポーツ分野にも広げると同時に、Z世代との接点を生み出すことにも一役買っているとのことだった。

▲操作方法から優しく教えるsako選手

▲一時は品切れが続出したというエナジードリンクとタブレット。特にタブレットは炭酸が含まれ、かなり強烈な刺激がクセになる
それ以外に、日本eスポーツアワードオフィシャルブースでは、受賞したeスポーツチームや選手のオフィシャルグッズなどを販売。受賞者とのサイン会&撮影会の「ミート&グリート」は、他のどのイベントよりも気軽に、しかも人数も限定されて目当ての選手とふれ合える、かなりレアな機会となっていた。

▲日本eスポーツアワードオフィシャルブース

▲物販ブースには各チームのウェアやオリジナルグッズを販売

▲14時30分〜16時30分のみの「ミート&グリート」には常に長蛇の列が。1回あたりの時間も長めで、かなり充実したミーグリだった
来年の現地コンテンツにはファンが殺到するかも……?
第二回ということもあり、徹底してファンの来場体験を大切にしているように見えた今年の「日本eスポーツアワード 2024」。まだまだ知名度も低く、会場の様子も分からなかったためか、来場者は決して多くはなかったが、こうしたイベントが次回以降も続くとしたら、間違いなくファンにとっては来場するだけの価値がある式典だと筆者は思う。噂が広まる来年以降はしっかりスケジュールに入れておきたい。
一方でまだまだ課題が残る場面も見受けられた。ひとつは授賞式の時間。特にトラブルはなかったものの、閉演の予定が大幅に遅れていた。遠方から来た人にとっては帰りの時間でヒヤヒヤした人もいたのではないだろうか。
また、一部の賞をのぞき受賞者が事前に発表されていたことも賛否はある。やはり当日のワクワク感が薄れてしまい、どうしても答え合わせを見に来た感は否めない。「誰が受賞するんだろう」といったワクワク感は当日リアルタイムでもっと感じたいものだ。
もうひとつは厳かな式典ということもあり、いつ拍手をしていいのか分からないタイミングがあった。受賞者がステージに姿を見せた時に、来場者が拍手をしていいのか分からずシーンとした瞬間が度々見られ、受賞した選手もステージの真ん中でたたずんでしまい、スタッフに移動を促される場面も。やはり受賞した選手がステージに現れた時には、スタッフが拍手を促すなどして盛大な拍手で出迎えたいところ。選手にとっても気持ちのいい瞬間があってもいいのではないかとも感じた。
しかし回数を重ねることで入場者数は昨年の3倍、最大同時接続者数もおそらく4倍以上はあったであろう結果は、大きな前進とも言える。来年はさらなる演出を期待したい。
日本eスポーツアワード2024 レッドカーペットアーカイブ
日本eスポーツアワード2024アーカイブ
「日本eスポーツアワード」 開催概要
主催:一般社団法人日本eスポーツ連合
共催:横浜市
運営:日本eスポーツアワード実行委員会
実施会場:パシフィコ横浜 国立大ホール
開催日程:2025年1月15日(水)
特設サイト:https://esportsawards.jp/
主催:一般社団法人日本eスポーツ連合
共催:横浜市
運営:日本eスポーツアワード実行委員会
実施会場:パシフィコ横浜 国立大ホール
開催日程:2025年1月15日(水)
特設サイト:https://esportsawards.jp/
撮影:宮下英之/いのかわゆう
編集:いのかわゆう
【井ノ川結希(いのかわゆう)プロフィール】
ゲーム好きが高じて19歳でゲーム系の出版社に就職。その後、フリーランスでライター、編集、ディレクターなど多岐にわたり活動している。最近はまっているゲームは『VALORANT』。
X:@sdora_tweet
ゲーム好きが高じて19歳でゲーム系の出版社に就職。その後、フリーランスでライター、編集、ディレクターなど多岐にわたり活動している。最近はまっているゲームは『VALORANT』。X:@sdora_tweet
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- 【大会レポート】バーチャルサイクリング『Zwift』大会「第3回 GGL Zwift Powered by Wahoo」開催!——エキスパートの部は絶対王者ほんだ選手が優勝
- バーチャルサイクリングプラットフォーム『Zwift』を用いたコミュニティeスポーツ大会「第3回 GGL Zwift Powered by Wahoo」が開催された。 総エントリー数64名が集結し、「U600の部」では芋掘り人間選手が劇的なスプリントで勝利。さらに「エキスパートの部」では絶対王者のほんだ選手が圧倒的なパワーを見せつけ、見事優勝に輝いた。 <以下、ニュースリリースより> 64名の精鋭が集結!自転車のeスポーツ大会「第3回 GGL Zwift Powered by Wahoo」エキスパートの部優勝は、絶対王者「ほんだ選手」! 2026年4月23日(木)、株式会社RATEL(ラーテル)およびGGL運営委員会が主催するZwiftのコミュニティeスポーツ大会「第3回 GGL Zwift Powered by Wahoo」が開催されました。国際オリンピック委員会(IOC)が主催する「オリンピック・バーチャルシリーズ(OVS)」にも複数回採用された実績を持つZwiftは、全世界のサイクリストがリアルタイムで競い合う、国際的かつ本格的なバーチャルスポーツプラットフォームであると同時に、身体的な運動を伴う「フィジカルeスポーツ」の代表的な存在でもあります。本大会は、革新的なコネクテッドフィットネスデバイスを展開するアメリカのブランド「Wahoo(ワフー)」のスポンサードを受け、初心者からベテランZwifterまでが参加できるオープン形式のオンライン大会として実施されました。 ・イベント名称 : 第3回GGL Zwift Powered by Wahoo ・開催日程 : 2026年4月23日(木) ・競技ゲームタイトル : Zwift (ズイフト) ・運営: 株式会社RATEL、GGL運営委員会 ・協賛 : Wahoo Fitness Japan株式会社 ・参加費 : 無料 ・イベントWebサイト : https://ggl.wiki/zwift/3-wahoo イベント概要 本大会は参加者の実力に応じて「U600の部」と、参加制限なしの「エキスパートの部」の2部制で構成され、総エントリー数は64名に上りました。配信および競技の進行は、以下のタイムテーブルに沿って展開されました。 19:30 配信開始 公式YouTubeにてライブ配信 19:45 オープニング 出演者挨拶、大会ルールの説明 20:00 U600の部 スタート エントリー数:36名 / コース:R.G.V.(フランス) 距離24.9km(リードイン含む)、獲得標高133m 20:35 インターバル U600の部終了次第、次レースに向けた約20分間のインターバル 21:30 エキスパートの部 スタート エントリー数:28名 / コース:Figure 8(Watopia) 距離29.7km、獲得標高254m 22:30 結果発表・エンディング レース結果の総括、エンディングトーク ふたつの異なる難易度とコースプロフィールを持つレースを連続して開催することで、本イベント内で多様なレース展開と戦術の妙を、視聴しても参加しても楽しむことができる構成となっています。U600の部のコース「R.G.V. (フランス)」は平坦基調の中にも適切な爆発力が適宜求められるコースである一方で、エキスパートの部の「Figure 8 (ワトピア)」は過酷な登坂力と総合力が問われるコースとして、それぞれの部門に対して最適な舞台が用意されました。 U600の部 レースレポート 20時、最初のレースとなる「U600の部」がスタートしました。本部門は、直近のZwift内でのレースデータ等に基づく「レーススコア」が600以下(※1)のプレーヤーを対象としたものです。しかし、単なる「カジュアル部門」という位置づけとは裏腹に、エントリー総数36名のリストにはスコア上限ギリギリの猛者も名を連ね、熾烈な戦いが予想されました。 舞台となるコースはフランスの「R.G.V.」。走行距離24.9km、獲得標高133mという比較的フラットなレイアウトです。しかし、コース中盤に待ち受ける「Aqueduc KOM」(距離400m、平均勾配0.9%、逆回り)が、集団を破壊するであろう勝負所となります。 レース序盤は平坦基調であるためドラフティングが強く働き、巨大なメイン集団が形成されました。 しかし、Aqueduc KOMの手前で集団の緊張感は頂点に達します。 レース中盤、最大の勝負所であるAqueduc KOMへの突入とともにレースはついに爆発しました。集団のペースは一気に跳ね上がり、先頭付近の選手たちは体重の5倍〜7倍という、U600部門の枠を逸脱した凄まじい出力の応酬を開始。この苛烈な登りで集団は完全に分断され縦伸び状態になり、そのまま下り区間に入るとZwift特有の「超高速ダウンヒル」が展開されます。コーナーでのブレーキ減速が不要なZwiftの下りでは、ドラフティング圏内から一度外れると集団に単独で追いつくことは極めて難しく、先頭集団は約10名強にまで絞り込まれました。 残り5kmを切り、細かいアップダウンが連続する区間に入ると、先頭集団内で絶え間ないアタックと牽制が繰り返されました。特に、芋掘り人間選手やくろぽち選手をはじめとするアグレッシブな選手たちが集団から抜け出しを図りますが、互いの実力が拮抗する精鋭集団はそれを容認しません。重量級の選手は平坦で温存した絶対的なパワーを生かしてペースを作り、軽量級の選手はパワーウェイトレシオを武器に要所の登坂で必死に食らいつきます。 勝負は残り1km、最後のゴールスプリントに委ねられました。エアロブーストなどのスプリント向けアイテムをこの瞬間のために温存していた選手たちが、一斉に牙を剥きます。画面上のパワー表示は瞬時に赤く染まり、各選手は10 w/kgを超える驚異的な出力を記録。えさちょ選手を筆頭に有力なスプリンター達がゴールめがけてもがきます。「捲り切って、1位のゴール!!」というJustive7氏の絶叫とともに、見事U600の部のチャンピオンの座に輝いたのは芋掘り人間選手。ゴール直前に15倍までパワーを跳ね上げるという極限のスプリントを見せた彼の勝利に対し、実況席からは「すげえスプリントだ...」「えさちょ選手も最後1000w越えの数値出てましたよね」と感動と称賛のコメントが巻き起こりました。 ゴールスプリントを開始するえさちょ選手。 Aqueduc KOM で縦伸びするメイン集団。 ※1 : 本イベントにおいては、エントリー時点のレーススコアが600以下であることを出場条件としております。エキスパートの部 レースレポート 21時30分、休む間もなく「エキスパートの部」が幕を開けました。総エントリー28名のリストには、レーススコアが900を超えるような国内トップクラスの強豪選手たちの名が連なり、最高峰のレースになることが予想されます。 舞台となるコースはWatopiaの「Figure 8」。走行距離29.7km、獲得標高254m。このコースの恐ろしさは、全体を通して配置された2つの凶悪な登り区間にあります。1つ目は約7km地点に現れる「Zwift KOM Reverse」(距離2.5km、平均勾配1.8%)。そして2つ目は、レース終盤の21km地点に待ち受ける「Zwift KOM」(距離900m、平均勾配5%)です。特に2つ目のKOMは、ここを越えるとゴールまでは残り約3kmの下り基調となるため、勝敗を大きく左右する最終のセレクションの場となります。ここでの数秒の遅れがそのまま敗北に直結します。 ファーストアタックを敢行するKay選手。 グラベル区間でのペースアップ。 レース開始と同時に、事前の意気込み通りKay選手がファーストアタックを敢行しました。自ら「スタート芸」と称したこのアタックでしたが、9w/kgを超える鋭い飛び出しを見せ、一時は集団から9秒ものタイム差を奪う見事なファーストアタックでした。 しかし、後続のメイン集団は冷静にペースを刻み、徐々にKay選手との差を詰めていきます。海底トンネル内でKay選手を吸収し、未舗装のグラベル区間に入るとほんだ選手や10456選手を起点に散発的なアタックが発生し、集団のペースは8~10倍近くのパワーへと跳ね上がりました。7.2km地点、1つ目の勝負所「Zwift KOM Reverse」に突入。序盤に10%の急勾配セクションが現れると、集団は縦に長く引き伸ばされました。しかし、驚くべきことにこの第一の難所を越えても、ウサミン氏の想定よりも多くの選手が集団にくらいつき、ひとつの巨大な塊としてダウンヒルへとなだれ込みました。レースが真のサバイバル展開を迎えるのは21km地点、勝負を決する2つ目の「Zwift KOM」です。ここで軽い牽制状態の後、最初に動いたのは、歴代GGL大会の連続優勝記録保持者であり、優勝候補の筆頭と目されていたほんだ選手。ほんだ選手は10倍超える圧倒的なパワーで集団の先頭に立ち、自ら強烈なペースアップを図ります。実況席のウサミン氏が「登りきった直後のここでカウンターがくるとキツイんですよね...」とコメントすると、おしおサイクル選手と10456選手がアタックし集団を強力に揺さぶります。ゴールまで残り1kmを切り、先頭集団の緊張感が最高潮に達する中、誰が最初に仕掛けるかの極限のお見合い状態が続きました。早掛けを仕掛けたいーた選手が猛然と飛び出し、続いてそれを追う形でたかみ選手とたたみす選手が続き、集団とかなりの差をつけます。そして残り数百メートル、満を持して爆発的なスプリントを開始したほんだ選手。画面上のデータは10秒近くもの間12~14倍の驚異的なパワーを表示、他の追随を完全に許さない次元の違う加速を見せ、ゴールラインを1位で通過。「やはりこのほんだ選手が、1位の座は譲りません!」と実況のJustive7氏が称賛し、エキスパートの部は最高潮の熱狂の中で劇的な幕を閉じました。 レースリザルト U600の部 優勝 芋掘り人間選手 34:24 2位 えさちょ選手 34:25 3位 S.NAGAHAMA選手 34:26 エキスパートの部 優勝 ほんだ選手 40:07 2位 10456選手 40:07 3位 STINGER選手 40:08 出演者情報 本戦のライブ配信を彩るキャスター陣として、eスポーツシーンやサイクルシーンの第一線で活躍する3名をお迎えします。※敬称略【実況】 Justive7 プロeスポーツチーム「FENNEL」所属のストリーマー。主に『荒野行動』や『League of Legends』などのゲーム配信や、FENNEL主催のリーグ戦「FFL」での実況解説などで活動。 元湘南ベルマーレサイクル所属で、過去にE1への登録経験も。 ・Xアカウント : https://x.com/Justive_4 ・YouTube : https://www.youtube.com/@Justive7【解説】 ウサミン(ウサミンのちゃりんぽこチャンネル) 多数の国内レースへの出走経験を持つ自転車系クリエイター。MOAT RACING LAB所属。 自身のYouTube「ウサミンのちゃりんぽこチャンネル」ではレース挑戦・Zwiftライドを中心に発信し、特に若いサイクリストから支持を集める。 ・Xアカウント : https://x.com/usamiroad ・YouTube : https://www.youtube.com/@usamiroad【ゲスト】 白妙とき ゲームの世界に住んでいたが、きれいな蝶について歩いたところ、今の世界にたどり着いた。 もともとの世界に戻れるように自分が住んでいた世界と同じゲーム空間を作ることにした。 そのため、ゲームプランナーを目指して今も頑張って帰る方法を探している。 ・Xアカウント : https://x.com/RAG_Toki ・YouTube : https://www.youtube.com/@rag_toki Wahoo Fitnessについて ジョージア州アトランタに拠点を置くWahoo Fitnessのビジョンは、ランナー、サイクリスト、トライアスリート、その他のエンデュランスアスリートやフィットネス愛好家のためのソフトウェア、センサー、デバイス、データ、パフォーマンスインサイトの完全なエコシステムを構築することで、スマートフィットネスとトレーニングのグローバルリーダーになることです。 Wahoofitness.comでWahooの全製品とアプリの詳細をご覧ください■ https://jp.wahoofitness.com
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- 【結果レポート】 「EVO Japan 2026」 DAY3(5月3日):『スト6』のヤマグチ、『鉄拳8』のiKARi、ふたりの新王者が誕生!
- 2026年5月1日(金)〜3日(日)、格闘ゲームのeスポーツ大会「EVO Japan 2026 presented by レバテック」が東京ビッグサイトで開催された。本記事では、DAY 3の5月3日(日)に行われたメインタイトルの優勝者をお伝えする。EVO Japan 2026とは世界最大の格闘ゲームの祭典「EVO」の日本版。2026年はレバテックがメインスポンサーとなり、東京ビッグサイトにて3日間にわたって開催され、前回を上回る12タイトルを実施する。会場は5つのステージで並行して試合が行われ、配信もそれぞれに実施。また、会場の様子をお届けする「ウォッチパーティー」も配信される。 鉄拳8部門 『鉄拳8』部門のウイナーズブラケットは、ULSANを倒したiKARi、ATIFを倒したHafiz Tanveerが勝ち上がり、iKARiがグランドファイナルに進出。ルーザーズブラケットでは若手のAKと、前大会王者のKNEEが勝ち上がったが、KNEEがAK、ウイナーズから降りてきたHafiz Tanveerも打ち倒して、iKARiとのグランドファイナルへ。グランドファイナルでは、KNEEがiKARiの使う三島一八を横移動で翻弄し3-1でリセットに成功。しかし、サイドを変更したリセット後はiKARiがリズムを変えてKNEEの択を読んでいく。KNEEはここでキャラを三島平八に変更。ベテランの平八と初優勝を狙う一八というストーリーさながらのドラマチックな展開をiKARiが制し、公式大会初優勝という快挙を成し遂げた。なお、iKARiはこれで『鉄拳8』の世界大会「Tekken World Tour(TWT) 2026 Finals」の出場権を獲得。さらに、1〜4位までの選手には「Esports World Cup 2026」の出場権も与えられる。順位所属チーム|選手名1 🇰🇷iKARi 2 KIWOOM DRX|🇰🇷KNEE 3 TM|🇵🇰Hafiz Tanveer 4 🇵🇭AK 5 DNS|🇰🇷ULSAN 5 Falcons|🇵🇰ATIF 7 QAD|🇵🇰THE JON 7 S8UL|🇩🇪Tetsu ストリートファイター6部門 『ストリートファイター6』のウイナーズブラケットは、ヤマグチがモダンA.K.I.を操るHopeを、ひぐちがnaooonnを下し、ZETA DIVISION対決へ。ウイナーズファイナルではヤマグチがひぐちを下す。ルーザーズブラケットは、Nuckleduを破ったPunkが、Shuto、Hopeを下す。ルーザーズファイナルでは、「CAPCOM CUP 12」で対戦予定だったPunk vs ひぐちが実現したが、この日「Evo Japan」の会場でプロポーズしたというPunkが「結婚バフ」のジンクスもあってか3-0で勝利する。グランドファイナルでは、ひぐち戦で“屈伸あおり”を見せるなど勢いに乗るPunkがそのままの勢いで攻め立てるも、冷静沈着にスキを見極めたヤマグチが3-1で勝利。同胞・ひぐちのリベンジも果たし、自身初の公式大会優勝の栄冠を手にした。なお、ヤマグチは「CAPCOM CUP 13」の出場権を獲得。さらにPunkとともに「EWC 2026」への出場権も獲得した。順位所属チーム|選手名1 ZETA|🇯🇵ヤマグチ 2 ZETA|🇯🇵ひぐち 3 FLY|🇺🇸Punk 4 TPBE|🇵🇭Hope 5 CR/PWS|🇯🇵Shuto 5 🇯🇵naooonn 7 SR|🇺🇸NuckleDu 7 広島 TEAM iXA|🇯🇵taketake-piano 配信アーカイブ 鉄拳8/ストリートファイター6 ■YouTubehttps://www.youtube.com/@EVOJapanYT■TwitchStage V:https://www.twitch.tv/evojapan01Stage E:https://www.twitch.tv/evojapan02Stage O:https://www.twitch.tv/evojapan03Stage J:https://www.twitch.tv/evojapan04Stage P:https://www.twitch.tv/evojapan05Watch Party:https://www.twitch.tv/evojapan10【リンク】start.gg大会ページ:https://www.start.gg/tournament/evo-japan-2026-presented-by-levtech/detailsEVO Japan 2026 公式サイト:https://www.evojapan.gg/EVO Japan 公式X:https://x.com/evojapan_info©EVO Japan 2026©SNK CORPORATION ALL RIGHTS RESERVED.© Cygames, Inc. Developed by ARC SYSTEM WORKS© ARC SYSTEM WORKS©BURONSON・TETSUO HARA/ COAMIX 1983 ©SEGA©SNK CORPORATION ALL RIGHTS RESERVED.©TYPE-MOON / Project LUMINA©CAPCOMTEKKEN 8& ©Bandai Namco Entertainment Inc.©RIOT GAMES©FRENCH-BREAD / ARC SYSTEM WORKS©SEGA
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- 【結果レポート】 「EVO Japan 2026」 DAY2(5月2日):傘兎が2連覇! ちゅらら、M’ら日本勢が大活躍
- 2026年5月1日(金)〜3日(日)、格闘ゲームのeスポーツ大会「EVO Japan 2026 presented by レバテック」が東京ビッグサイトで開催された。本記事では、DAY 2の5月2日(土)に行われたメインタイトルの優勝者をお伝えする。EVO Japan 2026とは世界最大の格闘ゲームの祭典「EVO」の日本版。2026年はレバテックがメインスポンサーとなり、東京ビッグサイトにて3日間にわたって開催され、前回を上回る12タイトルを実施する。会場は5つのステージで並行して試合が行われ、配信もそれぞれに実施。また、会場の様子をお届けする「ウォッチパーティー」も配信される。 餓狼伝説 City of the Wolves部門 順位所属チーム|選手名1 FALCONS|🇨🇳xiaohai(シャオハイ) 2 REJECT|🇯🇵Laggia(ラギア) 3 T1|🇹🇼ZJZ 4 WBG|🇰🇷POONGKO(プーンコ) 5 VP|🇯🇵mi2ha4(ミツハシ) 5 ONIC|🇺🇸NYChrisG 7 SS熊本|🇯🇵Nemo(ネモ) 7 VIT|🇺🇸CientifiKOF グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-部門 順位所属チーム|選手名1 🇯🇵傘兎 2 🇯🇵Zangief_Dream 3 🇯🇵sho-san 4 GS|🇯🇵gamera 5 Revo|🇯🇵JING 5 🇯🇵ひのきの棒 7 LAGLESS|🇯🇵Shio 7 🇯🇵ミライアス ギルティギア ストライヴ -ライジング-部門 順位所属チーム|選手名1 ZETA|🇯🇵Tyurara(ちゅらら) 2 PAR|🇰🇷Daru-I-No 3 🇯🇵コメコメ 4 🇯🇵眉間番長 5 🇰🇷doram 5 🇯🇵T Y 7 🇯🇵Tsuchiya 7 PHT|🇧🇷Abbysairaf MELTY BLOOD: TYPE LUMINA部門 順位所属チーム|選手名1 🇯🇵yutta 2 Sobasaba|🇯🇵Moai 3 🇯🇵てぃーる 4 PAR|🇨🇷ScrawtVermillion 5 🇯🇵Maid_love_syouki 5 🇯🇵カズ 7 🇯🇵Tazu 7 🇯🇵隆 Virtua Fighter 5 R.E.V.O. World Stage部門 順位所属チーム|選手名1 MGG|🇯🇵Virgo 2 🇯🇵やつき 3 🇯🇵毎度 4 🇯🇵びた 5 🇯🇵やそかみ 5 🇯🇵とんちゃん 7 HYDRIX|🇯🇵Akani Shiwapo 7 MGG|🇯🇵chinpanJ THE KING OF FIGHTERS XV部門 順位所属チーム|選手名1 SANWA|🇯🇵M' 2 🇰🇷Lacid 3 TEC|🇵🇪TheGio 4 🇭🇰Pineapple 5 GodLike|🇯🇵ATG SCORE 5 🇰🇷Pangma- 7 Komitê|🇧🇷PiterErn 7 WBG|🇨🇳XingChen ヴァンパイア セイヴァー部門 順位所属チーム|選手名1 🇯🇵Kaji 2 🇯🇵nakanishi 3 🇯🇵kosyo 4 🇯🇵こめまる 5 🇯🇵大内ジェダ 5 🇯🇵bow 7 🇯🇵にのうで 7 🇯🇵iseamo 配信アーカイブ 餓狼伝説 City of the Wolves/グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング- ギルティギア ストライヴ MELTY BLOOD: TYPE LUMINA/Virtua Fighter 5 R.E.V.O. World Stage THE KING OF FIGHTERS XV/ヴァンパイア セイヴァー ■YouTubehttps://www.youtube.com/@EVOJapanYT■TwitchStage V:https://www.twitch.tv/evojapan01Stage E:https://www.twitch.tv/evojapan02Stage O:https://www.twitch.tv/evojapan03Stage J:https://www.twitch.tv/evojapan04Stage P:https://www.twitch.tv/evojapan05Watch Party:https://www.twitch.tv/evojapan10【リンク】start.gg大会ページ:https://www.start.gg/tournament/evo-japan-2026-presented-by-levtech/detailsEVO Japan 2026 公式サイト:https://www.evojapan.gg/EVO Japan 公式X:https://x.com/evojapan_info