3人ひと組のチームで戦うバトルロイヤルゲームとして2019年に世に放たれて以来、世界中で多くのアクティブユーザーが日夜遊び続けている『Apex Legends』(以下『Apex』)。

 

2021年2月にシーズン8が開幕、3月10日にはNintendo Switchでも発売(無料ダウンロード)が始まり、PC、PS4、Xboxとあわせて4つのプラットホームから『Apex』の世界にアクセス可能となった。そんなますます盛り上がりそうな本作をe-elementsは強力プッシュ中! その中でも本連載では、いまから始めても十二分に楽しい『Apex』の魅力を伝えていく予定だ。

 

第2回目となる今回は、サービスが開始されたばかりのNintendo Switch版の特色や、Nintendo Switch版によってもたらされた対戦環境の変化などについて語っていきたい。

サービス開始直後だからこそな”横一線”でのスタート FPS初心者でも楽しめる環境

前回(https://e-elements.jp/portal/news/3315/)の時点で「『Apex』の魅力はとにかく人が多いこと!」と言わせてもらったが、Nintendo Switch版が発売されたことで、その傾向はさらに加速!

 

いま(3月下旬)『Apex』を起ち上げてフリーマッチや(ブロンズやシルバー帯の)ランクマッチに参戦すると、3月9日にまでは絶対に見ることができなかった、カタカナやひらがな名のプレイヤー=Nintendo Switchのユーザーと高確率でマッチングする。

 

この状況のなにがいいかといえば、PC、PS4とのクロスプレイをオフにしてしまえば、ランクマッチはもちろんフリーマッチでさえも、本当の『Apex』初心者が大多数を占める環境を作れるという点。初心者どうしでエイム(射撃)の腕が拮抗していれば一方的に倒されるケースは少なくなるため、隠れるだけでなく撃ち合いで順位を上げていく体験もできなくはない。

 

実際筆者も、PS4版ではランクマッチで1ランク(ブロンズ→シルバー)上がるまでに一度も経験することがなかったキルリーダーを一瞬とはいえ獲得。撃ち合いにいけるがゆえに順位はPS4版プレイ時より安定しなくなった気はするが(PS4ではライフラインを選んで強そうな味方プレイヤーに追従、体力回復などサポート重視の立ち回りを徹底)、キル数やアシスト数を積み重ねて”ゲームに参加している感”は、Nintendo Switch版で味わうことができた。

 

▲筆者も含めて『Apex』のプレイはもちろん、シューターの対戦に慣れていない人が、Nintendo Switchユーザーには多かった印象。そのため複数チームの撃ち合いになると”泥仕合”になりやすく、射撃の腕がなくてもキル数が稼げたことも。写真は運でつかみとったキルリーダー(なお試合そのものはトップ10入り程度で終わった模様)

 

また、これは個人的な体験に基づく印象レベルの話ではあるのだが、『Apex』に限らずNintendo Switchのオンラインゲームは他のハードに比べてフレンド登録の申請が飛んでくる機会が多い。

サービス開始直後という環境、Twitteで頻繁に行なわれているフレンド募集なども併せて活用していけば、固定チームを作ってのゲーム参加もそう難しくない目標なように感じたので、『Apex』を始めてみたいと思っている人は、まずはNintendo Switch版から触ってみてはいかがだろうか?

 

▲Nintendo Switch版がスタートした時期はフリーマッチ、ランクマッチともに、マップにランダムでダメージゾーンが現れるギミック、”リングフレア”が発生していた。そのためふだん以上にチームの生存に”まぎれ”が起こりやすく、初心者にも上位進出の”ワンチャン”がある環境だった

“イカのゲーム”履修者にはNintendo Switch版がベスト!? ジャイロ照準の可能性

今回Nintendo Switch版でプレイを重ね、さらにチャンピオンエディションも購入した身としては、Nintendo Switch版『Apex』の特色についても触れておきたい。

 

SNSでは他機種版より低い解像度720p、フレームレートは30 fpsで固定というネガティブな話が強めに広まっている印象があるが、Nintendo Switch版にしか実装されていないポジティブな仕様もある。それはハードの特性を活かしたジャイロ操作の搭載だ。

 

▲ハードスペックの関係上、他機種よりグラフィック描画は劣るNintendo Switch版『Apex』。ただアラフォーの中年ゲーマーとしては、”字がデカく表示される”点はちょっとありがたかった

Nintendo Switch版の『Apex』は(ジャイロ機能がそなわった)コントローラーを上下左右に傾けると、画面内の照準がシンクロして移動。加えて右スティックによっても照準を動かすこともできるという、PS4でもPC(マウス操作)でもない、独自の操作方法が採用されているのが特徴となっている。

 

このジャイロ+コントローラー操作が、思った以上に新鮮で実用的! とくにサブマシンガンや一部のアサルトライフルのような弾をバラまく系の武器と相性がよく、大まかな狙いは右スティックでつけ、射撃後に起こるブレをジャイロ操作によって補正するというエイミングがダメージも稼ぎやすく、操作も楽だった。『スプラトゥーン』でわかばシューターやN-ZAP83を撃っている際の感じでコントローラーを傾けると、驚くほど弾がヒットする……といえばNintendo Switchユーザーにはわかってもらいやすいだろうか。

 

この仕様のおかげで、PS4版でのプレイ時には考えられないほど、連射系の武器での近~中距離接戦を楽しむこと(ムダ死にが減った)ができた。

 

アナログスティックとジャイロ操作という、現行の家庭用ゲーム機のハイブリッドともいえる操作体系が築かれているNintendo Switch版『Apex』。コントローラーでのプレイに慣れきっているプレイヤーにとっては、まさにベストな操作方法といえる仕様で、実際筆者は従来の『Apex』よりもキル数が増えたという気持ちよさで、解像度が低いというデメリットには目を瞑れるぐらいにはNintendo Switch版を楽しめた。FPS形式のバトルロイヤルシューターは初心者、『スプラトゥーン』を経験済みといった人は、一度Nintendo Switch版で『Apex』を触ってみると上達のスピードが速まるかもしれない。

 

▲自分の射撃の腕的に『Apex』を始めたころには”ハズレ武器”という位置づけだったサブマシンガンやアサルトライフル(お気に入りはエイムが楽な各種ショットガンか弾が水平に跳ぶチャージライフル)。しかしジャイロ操作が足されたNintendo Switch版においては、かなり信頼できるポジションの武器に昇格した

 

 

▲チャンピオンエディション封入の限定アイテムのおかげで、膨大なスキンや武器カラーのアンロックにも興味が持てるように。レジェンダリースキンの派手さに惹かれてクリプトやレヴナントといったキャラクターをピックすることも増えた

 

Nintendo Switchというフィールドへ進出したことにより、さらなるプレイヤー層の広がりを見せそうな『Apex』。次回は『チャンピオンエディション』を購入したにも関わらず、(記事の締め切り的に)今回まったく触れられなかった、アンロックできたキャラクターたちについて語っていきたい。ではまた次回!

 

ライター/マンモス丸谷

 

関連記事

もっと見る