VALORANT初の世界王者を決める大会「VALORANT Champions Tour Stage2 Masters」が2021年5月25日(火)~5月31日(月)にかけて開催された。
「VALORANT Champions Tour」とはVALORANTの年間王者を決める大会でChallengers・Masters・Championsの3段階で構成されている。
地域大会Challengersとその勝者が出場する国際大会Mastersが全3回にわたって開催。そこで成績上位のチームがVALORANT年間チャンピオンを決める大会Championsへの出場権を獲得する。
そして、5月25日(火)から開催された「VALORANT Champions Tour Stage2 Masters」では各地域の予選を勝ち上がった10チームがアイスランドのレイキャビックに集結。実況/解説の岸大河さん・Ooodaさん・Yukishiroさんが見守る中、VALORANT初の世界王者をかけた戦いに臨んだ。
ここでは決勝戦とMastersの結果、そして日本代表として出場したCrazy Raccoonの模様を振り返っていこう。
NA1位のSENTINELS(SEN)とEU2位のFNATIC(FNC)の対戦となった決勝戦。Mastersで最も注目されていたNA vs EUの構図になったこの試合は圧倒的なフィジカルを見せたSENが終始試合をリード。FNCは1st map・2nd mapでオーバータイムにまで持ち込む粘りを見せたが、両マップあと1歩及ばず。BO5で見事なストレート勝利を見せたSENがVALORANT初の世界王者に輝いた。
1マップも落とすことなく、まさに完全無敗の勝利を収めたSENは、まさに『VALORANT』初の世界王者の名にふさわしいといえよう。



先述した通り、『VALORANT』初の世界王者に輝いたのはSENTINELS。撃ち合いと要所でのスキルの使い方で他チームを上回り、Mastersでは1マップすら落とすことなく優勝した。
また注目を集めたのが韓国代表NUTURNの躍進。NA・EUの2強が予想されていた今大会だったが、Version1などの強豪を下して見事3位に輝いた。一方優勝候補にも上がっていたLiquidや台風の目として注目されていたVikingsは惜しくも優勝には届かなかった。


Absolute JUPITERを打ち破るなど、国内では新たな王者として名を馳せているCrazy Raccon(CR)も、本大会に挑戦。日本チームは海外に通じるのだろうか——。そんな期待と不安を日本のファンは固唾をのんで見守っていたのではないだろうか。彼らの活躍もレポートしていこう。
Stage1・Stage2を連覇し、日本王者として出場したCrazy Racconは1回戦でNA2位のVersion1と対戦。1st mapでは序盤こそ相手にラウンドを先行されたが、Munchiken選手(CR)のクラッチで流れを変えるとその後は粘りを見せる。惜しくも敗れたCRだったが11-13と強豪相手に見事な試合を見せた。

しかし続く2nd mapでは日本にはないスキルの組み合わせを見せたV1がCRを翻弄。本来の力を発揮したV1が10-13で勝利し、CRはLoser Bracketに回ることになった。

負ければMasters敗退が確定してしまうCRはLoser Bracketで東南アジア代表のx10と対戦。この試合に向けて新たな構成を準備してきたCRだったが、Patiphan選手を中心としたフィジカルの強さと変幻自在なスキルに苦しめられる。


最後まで流れを引き寄せられなかったCRは2マップ連続で落とし、Masters敗退が確定してしまった。

ファン待望!『VALORANT』のストーリーを描く、
『VALORANT』の魅力のひとつとして、個性あふれるエージェントと謎の包まれた世界観がある。本大会の最後には、今まで多く語れることがなかったストーリー部分の鍵を握る映像も公開された。
キーワードとなるのは「DUALITY」。いわゆる二重性というのが『VALORANT』のストーリーに欠かせないものとなっているようだ。ゲーム中にも、マップ名が突如「DUALITY」になるなど、存在を匂わせていたワードだけに、今後のストーリーも気になるところだ。
また大会終了後から48時間限定のイベントとして、キャンペーンサイトにてシリアルコード「YTILAUD」を入力することで、限定のプレイヤーカードが入手できる。

ちなみにキャンペーンサイトは非常につながりにくい状態となっているので、適度にアクセスしてチャレンジしてほしい。
キャンペーンサイト:https://redeem.playvalorant.com/
オフラインで開催された初の世界大会は決勝戦でTwitchの視聴者数が100万人を超える盛り上がりを見せた。また日本でも「#VCT」「#CRwin」が連日Twitterのトレンドに入るなど大きな注目を集めた。Stage3では日本代表が2チームに増えるため、さらに盛り上がることは間違いないだろう。悔しい結果に終わってしまった日本代表のCrazy Raccoonだが、Stage3では一回り強くなった姿で返ってくることを期待したい。
© 2020 Riot Games, Inc. All Rights Reserved
配信アーカイブ:
FNATIC vs SENTINELS - VCT Masters Reykjavík
https://www.mildom.com/playback/12287123/12287123-c21mgit2lrn9v5gcg2f0
VALORANT - Japan:
https://www.mildom.com/playback/12287123/12287123-c22ar8taks9fd4lq54d0
VALORANT Champions Tour Stage2 公式:
https://valorantesports.tokyo/index.html
「VALORANT Champions Tour」とはVALORANTの年間王者を決める大会でChallengers・Masters・Championsの3段階で構成されている。
地域大会Challengersとその勝者が出場する国際大会Mastersが全3回にわたって開催。そこで成績上位のチームがVALORANT年間チャンピオンを決める大会Championsへの出場権を獲得する。
そして、5月25日(火)から開催された「VALORANT Champions Tour Stage2 Masters」では各地域の予選を勝ち上がった10チームがアイスランドのレイキャビックに集結。実況/解説の岸大河さん・Ooodaさん・Yukishiroさんが見守る中、VALORANT初の世界王者をかけた戦いに臨んだ。
ここでは決勝戦とMastersの結果、そして日本代表として出場したCrazy Raccoonの模様を振り返っていこう。
決勝戦
NA1位のSENTINELS(SEN)とEU2位のFNATIC(FNC)の対戦となった決勝戦。Mastersで最も注目されていたNA vs EUの構図になったこの試合は圧倒的なフィジカルを見せたSENが終始試合をリード。FNCは1st map・2nd mapでオーバータイムにまで持ち込む粘りを見せたが、両マップあと1歩及ばず。BO5で見事なストレート勝利を見せたSENがVALORANT初の世界王者に輝いた。
1マップも落とすことなく、まさに完全無敗の勝利を収めたSENは、まさに『VALORANT』初の世界王者の名にふさわしいといえよう。

▲決勝で待つSENに挑むのはSENに負けた後、Losersを勝ち上がったFNC。NAとEUのプライドをかけた頂上決戦となった

▲デュエリストとして常に1ピックを狙いに行き、相手にプレッシャーを与えたShahZaM選手(SEN)。ブレイドストームでの華麗な3キルで視聴者を驚かせた

▲世界最強プレイヤーの名に恥じない活躍を見せたTenZ選手(SEN)。2nd mapでは33キル、さらに8回のファーストブラッドを記録。今大会の最多キルにも輝いた
Stage2 Masters 結果
先述した通り、『VALORANT』初の世界王者に輝いたのはSENTINELS。撃ち合いと要所でのスキルの使い方で他チームを上回り、Mastersでは1マップすら落とすことなく優勝した。
また注目を集めたのが韓国代表NUTURNの躍進。NA・EUの2強が予想されていた今大会だったが、Version1などの強豪を下して見事3位に輝いた。一方優勝候補にも上がっていたLiquidや台風の目として注目されていたVikingsは惜しくも優勝には届かなかった。


▲優勝候補筆頭であったSENが圧倒的な力の差を見せつけて優勝したStage2 Masters。Stage3ではこの絶対王者をどのチームが下すのだろうか
日本代表として挑戦したCrazy Racconは課題を残す結果に
Absolute JUPITERを打ち破るなど、国内では新たな王者として名を馳せているCrazy Raccon(CR)も、本大会に挑戦。日本チームは海外に通じるのだろうか——。そんな期待と不安を日本のファンは固唾をのんで見守っていたのではないだろうか。彼らの活躍もレポートしていこう。
Crazy Raccon(CR) vs Version1(V1)
Stage1・Stage2を連覇し、日本王者として出場したCrazy Racconは1回戦でNA2位のVersion1と対戦。1st mapでは序盤こそ相手にラウンドを先行されたが、Munchiken選手(CR)のクラッチで流れを変えるとその後は粘りを見せる。惜しくも敗れたCRだったが11-13と強豪相手に見事な試合を見せた。

▲相手のマッチポイントで2vs5からのクラッチを見せたCR。「nethさん」がTwitterのトレンド入りを果たすなど日本中のVALORANTファンが熱狂した
しかし続く2nd mapでは日本にはないスキルの組み合わせを見せたV1がCRを翻弄。本来の力を発揮したV1が10-13で勝利し、CRはLoser Bracketに回ることになった。

▲CRを苦しめたのがPenny選手(V1)のオペレーター。要所でワンピック取られてしまい人数不利のラウンドを強いられた
Crazy Raccoon(CR) vs x10
負ければMasters敗退が確定してしまうCRはLoser Bracketで東南アジア代表のx10と対戦。この試合に向けて新たな構成を準備してきたCRだったが、Patiphan選手を中心としたフィジカルの強さと変幻自在なスキルに苦しめられる。

▲フィジカルだけでなくIQの高さも見せたx10。特にPatiphan選手(x10)は不利な場面でも必ずキルや時間稼ぎでチームに貢献していた

▲アイスボックスでは構成を大きく変えたCR。しかしロール変更したMunchiken選手・rion選手のスコアが落ち込むなどうまく機能しなかった印象だ
最後まで流れを引き寄せられなかったCRは2マップ連続で落とし、Masters敗退が確定してしまった。

▲インタビューでは涙を浮かべ悔しさをあらわにしたneth選手(CR)。「Stage3ではどこにも負けない」と次の戦いに向けて強い覚悟を見せた
ファン待望!『VALORANT』のストーリーを描く、
シネマティック映像も公開
『VALORANT』の魅力のひとつとして、個性あふれるエージェントと謎の包まれた世界観がある。本大会の最後には、今まで多く語れることがなかったストーリー部分の鍵を握る映像も公開された。
キーワードとなるのは「DUALITY」。いわゆる二重性というのが『VALORANT』のストーリーに欠かせないものとなっているようだ。ゲーム中にも、マップ名が突如「DUALITY」になるなど、存在を匂わせていたワードだけに、今後のストーリーも気になるところだ。
また大会終了後から48時間限定のイベントとして、キャンペーンサイトにてシリアルコード「YTILAUD」を入力することで、限定のプレイヤーカードが入手できる。

ちなみにキャンペーンサイトは非常につながりにくい状態となっているので、適度にアクセスしてチャレンジしてほしい。
キャンペーンサイト:https://redeem.playvalorant.com/
まとめ
オフラインで開催された初の世界大会は決勝戦でTwitchの視聴者数が100万人を超える盛り上がりを見せた。また日本でも「#VCT」「#CRwin」が連日Twitterのトレンドに入るなど大きな注目を集めた。Stage3では日本代表が2チームに増えるため、さらに盛り上がることは間違いないだろう。悔しい結果に終わってしまった日本代表のCrazy Raccoonだが、Stage3では一回り強くなった姿で返ってくることを期待したい。
© 2020 Riot Games, Inc. All Rights Reserved
配信アーカイブ:
FNATIC vs SENTINELS - VCT Masters Reykjavík
https://www.mildom.com/playback/12287123/12287123-c21mgit2lrn9v5gcg2f0
VALORANT - Japan:
https://www.mildom.com/playback/12287123/12287123-c22ar8taks9fd4lq54d0
VALORANT Champions Tour Stage2 公式:
https://valorantesports.tokyo/index.html
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- FENNEL(FL)が『VALORANT』の国内リーグ「VALORANT Challengers Japan Split2」のパブリックビューイング「FENNEL チアパーティ(チアパ)」を開催しています。以前、ブリティッシュバーHUBにてパブリックビューイングを経験した我々としては行かないわけにはならないので、さっそく行ってきました。今回は5月10日(水)行われたPlayoff DAY1、Crest Gaming Zst戦におうかがいしました。▲1ラウンド1ラウンド、固唾を呑んで見守るファン。1マップ目からOT(オーバータイム)に持ち込んだ接戦ということもあり、絶叫と歓声が入り交じった熱狂が会場を盛り上げていました ひとりで来ても大丈夫!入ったその日に仲良くなれるFENNELのチアパーティ チアパが開催されたのは、渋谷にあるロスカボス渋谷。入場料1,000円ですが、飲み放題(2,000円)をつけると、合計3,000円がかかります。▲アルコールをメインに扱う飲み放題。メニューを見る限りカクテルが充実しているのがうかがえます PlayOffはBO5なので、最大5試合が観られるとなると結構良心的な値段設定です。5月5日(金)はゴールデンウィークの上、試合は19時開始、対戦相手が国内でも人気のeスポーツチームCrazy Raccoonと、好条件がそろったこともあり、キャパシティ70名のところ100名以上もの参加者が集結。急遽他のフロアも使用しての開催となったとのことです。▲ものすごい熱気で会場が大盛り上がりだった5日5日(金)のCR戦 今回はゴールデンウィーク明けの水曜日、12時開始予定と、条件的にはかなり厳しい条件です。それでも20~30人の参加者はあり、チアパとFENNELの人気の高さがうかがえます。チアパが他のeスポーツチーム、大会など、はたまたフィジカルスポーツなどのパブリックビューイングと一線を画しているのは、その観戦スタイル。基本的に立ち見スタイルで、一緒に観ている人たちと円陣を組んだり、グータッチなどをしながらライブ会場さながらの応援をするところです。▲決められた座席に着席するパブリックビューイングとはことなり、自由に移動できるというとことも相まって会場の一体感は別格。試合前には円陣を組んで鼓舞するシーンも こういった説明をすると、一見、アクティブな人は楽しめるけど、おとなしめのコミュニケーションがうまくない人にとっては苦痛の空間になってしまうのではないかと言う懸念が生まれてくると思います。確かに見た目はスクールカースト上位っぽい人たちが騒いでいるように思えますが、その場に居る人は誰にでもフレンドリーで溶け込ませてくれる雰囲気があります。そのひとつが、スタッフが一緒になって観戦しているところです。▲スタッフもファンも入り交じった会場では、FLがラウンドを取るたびにグータッチで盛り上がる。我々は取材で遠巻きに観戦の様子を観ていましたが、常連と思われる参加者がグータッチをしに来てくれました こういったところは、スタッフが運営側としてしっかりと管理する立場にあると思いますが、チアパの場合は、一緒に楽しんでいます。初めてきた人には率先して声掛けしていましたし、それだからといって無理強いして一緒に盛り上がることを強要している感じでもありません。あくまでも、自主的に参加することを促して、参加してきたら全力で受け入れるっていう印象です。それらは参加者にも伝搬し、リピーターがスタッフと同様な態度で新規客を迎え入れてくれる好循環が生まれています。▲この日のために仕事を午前で切り上げ、他県からはるばるやってきたというファンのふたり。「怖いところかなと思ってたけど、ファンのみんなが優しくてすぐになじめた」と、hiroronn選手がファンだという右側の女性。左側の女性はなんと元CRのファンで、右側の女性に誘われてFLのチアパに参加しているとのこと ▲誰かが飲み物をこぼしてしまったアクシデントが起こってもファンの一体感が垣間見えます。どこからともなく雑巾やタオルを持った別のファンが駆け寄り、あっという間に片付けてしまう。その日出会ったメンツでこの一体感はチアパならではといえるのではないでしょうか 会場の雰囲気作りも手が込んでいました。クラブを彷彿させる店内にDJブースもあり、試合開始前から楽しめるようになっています。試合が始まる直前にはオープニングムービーが流れ、気持ちを高めてくれていました。店内に飾られたFENNELのグッズもいい雰囲気で並べられていました。▲入口にはファングッズの販売コーナーや応援フラッグなど、雰囲気作りにもこだわりを感じました このようにたびたびニュースで見かける地元の公民館でパイプ椅子に座ってオリンピアンを応援するパブリックビューイングとはまったく別モノであることがわかります。チアパだけではないですが、eスポーツチームが行うパブリックビューイングの良さのひとつに、一体感があります。以前取材したHUBではその日に行われた2対戦分の配信を観ていましたので、最大4チームのファン、もしくは『VALORANT』そのもののファンが集まっている感じでした。そのため、どちらかの贔屓のチームが勝利した時に感嘆の声を上げるというよりは、クラッチやエースなどのいいプレイが出た時に盛り上がります。eスポーツチーム開催のパブリックビューイングの場合、基本的にそのチーム、もしくはそのチームに所属する選手のファンです。勝利した時は全員で喜びを享受できますし、負けたら悔しさを共有することができます。例えラウンドを落としても、そのラウンドの良かった部分を褒め称えていたのは、なかなかいい光景でした。FENNELがチアパにこだわる理由 そんなチアパならではの応援形式を提案し、統括しているのがFENNEL エンターテインメント事業部ディレクターの石川龍平氏です。ちょうどチアパの会場に来ていたので、チアパを開催した経緯や今後の展開などを聞いてきました。——チアパを行うようになった経緯を教えてください。石川龍平氏(以下、石川):FENNELのスタッフは熱い人間が多く、事務所などで試合観戦をするとすごく盛り上がるんですよね。FENNELの試合だけでなく、サッカーワールドカップやWBCなど、大きな大会を観ても同様です。この盛り上がりをファンと分かち合いたいと思ったのがきっかけです。これまでeスポーツのイベントというと、スティックバルーンを叩いたり、観戦するだけだったり、ちょっと物足りない気がしていました。応援は全身でやった方が絶対に楽しいと思い、現在のチアパの形となりました。チアパ自体は2023年のVALORANT Challengers Japan Split1から実施していました。——結構やっていますね。実際、チアパをやってみた手応えはいかがでしょうか。石川:初日から来場者は結構いました。ただ、それまでのパブリックビューイングが大人しく観戦することが常識だったので、チアパの理念に共感してくれるか不安でした。ただ実際にやってみると、驚くほどスッとチアパに入ってくれました。最初は盛り上がり切れていないファンのケアをするのに苦慮しましたが、ファン同士の交流が行われるようになってからは、その心配もなくなりました。他のパブリックビューイングと違うのは、やはりスタッフとの距離感ですね。ファンとスタッフが会場で自然と会話できる距離感を保ってくれているので、スタッフとファンに一体感が生まれています。今やFENNEL FAMILYといっているくらいです。5月5日(金)のチアパには100人以上のファンが訪れてくれましたし、リピーターも多いんです。一度来てくれていた人が友だちを誘ってくれているようです。チアパに来て楽しいと思ってくれた結果、誘ってくれたんだと思います。——チアパとしてこだわっている点はありますでしょうか。石川:チアパだけでなく、FENNELというチームは誰からみても“カッコイイ”と思われる、憧れの対象となるチームを目指しています。そのひとつとしてHIPHOPに力を入れており、HIPHOPアーティストのOZworldがメンバーにいるのもその一環ですね。チアパはイベントとしてだけでなく、空間としての格好良さもこだわっています。物販ひとつにしても見栄えのよい展示方法をいつも模索しています。スペース的な問題や数時間の展示であることを考えれば、グッズ一覧の写真を用意するだけでも十分だと思います。しかし、空間としてこだわるのであれば、細部まで手を抜きたくないですね。照明とかもそうです。▲実物を手に取って楽しめるのは購買意欲にも大きく左右される。こういったささいなこだわりが重要だと石川氏 eスポーツの観戦スタイルを変えていきたいですね。観る側の体験をもっと良くしていきたい。——新型コロナも5類指定を受け、よりオフラインでの大会が増えていくと思いますが、チアパは同時に開催していく予定でしょうか。石川:スタジアムでチアパと同じ体験ができるのであれば、チアパを開催する必要はないかも知れません。そうでなければ、スタジアムとは違う体験ができる場としてチアパは残していきたいですね。あとは地方や海外での試合の時は東京でチアパを行うでしょう。先日のSplit1のPlayOffが大阪で開催されたときも東京でチアパを開催しました。東京開催だけでなく、オンラインで応援してくれているファンのためにも地方でのチアパも開催したいですね。——ありがとうございました。——— eスポーツは、個人戦であれ、団体戦であれ、選手のファンが中心で、チーム推し、箱推しをしているファンはあまり見かけないのが現状です。しかし、個人がこういったイベントを開催するにはコストも時間もかかりすぎ、荷が重すぎるといえます。そうなると、やはりチームとしての人気を高めていく必要があるわけです。FENNELのチアパは、憧れを作るきっかけのひとつとして価値が十分にあると感じました。憧れのチーム、もしくは所属する選手を応援する人たちが集まることで、よりそのチームの魅力を分かち合えます。これは憧れのグループアイドルのファンに近しいものがあるかも知れません。チアパを開催することで、チームに憧れるのファンが増え、その結果、FENNELがより多くの頻度、大きな会場でチアパを開催できるようになり、そこからさらにファンの拡大に繋がる好循環が生まれるのではないでしょうか。【岡安学 プロフィール】eスポーツを精力的に取材するフリーライター。ゲーム情報誌編集部を経て、フリーランスに。さまざまなゲーム誌に寄稿しながら、攻略本の執筆も行い、関わった書籍数は50冊以上。現在は、Webや雑誌、Mookなどで活動中。近著に『みんなが知りたかった最新eスポーツの教科書』(秀和システム刊)、『INGRESSを一生遊ぶ!』(宝島社刊)Twitter:@digiyas