VALORANT地域チャンピオンを決める大会「VALORANT Champions Tour Stage3」が2021年7月4日(日)から開催された。
「VALORANT Champions Tour」とはVALORANT世界王者を決める大会で、Challengers・Masters・Championsの3段階で構成されている。

地域大会Challengersとその勝者が出場する国際大会Mastersが全3回にわたって開催。そこで成績上位のチームがVALORANT初代年間チャンピオンを決める大会Championsへの出場権を獲得する。
そして、7月4日(日)から開催されたVALORANT Champions Tour Stage3ではMastersに出場する2チームを決める戦いが行われる。Stage1は新型コロナウイルスの影響で地域内限定での開催となったMastersだが、Stage2ではCrazy Raccoonが日本代表としてアイスランドで世界の強豪と戦いを繰り広げた。そしてStage3はドイツでの開催が予定されており、期待が高まっている。
22日(木)~23日(金)にはWeek2 Main Eventが開催。実況/解説に岸大河さん・yueさん・Yukishiroさんの3名を迎え、Playoff進出をかけた戦いが行われた。
ここからはDay1で配信された各マッチのレポートをお届けしよう。
この日最初の試合で圧倒的な連携力を見せたのがFEEL。的確かつタイミングの合ったアビリティで危なげなくラウンドを重ねた。2マップ目ではR3m選手(ICC)のkay/oに苦しめられる場面もあったが、一回り成長した姿を見せたFELが2マップ連続で勝利した。

Week1 Main Eventで強烈な印象を残したGTSだが、スキのない連携を見せるFLに苦しめられ、1マップ目を落としてしまう。しかし緊張がほぐれた2マップ目は、ノビノビとしたプレーで勢いに乗り、経験豊富なFLを撃ち合いで圧倒。見事にFLのピックマップで勝利し、BO2を引き分けで終えた。

Tensou選手(GTS)が「1マップ目では緊張もあって強気に行けなかった」と口にした通り、少し堅さも見られたGTS。グループ突破の本命FL相手に得失ラウンドで上回り一安心した様子だった。
グループ突破に向けて重要な一戦は、ラウンド毎に細かく動きを変えるICCと自分たちの得意とするセットを徹底するFLの対照的な勝負になった。両チームが競り合う熾烈な試合はケアレスミスで大事なラウンドを落としたICCがチーム力の差で惜しくも敗戦。この試合で勢いに乗ったFLが続くマップでは大差で勝利し、2連勝を飾った。

撃ち合いの強いGTSに対して、ひとりひとりではなく、必ずカバーをつけて動くことを徹底したFEEL。特に1マップ目の終盤は人数差をつけてから得意の少人数に持ち込みラウンドを重ねた。さらにピックマップのスプリットでは攻守にわたって強気に動き続けて1-13の大差で勝利。勢いに乗るGTSを封殺し、グループ突破を決定づける勝利を収めた。

実況の岸さんも「各選手の個性を生かした戦い方ができている」と絶賛したFEEL。これまで多くのプロチームを破ってきた実力は間違いなく本物だ。
ディフェンダーサイドでも積極的に勝負を仕掛けるGTSへの対策として、しっかり人数をかけて攻める事でラウンドを重ねたICC。グループ突破に向けて勝利が絶対条件のGTSも終盤怒涛の追い上げを見せるが、時すでに遅し。ICCがWeek1・2通じて初の勝ち点獲得となった。

グループ突破が確定した両チームの順位決定戦となったこの試合。1マップ目はさまざまな動きのパターンを見せたFLが無敗のFEELを圧倒。2マップ目でもFEELのやりたいプレーを徹底的につぶし、2マップ連続大差で勝利したFLがグループ1位突破を決めた。


「自分たちのやりたいことをしてミスをしなかった」と手ごたえを口にしたmittiii選手。これまで悔しい結果に終わっているPlayoffでの躍進に期待したい。
ここからはDay2で配信された各マッチのレポートをお届けしよう。
Stage1・2で3位に輝いたRCがSTCEに設置すら許さない殲滅力で試合を支配した。これまで個人技に注目が集まることが多かったRCだが、細かな連携とアビリティの使い方がさらに進化。重要な初戦を2マップ連続で大差をつけて勝利した。

「作戦面・連携面がより鍛えられた」と自分たちの成長を口にしたKaminari選手(RC)。悲願の優勝に向けて上々のスタートを切った。
Open Qualifierで衝撃的なプレーを見せたsomething選手(INSM)がこの試合でもチームを牽引。2試合連続のMVPと撃ち合いの力強さを見せ続けた。SPXも詰め待ちなどの対策をとったが、人数状況不利でも火力で相手をまくるINSMに苦しめられ敗戦となった。

負ければグループ敗退濃厚となる重要な試合は両チームがラウンドを取り合う互角の試合になった。STCEは試合序盤をfujiyama選手(STCE)・akim選手(STCE)のデュエリストコンビの強気な動きで獲得。しかし徐々に本来のペースを取り戻したSPXが後半巻き返す展開となった2マップは両チーム1-1の引き分けという結果に終わった。

日本屈指のフィジカル同士のぶつかり合いが予想されたが、RCが試合終盤にかけて成熟した相手への対策を披露。勢いに乗るINSMの大胆な動きを読み切り、流れを渡さなかった。注目のsomething選手(INSM)はこの試合でも圧倒的なスコアをたたき出したが、手札の多さで上回ったRCがチームとしてINSMを上回り、勝利を収めた。

グループ突破が確定し、ほっとした様子を見せたRCのメンバー。Dep選手(RC)はPlayoffに向けて「いいかげん1位か2位を取りたい」と力強い言葉を残した。
これまでsomething選手(INSM)が目立っていたINSMだが、この試合ではnagi選手(INSM)が大活躍。チームとしてのまとまりを見せたINSMがPlayoff進出を決めた。力強くチーム全員で前進するSTCEは試合序盤こそリードしたが、ディフェンダーサイドでの動きに苦しめられた印象だ。

多くの強豪チームを下し、Playoff進出を決めたINSM。日本のトップ層にも引けを取らないフィジカルはPlayoffでも猛威を振るうはずだ。
MainEvent最後の試合はDep選手(RC)・Hare選手(RC)のコンビを前面に押し出すRCが撃ち合いの強さでSPXを寄せ付けずに勝利。これまでの個々での撃ち合いの強さを残しつつ、少人数でのまとまりや射線意識で成長したRCがPlayoffへの弾みになる勝利を収めた。

熾烈な争いを突破し、見事Playoff進出を果たしたのはFENNEL・Feeling・REJECT・Insomniaの4チーム。これにより以下の8チームがベルリン行きをかけた最後の戦いに挑む。

ついに出場チームが決定したPlayoff。8月12日(木)~8月15日(日)にかけて行われる戦いから目が離せない。
© 2020 Riot Games, Inc. All Rights Reserved
YouTube:
Day1:https://www.youtube.com/watch?v=Uebclmu5MgY
Day2:https://www.youtube.com/watch?v=ei60V_vbtH4
Twitch:
Day1:https://www.twitch.tv/videos/1094160485
Day2:https://www.twitch.tv/videos/1095191150
VALORANT Champions 公式:
https://valorantesports.tokyo/index.html
「VALORANT Champions Tour」とはVALORANT世界王者を決める大会で、Challengers・Masters・Championsの3段階で構成されている。

地域大会Challengersとその勝者が出場する国際大会Mastersが全3回にわたって開催。そこで成績上位のチームがVALORANT初代年間チャンピオンを決める大会Championsへの出場権を獲得する。
そして、7月4日(日)から開催されたVALORANT Champions Tour Stage3ではMastersに出場する2チームを決める戦いが行われる。Stage1は新型コロナウイルスの影響で地域内限定での開催となったMastersだが、Stage2ではCrazy Raccoonが日本代表としてアイスランドで世界の強豪と戦いを繰り広げた。そしてStage3はドイツでの開催が予定されており、期待が高まっている。
22日(木)~23日(金)にはWeek2 Main Eventが開催。実況/解説に岸大河さん・yueさん・Yukishiroさんの3名を迎え、Playoff進出をかけた戦いが行われた。
マッチレポート Day1
ここからはDay1で配信された各マッチのレポートをお届けしよう。
Icicle Conflict(ICC) vs Feeling(FEEL)
この日最初の試合で圧倒的な連携力を見せたのがFEEL。的確かつタイミングの合ったアビリティで危なげなくラウンドを重ねた。2マップ目ではR3m選手(ICC)のkay/oに苦しめられる場面もあったが、一回り成長した姿を見せたFELが2マップ連続で勝利した。

▲突破力のあるプレーで1マップ目のバトルスコアトップに輝いたGangpin選手(FEEL)。試合終盤のオペレーターはICCにとって大きな脅威となった
FENNEL(FL) vs Gaming Team SELECTOR(GTS)
Week1 Main Eventで強烈な印象を残したGTSだが、スキのない連携を見せるFLに苦しめられ、1マップ目を落としてしまう。しかし緊張がほぐれた2マップ目は、ノビノビとしたプレーで勢いに乗り、経験豊富なFLを撃ち合いで圧倒。見事にFLのピックマップで勝利し、BO2を引き分けで終えた。

▲2マップ目では1vs1の撃ち合いをほぼ制したhiroronsan選手(GTS)。常にFLにプレッシャーを与え続けた
Tensou選手(GTS)が「1マップ目では緊張もあって強気に行けなかった」と口にした通り、少し堅さも見られたGTS。グループ突破の本命FL相手に得失ラウンドで上回り一安心した様子だった。
Icicle Conflict(ICC) vs FENNEL(FL)
グループ突破に向けて重要な一戦は、ラウンド毎に細かく動きを変えるICCと自分たちの得意とするセットを徹底するFLの対照的な勝負になった。両チームが競り合う熾烈な試合はケアレスミスで大事なラウンドを落としたICCがチーム力の差で惜しくも敗戦。この試合で勢いに乗ったFLが続くマップでは大差で勝利し、2連勝を飾った。

▲キル数こそ少ないが11回のファーストブラッドを記録したJinx選手(FL)。後半に多用したラッシュ攻撃で重要な役割を担っていた
Feeling(FEEL) vs Gaming Team SELECTOR(GTS)
撃ち合いの強いGTSに対して、ひとりひとりではなく、必ずカバーをつけて動くことを徹底したFEEL。特に1マップ目の終盤は人数差をつけてから得意の少人数に持ち込みラウンドを重ねた。さらにピックマップのスプリットでは攻守にわたって強気に動き続けて1-13の大差で勝利。勢いに乗るGTSを封殺し、グループ突破を決定づける勝利を収めた。

▲キルジョイのアビリティをうまく使いAサイトで盤石の守りを見せたArt選手(FEEL)。十八番のオーディンでキルを量産した
実況の岸さんも「各選手の個性を生かした戦い方ができている」と絶賛したFEEL。これまで多くのプロチームを破ってきた実力は間違いなく本物だ。
Icicle Conflict vs Gaming Team SELECTOR
ディフェンダーサイドでも積極的に勝負を仕掛けるGTSへの対策として、しっかり人数をかけて攻める事でラウンドを重ねたICC。グループ突破に向けて勝利が絶対条件のGTSも終盤怒涛の追い上げを見せるが、時すでに遅し。ICCがWeek1・2通じて初の勝ち点獲得となった。

▲後半の大事なラウンドでの連続キルが目立ったREM選手(ICC)。Yukishiroさんも「綺麗なエイム」と称賛した
Feeling vs FENNEL
グループ突破が確定した両チームの順位決定戦となったこの試合。1マップ目はさまざまな動きのパターンを見せたFLが無敗のFEELを圧倒。2マップ目でもFEELのやりたいプレーを徹底的につぶし、2マップ連続大差で勝利したFLがグループ1位突破を決めた。

▲1マップ目でフラグシーンを量産したJinx選手(FL)。高回転のランイットバックでスムーズなリテイクにも貢献した

▲試合を決定づけるブレイドストームを見せたmittiii選手(FL)。岸さんに「主人公」と言わしめる華麗なプレイングは視聴者を魅了した
「自分たちのやりたいことをしてミスをしなかった」と手ごたえを口にしたmittiii選手。これまで悔しい結果に終わっているPlayoffでの躍進に期待したい。
マッチレポート Day2
ここからはDay2で配信された各マッチのレポートをお届けしよう。
SETOUCHI ENLIFE(STCE) vs REJECT(RC)
Stage1・2で3位に輝いたRCがSTCEに設置すら許さない殲滅力で試合を支配した。これまで個人技に注目が集まることが多かったRCだが、細かな連携とアビリティの使い方がさらに進化。重要な初戦を2マップ連続で大差をつけて勝利した。

▲STCEを苦しめたのがHare選手(RC)の1way壁。岸さんも「柔軟性が足りなかった筋肉がしなやかになった」と大絶賛した
「作戦面・連携面がより鍛えられた」と自分たちの成長を口にしたKaminari選手(RC)。悲願の優勝に向けて上々のスタートを切った。
Storks Phalanx(SPX) vs Insomnia(INSM)
Open Qualifierで衝撃的なプレーを見せたsomething選手(INSM)がこの試合でもチームを牽引。2試合連続のMVPと撃ち合いの力強さを見せ続けた。SPXも詰め待ちなどの対策をとったが、人数状況不利でも火力で相手をまくるINSMに苦しめられ敗戦となった。

▲1マップ目の前半ラウンドはYukishiroさんに「somethingタイム」と言わしめるほど圧倒的なスコアを見せたsomething選手。空中のジェットを撃ち落とす驚愕のエイムも見せた
SETOUCHI ENLIFE(STCE) vs Storks Phalanx(SPX)
負ければグループ敗退濃厚となる重要な試合は両チームがラウンドを取り合う互角の試合になった。STCEは試合序盤をfujiyama選手(STCE)・akim選手(STCE)のデュエリストコンビの強気な動きで獲得。しかし徐々に本来のペースを取り戻したSPXが後半巻き返す展開となった2マップは両チーム1-1の引き分けという結果に終わった。

▲2マップ通じて生き生きとしたプレーを見せたfujiyama選手(STCE)。エントリー役としての役目をきっちりと果たした
REJECT(RC) vs Insomnia(INSM)
日本屈指のフィジカル同士のぶつかり合いが予想されたが、RCが試合終盤にかけて成熟した相手への対策を披露。勢いに乗るINSMの大胆な動きを読み切り、流れを渡さなかった。注目のsomething選手(INSM)はこの試合でも圧倒的なスコアをたたき出したが、手札の多さで上回ったRCがチームとしてINSMを上回り、勝利を収めた。

▲苦しい場面で頼りになったのはやはりHare選手(RC)。“日本最強”とも言われるフィジカルでBサイトを一人で取り切る場面もあった
グループ突破が確定し、ほっとした様子を見せたRCのメンバー。Dep選手(RC)はPlayoffに向けて「いいかげん1位か2位を取りたい」と力強い言葉を残した。
SETOUCHI ENLIFE(STCE) vs Insomnia(INSM)
これまでsomething選手(INSM)が目立っていたINSMだが、この試合ではnagi選手(INSM)が大活躍。チームとしてのまとまりを見せたINSMがPlayoff進出を決めた。力強くチーム全員で前進するSTCEは試合序盤こそリードしたが、ディフェンダーサイドでの動きに苦しめられた印象だ。

▲正確無比なブレイドストームを見せたn4gi選手。something選手のスコアが伸び悩んでいてもこの男がチームを支えた
多くの強豪チームを下し、Playoff進出を決めたINSM。日本のトップ層にも引けを取らないフィジカルはPlayoffでも猛威を振るうはずだ。
REJECT(RC) vs Storks Phalanx(SPX)
MainEvent最後の試合はDep選手(RC)・Hare選手(RC)のコンビを前面に押し出すRCが撃ち合いの強さでSPXを寄せ付けずに勝利。これまでの個々での撃ち合いの強さを残しつつ、少人数でのまとまりや射線意識で成長したRCがPlayoffへの弾みになる勝利を収めた。

▲試合後のインタビューでは「バリエーションを増やしたい」とPlayoffに向けての課題を口にしたnorisen選手(RC)。新たにコーチ・アナリストを迎えたRCのさらなる成長に期待したい
まとめ
熾烈な争いを突破し、見事Playoff進出を果たしたのはFENNEL・Feeling・REJECT・Insomniaの4チーム。これにより以下の8チームがベルリン行きをかけた最後の戦いに挑む。

ついに出場チームが決定したPlayoff。8月12日(木)~8月15日(日)にかけて行われる戦いから目が離せない。
© 2020 Riot Games, Inc. All Rights Reserved
YouTube:
Day1:https://www.youtube.com/watch?v=Uebclmu5MgY
Day2:https://www.youtube.com/watch?v=ei60V_vbtH4
Twitch:
Day1:https://www.twitch.tv/videos/1094160485
Day2:https://www.twitch.tv/videos/1095191150
VALORANT Champions 公式:
https://valorantesports.tokyo/index.html
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- 【大会レポート】プロライセンス認定権利が獲得できるタイトルも!——「東京eスポーツフェスタ2025」全6タイトルの優勝者が決定
- 東京都が主催のeスポーツイベント「東京eスポーツフェスタ2025」が、1月10日(金)〜12日(日)に開催。6タイトルのeスポーツ競技大会が実施され、優勝選手が発表された。なかにはプロライセンス認定権利が獲得できるタイトルもあり、優勝した選手には東京都知事杯が贈呈された。<以下、ニュースリリースより>オープニング eスポーツの普及と関連産業の振興を目的として、eスポーツの競技大会と関連産業展示会等で構成するイベント「東京eスポーツフェスタ2025」(以下、「フェスタ」という。)を令和7年1月10日(金)~1月12日(日)の3日間にわたり開催しました。6回目となる今回は、東京ビッグサイト南1・2ホールにて競技大会やセミナーなどの企画をリアル会場で実施するとともに、YouTube等で配信を行い、リアルとオンラインの双方のメリットを生かしたハイブリッドで開催いたしました。3日間の延べ来場者数は約9千人、オンライン動画配信の総視聴数は約5万回となりました。会期初日のオープニングでは、東京eスポーツフェスタ実行委員会名誉委員長の小池百合子都知事がビデオメッセージにて、「eスポーツは、子どもからお年寄りまで、また、性別や障害の有無にかかわらず、色んな方が一緒に楽しめます。国内外を問わず、年々、eスポーツを楽しむ方が増え、産業としても市場規模が拡大してきました。今年は、IOC主催のeスポーツの国際大会も開催されます。この世界的な動きを、東京から盛り上げていきましょう。」とコメントしました。また、実行委員会特別顧問であり(一社)日本オンラインゲーム協会共同代表理事/(一社)日本eスポーツ連合副会長の越智 政人氏が登壇し、「昨年2024年は、サウジアラビアのリヤドにて初めてとなる「Esports World Cup」が開催され、また、IOCは2025年より「オリンピックeスポーツゲームズ」の開催を発表しております。来年2026年には、愛知名古屋にて開催されるアジア競技大会でeスポーツが正式競技として決定しており、世界的なeスポーツの競技シーンは目まぐるしく発展を遂げております。近い将来、東京eスポーツフェスタの競技大会で活躍した選手が、世界の競技シーンでも活躍する、そういう日が来るのではないかと大いに期待しております。この東京eスポーツフェスタは、競技大会のみならず、展示会やセミナー、体験コーナーなど、実にバラエティーに富んだイベントが企画されております。より多くの方に楽しんでいただくとともに、新たなビジネスチャンスに繋げていただければと思います。」とコメントしました。さらに、公式アンバサダーであるG-STAR Gamingプロデューサーの倉持由香さんから「老若男女が楽しめるeスポーツの魅力をみなさまにお伝えできるように頑張りますので、3日間盛り上げていきましょう。」と挨拶があり、東京eスポーツフェスタ2025が開幕となりました。eスポーツ競技大会 全国各地から多くの選手が参加したeスポーツ競技大会は、「WBSC eBASEBALL™パワフルプロ野球」「グランツーリスモ7」「太鼓の達人 ドンダフルフェスティバル」「パズドラ」「ぷよぷよeスポーツ」「モンスターストライク」の6種目で実施し、優勝した選手たちには東京都知事杯が贈呈されました。「WBSC eBASEBALL™パワフルプロ野球」決勝大会 オンライン予選通過者16名による当日会場予選を見事勝ち抜いた4名で決勝大会を実施。各チームの応援団長として「Clutch_Fi」「たいじ」が見守る中、行われた決勝戦。5回までもつれた延長戦タイブレークの末、昨年度優勝者“ショーラ選手”を破り、“タイジュ選手”が優勝しました。【優勝者】タイジュ選手 「延長になった時すごく楽しくて、このままずっとやっていたいと思いました。5回まで戦うことはそうそうなくて、先行なのでちょっと不利かなと思ったんですが、なんとか勝てて良かったです!」「グランツーリスモ7」決勝大会 オンライン予選を勝ち上がった8名による決勝大会を実施。使用コース「富士スピードウェイ」、周回数10周を競う決勝レース。ポールトゥウィンの走りを見せた“Ryun選手”が、19’14.422のタイムで優勝しました。【優勝者】Ryun選手 「予選は大きく差をつけて勝つことができたが、決勝は後続を抑え込むレース展開にしようと思い、うまく進められました。後続からのプレッシャーを感じたが、そのような展開に自分が持って行ったところもあったので、内側を走れば勝てると思ってプレーしました!」「太鼓の達人 ドンダフルフェスティバル」決勝大会 親子部門と一般部門、それぞれ当日会場予選を勝ち抜いた2組と4名の選手による決勝大会を実施。親子部門では2曲目にスコアを大きく伸ばした“くー?親子”が逆転勝ちを収めました。一般部門では難易度の高い曲目に対してさらにハイレベルな戦いが繰り広げられ、接戦の末“ゆうと選手”が優勝をつかみ取りました。【優勝者(一般部門)】ゆうと選手 今まで練習してきたものを出せれば勝てるという気持ちで臨みました。勝てて良かったです。決勝を戦ったはる~~ん選手とは、これからもさらに切磋琢磨していきたいです。【優勝チーム(親子部門)】くー?親子ははどん選手(左) 家で行う練習とは全然違う緊張感がありました。決勝大会に潜む「魔物」のせいで思うようにスコアが伸びませんでした(笑)。くー?選手(右) お母さんのスコアは、練習の時と比べると少し低めで、 最初は若干焦りもありましたが、練習してきたことを正確に発揮できるよう心掛けたことで、逆転することができました!「パズドラ」決勝大会 優勝者に「プロライセンス認定権利」が与えられるパズドラは、アプリ内「ランキングダンジョン」にてオンライン予選が行われ、その上位選手たちによるリアル会場予選から勝ち上がった9名による決勝大会準決勝・決勝戦が実施されました。決勝戦では3人同時に参加する対戦を3本行い、1本目でゲームオーバーになるも、2,3本目で見事に立て直したSK選手が優勝し、「プロライセンス認定権利」を獲得しました。【優勝者】SK選手 「1本目でゲームオーバーになった時は厳しいと思ったが、運にも助けられながらも、ぎりぎり勝利することができてよかったです。今後プロの方と対戦する機会も増えると思いますが、頑張っていきたいです。」ぷよぷよeスポーツ決勝大会 小中学生選手も多く参加する中、当日会場予選を勝ち上がった4名で決勝大会を実施。涙ありの準決勝を経て行われた決勝戦では、序盤“あん選手”がペースを握るも、中盤圧倒的な強さで逆転を見せた“ともくん選手”がeスポーツフェスタ3年連続の優勝を果たしました。【優勝者】ともくん選手 「序盤リードされたところで、あん選手の盤面を見ながら作戦を柔軟に変えたことが功を奏しました。東京生まれ東京育ちで毎年東京eスポーツフェスタを楽しみに毎年出場しており、優勝することができ今年もいい1年になりそうです!」「モンスターストライク」決勝大会 2名1組のチーム戦、スイスドロー形式にて行われた当日会場予選で勝ち抜いた4チームで決勝大会を実施。予選そして準決勝と熱い戦いを続け迎えた決勝戦は「魔境」vs「友クリもちスピア」の戦い。素晴らしいチームワークを見せ、“step選手”と“なべ。選手”の「魔境」チームが優勝しました。【優勝チーム】魔境step選手(左) (2ゲーム目を取った時に喜んでいた様子を聞かれて)その時のことは覚えていないんですが、準決勝でミスをしてしまったところを決勝できちんと取り返せてよかったです。なべ。選手(右) 2023年から対戦を始めて、大会にもたくさん出場してきたが、ほとんど勝つことができず、苦しい思いをたくさんしてきました。東京eスポーツフェスタ2025は当日参加で臨んだが、持ち前のモンスト力とスタジアム力を発揮して優勝できてうれしかったです! Official licensed videogame of World Baseball Softball Confederation ©Konami Digital Entertainment "eBaseball"および"eBASEBALL"は、株式会社コナミデジタルエンタテインメントの日本およびその他の国と地域における登録商標または商標です。/© 2024 Sony Interactive Entertainment Inc. Developed by Polyphony Digital Inc.Manufacturers, cars, names, brands and associated imagery featured in this game in some cases include trademarks and/or copyrighted materials of their respective owners. Any depiction or recreation of real-world locations, entities, businesses, or organizations is not intended to be or imply any sponsorship or endorsement of this game by such party or parties. All rights reserved./ 太鼓の達人™ドンダフルフェスティバル & ©Bandai Namco Entertainment Inc./© GungHo Online Entertainment,Inc. All Rights Reserved./©SEGA/©MIXIeスポーツ体験・学習企画の実施 フェスタでは、子どもから高齢者まで誰もが参加でき、楽しめるeスポーツイベントとして裾野を拡大することをコンセプトとして、eスポーツに気軽に触れていただける体験パークや、eスポーツを楽しみながら学べるゲームクリエーター体験コーナーを設置しました。体験パークでは、競技大会で使用された6タイトルの体験が可能で、多くの方が参加しました。各タイトルの体験以外にも、1VS1のミニ対戦を実況付きで楽しめる選手体験コーナーを設け、メインステージの競技大会に劣らぬ熱戦が繰り広げられました。ゲームクリエーター体験コーナーでは、小中学生を対象に、初心者でも簡単に操作が出来、本格的なプログラミングが体験可能な「グッドラックゲーム」・「ぷよぷよプログラミング」を実施し、多くのお子様がゲーム作りの楽しさを体感しました。eスポーツ関連産業展示会・ピッチイベントの実施 関連産業展示会では、都内に所在するeスポーツ関連の中小企業や団体、学校など、約50事業者がハイブリッド形式で出展し、来場者に自社製品・サービスをPRしました。会期初日には、東京都生活文化スポーツ局のブースにおいて、eパラスポーツ交流会イベントが開催され、多くの来場者がゲストや福祉施設のオンライン対戦を楽しんでいました。また、出展者の製品・サービスの販路開拓等を後押しするピッチイベントも実施しました。関連産業展示会に出展する4事業者が、eスポーツやeスポーツ大会を盛り上げる製品・サービスをテーマにプレゼンテーションを行い、2名の専門家が審査した結果、「めがねmonoや」が1位に輝きました。●ピッチイベント 【最優秀賞】めがねmonoや「デジタル社会の目を守るデジめがね」 プレゼンター:首藤一芳様 「世の中の目が疲れて作業している人をなくしたいと思っており、これからも『めがねmonoや』は目を守る活動をどんどん実施していきたい」【参加事業者およびプレゼンテーションテーマ】(発表順) ・株式会社テマヒマ「ガチサプ 心眼」 ・株式会社リザルト「eスポーツを軸としたZ世代の人材育成」 ・めがねmonoや「デジタル社会の目を守るデジめがね」 ・株式会社スマートスタート「視覚機能が全プレーヤーの脳を鍛える」 【審査員】 東京都eスポーツ連合 会長 筧 誠一郎 TOPPAN株式会社 eスポーツプロジェクト 原田 香織eスポーツ関連セミナー・海外交流企画 会期中には、多種多様な6つのeスポーツ関連セミナーを実施しました。公式アンバサダーG-STAR Gamingの倉持由香さんも登壇した「eスポーツが拓く新しい社会」では、ゲーム/エンタメとしての用途にとどまらない「eスポーツ」の可能性と展望について、芸能・教育・専門商社とそれぞれの立場でeスポーツ業界を牽引する登壇者達が語り合いました。また、会期初日にはeスポーツを通じた国際交流を目的として、サウジアラビアとシンガポールの学生をフェスタに招待し、都内の学生と対戦型格闘ゲーム「ストリートファイター6」を使用した交流試合を実施しました。名称:東京eスポーツフェスタ2025日程:令和7年1月10日(金曜日)から12日(日曜日)まで会場: 東京ビッグサイト南1・2ホール(江東区有明3-11-1) 公式WEBサイト(https://tokyoesportsfesta.jp) 動画配信サイト(YouTube、ニコニコ生放送、OPENREC.tv、Twitch等)公式WEB サイトhttps://tokyoesportsfesta.jp主催: 東京eスポーツフェスタ実行委員会 【構成】東京都/(一社)日本eスポーツ連合、(一社)コンピュータエンターテインメント協会、 (一社)日本オンラインゲーム協会、(株)東京ビッグサイト協賛: TOPPAN株式会社/(一社)東京都情報産業協会/ iGi indie Game incubator/株式会社FANY/E's/株式会社伊藤園/クラーク記念国際高等学校 CLARK NEXT Tokyo/ZETA DIVISION/RED° TOKYO TOWER/TEQWING/テックウインド株式会社/(一社)日本Esports教育協会/株式会社フロンティアコンサルティング/プレゼンジャパン/ルネサンス高等学校入場:無料 ※1/10(金)は事前の来場登録が必要、1/11(土)および1/12(日)は登録不要。コンセプト: ○ 子どもから高齢者まで誰もが参加でき、楽しめるeスポーツイベントとして裾野を拡大 ○ eスポーツ関連企業の優れた製品やサービスをPRし、都内中小企業を活性化 ○ eスポーツをキーワードとして、さまざまなつながりを創出企画構成: ○ eスポーツの活性化を図る「eスポーツ競技大会」 ○ eスポーツ関連産業の振興を図る「eスポーツ関連産業展示会」 ○ eスポーツや関連技術などについて学べる「eスポーツのセミナー・学習企画」 他 ※ 実施した各種企画は、会期後もYouTube等の東京eスポーツフェスタ公式チャンネルのアーカイブにてお楽しみいただけます。 ▼YouTube Day1 https://www.youtube.com/live/mgPimwdUmxI Day2 https://www.youtube.com/live/WziqEK66LM4 Day3 https://www.youtube.com/live/UUvIvMIzUgk ▼ニコニコ生放送 Day2 https://live.nicovideo.jp/watch/lv346295968 Day3 https://live.nicovideo.jp/watch/lv346295973
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- 【大会レポート】『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』公式大会「GBVS Cygames Cup 2025」の優勝者はgamera選手!
- 「グランブルーファンタジーヴァーサス」シリーズの公式大会「GBVS Cygames Cup 2025」において、『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』部門でgamera選手が優勝した。本大会は2025年1月18日(土)〜19日(日)に横浜・大さん橋ホールで開催され、『GUILTY GEAR -STRIVE-』部門はたつま選手が優勝した。GBVS Cygames CupとはCygames主催で開催される「グランブルーファンタジー ヴァーサス シリーズ」の公式大会で、対象タイトルは『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』、『GUILTY GEAR -STRIVE-』の2タイトル。国際大会「Arc World Tour 2024」のプラチナ予選大会にあたる。https://gbvs-cygames-cup.jp 優勝者には国際大会「Arc World Tour 2024」出場権が与えられる。<以下、ニュースリリースより>『GBVSR』部門王者はgamera選手『GGST』部門はたつま選手が優勝! 横浜・大さん橋ホールにて開催されたCygames主催大会「GBVS Cygames Cup 2025」が1月18日(土)、19日(日)に行われ、『GBVSR』部門でgamera選手が、『GUILTY GEAR -STRIVE-』部門でたつま選手がその王座を勝ち取りました。 「GBVS Cygames Cup 2025」は『GBVSR』の2024年度の世界王者を決めるツアー大会「ARC WORLD TOUR 2024(以下、AWT2024)」の対象大会となっており、優勝したgamera選手は2025年3月22日(土)、23日(日)にアメリカ・ロサンゼルスで開催される「ARC WORLD TOUR FINALS 2024」 グループステージへの出場権を獲得しております。 今後も「AWT2024」対象大会は世界各地で開催を予定しております。詳細は「AWT2024」公式サイトをご覧ください。ARC WORLD TOUR 2024 公式サイトhttps://www.arcsystemworks.jp/awt2024/ARC WORLD TOUR FINALS 2024 特設サイトhttps://www.arcsystemworks.com/awtfinalstickets/「サンダルフォン」の紹介トレーラーを公開!アップデートVer 2.00の配信日が2月26日に決定 新プレーアブルキャラクター「サンダルフォン」の追加や、さまざまなゲームアップデートが行われるVer 2.00の配信日が2月26日(水)に決定いたしました。▼『Granblue Fantasy Versus: Rising』 #31 「サンダルフォン参戦編」https://youtu.be/RNfjbfyLTkE?si=IfxqqDhG0Tkw2Tac また2月26日(水)のゲームアップデートに先駆けて、直前となる2月21日(金)にVer 2.00アップデートの詳細内容をお届けする番組を『GBVS』公式YouTubeチャンネルにて配信いたします。 新たなシーズンの幕開けとなるVer 2.00の配信前に、ぜひご覧ください。▼『GBVS』公式YouTubeチャンネルhttps://www.youtube.com/@gbvs_official ※日本語での配信です『GBVSR』が「Evo 2025」メインタイトルに選出決定! 2025年8月1日(金)から8月3日(日)にアメリカ・ラスベガスで開催される世界最高峰の格闘ゲームの祭典「Evo 2025」にて、2024年に続き『GBVSR』がメインタイトルとして選出されたことをお知らせいたします。●「Evo 2025」大会情報 大会名:Evolution Championship Series 2025 開催日:8月1日(金)~8月3日(日) 公式サイト:https://www.evo.gg/ ※参加、観戦共に有料チケットが必要です ※本リリースに記載の内容は予告なく変更となる場合があります『Granblue Fantasy Versus: Rising』製品概要 作品名:Granblue Fantasy Versus: Rising ジャンル:対戦アクション&パーティー プレー人数:1~30人 オンライン:対応 価格:「スタンダードエディション」 6,600円(税込) 「デラックスエディション」 9,680円(税込) 「フリーエディション」 無料 発売日:発売中(2023年12月14日発売) プラットフォーム:PlayStation®5/PlayStation®4/Steam® レーティング:IARC 12+ 企画・制作:株式会社Cygames 開発:アークシステムワークス株式会社 権利表記:© Cygames, Inc. Developed by ARC SYSTEM WORKS 『Granblue Fantasy Versus: Rising』公式サイトhttps://rising.granbluefantasy.jp/ 『グランブルーファンタジー ヴァーサス』公式X(旧Twitter)https://twitter.com/gbvs_official 『グランブルーファンタジー ヴァーサス』公式YouTubeチャンネルhttps://www.youtube.com/@gbvs_official
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- 【日本eスポーツアワード2024】ウメハラ×ときど×アールの40代が多数受賞——かつてのゲーセン世代が躍進
- 日本国内のeスポーツ界における功績を表彰する年に一度の祭典「日本eスポーツアワード2024」が、2025年1月15日(水)パシフィコ横浜 国立大ホールにて開催された。今年で第二回となる「日本eスポーツアワード」は、昨年とは趣向を凝らしたプログラムになっていて、より多くのファンが楽しめるイベントとなっていた。なんといっても受賞者がレッドカーペットで入場する粋な演出は、多くのファンが出待ちするなど、昨年とは比べものにならないほどの盛り上がりを見せていた。▲TOYOTAの高級車に乗って会場に姿を見せる受賞者。受賞者にとってもファンにとってもワンランク上の式典だということが感じられる演出だ ▲前回三冠を達成した“あcola”選手。ファンサービスもお手の物 ▲レッドカーペットの先ではMC陣によるインタビューが実施されていた。受賞者をカメラでとらえようと多くのファンがスマホを掲げていたのが印象的 今年は一部の賞をのぞき、受賞者が事前に発表されていたこともあり、お目当ての受賞者をひと目見ようと朝早くから会場に駆けつけていたファンも多く見られた。▲開演前から長蛇の列。こちらも昨年とは大きくことなる光景だ ストリーマー賞に続きVTuber賞、日本eスポーツアワード 流行語大賞2024といったカジュアルゲーマーに親和性の高い賞が追加されるなど、より幅広い層が楽しめる工夫が垣間見えた。また、まだ日本にeスポーツという言葉がなかった時代のゲーマーにもうれしい出来事があったのでそちらも紹介していこう。かつての自分と今の自分を照らし合わせるゲーセン世代の躍進 多くの選手が受賞する中で、ひときわ目に止まったのが功労賞を受賞した梅原選手に、格闘ゲームプレーヤー賞、年間最優秀eスポーツプレーヤー賞を受賞したときど選手、eスポーツキャスター賞を受賞したアール氏だ。彼らは共に40代になる選手で、ゲームセンターで格闘ゲームブームとなっていた1990年代から活躍しているプレーヤーだ。▲功労賞を受賞した梅原選手は1981年生まれの43歳(出典:日本eスポーツアワード2024 ©︎JAPAN eSPORTS AWARDS) ▲格闘ゲームプレーヤー賞、年間最優秀eスポーツプレーヤー賞を受賞したときど選手は1985年生まれで今年40歳の大台に乗る(出典:日本eスポーツアワード2024 ©︎JAPAN eSPORTS AWARDS) ▲eスポーツキャスター賞を受賞したアール(野田龍太郎)氏は1979年生まれで45歳(出典:日本eスポーツアワード2024 ©︎JAPAN eSPORTS AWARDS) かつてのゲーセン世代を過ごしてきた人からすると、彼らがこうして日の目を見る時代がやってくるとは思ってもみなかっただろう。それはもちろん彼ら自身も感じていたはずだ。そんな心の内が受賞後のコメントにも現れていた。梅原:すいません。スーツ着ると緊張しますね。全然普段大勢な場で喋るの平気なんですけど(笑)。直前に喋るだけいけないって言われて、全然喋ることもいつかないんですけど。功労賞……ありがたいんですけど、もっと早くもらってもよかったのかなっていうか、随分時間かかったんだなって思います。まわりから何を言われてもゲーム好きだからやって、それが時間をかけて評価されたってことだと思うんですけど、まあゲームに限らず、自分がこうだって思うことをやってると評価されるまでには時間かかるってことなんでしょうね。俺はこれが正しいと思ってたし、何を言われてもそれを曲げなかった——。10歳とか11歳ぐらいから始めて、30年かかってようやく「ありがとうございます」って言われた気分なんで。皆さんも何か好きなこととかあるんだったら30年後くらいに評価されるつもりでやったらいいんじゃないかなと思います。ありがとうございました。 ときど(格闘ゲームプレーヤー賞を受賞して):個人賞、格闘ゲーム部門という栄えある賞をいただきまして本当に光栄なことだと思います。これも本当に普段からご支援いただいているファンの皆様のおかげですので、改めて本当にお礼を言わせていただきます。ありがとうございました。正直な話、今年はこのYogibo REJECTというチームをどうやって強くするか、チームの強化に向けた1年だったので、個人の成績はそんなに意識していませんでした。その強いチームを目指すにあたって、本当に高い熱量のチームメートに支えられたりだとか、サポートしてくれる、REJECTの皆様のおかげで、僕自身もプレーヤーとしてすごい成長することができて、そこも本当にうれしい一年でした。また来年も、日本eスポーツアワードが開催されると思うので、来年は功労賞と個人賞の二冠を目指し、これに満足することなくがんばりますので、引き続きよろしくお願いいたします。 ときど(年間最優秀eスポーツプレーヤー賞を受賞して):この瞬間まで選んでいただけると伝えられていなかったので、何も準備できていませんが、率直な思いの丈を話させていただきます。まず、全体を通したMVPに選んでいただけたことは非常に光栄なことで、ファンのみなさんの支援のおかげでいただけたので、本当にありがとうございます。抽象的な話になりますが、今年40歳になるということもあって、「eスポーツ」という言葉ができるはるか前からゲームセンターでゲームをやらせていただいて、こんな眩しい世界ではなかったんですよ、25年くらい前。この歳になって、そういう辛い時代というか、輝かしいところではない厳しい時代でずっとプレーしていた僕らの先輩、やめざるを得なかった方々が、すごい熱量で自分の好きな趣味に取り組んでいて、そういった方々がいてくださったおかげで、栄えある賞をいただけたということは、そういう時代を知る人もあまり多くなくなってきたと思うので、そういった方々にもありがとう、と。僕がまだまだ引っ張っていって、みなさんのあの時の思いは伝えていきますので、引き続き、これからもよろしくお願いいたします。 アール:自分は、eスポーツやeスポーツキャスターという言葉がない時代から、いろんな形で(eスポーツの)実況を解説したり、話をしたりという活動をさせていただきました。このような素晴らしい舞台の上で、自分がこうした賞をいただけるというのは、自分だけの力ではなくて、2023年に発売された『ストリートファイター6』が、非常に大きな反響を呼んで、多くの方に自分のことを知っていただけたというところが大きいと思っています。それだけに非常に個人的な思いではありますが、黎明期から苦楽を共にした、ハメコ。という相棒と一緒に取りたい賞だったなと思っております。そしてその『ストリートファイター6』が世間に大きな影響を与えて、その架け橋となり、今はもうこの世を去ったなないという若いキャスターがおりまして——。もしかしたら、そいつがもらうべき賞だったのかもしれないと、自分は思っています。『ストリートファイター6』引いては格闘ゲーム業界というものが、世の中の人に面白いものだということがたくさん伝わって、こちらの賞をいただいているのだと思っています。自分はキャスターの中では、かなりのベテランですが、個人的にキャスターというのは、形を持たなくていいと思っています。キャスターといえばフォーマルだよねとか、キャスターといえばネクタイは必要だよねとか——。そういった未来は、ちょっとつまらないんじゃないかなと思っています。だからこそ、ベテランであり最年長である自分が、率先して大人気ない前例をたくさん作って、この先たくさん出てくるであろう若いキャスターが、その個性や才能を伸び伸びと発揮できる未来を作るために、今後も大人気ないことをたくさんやっていきたいなと思っています。そして「日本eスポーツアワード」のeスポーツキャスター賞が、若いキャスターたちの目指すべきところになるといいなと思って、この業界を代表して受け取らせていただきたいと思っております。本当にありがとうございます。 同じゲーセン世代を過ごしてきた筆者にとって、彼らのスピーチはとても心に残った。筆者ももれなくゲーセン世代のプレーヤーで、ゲーセンでゲームをやっている=社会のはみ出し物のような扱いだったかつての時代を過ごしてきた。ときど選手のいうように、eスポーツという言葉がなかった90年代、ゲームの競技シーンはこんなキラキラした世界ではなかったし、老若男女問わずゲーム好きが集まる小さなコミュニティーに過ぎなった。ただ、その小さなコミュニティーは老いも若きも男も女も関係ない、ゲームが強いやつがヒーローであり、素性なんて関係なくてゲームを通じて仲良くなれる。大げさに掲げなくても多様性なんてものはすでに存在していた暖かい界隈でもあった。一方で、今では考えられないような荒んだこともあっただけに、自分たちのやってきたことが30年後にこんな世界になるなんて夢にも思っていなかった。そんな時代を歩んできた筆者も、プレゼンターとしてこのような輝かしい舞台に立てたことをうれしく思うと共に、こんなにも世間に認められるeスポーツの世界を作り出してくれた皆様に感謝を伝えたい。▲本メディア「eSports World」は審査員に任命され、筆者はプレゼンターとしてeスポーツチーム賞を受賞した3チームのオーナーにトロフィーを授与することができた(出典:日本eスポーツアワード2024 ©︎JAPAN eSPORTS AWARDS) ちょっと危うさもあったり、あの時代の遊び心が見え隠れしたりする彼らの今後の活躍にも注目していきたい。なお、各賞と受賞者の詳細は下記を参照してほしい。カテゴリ賞名受賞者eスポーツプレーヤー部門 年間最優秀eスポーツプレーヤー賞 ときど MOBAプレーヤー賞 Evi、TON・GG シューティングゲームプレーヤー賞 ゆきお、Laz、Meiy、suzu 格闘ゲームプレーヤー賞 カワノ、ときど、ミーヤー、double マインドゲームプレーヤー賞 たすく、title スポーツゲームプレーヤー賞 Mayageka eモータースポーツゲームプレーヤー賞 岡田 衛、TakuAn ノンセクションゲームプレーヤー賞 AKa、alf、KKM* U18スポーツプレーヤー賞 あcola、ま・しお、absol ライブエンターテイメント部門 ストリーマー賞 ドンピシャ、ハイタニ、k4sen、SHAKA eスポーツキャスター賞 アール、平岩康佑、OooDa VTuber賞 天鬼ぷるる、獅白ぼたん、渋谷ハル、橘ひなの、柊ツルギ ベストバウト賞 VALORANT Radiant Asia Invitational DetonatioN FocusMe VS EDG VALORANT Challengers Japan 2024 Split 2 RIDDLE VS FENNEL ストリートファイターリーグ Division S 第9節 Saishunkan Sol 熊本 ウメハラ VS 忍ism Gaming ヤマグチ eスポーツオーガナイザー部門 eスポーツゲーム賞 Overwatch 2、STREET FIGHTER 6、VALORANT eスポーツ大会賞 ストリートファイターリーグ、IdentityⅤ Japan League、Overwatch Champions Series Japan、VALORANT Challengers Japan eスポーツチーム賞 FENNEL、REJECT、ZETA DIVISION その他 審査員特別賞 宮園拓真、Rangchu、ReijiOcO eスポーツ功労賞 犬飼博士、梅原大吾、スイニャン 日本eスポーツアワード 流行語大賞2024 「ガイル村」 選手との交流やスポンサーブースなど、オフラインならでのスペシャルコンテンツも ここからは、授賞式以外のブースのレポートもお届けしよう。第二回となるアワードで最も大きな変化は、ファンが選手やチームを直接現地で讃え、一緒に楽しめる場が用意されたことだろう。会場となったパシフィコ横浜には各スポンサーの展示ブースが設けられ、eスポーツタイトルの試遊や、受賞者選手と直接ふれ合える「ミート&グリート」などが行われた。アワードを現地観覧するには観覧チケット(1800円)が必要だったが、ファンとして単に授賞式を見るだけではやや高く感じられるものの、普段の試合の姿とは一味違う、正装に身を包んだ選手たちと直接会えるチャンスを設けることで、有料イベントとしての価値はしっかり生み出されていたように思う。▲憧れの選手と1on1でコミュニケーションが取れるのはミート&グリートならでは。そんな貴重な体験が楽しめるのはうれしいポイントだ(出典:日本eスポーツアワード2024 ©︎JAPAN eSPORTS AWARDS) オフィシャルパートナーのソニー ブース「INZONEラウンジ/NURO 光ラウンジ」では、INZONEブランドのモニターやヘッドセットを使って各種ゲームを試遊できるブースを展開。受賞者であるときど選手やハイタニ氏らもブースを訪問し、ファンとさかんに交流していた。▲ユニフォームに身を包み対戦を楽しむときど選手 ▲ハイタニ氏との撮影会が始まると自然に長蛇の列ができる 「アワード」というと格式ばった雰囲気に感じられるが、式典を離れればそこはeスポーツイベントなどで見かける時のような気さくな雰囲気に。選手が普段から口にしているeスポーツコミュニティの大切さを感じさせた。▲多彩なゲームでINZONEブランドのモニターやヘッドセットを試せるブースも 日本郵政のブースは、eスポーツというデジタルな世界観の中に、あえてアナログな段ボール製のポストと、受賞者に手書きのメッセージを届けられるブースを展開。担当者によれば、投函されたメッセージは確実に受賞者に届けてくれるとのことで、デジタルなeスポーツという世界に置かれた「郵便」というアナログなシステムが、かえってファンと選手の距離をつなぐエモさを感じさせてくれた。▲イベントでも、手書きのメッセージを本人に届けられる機会はなかなかない。日本郵政の粋な計らいだ ▲今回のブースは、今年からInstagramで始まった日本郵政による新価値創造プロジェクト「#NEXTJP」の具体的な取り組みのひとつとも言える(https://www.instagram.com/nextjp_action/) ▲メッセージはもちろんポストへ。段ボールによるSDGsなポストでメッセージを確実に届けてくれる 食品スーパーのベルクブースでは、同じ埼玉県のチームとしてスポンサードしているFAV gamingとともに「バトルラウンジ」を実施。「SFL」に参戦中のBelc FAV gamingの選手らが、格ゲー初心者には優しく、猛者には手を抜かずに、まさに『スト6』から飛び出した「リアルバトルラウンジ」という印象だった。プライベートブランド「くらしにベルク」のエナジードリンク「BARK」と「ゲーマースペックタブレット」も特別価格で販売。担当者によると、今回のプラチナスポンサーに関しては、「常に新しい分野に挑戦し続けたい」という社長の思いと考えから実現したもの。経営理念である「Better Life with Community」(地域社会の人々に より充実した生活を)をそのままeスポーツ分野にも広げると同時に、Z世代との接点を生み出すことにも一役買っているとのことだった。▲操作方法から優しく教えるsako選手 ▲一時は品切れが続出したというエナジードリンクとタブレット。特にタブレットは炭酸が含まれ、かなり強烈な刺激がクセになる それ以外に、日本eスポーツアワードオフィシャルブースでは、受賞したeスポーツチームや選手のオフィシャルグッズなどを販売。受賞者とのサイン会&撮影会の「ミート&グリート」は、他のどのイベントよりも気軽に、しかも人数も限定されて目当ての選手とふれ合える、かなりレアな機会となっていた。▲日本eスポーツアワードオフィシャルブース ▲物販ブースには各チームのウェアやオリジナルグッズを販売 ▲14時30分〜16時30分のみの「ミート&グリート」には常に長蛇の列が。1回あたりの時間も長めで、かなり充実したミーグリだった 来年の現地コンテンツにはファンが殺到するかも……? 第二回ということもあり、徹底してファンの来場体験を大切にしているように見えた今年の「日本eスポーツアワード 2024」。まだまだ知名度も低く、会場の様子も分からなかったためか、来場者は決して多くはなかったが、こうしたイベントが次回以降も続くとしたら、間違いなくファンにとっては来場するだけの価値がある式典だと筆者は思う。噂が広まる来年以降はしっかりスケジュールに入れておきたい。一方でまだまだ課題が残る場面も見受けられた。ひとつは授賞式の時間。特にトラブルはなかったものの、閉演の予定が大幅に遅れていた。遠方から来た人にとっては帰りの時間でヒヤヒヤした人もいたのではないだろうか。また、一部の賞をのぞき受賞者が事前に発表されていたことも賛否はある。やはり当日のワクワク感が薄れてしまい、どうしても答え合わせを見に来た感は否めない。「誰が受賞するんだろう」といったワクワク感は当日リアルタイムでもっと感じたいものだ。もうひとつは厳かな式典ということもあり、いつ拍手をしていいのか分からないタイミングがあった。受賞者がステージに姿を見せた時に、来場者が拍手をしていいのか分からずシーンとした瞬間が度々見られ、受賞した選手もステージの真ん中でたたずんでしまい、スタッフに移動を促される場面も。やはり受賞した選手がステージに現れた時には、スタッフが拍手を促すなどして盛大な拍手で出迎えたいところ。選手にとっても気持ちのいい瞬間があってもいいのではないかとも感じた。しかし回数を重ねることで入場者数は昨年の3倍、最大同時接続者数もおそらく4倍以上はあったであろう結果は、大きな前進とも言える。来年はさらなる演出を期待したい。日本eスポーツアワード2024 レッドカーペットアーカイブ 日本eスポーツアワード2024アーカイブ 「日本eスポーツアワード」 開催概要主催:一般社団法人日本eスポーツ連合共催:横浜市運営:日本eスポーツアワード実行委員会実施会場:パシフィコ横浜 国立大ホール開催日程:2025年1月15日(水)特設サイト:https://esportsawards.jp/ 撮影:宮下英之/いのかわゆう編集:いのかわゆう【井ノ川結希(いのかわゆう)プロフィール】ゲーム好きが高じて19歳でゲーム系の出版社に就職。その後、フリーランスでライター、編集、ディレクターなど多岐にわたり活動している。最近はまっているゲームは『VALORANT』。X:@sdora_tweet