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- AAAタイトルからシューターまで、多くのユーザーにフィットするポテンシャルを秘めたゲーミングモニター「MSI G2722」レビュー
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MSIのゲーミングモニター「G2722」は、現代のゲーミングモニターにおけるスタンダードモデルという印象を受ける。IPSパネルを採用した170Hz(OC時)の27インチサイズという、ゲーミングモニターに求められる標準的なスペックを持ち、「ナイトビジョン」や「アンチモーションブラー」など、ゲームライフを支援する機能もふんだんに盛り込まれている。
本稿では、「G2722」を実際にメインモニターとして使ってみたインプレッションをお伝えする。
視野角が広く、美しいIPSパネル
まず、本モデルの大きな特徴は、IPSパネルを採用した170Hz(OC時)の27インチのディスプレイだ。ディスプレイパネルには、IPSのほか、VAやTNといったさまざまなものが存在する。
その中でもIPSパネルは発色が良く、映し出されるものが持つ本来の色をしっかりと再現してくれるという利点がある。「G2722」も、sRGBカバー率は99.32%と、広い色域を持つ。
例えば、HD-2Dと呼ばれる2Dゲームのようなビジュアルで3D表現を実現した、スクウェア・エニックスのRPG『トライアングルストラテジー』や、大流行を見せたフロム・ソフトウェアの『エルデンリング』などは、アーティスティックな美しいグラフィックが魅力のひとつだ。
また、猫になってネオンサインが煌めくサイバーパンク風な街を冒険する『Stray』や、インターネット中毒の女性配信者の“ピ”(いわゆる彼氏)として登録者数をスケールしていく『NEEDY GIRL OVERDOSE』など、近年はAAAタイトルだけでなく、インディーゲームでも、工夫をこらしたグラフィックを持つゲームがたくさん存在する。それらが持つ真の色をしっかりと映し出してくれるのが「G2722」である。
また、視野角が178度と広いことも、IPSパネルを採用した「G2722」が持つ利点のひとつだ。これはモニターの正面からだけでなく、横側の角度から見てもモニターをしっかりと視認できるということ。どんなときに役に立つかというと、まずひとつがマルチモニター環境だ。マルチモニターにすると、当然ながら少し斜め横から見る機会が多くなるが、そうした際でもしっかりと視認できる。
また、「G2722」はベゼル(モニターの縁)が細いため、モニターを横並びにしてもその境目が目立ちにくく、マウスカーソルの移動などもスムーズに行うことができる。
そのほか、テレビのような使い方としても有用だ。ChromecastやAmazon Fire TVといったストリーミングデバイスなどを使うことで、大きな画面でYouTubeやNetflixなどでコンテンツを楽しむといった用途にも向いている。視野角も広いため、寝そべりながら部屋のいろんな場所から見ることができる。HDMI入力も2つあるため、家庭用ゲーム機と併用できるのも嬉しい。
シューティングゲームでも有利な応答速度とリフレッシュレート
一般的なIPSパネルの弱点は、応答速度の遅さにあると言われているが、「G2722」は応答速度1msという高スペックパネルを採用しているので心配は必要ない。0.1秒の駆け引きが重要な競技性の高いタイトルでの使用も心配いらないだろう。
そして、170Hz(OC時)の高いリフレッシュレートもひとつの大きなポイントだ。1秒間にモニターが表示できる枚数を示すリフレッシュレートは、高ければ高いほど映像が滑らかになり視認性が上がるため、オブジェクトの細かな動きをしっかりと視認することができ、特にシューティングゲームでその真価を発揮する。
▲『VALORANT』のような繊細は撃ち合いが発生するタイトルではフレームレートの差を感じやすい
筆者は特に『VALORANT』や『レインボーシックス シージ』といった競技性が高いと言われるシューターを好んでプレイすることが多いが、27インチの大きなディスプレイと高いリフレッシュレートはプレイがしやすい。
また、ちょうどこのモニターを試用している期間に『オーバーウォッチ2』がリリースされたが、アニメ調のビジュアルが特徴的な作品だけあって、美麗なグラフィックを大きなIPSパネルでプレイするのは見応えがある。
▲『オーバーウォッチ2』も美しく表現されている
ひとつだけ注意したいのが、高さ調節に対応していないという点だ。シューターでは視点の高さにこだわる場合は、VESAマウント用スペーサーを使ってモニターアームなどで運用してみよう。
▲スタンド根元のカバーを外し、VESAマウント用スペーサーを取り付けることができる
盛りだくさんのゲーミング機能
その他にも、ゲーミング機能として、暗いシーンや明るすぎるシーンの視認性を上げる「ナイトビジョン」や、黒フレームを挿入して残像感を抑制する「アンチモーションブラー」などをサポート。ゲームにおけるさまざまなシチュエーションで、その体験を高めてくれるというわけだ。
また、同期機能として「FreeSync Premium」を搭載し、対応のグラフィックボードと組み合わせて使用することで、ティアリング(ゲーム画面の小さなズレ)やカクつきを抑えることができる。
また、目に優しい機能として「ブルーライトカット」、フリッカー(チラつき)を抑制する「アンチフリッカー」を搭載している。長時間ゲームをするゲーマーにとっては嬉しい機能であることは間違いない。
さまざまな用途に適したポテンシャルを持つ一台
まとめると、広い色域を持つ美しいIPSパネルを搭載することで、コンソールを含めさまざまなゲームをプレイするゲーマーや、高いリフレッシュレートと素早い応答速度で“勝ち”にこだわる競技性の高いプレイヤーなど、多くのユーザーにフィットする一台と言える。
少しだけデメリットを述べると、解像度がフルHDという点と、高さ調節ができないという点だ。これらが気になる玄人ユーザーは、付属のスペーサーを使ってモニターアームで解決するほか、マルチモニター運用をすることで利便性を優先するなどの工夫の余地がある。もちろん、述べてきた通り、ゲーミングモニターとしての機能はしっかりと備えているので、それらを最大限活かした、各々にとって最適な使い方を模索してほしい。
MSI G2722 商品ページ
https://jp.msi.com/Monitor/G2722
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- 高解像度でFPSに最適かつ高コスパ!27インチゲーミングモニター「MSI G272CQP」レビュー
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良いゲーミングモニターを探す基準を考えたとき、思い浮かぶことはいくつもある。解像度・湾曲率・画面サイズ・リフレッシュレート・HDRなど、挙げればキリはないが、やはり予算の範囲内で最適なモニターを見つけるのはなかなかに難しい。
本稿で紹介する「G272CQP」は、挙げた項目をしっかりと満足するスペックにキープしつつ、コストパフォーマンスに優れているゲーミングモニターだ。「コスパに優れた良いゲーミングモニターはどれ」と問われたときの最適解となるような、とても「ちょうど良い」ものだと感じた。少しオーバーな表現に聞こえるかもしれないが、贔屓目なしに筆者はこのモニターをメインモニターとして迎えようと考えている。
というのも、筆者は暇さえあれば銃を手に取り敵を探しにいくようなFPSゲーマーであり、『VALORANT』や『レインボーシックス シージ』といったシューティングタイトルをとても長い時間プレイしている。適度な湾曲率、高いリフレッシュレート、高い解像度、ちょうど良いサイズ感はFPSにとても適していると感じたからだ。
普段の作業がとてもキレイな高解像度
まずスペックを見ていこう。サイズは27インチ・解像度はWQHD(2,560×1,440)だ。「G272CQP」は、フルHDの約1.8倍高精細な解像度によって、ブラウジングや表計算ソフト、文書作成ソフトなどでその真価を大きく発揮するように感じた。また、画面を分割して作業をする際など、大きな画面でしっかりと視認することができるので、ゲームだけでなく、仕事や趣味なども捗る。
▲画面分割して作業しているイメージ
27インチほどになるとフルHD解像度では少し粗が目立つサイズであり、筆者としてはブラウジングの際の文字の粗が目についてしまう。筆者は目が極端に悪いため、文書作成時やブラウジングの際は拡大表示することが多くあるが、そうした場面でも粗はほとんど目立たない。高解像度はやはり正義だ。
FPSに“ちょうど良い”
そして、モニターのリフレッシュレートは170hz(オーバークロック時)、応答速度は1ms、湾曲率は1000Rだ。リフレッシュレートは1秒間に描画する枚数のことで、「G272CQP」は、1秒間に最大170枚の画像が表示されるというわけだ。これにより滑らかな映像を楽しめ、特にFPSのような小さな敵を如何に視認するかが問われるタイトルでは、その真価を発揮しやすい。実際に筆者は普段から160hz以上のモニターでFPSをプレイしているので、もう60hzのような一般的なオフィス用モニターでは違和感を覚えるようになってしまっている。
▲背面のスティックで操作する操作画面。動作が軽快でストレスがない
また、注目したいのが湾曲率だ。「R」で表される値は、湾曲モニターの曲線を円の一部とした場合、その円の半径のサイズだ。つまり、「G272CQP」の湾曲率1000Rとは、半径1000mm(1m)の円のいち部分を切り取ったものという認識だ。基本的にはその値が大きくなるにつれてその曲線は緩くなっていく。MSIのゲーミングモニターには、1500R・1800Rなどを採用したモデルもある。
モニターのサイズによって湾曲率の基準は異なってくるもので、筆者自身、以前使用した31.5インチの1500Rモニターと、本モデル(27インチ・1000R)を比較したとき、(モニタサイズのせいもあるが)こちらのほうが湾曲をゆるく感じるなど、カタログスペックだけでは想像がしにくい。実際に店頭などでモニターと向き合ってみることをおすすめしたい。
なぜ事細かに湾曲率について説明したのかというと、27インチにおける湾曲率1000Rは、とてもFPSがしやすいというのをお伝えしたいからだ。湾曲率1000Rは、人間の視野とほぼ同じであり、画面中央と画面端が目からほぼ一定のため、とても自然に感じる。明らかに「没入感が高まったな」というよりは、より自然な形でモニター全体を視認できる印象だ。
▲視野のイメージ。適度な没入感が得られる
湾曲モニターは画面の端と眼の距離が近づくことで、画面の端へ特別な意識を向ける必要が減るといったメリットがあるが、湾曲すること(つまりモニターが曲がっている)とは、本来直線的に描かれていたものが曲がっているということでもある。FPSタイトルでは、27インチ湾曲率1000Rがとても「ちょうど良い」のだ。綺麗な視点移動が求められる『VALORANT』などは特に顕著で、左右に動く敵に対してそのヘッドライン(頭のある横軸の位置)を維持する場面などでは、湾曲が邪魔になることはない。そのうえ、画面の左上にあるミニマップなど、画面端への意識を自然に向けることができる湾曲モニターの恩恵もしっかりと受けられる。
実際に、最初に導入したときから、その自然な湾曲率のちょうど良さがフィットし、日課となっている毎日数時間の『VALORANT』をプレイしている中でも、このサイズと湾曲はとても良いと感じた。
高水準で高コスパ
ここまで述べてきたとおり、「G272CQP」は、170hzのリフレッシュレートや1msの応答速度はもちろん、HDRへの対応や、ブレや残像を抑制するアンチモーションブラーなど、ゲーミングモニターとしての高水準を保ちつつ、27インチ・湾曲率1000Rというちょうど良いスペックを持っているモニターといえる。
また、「G272CQP」はプレスリリースによると税込価格は43,800円前後であり、このスペックを考えるとお得感がある。付属のスペーサーネジによってVESA規格100x100への対応や、モニターを幅広い角度へ調節できる点など、細かい部分も抜かりない。入力端子には、DisplayPort 1.2aのほか、HDMI1.4bを2つ搭載しているため、コンソールでも遊びやすい。
▲角度や高さ調節も比較的自由に行える
これからしっかりとゲーミングPCライフを送りたい初心者や、今はフルHDモニターだけど、そろそろ高解像度なモニターに買い替えたいなど、ちょっと良いスペックのモニターが欲しいというユーザーが、そこまで予算はかけずに手に入れられる高水準なゲーミングモニターといえるだろう。
スペック表
製品ページ:https://jp.msi.com/Monitor/G272CQP
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- ゲーミング体験に「没入感」をプラス!31.5インチの高リフレッシュレート湾曲モニター「MSI G32C4 E2」レビュー
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湾曲モニターの使い勝手はどうなのか? この問いは、多くのゲーマーが持っているものではないだろうか。かくいう筆者もそのひとりであり、量販店やPCショップの店頭で見たことはあったものの、ガッツリと使ったことはなかった。というより、どのような利点があるのかを想像できなかった。
今回MSIより、170hzの高リフレッシュレートに対応する、31.5インチの湾曲ゲーミングモニター「G32C4 E2」をお借りして、実際に初めての湾曲モニターを10日間ほど体験してみたので、その模様をお届けしたい。
「デカい」×「没入感」
まず、ゲーミングモニターのなかでも31.5インチディスプレイと、709.4 x 248.7 x 509.4(mm)というサイズ感は、比較的大きく感じる。どちらかというとテレビに近い存在感だ。つまり「テレビゲームらしい」ゲーム、なるべく大きな画面で遊びたいゲームに適しているというわけだ。
例えば、『アンチャーテッド』シリーズや『Marvel's Spider-Man』といった、映画のようなプレイングが楽しめるアクションゲームや、クルマで駆ける喜びを味わう『Forza』シリーズ、世界中の空を旅する『Microsoft Flight Simulator』などの、乗り物を操るタイトルに適しているといえる。
ではそれらのタイトルを湾曲モニターで遊ぶとどのような効果があるのか。『Forza Horizon 5』を遊んでみたところ、これは確かに「没入感」が得られると感じた。モニターの両端に対する意識の向け方が、平面モニターと違うのだ。平面モニターと向き合って座っているとき、画面の中央と両端では、目との距離が異なるという、当たり前の事実をすっかり忘れていた。
▲『Forza Horizon 5』を大きな画面で遊ぶのは楽しい
具体的には、平面モニターでは画面の両端へ“意識”を向けることで視認していたが、これが湾曲することで自然な形で視界に存在するのだ。178°の広い視野角を持つ美しいディスプレイと、最も見やすいとされている湾曲率1,500Rもポイントだ。
中央のややうえあたり(道の先)を注視することの多いレースゲームにおいて、画面の両端に映る他のクルマや景色、スピードメーターといったインターフェースなどへ特別に注意を払わなくても視界に入ってくるのが大きなメリットだ。
▲一人称視点やボンネット視点にしてみると更に没入感はアップする
DisplayPort 1.2aのほかにも、コンソールゲームを多く遊びたいユーザーでも、HDMI1.4bが2つついているため、セレクターなどを介さずとも、2台は接続することができる点もポイントのひとつだ。なお、スピーカーは内蔵されていないがヘッドフォン出力端子を備えている。
余談であるが、筆者はサブスクリプション時代でもBlu-rayを何枚も持っているほどの映画オタクだ。この湾曲モニターで映画を見ると、どことなく「映画館」っぽい雰囲気を覚える。実際に多くの映画館では凹型の湾曲スクリーンを採用しており(投影などの技術的な理由が多いのだが)、湾曲モニターで見る映画は、平面がモニターとは一味違った迫力があった。同じような映画オタクの方は、一度店頭などでYouTubeの予告編を見るだけでも想像できると思うので試してみて欲しい。
なお、「G32C4 E2」は各種機能も充実している。暗いシーンでも視認性を上げるナイトビジョン、長時間の使用において目の疲労を軽減するアンチフリッカー、ブルーライトカット機能など盛りだくさんであり、これらは右下の背面にあるスティックボタンで操作できる。
このメニュー画面もレスポンスが良く、モードの切り替えや、細かい操作を繰り返す色味の調節なども快適に行える。
向き不向きはある
一方で、近年流行りを見せる『VALORANT』や『レインボーシックス シージ』といったFPSタイトルでは24インチ前後が最適とされており、実際の公式大会でも、そのくらいのサイズ感のモニターが採用されていることが多い。筆者も競技的な意識を高くもってこれらのタイトルをプレイしているが、湾曲モニターでは迫力はあるものの、綺麗な視点の横移動など、繊細なエイムが求められるタイトルにはおすすめしにくい。
だが、カジュアルに遊びたいシューティングゲームではこの迫力が大きく作用する。『Apex Legends』や『Battlefield 2042』はフレンドとワイワイ遊びたいタイトルには、大きな画面と湾曲の相性は、非常に良い。
「G32C4 E2」は最大170hz(オーバークロック設定)のリフレッシュレートに対応しているというのも、大きなポイントだ。リフレッシュレートとは、1秒間に何枚の画像が表示されているかを示すもので、一般的には60hz(=60枚)で描画されることが多い。
リフレッシュレートがあがることで、ゲーム内では敵の動きが見やすくなるといった利点があり、一度高いリフレッシュレートに慣れると、もはや後戻りはできない。応答速度も1msであり、激しい動きのタイトルでも描画のもたつきなどは感じにくくなっている。
また、これは意外な発見だったが、「G32C4 E2」はeスポーツの観戦にとても向いていると感じた。お借りしている期間は、『レインボーシックス シージ』の国際大会「Six Berlin Major 2022」が開催されており、特に気に留めずに見ていたのだが、選手の綺麗な振り向きや、ゲーム内でキャラクターが走っているときの没入感などがプラスされていて新鮮に感じた。また、このような大会の画面には選手のHPやガジェットの残り数、ラウンドスコアといった情報がこれでもかと詰め込まれているが、前述の通り、画面両端の情報も見やすい。大会や配信を見る用途にも向いている。
▲「Six Berlin Major 2022」
どんなユーザーに最適か
ここまで述べてきたが、「G32C4 E2」はレースゲームやカジュアルなシューティングゲームなどを中心にプレイするゲーマーや、eスポーツタイトルの大会やストリーマーの配信、映画やドラマといった映像を見る時間が多いユーザーに強くおすすめしたい。これらは特に湾曲モニターの恩恵を受けやすく、日常に溶け込みきったゲーマーの体験に、新鮮な没入感をプラスしてくれる。また、価格も39,800円前後からと、ゲーミングモニターとしてはリーズナブルな部類だ。
▲『モンスターハンターライズ サンブレイク』などのアクションゲームにもピッタリだ
没入感ある湾曲フルHDディスプレイを採用した、高リフレッシュレートに対応する30インチ以上のゲーミングモニターは実はそこまで市場に数はない。20インチ半ばでは物足りない、もう一回り大きなサイズ感が良いというユーザーや、高解像度は必要ないけど、高リフレッシュレートとサイズは譲れないというユーザーにとっては、有力な選択肢になるだろう。
G32C4 E2 スペック表
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- 滑らかな映像表現を実現! 没入感とゲーミング性能を両立させたWQHD対応モニター「MSI MPG ARTYMIS 273CQRX-QD」レビュー
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eスポーツタイトルを快適にプレイする上でゲーミングデバイスは欠かせない存在だ。中でもモニターは応答速度やリフレッシュレートなど、そのスペックによってはっきりと差が出るデバイスと言える。今回取り上げるゲーミングモニター「MSI MPG ARTYMIS 273CQRX-QD」は、没入感を高める湾曲パネルを搭載したeスポーツタイトルのプレイにぴったりのゲーミングモニターだ。
ここからは「ゲーミングモニターを利用するメリット」を踏まえつつ、実機画像やスクリーンショットを交えて製品特徴などを紹介していこう。
ゲーミング性能が高いレベルでまとまった27インチ湾曲モニター
まずはMPG ARTYMIS 273CQRX-QDの外観から見ていこう。2,560×1,440の解像度(WQHD)に対応しており、本体サイズは607.08mm(横)×260.88mm(奥)529.32mm(高)で、重量は約6.6kg。27インチの液晶パネル(VA/ノングレア)は人間の視野と同程度の湾曲率(1,000R)を誇り、外縁部が前方に向かって曲がっていることが分かる。一方モニター背面には各種設定を切り替えられる「NAVIキー」のほか、MSI製品を印象付けるドラゴンエンブレムが刻まれている。
▲MSI MPG ARTYMIS 273CQRX-QDの前面イメージ。比較対象は560mlのペットボトル
モニターを支えるスタンド部分はケーブルホールが空いているため、ケーブル類などをまとめて通しておけば、配線時に煩わしい手間をかけずに済む。別途でヘッドセットを使う場合はモニター側面のスイッチをカチッと押し込み、ワンタッチで収納可能なヘッドセットハンガーを使うと良いだろう。
そのほか、付属のマウスバンジーも嬉しい機能のひとつ。モニター下部の左右どちらにも取り付けることができるので、有線接続のゲーミングマウスを使っているユーザーは利用するのがオススメだ。
▲MSI MPG ARTYMIS 273CQRX-QDの背面イメージ。ドラゴンエンブレムは上部右側へ刻印済み
▲ヘッドセットハンガーがあればデバイスの置き場所に困らない(ヘッドセットは筆者の私物)
▲有線マウスのコードを固定できるマウスバンジー(付属)。モニター下部の左右に取り付け可能
続いてはユーティリティ面に注目したい。パネル部分のポジションはユーザー側で調節でき、それぞれ「上下角度/チルト」(-5°〜20°)、「高さ調節」(0~100mm)、「左右角度調整/スイベル」(-30°~30°)の範囲内で位置を変えられる。ただし湾曲パネルを採用している以上、ポジション変更は視野角や視認性を考える必要がある。ゆえにPCデスクへ設置する際、やはり正面に向けた状態で置くのが無難な選択と言えるだろう。
▲MSI MPG ARTYMIS 273CQRX-QDを上から見た様子。モニターが前方へ湾曲しているのが分かる
また、本体付属のスペーサーネジを使えば、別途でモニターアームを装着することもできる(VESA100規格)。PCデスク上をよりスッキリとまとめたい、他のゲーミングデバイスの置き場所を確保したいという場合は、スタンドを取り外してモニターアームを取り付けるのもおすすめだ。
▲MSI MPG ARTYMIS 273CQRX-QDのポート部分。HDMI端子やDisplayPortが並んでいる
▲MSI MPG ARTYMIS 273CQRX-QD付属のスペーサーネジ。モニター背面に取り付けて使用する
高リフレッシュレート&優れた応答速度がユーザーに勝利をもたらす
MPG ARTYMIS 273CQRX-QDは「量子ドット技術」を採用済み。従来のモニターよりも赤・緑・青といった光の三原色の再現性に優れるため、広色域を実現。色純度の高い発色を得意としている。このような量子ドットを搭載することにより、後述のゲーミング性能と高画質を両立させている。
そして、ゲーミングモニターを利用する最大のメリットは「滑らかなゲームプレイを保証する」という点にある。と言うのも、FPSや対戦格闘ゲームに代表されるeスポーツタイトルはゲームスピードが目まぐるしく、一般のPCモニターだと、プレイヤーの操作入力に対して表示遅延がどうしても生じてしまう。
▲MSI MPG ARTYMIS 273CQRX-QDの製品スペック一例(引用:https://jp.msi.com/Monitor/MPG-ARTYMIS-273CQRX-QD/Specification)
こうした悩みを解消するのが、1秒間における画面の書き換え回数(リフレッシュレート/Hz)と応答速度に優れたゲーミングモニター製品だ。冒頭で述べた通り、MPG ARTYMIS 273CQRX-QDはしっかりとeスポーツタイトルに対応済み。リフレッシュレート240Hz、応答速度1ms(MPRT)と両数値とも申し分なく、遅延を抑えながら映像を表示してくれる。
加えて、モニターが湾曲していることで画面端の情報が視界に収まりやすく、没入感を高める上で一役買っている……というわけだ。もちろん映像の表現力も申し分なく、VESA DisplayHDR 400の規格を満たした液晶パネルにより、コントラスト表現に長けた力強い映像を楽しむことができる。
▲タクティカルシューター『VALORANT』プレイ画像。突発的な銃撃戦も戦いやすくなった
今回はライアットゲームズが手掛けるタクティカルシューター『VALORANT』でレビュープレイを試みたが、FPSにありがちな「自分が先に相手を見つけたのに撃ち負けた」という状況に苦しめられることなく、試合を通して快適に遊ぶことができた。やはりリフレッシュレートの高さ&応答速度の素早さが非常に重要。
ゆえに、ゲーミングモニターを使用する際は、ただケーブル類を接続して電源をつけるだけでなく、リフレッシュレートを正しく設定できているかという点を必ず見直すこと。なぜなら、「240Hzまで出るのに、設定していないから60Hzしか出ていない!」……なんて事態に陥るともったいないからだ。
▲PIP/PBP機能の利用イメージ。ノートPCの画面をMPG ARTYMIS 273CQRX-QDの画面内へ簡単に表示できる
便利な機能としては、ノートPC等の入力ソースから映像を取り込んで同画面に映し出すPIP/PBP機能も見逃せない。ユーザーの用途に応じ、使い方次第でゲームプレイからビジネスシーンまで真価を発揮できるのもMSI MPG ARTYMIS 273CQRX-QDの大切な魅力。さらにKVMスイッチ機能を使えば、同機に接続済みのデバイス類を2台のPC間で手軽に共有でき、必要ならばUSBメモリー等でそのままデータ転送も可能だ。
無論、映像表現に合わせた各種アシスト機能も搭載済み。代表的なもので言えば、チラつきを軽減する「アンチフリッカー」。黒フレームを挿入して映像ブレを抑える「アンチモーションブラー」。ユーザーの眼を保護する「ブルーライトカット」などなど、じっくりとPCゲームをやり込みたいユーザーを支えるべく、MSI MPG ARTYMIS 273CQRX-QDはサポート機能も充実。
設定時もモニター背面のNAVIキーから容易に行えるほか、専用アプリケーションのGaming Intelligenceをインストールしておけば、PCとUSB接続することによってキーボード・マウスでも設定が可能になる(アンチリッカーのみ設定不要)。
ゲーミングモニター入門の1台にもおすすめ
今回ご紹介したのは、WQHD対応モニター「MSI MPG ARTYMIS 273CQRX-QD」。ゲームプレイに必要なスペックはおおむね満たしており、「キレイにまとまったゲーミングモニター」というのが全体の印象。液晶パネルのサイズも27インチで丁度良く、湾曲モニターの特性も相まって高い没入感が得られること間違いなしの一品だ。
eスポーツタイトル用にゲーミングモニターを使ってみたい方を含め、興味のあるかたはぜひMPG ARTYMIS 273CQRX-QDをチェックしてみよう。
■MPG ARTYMIS 273CQRX-QDスペック表
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- 湾曲率1000Rで圧倒的没入感!高いゲーミング性能と目に優しい機能を備えた「MSI Optix G271CQP」レビュー
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PCゲームのプレイに特化した”ゲーミングデバイス”は、世界中で流行しているeスポーツタイトル(FPS・MOBA等)を遊ぶ際に大変重宝する。カテゴリーも多岐に渡り、ゲーミングPC・ゲーミングマウス・ゲーミングキーボード…などなど、性能面やデザイン面で豊富なバリエーションが存在するのも特徴的だ。
今回紹介する「Optix G271CQP」は、曲率1000Rの湾曲パネルを搭載した没入感を高めた27インチWQHD解像度ゲーミングモニター。実機画像やゲームタイトルのスクリーンショットを交えつつ、気になる特徴などを紹介していこう。
27インチパネルを採用した湾曲ゲーミングモニター
今回ご紹介するのは、WQHD(2,560×1,440)解像度に対応したMSI製のOptix G271CQP。本体サイズが606.4mm(横)×289.4mm(奥)×528.4mm(高)、重量は約5.65kgとなっている。ノングレアのVAパネル液晶を搭載し、フレーム部分もベゼルレスに仕上げられている。これならPCモニターを複数運用する場合でも、つなぎ目が気になることは無いはずだ。
▲Optix G271CQPの前面イメージ。比較対象は560mlのペットボトル
▲Optix G271CQPの背面イメージ。ドラゴンエンブレムは上部右側へ刻印済み
正面および背面イメージは上の画像の通り。全体的にスマートな印象にまとまっており、大きすぎず小さすぎないサイズで程よい存在感を放っている。ゆえに筆者のPCデスク(1200mm×600mm)の設置スペース程度であれば、PCモニター以外の周辺機器を置く場所を十分に確保できるだろう。
ちなみにMSIのPCモニター製品に見られるNAVIキー等は搭載されておらず、その代わりに各種設定等の切り替えはモニター下部のコントロールボタンで行う仕組みとなっている。
▲Optix G271CQPを上から見た様子。モニターが前方へ湾曲しているのが分かる
また、パネル部分のポジション調節機能も豊富。上下角度/チルト(-5°〜20°)、高さ調節(0~90mm)、左右角度調整/スイベル(-30°~30°)といった範囲であれば、ユーザー側である程度自由に変えることができる。
スタンド部分を取り外せば、VESA75規格に合致するモニターアームを別途で取り付けることも可能だ。調節機能を使ってより良いポジションを見つける、もしくはスタンドを外してモニターアームを利用する、どちらを選んでも製品のポテンシャル面は損なわれないので、この辺りはユーザーの好みで選ぶと良いだろう。
▲Optix G271CQPのポート部分。HDMI端子やDisplayPortが並んでいる
▲Optix G271CQP付属のスペーサーネジ。モニターアームに取り付ける際に使用する
湾曲パネルで没入感&視認性が大幅アップ
Optix G271CQPの基本スペックは以下の通り。気になるリフレッシュレート(1秒間に画面を書き換える回数)は165Hz、応答速度が1ms(MPRT)をマーク。こちらの数値であれば特に残像感を気にすることなくPCゲームをプレイ可能だろう。
もちろんFPSやレースゲーム、アクションゲーム等々の展開が速いゲーム作品も快適に遊ぶことができる。さらに湾曲パネルの両端が前方に向かって曲がっているため、視界を覆うことによる没入感も高まっているのが特徴だ。
▲Optix G271CQPの製品スペック一例(引用:https://jp.msi.com/Monitor/Optix-G271CQP/Specification)
今回はOptix G271CQPの使用感を探るため、基本プレイ無料のFPSタイトル『Apex Legends』を実際にプレイ。同作は合計60人のプレイヤーが入り乱れるバトルロイヤルゲームとなっており、一度フィールドへ降り立つと四方八方から敵に狙われることも珍しくない。
その点、Optix G271CQPであれば視界を覆うような湾曲パネルのおかげで画面両端の情報が視認しやすく、視界外~視界のギリギリからやって来る敵プレイヤーを素早く察知することができた。こうした視認性の良さは、他のeスポーツタイトルでも同じことが言えるだろう。
▲バトルロイヤルゲーム『Apex Legends』プレイ画像。ゲームスピードが素早いタイトルでも安定して楽しめる
上述のスペック及び特性に加え、各種アシスト機能も見逃せないポイント。Optix G271CQPにはチラつきを抑制するアンチフリッカー(フリッカーフリー)を筆頭に、黒フレームを挿入することで映像ブレを抑えるアンチモーションブラー、画面の色味はそのままに、目に影響のある波長のブルーライトのみをカットするハードウェアブルーライトカット機能(従来のブルーライトカットも利用可能)……等々、腰を据えてPCゲームをプレイしたいユーザーを支えるサポート機能が豊富に備わっている。
また、暗所で活動するシーンが多いゲームタイトルを遊ぶ際もナイトビジョンモードをONにしておけばスムーズに楽しめる。設定等もモニター下部のボタンから簡単に切り替えられるので、わずらわしさを感じることも特に無かった(アンチリッカー及びハードウェアブルーライトカットは設定不要)。
▲PIP/PBP機能でノートPCの画面をOptix G271CQPの画面内へ並べた様子。ウィンドウの場所はユーザー側で気軽に変更できる
さらに、異なる入力ソースを一画面に映し出すPIP/PBP機能にも対応済み。ゲームプレイだけでなく、オンライン会議やデスクワーク等のビジネスシーン、没入感の高さを生かした動画コンテンツの視聴……といったあらゆる用途でポテンシャルを発揮してくれる。このように、ユーザーの好みやライフスタイルに合わせた使い方ができるのもOptix G271CQPの魅力と言えるだろう。
eスポーツ向けPCモニター入門にもオススメ
今回ご紹介したのは、湾曲率1000Rの27インチWQHD解像度ゲーミングモニター「Optix G271CQP」。一般的なPCモニターと違って湾曲パネルを採用している点が特徴だが、27インチという程よいサイズ感と不足のないeスポーツ向け性能により、ゲーミングモニター入門にもうってつけな性能となっている。「ゲームプレイ用にPCモニターを買い替えたい」、「湾曲モニターを一度使ってみたい」とう方は、ぜひ本製品をチョイスしてみてはいかがだろうか。
■Optix G271CQP スペック
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- 高画質IPSパネル搭載!eスポーツタイトル対応ゲーミングモニター「MSI Optix G273」レビュー
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FPSやMOBAといったeスポーツタイトルをプレイする際に揃えておきたいのがゲーミングデバイス。ゲーミングPCに始まり、マウス、マウスパッド、ヘッドセット、キーボード、モニター……など、いずれも性能面でプレイヤーのゲームプレイをサポートしてくれる頼もしい存在だ。
今回紹介する「Optix G273」は、高画質&広視野角を両立させたゲーミングモニター。実機画像やゲームタイトルのスクリーンショットを交えつつ、気になる特徴などを紹介していこう。
eスポーツ向け性能を備えたフルHD対応モニター
今回レビューするゲーミングモニターは、2022年4月1日に発売されたばかりのMSI製品Optix G273。メインの映像出力用には、DisplayPortとHDMI端子を搭載し、1,920×1,080の解像度(フルHD)に対応しているほか、色域のカバー率が高く、鮮やかな色彩表現も得意だ。液晶サイズは27インチで本体サイズが614.9mm(幅)×228.38mm(奥)×444.6mm(高さ)、重量は約4.5kgとなっている。
▲Optix G273の前面イメージ。比較対象は560mlのペットボトル
実際の設置イメージは写真の通りで、大きすぎず小さすぎないサイズ感。筆者が所有しているPCデスク(1200mm×600mm)の場合、中央部分であれば周辺機器(マウス・キーボード・PC用スピーカー)も余裕を持って配置することができた。モニターのインチ数にもよるが、この大きさならばマルチディスプレイ環境もスペースを取りすぎることなく構築できるはずだ。
▲Optix G273の背面イメージ。モニター設定を調節するNAVIキーを下部に配置
▲MSIのシンボリックなドラゴンエンブレム。黒一色のシックなデザイン
続いてはモニター背面をチェック。Optix G273はMSI制の別モニター製品と同様、裏側に本体設定を切り替えられるNAVIキーを搭載。上部にはMSIを象徴する印象的なドラゴンエンブレムが添えられている。表面と背面を合わせて落ち着いた仕上がり具合が特徴だ。
また、液晶パネルを支えるスタンド部分はチルト(角度)調節に対応。-5°~20°の範囲内で自由に角度を調節できる。本体重量も約8kgとそこまで重くないため、「PCデスクのレイアウトを変えたい」といった場合でも気軽に場所を変えられるのが嬉しいポイント。なお、本製品はVESA100規格を満たしており、手持ちのモニターアーム等も付属のスペーサーネジで簡単に接続可能だ。
▲Optix G273のポート部分。HDMI端子やDisplayPort、およびヘッドフォン出力用端子が並んでいる
▲Optix G273付属のスペーサーネジ。モニター背面に取り付けて使用する
滑らかな映像描写でゲームプレイを快適にサポート
Optix G273の詳細なスペックは下記の通り。注目ポイントは鮮やかな色再現を実現させた色域のカバー率、そして広視野角にある。特に視野角が広いとユーザー側の視点(液晶パネルを眺める角度)の影響に左右されにくく、コントラスト比や色彩表現も変化しにくい。つまり、どこから眺めても整った映像が楽しめる……というわけだ。
こうした広色域&広視野角は、本機に採用されたIPSパネルのおかげ。リフレッシュレート(1秒間に画面を書き換える回数)・165Hz、応答速度・1ms(MPRT)を両立し、滑らかな映像描写が必須のFPS及びレースゲーム等を問題なくプレイ可能。もちろんeスポーツタイトルだけでなく、グラフィックが美しいRPGやオープンワールドアドベンチャー等のプレイにも持ってこいのスペックと言える。
▲Optix G273の製品スペック一例(引用:https://jp.msi.com/Monitor/Optix-G273/Specification)
安定した映像描写に加え、Optix G273ではユーザーの負担を和らげる各種アシスト機能を標準実装。例えば、残像感とボヤけを軽減するアンチモーションブラー、対応のグラフィックボードと組み合わせることでカクつきやティアリングを抑えるG-SYNC Compatible、ゲーム内が暗闇でも視界を適切に保つナイトビジョンが挙げられる。
そのほか、アンチフリッカー(画面のチラツつき軽減)及びブルーライトカット機能により、モニターを長時間眺めるユーザーの目も優しくサポートする。こうしたアシスト機能の多くがデフォルトで利用できるのもOptix G273の良さと言えるだろう。
流行りのeスポーツタイトルも安心して遊べる
最後は実際のゲームプレイ画面を交えつつ、Optix G273の魅力をお伝えしたい。今回チョイスしたのは、基本プレイ無料の『VALORANT』。5人1組のチームで戦い、爆弾の設置or解除を目指すタクティカルシューターだ。本作のジャンルはFPS、ゆえに試合中は滑らかな映像描写が常に求められる。
その点、Optix G273はリフレッシュレート及び応答速度の数値も十分。上記で述べた通り、競技性が強い『VALORANT』でも特に何の問題もなくプレイに集中できる。レビュープレイ中のカクつきやティアリングも無く、目立った不満点は特に無し。最後までユーザー同士の戦いに意識を向けることができた。
▲『VALORANT』のゲーム画面。映像描写も滑らかでエイムも快適
今回ご紹介したOptix G273は、高画質なIPSパネルを搭載したeスポーツタイトル対応モニター。ゲームプレイに必要なスペックを十分満たしており、「流行りのeスポーツタイトルを快適に遊びたい」、「ゲーミングモニターを買いたいけど何を選べば良いのか分からない」といった方にオススメだ。これから新しいPCモニターを導入しようと考えている方は、ぜひぜひOptix G273をチョイスしてみてはいかがだろうか。
※今回レビューに使用した製品は、MSI様からご提供いただいています。
MSI Optix G273 スペック
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- ゲーミングパフォーマンスと美しい発色を両立!32インチ量子ドット搭載ゲーミングモニター「Optix MPG321QRF-QD」レビュー
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FPSやMOBAといったeスポーツタイトルをプレイする際に揃えておきたいのがゲーミングデバイス。ゲーミングPCに始まり、マウス、マウスパッド、ヘッドセット、キーボード、モニター……など、いずれも性能面でプレイヤーのゲームプレイをサポートしてくれる頼もしい存在だ。
今回紹介する「Optix MPG321QRF-QD」は、量子ドット搭載/WQHD対応の大型ゲーミングモニター。実機画像やゲームタイトルのスクリーンショットを交えつつ、気になる特徴などを紹介していこう。
鮮やかな発色を得意とする量子ドット搭載ゲーミングモニター
今回レビューするゲーミングモニターは、MSI製のOptix MPG321QRF-QD。メインの映像出力用にDisplayPortとHDMI端子を搭載。2,560×1,440の解像度(WQHD)に対応しているほか、VESA DisplayHDR 600(PCモニターの表現力を現す規格)も満たしており、自然でリアルな表現に優れているのが特徴だ。液晶サイズは32インチ、本体サイズが727.1mm(幅)×251.8mm(奥)×482.2mm(高さ)、重量は約10.2kgとなっている。
▲Optix MPG321QRF-QDの前面イメージ。比較対象は560mlのペットボトル。
実際の設置イメージは画像の通り。筆者が所有しているPCデスク(1200mm×600mm)に置いてみたところ、天板の約半分以上を占めるサイズ感に驚かされた。とは言え、天板の中央部に設置しておけば周辺機器(キーボードやマウス等)も問題なく配置可能。そのため、「マルチディスプレイ環境を作りたい!」という場合を除いて設置面で戸惑うことは少ないはずだ。
▲Optix MPG321QRF-QDの背面イメージ。モニター設定を調節するNAVIキーが下部に配置されている
モニター背面にはMSIのモニターではお馴染みの、象徴的なドラゴンエンブレム、および本体設定を調整可能なNAVIキーが配置済み。液晶パネルを支えるスタンド部分はチルト(角度)・スベイル(左右の首振り)を調節でき、上下の高さ調節(0~100mm)も手軽に行うことができるので、大型ワイドモニターながらも、ユーザー側で自由にポジションを変えられるのは嬉しいポイントと言えよう。なお、本製品はVESA100規格を満たしているため、モニターアーム等も付属のスペーサーネジで容易に取り付けられる。
▲Optix MPG321QRF-QD付属のスペーサーネジ。モニター背面に取り付けて使用する
加えて本製品はKVMスイッチ機能により、最大2台のPC間でモニターに接続済みのデバイスを簡単に共有できる。「仕事はノートPCだけど、ゲームはデスクトップPCで遊んでいる」というユーザーを含め、用途に応じてPCを使い分けたい場合でも、ケーブルを差し替える手間いらずで使用OK。また、ポート部分のUSB端子(計3個)はハブ機能もありキーボードやマウスの接続に便利だ。
▲Optix MPG321QRF-QDのポート部分。映像入力用の端子とUSB端子が並んでいる
▲Optix MPG321QRF-QDの側面。USB端子(2ポート)とヘッドホン端子が隣接
さらに本体部は各種ポートに加え、音声入力用のマイクも搭載済み。この本体マイクはノイズキャンセリング機能のおかげで、PC用マイクを接続せずとも雑音(キーボードの打鍵音/マウスのクリック音)を抑えてボイスチャットが楽しめる。以上の点を踏まえ、本製品は総じてPCモニターに欲しい機能が一通り揃っているように見受けられた。
▲KVMスイッチ機能を使って2台のPCおよび周辺機器をモニターへ接続した様子。
▲MSIのシンボリックなドラゴンエンブレム。NAVIキーと同様にピンクゴールド調の作り
ゲーミングパフォーマンスと美しい発色を両立
Optix MPG321QRF-QDの詳細なスペックは下記の通り。最大の特徴としては、広色域(色域のカバー力)とDisplayHDR 600による表現力の高さが挙げられる。メリハリたっぷりな明暗の描画はなおのこと、鮮やかな発色もお手の物で、この辺りは液晶パネルに採用された量子ドット技術の賜物と言えるだろう。
▲Optix MPG321QRF-QDの製品スペック一例(引用:https://jp.msi.com/Monitor/OPTIX-MPG321QRF-QD)
もちろん、eスポーツ向け性能もおろそかにすることなく両立している。具体的な数値として、リフレッシュレート(1秒間に画面を書き換える回数)は165Hz、応答速度は本製品のRAPID IPSパネルを生かした1ms(GTG)を記録。eスポーツタイトルはそのゲーム性ゆえにスピーディーな映像描写が求められるが、Optix MPG321QRF-QDならばプレイフィールを損なうことなく遊び尽くせる。
安定したグラフィック描画を実現するため、残像感・ボヤけを軽減する「アンチモーションブラー」、映像のカクつき・ティアリングを抑える「G-SYNC Compatible」といったアシスト機能も備わっている。ほかには、暗所を見やすく調整する「ナイトビジョン」に、モニターの設置環境に合わせて光量を自動的に調節する「Auto Brightness Control」などなど、どれもPCを利用する際に役立つものばかり。
さらにユーティリティを高めたいなら、PC側でモニター設定を保存できる専用アプリケーション「GamingOSD」もあらかじめインストールしておくと良いだろう。
バトロワゲームで視界の広さをフル活用
最後は実際のゲームプレイ画面を交えつつ、Optix MPG321QRF-QDの魅力をお伝えしたい。今回チョイスしたのは、基本プレイ無料の『Apex Legends』(Apex)。3人1組のトリオで挑むバトルロワイヤルゲームで、「計20チーム(60人)の頂点を目指して戦う」というシステム上、かなりの確率で乱戦が巻き起こるゲームタイトルである。
本製品が備えるeスポーツ向け性能はなおのこと、32インチを誇る液晶パネルは通常のPCモニター以上に視界を広く保つことができ、『Apex』のようなバトロワゲームにおいて大いに真価を発揮する。画面端からこちらへ銃口を向ける敵プレイヤーの存在を筆頭に、視点を動かさずとも多くの情報を画面に収められるのは、Optix MPG321QRF-QDが持つ大きなメリットと言える。上述のRAPID IPSパネルのおかげで残像感を気にせずプレイできるのも嬉しいポイントだ。
▲『Apex Legends』のゲーム画面。視界の広さは混沌とした戦場に希望をもたらす
今回ご紹介したOptix MPG321QRF-QDは、ゲーミングパフォーマンスと美しい発色を両立させた大画面ゲーミングモニター。「大画面で迫力あるゲームプレイを楽しみたい!」、「視界を広く保った状態で有利にプレイしたい」といった方にオススメだ。これから新しいPCモニターを導入しようと考えている方は、ぜひOptix MPG321QRF-QDをチョイスしてみてはいかがだろうか。
Optix MPG321QRF-QD スペック
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- 湾曲率1000Rで圧倒的没入感! eスポーツ向け性能も備えたゲーミングモニター「MPG ARTYMIS 323CQR」レビュー
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FPSやMOBAといったeスポーツタイトルをプレイする際に揃えておきたいのがゲーミングデバイス。ゲーミングPCに始まり、マウス、マウスパッド、ヘッドセット、キーボード、モニター……など、いずれも性能面でプレイヤーのゲームプレイをサポートしてくれる頼もしい存在だ。
今回紹介する「MPG ARTYMIS 323CQR」は、ゲームプレイ時の没入感を最大限に高めつつ、eスポーツタイトル向け性能も両立させたゲーミングモニター。実機画像やゲームタイトルのスクリーンショットを交えつつ、気になる特徴などを紹介していこう。
eスポーツ向け性能を併せ持つゲーミングモニター
今回レビューするゲーミングモニターは、MSI製のMPG ARTYMIS 323CQR。
映像出力用にDisplayPort(DP)とHDMI端子、USB Type-C(DP Alt mode)を備え、2,560×1,440の高解像度(WQHD)に対応。PCモニター向けに定められたVESA DisplayHDR 400の規格も満たしており、優れたコントラスト表現を得意としている。液晶サイズは31.5インチ、本体サイズが701.4mm(幅)×317.7mm(奥)×473.4mm(高さ)、重量は約9kgだ。
▲MPG ARTYMIS 323CQRの前面イメージ。比較対象は560mlのペットボトル。
設置イメージおよび本体サイズ等をご覧の通り、31インチを超えるゲーミングモニターはインパクト抜群。筆者のPCデスク(1200mm×600mm)に置いてみたところ、1台だけでも十分過ぎるほどの存在感をもたらしてくれた。ゆえにもう1台のモニターをサブディスプレイとして運用する場合は、それなりに大きいデスクを用意すると良いだろう。
また、本製品は液晶パネルの両端が内側にカーブした湾曲モニターなので、左右のどちらかに角度をつけて置くよりも、正面を向けた状態で設置するのがおすすめだ。
▲MPG ARTYMIS 323CQRの背面イメージ。モニター設定を調節するNAVIキー、電源ボタン等が配置されている(写真左下あたり)
モニター背面には電源ボタンをはじめ、各種ショートカットを割り当てられるGボタン、本体設定を変更するためのNAVIキーも搭載済み。液晶パネルを支えるスタンド部分は上下の角度(-5°~20°)と高さ(0mm~100mm)を調節できるので、プレイ環境に合わせてポジショニングを変えられるのも嬉しいポイント。合わせて付属のマウスバンジーとヘッドセットハンガーも利用すれば、デスク上の作業環境がより綺麗にまとまるはずだ。
▲MPG ARTYMIS 323CQRのポート部分。映像出力用の端子と並び、各種USB端子やヘッドフォン端子が隣接している
さらに、MPG ARTYMIS 323CQRは合計4つのUSB端子をポート部分に搭載。各デバイスを中継するためのUSBハブとして利用するも良し、Type-C用ケーブルを用意してスマートフォンの急速充電に使うも良し……と、様々なシチュエーションに対応可能な拡張性に優れている。加えて、モニターに接続したデバイスを2台のPC間で使用できるKMVスイッチのおかげで、「ビジネス用とゲーミング用でPCを使い分けている」といった場合でも問題なく対応可能だ。
1,000Rの湾曲率で人間と同じ視野を実現
続いてはMPG ARTYMIS 323CQRのスペックや性能面について見てみよう。本製品は、1000Rの湾曲率を誇る。液晶パネルが弧を描くように内側へ曲がることで、人間と変わりない視野を実現している……というわけだ。
「液晶パネルが曲がっただけで何か違いはあるの?」と侮るなかれ、MPG ARTYMIS 323CQRは一般的なフルHDモニターよりも液晶パネルとプレイヤーの距離が自然と近づくため、画面端に映った情報も視線を動かさずにチェック可能。視界を覆うように広がる画面のおかげで、ゲームプレイや動画の視聴時も没入感を最大限に高めてくれる。
また、1秒間に画面を書き換える回数を表すリフレッシュレートは165Hz、並びに応答速度も1msをマーク。滑らかな映像描写が求められるeスポーツタイトルを遊ぶ際も、MPG ARTYMIS 323CQRは十分な性能を備えている。モニター側で自動的に輝度を保つAuto Brightness Controlも日常的に役立つ便利な機能だ。
▲MPG ARTYMIS 323CQRの製品スペック一例(引用:https://jp.msi.com/Monitor/MPG-ARTYMIS-323CQR/Specification)
そのほか、対応済みPCとの組み合わせで映像の乱れ(ティアリング)やカクつきを抑えるFreeSync Premium、黒フレームを挿入して残像感を低減するアンチモーションブラー、プレイヤーの目を守るためのブルーライトカット……といった各種アシスト機能もまんべんなく実装済み。映像が暗くて視界が保てないシーンをプレイする場合は、ナイトビジョンモードを起動すると格段に遊びやすくなるだろう。
▲Gaming OSDの設定イメージ。モニターとPC本体を接続することでスムーズに設定を切り替えられる
モニター設定は背面のNAVIキーから切り替えられるほか、USBアップストリームポートを備えたMPG ARTYMIS 323CQRならば、付属のUSBケーブルでPCと接続し、専用アプリケーション「Gaming OSD」を使って設定プリセットを保存することもできる。こちらはモニターの輝度、コントラスト、ゲーミングモードの変更といった内部設定に加え、モニター本体部の「MYSTIC LIGHT」(LEDライト)の発光パターンも変更可能だ。
バトロワゲームを勝ち抜くカギは、優れた視認性にあり!
最後は実際のゲームプレイ画面を交えつつ、MPG ARTYMIS 323CQRの魅力をお伝えしたい。今回は基本プレイ無料のバトルロイヤルゲーム『Apex Legends』(Apex)をレビュープレイに採用。本作は3人1組で戦うFPSであり、立体的なフィールドを奔走しながら多数の敵プレイヤーと渡り合うことになる。言わずもがな、臨機応変な立ち回りが求められる展開のスピーディーなタイトルだ。
MPG ARTYMIS 323CQRを使うメリットは、早くもフィールド降下時から実感できた。WQHD解像度の高精細による視認性の高さ、そして湾曲率1000Rの湾曲によって実現した高い没入感により、チーム全体で降下する際に「周囲の敵を素早く察知する」、「敵がいない安全な場所を誰よりも早く見つける」といった作業が格段に行いやすくなった。
戦闘中も同様、画面端の死角からやって来る敵プレイヤーの銃撃に対応しやすくなるなど、視認性の向上に伴って乱戦時の立ち回りもずいぶん改善することができた。もちろんプレイヤー自身の腕前が大前提ではあるが、全60人の頂点を狙うApexにおいて、MPG ARTYMIS 323CQRの真価は大いに役立つと言って良いだろう。
▲『Apex Legends』のゲーム画面。多数のプレイヤーが入り乱れるバトロワゲームにおいて、視認性は特に重要
フルHD解像度よりも1.8倍の作業領域を誇るWQHD解像度なら、ゲームプレイや動画鑑賞のみならず、ビジネスシーン、動画編集やイラスト制作といったクリエイティブな作業でも問題なく運用できる。冒頭で述べた通り、設置には相応のスペースを要するものの、高解像度がもたらす映像美と没入感を同時に味わいたいなら、本製品はもってこいの1台となるはずだ。大画面でド迫力のゲーミングライフを送ってみたい方も、ぜひMPG ARTYMIS 323CQRをチョイスしてみてはいかがだろうか。
MPG ARTYMIS 323CQR スペック表
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- 大画面ながらもコンパクト!手軽なゲーミング体験を得られるゲーミングノートPC。Katana GF76 11Uシリーズレビュー
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昨今、熱烈な盛り上がりを見せるPCゲーム市場。PCゲームには、『VALORANT』や『League of Legends』など、手に汗握る真剣勝負のeスポーツタイトルをはじめ、SteamやMicrosoft Storeなどで配信される個性豊かなインディーゲームといった、コンソールゲーム機ではカバーしきれないディープなゲーミング体験が得られる。
そんなゲーミングライフを送りたくとも、自宅のスペースの問題や、出張の多いライフスタイル、はたまた家族からの目など、大きなタワー型PCの導入を躊躇うユーザーも多いのではないだろうか。そんなユーザーにおすすめしたいのが、「Katana-GF76-11UDシリーズ」だ。
本稿ではゲーミングPCを選ぶ上でのポイントを踏まえながら、「Katana-GF76-11UDシリーズ(本レビュー機は、Katana-GF76-11UD-471JP)」の魅力をご紹介していく。ゲーミングノートPC選びの参考にしてほしい。
「ノートPC」の名に恥じないコンパクトさ
ゲーミングノートPCという名のついた製品は数知れず。その中でも17インチの大型クラスの液晶を搭載しつつコンパクトな部類にあるのが本モデル。スリムな箱を開けて驚くのがそのコンパクトさだろう。本体の薄さは約2.5cm。本体サイズは398×273×25.2mm(W×D×H/MM)と、17.3インチという大きなディスプレイとは裏腹に、ビジネスバッグにもギリギリ収納できるサイズ感に収まっている。
▲ビジネスユースでも違和感のないシンプルなデザイン
また、本体サイズだけでなく、ACアダプタもコンパクトサイズで嬉しい。ビジネスユースで多用されるノートPCのものと遜色ないサイズ感だ。ゲーミングノートPCにありがちな、ACアダプタの大きさで持ち運びが極端に難しくなることもないだろう。
シンプルの中に忍ぶ、ゲーミング感
▲MSIのロゴもちょうど良い存在感だ
▲公式サイトより
そして個性的なのがデザインだ。本モデルは、『信長の野望』シリーズや『三國志』シリーズなどで活躍するイラストレーター、長野剛氏とコラボしている。「Katana GF」というモデル名の通り、シンプルなデザインのなかに映える美しい曲線と、さわり心地の良い質感は、所持欲を十分に満たしてくれる。
開いてみると、これまたシンプルなデザインに映えるキーボードが登場する。こちらは赤いバックライトを搭載しており、ゲーミングPCらしさが垣間見える。といってもギラつくような印象はなく、シンプルな光り方はスタイリッシュで美しい。キーボードは1.7mmのキーストロークが採用されており、しっかりと押し心地があるため、ゲームでも使いやすい。
とはいえ、自身のギアを接続したいのがゲーマーの性。キーボードやマウス、据え置く場合にはディスプレイを拡張したいだろう。本モデルのインターフェースには、フルサイズのUSBポートが3つ、Type-Cが1つ、HDMI端子が備わっており、たいていの作業には事足りるだろう。オンラインゲームの命であるインターネット接続は、高速無線LAN「インテル Wi-Fi 6 AX201」にも対応しているが、LANポートも完備している。
FPSで差をつけろ、リフレッシュレートは144Hz
▲公式サイトより
とりわけ、FPSをはじめとするeスポーツタイトルで重視されるのが、ディスプレイのリフレッシュレートだ。これはざっくりいうと1秒間に描画できる画像の枚数を表している。本モデルは144Hzのディスプレイを搭載している。つまり1秒間に画像が144 回更新されるというわけだ。これにより、FPSでは敵が見えやすくなるほか、スムースなゲーミング体験を得られる。筆者は普段144Hzのモニターを常用しているが、もう60HzでFPSはできないほど、その違いは大きい。
コンパクトでも実力は確か
いくらクールなデザインでも中身が伴っていなくては意味がない。肝心の性能はどうなのか検証していく。なお、Katana GF76 11Uシリーズには第11世代インテル® Core™ プロセッサーとGeForce RTX™ 30シリーズグラフィックスを搭載している。本稿で扱う「Katana-GF76-11UD-471JP」では、CPUに「インテル® Core™ i7-11800H」を、GPUに「NVIDIA® GeForce RTX™ 3050 Ti Laptop GPU 4GB GDDR6」を搭載している。
まずは『ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ』ベンチマークからだ。物語に一旦の区切りをつける本作だが、少しストーリーを進めたいときや、クラフター・ギャザリングなどの細々した作業にはゲーミングノートPCが便利だろう。設定はプリセット「高品質(ノートPC)」で、以下の画像の通り「非常に快適」という結果になった。言うまでもないが十分快適に遊べるというわけだ。
次は、国内でも屈指の盛り上がりを見せるFPS『VALORANT』だ。ガンファイトとアビリティを用いた奥深いゲームデザインが秀逸なタイトルである。本作は多くの環境で動作するよう、クライアントは軽めに創られている。その甲斐あってか、グラフィック「高」であっても、144Hzに張り付いている。144Hzディスプレイの恩恵を存分に感じられるタイトルのひとつだろう。
最後に、根強い人気を保持し続けるバトロワFPS『Apex Legends』だ。設定はざっくり高品質(詳細は以下の画像を参照していただきたい)。実際に試合に繰り出すと、探索中や敵対時には90~100fpsを安定して表示されていた。ドロップシップからの降下時や、最新マップ「ストームポイント」のグラビティキャノン使用時はある程度下がるが、それでも60fpsを下回ることはほぼないと言って良い。必要に応じて自分好みにグラフィック設定を変更して欲しい。
▲草が生い茂っている
筆者自身、2週間ほど常用してみて感じたことが、やはり取り回しの良さだ。出張先のホテルや、自宅のリビングや寝室など、場所を選ぶことがないのは、ゲーミングノートPCならではの利点だ。ただ、標準のストレージ容量が512GBという点は、ヘヴィなゲームをたくさん遊びたいなら注意したい。MSI公認サポート店であれば増設も行っているようなので、活用したいところだ。
本モデルは、ゲーミングPC初心者や、シンプルなデザインを求めるユーザーにおすすめしたい。ゲーミングギアは華やかな見た目が多いが、本モデルは無骨さすら感じるシンプルなデザインが魅力的だ。美しいデザインを重視しつつ、仕事からゲームまで、頼もしいパートナーを探しているのなら、「Katana-GF76-11UDシリーズ(Katana-GF76-11UD-471JP)」は有力の候補のひとつとなるだろう。
※今回レビューに使用した製品は、MSI様からご提供いただいています。
Katana GF & Sword シリーズ購入者対象 プレゼントキャンペーン
今回ご紹介したモデルを含む、KATANA GF & SWORD シリーズの購入者に向けたキャンペーンが行われている。こちらは応募フォームから申し込むことで「“長野 剛”コラボレーションMSIオリジナルグッズ」がもれなくもらえる。期間は2022年5月8日までだが、プレゼントがなくなり次第終了とのこと。詳細はキャンペ ーンページを参照して欲しい。実際に触れさせて頂いたが、重量を感じるしっかりとした質感で、かなりの高級感がある。
▲刀と兜の模型が、本モデルの世界観を表している。MSIのロゴが厳かなアクセントだ。
本レビュー機「Katana-GF76-11UD-471JP」スペック
※1:メモリ・ストレージの増設はMSI公認サポート店でのみ可能
※2:Thunderbolt、USB PD、Alt Mode非対応
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- 湾曲率1000Rの圧倒的没入感!eスポーツタイトルも快適に楽しめるウルトラワイドモニター「MPG ARTYMIS 343CQR」レビュー
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FPSやMOBAといったeスポーツタイトルをプレイする際に揃えておきたいのがゲーミングデバイス。ゲーミングPCに始まり、マウス、マウスパッド、ヘッドセット、キーボード、モニター……など、いずれも性能面でプレイヤーのゲームプレイをサポートしてくれる頼もしい存在だ。
今回紹介する「MPG ARTYMIS 343CQR」は、eスポーツ向け性能を備えつつ、ゲームプレイ時の没入感を最大限に高めてくれるウルトラワイドモニター。実機画像やゲームタイトルのスクリーンショットを交えつつ、気になる特徴などを紹介していこう。
圧倒的な存在感を放つウルトラワイド湾曲モニター
今回レビューするゲーミングモニターは、MSI製のMPG ARTYMIS 343CQR。メインの映像出力用にDisplayPortとHDMI端子を備えており、3,440×1,440の高解像度(UWQHD)に対応している。液晶サイズが34インチ、本体サイズは795.3mm(幅)×315.6mm(奥)×422.5mm(高さ)、重量は約9kgだ。
▲MPG ARTYMIS 343CQRの前面イメージ。比較対象は560mlのペットボトル
記載した本体サイズと重量をイメージしてもらえれば分かる通り、本機はeスポーツ大会等で使われるPCモニター(約24インチ)と比べてかなりの大型。筆者が所有する長方形型のPCデスクに設置してみたところ、天板の半分以上を占める存在感に驚かされた。また、本機は液晶パネルの両端が内側へ曲がった”湾曲モニター”であるため、角度をつけて設置するのではなく、しっかりと正面に向けて置くことを勧めたい。
▲MPG ARTYMIS 343CQRの背面イメージ。モニター設定を調節するNAVIキー及び電源ボタン等が配置されている
モニター背面には本体設定を変更できるNAVIキーと電源ボタンが配置済み。モニター部分は上下の角度を-5°~20°の範囲内で自由に変えられるだけでなく、高さも0 ~100(mm)の間で調節可能。左右の角度調整(スイベル)については-30°~30°に対応しているので、ゲームプレイ時の姿勢に合わせてそれぞれ自分が見やすいポジションに調節しておくのがベスト。
そのほか、デスク上で散らかりやすい各種ケーブルも、スタンド本体に設けられた通し穴を使えばスマートにまとめられる。
加えてモニター下部に取り付けられるマウスバンジー(付属品)を利用すれば、有線接続のゲーミングマウスがより使いやすくなるだろう。
表示領域の広さと広視野角でeスポーツタイトルを快適にプレイ
MPG ARTYMIS 343CQRはMSI初となる1,000Rの湾曲率を達成したウルトラワイドモニターだ。ゆえにフルHDモニターよりも2.4倍の表示領域を持つだけでなく、人間の視野と同等の湾曲率で圧倒的没入感を体験できる。表示領域の広さは視野の広さと直結し、フルHDモニターよりも多くの情報を把握することができる。そして湾曲率が高いとモニターとプレイヤーの距離が自ずと近づくため、視線を動かさずともモニター端に映った情報を捉えやすくなる……というわけだ。
こうした2つの特性に加え、リフレッシュレート(1秒間に画面を書き換える回数)も165Hzとなっており、eスポーツタイトルをプレイする上で十分な数値をマークしている。試合の流れに応じてスピーディーな動きが求められるゲームジャンル(FPSなと)でも、滑らかな映像描写が期待できるはずだ。
MPG ARTYMIS 343CQRの特性は表示領域の広さ&湾曲率の高さだけにとどまらない。「画面のチラつきやカクつきを減らす」、「ブルーライトを軽減して目の負担を抑える」といった各種アシスト機能を搭載しているほか、暗闇の戦闘シーンでも一定の視界を保ってプレイできる「ナイトビジョンモード」にも対応している。
▲MPG ARTYMIS 343CQRの製品スペック一例
(引用:https://jp.msi.com/Monitor/MPG-ARTYMIS-343CQR/Specification)
各種設定はモニター背面のNAVIキーで変えられるが、「ゲームごとにモニター設定を管理して手軽に切り替えたい」場合は専用アプリケーション「Gaming OSD」の導入がオススメ。USBアップストリームポートを備えたMPG ARTYMIS 343CQRならば、付属のUSBケーブルでPCとモニターを繋ぐことにより、PC側でモニター設定をまとめて管理できる。
こちらはモニターの輝度やコントラスト、ゲーミングモードの変更といった内部設定だけでなく、モニター本体部の「MYSTIC LIGHT」(LEDライト)の発光パターンも編集可能だ。
▲GAMING OSDの設定イメージ。モニターとPC本体を接続することでスムーズに設定の切り替えが行える
優れた視認性がeスポーツタイトルで勝利をもたらす
最後は実際のゲームプレイ画面を交えつつ、MPG ARTYMIS 343CQRの使用感をお伝えしたい。今回のレビュープレイで採用したのは、基本プレイ無料のバトルロイヤルゲーム『Apex Legends』(Apex)。3人1組のチームで戦うFPSで、プレイ中は数多のプレイヤーが入り乱れるからか、臨機応変な立ち回りが常に求められる。
しかし、今回のレビューで用いたMPG ARTYMIS 343CQRがウルトラワイドモニターだったこともあり、普段の試合よりも先手を取りながら撃ち合えたように思う。とりわけて筆者が実感したのは、視界の広さによる高い視認性と、湾曲率1000Rによる高い没入感。普段使いのモニターなら死角になっていたであろうシーンでも、幅広く視界が保たれたことで容易に奇襲を察知することができた。プレイヤー自身の操作テクニックや立ち回りに関する知識と並び、チャンピオンを狙う上で本機の性能はかなり有用であると感じた次第だ。
▲『Apex Legends』のゲーム画面。ウルトラワイドモニターなら画面内にたくさんの情報を収められる
さらに付け加えると、本機のコントラスト表現をフル活用するなら動画鑑賞も勧めておきたい。”黒色をキリッと描画できる”と書いた通り、夜間シーンが多い映像コンテンツやホラー映画など、ゲーム以外の動画視聴時でも重宝するのが本機のさらなる魅力と言える。「eスポーツタイトル向けのお手頃なゲーミングモニターを探している」、「ゲームプレイだけでなく、動画視聴にも使える汎用性の高いPCモニターが欲しい」……という方は、ぜひMPG ARTYMIS 343CQRを使ってみよう。
ゲームプレイのみならず、動画鑑賞やビジネスシーンでも性能を発揮するMPG ARTYMIS 343CQR。本機はそれなりに設置スペースを取るものの、UWQHDの映像美と湾曲モニターゆえの没入感を同時に体験したいなら、まさしくベストな選択肢と言えるだろう。「大画面で迫力を感じながらeスポーツタイトルを遊びたい」方は、ぜひMPG ARTYMIS 343CQRをチョイスしてみてはいかがだろうか。
※今回レビューに使用した製品は、MSI様からご提供いただいています。
■MPG ARTYMIS 343CQRスペック
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- 【Apex】ギミック満載の新マップ、”ストームポイント”の登場+αで環境が激変 シーズン11『エスケープ』で追加された要素をチェック!【プレイレポート】
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2019年のサービス開始以来、世界中で数多くのアクティブユーザーが最大20チーム60人のバトルロイヤル、3対3のアリーナ戦を日夜遊び続けている『Apex Legends』(以下『Apex』)。2021年11月3日にはついにシーズン11に突入した。
本記事では久々に追加された完全新規の新マップ、ストームポイントや、シーズン更新時にはおなじみになった新レジェンド、アッシュの能力などを中心に紹介していきたい。
美しい景観と危険な野生クリーチャーとのギャップ 新マップ”ストームポイント”
シーズン11の『Apex』でまず目につく追加要素といえば、新マップのお披露目だろう。これまではキングスキャニオン、ワールズエッジ、オリンパスの3マップがローテーションでバトルロイヤルの戦場に選ばれていたところに、シーズン11からはストームポイントと呼ばれるマップが追加された。
▲新マップのストームポイント。ここ最近の『Apex』は中~大規模アップデートのタイミングで既存マップの改修は行なわれていたが、完全新規のマップが追加されるのは約1年ぶり
ストームポイントはマップ全体を引きで見ると、マップの外側は海、内側は山の占める面積が多い印象。しかし惑星ガイアの打ち棄てられた研究施設跡という設定のマップのためか、実際に降下してみると人工の建造物も多く、そういったエリアにはたいてい多くの武器やサプライボックスが配置されているため、序盤の物資探しで苦労することはまれ。
全体的に見晴らしがよく明るいマップでもあるため、移動や索敵中に「〇〇が見つからない!」といった理由でストレスを感じることは少ないはずだ。
▲現在『Apex』に実装されているマップでは最大のサイズというストームポイント。海側の見晴らしのよさは、他のマップではなかなか体験できない感覚
▲ストームポイントにはジャンプタワーが存在しない代わりに、”グラビティポイント”というレジェンドを射出(?)して高速で長距離を移動する手段が随所に配置されている
しかしストームポイント最大の特徴といえばマップの地形や景観うんぬんよりも、プレイヤーではない”敵”に襲われるケースが非常に多いという点だろう。
ストームポイントにはプラウラーやスパイダー、フライヤーといった野生のクリーチャーが出現するポイントが複数存在しており、その中でもプラウラーはかなり好戦的。プレイヤーが操作するレジェンドに比べれば脅威と呼べる存在ではないのだが、一度接敵してしまうと執拗に追いかけて攻撃してくるため、遭遇してしまったら銃を使って手際よく排除するしかない。
そのためストームポイントではプラウラーに構っている際に自分たちの位置がバレてしまい、そこを敵部隊に急襲されて否応なく不利な状況で戦闘がスタートしてしまう……なんてケースも発生しがち。
また、リング縮小中に出会ってしまった際もやっかい。プレイヤーはリング外に出てしまうとダメージを受け続けてしまうが、こちらと違って各種クリーチャーは元気に襲いかかってくる。移動中、待機中に思わぬリスクが降りかかってくることがあるのもストームポイントの特徴といえるだろう。
▲単体ではそれほど脅威にはならないが、敵プレイヤーとの戦闘時や、リング縮小時に出くわすとやっかいな存在になるクリーチャー
▲各種クリーチャーは倒すと回復アイテムや弾丸を落とすため、戦うメリットも存在する
玄人向けの高機動キャラ!? 新レジェンド”アッシュ”の実力
シーズン11「エスケープ」スタート時には、新レジェンド、”アッシュ”も追加された。彼女は、シーズン9で実装されたゲームモード、アリーナの管理人として登場していたキャラクター。プレイヤーが操作するレジェンドとしては、機動力の高さが魅力のアタッカーとなっている。
▲シーズン11でプレイアブルキャラクターとなったアッシュ。脳移植によって生まれた人造人間で、設定的にはホライゾンと因縁のあるキャラクターのようだ
アッシュはまずアルティメットアビリティ、”フェーズティア”を使った前方向への移動速度&距離が突出しているのが特徴。フェーズティアはポータルを開いてワープするタイプの移動スキルだが、レイスが使用するディメンションリフトより発動までが速く、展開時の穴が小さいため敵部隊に発見されづらいのが長所。
ただしポータルが一方通行かつ前方にしか配置できないため、汎用性は低め。敵部隊に奇襲をかける際には味方と連携しないとワープでの突入が自殺行為になりかねないが、移動手段としてはクールタイムが短めなこともあって便利だ。
▲フェーズティアで出現するポータルは、穴というよりは裂け目といった目立たないビジュアル。移動できる方向は前方への一方通行ではあるが、チームメンバーや敵プレイヤーも利用することは可能
便利といえばパッシブアビリティである”死の烙印”も見逃せない。これは発見したデスボックスの場所がマップに表示させ続けられるというアビリティで、さらにその発見したデスボックスをマーキングすると、対象をキルしたプレイヤーをマーキングし、現在地を特定することができるというもの。
マーキングできるデスボックスはひとつにつき1回のみ、つまり一度に捕捉できる敵はひとりだけだが、デスボックス周辺がいま安全かどうかを確認するには十分。奇襲でやられることを嫌うプレイヤーにとっては、重宝するアビリティになるだろう。
▲デスボックスやマーキングした敵プレイヤーはマップに表示されるため、自分だけでなくチームメンバーも確認できる
▲戦闘時にはグレネード感覚で使える戦術アビリティ、アークスネアが頼りになる。直接ヒットさせた際のダメージは低いものの、着弾した範囲内に入った敵のスピードを落とせるため、追撃すればトドメを刺しやすい
最近追加されたレジェンド(ヴァルキリー、シア)と比べると、派手さ、独自性といった面では遅れは取っているようには思えるものの、実戦で役立つポイントが多いアビリティを備えているアッシュ。
ソロプレイメインかつゴールド帯が安住の地になっている筆者のようなプレイヤーだとアッシュならではの強みを活かした立ち回りは難しかったが、ボイスチャットありの固定パーティーであれば、ディメンションリフトをうまく使った奇襲、死の烙印で見つけた敵を追い込むプレイなどで存在感を発揮できる可能性は感じた。
『Apex』慣れして戦闘にも自信があるプレイヤーにはオススメできるレジェンドだ。
▲新マップとアッシュの追加でプレイ環境が大きく変化したためか、既存のレジェンドや武器の調整は少なめ。新武器のC.A.R. SMGも”強い”というよりは便利さが目立つ銃。ライトアモ、ヘビーアモ、どちらの弾にも対応しているのが最大の特徴
新たな戦場となるマップ、ストームポイントが追加されるという大きなトピックがあった『Apex』シーズン11。新鮮な気持ちでバトルロイヤルが楽しめるという意味ではここ1年前後では随一といえるシーズンので、一度『Apex』から離れた人には、とくにプレイして”再デビュー”を考えてみてほしいバージョンだ。
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- 圧倒的なコントラスト表現で臨場感を演出! eスポーツ向け性能も備えたゲーミングモニター「Optix G243」レビュー
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FPSやMOBAといったeスポーツタイトルをプレイする際に揃えておきたいのがゲーミングデバイス。ゲーミングPCに始まり、マウス、マウスパッド、ヘッドセット、キーボード、モニター……など、いずれも性能面でプレイヤーのゲームプレイをサポートしてくれる頼もしい存在だ。
今回紹介する「Optix G243」は、コントラスト表現に優れたeスポーツ向けモニター。実機画像やゲームタイトルのスクリーンショットを交えつつ、気になる特徴などを紹介していこう。
グラフィック表現力とeスポーツ向け機能を両立させたゲーミングモニター
今回レビューするゲーミングモニターは、MSI製のOptix G243。HDMI端子とDisplayPortを備え、1,920×1,080の映像出力に対応している。液晶サイズが23.8インチ、本体全体サイズは540.24mm(幅)× 228.24mm(奥行き)× 412.67mm(高さ)、重量は約3.5kgだ。
▲Optix G243の前面イメージ。比較対象は560mlのペットボトル。
まずは実際の設置イメージをご覧いただきたい。今回の置き場所は、筆者が自前で所有しているPCデスク。天板サイズは1200mm(幅)×600mm(奥行き)となっており、Optix G243の設置してみたところ、スペース面で特に不自由な点は見当たらなかった(天板の中央に設置した場合)。
別途、マウス・キーボード・オーディオ機器を揃えたとしても、23.8インチと手頃なサイズ感のOptix G243なら圧迫感を感じることも少ないはずだ。
▲Optix G243の背面イメージ。
モニター部分はベゼルレスデザインとなっているためか、見た目は比較的スマートな印象。真横に別モニターを並べた際のつなぎ目があまり気にならないので、マルチモニター環境を考えているユーザーにとって嬉しいポイントと言える。
また、スタンド部分は-5° ~ 20°の範囲で上下の角度を細かく変更できる(高さ調節は不可)。別売りのモニターアームを使えば、スタンドを使わずに好きな位置でモニターを固定可能。ゲーミング環境に組み込むための素養は一通り持ち合わせていると言ってよいだろう。
▲モニター背面のNAVIキー(操作スティック)。上下左右にスティックを動かして各種設定が行える
▲モニター背面にはMSI製品を象徴するドラゴンエンブレムも刻印されている
VAパネルがもたらす圧倒的なコントラスト表現
ここからはOptix G243のスペックについてご紹介したい。本機の魅力は「VAパネルがもたらす圧倒的なコントラスト表現」。PCモニター製品に搭載されている数種類のパネルのうち、Optix G243は他パネルよりもバックライトの遮光性に優れたVAパネルを採用している。
「純粋な黒色を表現でき、ハイコントラストの美しい映像が楽しめる」と製品ページに記載されているとおり、とりわけ黒色の表現力に長けているのが特徴。白い膜に覆われたようにのっぺりとした黒ではなく、キリッと引き締まった黒色をデフォルトで表示してくれる。
加えて「ナイトビジョンモード」をオンにしれば、夜間シーンの多いゲームタイトルでも視認性を保ったまま快適にプレイできる……というわけだ。
▲Optix G243の製品スペック一例(引用:https://jp.msi.com/Monitor/Optix-G243/Specification)
コントラスト表現だけでなく、Optix G243はeスポーツタイトルのプレイする上で欠かせない高リフレッシュレート(1秒間に画面を書き換える回数)、そして素早い応答スピードも両立させている。165Hz&1msで動きの速いタイトルのグラフィック描写をサポートすると同時に、アンチフリッカー機能で画面のチラつきも無い。
プレイヤーの目を守るためのブルーライトカット機能も備わっており、eスポーツタイトルを快適に遊ぶため23.8のスペックは過不足なく揃っている印象だ。
ゲームプレイだけでなく動画鑑賞でも真価を発揮
最後は実際のゲームプレイ画面を交えつつ、Optix G243の使用感をお伝えしたい。
今回のレビューで使用したタイトルは、4vs4のチーム戦で試合を行う『Halo Infinite』。本作はフィールドがかなり狭く、常時プレイヤーが入り乱れる混戦状態に陥りがちだったが、ゲームプレイ時の視認性で困る場面は特になかった。
リフレッシュレートおよび応答スピードの数値も申し分なく、プレイヤーを悩ませるティアリング(画面のカクつき)も発生せず。普通にFPSを遊ぶうえで、大きな問題点に直面する心配はほぼ皆無と言って良いはずだ。
▲『Halo Infinite』のゲーム画面。試合スピードの速いFPSタイトルでも問題なく遊べる
さらに付け加えると、本機のコントラスト表現をフル活用するなら動画鑑賞も勧めておきたい。”黒色をキリッと描画できる”と書いたとおり、夜間シーンが多い映像コンテンツやホラー映画など、ゲーム以外の動画視聴時でも重宝するのが本機のさらなる魅力と言える。
「eスポーツタイトル向けのお手頃なゲーミングモニターを探している」、「ゲームプレイだけでなく、動画視聴にも使える汎用性の高いPCモニターが欲しい」……という方は、ぜひOptix G243をチョイスしてみよう。
■Optix G243スペック