2021年9月30日から10月3日の4日間にわたり開催された、東京ゲームショウ2021(以下、TGS2021)。今年も昨年に引き続きオンラインでさまざまなステージイベントが実施される中、メディアやインフルエンサー向けにオフラインでのゲームの試遊会や、関連商品の出展が、幕張メッセにて行なわれた。

 

本記事では角川ゲームスからPlayStation 4、Nintendo Switch、Steamで今冬に発売予定の『メタルドッグス』のTGS2021試遊レポートをお届けする。

 

※文中の操作方法、ボタン表記はPS4に準拠

戦闘犬が終末世界を駆けるローグライクアクション

『メタルドッグス』は、2021年にシリーズ30周年を迎えたRPG、『メタルマックス』シリーズから生まれたスピンオフ作品。改造でパワーアップしていく戦車を中心に、人間、犬で構成されたパーティーで戦う設定とビジュアルが印象的だった『メタルマックス』シリーズから、本作は”犬”の要素を抽出。

 

さらにジャンルもローグライクアクションとなり、銃火器で武装した犬を操作して多種多様なクエストをこなしていくゲームへと変化している。

 

▲本作の主人公である犬たち。名前は左からボナンザ、ポチ、ベル。足の速さや体力といった能力差はごくわずかに抑えられており、基本的には「好きな犬種の子を使ってほしい」とのこと

 

▲TGS会場で操作できた戦闘犬、ポチ。ちなみにポチの鳴き声は声優の下野紘さんが担当しており、本作のプロデューサーいわく、「鳴き声だけでさまざまな感情の起伏を演じていただいた」という

 

▲ミッション間に起こるイベントシーンには、人間も登場。また、戦闘で行動不能になった際には、電気ショックで復活させてくれたりもする

 

▲本作の舞台は人類が滅亡寸前の”ニッポン 富士山麓”周辺。異常な進化をとげた昆虫や動物をハントしていく

軽快に動く犬と”銃口”が気持ちのいい戦闘を実現

TGS2021会場のPS4版『メタルドッグス』は、ポチを操作してダンジョン探索と巨大な昆虫の討伐を行なう、序盤の数ミッションがプレイ可能な状態で出展された。

 

ポチは体の3ヶ所に銃器を装備することが可能で、初期状態だと体の左側に射程は短いが連射の効く機銃、背中には威力は高いが1発発射するごとにリロードが必要な大砲を装着済み。

序盤のミッションということもあって、出現する敵の耐久力は低く、大砲ならほぼ確実に一撃で倒せたうえ、ポチがどの方向に移動していても“銃口はロックオン中の敵を捉え続ける“という仕様のおかげで、攻撃を外すことをほぼ皆無。

サクサクとノーストレスでお金やアイテムを収集しつつダンジョンの奥へと進めた。

 

▲銃口は戦闘犬の動きに関わらずロックオンした敵を捉え続けるため、本作の射撃はアバウトに行なってもほぼ確実に敵へ命中する。いい意味での緩さが、軽快なプレイフィールにつながっている

 

しかし1クエストにつき1体用意されていた、巨大モンスターだけは耐久力が高めだったため、瞬殺は不可能。

そのため相手の攻撃パターンを見切って敵弾を回避→隙を見つけて機銃や大砲で攻撃→弾のリロード中はひたすら逃げて耐えるといった、(1980年代~90年代のアーケード)シューティングゲームのような立ち回りで戦う必要があった。

 

とはいえ、巨大モンスターの始末はクエストのクリアー条件とは関係がない場合も少なくなく、戦わずにやり過ごすことも可能になっているとのこと。

製品版で遊ぶ際は戦闘犬のレベルや消耗の度合い、確実に持って帰りたい装備を拾っているか否か……といった、その時々の状況で判断するのがよさそうだ。

 

▲TGS2021の会場で戦えたのはおもに昆虫系の敵だったが、ゲームを進めていくと動物モチーフのモンスターに巨大化した大根など、かなりバラエティに富んだ敵たちと戦うことになるようだ

 

今回は30分程度の試遊時間だったが、ローグライク系ゲームならではの楽しみ、強力な装備を拾う体験もできた。その中でもとくに印象に残ったのがミサイル。

非常にホーミング性能が高く、有効射程内から撃てばほぼ確実に命中させられるのが魅力的に映った。

 

また、レア度の高さで同じカテゴリーの武器でもはっきりと性能が変わるのも、初期装備の機銃と1段階上のレアリティの機銃を使えたことで体感できた(弾の集団率や連射速度が明確に違った)。

ゲームを進めていくと攻撃に属性や特殊な追加効果が乗る武器も出現するようになるようなので、よりよい武器ゲットを狙っての周回プレイも、製品版では重要になるだろう。

 

▲手持ちの武器が充実してくると、クエストに出現する敵に合わせた銃選びが楽しくなりそう

 

熱烈な”犬推し”で勝負するアイデアだけでなく、ローグライクアクションとしてじっくり遊びこめるボリュームをそなえていそうな『メタルドッグス』。

今回の記事で本作の妙な存在感が気になった人は、Steamで現在配信されているアーリーアクセス版『メタルドッグス』を遊んで、本作の世界に触れてみてほしい。

 

メタルドッグス公式サイト:http://metalmaxxeno.com/metaldogs/

 

また、会場で試遊時にいただいた、いかした”あかいバンダナ”『ポチズリー』のプレゼントキャンペーンも実施中。

詳細はこちらのツイートをチェック!

 

 

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