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- ゲーミングノートPCの新定番!性能もサイズもチョードイイ!「Stealth 15M B12Uシリーズ」レビュー
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ゲームライターという職業にとって、ゲーミングノートPCは必須級のアイテムだ。現地取材などの出張先、プライベートの旅行先などでも、出先でゲームをする機会は多い。ただ、メインPCとしてはデスクトップを自宅に据え置いているので、ゲーミングノートPCはべらぼうに良いスペックでなくても良い。そんな筆者にとって、この「Stealth 15M B12Uシリーズ」は、とてもちょうどよいニーズを拾い上げてくれているゲーミングノートPCだった。
これはつまり、「べらぼうに高いスペックを必要とはしていないけど、仕事で使える程度の充分なスペックは欲しい」という、「ゲーミングPCに求める標準的なスペック」を十分に兼ね備えている、筆者にとって理想的なノートPCということだ。
今回紹介する「Stealth 15M B12UE(型番:Stealth-15M-B12UE-012JP)」は、従来CPUよりも大幅にパフォーマンスが向上したインテルCore™ i7-1280P と、ゲーミングノートPCとして十分なパワーを持っているGPUの NVIDIA® GeForce RTX™ 3060 Laptop GPU を搭載した、15.6インチのゲーミングノートPCだ。
このスペックは、基本的なオフィスワークなどもこなしつつ、今流行りのゲームを標準的な画質で遊びたいといったニーズや、ちょっとしたゲームを出先で遊びたいといったニーズを軽々とこなしてくれるものである。筆者は実際に数週間使ってみたが、性能は申し分なく、持ち運ぶにもちょうどよいサイズ感であった。
持ち運びやすい形状と重さ
まずは「Stealth 15M B12Uシリーズ」の外観をチェックしていこう。
形状は長方形に近く、一般的なPCケースにもしっかり収まる極めて一般的なサイズ感だ。本体は天板にMSIのロゴと文字が入っているが、パッと見ではゲーミング感はそこまでなく、シンプルな印象を受ける。
インターフェースは、右手側のUSB3.2 Gen2 Type-C×2(うち一基は映像出力対応)、USB3.2 Gen1 Type-A×1・HDMI出力×1、左手側には電源入力端子・USB3.2 Gen1 Type-A×1・ヘッドホン出力/マイク入力ジャックがある。
フルサイズのUSB×2とType-C×2と、必要十分といった印象だ。
各方面には排気口がしっかりと備わっている。ゲーミングノートPCの問題のひとつとして、排熱が挙げられることが多いが、「Stealth 15M B12Uシリーズ」には冷却ファン2基と4本のヒートパイプを採用している。キーボードの上部や底面にも排気・給気口があり、絶対に排熱するぞという心意気が力強く伝わってくる。
その甲斐あってか、負荷をかけてもファンの音はそこまで気にならない。「サーッ」というまるで「回っているけど静かですよ~」と言っているかのような音で、ひと昔前のゲーミングノートPCにありがちな爆音を立てることがない。もちろん簡単なテキストエディタやブラウジングではファンの音はほぼ無音である。
また、重量は1.8kgと比較的軽量であり、長方形の形状も相まって、実際に手に取ると想像通りの適度な軽さ。これであれば持ち運びもかなり現実的である。筆者は取材先にPCバッグに入れて持ち運んだが、特に邪魔に感じるようなこともなく、頼れるパートナーとして活躍してくれた。
コンパクトでも妥協のない性能
前述の通り「Stealth 15M B12Uシリーズ」は、 Core™ i7-1280P と、GeForce RTX™ 3060 Laptop GPU を搭載している。特にCPUの Core™ i7-1280P は、第12世代Intel CoreプロセッサーPシリーズ(Alder Lake-P)の新型であり、消費電力を抑えつつも、前世代の同等のCPUを上回る性能を持っており、ゲーミングノートPCにピッタリのものがチョイスされている。
では実際に性能を見ていこう。まずは『FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION』ベンチマークを計測してみる。標準品質では「とても快適」という結果となった。
最高品質でも「快適」という結果だ。『FF15』はかなりヘヴィな3Dゲームとして知られているが、このレベルのタイトルでも設定を工夫せずとも手軽にプレイすることができる。正直、この手軽さで轟音も出さずにベンチマークを完走したことにとても驚いた。
お次は、根強い人気を誇る『Apex Legends』だ。実際にゲームをプレイしてみると、平均して100以上のフレームレートが出ていた。
設定は上画像の通りだが、筆者としては贅沢な設定にしているつもりだ。テクスチャもしっかり表現され、遠くの敵の視認性もバッチリであり、「イマドキ」のゲームとして申し分ないグラフィック設定だ。
そんな高設定でも降下後であれば100fps前後で安定していた。これだけあれば快適にプレイできることは言うまでもない。もちろん、設定次第ではさらに高フレームを目指すこともできる。
そして「Stealth 15M B12Uシリーズ」は、144Hzのディスプレイを採用している。この数値は、ざっくり言うと1秒間に何枚の画像が表示されるかを示すものであり、この値が高ければ高いほどなめらかにゲームが遊べるというわけだ。FPSなどのeスポーツタイトルで重視されるが、144Hzモニターを活かすほどの性能を持っていることがよくわかった。
最後に、プロゲーミングチーム「ZETA DIVISION」が世界大会で3位へ輝いたことも記憶に新しいタクティカルシューター『VALORANT』で見ていく。
実際に起動してみると、グラフィック設定「高」であっても、144fps以上が常に出ている状態だ。試合中にはアビリティーが多く飛び交う場面もあるが、そんな中でも安定して200fps以上をマークしており、「Stealth 15M B12Uシリーズ」に搭載された144Hzディスプレイをフルに活用できている。『VALORANT』をはじめるにもオススメの一台だ。
実際に「Stealth 15M B12Uシリーズ」を用いてゲームライター業をこなしていたが、オンラインでインタビューしつつ録画したり、プレスカンファレンスで記事をダイレクトに書いたりと、仕事上の様々な並行作業に耐えてくれた。そのほか、出張先のホテルで各FPSタイトルのデイリーミッションをこなしたり、Steamなどの体験版を遊んだりと、ノートPCの手軽さを活かした使い方は、取り回しの良さと相まってとても便利だ。
「Stealth 15M B12Uシリーズ」は、軽い仕事からヘヴィなゲームまで、しっかりとした性能を持ちつつ、持ち運びも現実的という絶妙なニーズにフィットしたゲーミングノートPCである。
Stealth-15M-B12UE製品ページ:https://jp.msi.com/Laptop/Stealth-15M-B12UX
※今回レビューに使用した製品は、MSI様からご提供いただいています。
本レビュー機「Stealth 15M B12UE(型番:Stealth-15M-B12UE-012JP」スペック
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- 【プレゼントキャンペーン】『GHS NIGHT EPISODE4』開催記念プレゼントキャンペーン第2弾!豪華MSIノベルティセットやAmazonギフト券が抽選で当たる!
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5月27日(金)18:30から開催されるオンラインイベント『GHS NIGHT APEX LEGENDS EPISODE4~ELLYにフィニッシャー決めたら15万円~ supported by msi』を記念したプレゼントキャンペーン第2弾を開催いたします!
今回は、イベントにもご協賛いただきているMSI様から素敵な各種ノベルティを頂きました!キャンペーンの参加と合わせて、ぜひ放送視聴も宜しくお願いします!
『GHS NIGHT EPISODE4』開催記念プレゼントキャンペーン第2弾
■プレゼント内容
『MSI様提供 ノベルティグッズセット』 5名様
【セット①】
・MSI工具袋&ラッキー君ペン
【セット②】
・MSIサーモスボトル&ラッキー君ぬいぐるみ
【セット③】
・MSIゲーミングナップザック&ラッキー君Keyキャップ
【セット④】
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【セット⑤】
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『Amazonギフト 2000円分』 25名様
■応募方法
①番組公式Twitter(@e_elements_Jp)をフォロー
②プレゼントキャンペーンツイートをRT&出演者への応援コメントをリプライで投稿
https://twitter.com/e_elements_Jp/status/1528646997367922689
ご参加いただいた方の中から抽選で、上記プレゼントが当たります!
■応募期間
5月23日(月)17:00~5月27日(金)23:59まで
※応募資格は13歳以上の方で、日本国内にお住まいの方となります。
※ 当選者にはTwitterのDMにてご連絡をさせていただきます。
『GHS NIGHT APEX LEGENDS EPISODE4~ELLYにフィニッシャー決めたら15万円~ supported by msi』
https://youtu.be/chN_7AlpH6Q
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- 最新・最強を持ち運ぼう! Stealth GS77 12Uは機能てんこ盛りでもコンパクトを維持したゲーミングノートPCだった!
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このゲーミングノートPCのスペックを見ただけで浮かぶ二文字がある。それは「最強」だ。
本稿で紹介する「Stealth GS77 12U」に搭載されているのは、最新CPU・GPU、WQHD・240Hzのモニター、登場して間もないDDR5メモリ、SteelSeriesのRGBキーボードなどなど、「ぼくがかんがえた最強のゲーミングノートPC」と言わんばかりの最強パーツが、これでもかと採用されている。
本稿では、そのひとつひとつの魅力を紐解いていき、ゲームメディアライターとして実際に業務で使用してみたインプレッションをお伝えしたい。
まったく持って不満を感じない性能
本モデルには、最新の12世代CPU、インテル Core i9-12900H(14コア(6P+8E)20スレッド)と、GPUには、NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti Laptop(8GB GDDR6)が採用されている。
前者のCPUは、最新のノートPC向けCPUのハイエンドモデルであり、現状のノートPCに搭載できる最強のCPUと言えばわかりやすい。GPUは2022年1月に発表されたばかりのもの。前世代の GeForce RTX 2070 SUPER よりも最大 70% 高速だ。
筆者は実際に本モデルを用い、ZOOMでのインタビューを敢行、その模様をOBS Studioで録画し、Adobe premiereで編集しエンコードする業務を行ってみたが、カクつきや処理の遅さを一切感じることはなかった。重たい表計算ソフトや動画編集ソフトを使用しつつの会議など、マルチタスクも軽々とこなしてしまう性能は、たいていのビジネスユースで重宝する基礎的な部分だ。このようなヘヴィな業務を屋外で行えることはとても助かる。
ゲーミングPCというわけで、ゲーム用途として購入するユーザーも多いだろう。GPUはどうだろうか、これは実際に数値で見ていこう。まずはお馴染み『ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ』ベンチマークだ。
WQHD解像度(2560x1440)フルスクリーンモード、グラフィック設定「高品質(ノートPC)」で計測した結果は「非常に快適」。持ち運びの良さを生かして、クラフティングやギャザリングなど、細々した作業をこなすのも良い。
また、重めのゲームの代表格『バトルフィールド 2042』も見ていきたい。
こちらは設定「高」でレイトレーシングをON、DLSSを「ウルトラパフォーマンス」設定したところ、安定感を持ってプレイすることができた。やはりDLSSの恩恵は大きい。『バトルフィールド 2042』は推奨スペックが高いことでも知られており、設定によって環境表現が大きく異なる。高設定以上であれば、草木のリアリティや雨粒などの環境表現を余すことなく楽しめるだろう。
重めのゲームを中心に試したが、ファンは相応に回り始めるものの無理なく楽しむことができた。HD解像度へ落とすほか、ゲーム内の設定を調節することでより負荷を感じずに遊ぶこともできる。場所やシーン、ゲームに合わせて上手に付き合うことが大切だ。
有利に撃ち合える高リフレッシュレート
次にモニターを見ていきたい。本モデルでは、WQHD解像度(2560x1440)&240Hzの17.3インチノングレアパネルを採用している。これは簡単に言うと、高精細で高密度な描画を楽しめるというわけだ。
WQHDであれば、画面に表示できる情報量も多く、17.3インチという大画面も相まって、高性能CPUを存分に活用したマルチタスクで役に立ってくれる。筆者は画面を分割して、別々のウィンドウを見ながらの執筆活動などで重宝した。また、会議時も画面の半分を資料などに充てることができるのも嬉しい。
そして、240Hzという、驚異的なリフレッシュレートも必見だ。リフレッシュレートは1秒間に描写される絵を数値として表しているもので、一般的な60Hzモニターは、1秒間に60枚の絵を連続描写している一方、本モデルは1秒間に240枚の絵を連続描写することで、なめらかな画面が実現している。
これが何の役に立つのかというと、やはりゲームだ。筆者は競技性の高い『レインボーシックス シージ』や『VALORANT』などを好んでプレイしているが、フレームレートの高さは、確かに勝敗にわかりやすく直結してくる。動く敵や物陰から勢いよく飛び出す敵に対して瞬時に対応できる点で、フレームレートが高いほど撃ち合いは有利だ。
これでもかと詰め込まれた機能たち
この他にも、ゲームで重要なキーボードには「SteelSeries Per-Key RGB 日本語キーボード」が採用されている。やはり外付けとくらべてしまうと押し心地に物足りなさを感じることは否めないが、Thunderbolt 4端子など、3つの映像出力ポートを搭載することで、外部モニターで腰を据えて使うこともできる。自宅などではデスクトップPCのように使い、お気に入りのキーボードと組み合わせても良いだろう。
また、サウンドにはデンマークのハイエンドスピーカーメーカー「DYNAUDIO」とコラボレーションした、2スピーカー+4ウーファーが搭載され、立体的で迫力のあるサウンドが楽しめる。この他にも、顔認証を兼ねたWebカメラ(207万画素)や、指紋認証リーダー、SDXC対応のSDカードリーダーまで備えている。ノートPCに欲しい機能は一通り載っていると考えて良い。
コンパクトで無駄のないデザイン
本モデルは、MSIが送り出してきた従来の薄型シリーズである「GSシリーズ」のDNAを受け継ぎつつ、フラグシップな性能を融合させた「薄型フラグシップデザイン」の完全新作筐体だ。
高級感のあるボディは、所持欲を満たしてくれるだけでなく、20.8mmという薄さを誇る。17.3インチという大画面ながら、細いベゼルによって極限までコンパクトに詰め込まれた無駄のないデザインは、どこか洗練された印象を受ける。シックな刻印で静かに主張するMSIのロゴやサラサラとした手触りのアルミ削り出しボディは、ゲーミングと名の付くものにありがちなゴテゴテとした派手さを感じさせず、大人の装いだ。
ここまで述べてきた高性能なたくさんのパーツが、これほどの小さい筐体に収まっていることがにわかに信じがたいが、唯一の欠点を述べると、それはファンの音だ。底面に配置されたファンが負荷に応じて排熱するために、そこそこ大きな音が聞こえてくる。もちろん、アイドル時や軽い作業時はほぼ気にならないレベルではある。
満足できる「良いモノ」
試用した2週間強のあいだ、性能の良さと画面の大きさに魅了されたことは言うまでもないが、やはりその薄さは強調したい。筆者が普段使っているA4サイズ対応ビジネスバッグにも仕舞えるほどのコンパクトさで、持ち運びもラクラクだ。WQHDの17.3インチという大画面を楽に持ち運べるという点で、大きなアドバンテージがあるように感じた。
本モデルは、「とにかく一番良いモノが欲しい」というハイエンド志向のユーザーや、外でも快適に仕事・ゲームをしたいユーザーにオススメだ。ここまでハイエンドモデルとなると、どのユーザーもターゲットになり得る。仕事からゲームまで、シンプルで高級感のある筐体でスマートにサポートしてくれること間違いない。
■本レビュー機「GS77-12UGS-077JP」スペック
https://jp.msi.com/Laptop/Stealth-GS77-12UX/Specification
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- 高画質IPSパネル搭載!eスポーツタイトル対応ゲーミングモニター「MSI Optix G273」レビュー
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FPSやMOBAといったeスポーツタイトルをプレイする際に揃えておきたいのがゲーミングデバイス。ゲーミングPCに始まり、マウス、マウスパッド、ヘッドセット、キーボード、モニター……など、いずれも性能面でプレイヤーのゲームプレイをサポートしてくれる頼もしい存在だ。
今回紹介する「Optix G273」は、高画質&広視野角を両立させたゲーミングモニター。実機画像やゲームタイトルのスクリーンショットを交えつつ、気になる特徴などを紹介していこう。
eスポーツ向け性能を備えたフルHD対応モニター
今回レビューするゲーミングモニターは、2022年4月1日に発売されたばかりのMSI製品Optix G273。メインの映像出力用には、DisplayPortとHDMI端子を搭載し、1,920×1,080の解像度(フルHD)に対応しているほか、色域のカバー率が高く、鮮やかな色彩表現も得意だ。液晶サイズは27インチで本体サイズが614.9mm(幅)×228.38mm(奥)×444.6mm(高さ)、重量は約4.5kgとなっている。
▲Optix G273の前面イメージ。比較対象は560mlのペットボトル
実際の設置イメージは写真の通りで、大きすぎず小さすぎないサイズ感。筆者が所有しているPCデスク(1200mm×600mm)の場合、中央部分であれば周辺機器(マウス・キーボード・PC用スピーカー)も余裕を持って配置することができた。モニターのインチ数にもよるが、この大きさならばマルチディスプレイ環境もスペースを取りすぎることなく構築できるはずだ。
▲Optix G273の背面イメージ。モニター設定を調節するNAVIキーを下部に配置
▲MSIのシンボリックなドラゴンエンブレム。黒一色のシックなデザイン
続いてはモニター背面をチェック。Optix G273はMSI制の別モニター製品と同様、裏側に本体設定を切り替えられるNAVIキーを搭載。上部にはMSIを象徴する印象的なドラゴンエンブレムが添えられている。表面と背面を合わせて落ち着いた仕上がり具合が特徴だ。
また、液晶パネルを支えるスタンド部分はチルト(角度)調節に対応。-5°~20°の範囲内で自由に角度を調節できる。本体重量も約8kgとそこまで重くないため、「PCデスクのレイアウトを変えたい」といった場合でも気軽に場所を変えられるのが嬉しいポイント。なお、本製品はVESA100規格を満たしており、手持ちのモニターアーム等も付属のスペーサーネジで簡単に接続可能だ。
▲Optix G273のポート部分。HDMI端子やDisplayPort、およびヘッドフォン出力用端子が並んでいる
▲Optix G273付属のスペーサーネジ。モニター背面に取り付けて使用する
滑らかな映像描写でゲームプレイを快適にサポート
Optix G273の詳細なスペックは下記の通り。注目ポイントは鮮やかな色再現を実現させた色域のカバー率、そして広視野角にある。特に視野角が広いとユーザー側の視点(液晶パネルを眺める角度)の影響に左右されにくく、コントラスト比や色彩表現も変化しにくい。つまり、どこから眺めても整った映像が楽しめる……というわけだ。
こうした広色域&広視野角は、本機に採用されたIPSパネルのおかげ。リフレッシュレート(1秒間に画面を書き換える回数)・165Hz、応答速度・1ms(MPRT)を両立し、滑らかな映像描写が必須のFPS及びレースゲーム等を問題なくプレイ可能。もちろんeスポーツタイトルだけでなく、グラフィックが美しいRPGやオープンワールドアドベンチャー等のプレイにも持ってこいのスペックと言える。
▲Optix G273の製品スペック一例(引用:https://jp.msi.com/Monitor/Optix-G273/Specification)
安定した映像描写に加え、Optix G273ではユーザーの負担を和らげる各種アシスト機能を標準実装。例えば、残像感とボヤけを軽減するアンチモーションブラー、対応のグラフィックボードと組み合わせることでカクつきやティアリングを抑えるG-SYNC Compatible、ゲーム内が暗闇でも視界を適切に保つナイトビジョンが挙げられる。
そのほか、アンチフリッカー(画面のチラツつき軽減)及びブルーライトカット機能により、モニターを長時間眺めるユーザーの目も優しくサポートする。こうしたアシスト機能の多くがデフォルトで利用できるのもOptix G273の良さと言えるだろう。
流行りのeスポーツタイトルも安心して遊べる
最後は実際のゲームプレイ画面を交えつつ、Optix G273の魅力をお伝えしたい。今回チョイスしたのは、基本プレイ無料の『VALORANT』。5人1組のチームで戦い、爆弾の設置or解除を目指すタクティカルシューターだ。本作のジャンルはFPS、ゆえに試合中は滑らかな映像描写が常に求められる。
その点、Optix G273はリフレッシュレート及び応答速度の数値も十分。上記で述べた通り、競技性が強い『VALORANT』でも特に何の問題もなくプレイに集中できる。レビュープレイ中のカクつきやティアリングも無く、目立った不満点は特に無し。最後までユーザー同士の戦いに意識を向けることができた。
▲『VALORANT』のゲーム画面。映像描写も滑らかでエイムも快適
今回ご紹介したOptix G273は、高画質なIPSパネルを搭載したeスポーツタイトル対応モニター。ゲームプレイに必要なスペックを十分満たしており、「流行りのeスポーツタイトルを快適に遊びたい」、「ゲーミングモニターを買いたいけど何を選べば良いのか分からない」といった方にオススメだ。これから新しいPCモニターを導入しようと考えている方は、ぜひぜひOptix G273をチョイスしてみてはいかがだろうか。
※今回レビューに使用した製品は、MSI様からご提供いただいています。
MSI Optix G273 スペック
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- ゲーミングパフォーマンスと美しい発色を両立!32インチ量子ドット搭載ゲーミングモニター「Optix MPG321QRF-QD」レビュー
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FPSやMOBAといったeスポーツタイトルをプレイする際に揃えておきたいのがゲーミングデバイス。ゲーミングPCに始まり、マウス、マウスパッド、ヘッドセット、キーボード、モニター……など、いずれも性能面でプレイヤーのゲームプレイをサポートしてくれる頼もしい存在だ。
今回紹介する「Optix MPG321QRF-QD」は、量子ドット搭載/WQHD対応の大型ゲーミングモニター。実機画像やゲームタイトルのスクリーンショットを交えつつ、気になる特徴などを紹介していこう。
鮮やかな発色を得意とする量子ドット搭載ゲーミングモニター
今回レビューするゲーミングモニターは、MSI製のOptix MPG321QRF-QD。メインの映像出力用にDisplayPortとHDMI端子を搭載。2,560×1,440の解像度(WQHD)に対応しているほか、VESA DisplayHDR 600(PCモニターの表現力を現す規格)も満たしており、自然でリアルな表現に優れているのが特徴だ。液晶サイズは32インチ、本体サイズが727.1mm(幅)×251.8mm(奥)×482.2mm(高さ)、重量は約10.2kgとなっている。
▲Optix MPG321QRF-QDの前面イメージ。比較対象は560mlのペットボトル。
実際の設置イメージは画像の通り。筆者が所有しているPCデスク(1200mm×600mm)に置いてみたところ、天板の約半分以上を占めるサイズ感に驚かされた。とは言え、天板の中央部に設置しておけば周辺機器(キーボードやマウス等)も問題なく配置可能。そのため、「マルチディスプレイ環境を作りたい!」という場合を除いて設置面で戸惑うことは少ないはずだ。
▲Optix MPG321QRF-QDの背面イメージ。モニター設定を調節するNAVIキーが下部に配置されている
モニター背面にはMSIのモニターではお馴染みの、象徴的なドラゴンエンブレム、および本体設定を調整可能なNAVIキーが配置済み。液晶パネルを支えるスタンド部分はチルト(角度)・スベイル(左右の首振り)を調節でき、上下の高さ調節(0~100mm)も手軽に行うことができるので、大型ワイドモニターながらも、ユーザー側で自由にポジションを変えられるのは嬉しいポイントと言えよう。なお、本製品はVESA100規格を満たしているため、モニターアーム等も付属のスペーサーネジで容易に取り付けられる。
▲Optix MPG321QRF-QD付属のスペーサーネジ。モニター背面に取り付けて使用する
加えて本製品はKVMスイッチ機能により、最大2台のPC間でモニターに接続済みのデバイスを簡単に共有できる。「仕事はノートPCだけど、ゲームはデスクトップPCで遊んでいる」というユーザーを含め、用途に応じてPCを使い分けたい場合でも、ケーブルを差し替える手間いらずで使用OK。また、ポート部分のUSB端子(計3個)はハブ機能もありキーボードやマウスの接続に便利だ。
▲Optix MPG321QRF-QDのポート部分。映像入力用の端子とUSB端子が並んでいる
▲Optix MPG321QRF-QDの側面。USB端子(2ポート)とヘッドホン端子が隣接
さらに本体部は各種ポートに加え、音声入力用のマイクも搭載済み。この本体マイクはノイズキャンセリング機能のおかげで、PC用マイクを接続せずとも雑音(キーボードの打鍵音/マウスのクリック音)を抑えてボイスチャットが楽しめる。以上の点を踏まえ、本製品は総じてPCモニターに欲しい機能が一通り揃っているように見受けられた。
▲KVMスイッチ機能を使って2台のPCおよび周辺機器をモニターへ接続した様子。
▲MSIのシンボリックなドラゴンエンブレム。NAVIキーと同様にピンクゴールド調の作り
ゲーミングパフォーマンスと美しい発色を両立
Optix MPG321QRF-QDの詳細なスペックは下記の通り。最大の特徴としては、広色域(色域のカバー力)とDisplayHDR 600による表現力の高さが挙げられる。メリハリたっぷりな明暗の描画はなおのこと、鮮やかな発色もお手の物で、この辺りは液晶パネルに採用された量子ドット技術の賜物と言えるだろう。
▲Optix MPG321QRF-QDの製品スペック一例(引用:https://jp.msi.com/Monitor/OPTIX-MPG321QRF-QD)
もちろん、eスポーツ向け性能もおろそかにすることなく両立している。具体的な数値として、リフレッシュレート(1秒間に画面を書き換える回数)は165Hz、応答速度は本製品のRAPID IPSパネルを生かした1ms(GTG)を記録。eスポーツタイトルはそのゲーム性ゆえにスピーディーな映像描写が求められるが、Optix MPG321QRF-QDならばプレイフィールを損なうことなく遊び尽くせる。
安定したグラフィック描画を実現するため、残像感・ボヤけを軽減する「アンチモーションブラー」、映像のカクつき・ティアリングを抑える「G-SYNC Compatible」といったアシスト機能も備わっている。ほかには、暗所を見やすく調整する「ナイトビジョン」に、モニターの設置環境に合わせて光量を自動的に調節する「Auto Brightness Control」などなど、どれもPCを利用する際に役立つものばかり。
さらにユーティリティを高めたいなら、PC側でモニター設定を保存できる専用アプリケーション「GamingOSD」もあらかじめインストールしておくと良いだろう。
バトロワゲームで視界の広さをフル活用
最後は実際のゲームプレイ画面を交えつつ、Optix MPG321QRF-QDの魅力をお伝えしたい。今回チョイスしたのは、基本プレイ無料の『Apex Legends』(Apex)。3人1組のトリオで挑むバトルロワイヤルゲームで、「計20チーム(60人)の頂点を目指して戦う」というシステム上、かなりの確率で乱戦が巻き起こるゲームタイトルである。
本製品が備えるeスポーツ向け性能はなおのこと、32インチを誇る液晶パネルは通常のPCモニター以上に視界を広く保つことができ、『Apex』のようなバトロワゲームにおいて大いに真価を発揮する。画面端からこちらへ銃口を向ける敵プレイヤーの存在を筆頭に、視点を動かさずとも多くの情報を画面に収められるのは、Optix MPG321QRF-QDが持つ大きなメリットと言える。上述のRAPID IPSパネルのおかげで残像感を気にせずプレイできるのも嬉しいポイントだ。
▲『Apex Legends』のゲーム画面。視界の広さは混沌とした戦場に希望をもたらす
今回ご紹介したOptix MPG321QRF-QDは、ゲーミングパフォーマンスと美しい発色を両立させた大画面ゲーミングモニター。「大画面で迫力あるゲームプレイを楽しみたい!」、「視界を広く保った状態で有利にプレイしたい」といった方にオススメだ。これから新しいPCモニターを導入しようと考えている方は、ぜひOptix MPG321QRF-QDをチョイスしてみてはいかがだろうか。
Optix MPG321QRF-QD スペック
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- 美麗な映像表現とeスポーツ向け性能を両立した量子ドット搭載4K/144Hz対応ゲーミングモニター「Optix MPG321UR-QD」レビュー
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FPSやMOBAといったeスポーツタイトルをプレイする際に揃えておきたいのがゲーミングデバイス。ゲーミングPCに始まり、マウス、マウスパッド、ヘッドセット、キーボード、モニター……など、いずれも性能面でプレイヤーのゲームプレイをサポートしてくれる頼もしい存在だ。
今回紹介する「Optix MPG321UR-QD」は、優れた映像表現力を誇る量子ドット搭載4K/144Hz対応ゲーミングモニター。実機画像やゲームタイトルのスクリーンショットを交えつつ、気になる特徴などを紹介していこう。
圧倒的な映像表現を実現させた大型ゲーミングモニター
今回レビューするゲーミングモニターは、MSI製のOptix MPG321UR-QD。メインの映像出力用にDisplayPort(DP)とHDMI端子を搭載し、3,840×2,160の解像度(4K UHD)に対応している。PCモニターの表現力を現すVESA DisplayHDR 600の規格を満たし、従来のPCモニター以上の高コントラストな映像表現が可能だ。
加えてPCだけでなく、家庭用ゲーム機PlayStation 5(PS5)の映像出力も対応済み。HDMI2.1端子を搭載しているからこそ、PS5を4K/120Hzの高精細なグラフィックでプレイできる。
液晶サイズは32インチ、本体サイズが727.1mm(幅)×251.8mm(奥)×482.2mm(高さ)、重量は約10.1kgだ。
▲Optix MPG321UR-QDの前面イメージ。比較対象は560mlのペットボトル
続いて実際の設置イメージをご覧いただきたい。32インチを誇るOptix MPG321UR-QDのサイズ感はとにかく圧巻。具体例として筆者が所有するPCデスクの場合だと、中央に1台置いただけでもインパクトは充分以上。周辺にキーボードやスピーカー、PCデスク向けマイクを置く程度なら問題ないが、もう1台PCモニターを運用するなら設置スペースを工夫する必要があるだろう。
▲Optix MPG321UR-QDの背面イメージ。モニター設定を調節するNAVIキーが下部に配置されている
モニター背面にはMSIを象徴するドラゴンエンブレム、および本体設定をカスタマイズできるNAVIキーが見られる。どちらもピンクゴールドで色分けされており、本体のブラックカラーと調和した仕上がりなのがポイントだ。
▲Optix MPG321UR-QD付属のスペーサーネジ。モニター背面に取り付けて使用する
スタンド部分は上下の角度(チルト)と左右の首振り(スベイル)に加え、0mm~100mmの範囲で高さを切り替え可能。「画面までの距離が遠くて首が少し辛い……」という場合でも、ユーザー自身で好きなポジションに変えられる。また、VESA100規格に対応した周辺機器(モニターアーム等)も付属のスペーサーネジで問題なく取り付けOKだ。
▲Optix MPG321UR-QDのポート部分。映像出力用の端子と各種USB端子が並んでいる
▲Optix MPG321UR-QDの側面。USB端子(2ポート)とヘッドフォン端子が隣接
Optix MPG321UR-QDはポート部分に計10個のUSB端子を装備。スマートフォンの充電やUSBハブ等々、用途に応じて各種デバイスを自由に接続できるほか、本機に繋げたデバイスを最大4台のハード間(PC/PS5)で共有できるKVMスイッチ機能が便利。リモートワーク用とゲームプレイ用でPCを使い分けたいときなど、普段から複数のPCを運用しているユーザーにとってかなり役立つ機能と言えるだろう。
▲KVMスイッチ機能を使って2台のPCおよび周辺機器をモニターへ接続した様子。
▲背面のアイコニックなドラゴンエンブレム。きらびやかなピンクゴールド調で高級感たっぷり
高リフレッシュレートでeスポーツ向け性能も充実
ここからはOptix MPG321UR-QDのスペックや性能面について見てみよう。本機の最大の特徴は、何と言っても圧倒的な映像の表現力。冒頭で触れた高コントラストに続き、量子ドット技術を取り入れた液晶パネルは色域のカバー力に優れ、メリハリのついた鮮やかな発色を得意としている。
それでいてeスポーツ向け性能もしっかり両立させており、リフレッシュレート(1秒間に画面を書き換える回数)は144Hz、応答速度も1msをマーク。スピーディーな映像描写が求められるFPSや対戦アクションゲームでも、Optix MPG321UR-QDの性能ならば充分に対応できる。視界を広く保って画面内に多くの情報を収められる32インチ液晶パネルも魅力的だ。
▲Optix MPG321UR-QDの製品スペック一例(引用:https://jp.msi.com/Monitor/Optix-MPG321UR-QD/Specification)
円滑なゲームプレイを支えるためのアシスト機能も充実している。映像のカクつきやティアリングを抑える「G-SYNC Compatible」をはじめ、残像感を抑える「アンチモーションブラー(MPRT)」、眼精疲労を予防する上で効果的な「ブルーライトカット」に暗い映像を見やすくする「ナイトビジョンモード」……などなど、いずれも快適なPCライフ&ゲーミングライフを満喫するために欠かせないものばかり。
ほかにも専用アプリケーション「GamingOSD」をインストールしておくと、PC側でモニター設定を管理することもできる。Optix MPG321UR-QDは表現力に加えて一定以上のユーティリティを兼ね備えているのだ。
視界の広さでゲーム内情報を一気に把握
最後は実際のゲーム画面を交えつつ、Optix MPG321UR-QDの魅力をお伝えしたい。まずは基本プレイ無料の『リーグ・オブ・レジェンド』。5人1組のチーム同士で争うMOBAタイトルで、プレイヤー同士の連携力が問われる競技性の強いタイトルだ。
レビュープレイで最も実感した本機のメリットは「視界の広さ」。液晶パネルが小さいPCモニターと比べ、32インチ液晶パネルを持つOptix MPG321UR-QDは画面内に様々な情報(マップ地形/敵プレイヤーの位置)を収めることができる。このゲームは「情報量の多さが勝敗に直結する」と言っても過言ではないため、大型ゲーミングモニターを使用するメリットは多大と言っても良いだろう。
▲『リーグ・オブ・レジェンド』のゲーム画面。視界が広いと試合時の情報把握に大変便利
eスポーツタイトルだけでなく、オープンワールドゲーム等の美しい3Dグラフィックを楽しみたい場合にも本機は大いに役立つ。筆者は実際に『サイバーパンク2077』を遊んでみたが、きめ細やかに描き込まれたナイトシティーの街並みに改めて感動。こうしたゲームプレイのほか、4K解像度に対応した映像作品の鑑賞も、Optix MPG321UR-QDなら存分に迫力を味わえるはずだ。
▲『サイバーパンク2077』のゲーム画面。ナイトシティーの夜景が4Kモニターに美しく映える
今回ご紹介したOptix MPG321UR-QDは、4K映像もeスポーツタイトルも両方一挙に楽しめる大型ゲーミングモニター。サイズ感ゆえに設置スペースを考慮する必要こそあれ、高品質な性能はビジネスからハードなゲームプレイまで万遍なく応えてくれるだろう。これから新しいPCモニターを導入しようと考えている方は、ぜひOptix MPG321UR-QDをチョイスしてみてはいかがだろうか。
※今回レビューに使用した製品は、MSI様からご提供いただいています。
Optix MPG321UR-QD スペック表
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- 湾曲率1000Rで圧倒的没入感! eスポーツ向け性能も備えたゲーミングモニター「MPG ARTYMIS 323CQR」レビュー
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FPSやMOBAといったeスポーツタイトルをプレイする際に揃えておきたいのがゲーミングデバイス。ゲーミングPCに始まり、マウス、マウスパッド、ヘッドセット、キーボード、モニター……など、いずれも性能面でプレイヤーのゲームプレイをサポートしてくれる頼もしい存在だ。
今回紹介する「MPG ARTYMIS 323CQR」は、ゲームプレイ時の没入感を最大限に高めつつ、eスポーツタイトル向け性能も両立させたゲーミングモニター。実機画像やゲームタイトルのスクリーンショットを交えつつ、気になる特徴などを紹介していこう。
eスポーツ向け性能を併せ持つゲーミングモニター
今回レビューするゲーミングモニターは、MSI製のMPG ARTYMIS 323CQR。
映像出力用にDisplayPort(DP)とHDMI端子、USB Type-C(DP Alt mode)を備え、2,560×1,440の高解像度(WQHD)に対応。PCモニター向けに定められたVESA DisplayHDR 400の規格も満たしており、優れたコントラスト表現を得意としている。液晶サイズは31.5インチ、本体サイズが701.4mm(幅)×317.7mm(奥)×473.4mm(高さ)、重量は約9kgだ。
▲MPG ARTYMIS 323CQRの前面イメージ。比較対象は560mlのペットボトル。
設置イメージおよび本体サイズ等をご覧の通り、31インチを超えるゲーミングモニターはインパクト抜群。筆者のPCデスク(1200mm×600mm)に置いてみたところ、1台だけでも十分過ぎるほどの存在感をもたらしてくれた。ゆえにもう1台のモニターをサブディスプレイとして運用する場合は、それなりに大きいデスクを用意すると良いだろう。
また、本製品は液晶パネルの両端が内側にカーブした湾曲モニターなので、左右のどちらかに角度をつけて置くよりも、正面を向けた状態で設置するのがおすすめだ。
▲MPG ARTYMIS 323CQRの背面イメージ。モニター設定を調節するNAVIキー、電源ボタン等が配置されている(写真左下あたり)
モニター背面には電源ボタンをはじめ、各種ショートカットを割り当てられるGボタン、本体設定を変更するためのNAVIキーも搭載済み。液晶パネルを支えるスタンド部分は上下の角度(-5°~20°)と高さ(0mm~100mm)を調節できるので、プレイ環境に合わせてポジショニングを変えられるのも嬉しいポイント。合わせて付属のマウスバンジーとヘッドセットハンガーも利用すれば、デスク上の作業環境がより綺麗にまとまるはずだ。
▲MPG ARTYMIS 323CQRのポート部分。映像出力用の端子と並び、各種USB端子やヘッドフォン端子が隣接している
さらに、MPG ARTYMIS 323CQRは合計4つのUSB端子をポート部分に搭載。各デバイスを中継するためのUSBハブとして利用するも良し、Type-C用ケーブルを用意してスマートフォンの急速充電に使うも良し……と、様々なシチュエーションに対応可能な拡張性に優れている。加えて、モニターに接続したデバイスを2台のPC間で使用できるKMVスイッチのおかげで、「ビジネス用とゲーミング用でPCを使い分けている」といった場合でも問題なく対応可能だ。
1,000Rの湾曲率で人間と同じ視野を実現
続いてはMPG ARTYMIS 323CQRのスペックや性能面について見てみよう。本製品は、1000Rの湾曲率を誇る。液晶パネルが弧を描くように内側へ曲がることで、人間と変わりない視野を実現している……というわけだ。
「液晶パネルが曲がっただけで何か違いはあるの?」と侮るなかれ、MPG ARTYMIS 323CQRは一般的なフルHDモニターよりも液晶パネルとプレイヤーの距離が自然と近づくため、画面端に映った情報も視線を動かさずにチェック可能。視界を覆うように広がる画面のおかげで、ゲームプレイや動画の視聴時も没入感を最大限に高めてくれる。
また、1秒間に画面を書き換える回数を表すリフレッシュレートは165Hz、並びに応答速度も1msをマーク。滑らかな映像描写が求められるeスポーツタイトルを遊ぶ際も、MPG ARTYMIS 323CQRは十分な性能を備えている。モニター側で自動的に輝度を保つAuto Brightness Controlも日常的に役立つ便利な機能だ。
▲MPG ARTYMIS 323CQRの製品スペック一例(引用:https://jp.msi.com/Monitor/MPG-ARTYMIS-323CQR/Specification)
そのほか、対応済みPCとの組み合わせで映像の乱れ(ティアリング)やカクつきを抑えるFreeSync Premium、黒フレームを挿入して残像感を低減するアンチモーションブラー、プレイヤーの目を守るためのブルーライトカット……といった各種アシスト機能もまんべんなく実装済み。映像が暗くて視界が保てないシーンをプレイする場合は、ナイトビジョンモードを起動すると格段に遊びやすくなるだろう。
▲Gaming OSDの設定イメージ。モニターとPC本体を接続することでスムーズに設定を切り替えられる
モニター設定は背面のNAVIキーから切り替えられるほか、USBアップストリームポートを備えたMPG ARTYMIS 323CQRならば、付属のUSBケーブルでPCと接続し、専用アプリケーション「Gaming OSD」を使って設定プリセットを保存することもできる。こちらはモニターの輝度、コントラスト、ゲーミングモードの変更といった内部設定に加え、モニター本体部の「MYSTIC LIGHT」(LEDライト)の発光パターンも変更可能だ。
バトロワゲームを勝ち抜くカギは、優れた視認性にあり!
最後は実際のゲームプレイ画面を交えつつ、MPG ARTYMIS 323CQRの魅力をお伝えしたい。今回は基本プレイ無料のバトルロイヤルゲーム『Apex Legends』(Apex)をレビュープレイに採用。本作は3人1組で戦うFPSであり、立体的なフィールドを奔走しながら多数の敵プレイヤーと渡り合うことになる。言わずもがな、臨機応変な立ち回りが求められる展開のスピーディーなタイトルだ。
MPG ARTYMIS 323CQRを使うメリットは、早くもフィールド降下時から実感できた。WQHD解像度の高精細による視認性の高さ、そして湾曲率1000Rの湾曲によって実現した高い没入感により、チーム全体で降下する際に「周囲の敵を素早く察知する」、「敵がいない安全な場所を誰よりも早く見つける」といった作業が格段に行いやすくなった。
戦闘中も同様、画面端の死角からやって来る敵プレイヤーの銃撃に対応しやすくなるなど、視認性の向上に伴って乱戦時の立ち回りもずいぶん改善することができた。もちろんプレイヤー自身の腕前が大前提ではあるが、全60人の頂点を狙うApexにおいて、MPG ARTYMIS 323CQRの真価は大いに役立つと言って良いだろう。
▲『Apex Legends』のゲーム画面。多数のプレイヤーが入り乱れるバトロワゲームにおいて、視認性は特に重要
フルHD解像度よりも1.8倍の作業領域を誇るWQHD解像度なら、ゲームプレイや動画鑑賞のみならず、ビジネスシーン、動画編集やイラスト制作といったクリエイティブな作業でも問題なく運用できる。冒頭で述べた通り、設置には相応のスペースを要するものの、高解像度がもたらす映像美と没入感を同時に味わいたいなら、本製品はもってこいの1台となるはずだ。大画面でド迫力のゲーミングライフを送ってみたい方も、ぜひMPG ARTYMIS 323CQRをチョイスしてみてはいかがだろうか。
MPG ARTYMIS 323CQR スペック表
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- 大画面ながらもコンパクト!手軽なゲーミング体験を得られるゲーミングノートPC。Katana GF76 11Uシリーズレビュー
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昨今、熱烈な盛り上がりを見せるPCゲーム市場。PCゲームには、『VALORANT』や『League of Legends』など、手に汗握る真剣勝負のeスポーツタイトルをはじめ、SteamやMicrosoft Storeなどで配信される個性豊かなインディーゲームといった、コンソールゲーム機ではカバーしきれないディープなゲーミング体験が得られる。
そんなゲーミングライフを送りたくとも、自宅のスペースの問題や、出張の多いライフスタイル、はたまた家族からの目など、大きなタワー型PCの導入を躊躇うユーザーも多いのではないだろうか。そんなユーザーにおすすめしたいのが、「Katana-GF76-11UDシリーズ」だ。
本稿ではゲーミングPCを選ぶ上でのポイントを踏まえながら、「Katana-GF76-11UDシリーズ(本レビュー機は、Katana-GF76-11UD-471JP)」の魅力をご紹介していく。ゲーミングノートPC選びの参考にしてほしい。
「ノートPC」の名に恥じないコンパクトさ
ゲーミングノートPCという名のついた製品は数知れず。その中でも17インチの大型クラスの液晶を搭載しつつコンパクトな部類にあるのが本モデル。スリムな箱を開けて驚くのがそのコンパクトさだろう。本体の薄さは約2.5cm。本体サイズは398×273×25.2mm(W×D×H/MM)と、17.3インチという大きなディスプレイとは裏腹に、ビジネスバッグにもギリギリ収納できるサイズ感に収まっている。
▲ビジネスユースでも違和感のないシンプルなデザイン
また、本体サイズだけでなく、ACアダプタもコンパクトサイズで嬉しい。ビジネスユースで多用されるノートPCのものと遜色ないサイズ感だ。ゲーミングノートPCにありがちな、ACアダプタの大きさで持ち運びが極端に難しくなることもないだろう。
シンプルの中に忍ぶ、ゲーミング感
▲MSIのロゴもちょうど良い存在感だ
▲公式サイトより
そして個性的なのがデザインだ。本モデルは、『信長の野望』シリーズや『三國志』シリーズなどで活躍するイラストレーター、長野剛氏とコラボしている。「Katana GF」というモデル名の通り、シンプルなデザインのなかに映える美しい曲線と、さわり心地の良い質感は、所持欲を十分に満たしてくれる。
開いてみると、これまたシンプルなデザインに映えるキーボードが登場する。こちらは赤いバックライトを搭載しており、ゲーミングPCらしさが垣間見える。といってもギラつくような印象はなく、シンプルな光り方はスタイリッシュで美しい。キーボードは1.7mmのキーストロークが採用されており、しっかりと押し心地があるため、ゲームでも使いやすい。
とはいえ、自身のギアを接続したいのがゲーマーの性。キーボードやマウス、据え置く場合にはディスプレイを拡張したいだろう。本モデルのインターフェースには、フルサイズのUSBポートが3つ、Type-Cが1つ、HDMI端子が備わっており、たいていの作業には事足りるだろう。オンラインゲームの命であるインターネット接続は、高速無線LAN「インテル Wi-Fi 6 AX201」にも対応しているが、LANポートも完備している。
FPSで差をつけろ、リフレッシュレートは144Hz
▲公式サイトより
とりわけ、FPSをはじめとするeスポーツタイトルで重視されるのが、ディスプレイのリフレッシュレートだ。これはざっくりいうと1秒間に描画できる画像の枚数を表している。本モデルは144Hzのディスプレイを搭載している。つまり1秒間に画像が144 回更新されるというわけだ。これにより、FPSでは敵が見えやすくなるほか、スムースなゲーミング体験を得られる。筆者は普段144Hzのモニターを常用しているが、もう60HzでFPSはできないほど、その違いは大きい。
コンパクトでも実力は確か
いくらクールなデザインでも中身が伴っていなくては意味がない。肝心の性能はどうなのか検証していく。なお、Katana GF76 11Uシリーズには第11世代インテル® Core™ プロセッサーとGeForce RTX™ 30シリーズグラフィックスを搭載している。本稿で扱う「Katana-GF76-11UD-471JP」では、CPUに「インテル® Core™ i7-11800H」を、GPUに「NVIDIA® GeForce RTX™ 3050 Ti Laptop GPU 4GB GDDR6」を搭載している。
まずは『ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ』ベンチマークからだ。物語に一旦の区切りをつける本作だが、少しストーリーを進めたいときや、クラフター・ギャザリングなどの細々した作業にはゲーミングノートPCが便利だろう。設定はプリセット「高品質(ノートPC)」で、以下の画像の通り「非常に快適」という結果になった。言うまでもないが十分快適に遊べるというわけだ。
次は、国内でも屈指の盛り上がりを見せるFPS『VALORANT』だ。ガンファイトとアビリティを用いた奥深いゲームデザインが秀逸なタイトルである。本作は多くの環境で動作するよう、クライアントは軽めに創られている。その甲斐あってか、グラフィック「高」であっても、144Hzに張り付いている。144Hzディスプレイの恩恵を存分に感じられるタイトルのひとつだろう。
最後に、根強い人気を保持し続けるバトロワFPS『Apex Legends』だ。設定はざっくり高品質(詳細は以下の画像を参照していただきたい)。実際に試合に繰り出すと、探索中や敵対時には90~100fpsを安定して表示されていた。ドロップシップからの降下時や、最新マップ「ストームポイント」のグラビティキャノン使用時はある程度下がるが、それでも60fpsを下回ることはほぼないと言って良い。必要に応じて自分好みにグラフィック設定を変更して欲しい。
▲草が生い茂っている
筆者自身、2週間ほど常用してみて感じたことが、やはり取り回しの良さだ。出張先のホテルや、自宅のリビングや寝室など、場所を選ぶことがないのは、ゲーミングノートPCならではの利点だ。ただ、標準のストレージ容量が512GBという点は、ヘヴィなゲームをたくさん遊びたいなら注意したい。MSI公認サポート店であれば増設も行っているようなので、活用したいところだ。
本モデルは、ゲーミングPC初心者や、シンプルなデザインを求めるユーザーにおすすめしたい。ゲーミングギアは華やかな見た目が多いが、本モデルは無骨さすら感じるシンプルなデザインが魅力的だ。美しいデザインを重視しつつ、仕事からゲームまで、頼もしいパートナーを探しているのなら、「Katana-GF76-11UDシリーズ(Katana-GF76-11UD-471JP)」は有力の候補のひとつとなるだろう。
※今回レビューに使用した製品は、MSI様からご提供いただいています。
Katana GF & Sword シリーズ購入者対象 プレゼントキャンペーン
今回ご紹介したモデルを含む、KATANA GF & SWORD シリーズの購入者に向けたキャンペーンが行われている。こちらは応募フォームから申し込むことで「“長野 剛”コラボレーションMSIオリジナルグッズ」がもれなくもらえる。期間は2022年5月8日までだが、プレゼントがなくなり次第終了とのこと。詳細はキャンペ ーンページを参照して欲しい。実際に触れさせて頂いたが、重量を感じるしっかりとした質感で、かなりの高級感がある。
▲刀と兜の模型が、本モデルの世界観を表している。MSIのロゴが厳かなアクセントだ。
本レビュー機「Katana-GF76-11UD-471JP」スペック
※1:メモリ・ストレージの増設はMSI公認サポート店でのみ可能
※2:Thunderbolt、USB PD、Alt Mode非対応
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- 湾曲率1000Rの圧倒的没入感!eスポーツタイトルも快適に楽しめるウルトラワイドモニター「MPG ARTYMIS 343CQR」レビュー
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FPSやMOBAといったeスポーツタイトルをプレイする際に揃えておきたいのがゲーミングデバイス。ゲーミングPCに始まり、マウス、マウスパッド、ヘッドセット、キーボード、モニター……など、いずれも性能面でプレイヤーのゲームプレイをサポートしてくれる頼もしい存在だ。
今回紹介する「MPG ARTYMIS 343CQR」は、eスポーツ向け性能を備えつつ、ゲームプレイ時の没入感を最大限に高めてくれるウルトラワイドモニター。実機画像やゲームタイトルのスクリーンショットを交えつつ、気になる特徴などを紹介していこう。
圧倒的な存在感を放つウルトラワイド湾曲モニター
今回レビューするゲーミングモニターは、MSI製のMPG ARTYMIS 343CQR。メインの映像出力用にDisplayPortとHDMI端子を備えており、3,440×1,440の高解像度(UWQHD)に対応している。液晶サイズが34インチ、本体サイズは795.3mm(幅)×315.6mm(奥)×422.5mm(高さ)、重量は約9kgだ。
▲MPG ARTYMIS 343CQRの前面イメージ。比較対象は560mlのペットボトル
記載した本体サイズと重量をイメージしてもらえれば分かる通り、本機はeスポーツ大会等で使われるPCモニター(約24インチ)と比べてかなりの大型。筆者が所有する長方形型のPCデスクに設置してみたところ、天板の半分以上を占める存在感に驚かされた。また、本機は液晶パネルの両端が内側へ曲がった”湾曲モニター”であるため、角度をつけて設置するのではなく、しっかりと正面に向けて置くことを勧めたい。
▲MPG ARTYMIS 343CQRの背面イメージ。モニター設定を調節するNAVIキー及び電源ボタン等が配置されている
モニター背面には本体設定を変更できるNAVIキーと電源ボタンが配置済み。モニター部分は上下の角度を-5°~20°の範囲内で自由に変えられるだけでなく、高さも0 ~100(mm)の間で調節可能。左右の角度調整(スイベル)については-30°~30°に対応しているので、ゲームプレイ時の姿勢に合わせてそれぞれ自分が見やすいポジションに調節しておくのがベスト。
そのほか、デスク上で散らかりやすい各種ケーブルも、スタンド本体に設けられた通し穴を使えばスマートにまとめられる。
加えてモニター下部に取り付けられるマウスバンジー(付属品)を利用すれば、有線接続のゲーミングマウスがより使いやすくなるだろう。
表示領域の広さと広視野角でeスポーツタイトルを快適にプレイ
MPG ARTYMIS 343CQRはMSI初となる1,000Rの湾曲率を達成したウルトラワイドモニターだ。ゆえにフルHDモニターよりも2.4倍の表示領域を持つだけでなく、人間の視野と同等の湾曲率で圧倒的没入感を体験できる。表示領域の広さは視野の広さと直結し、フルHDモニターよりも多くの情報を把握することができる。そして湾曲率が高いとモニターとプレイヤーの距離が自ずと近づくため、視線を動かさずともモニター端に映った情報を捉えやすくなる……というわけだ。
こうした2つの特性に加え、リフレッシュレート(1秒間に画面を書き換える回数)も165Hzとなっており、eスポーツタイトルをプレイする上で十分な数値をマークしている。試合の流れに応じてスピーディーな動きが求められるゲームジャンル(FPSなと)でも、滑らかな映像描写が期待できるはずだ。
MPG ARTYMIS 343CQRの特性は表示領域の広さ&湾曲率の高さだけにとどまらない。「画面のチラつきやカクつきを減らす」、「ブルーライトを軽減して目の負担を抑える」といった各種アシスト機能を搭載しているほか、暗闇の戦闘シーンでも一定の視界を保ってプレイできる「ナイトビジョンモード」にも対応している。
▲MPG ARTYMIS 343CQRの製品スペック一例
(引用:https://jp.msi.com/Monitor/MPG-ARTYMIS-343CQR/Specification)
各種設定はモニター背面のNAVIキーで変えられるが、「ゲームごとにモニター設定を管理して手軽に切り替えたい」場合は専用アプリケーション「Gaming OSD」の導入がオススメ。USBアップストリームポートを備えたMPG ARTYMIS 343CQRならば、付属のUSBケーブルでPCとモニターを繋ぐことにより、PC側でモニター設定をまとめて管理できる。
こちらはモニターの輝度やコントラスト、ゲーミングモードの変更といった内部設定だけでなく、モニター本体部の「MYSTIC LIGHT」(LEDライト)の発光パターンも編集可能だ。
▲GAMING OSDの設定イメージ。モニターとPC本体を接続することでスムーズに設定の切り替えが行える
優れた視認性がeスポーツタイトルで勝利をもたらす
最後は実際のゲームプレイ画面を交えつつ、MPG ARTYMIS 343CQRの使用感をお伝えしたい。今回のレビュープレイで採用したのは、基本プレイ無料のバトルロイヤルゲーム『Apex Legends』(Apex)。3人1組のチームで戦うFPSで、プレイ中は数多のプレイヤーが入り乱れるからか、臨機応変な立ち回りが常に求められる。
しかし、今回のレビューで用いたMPG ARTYMIS 343CQRがウルトラワイドモニターだったこともあり、普段の試合よりも先手を取りながら撃ち合えたように思う。とりわけて筆者が実感したのは、視界の広さによる高い視認性と、湾曲率1000Rによる高い没入感。普段使いのモニターなら死角になっていたであろうシーンでも、幅広く視界が保たれたことで容易に奇襲を察知することができた。プレイヤー自身の操作テクニックや立ち回りに関する知識と並び、チャンピオンを狙う上で本機の性能はかなり有用であると感じた次第だ。
▲『Apex Legends』のゲーム画面。ウルトラワイドモニターなら画面内にたくさんの情報を収められる
さらに付け加えると、本機のコントラスト表現をフル活用するなら動画鑑賞も勧めておきたい。”黒色をキリッと描画できる”と書いた通り、夜間シーンが多い映像コンテンツやホラー映画など、ゲーム以外の動画視聴時でも重宝するのが本機のさらなる魅力と言える。「eスポーツタイトル向けのお手頃なゲーミングモニターを探している」、「ゲームプレイだけでなく、動画視聴にも使える汎用性の高いPCモニターが欲しい」……という方は、ぜひMPG ARTYMIS 343CQRを使ってみよう。
ゲームプレイのみならず、動画鑑賞やビジネスシーンでも性能を発揮するMPG ARTYMIS 343CQR。本機はそれなりに設置スペースを取るものの、UWQHDの映像美と湾曲モニターゆえの没入感を同時に体験したいなら、まさしくベストな選択肢と言えるだろう。「大画面で迫力を感じながらeスポーツタイトルを遊びたい」方は、ぜひMPG ARTYMIS 343CQRをチョイスしてみてはいかがだろうか。
※今回レビューに使用した製品は、MSI様からご提供いただいています。
■MPG ARTYMIS 343CQRスペック
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- 圧倒的なコントラスト表現で臨場感を演出! eスポーツ向け性能も備えたゲーミングモニター「Optix G243」レビュー
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FPSやMOBAといったeスポーツタイトルをプレイする際に揃えておきたいのがゲーミングデバイス。ゲーミングPCに始まり、マウス、マウスパッド、ヘッドセット、キーボード、モニター……など、いずれも性能面でプレイヤーのゲームプレイをサポートしてくれる頼もしい存在だ。
今回紹介する「Optix G243」は、コントラスト表現に優れたeスポーツ向けモニター。実機画像やゲームタイトルのスクリーンショットを交えつつ、気になる特徴などを紹介していこう。
グラフィック表現力とeスポーツ向け機能を両立させたゲーミングモニター
今回レビューするゲーミングモニターは、MSI製のOptix G243。HDMI端子とDisplayPortを備え、1,920×1,080の映像出力に対応している。液晶サイズが23.8インチ、本体全体サイズは540.24mm(幅)× 228.24mm(奥行き)× 412.67mm(高さ)、重量は約3.5kgだ。
▲Optix G243の前面イメージ。比較対象は560mlのペットボトル。
まずは実際の設置イメージをご覧いただきたい。今回の置き場所は、筆者が自前で所有しているPCデスク。天板サイズは1200mm(幅)×600mm(奥行き)となっており、Optix G243の設置してみたところ、スペース面で特に不自由な点は見当たらなかった(天板の中央に設置した場合)。
別途、マウス・キーボード・オーディオ機器を揃えたとしても、23.8インチと手頃なサイズ感のOptix G243なら圧迫感を感じることも少ないはずだ。
▲Optix G243の背面イメージ。
モニター部分はベゼルレスデザインとなっているためか、見た目は比較的スマートな印象。真横に別モニターを並べた際のつなぎ目があまり気にならないので、マルチモニター環境を考えているユーザーにとって嬉しいポイントと言える。
また、スタンド部分は-5° ~ 20°の範囲で上下の角度を細かく変更できる(高さ調節は不可)。別売りのモニターアームを使えば、スタンドを使わずに好きな位置でモニターを固定可能。ゲーミング環境に組み込むための素養は一通り持ち合わせていると言ってよいだろう。
▲モニター背面のNAVIキー(操作スティック)。上下左右にスティックを動かして各種設定が行える
▲モニター背面にはMSI製品を象徴するドラゴンエンブレムも刻印されている
VAパネルがもたらす圧倒的なコントラスト表現
ここからはOptix G243のスペックについてご紹介したい。本機の魅力は「VAパネルがもたらす圧倒的なコントラスト表現」。PCモニター製品に搭載されている数種類のパネルのうち、Optix G243は他パネルよりもバックライトの遮光性に優れたVAパネルを採用している。
「純粋な黒色を表現でき、ハイコントラストの美しい映像が楽しめる」と製品ページに記載されているとおり、とりわけ黒色の表現力に長けているのが特徴。白い膜に覆われたようにのっぺりとした黒ではなく、キリッと引き締まった黒色をデフォルトで表示してくれる。
加えて「ナイトビジョンモード」をオンにしれば、夜間シーンの多いゲームタイトルでも視認性を保ったまま快適にプレイできる……というわけだ。
▲Optix G243の製品スペック一例(引用:https://jp.msi.com/Monitor/Optix-G243/Specification)
コントラスト表現だけでなく、Optix G243はeスポーツタイトルのプレイする上で欠かせない高リフレッシュレート(1秒間に画面を書き換える回数)、そして素早い応答スピードも両立させている。165Hz&1msで動きの速いタイトルのグラフィック描写をサポートすると同時に、アンチフリッカー機能で画面のチラつきも無い。
プレイヤーの目を守るためのブルーライトカット機能も備わっており、eスポーツタイトルを快適に遊ぶため23.8のスペックは過不足なく揃っている印象だ。
ゲームプレイだけでなく動画鑑賞でも真価を発揮
最後は実際のゲームプレイ画面を交えつつ、Optix G243の使用感をお伝えしたい。
今回のレビューで使用したタイトルは、4vs4のチーム戦で試合を行う『Halo Infinite』。本作はフィールドがかなり狭く、常時プレイヤーが入り乱れる混戦状態に陥りがちだったが、ゲームプレイ時の視認性で困る場面は特になかった。
リフレッシュレートおよび応答スピードの数値も申し分なく、プレイヤーを悩ませるティアリング(画面のカクつき)も発生せず。普通にFPSを遊ぶうえで、大きな問題点に直面する心配はほぼ皆無と言って良いはずだ。
▲『Halo Infinite』のゲーム画面。試合スピードの速いFPSタイトルでも問題なく遊べる
さらに付け加えると、本機のコントラスト表現をフル活用するなら動画鑑賞も勧めておきたい。”黒色をキリッと描画できる”と書いたとおり、夜間シーンが多い映像コンテンツやホラー映画など、ゲーム以外の動画視聴時でも重宝するのが本機のさらなる魅力と言える。
「eスポーツタイトル向けのお手頃なゲーミングモニターを探している」、「ゲームプレイだけでなく、動画視聴にも使える汎用性の高いPCモニターが欲しい」……という方は、ぜひOptix G243をチョイスしてみよう。
■Optix G243スペック
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- 驚きのリフレッシュレート360Hz!格段に滑らかな画面表示が可能な、eスポーツ向け性能に特化したハイエンドモニター「Oculux NXG253R」レビュー
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FPSやMOBAといったeスポーツタイトルをプレイする際に揃えておきたいのが、ゲーミングデバイスだ。ゲーミングPCに始まり、マウス、マウスパッド、ヘッドセット、キーボード、モニター……など、いずれも性能面でプレイヤーのゲームプレイをサポートしてくれる頼もしい存在となっている。
今回紹介する「Oculux NXG253R」は、高リフレッシュレートを実現させたeスポーツ向けモニター。実機画像やゲームタイトルのスクリーンショットを交えつつ、気になる特徴などを紹介していこう。
驚異の高リフレッシュレートを誇るハイエンドPCモニター
今回レビューするゲーミングモニターは、MSI製のOculux NXG253R。HDMI端子とDisplayPortを備え、1,920×1,080の映像出力に対応している。液晶サイズが24.5インチ、本体全体サイズは560.1mm(幅) × 233.7mm(奥行き) × 399.3mm(高さ)、重量は約6.4kgだ。
スタンド部分の角度もユーザーの使用スタイルに合わせて-5°~20°まで変えられるほか、モニター部分の高さは0~130mmの範囲で調節可能。スタンド部分にケーブル配線用の穴が空いているのも嬉しいポイントと言える。また、 Mystic Light機能でLEDライトの発光パターンをユーザー自身で変更することもOK。ゲーミング環境に合わせてモニター本体を自由に彩ってみると良いだろう。
▲Oculux NXG253Rの前面イメージ。比較対象としてペットボトル(560ml)を置いている
さっそく実際の設置イメージをご覧いただこう。スペースとして選んだのは筆者が所有しているPCデスク。天板サイズは1200mm(幅)×600mm(奥行き)となっていて、24.5インチの本機なら中央に置いたとしても、それなりに余裕を持って周辺機器(キーボード・マウス・スピーカー等)を設置できる。
ただし、「同サイズの製品を並べてマルチモニター化したい!」という場合は置き方を工夫する必要があるだろう。とは言え、本機を単体で使うならサイズの面で特に心配はないはずだ。
▲Oculux NXG253Rと筆者所有のゲーミングモニター(23.8インチ)を比較。撮影の都合上、角度をつけて設置している
Oculux NXG253Rの一押しポイントは何と言ってもリフレッシュレート(1秒間に画面を書き換える回数)の高さ。一般的なゲーミングモニター(エントリーモデル~ミドルクラス)のリフレッシュレートが144Hz~240Hzという数値なのに対し、本機のリフレッシュレートは驚きの360Hz。FPSや対戦格闘ゲームなどのスピーディーな作品でも、格段に滑らかな画面表示が可能となっている。
加えてモニター部分に採用されているのは、素早い応答速度(1ms)を誇るRAPID IPSパネル。eスポーツ向けに特化した性能を有しているため、残像感を抑えつつ快適なゲームプレイが楽しめる……というわけだ。
▲Oculux NXG253Rの背面イメージ。本体下部にNAVIキー、左右にドラゴンエンブレムとNVIDIAのロゴが刻まれている
上記の特性に加えてOculux NXG253Rは画面のチラつきを軽減するアンリフリッカー機能を搭載。さらにNvidiaが提供するG-SYNC対応のグラフィックボードと組み合わせれば、よりカクつき及びティアリングを減らした画面表示が実現できる。
▲Oculux NXG253Rの製品スペック一例(引用:https://jp.msi.com/Monitor/Oculux-NXG253R/Specification)
そのほか、タイトルに応じて多様なゲーミングモード(画面表示の種類)が用意されているのも注目すべき要素だ。FPS、レーシング、RTS、RPG……などなど、計7種類のモードを好きなタイミングで切り替えられる。こうした各種設定の変更はスティック状のNAVIキーに集約されているため、ゲームプレイ中でも手をモニター裏にまわして直感的に操作可能だ。
画面表示の滑らかさを生かしたプレイスタイルで有利を築く
最後はバトルロイヤルゲーム『Apex Legends』のレビュープレイを交えてOculux NXG253Rの使用感をお伝えしたい。本作は3人1組のトリオで全60チームの頂点を争うFPS。それゆえに試合スタート時点から激しい撃ち合いになることも多く、ちょっとした動きのズレでエイム(相手に照準を合わせる行為)が遅れてしまうことも少なくない。
その点において、Oculux NXG253Rが誇る高リフレッシュレート&応答速度の速さが、『Apex Legends』のレビュープレイで役立ったのは言うまでもないだろう。例えば144Hzと360Hzのモニターを比べてみると、ゲームプレイ中の滑らかさが顕著に異なる。端的に言うと、撃ち合い時に対戦相手よりも先手を打って行動できるようになるのだ。それゆえに、一瞬の判断で勝敗が決するFPSの場合、特にリフレッシュレートの高さは重要視すべき項目と言えるだろう。
▲『Apex Legends』のゲーム画面。突発的な戦闘が多いFPSで有利を築くことができる
eスポーツタイトルをがっつりやり込むなら、最初のうちからハイエンドなゲーミングモニターを揃えておくのも一つの手。本機の最大限に真価を発揮する上で要求スペック(CPU・GPUなど)はどうしても高くなりがちだが、それでも試す価値は十分にあるはずだ。興味が湧いた方は、ぜひOculux NXG253Rを相棒としてチョイスしてみてはいかがだろうか。
※今回レビューに使用した製品は、MSI様からご提供いただいています。
■Oculux NXG253Rスペック
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- ツーランク上のゲーミングチェアで快適な着座&休憩環境を手に入れよう「MAG CH130 I REPELTEK FABRIC」レビュー
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「MAG CH130 I REPELTEK FABRIC」レビュー
ゲーミングチェアといえば、長時間のゲームプレイでも疲れないように、一般的なビジネスチェアよりもさまざまな工夫がされている椅子だということくらいまでは想像がつくだろう。
ところが現在はリモートワークを採用する企業が増加したことで、ゲーマーだけではなく、一般ユーザーの間でもゲーミングチェアを購入する人が増えており、ゲーミングチェアの売上は上昇傾向にある。
その結果、ゲーミングチェア市場には多くの企業が参入し、1万円前後のエントリーモデルから10万円超えるものまで様々な商品がある。
MSIが2021年9月2日に発売したゲーミングチェア「MAG CH130 I REPELTEK FABRIC」は、大ヒット商品「MAG CH120 I」(市場価格3万6800円)の上位機種。MSIといえば、ゲーミングPCやディスプレイはもちろん、マザーボードやグラフィックカード、マウスやキーボード、コントローラに至るまで、PCゲーム環境を幅広く取り扱う企業だ。
そんなメーカーが発売したゲーミングチェアの最新版なのだから、その「わかってる感」は言うまでもない。
▲背もたれはかなり大きく、座甲高の筆者でもきっちりホールドしてくれた
▲背面の模様。肩付近に開いた穴を通して、クッションを固定させている
▲背面の模様。肩付近に開いた穴を通して、クッションを固定させている
手触りと丈夫さを兼ね備えた独自の新素材を採用
筆者は過去に10種類以上のゲーミングチェアに座ったことがあるが、「MAG CH130 I REPELTEK FABRIC」に初めて触れた時に感じたことは「手触りが気持ちいい」ということにまず感動した。
例えが正確かはわからないが、新幹線のグリーン席であったり、映画館の特別料金シートのような「特別感」があった。一度触るとしばらく撫でていたくなる感覚は、ぜひとも皆さんにも体感してほしいところ。
メーカー発表によると、表面に使われている素材は「REPELTEK FABRIC」という特許出願中の素材だという。手触りの良さに加えて、ペットの爪で引っかかれても裂けないような丈夫さ。さらに、飲料をこぼしても滲みない撥水加工も施されている。
猫を飼っていて、自分が座っていない間に猫が爪を出して駆け上がっても破れないという性能は、猫を飼っている人であれば「!」と感じてもらえるに違いない。
毛玉もできづらく、ティッシュなどで拭けば汚れも落ちるだなんて、椅子として理想に近い素材を採用していることに驚かされた。
▲頭から背中、腰から太ももまでが接する部分には、新素材「REPELTEK FABRIC」が採用されている
最大150度まで倒れる背もたれのお陰で、簡易ベッドとしても利用可能
「MAG CH130 I REPELTEK FABRIC」の背もたれは、かなり細かく角度を調整できる。脚と背中を直角にした、いわゆる「いい姿勢」でホールドしてくれる状態から、背もたれを水平にするところまで、8段階に調節できる。そして、この8「段階」というキーワードに注目いただきたい。
ゲーミングチェアの中には無段階に背もたれを傾け、好きな角度に調整できるというものもある。
しかし、この商品が採用したのは8「段階」で固定するという仕組みだ。背もたれ調節用のレバーを引き上げ、好みの角度でレバーを下ろす。これで背もたれはガッチリとホールドされるため、「背もたれに寄りかかったら、突然動いてしまうのでは?」などという心配はまったくない。
▲このレバーを一度上げ、背もたれを好みの角度にしてからレバーを下ろす。ガシャリ、というメカニカルな手応えが心強い
この「固定」方式が活きてくるのは、背もたれを真横近く(開き角は150度)まで倒し、膝から上をホールドする「簡易ベッド」状態にした時。角度を固定できる安心感があるからこそ、自分が真横になって寝ている状態でも動かないという安心感がある。
あまり声を大にして言いたくはないが、筆者はBMI30超え、適正体重まで+25kgの「肥満(2度)」体型だ。「こんな自分が寝ても大丈夫なのだろうか?」と不安を感じながら背もたれを倒していったが、カタログスペックによると最大荷重は150kgまで対応していた。たるんだ腹が気になる同志よ、このゲーミングチェアなら大丈夫だ。
ちなみに通常の姿勢で座っているときと簡易ベッド状態にしたときでは重量配分が大きく変わるため、寝た状態では不安定になるのではないかという不安があった。しかし実際に試してみると、背もたれに連動して座椅子部分がやや傾くギミックが効いているらしく、驚くほど安定していた。
頭と腰をサポートするランバークッションの位置を動かすことなく簡易ベッド状態にしても快適な姿勢を保てていたことにも、設計の素晴らしさを実感した。
▲背もたれを最大の150度まで倒したところ。写真では少し起き上がっているように見えるが、ここに人間が横になると真横で安定する仕掛け
▲頭の後ろを支えてくれるランバークッションは位置を変えなくても、簡易ベッド状態では快適な枕として機能する
唯一、簡易ベッド状態にした時にはアームレストに手が届きづらくなるため、手の置き場所は工夫しなくてはいけない。腹部の前で両手を握ったり、腕組みをするなどしないと、背もたれから手がはみ出してしまうのだ。
では簡易ベッド状態ではアームレストが不要かといえば、実はこれが左右にあることで、誤って寝返りをうっても落下しない安全装置になっているのは嬉しいポイント。安心して身体を預けてほしい。
▲アームレストは前後へ4段階に動く。机に近づきたい時には一番手前に動かすといい
価格帯は中級クラスだが、競合製品以上の性能を備えたゲーミングチェア
「MAG CH130 I REPELTEK FABRIC」の市場予想価格は44,800円。ゲーミングチェア市場の中だとミドルクラスの価格帯だが、ここまで説明してきたような最新技術が惜しげもなく投入されているため、実質ハイエンドチェアと言っていいだろう。
本体に使われているフレームは錆びにくいスチールフレームを採用していたり、座ったまま移動しても床が傷つきづらいキャスターを採用しているなど、目立たない部分の性能もかなりのもの。
筆者が感動したポイントは他にもある。それはキャスターやフレームの「適度なトルク感」だ。キャスターが軽く動いてしまうと、ちょっとした体重移動をしただけで椅子が動いてしまう。
しかし、この商品は座った状態で移動しようとすると適度に抵抗がかかり、座っている人が移動したい時にだけ移動するという絶妙な抵抗がかかる。
この考え方はフレームの回転軸にも活かされていて、くるりと横を向きたい時にだけ、適切な角度だけ回転する。緩すぎて安定しないとか、硬すぎてなかなか横を向かないといったことはない。
座っている人の「思い通りに」動いてくれるこの抵抗感は、筆者が過去に座ったあらゆる椅子を凌駕していた。
エントリーモデルのゲーミングチェアを1万円台で買って「こんなもんか」と微妙な気持ちになるくらいなら、安心できるMSIブランドの商品を買って長期的に使うほうが、最終的なコストパフォーマンスは高い。
4万4800円はゲーミングチェアの中で決して安い価格帯ではないが、5年、10年使うゲーム&パソコン作業用チェアとして、この商品を検討してみてはいかがだろうか。
※今回レビューに使用した製品は、MSI様からご提供いただいています。
■MAG CH130 I REPELTEK FABRIC スペック